JPH0733769U - 乳母車に於ける手摺りの取付け装置 - Google Patents

乳母車に於ける手摺りの取付け装置

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JPH0733769U
JPH0733769U JP6559493U JP6559493U JPH0733769U JP H0733769 U JPH0733769 U JP H0733769U JP 6559493 U JP6559493 U JP 6559493U JP 6559493 U JP6559493 U JP 6559493U JP H0733769 U JPH0733769 U JP H0733769U
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稔 井田
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株式会社マンテン
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 手摺りが提手になり、提手の姿勢に起立した
手摺りの回動を止めるようにする。 【構成】 折り畳み形式の乳母車に於ける両肘掛け54
に左右2箇所の中折れ関節部92を有する手摺り91の
両端を回動自在に取付け、取付け部分において穴89に
嵌り込んでいる突起97の突部を穴の周面の係止凹部に
嵌め込んで、肘掛けに対して手摺りの回動を止める。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、折り畳み形式の乳母車に手摺りを取付ける装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、乳母車には、乳母車から幼児が落ちないように幼児の胴部の前方に手摺 り(保護枠にもなる)が設けられている。
【0003】 そこで、実開平4−69282号公報に示すようにグリップを中折れ状態にし ながら、前方にハンドル杆を押し倒すと、折り畳みにもとない自動的に左右の幅 を縮小しながら計四個の前輪及び後輪を集合させて自立できるようになっている 。
【0004】 このような形式の乳母車にあっては、手摺りが持ち運びの際の提手を兼用する ようになっている。
【0005】 上記の提手兼用の手摺りは、中折れ形式になっており、両肘掛けの内側面にピ ンを介し手摺りの両端アームの末端を回動自在に取付け、乳母車を組み立てたと き、ストッパにアームの末端部上縁を当接すると共に、抱込み部材によりアーム の末端部下縁を抱き込んで前方に突出するアームの姿勢を維持し、また乳母車を 折り畳んだとき、抱込み部材からアームの末端が外れて手摺りが回動可能になる 。
【0006】 なお、略垂直な姿勢に手摺りを引き上げたとき、アームと肘掛けとの対向面に 設けてある凹部と突部とが嵌め合わさって手摺りの回動を止めるようになってい る。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】 上記のような手摺りの取付け方法を採用すると、手摺りの引き上げ方向の回動 にともない突部と相手面(アーム或は肘掛け)との接触により対向面を押し広げ 、突部と凹部とが合致すると上記押し広げにともない発生した復元力によって突 部と凹部とが嵌り込み係合するので、ともすれば突部と凹部との係合が外れて手 摺りの起立状態の姿勢を維持することができない。
【0008】 上記係合が外れる原因は、乳母車を持ち運ぶとき揺れ動きにより発生する。
【0009】 このため、把持した手摺りに対して乳母車が大きく揺れ動いて不安定になる問 題があった。
