JPH0733787Y2

JPH0733787Y2 - 気泡発生浴槽

Info

Publication number: JPH0733787Y2
Application number: JP1989011366U
Authority: JP
Inventors: 久人原賀; 康利稲富; 隆志小畑; 光明橋田; 浩一内山; 謙治森山
Original assignee: 東陶機器株式会社
Priority date: 1989-01-31
Filing date: 1989-01-31
Publication date: 1995-08-02
Anticipated expiration: 2004-01-31
Also published as: JPH02102236U

Description

【考案の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本考案は、気泡発生浴槽に関する。

（ロ）従来の技術従来、浴槽の一形態として、気泡発生装置を取付けたも
のがあり、同気泡発生装置によって浴槽内に気泡を発生
させることにより、気泡により身体のマッサージ及び洗
浄等を行うようにしている。

すなわち、浴槽の側壁に噴出口を設け、同噴出口に、浴
湯循環パイプを介して浴湯を循環させる循環ポンプ連通
連結すると共に、同噴出口の近傍に空気吸引部を取付け
ている。

そして、循環ポンプ部の作動によって浴槽の側壁の噴出
口より浴湯を噴出させる際に、空気を負圧吸引して、浴
槽内に気泡を発生させるものである。

また、かかる浴槽には、給湯機より供給湯路を介してシ
ャワー装置あるいは吐水金具を取付けており、供給湯路
によってシャワーを浴びたり、浴槽内にお湯を入れたり
している。

（ハ）考案が解決しようとする課題ところが、上記の気泡発生浴槽は、以下のような欠点を
有していた。

すなわち、浴槽内に浴湯を噴出する循環ポンプ部と、シ
ャワー装置あるいは吐水金具とは、接続されたものでな
い為に、同シャワー装置あるいは吐水金具より気泡の噴
出を行うことができなかった。

また、給湯機よりの供給湯路と浴湯循環パイプとは別個
独立の系統として配管されているため、配管構成が複雑
なものとなっていた。

すなわち、浴湯循環装置とシャワー等の吐水装置と、給
湯機とを有機的に接続し、給湯機の機能をシャワー等の
吐水装置や給湯循環装置に適宜つないで切換えを行うも
のがなく、これらを別々の独立した配管としているため
に、価格上も不利になっていた。

本考案は、上記の課題を解決することができる気泡発生
浴槽を提供することを目的とする。

（ニ）課題を解決するための手段本考案は、浴槽本体に設けた浴湯噴出口に、浴槽循環パ
イプを連通連結し、同浴湯循環パイプに空気吸引部を取
付け、同空気吸引部より取り入れた空気を、浴湯循環パ
イプ中の浴湯に混入させて、各浴湯噴出口より浴槽本体
内に気泡混じりの浴湯を噴出可能にした気泡発生浴槽に
おいて、浴湯循環パイプとは別に、別途設けた給湯機と
吐水装置との間に供給湯路を接続すると共に、その中途
に第一の切換弁を介設し、該切換弁と浴湯循環パイプの
中途とを連絡湯路にて接続し、該接続部に第二の切換弁
を設けてなる気泡発生浴槽を提供せんとするものであ
る。

（ホ）作用及び効果本考案では、浴槽への湯張りを行う場合には、第一の切
換弁及び第二の切換弁を操作して、給湯機から供給湯路
及び連絡湯路を介して浴湯循環パイプに流路が連通され
るようにして給湯機から浴槽へ湯張りができるようにす
る。

他方、シャワー等の吐水装置を使用する場合は、第一の
切換弁を操作して給湯機から直接に給湯湯路を介して吐
水装置へお湯が流れるようにする。

また、浴槽の湯をシャワー等の吐水装置で使用する場合
は、第一の切換弁を操作して給湯機との流路を閉塞する
と共に、気泡切換弁を操作して浴湯循環パイプから連通
湯路及び吐水装置に至る流路を開放して、浴湯循環パイ
プから吐水装置への吐水流路を形成するものである。

