JPH0731783Y2

JPH0731783Y2 - 気泡発生浴槽

Info

Publication number: JPH0731783Y2
Application number: JP1988147359U
Authority: JP
Inventors: 公博中山; 秀樹川口
Original assignee: 東陶機器株式会社
Priority date: 1988-11-10
Filing date: 1988-11-10
Publication date: 1995-07-26
Anticipated expiration: 2003-11-10
Also published as: JPH0268835U

Description

【考案の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本考案は、気泡発生浴槽に関する。

（ロ）従来の技術従来、入浴時にマッサージ等を行う気泡発生浴槽は、浴
槽の側壁の下部に噴出口を設け、同噴出口に気泡発生装
置を接続して、浴槽内に気泡を発生させるようにしてい
る。

すなわち、気泡発生装置は、ポンプ循環装置と空気吸引
部とよりなり、噴出口の内部に空気吸引部を設け、ポン
プ循環装置からのお湯を浴槽内に噴出させる際に、同吸
引部より空気を取り入れて噴出口より気泡を含んだ浴湯
流を発生させるように構成している。

（ハ）考案が解決しようとする課題ところが、上記の気泡発生浴槽は、浴槽の側壁の下部に
噴出口を設けている為に、主に、身体の下半部の周りに
浴湯が集中的に当たり、その為、特に身体の上半部のマ
ッサージを効果的に行うことができないものであった。

本考案は、上記の課題を解決することができる浴槽装置
を提供することを目的とする。

（ニ）課題を解決するための手段本考案では、浴槽の開口周縁部に槽壁より内側に膨出す
る中空部を形成し、同中空部の内側下傾傾斜面に複数の
噴出孔を設け、同噴出孔を噴出方向を浴槽の中心に向け
て指向させ、かつ、中空部内に、一端を浴槽還流パイプ
と連通連結するとともに他端を噴出孔と連通連結した中
空パイプを配設したことを特徴とする気泡発生浴槽を提
供するものである。

（ホ）作用及び効果本考案では、浴槽の開口周縁部に槽壁より内側に膨出す
る中空部を形成し、同中空部の内側下傾傾斜面に複数の
噴出孔を設け、同噴出孔を噴出方向を浴槽の中心に向け
て指向させるようにしたので、噴出した浴湯が入浴者の
体に当たりやすく、マッサージを効果的に行うことがで
きる。

また、中空部内に、一端を浴湯還流パイプと連通連結す
るとともに他端を噴出孔と連通連結した中空パイプを配
設したことによって、中空パイプが入浴の邪魔になら
ず、しかも、気泡発生浴槽の外観を損なわないので、入
浴者に不快感を感じることなく快適な気泡入浴を楽しむ
ことができる。

（ヘ）実施例本考案の実施例を図面にもとづき詳説すれば、第１図の
側面図において、Ａは本考案に係る気泡発生浴槽を示
し、同浴槽Ａは、以下のように構成されている。

すなわち、気泡発生浴槽Ａは、第１図に示すように、浴
槽本体ａと、循環ポンプ部Ｂと、空気吸引部Ｃとにより
構成されている。

かかる浴槽本体ａは、上方を開口したものであり、その
上端の開口周縁部１に環状の中空部２を形成している。

さらに、かかる中空部２は、第１図に示すように、浴槽
本体ａの開口周縁部１を内方に張出し状に形成してお
り、その内側下傾傾斜面２−１に多数の噴出孔３を取付
け、同噴出孔３に気泡発生浴槽Ａに連結し、空気を混入
した浴湯を浴槽本体ａ内に噴出するように構成してい
る。

また、浴槽本体ａの外には、循環ポンプ部Ｂを配設して
おり、同浴槽本体ａと循環ポンプ部Ｂとの間に浴湯循環
パイプＤを介在させている。

かかる浴湯循環パイプＤは、浴槽本体ａから循環ポンプ
部Ｂへ浴湯を送る為の浴湯吸込パイプＤ−１と、同ポン
プ部Ｂから同浴槽本体ａへ浴湯を噴流状に送る為の浴湯
還流パイプＤ−２とより構成されている。

また、浴湯吸込パイプＤ−１は、浴槽本体ａの側壁ａ−
１に一端を開口し、循環ポンプ部Ｂのポンプ本体ｂの吸
水口に他端を連通してポンプ本体ｂに浴湯を吸い込むよ
うにしている。

また、浴湯還流パイプＤ−２は、ポンプ本体ｂの排水口
に一端を連通し、浴槽Ａ本体ａの中空部２に他端を連通
している。

そして、浴湯還流パイプＤ−２には、空気吸引部Ｃとし
ての送気パイプ４を連通しており、従って、循環ポンプ
部Ｂにおけるポンプ本体ｂの駆動によって、浴槽本体ａ
内の浴湯を浴湯吸込パイプＤ−１から吸い込み、浴湯還
流パイプＤ−２から強制的に浴槽本体ａの中空部２に供
給する。

