JPH07337010A - スイッチング電源回路 - Google Patents
スイッチング電源回路Info
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- JPH07337010A JPH07337010A JP15436294A JP15436294A JPH07337010A JP H07337010 A JPH07337010 A JP H07337010A JP 15436294 A JP15436294 A JP 15436294A JP 15436294 A JP15436294 A JP 15436294A JP H07337010 A JPH07337010 A JP H07337010A
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- Japan
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- switching
- power supply
- voltage
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- supply circuit
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 例えば、ハーフブリッジタイプによる自励式
の電流共振型スイッチング電源回路であれば、整流平滑
電圧Eiとアース間に起動抵抗RS2と抵抗R1 を直列接
続し、その分圧点とスイッチングトランジスタQ2 のベ
ース間にツェナーダイオードZD1 及びダイオードD5
を挿入して停止回路1を構成する。この際、KNDが1
50V以上の場合にツェナーダイオードZD1 が導通
し、150V以下では導通しないように、起動抵抗RS2
と抵抗R1 及びツェナーダイオードZD1 等の各素子を
選定する。 【効果】 各種自励式の電流共振型スイッチング電源回
路においても、安価で簡単な部品で停止回路を構成して
AC200V系が入力されている場合にのみ動作し、A
C100系が入力されてる場合には動作しないようにす
ることができる。また、停止回路の動作をキャンセルす
ることのできるスイッチにより、AC200V系の電源
設備が無い工場でも生産可能になる。
の電流共振型スイッチング電源回路であれば、整流平滑
電圧Eiとアース間に起動抵抗RS2と抵抗R1 を直列接
続し、その分圧点とスイッチングトランジスタQ2 のベ
ース間にツェナーダイオードZD1 及びダイオードD5
を挿入して停止回路1を構成する。この際、KNDが1
50V以上の場合にツェナーダイオードZD1 が導通
し、150V以下では導通しないように、起動抵抗RS2
と抵抗R1 及びツェナーダイオードZD1 等の各素子を
選定する。 【効果】 各種自励式の電流共振型スイッチング電源回
路においても、安価で簡単な部品で停止回路を構成して
AC200V系が入力されている場合にのみ動作し、A
C100系が入力されてる場合には動作しないようにす
ることができる。また、停止回路の動作をキャンセルす
ることのできるスイッチにより、AC200V系の電源
設備が無い工場でも生産可能になる。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスイッチング電源回路に
関わり、特に自励式による電流共振形のスイッチング電
源回路に適用して好適なものである。
関わり、特に自励式による電流共振形のスイッチング電
源回路に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】スイッチング電源回路として、自励式の
電流共振形のものが知られている。図5の回路図に、2
つのスイッチング素子が交番してスイッチング動作を行
うように構成される、いわゆるハーフブリッジ式の自励
式電流共振形スイッチング電源回路の一例を示す。この
図においてACは商用の交流電源を示し、この交流電源
ACに対して設けられるCMCはコモンモードノイズ除
去のためのコモンモードチョークコイルを、また、この
コモンモードチョークコイルCMCの後段の両極ライン
間に挿入されるCL は、ノーマルモードノイズを除去す
るアクロスコンデンサを示している。なお、交流電源A
Cの負極側のラインに設けられるPWはメインの電源ス
イッチを示している。また、Di1 は4本のダイオード
をブリッジ接続してなるブリッジ整流回路を示し、入力
された交流電源ACについて全波整流を行う。Ciは平
滑用コンデンサであり、上記ブリッジ整流回路Di1 及
びこの平滑用コンデンサCiにより整流平滑電圧Eiが
得られる。
電流共振形のものが知られている。図5の回路図に、2
つのスイッチング素子が交番してスイッチング動作を行
うように構成される、いわゆるハーフブリッジ式の自励
式電流共振形スイッチング電源回路の一例を示す。この
図においてACは商用の交流電源を示し、この交流電源
ACに対して設けられるCMCはコモンモードノイズ除
去のためのコモンモードチョークコイルを、また、この
コモンモードチョークコイルCMCの後段の両極ライン
間に挿入されるCL は、ノーマルモードノイズを除去す
るアクロスコンデンサを示している。なお、交流電源A
Cの負極側のラインに設けられるPWはメインの電源ス
イッチを示している。また、Di1 は4本のダイオード
をブリッジ接続してなるブリッジ整流回路を示し、入力
された交流電源ACについて全波整流を行う。Ciは平
滑用コンデンサであり、上記ブリッジ整流回路Di1 及
びこの平滑用コンデンサCiにより整流平滑電圧Eiが
得られる。
【0003】次に、Q1 、Q2 はそれぞれスイッチング
素子としてのスイッチングトランジスタを示し、図のよ
うに整流平滑電圧Eiとアース間に対してそれぞれのコ
レクタ、エミッタを介して接続されている。また、スイ
ッチングトランジスタQ1 、Q2 の各コレクタ−ベース
間にそれぞれ挿入される抵抗RS1、RS2は起動抵抗を、
またスイッチングトランジスタQ1、Q2 の各ベース−
エミッタ間に挿入されるD1 、D2 はそれぞれダンパー
ダイオードを示す。また、抵抗RB1、RB2はそれぞれ、
スイッチングトランジスタQ1 、Q2 のベース電流(ド
ライブ電流)調整用抵抗を示している。そして、スイッ
チングトランジスタQ1 のベースと抵抗RB1、及びスイ