また、単に、浴湯の循環気泡噴流を得る場合には第二の
切換弁を操作して浴湯循環パイプの循環流路のみを開放
して、浴湯の気泡噴流を得るものである。

このように、本考案によれば、切換弁の切換操作によ
り、シャワー等の吐水が浴湯の利用による吐水や給湯機
からの給湯利用による吐水に切換えられ、また、浴槽で
の気泡噴流の循環流路も行うことができ、更には給湯機
からの浴槽湯張りも行うことができる効果があり、操作
も簡便で、かつ施設も簡易に行える効果がある。

更には、気泡発生の配管と、給湯機からの供給湯路とを
別々に接続する場合に比し、配管構造が簡単となり、施
工も簡便となる効果を有する。

更には、給湯機からの給湯が浴湯噴出口から行われる
が、浴湯噴出口は通常、足側と背側に２カ所づつ設けら
れている場合が通常であるから、浴湯が浴槽全体から行
われ、入浴中に給湯すると全体的に加温効果が向上す
る。

更には、シャワー等の吐水を浴槽水の吐水と、給湯機か
らの吐水に切換えることができるため、体を洗う時は浴
槽水を使い、風呂から上るときは給湯機からの湯を使う
ことができ、用途に応じた使いわけができる効果を有す
る。

（ヘ）実施例本考案の実施例を図面にもとづき詳説すれば、第１図の
側面図において、Ａは本考案に係る気泡発生浴槽を示
し、同浴槽Ａは、以下のように構成されている。

すなわち、気泡発生浴槽Ａは、浴槽本体ａと、気泡発生
装置とより構成されており、さらに、浴槽本体ａの周縁
に一定の幅の鍔状縁部１を形成しており、同縁部１の所
定個所にコントローラＥが配設されている。

また、かかる浴槽本体ａの外には、気泡発生浴槽の循環
ポンプ部Ｂが配設されており、同浴槽本体ａと循環ポン
プ部Ｂとの間には、浴湯循環パイプＣを介在している。

かかる浴湯循環パイプＣは、浴槽本体ａから循環パイプ
部Ｂへ浴湯を送る為の浴湯吸込パイプＣ−１と、同ポン
プ部Ｂから同浴槽Ａへ浴湯を噴流状に送る為の浴湯循環
パイプＣ−２とより構成されている。

さらに、浴湯吸込パイプＣ−１は、浴槽本体ａの側壁に
開口した吸引口2aに一端を連通し、循環ポンプ部Ｂの吸
水口に他端を連通して同ポンプ部Ｂに浴槽本体ａ内の浴
湯を吸い込むようにしている。

また、浴湯還流パイプＣ−２は、循環ポンプ部Ｂの吐水
口に一端を連通し、浴槽本体ａの前後側壁に開口した浴
湯噴出口２に他端を連通している。

そして、各浴湯噴出口２の近傍に配した浴湯還流パイプ
Ｃ−２には、空気吸引部４を設けている。

なお、4aは浴湯還流パイプＣ−２に連通連結した空気吸
引部４としての送気パイプを示す。

従って、循環ポンプ部Ｂの駆動によって、浴槽本体ａ内
の浴湯吸込口５から浴湯を浴湯吸込パイプＣ−１から吸
い込み、浴湯還流パイプＣ−２から強制的に浴湯噴出口
２に供給する。

この際に、各浴湯噴出口２の近傍に連通した送気パイプ
４より浴湯還流パイプＣ−２の浴湯流通負圧を利用して
空気を強制的に吸い込み、このように浴湯に吸い込み混
合した空気が気泡になり、各浴湯噴出口２から浴湯とと
もに噴出するものである。

そして、循環ポンプ部Ｂから浴槽本体ａに至る浴湯循環
パイプＣ−２の中途には、切換弁13が介設されており、
同切換弁13の操作によって各浴湯噴出口２からの浴湯を
噴出を切換えることができる。

また、送気パイプ4aの基端には、気泡の調整を行うよう
に、足側気泡調節バルブと、背側気泡調節バルブとが連
結されており、各バルブは、浴槽本体ａの縁部１のコン
トローラＥにそれぞれ配設されている。

また、本考案は、第１図に示すように、気泡発生浴槽Ａ
に吐水装置としてのシャワー装置９を装着すると共に、
同シャワー装置９より気泡を噴出可能に構成しており、
以下、その構造を詳説する。