【0010】 そこで、この考案は、乳母車を折り畳んで引き起こした手摺りが、肘掛けに対 し回動しない、すなわち、手摺りに対して乳母車が揺れ動かないようにしたもの である。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この考案は、折り畳みにともない下端に前輪を 有する左右一対のハンドル杆付前脚と、下端に後輪を有する左右一対の後脚と、 上記両前脚に取付けてある左右一対の肘掛けとが適宜の連動手段によりそれぞれ 互に内方に引き寄せられる形式の乳母車に於いて、上記両肘掛けの先端に先端面 と内側面とが開放する凹入部を設けて、この凹入部に嵌入した揺動体の末端を上 記肘掛けの先端部に垂直の支軸を介し回動自在に取付け、また上記揺動体の先端 内側面に円形の穴と、この穴の上周面から連なって上方に向く係止凹部を設け、 さらに中途の左右に二個所の中折れ関節部を有する手摺りの上記凹入部に嵌り込 む端末と上記揺動体とを上記凹入部の中心に貫通するピンを介し回動自在に取付 け、また上記手摺りの両末端の内面に上記穴内に回動自在に嵌り込んで上記手摺 りと共に回動する突起を設け、この突起の外周に上記手摺りの起立姿勢において 上記係止凹部に嵌入する突部を設け、さらに、上記穴の中心に貫通する上記ピン は、長孔により上記係止凹部の方向にスライドするようにした構成を採用する。
【0012】
【作用】
上記のように構成すると、乳母車の折り畳みにともない左右の肘掛けが引き寄 せられる。
【0013】 すると、関節部により手摺りの両端部が折れ曲がると共に、外方に(凹入部か ら飛び出す方向に)揺動体を回動させ、肘掛けの引き寄せ終了直前から終了時点 迄に凹入部から手摺りの端末が脱出して、凹入部と手摺りの端末との係合関係が 解除される。
【0014】 係合関係の解除された手摺りは、嵌め合わさった穴と突起とが回転中心になっ て起立方向に回動し、手摺りの起立した姿勢にあっては、係止凹部と突部とが合 致する。
【0015】 しかして、手摺りを引き上げると、穴内で突起が上方にスライドして係止凹部 に突部が嵌り込み、係合関係になる。 すると、肘掛けに対する手摺りの回動が止まる。 乳母車を展開するとき、まず手摺りを押し下げる。
【0016】 すると、下方に突起がスライドして係止凹部から突部が脱出するので、突部と 係止凹部との係合関係が解除されて、手摺りの回動が可能になる。
【0017】 次に前方に向け手摺りを押し倒したのち、乳母車を展開する。 すると、両肘掛けの離反にともない手摺りの両端を押し広げ、広がりにともな い凹入部に揺動体と共に手摺りの末端部が嵌り込む。
【0018】 凹入部に手摺りの末端部が嵌り込むと、肘掛けに対する手摺りの回動(上下方 向の)がストップする。
【0019】
【実施例】
以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0020】 折り畳みにともない下端に前輪1を有する左右一対のハンドル杆22付の前脚 2と、下端に後輪5を有する左右一対の後脚4と、前脚2に取付けてある左右一 対の肘掛け54とが適宜の連動手段によりそれぞれ内方に引き寄せる形式の乳母 車は、図1から図3に示すように、下端に前輪1を有する左右二本の並行前脚2 と、この両前脚2の上下端間略中央部にピン3を介し上端を回動自在に取付けた 後脚4と、この両後脚4の下端に設けた後輪5と、上記両後脚4の上端から連な って前方に突出する突出杆6と、両端間の中央交差部分をピン7を介し回動自在 に軸支し、かつそれぞれの上下端を両前脚2の突出杆6の上方部分と両後脚4の 下部とにピン8を介し回動自在に取付けたX状の第1開閉杆9、9と、両端間の 中央交差部分をピン10を介し回動自在に軸支し、かつそれぞれの上下端を両突 出杆6と両前脚2の下部とにピン11を介し回動自在に取付けたX状の第2開閉 杆12、12とで構成され、図1及び図2に示す展開状態の乳母車を折り畳むに は、突出杆6を引き上げると(突出杆6の引き上げ方法は後述する)ピン3を中 心として図1時計方向に後脚4が回動して後輪5を前輪1の方向に移動させると 共に、上記突出杆6の上昇にともない第2開閉杆12、12が閉じる方向に回動 して両前脚2、2の下部及び両後脚4、4の突出杆6を互に内方に引き寄せる。
【0021】 又上記引き寄せにともない第1開閉杆9、9も閉じる方向に回動して両前脚2 、2の上部及び両後脚4、4の下部を互に内方に引き寄せ、図3に示すように計 四個の前輪1、1と後輪5、5とを自立できるよう集合させる。