ッチングトランジスタQ2 のベースと抵抗RB2間にそれ
ぞれ設けられるCB1、CB2は共振用のコンデンサであ
り、次に説明するドライブトランスT1 の駆動巻線
NB1、NB2と共に、自励発振用の直列共振回路を形成し
ている。
素子としてのスイッチングトランジスタを示し、図のよ
うに整流平滑電圧Eiとアース間に対してそれぞれのコ
レクタ、エミッタを介して接続されている。また、スイ
ッチングトランジスタQ1 、Q2 の各コレクタ−ベース
間にそれぞれ挿入される抵抗RS1、RS2は起動抵抗を、
またスイッチングトランジスタQ1、Q2 の各ベース−
エミッタ間に挿入されるD1 、D2 はそれぞれダンパー
ダイオードを示す。また、抵抗RB1、RB2はそれぞれ、
スイッチングトランジスタQ1 、Q2 のベース電流(ド
ライブ電流)調整用抵抗を示している。そして、スイッ
チングトランジスタQ1 のベースと抵抗RB1、及びスイ
ッチングトランジスタQ2 のベースと抵抗RB2間にそれ
ぞれ設けられるCB1、CB2は共振用のコンデンサであ
り、次に説明するドライブトランスT1 の駆動巻線
NB1、NB2と共に、自励発振用の直列共振回路を形成し
ている。
【0004】T1 はスイッチングトランジスタQ1 、Q
2 のスイッチング周波数を可変制御するドライブトラン
スを示し、この図の場合には駆動巻線NB1、NB2及び共
振電流検出巻線NR が巻回され、更にこれらの各巻線に
対して制御巻線NC が直交する方向に巻回された直交型
の可飽和リアクトルとされている。なお、巻線NB1、N
B2においてそれぞれ( )内に示すLB はそのインダク
タンスを示す。このドライブトランスT1 の駆動巻線N
B1の一端は抵抗RB1に、他端はスイッチングトランジス
タQ1 のエミッタに接続される。また、駆動巻線NB2の
一端はアースに接地されると共に他端は抵抗RB2と接続
されて、前記駆動巻線NB1と逆の極性の電圧が出力され
るようになされている。また、電流検出巻線NR はスイ
ッチングトランジスタQ1 のエミッタとスイッチングト
ランジスタQ2 のコレクタの接点に接続されると共に、
コンバータトランスT2 の一次巻線N1 の一端に対して
接続される。
2 のスイッチング周波数を可変制御するドライブトラン
スを示し、この図の場合には駆動巻線NB1、NB2及び共
振電流検出巻線NR が巻回され、更にこれらの各巻線に
対して制御巻線NC が直交する方向に巻回された直交型
の可飽和リアクトルとされている。なお、巻線NB1、N
B2においてそれぞれ( )内に示すLB はそのインダク
タンスを示す。このドライブトランスT1 の駆動巻線N
B1の一端は抵抗RB1に、他端はスイッチングトランジス
タQ1 のエミッタに接続される。また、駆動巻線NB2の
一端はアースに接地されると共に他端は抵抗RB2と接続
されて、前記駆動巻線NB1と逆の極性の電圧が出力され
るようになされている。また、電流検出巻線NR はスイ
ッチングトランジスタQ1 のエミッタとスイッチングト
ランジスタQ2 のコレクタの接点に接続されると共に、
コンバータトランスT2 の一次巻線N1 の一端に対して
接続される。
【0005】T2 はスイッチングトランジスタQ1 、Q
2 のスイッチング出力を二次側に伝送するための絶縁型
のコンバータトランスで、このコンバータトランスT2
の一次巻線N1 の一端は電流検出巻線NR と直列に接続
され、他端は共振コンデンサC1 を介してアースに対し
て接続されている。そして、これら共振コンデンサC1
及び一次巻線N1 を含むコンバータトランスT2 のイン
ダクタンス成分により共振回路を形成している。従っ
て、実際のコンバータトランスT2 においては、負荷電
力や交流入力電圧等の各種条件に適合する一次側の励磁
インダクタンス及び漏れインダクタンス(トランス結合
係数に相当する)が得られるように選定される。
2 のスイッチング出力を二次側に伝送するための絶縁型
のコンバータトランスで、このコンバータトランスT2
の一次巻線N1 の一端は電流検出巻線NR と直列に接続
され、他端は共振コンデンサC1 を介してアースに対し
て接続されている。そして、これら共振コンデンサC1
及び一次巻線N1 を含むコンバータトランスT2 のイン
ダクタンス成分により共振回路を形成している。従っ
て、実際のコンバータトランスT2 においては、負荷電
力や交流入力電圧等の各種条件に適合する一次側の励磁
インダクタンス及び漏れインダクタンス(トランス結合
係数に相当する)が得られるように選定される。
【0006】また、この図に示す電源回路の場合、コン
バータトランスT2 の二次側には二次巻線N2 及びN3
が設けられており、例えば二次巻線N2 側に対しては図
のようにブリッジ整流回路Di2 と、このブリッジ整流
回路Di2 のプラス側の出力とアース間に接続された平
滑用コンデンサC2 からなる整流平滑回路が設けられて
いる。これにより、一次巻線N1 の交流電圧で誘起され
たエネルギーが二次巻線N2 に伝送されて、直流電圧出
力E1 が得られることとなる。また、二次巻線N3 にお
いてはアースに接地されたセンタータップを設けると共
に、ダイオードD3 、D4 による全波整流回路と平滑用
コンデンサC3 が設けられることで、直流電圧出力E2
が得られる。AMPは例えば二次側の直流電圧出力E1
と、基準電圧を比較してその誤差に応じた直流電流を、
制御電流IC としてドライブトランスT1 の制御巻線N
C に供給する誤差増幅器である。
バータトランスT2 の二次側には二次巻線N2 及びN3
が設けられており、例えば二次巻線N2 側に対しては図
のようにブリッジ整流回路Di2 と、このブリッジ整流
回路Di2 のプラス側の出力とアース間に接続された平
滑用コンデンサC2 からなる整流平滑回路が設けられて
いる。これにより、一次巻線N1 の交流電圧で誘起され
たエネルギーが二次巻線N2 に伝送されて、直流電圧出
力E1 が得られることとなる。また、二次巻線N3 にお
いてはアースに接地されたセンタータップを設けると共
に、ダイオードD3 、D4 による全波整流回路と平滑用
コンデンサC3 が設けられることで、直流電圧出力E2
が得られる。AMPは例えば二次側の直流電圧出力E1
と、基準電圧を比較してその誤差に応じた直流電流を、
制御電流IC としてドライブトランスT1 の制御巻線N
C に供給する誤差増幅器である。
【0007】上記構成の電流共振形スイッチング電源の