すなわち、浴槽本体ａの縁部１には、シャワー装置９を
設けており、同シャワー装置９は、シャワーヘッド10の
下端部に、給湯機Ｓからの供給湯路12が接続されてい
る。

なお、11はシャワーヘッド10に設けたシャワーホースを
示す。

さらに、かかるシャワーヘッド10は、第１図に示すよう
に、内部を中空状に形成すると共に、上部の一側部を膨
出してシャワー噴出部10aを形成し、同噴出部10aにシャ
ワー孔を多数穿設している。

なお、10cはシャワーヘッド10の下部に設けた把持部を
示す。

また、かかる構造のシャワーヘッド10は、浴槽本体ａの
縁部１に、円筒状のヘッド支持枠10dを取付け、同支持
枠10dに同シャワーヘッド10の下端部を装着して着脱自
在に構成している。

さらに、シャワーヘッド10に連結したシャワーホース11
は、ヘッド支持枠10dの内部より浴槽本体ａの縁部１内
に収納されており、同ヘッド10をヘッド支持枠10dより
取り外した際に、浴槽本体ａの縁部１より引出し自在に
構成している。

かかる構造により、給湯機Ｓからのお湯を給湯湯路12を
介してシャワー装置９に供給し、シャワーヘッド10より
浴槽本体ａ内に吐出して浴槽本体ａ内での洗髪等に利用
することができる。

本実施例では、第１図に示すように、かかるシャワー装
置９の給湯湯路12と、循環ポンプ部Ｂからの浴湯還流パ
イプＣ−２とを連通湯路15によって接続している。

かかる構造により、循環ポンプ部Ｂからの浴湯循環パイ
プＣ−２と、給湯機Ｓからシャワー装置９への供給湯路
12とを連絡湯路15によって接続したことにより、各湯路
の配管を容易に取付けることができる。

また、かかる構造において、連絡湯路15に切換弁13を設
け、同切換弁13によって、気泡発生装置の循環ポンプ部
Ｂからの浴湯をシャワー装置９に供給し、そして、シャ
ワーヘッド10より気泡混じりの浴湯の噴出を行うように
している。

本実施例では、浴湯還流パイプＣ−２と連絡湯路15との
接続部分に、第二の切換弁13aを取付け、また、シャワ
ー装置９への供給湯路12と連絡湯路15との接続部分に、
第一の切換弁13bを取付けている。

さらに、各切換弁13a,13bには、浴槽本体ａの縁部１に
設けたコントローラＥの制御装置が接続されており、同
コントローラＥにて各切換弁13a,13bの作動を制御して
いる。

従って、本実施例では、各切換弁13a,13bによって、循
環ポンプ部Ｂからの気泡混じりの浴湯の供給を切り換
え、同シャワー装置９からその噴出を行い、洗髪あるい
は身体のマッサージ等に利用することができる。

また、本実施例では、気泡発生浴槽Ａ及びシャワー装置
９において、空気吸引部４を、浴槽本体ａの浴湯噴出口
２の近傍と、シャワーヘッド10とにそれぞれ設けてお
り、同噴出口２とシャワーヘッド10とから空気を吸引す
るように構成している。

なお、17はシャワーヘッド10に設けた空気取込口を示
す。

また、第２図は、本考案の他の実施例を示しており、浴
槽本体ａの縁部１に吐水装置としての吐水金具18を設
け、同吐水金具18は、略Ｌ字状に形成され、その基端部
を浴槽本体ａの縁部１に回転自在に取付け、その先端部
を浴槽本体ａ内に向けている。

さらに、かかる吐水金具18は、給湯機Ｓからの供給湯路
19を接続しており、同給湯機Ｓからのお湯を供給湯路19
を介して浴槽本体ａへのお湯張り及びお湯足し等を行う
ように構成している。

本実施例では、かかる循環ポンプ部Ｂからの浴湯還流パ
イプＣ−２と、吐水金具18への供給湯路19を連通湯路15
によって接続している。

また、かかる連絡湯路15には、切換弁13を設けており、
切換弁13によって循環ポンプ部Ｂからの気泡の噴出を吐
水金具18より行うようにしている。

かかる構造により、各切換弁13a,13bによって循環ポン
プ部Ｂからの気泡混じりの浴湯の供給を切り換え、同吐
水金具18からの気泡混じりの浴湯の噴出を行うことがで
きる。