【0022】 なお、折り畳まれている乳母車を展開させるには、両突出杆6を押し下げれば よい。
【0023】 又ハンモック(図示省略)は、両突出杆6に座席の両側縁を支持させ、両前脚 2のピン3の上方の部分に背凭れの両側縁を支持させて取付けてある。
【0024】 上記両前脚2の上端側には、前脚2の軸線に並行するホルダ21が配置され、 このホルダ21は上下方向に反転回動するよう前脚2に取付けられており、又上 記のホルダ21には、ハンドル杆22の下部が定位置で周方向にフリーに回転す るよう支持させてある。
【0025】 上記のホルダ21は、前脚2の後面に位置して上下二条の並行する筒状体23 と、この筒状体23の外周両側から前方に突出する二叉片24とで構成し、上記 二叉片24間に前脚2の上端側を嵌め込み、そして二叉片24の上端を前脚2の 上端にピン25を介し回動自在に取付ける。
【0026】 なお、上記筒状体23には、ハンドル杆22の下部が挿入され、フリーに回転 するようになっている。
【0027】 又両ハンドル杆22の上端には、互に内向きに突出すると共に、対向端を前方 に向け中折れ可能に連結したグリップ26が設けられている。
【0028】 更に上記グリップ26の中折れ連結部分には、操作以外に中折れを阻止する第 1係合装置27が設けられている。
【0029】 上記グリップ26の中折れ可能な連結及び第1係合装置27は、図6から図8 に示すように両グリップ26、26の対向端片方に上下に所定の間隔を存して並 行するよう設けた円形の上板28及び下板29と、もう片方に上記上板28と下 板29との間に嵌り込むよう設けた中間板30と、上記上板28と中間板30と に一致させてそれぞれ上下面が開放するよう設けた透孔31、32と、下板29 に上面のみを開放させると共に、透孔31、32に合致させ、かつ同径となるよ う設けた凹入孔33と、上記両透孔31、32及び凹入孔33の周面中心を横切 って対向する位置に設けた凹部34と、凹入孔33の底に下面が当接したとき上 面と下板29の上面とが面一になるよう上記凹入孔33に嵌入した下位軸材35 と、この下位軸材35の上面に下面を重ねると共に、凹入孔33に上記下位軸材 35を押し込んだとき、上下面が中間板30の上下面と面一となる上位軸材36 と、下位軸材35と上位軸材36との外周面中心を横切って対向する位置に凹部 34に嵌入するよう設けた突起37と、下位軸材35の突起37が下板29と中 間板30との凹部34に、上位軸材36の突起37が中間板30と上板28との 凹部34にそれぞれ嵌入するよう上記上位軸材36と下位軸材35とを下向きに プッシュする以外上方に押し上げるバネ38と、中心の貫通孔39を透孔31に 合致させて上板28の上面に固定した環状板40と、貫通孔39に貫通させたボ タン41とから成り、両グリップ26の中折れに際し、ボタン41をプッシュし て上位軸材36と下位軸材35とをバネ38を圧縮しながら押し下げると、下板 29と中間板30との両凹部34に跨る下位軸材35の突起37が下板29の凹 部34のみに嵌り込み、又中間板30と上板28との両凹部34に跨る上位軸材 36の突起37が中間板30の凹部34のみに(図7に示す)嵌り込む。
【0030】 このため、突起37による中折れ阻止が解除されてボタン41のプッシュを維 持しながら、両グリップ26を中折れとなるよう(図5に示す)前方に押し出す 。
【0031】 なお、グリップ26の中折れ時には、それぞれの突起37の上面が上板28と 中間板30との下面凹部34のない部分に接触しているので、ボタン41のプッ シュを解除してもバネ38による上位軸材36及び下位軸材35の上昇復帰が阻 止されている。
【0032】 又図4に示すように両グリップ26を直線状態に戻すと、凹部34と突起37 とが合致するので、バネ38によりボタン41、上位軸材36、下位軸材35が 上方に押し戻され、図6に示すように上位軸材36の突起37が中間板30と上 板28との両凹部34に、下位軸材35の突起37が下板29と中間板30との 両凹部34にそれぞれ跨がるように嵌り込むので、両グリップ26の中折れが阻 止され、しかも自動的に係合する。