スイッチング動作を簡単に説明する。先ず商用交流電源
が投入されると、例えば起動抵抗RS1、RS2を介してス
イッチングトランジスタQ1 、Q2 のベースにベース電
流が供給されることになるが、例えばスイッチングトラ
ンジスタQ1 が先にオンとなったとすれば、スイッチン
グトランジスタQ2 はオフとなるように制御される。そ
して整流平滑電圧EiからスイッチングトランジスタQ
1 →電流検出巻線NR →一次巻線N1 →コンデンサC1
に共振電流が流れるが、この共振電流が0となる近傍で
スイッチングトランジスタQ2 がオン、スイッチングト
ランジスタQ1 がオフとなるように制御される。そし
て、スイッチングトランジスタQ2 を介して先とは逆方
向の共振電流が流れる。以降、スイッチングトランジス
タQ1 、Q2 が交互にオンとなる自励式のスイッチング
動作が開始される。このスイッチングトランジスタQ
1 、Q2 のスイッチング周波数は、駆動用巻線NB1のイ
ンダクタンスとコンデンサC2の容量、駆動用巻線NB2
のインダクタンスとコンデンサC3 の容量によって決定
される。このようにスイッチングトランジスタQ1 、Q
2 のスイッチング動作に伴い、共振コンデンサC1 及び
一次巻線N1 からなる電流共振回路に高周波の電流が流
れ、これによって蓄積されたエネルギーはコンバータト
ランスT2 の2次巻線N2 、N3 に伝送される。これら
2次巻線N2 、N3 に励起された交流電圧は、図に示す
ような整流平滑回路により直流電圧E1 、E2 として、
後段の負荷回路に供給されることになる。
スイッチング動作を簡単に説明する。先ず商用交流電源
が投入されると、例えば起動抵抗RS1、RS2を介してス
イッチングトランジスタQ1 、Q2 のベースにベース電
流が供給されることになるが、例えばスイッチングトラ
ンジスタQ1 が先にオンとなったとすれば、スイッチン
グトランジスタQ2 はオフとなるように制御される。そ
して整流平滑電圧EiからスイッチングトランジスタQ
1 →電流検出巻線NR →一次巻線N1 →コンデンサC1
に共振電流が流れるが、この共振電流が0となる近傍で
スイッチングトランジスタQ2 がオン、スイッチングト
ランジスタQ1 がオフとなるように制御される。そし
て、スイッチングトランジスタQ2 を介して先とは逆方
向の共振電流が流れる。以降、スイッチングトランジス
タQ1 、Q2 が交互にオンとなる自励式のスイッチング
動作が開始される。このスイッチングトランジスタQ
1 、Q2 のスイッチング周波数は、駆動用巻線NB1のイ
ンダクタンスとコンデンサC2の容量、駆動用巻線NB2
のインダクタンスとコンデンサC3 の容量によって決定
される。このようにスイッチングトランジスタQ1 、Q
2 のスイッチング動作に伴い、共振コンデンサC1 及び
一次巻線N1 からなる電流共振回路に高周波の電流が流
れ、これによって蓄積されたエネルギーはコンバータト
ランスT2 の2次巻線N2 、N3 に伝送される。これら
2次巻線N2 、N3 に励起された交流電圧は、図に示す
ような整流平滑回路により直流電圧E1 、E2 として、
後段の負荷回路に供給されることになる。
【0008】また、この電流共振形スイッチング電源回
路における定電圧制御は次のようになる。例えば、二次
側の直流電圧E1 が上昇するとすると、この変動を検出
して誤差増幅器AMPから出力される制御電流IC は増
加する。このように制御電流IC が増加した場合には、
これに応じてドライブトランスT1 のコアが飽和状態に
近付いていくことになり、これによって被制御巻線であ
る駆動巻線NB1、NB2のインダクタンスは減少する。と
ころで、スイッチングトランジスタQ1 、Q2 のスイッ
チング周波数は、それぞれ駆動用巻線NB1(NB2)のイ
ンダクタンスとコンデンサCB1(CB2)の容量によって
決定されるが、駆動用巻線のインダクタンスが減少する
とスイッチング周波数は高くなる。
路における定電圧制御は次のようになる。例えば、二次
側の直流電圧E1 が上昇するとすると、この変動を検出
して誤差増幅器AMPから出力される制御電流IC は増
加する。このように制御電流IC が増加した場合には、
これに応じてドライブトランスT1 のコアが飽和状態に
近付いていくことになり、これによって被制御巻線であ
る駆動巻線NB1、NB2のインダクタンスは減少する。と
ころで、スイッチングトランジスタQ1 、Q2 のスイッ
チング周波数は、それぞれ駆動用巻線NB1(NB2)のイ
ンダクタンスとコンデンサCB1(CB2)の容量によって
決定されるが、駆動用巻線のインダクタンスが減少する
とスイッチング周波数は高くなる。
【0009】従って、この場合にはコンデンサC1 とコ
ンバータトランスT2 のインダクタンス成分による共振
周波数よりスイッチング周波数が高くなるほうに変化し
て、コンバータトランスT2 の二次巻線N2 、N3 側に
励起される電圧が低下するアッパ制御とされている。こ
の結果、二次側の直流電圧E1 およびE2 の電圧の上昇
は抑制される。
ンバータトランスT2 のインダクタンス成分による共振
周波数よりスイッチング周波数が高くなるほうに変化し
て、コンバータトランスT2 の二次巻線N2 、N3 側に
励起される電圧が低下するアッパ制御とされている。こ
の結果、二次側の直流電圧E1 およびE2 の電圧の上昇
は抑制される。
【0010】また、二次側の直流電圧E1 が降下した場
合には、誤差増幅器AMPは、これに応じて減少された
制御電流IC を制御巻線NC に供給し、ドライブトラン
スT1 の駆動巻線NB1、NB2のインダクタンスは上昇し
て、スイッチング周波数は低くなって共振周波数に近く
なる。その結果、コンバータトランスT2 の一次巻線に
得られる電圧が上昇して二次側に得られる直流電圧も上
昇する。
合には、誤差増幅器AMPは、これに応じて減少された
制御電流IC を制御巻線NC に供給し、ドライブトラン
スT1 の駆動巻線NB1、NB2のインダクタンスは上昇し
て、スイッチング周波数は低くなって共振周波数に近く
なる。その結果、コンバータトランスT2 の一次巻線に
得られる電圧が上昇して二次側に得られる直流電圧も上
昇する。
【0011】このようにして定電圧制御を行う電流共振
形スイッチング電源回路では、例えば、交流入力電圧と
して30V付近から起動抵抗RS(1、2)によりスイッチン
グ動作を開始させ、AC90V〜AC288V程度まで