この際に、中空部２の近傍に連通した送気パイプ４より
浴湯還流パイプＤ−２の浴湯流通負圧を利用して空気を
強制的に吸い込み、このように浴湯に吸い込み混合した
空気が気泡になり、各噴出孔３から浴湯とともに噴出す
るものである。

また、ポンプ本体ｂから気泡発生浴槽Ａに至る浴湯還流
パイプＤ−２の中途には、噴流切換バルブが介設されて
おり、同バルブの操作によって各噴出口３からの浴槽噴
出を切換えることができる。

また、本実施例では、第２図に示すように、浴槽本体ａ
の開口周縁部１に中空パイプ2aを配設して中空部２を形
成している。

すなわち、浴槽本体ａの開口周縁部１を断面略コ字状に
形成し、その内部に環状の中空パイプ2aを配設して、同
開口周縁部１によって中空パイプ2aを被覆している。

さらに、浴槽本体ａの開口周縁部１の内側面には、多数
の噴出孔３が形成されており、同噴出孔３に中空パイプ
2aと連通した噴出ノズル６を連結している。

かかる中空パイプ2aは、第２図に示すように、浴槽本体
ａの噴出孔３にパイプ支持体７を介して連結されてお
り、しかも、同支持体７内に浴湯流路８を形成し、同支
持体７の先端部に噴出ノズル６を取付けている。

さらに、中空パイプ2aの一部には、浴湯還流パイプＤ−
２の先端部が連結している。

また、中空パイプ2aの側方には、送気パイプ４が配設さ
れており、同送気パイプ４は、パイプ支持体７に連通連
結している。

なお、９は送気パイプ４とパイプ支持体７との連結具を
示し、同連結具９は、その内部に送気連通孔を有し、送
気パイプ４より噴出ノズル６に空気を送るようにしてい
る。

また、かかる噴出ノズル６は、第２図に示すように、そ
の先端部を浴槽本体ａ内の下方に向けており、同浴槽本
体ａ内の入浴者の肩部等に噴出するように構成してい
る。

さらに、本実施例では、噴出ノズル６を浴槽本体ａの開
口周縁部１に設けている為に、浴槽本体ａの浴湯水面が
噴出孔３より下方に位置した場合、噴出孔３からの浴湯
を水面にたたきつけて、空気の混入を増加させることに
より、マッサージの効果を増大させることができる。

また、本考案の他の実施例として、かかる噴出孔３より
浴湯のみを噴出するようにしながら、気泡を浴槽本体ａ
中で発生させるように構成している。

すなわち、浴槽本体ａの浴湯水面が噴出孔３よりも下方
に位置する場合、噴出孔３からの浴湯が水面に到達する
際に、その負圧により、浴湯内に空気を吸入し、浴槽本
体ａ内に気泡を発生させるように構成するものである。

以上述べてきたように、本実施例では、以下のような作
用、効果を奏する。

本考案では、循環ポンプ部Ｂにて浴槽本体ａ内の浴湯を
浴槽本体ａの開口周縁部１の下方に設けた中空部２に供
給し、同中空部２の内側面に設けた複数の噴出孔３より
浴湯を噴出させる。

しかも、浴槽本体ａの開口周縁部１の下方に設けた噴出
孔３から浴湯を噴出すると、浴槽本体ａ内の入浴者の上
半身、例えば、肩部、腕部等に浴湯を直接にあてること
ができ、効果的な上半身のマッサージを行うことができ
る。

また、浴槽本体ａの開口周縁部１の下方に設けた噴出口
３から浴湯を高圧で浴槽内に噴出して、浴湯を浴槽本体
ａの底部まで到達させることにより、容易に下半部のマ
ッサージをも行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る気泡発生浴槽の側面図、第２図はノズルの断面図である。図中、 A:気泡発生浴槽（浴槽装置） B:循環ポンプ部 C:空気吸引部 D:浴湯循環パイプ 1:開口周縁部 2:中空部 3:噴出孔 6:噴出ノズル

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】浴槽の開口周縁部（１）に槽壁より内側に
膨出する中空部（２）を形成し、同中空部（２）の内側
下傾傾斜面に複数の噴出孔（３）を設け、同噴出孔
（３）を噴出方向を浴槽の中心に向けて指向させ、か
つ、中空部（２）内に、一端を浴湯還流パイプ（Ｄ）と
連通連結するとともに他端を噴出孔（３）と連通連結し
た中空パイプ（2a）を配設したことを特徴とする気泡発
生浴槽。