【0033】 なお、図示のようにボタン41の下端縁対向位置に突片42を設け、グリップ 26が直線状態のときボタン41を回動させて上記突片42を上板28の凹部3 4に対し不一致となるよう上記上板28の上面凹部34の片端から連なる凹入段 部43に嵌入させておくと、乳母車の走行途中等において誤ってボタン41を押 しても没入が阻止され、安全装置としての役目をする。
【0034】 又ホルダ21の部分には、上記ホルダ21の降下反転終了にともない前脚2に 自動係合し、かつグリップ26、26の中折れにともなうハンドル杆22、22 の回動運動を利用して前脚2に対しホルダ21の反転上昇を許容する第2係合装 置61が設けられている。
【0035】 上記の第2係合装置61は、図6及び図7に示すように、ホルダ21に適宜の ガイド手段により上下方向にスライドするよう設けると共に、バネ62によって 下向きの復帰力を付与したスライダ63と、前脚2の上部側面に設けた上端面が 開放する筒状の係合部64と、スライダ63の下端にスライダ63の降下終了時 係合部64に密な、すなわち走行方向の前後にがたつきがないように押し込むよ う設けた係止部65と、ハンドル杆22の回転運動をスライダ63の昇降運動に 変換すると共に、ホルダ21の降下反転の直前に係合部64と係止部65との係 合関係を解除するように設けた運動変換装置66とで構成されている。
【0036】 上記のスライダ63は、図示の場合、ハンドル杆22の外側に嵌装すると共に 、上下二条の筒状体23間で上下方向にスライドする筒状体67と、この筒状体 67の両側面から連なって前方に突出すると共に、ホルダ21の両側面に重なる 左右一対の側板68とで構成し、両側板68の上部に設けてある縦方向の長孔6 9にピン25を貫通させて、スライダ63のスライドをハンドル杆22とピン2 5とでガイドするようになっている。
【0037】 また、上記のバネ62は、図示の場合、筒状体67の内周面上端縁から下方中 途迄に環状の凹入段部70を設けて、この凹入段部70にハンドル杆22に嵌装 してあるバネ62を上方から押し込むと共に、ハンドル杆22に嵌装してある環 状体71の下縁をバネ62の上向き端面に当接して、スライダ63下向きの復帰 力を付与したが、上記以外の構成によって復帰力を付与することもある。
【0038】 さらに、上記の運動変換装置66は、図示の場合、ハンドル杆22の両側面に 突出するピン73(摩擦抵抗を軽減するために回転子を用いてある)と、筒状体 67の両側下縁から上方に向く倒立V字状で、ピン73が嵌入する切欠き74と で構成したが、切欠きにかえて筒状の内面に両端延長が互に相反する周方向に向 く倒立V字状の溝(図示省略)を設けて、この溝にピンを嵌合することもある。
【0039】 上記のように構成すると、両グリップ26の中折れにともない図4左側のハン ドル杆22が反時計方向に、図4右側のハンドル杆22が時計方向にそれぞれ回 動するので、上記ハンドル杆22と共にピン73が同方向に回動する。
【0040】 すると、切欠き74の最低所(図6に示す位置)に位置するピン73が斜面を すべり移動しながら、筒状体67の下縁に切欠き74から脱出したピン73が図 7に示すように乗り移るので、バネ62を圧縮しながら上方に筒状体67(スラ イダ63)がスライドし、スライドにともない係合部64から係止部65が脱出 して、係合部64と係止部65との係合関係が解除される。
【0041】 その結果、前脚2に対するホルダ21の上昇反転阻止が解除され、ハンドル杆 22を前方に(図7実戦位置から鎖線位置に向く)押し倒し、次いで下方に押し 倒すことができる。
【0042】 また、ハンドル杆22を引き起して起立させ、そして両グリップ26が直線状 態になると、ハンドル杆22の回動により共に回動するピン73が筒状体67の 下縁から切欠き74に嵌り込むので、バネ62により下方にスライダ63がスラ イドする。