の範囲内でコンバータトランスT2 の二次側に得られる
直流電圧E(1、2) の変動を抑制することが可能である。
即ち、図5に示したようなスイッチング電源回路は、い
わゆる100V系〜200V系の交流入力電圧に対応し
て直流電圧E(1、2) を安定して得ることが可能とされ、
いわゆるワールドワイド電源回路として交流入力電圧の
異なる地域においても共通に利用することができる。
形スイッチング電源回路では、例えば、交流入力電圧と
して30V付近から起動抵抗RS(1、2)によりスイッチン
グ動作を開始させ、AC90V〜AC288V程度まで
の範囲内でコンバータトランスT2 の二次側に得られる
直流電圧E(1、2) の変動を抑制することが可能である。
即ち、図5に示したようなスイッチング電源回路は、い
わゆる100V系〜200V系の交流入力電圧に対応し
て直流電圧E(1、2) を安定して得ることが可能とされ、
いわゆるワールドワイド電源回路として交流入力電圧の
異なる地域においても共通に利用することができる。
【0012】ところで、例えば同一国内においても公称
交流入力電圧が地域によって100V系と200V系で
異なるような場合に、電子機器に対して交流入力電圧が
100V系の場合にはこれを動作させず、200V系の
場合にのみ動作が可能となるような規制を行っているよ
うな国がある。この規制に対応する方法として、交流入
力電圧が100V系であるような場合に当該電子機器の
電源回路を動作しないように構成することが行われてい
る。
交流入力電圧が地域によって100V系と200V系で
異なるような場合に、電子機器に対して交流入力電圧が
100V系の場合にはこれを動作させず、200V系の
場合にのみ動作が可能となるような規制を行っているよ
うな国がある。この規制に対応する方法として、交流入
力電圧が100V系であるような場合に当該電子機器の
電源回路を動作しないように構成することが行われてい
る。
【0013】図6の回路図は、上記規制に対応するよう
に構成されたスイッチング電源回路の一例を示すもので
あり、この場合にはMOS型トランジスタを用いた他励
発振式による電流共振形コンバータとされている。な
お、この図において図5と同一部分は同一符号を付して
説明を省略する。このスイッチング電源回路において
は、スイッチングトランジスタQ1 、Q2はそれぞれM
OS−FETとされ、また、スイッチングトランジスタ
Q1 、Q2のドレイン−ソース間に対して並列に接続さ
れているD23、D24は、アース側から電源側に戻るよう
な負極性の共振電流を流すための並列ダイオードを示
す。
に構成されたスイッチング電源回路の一例を示すもので
あり、この場合にはMOS型トランジスタを用いた他励
発振式による電流共振形コンバータとされている。な
お、この図において図5と同一部分は同一符号を付して
説明を省略する。このスイッチング電源回路において
は、スイッチングトランジスタQ1 、Q2はそれぞれM
OS−FETとされ、また、スイッチングトランジスタ
Q1 、Q2のドレイン−ソース間に対して並列に接続さ
れているD23、D24は、アース側から電源側に戻るよう
な負極性の共振電流を流すための並列ダイオードを示
す。
【0014】次にこの図において、11はドライブ回路
を示しており、このドライブ回路11から出力される駆
動電圧により、スイッチングトランジスタQ1 、Q2 が
スイッチング動作を行うことになる。
を示しており、このドライブ回路11から出力される駆
動電圧により、スイッチングトランジスタQ1 、Q2 が
スイッチング動作を行うことになる。
【0015】12は発振制御回路を示している。この発
振制御回路12はスイッチング周波数信号を生成し、ド
ライブ回路11に供給するものである。したがって、ド
ライブ回路11では発振制御回路12から入力されたス
イッチング周波数信号に基づく駆動電圧を出力すること
になる。なお、スイッチング周波数信号は、後述するフ
ォトカプラ16により帰還された二次側の直流電圧検出
信号に基づいて可変されるように構成されている。
振制御回路12はスイッチング周波数信号を生成し、ド
ライブ回路11に供給するものである。したがって、ド
ライブ回路11では発振制御回路12から入力されたス
イッチング周波数信号に基づく駆動電圧を出力すること
になる。なお、スイッチング周波数信号は、後述するフ
ォトカプラ16により帰還された二次側の直流電圧検出
信号に基づいて可変されるように構成されている。
【0016】また、D22はダイオードを、C22はコンデ
ンサを示しており、両者により整流平滑回路を形成して
いる。つまり、コンバータトランスT2 の一次巻線N1
に供給されるスイッチング出力を整流平滑化して直流電
圧E3 を得るものである。この直流電圧E3 は、例えば
起動後のドライブ回路11及び発振制御回路12の駆動
電源として供給される。
ンサを示しており、両者により整流平滑回路を形成して
いる。つまり、コンバータトランスT2 の一次巻線N1
に供給されるスイッチング出力を整流平滑化して直流電
圧E3 を得るものである。この直流電圧E3 は、例えば
起動後のドライブ回路11及び発振制御回路12の駆動
電源として供給される。
【0017】また、13はドライブ回路11及び発振制
御回路12を起動させるための起動回路である。この起
動回路13は、トランジスタQ11、抵抗R21、R22、ダ
イオードD21、及びツェナーダイオードZD11からな
る。トランジスタQ11のベースは、抵抗R22を介して整
流平滑電圧Eiのラインと接続され、また、ツェナーダ
イオードZD11のカソードと接続される。このツェナー
ダイオードZD11のアノードは接地されている。更にト
ランジスタQ11のベースは、後述する停止回路14にお
けるトランジスタQ12のエミッタに接続されている。ま
た、トランジスタQ11のコレクタは抵抗R21を介して整
流平滑電圧Eiのラインと接続され、エミッタはダイオ
ードD21のアノードを介してドライブ回路11及び発振
制御回路12の電源入力に対して接続されている。
御回路12を起動させるための起動回路である。この起
動回路13は、トランジスタQ11、抵抗R21、R22、ダ
イオードD21、及びツェナーダイオードZD11からな
る。トランジスタQ11のベースは、抵抗R22を介して整
流平滑電圧Eiのラインと接続され、また、ツェナーダ
イオードZD11のカソードと接続される。このツェナー
