JPH039498Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はベビーカ特に僅かな構成部材によつて
構成された折たたみ可能な軽量かつ頑健なベビー
カの折たたみ構造に関する。

従来の技術及び問題点 これまで多種の折たたみ式ベビーカが発表され
ている。一般にこの種のベビーカは本来的に具備
していなければならない安全性と、折たたんだと
きの小型化とを共に満たすことが要求されてい
る。しかしこれらの要性は互いに相反する事柄で
あり、一方を満足せんとすると他方が満足出来
ず、両者を共に完全に満足することは出来なかつ
た。

問題点を解決するための手段及び作用 本考案は、最小限の部品点数を互いに異なる枢
支点を中心に回動可能に連結し、各部品の回動範
囲を大きくすることにより、ベビーカの安全性と
折たたみ時の小型化という２つの要件を完全に満
足させるベビーカを提供する。

実施例 第１図は本考案のベビーカ１０の概略上面図で
ある本考案のベビーカ１０は、押棒部をなす中央
ハンドル部２４とその両端からほぼ垂直に伸長す
る両側パイプ２６とから成るＵ字形ハンドルパイ
プ１２と、左右一対の前脚パイプ１４と、左右一
対の後脚パイプ１６と、中央部２８とその両端か
らほぼ垂直に伸長する両側パイプ３０とから成る
Ｕ字形の手摺パイプ１８と、足置中央部３２とそ
の両端からほぼ垂直に伸長する両側パイプ３４と
から成るＵ字形のステツプパイプ２０と、中央部
３６とその両端からほぼ垂直に伸長する両側パイ
プ３８とから成るＵ字形リンクパイプ２２と、か
ら成る。

ハンドルパイプ１２の両側パイプ２６の下端に
は、後脚パイプ１６を抱きこれに係合する抱き部
材４０がピン４２で固着されている。ハンドルパ
イプ１２の中央付近には、第２図で前方下方へ押
長する手摺パイプ１８の両側パイプ３０の端部が
ピン４４によつて枢着されている。また該パイプ
１２のピン４４とピン４２との間においてピン４
２に近接した部分には第２図で後方下方へ伸長す
るリンクパイプ２２の上端がピン４６によつて枢
着されている。

手摺パイプ１８の両側パイプ３０の中央付近に
は下端に後輪４８を公知の手段で取付けている後
脚パイプ１６の上端がピン５０により枢着されて
いる。更に該両側パイプ３０の下方部分即ち中央
部２８に近接した部分には、下端に前輪５２を公
知の手段で取付けている前脚パイプ１４の上端が
ピン５４により枢着されている。

前脚パイプ１４の中央付近には、ピン５６によ
つてステツプパイプ２０の両側パイプ３４の下方
部分が枢支されている。また該両側パイプ３４の
上方部分は、両側パイプ３８を夫々ピン４６，５
８によつてハンドルパイプ１２及び後脚パイプ１
６へ枢支されているリンクパイプ２２の両側パイ
プ３８中央部へピン６０によつて枢支されてい
る。

この考案において、ハンドルパイプ１２の両側
パイプ２６と手摺パイプ１８とに、公知の如くハ
ンモツクが懸吊される。ハンモツク内へ収容され
た子供は足を足置中央部３２へおくことができ
る。またハンドルパイプ１２と後脚１６又は手摺
パイプ１８との間、又はリンクパイプ２２とステ
ツプパイプ２０との間、その他の適当な個所には
公知のようなロツクが施こされている。

ハンドルパイプ１２の中央ハンドル部２４を押
すと、該パイプ１２から抱き部材４０を介して後
脚１６へ押力が伝達される。

このベビーカを折たたむ場合には、ロツクをは
ずした後にピン４４周りにハンドルパイプ１２を
前方（第２図で左方）へ枢動する。このため抱き
部材４０が後脚１６からはなれると同時に、リン
クパイプ２２がピン５８周りに時計方向に回動
し、ステツプパイプ２０がピン５６を介して前脚
１４を後脚１６側へ引寄せる。その後、第３図に
示すように、抱き部材４０が後輪４８と同一レベ
ルに達するまでハンドルパイプ１２を下降する。
これにより、前輪５２が完全に後輪４８の上方ま
で引込まれ、後輪４８と抱き部材４０とでベビー
カ１０を安全に直立保持する。この折たたみ直立
位置を保持するためにハンドルパイプ１２と前脚
パイプ１４その他の適当な個所にロツク装置を装
着できる。

拡開使用時には、単に該ロツク装置をはずし、
ハンドルパイプ１２を持上げ、抱き部材４０が後
脚１６に抱き係合するまで後方へ倒せばよい。本
考案は断面が円形又は矩形のパイプなどにより構
成される。

考案の効果 最少部品点数を使いかつ、各部品の枢着点を全
て別個の個所に設けることにより各部品の運動半
径を大きくし、頑健で安全で使用時に非常に大き
く収納時に非常に小さくなる極めて実用性の高い
ベビーカである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の上面略式図、第２図は第１図
の線Ａ−Ａに沿つて矢印方向にみた組立て時の断
面図、第３図は第１図の線Ａ−Ａに沿つて矢印方
向にみた折たたみ収納時の断面図である。 符号の説明、１０……ベビーカ、１２……ハン
ドルパイプ、１４……前脚パイプ、１６……後脚
パイプ、１８……手摺パイプ、２０……ステツプ
パイプ、２２……リンクパイプ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 下端に前輪２５を有する一対の前脚１４と、下
   端に後輪４８を有する一対の後脚１６と、夫々中
   央部とその両側から伸長する両側部とから成る概
   ねＵ字形状を有するハンドルパイプ１２、手摺パ
   イプ１８、ステツプパイプ２０、リンクパイプ２
   ２と、から成り、 前脚１４の中間部及び上方部に夫々ステツプパ
   イプ２０及び手摺パイプ１８の、前記両側部の中
   央部に近接した部分を、また後脚１６の上方部及
   び下方部に夫々手摺パイプ１８の、前記両側部の
   中間部及びリンクパイプ２２の、前記両側部の中
   央部に近接した部分を枢動可能にピン結合し、 同時にハンドルパイプ１２の、前記両側部の中
   間部及び前記中央部からはなれた端部に夫々手摺
   パイプ１８及びリンクパイプ２２の、前記両側部
   の中央部からはなれた端部をピン結合し、 かつステツプパイプ２０の、前記両側部の中央
   部からはなれた端部とリンクパイプ２２の両側部
   の中間部とがピン結合しており、 更に、前記ハンドルパイプ１２がその両側部の
   中央部からはなれた端部に、後脚パイプ１６へ係
   合する抱き部材４０を有しており、上記各ピンの
   位置がそれぞれ異なる点に位置している事を特徴
   とするベビーカ。