【0043】 このため、係合部64に係止部65が押し込まれて係合関係になり、ホルダ2 1の上昇反転すなわち、ハンドル杆22の起立状態を維持する。
【0044】 さらに、図1及び図2に示すように、ホルダ21にピン51を介し上端を回動 自在に取付けてある連杆52の下端と突出杆6とには、ピン53を介し肘掛け5 4の両端が回動自在に取付けてある。
【0045】 上記の肘掛け54は、乳母車の折り畳みにともなうホルダ21の反転上昇にと もない連杆52及び肘掛け54を介し突出杆6を引き上げて図3に示すように折 り畳まれる。
【0046】 また、肘掛け54の先端に先端面と側面とが開放する凹入部81を設けて、こ の凹入部81に嵌入した揺動体82の末端を肘掛け54の先端に垂直のピン83 を介し回動自在に取付ける。
【0047】 上記の凹入部81は、図示の場合継ぎ足し部材84に設けてあり、肘掛け54 の先端面に設けてある凹所85に継ぎ足し部材84の末端面から突出する片86 を嵌め込み、ピン83の両端を片86の孔87と肘掛け54の孔88とに嵌め込 んで、肘掛け54に継ぎ足し部材84の取付けと、揺動体82の軸支とを(ピン 83はねじ込むセットビスにより抜けないようにする)兼用するようにしたが、 肘掛け54に直接凹入部81を設けることもある。
【0048】 さらに、揺動体82の先端内側面には、円形の穴89と、この穴89の上周面 から連なって上方に向く係止凹部90とが設けてある。
【0049】 91は中途の左右に二箇所の中折れ関節部92を有する手摺りである。
【0050】 上記の手摺り91は、図10及び図12に示すように、乳母車の展開状態にお いて、両肘掛け54の対向間隔の寸法の略1/2程度の長さのセンタ杆93と、 このセンタ杆93の両端に先端を回動自在に連結して関節部92になるサイド杆 94と、センタ杆93に被せると共に、先端部をサイド杆94の先端部に被さる 布などの筒状カバー95とで構成してある。
【0051】 なお、手摺り91の両端末、すなわちサイド杆94の末端は、凹入部81に嵌 り込んで上下方向の揺動を止めるようになっている。
【0052】 また、揺動体82の内側面先端部に手摺り91の端末を重ね合わすと共に、手 摺り91と穴89の中心に位置するよう揺動体82に貫通する鋲などのピン96 により揺動体82に対し手摺り91の末端を回動自在に取付ける。
【0053】 さらに、手摺り91の末端内側面に穴89に回動自在に嵌入する突起97を設 けると共に、この突起97の外周には、手摺り91の起立した状態において係止 凹部90に嵌入する突部98を設けてある。
【0054】 また、ピン96は、手摺り91の起立時において係止凹部90と突部98とが 合致すると、係止凹部90の方向にスライドするよう穴89の中心から係止凹部 90の方向に向く長孔111に貫通させてある。
【0055】 なお、突部98は両側の切除部99により設けたが、突起97の外周に固着し て設けることもある。
【0056】 図中101は上端がボタン41の下面中心の凹穴102に、下端が下位軸材3 5の上面中心の凹穴103にそれぞれ嵌入し、かつ中途が上位軸材36の中心の 孔104に貫通するピンである。
【0057】 上記のように構成すると、乳母車の折り畳みにともない左右の肘掛け54が引 き寄せられる。
【0058】 すると、関節部92により手摺り91の両端部(サイド杆94)が図10の状 態から図12に示す状態に折れ曲がると共に、外方に揺動体82を回動させなが ら凹入部81から手摺り91の末端が脱出(図12に示すように)し、凹入部8 1と手摺り91の末端との係合関係が解除される。係合関係の解除された手摺り 91は、図11に示すように、嵌め合わさった穴89と突起97とが回動支点に なり、上方に向け回動する。
【0059】 そして、提手になるような位置(図13に示すように)に手摺り91を停止す ると、係止凹部90と突部98とが合致する。
【0060】 しかして、手摺り91を引き上げると、穴89内で突起97が上方にスライド して、係止凹部90に突部98が図13に示すように嵌り込むので、肘掛け54 に対して手摺り91の回動がストップする。すなわち、手摺り91が提手になり 、折り畳んだ乳母車を持ち運びしたとき、提手になった手摺り91に対して乳母 車の揺れ動きがない。