ダイオードZD11のアノードは接地されている。更にト
ランジスタQ11のベースは、後述する停止回路14にお
けるトランジスタQ12のエミッタに接続されている。ま
た、トランジスタQ11のコレクタは抵抗R21を介して整
流平滑電圧Eiのラインと接続され、エミッタはダイオ
ードD21のアノードを介してドライブ回路11及び発振
制御回路12の電源入力に対して接続されている。
【0018】14は交流入力電圧のレベルに応じて起動
回路13の動作を停止させるために設けられる停止回路
である。この停止回路14においてR23はベース電流制
限用の抵抗を示し、抵抗R24と直列に接続されて、直流
電圧Eiとアース間に設けられる。この抵抗R23、R24
の接続点に対してはツェナーダイオードZD12のカソー
ドが接続され、そのアノードはトランジスタQ12のベー
スに対して接続されている。また、トランジスタQ12の
ベースとアース間には抵抗R25及びコンデンサC21が並
列に接続されている。トランジスタQ12のエミッタは、
トランジスタQ11のベースに接続され、コレクタは接地
されている。そして、抵抗R23、R24及びツェナーダイ
オードZD12は、例えば交流入力電圧が150V以下で
はツェナーダイオードZD12が導通しないように、15
0V以上で導通するように設定されている。なお、その
動作については後述する。
回路13の動作を停止させるために設けられる停止回路
である。この停止回路14においてR23はベース電流制
限用の抵抗を示し、抵抗R24と直列に接続されて、直流
電圧Eiとアース間に設けられる。この抵抗R23、R24
の接続点に対してはツェナーダイオードZD12のカソー
ドが接続され、そのアノードはトランジスタQ12のベー
スに対して接続されている。また、トランジスタQ12の
ベースとアース間には抵抗R25及びコンデンサC21が並
列に接続されている。トランジスタQ12のエミッタは、
トランジスタQ11のベースに接続され、コレクタは接地
されている。そして、抵抗R23、R24及びツェナーダイ
オードZD12は、例えば交流入力電圧が150V以下で
はツェナーダイオードZD12が導通しないように、15
0V以上で導通するように設定されている。なお、その
動作については後述する。
【0019】次に、コンバータトランスの二次側に設け
られている15は、コンバータトランスT2 の二次側の
直流電圧E1 のレベルを検出する電圧検出回路15を示
している。この、電圧検出回路15においては抵抗
R31、R32が直流電圧E1 とアース間に直列に接続さ
れ、この抵抗R31、R32の接続点に対してトランジスタ
Q14のベースが接続されている。また、トランジスタQ
14のコレクタはフォトカプラ15のフォトダイオードD
25のカソードに対して接続され、フォトダイオードD25
のアノードは抵抗R33を介して直流電圧E1 と接続され
ている。また、エミッタは抵抗R34を介して直流電圧E
1 と接続されていると共に、ツェナーダイオードZD12
のカソードと接続され、そのアノードは接地されてい
る。このツェナーダイオードZD12及び抵抗R34は、直
流電圧E1 に対して直列に接続されており、これにより
所定の基準電圧を得ている。この電圧検出回路15で
は、直流電圧E1 を分圧した抵抗R31、R32の分圧点
と、ツェナーダイオードZD12の基準電圧の差に対応し
たコレクタ電流がフォトダイオードD25を駆動してい
る。この結果、コレクタに接続されているフォトダイオ
ードD25の輝度は直流電圧E1 の変動に応じて変化する
ことになる。
られている15は、コンバータトランスT2 の二次側の
直流電圧E1 のレベルを検出する電圧検出回路15を示
している。この、電圧検出回路15においては抵抗
R31、R32が直流電圧E1 とアース間に直列に接続さ
れ、この抵抗R31、R32の接続点に対してトランジスタ
Q14のベースが接続されている。また、トランジスタQ
14のコレクタはフォトカプラ15のフォトダイオードD
25のカソードに対して接続され、フォトダイオードD25
のアノードは抵抗R33を介して直流電圧E1 と接続され
ている。また、エミッタは抵抗R34を介して直流電圧E
1 と接続されていると共に、ツェナーダイオードZD12
のカソードと接続され、そのアノードは接地されてい
る。このツェナーダイオードZD12及び抵抗R34は、直
流電圧E1 に対して直列に接続されており、これにより
所定の基準電圧を得ている。この電圧検出回路15で
は、直流電圧E1 を分圧した抵抗R31、R32の分圧点
と、ツェナーダイオードZD12の基準電圧の差に対応し
たコレクタ電流がフォトダイオードD25を駆動してい
る。この結果、コレクタに接続されているフォトダイオ
ードD25の輝度は直流電圧E1 の変動に応じて変化する
ことになる。
【0020】16は、電圧検出回路15の検出出力を一
次側の発振制御回路12に帰還するためのフォトカプラ
であり、上記したフォトダイオードD25とフォトトラン
ジスタQ13からなる。図のようにフォトトランジスタQ
13のコレクタは、発振制御回路12に対して接続され、
フォトダイオードD25の輝度変化に応じて可変されたフ
ォトトランジスタQ13のコレクタ電流が発振制御回路1
2に供給されることになり、これが発振周波数可変信号
とされる。発振制御回路12では、この信号に基づいて
発振周波数を変化させてドライブ回路11に出力する。
これにより、スイッチングトランジスタQ1 、Q2 のス
イッチング周波数が変化し、直流電圧E1 の変動をキャ
ンセルするようにされる。このようにして、この図に示
すスイッチング電源回路の定電圧制御が行われる。
次側の発振制御回路12に帰還するためのフォトカプラ
であり、上記したフォトダイオードD25とフォトトラン
ジスタQ13からなる。図のようにフォトトランジスタQ
13のコレクタは、発振制御回路12に対して接続され、
フォトダイオードD25の輝度変化に応じて可変されたフ
ォトトランジスタQ13のコレクタ電流が発振制御回路1
2に供給されることになり、これが発振周波数可変信号
とされる。発振制御回路12では、この信号に基づいて
発振周波数を変化させてドライブ回路11に出力する。
これにより、スイッチングトランジスタQ1 、Q2 のス
イッチング周波数が変化し、直流電圧E1 の変動をキャ
ンセルするようにされる。このようにして、この図に示
すスイッチング電源回路の定電圧制御が行われる。