なお、本実施例において、空気吸引部４を循環ポンプ部
Ｂからの浴湯還流パイプＣ−２に設けており、同空気吸
引部Ｃの送気パイプ4aによって空気を吸引し、噴出口２
と吐水金具18に気泡混じりの浴湯を供給するようにして
いる。

また、本考案の他の実施例として、浴湯還流パイプＣ−
２にシャワー装置９と吐水金具18との供給湯路12,19を
それぞれ連通連結した構造とし、同供給湯路12,19を設
けた切換弁13によって気泡混じりの浴湯の噴出をシャワ
ー装置９、吐水金具18及び噴出口２に切換可能にしてい
る。

また、第３図は、吐水金具18の構造を示しており、同吐
水金具18の吐水口18aを左右方向に長尺に形成し、同吐
水金具18より多量の気泡を噴出するものである。

かかる構造により、吐水金具18から多量の気泡を噴出さ
せて、肩部等に多量の気泡を直接当てることにより、肩
部等のマッサージ等を効果的に行うことができる。

以上述べたように、本実施例は、以下のような効果を有
している。

本実施例では、循環ポンプ部Ｂからの浴湯循環パイプＣ
−２と、給湯機Ｓからシャワー装置９への供給湯路12と
を連絡湯路15によって接続し、さらに、同連絡湯路15に
切換弁13を設け、同切換弁によって、連絡湯路15と供給
湯路12とを連通している。

従って、給湯機Ｓから直接、給湯湯路12と浴湯循環パイ
プＣ−２を通して浴槽本体ａ内に容易に湯張りすること
ができる。

また、浴湯噴出口２からの空気混じりの浴湯をシャワー
装置９から噴出させることができ、シャワー装置９から
の気泡によって、身体のマッサージ等を行うことができ
る。

また、循環ポンプ部Ｂから吐水金具18への給湯湯路19と
を連絡湯路15によって接続し、同連絡湯路15に設けた切
換弁13によって、連絡湯路15と供給湯路19を連通して、
浴湯噴出口２からの空気混じりの浴湯を吐水金具18から
噴出させ、同吐水金具18からの気泡によって、肩部等に
当てることにより、上半部のマッサージ等を容易に行う
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る気泡発生浴槽の説明図、第２図は
他の実施例を示す説明図、第３図は吐水金具の構造を示
す斜視図である。図中、 A:気泡発生浴槽 a:浴槽本体 B:循環ポンプ部 2:噴出口 4:空気吸引部 9:シャワー装置 13:切換弁 13a:第二の切換弁 13b:第一の切換弁 18:吐水金具

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者橋田光明神奈川県茅ケ崎市本村２丁目８番１号東陶機器株式会社茅ケ崎工場内 (72)考案者内山浩一神奈川県茅ケ崎市本村２丁目８番１号東陶機器株式会社茅ケ崎工場内 (72)考案者森山謙治神奈川県茅ケ崎市本村２丁目８番１号東陶機器株式会社茅ケ崎工場内 (56)参考文献実開昭59−154244（ＪＰ，Ｕ)

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】浴槽本体（ａ）に設けた浴湯噴出口（２）
に、浴槽循環パイプ（Ｃ）を連通連結し、同浴湯循環パ
イプ（Ｃ）に空気吸引部（４）を取付け、同空気吸引部
（４）より取り入れた空気を、浴湯循環パイプ（Ｃ）中
の浴湯に混入させて、各浴湯噴出口（２）より浴槽本体
（ａ）内に気泡混じりの浴湯を噴出可能にした気泡発生
浴槽において、浴湯循環パイプ（Ｃ）とは別に、別途設けた給湯機
（Ｓ）と吐水装置（９），（18）との間に供給湯路（1
2）を接続すると共に、その中途に第一の切換弁（13b）
を介設し、該切換弁（13b）と浴湯循環パイプ（Ｃ）の
中途とを連絡湯路（15）にて接続し、該接続部に第二の
切換弁（13a）を設けてなる気泡発生浴槽。