【0061】 乳母車を展開するときは、まず、手摺り91を押し下げて係止凹部90から突 出部98を脱出させ、然るのち前方に手摺り91を押し倒す。 このとき、突部112が凹入部81の上縁面に当接して手摺り91の回転が止 まる。
【0062】 しかして、乳母車の展開にともない手摺り91の両端部を押し広げ、押し広が りにともない凹入部81に手摺り91の末端が嵌り込むので、肘掛け54に対す る手摺り91の上下方向の回動がストップする。
【0063】
【効果】
この考案に係る乳母車は、以上のように構成してあるので、乳母車の折り畳み にともない手摺りを上方に回動することができ、回動停止後に手摺りを引き上げ て係止凹部と突部との係合によって手摺りの回動を止めることができる。
【0064】 このため、持ち運ぶとき手摺りに対して乳母車の揺れ動きがない。
【0065】 また、乳母車を展開したとき、凹入部に手摺りの末端を嵌め込んで、肘掛けに 対する手摺りの回動(上下方向の)を止めるので、別にロック機構が不要になる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る乳母車の側面図
【図2】同上の背面図
【図3】折り畳んだ状態の側面図
【図4】グリップの一部切欠拡大平面図
【図5】同上の中折れを示す平面図
【図6】係止凹部と突部との係合を示す縦断側面図
【図7】同上の係合を解除した縦断側面図
【図8】第1係合装置の分解斜視図
【図9】第2係合装置の分解斜視図
【図10】手摺りの一部切欠平面図
【図11】穴と突起との嵌合を示す縦断側面図
【図12】手摺りを屈曲した一部切欠平面図
【図13】突部と係止凹部との係合を示す縦断側面図
【図14】同上の分解斜視図
【符号の説明】
1 前輪 2 前脚 3、7、8、10、11、25 ピン 4 後脚 5 後輪 6 突出杆 9 第1開閉杆 12 第2開閉杆 21 ホルダ 22 ハンドル杆 23 筒状体 24 二叉片 26 グリップ 27 第1係合装置 54 肘掛け 61 第2係合装置 81 凹入部 82 揺動体 83 ピン 89 穴 90 係止凹部 91 手摺り 92 関節部 96 ピン 97 突起 98 突部 111 長孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 折り畳みにともない下端に前輪を有する
    左右一対のハンドル杆付前脚と、下端に後輪を有する左
    右一対の後脚と、上記両前脚に取付けてある左右一対の
    肘掛けとが適宜の連動手段によりそれぞれ互に内方に引
    き寄せられる形式の乳母車に於いて、上記両肘掛けの先
    端に先端面と内側面とが開放する凹入部を設けて、この
    凹入部に嵌入した揺動体の末端を上記肘掛けの先端部に
    垂直の支軸を介し回動自在に取付け、また上記揺動体の
    先端内側面に円形の穴と、この穴の上周面から連なって
    上方に向く係止凹部を設け、さらに中途の左右に二個所
    の中折れ関節部を有する手摺りの上記凹入部に嵌り込む
    端末と上記揺動体とを上記穴部の中心に貫通するピンを
    介し回動自在に取付け、また上記手摺りの両末端の内面
    に上記穴内に回動自在に嵌り込んで上記手摺りと共に回
    動する突起を設け、この突起の外周に上記手摺りの起立
    姿勢において上記係止凹部に嵌入する突部を設け、さら
    に、上記穴の中心に貫通する上記ピンは、長孔により上
    記係止凹部の方向にスライドするようにしたことを特徴
    とする乳母車に於ける手摺りの取付け装置。
JP1993065594U 1993-12-08 1993-12-08 乳母車に於ける手摺りの取付け装置 Expired - Lifetime JP2524370Y2 (ja)

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