【0021】起動回路13は、商用交流電源ACが投入
されて整流平滑電圧Eiが得られると、ツェナーダイオ
ードZD11が導通し、その基準電圧によって一定のベー
ス電流がトランジスタQ11に供給される。これによりト
ランジスタQ11がオンとなり、整流平滑電圧Eiのライ
ンから抵抗R21、トランジスタQ11のコレクタ−エミッ
タ、及びダイオードD21介して、起動電源がドライブ回
路11及び発振制御回路12の電源入力に供給される。
ドライブ回路11及び発振制御回路12は、この電源に
基づいてそれぞれの動作を開始して、スイッチングトラ
ンジスタQ1 、Q2 のスイッチング動作が開始されるこ
とになる。なお、スイッチング動作の安定後はダイオー
ドD22及びコンデンサC22からなる整流平滑回路の直流
電圧E3が、電源としてドライブ回路11及び発振制御
回路12に供給される。
されて整流平滑電圧Eiが得られると、ツェナーダイオ
ードZD11が導通し、その基準電圧によって一定のベー
ス電流がトランジスタQ11に供給される。これによりト
ランジスタQ11がオンとなり、整流平滑電圧Eiのライ
ンから抵抗R21、トランジスタQ11のコレクタ−エミッ
タ、及びダイオードD21介して、起動電源がドライブ回
路11及び発振制御回路12の電源入力に供給される。
ドライブ回路11及び発振制御回路12は、この電源に
基づいてそれぞれの動作を開始して、スイッチングトラ
ンジスタQ1 、Q2 のスイッチング動作が開始されるこ
とになる。なお、スイッチング動作の安定後はダイオー
ドD22及びコンデンサC22からなる整流平滑回路の直流
電圧E3が、電源としてドライブ回路11及び発振制御
回路12に供給される。
【0022】次に、停止回路14の動作について説明す
る。前述のように停止回路14においては、抵抗R23、
R24及びツェナーダイオードZD12の各素子について、
交流入力電圧が150V以下に対応する整流平滑電圧E
iのレベルではツェナーダイオードZD12が導通しない
ように、交流入力電圧が150V以上に対応する整流平
滑電圧Eiのレベルであれば導通するように設定されて
いる。
る。前述のように停止回路14においては、抵抗R23、
R24及びツェナーダイオードZD12の各素子について、
交流入力電圧が150V以下に対応する整流平滑電圧E
iのレベルではツェナーダイオードZD12が導通しない
ように、交流入力電圧が150V以上に対応する整流平
滑電圧Eiのレベルであれば導通するように設定されて
いる。
【0023】これにより、交流入力電圧が150V以上
の場合には、ツェナーダイオードZD12を介して抵抗R
23、R24を分圧した電圧に応じた電流が流れて、トラン
ジスタQ12のベースに逆バイアスが掛かる状態となり、
トランジスタQ14はオフとなる。この状態の場合、起動
回路13においては抵抗R22を介して整流平滑電圧Ei
から流れる電流は、トランジスタQ11のベースに流れる
ことになって、上述したようにドライブ回路11及び発
振制御回路12が起動してスイッチングトランジスタQ
1 、Q2 のスイッチング制御が行われることになる。
の場合には、ツェナーダイオードZD12を介して抵抗R
23、R24を分圧した電圧に応じた電流が流れて、トラン
ジスタQ12のベースに逆バイアスが掛かる状態となり、
トランジスタQ14はオフとなる。この状態の場合、起動
回路13においては抵抗R22を介して整流平滑電圧Ei
から流れる電流は、トランジスタQ11のベースに流れる
ことになって、上述したようにドライブ回路11及び発
振制御回路12が起動してスイッチングトランジスタQ
1 、Q2 のスイッチング制御が行われることになる。
【0024】一方、交流入力電圧が150V以下の場合
にはツェナーダイオードZD12が導通しないことから、
トランジスタQ12のベース電流は抵抗R25を介してアー
スに流れる経路が形成されて、トランジスタQ12はオン
となる。従って起動回路13のトランジスタQ11のベー
ス−アース間の電位差はなくなってベース電流の供給は
行われなくなり、トランジスタQ11はオフとなる。これ
により、ドライブ回路11及び発振制御回路12には起
動電源が供給されないことになって、その動作を開始す
ることはなくなるため、これに伴ってスイッチングトラ
ンジスタQ1 、Q2 のスイッチング動作も行われなくな
る。あるいは、トランジスタQ12のエミッタをダイオー
ドD21のカソード側と接続しても、トランジスタQ12が
オンとなった場合には、起動電源がアースに落ちること
になるため、同様にドライブ回路11及び発振制御回路
12を起動させないようにすることができる。即ち、こ
の図6に示されているスイッチング電源回路では、15
0V以上の交流入力電圧が入力されあ場合には通常に起
動回路が動作をして電源回路が動作をすることになる
が、150V以下の交流入力電圧が入力された場合に
は、起動回路が動作しないようにされて電源回路の動作
が停止するように構成されている。これにより、交流入
力電圧が100V系の場合には電子機器を動作させない
という前述の規制に対応しているものである。
にはツェナーダイオードZD12が導通しないことから、
トランジスタQ12のベース電流は抵抗R25を介してアー
スに流れる経路が形成されて、トランジスタQ12はオン
となる。従って起動回路13のトランジスタQ11のベー
ス−アース間の電位差はなくなってベース電流の供給は
行われなくなり、トランジスタQ11はオフとなる。これ
により、ドライブ回路11及び発振制御回路12には起
動電源が供給されないことになって、その動作を開始す
ることはなくなるため、これに伴ってスイッチングトラ
ンジスタQ1 、Q2 のスイッチング動作も行われなくな
る。あるいは、トランジスタQ12のエミッタをダイオー
ドD21のカソード側と接続しても、トランジスタQ12が
オンとなった場合には、起動電源がアースに落ちること
になるため、同様にドライブ回路11及び発振制御回路
12を起動させないようにすることができる。即ち、こ
の図6に示されているスイッチング電源回路では、15
0V以上の交流入力電圧が入力されあ場合には通常に起
動回路が動作をして電源回路が動作をすることになる
が、150V以下の交流入力電圧が入力された場合に
は、起動回路が動作しないようにされて電源回路の動作
が停止するように構成されている。これにより、交流入
力電圧が100V系の場合には電子機器を動作させない
という前述の規制に対応しているものである。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、図6
のような他励式とされる電流共振形スイッチング電源回
路の場合であれば、ドライブ回路11及び発振制御回路
12を起動させるための起動回路13が設けられている
ことから、交流入力電圧に応じて起動回路13の動作を
停止させる停止回路14を付加することで、電源装置の
動作を停止させることが容易に可能とされる。
のような他励式とされる電流共振形スイッチング電源回
路の場合であれば、ドライブ回路11及び発振制御回路
12を起動させるための起動回路13が設けられている
ことから、交流入力電圧に応じて起動回路13の動作を
停止させる停止回路14を付加することで、電源装置の
動作を停止させることが容易に可能とされる。
【0026】しかし、図5に示したような自励式の電流
共振形スイッチング電源回路の場合、特に他励式のよう
な起動回路は設けられておらず、また、直交型ドライブ
トランスにより自励発振回路のインダクタンスを可変し
て定電圧制御を行うという構成により、交流入力電圧が
AC90V〜AC288V程度までの範囲内でコンバー
タトランスT2 の二次側に得られる直流電圧E(1、2) の
変動を抑制できるようになっている。したがって、自励
式の電流共振形スイッチング電源回路では電源装置の動
作を停止させることが非常に困難で、上述してきた規制
に対応できないという問題があった。
共振形スイッチング電源回路の場合、特に他励式のよう
な起動回路は設けられておらず、また、直交型ドライブ
トランスにより自励発振回路のインダクタンスを可変し
て定電圧制御を行うという構成により、交流入力電圧が
AC90V〜AC288V程度までの範囲内でコンバー
タトランスT2 の二次側に得られる直流電圧E(1、2) の
変動を抑制できるようになっている。したがって、自励
式の電流共振形スイッチング電源回路では電源装置の動
作を停止させることが非常に困難で、上述してきた規制
に対応できないという問題があった。
【0027】また、図6に示したスイッチング電源回路
の場合には、交流入力電圧が100V系の場合には常に
停止回路が動作することになる。このため、例えば10
0V系の電源設備しか備えていないような工場では、こ
のようなスイッチング電源回路の調整やエージング等を
行うことができず、従ってこれらを製造することができ
ないという、製造条件上の問題も有している。
の場合には、交流入力電圧が100V系の場合には常に
停止回路が動作することになる。このため、例えば10
0V系の電源設備しか備えていないような工場では、こ
のようなスイッチング電源回路の調整やエージング等を
行うことができず、従ってこれらを製造することができ
ないという、製造条件上の問題も有している。
【0028】そこで、本発明は自励式の電流共振形スイ
ッチング電源回路においても、所定レベル以下の交流入
力電圧が入力された場合には電源回路の動作が簡単に停
止されるようにすることを目的とする。また、この目的
の実現にあたり回路規模及びコストができるだけ抑えら
れるようにするものである。さらに、スイッチング電源
回路を交流入力電圧に応じて停止させる回路部の動作を
任意にオン・オフできるようにするものである。
ッチング電源回路においても、所定レベル以下の交流入
力電圧が入力された場合には電源回路の動作が簡単に停
止されるようにすることを目的とする。また、この目的
の実現にあたり回路規模及びコストができるだけ抑えら
れるようにするものである。さらに、スイッチング電源
回路を交流入力電圧に応じて停止させる回路部の動作を
任意にオン・オフできるようにするものである。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明は、交流入力電圧
を整流平滑化して直流として供給する整流平滑回路と、
この整流平滑回路からの直流をスイッチングするスイッ
チング素子と、この際のスイッチング周波数を設定する
コンデンサ及び時定数インダクタンスからなる周波数設
定回路と、時定数インダクタンスを有するドライブトラ
ンスとコンバータトランスの一次巻線及び電流共振コン
デンサからなり、スイッチング電流が共振電流として流
れる共振回路とを備えている自励式電流共振形のスイッ
チング電源回路において、交流入力電圧が所定以下の場
合には、スイッチング素子のスイッチング動作を停止さ
せることのできるスイッチング動作停止回路を設けるこ
ととした。
を整流平滑化して直流として供給する整流平滑回路と、
この整流平滑回路からの直流をスイッチングするスイッ
チング素子と、この際のスイッチング周波数を設定する
コンデンサ及び時定数インダクタンスからなる周波数設
定回路と、時定数インダクタンスを有するドライブトラ
ンスとコンバータトランスの一次巻線及び電流共振コン
デンサからなり、スイッチング電流が共振電流として流
れる共振回路とを備えている自励式電流共振形のスイッ
チング電源回路において、交流入力電圧が所定以下の場
合には、スイッチング素子のスイッチング動作を停止さ
せることのできるスイッチング動作停止回路を設けるこ
ととした。
【0030】そして、スイッチング動作停止回路の構成
としては、交流入力電圧に基づいて得られる直流電圧を
分圧する分圧抵抗、及びこの分圧抵抗の分圧点と前記ス
イッチング素子間に直列にツェナーダイオードとダイオ
ードを接続してなるものとした。
としては、交流入力電圧に基づいて得られる直流電圧を
分圧する分圧抵抗、及びこの分圧抵抗の分圧点と前記ス
イッチング素子間に直列にツェナーダイオードとダイオ
ードを接続してなるものとした。
【0031】そして、このようなスイッチング動作停止
回路をハーフブリッジ方式により結合された1対の前記
スイッチング素子の、接地側のスイッチング素子に対し
て設ける、あるいは、フルブリッジ方式により結合され
た4つのスイッチング素子の、少なくともいずれか一方
の接地側のスイッチング素子に対して設けて、スイッチ
ング電源回路を構成することとした。更には、定常電圧
整流平滑動作と倍電圧整流平滑動作に切換可能な整流平
滑回路を有するスイッチング電源回路、あるいは、時定
数インダクタンスに対して直交するように制御巻線を巻
装したドライブトランスとコンバータトランスの二次側
の出力電圧に応じた制御電流を制御巻線に供給する制御
電流出力部を備えた定電圧制御回路を有するスイッチン
グ電源回路、あるいは一次巻線に対して直交するように
制御巻線を巻装したコンバータトランスと制御電流出力
部を備えた定電圧制御回路を有するスイッチング電源回
路に対して、上記スイッチング動作停止回路を設けるこ
ととした。更に、スイッチング動作停止回路をバイパス
して、この回路の動作を無能化できるバイパススイッチ
を設けることとした。
回路をハーフブリッジ方式により結合された1対の前記
スイッチング素子の、接地側のスイッチング素子に対し
て設ける、あるいは、フルブリッジ方式により結合され
た4つのスイッチング素子の、少なくともいずれか一方
の接地側のスイッチング素子に対して設けて、スイッチ
ング電源回路を構成することとした。更には、定常電圧
整流平滑動作と倍電圧整流平滑動作に切換可能な整流平
滑回路を有するスイッチング電源回路、あるいは、時定
数インダクタンスに対して直交するように制御巻線を巻
装したドライブトランスとコンバータトランスの二次側
の出力電圧に応じた制御電流を制御巻線に供給する制御
電流出力部を備えた定電圧制御回路を有するスイッチン
グ電源回路、あるいは一次巻線に対して直交するように
制御巻線を巻装したコンバータトランスと制御電流出力
部を備えた定電圧制御回路を有するスイッチング電源回
路に対して、上記スイッチング動作停止回路を設けるこ
ととした。更に、スイッチング動作停止回路をバイパス
して、この回路の動作を無能化できるバイパススイッチ
を設けることとした。
【0032】
【作用】上記構成によれば、各種タイプの自励式の共振
形スイッチング電源回路において、所定レベル以下の交
流入力電圧が入力されている場合には、スイッチング素
子に起動信号が供給されないようにされて、電源回路の
動作が停止するようにされる。また、このためのスイッ
チング動作停止回路は少ない小規模の部品により構成す
ることができる。また、上記停止回路をパスして起動抵
抗とスイッチング素子間を直接接続させることのできる
スイッチを設けることで、通常に交流入力電圧が100
V系の場合でも動作させることが可能となる。
形スイッチング電源回路において、所定レベル以下の交
流入力電圧が入力されている場合には、スイッチング素
子に起動信号が供給されないようにされて、電源回路の
動作が停止するようにされる。また、このためのスイッ
チング動作停止回路は少ない小規模の部品により構成す
ることができる。また、上記停止回路をパスして起動抵
抗とスイッチング素子間を直接接続させることのできる
スイッチを設けることで、通常に交流入力電圧が100
V系の場合でも動作させることが可能となる。
【0033】
【実施例】以下、図1〜図5を参照して本発明のスイッ
チング電源回路の実施例について説明する。なお、これ
らの図において図5の回路と同一部分は同一符号を付し
て説明を省略するものとする。図1は、本発明のスイッ
チング電源回路の一実施例を示す回路図である。この実
施例は図5に示すハーフブリッジ式の自励式電流共振形
のスイッチング電源回路において、アース側のスイッチ
ングトランジスタQ2 に対して停止回路1を設けて構成
したものとされる。本実施例の停止回路1においては、
整流平滑電圧Eiのラインとアース間に直列に起動抵抗
RS2と抵抗R1 が設けられる。そして、上記起動抵抗R
S2と抵抗R1 の接続点に対して、ツェナーダイオードZ
D1 のカソードが接続され、そのアノード側はダイオー
ドD5 のアノードに対して接続される。また、ダイオー
ドD5 のカソードは、スイッチングトランジスタQ2 の
ベースに対して接続される。C4 は例えばノイズ吸収用
コンデンサを示す。
チング電源回路の実施例について説明する。なお、これ
らの図において図5の回路と同一部分は同一符号を付し
て説明を省略するものとする。図1は、本発明のスイッ
チング電源回路の一実施例を示す回路図である。この実
施例は図5に示すハーフブリッジ式の自励式電流共振形
のスイッチング電源回路において、アース側のスイッチ
ングトランジスタQ2 に対して停止回路1を設けて構成
したものとされる。本実施例の停止回路1においては、
整流平滑電圧Eiのラインとアース間に直列に起動抵抗
RS2と抵抗R1 が設けられる。そして、上記起動抵抗R
S2と抵抗R1 の接続点に対して、ツェナーダイオードZ
D1 のカソードが接続され、そのアノード側はダイオー
ドD5 のアノードに対して接続される。また、ダイオー
ドD5 のカソードは、スイッチングトランジスタQ2 の
ベースに対して接続される。C4 は例えばノイズ吸収用
コンデンサを示す。
【0034】そして、この停止回路1では、例えば交流
電源ACとして150V以下(即ち100V系とされ
る)が投入された場合には、起動抵抗RS2と抵抗R1 に
より整流平滑電圧Eiを分圧した電圧値が、ツェナーダ
イオードZD1 のツェナー電圧を越えないようにされ、
一方、150V以上(即ち200V系とされる)が投入
された場合には、起動抵抗RS2と抵抗R1 による分圧値
が、ツェナーダイオードZD1 のツェナー電圧を越えて
導通するように設定されている。
電源ACとして150V以下(即ち100V系とされ
る)が投入された場合には、起動抵抗RS2と抵抗R1 に
より整流平滑電圧Eiを分圧した電圧値が、ツェナーダ
イオードZD1 のツェナー電圧を越えないようにされ、
一方、150V以上(即ち200V系とされる)が投入
された場合には、起動抵抗RS2と抵抗R1 による分圧値
が、ツェナーダイオードZD1 のツェナー電圧を越えて
導通するように設定されている。
【0035】これにより、交流電源ACとして150V
以上が投入された場合には、整流平滑電圧Eiのライン
から起動抵抗RS2、ツェナーダイオードZD1 及びダイ
オードD5 を介して、スイッチングトランジスタQ2 に
起動信号が供給されることになる。このため、スイッチ
ングトランジスタQ1 ,Q2 側では、図5にて説明した
ような起動時の動作が得られて、スイッチングトランジ
スタのスイッチング動作が開始される。このようにして
交流入力電圧が200V系であれば電源回路が通常に動
作をすることになる。一方、150V以下の交流電源A
Cが投入された場合には、ツェナーダイオードZD1 が
導通せず、従って、スイッチングトランジスタQ2 のベ
ースに起動信号は供給されないことになる。これによ
り、スイッチングトランジスタQ2 はオフ状態が維持さ
れてしまうことになり、スイッチングトランジスタQ
1 、Q2 によるスイッチング動作は行われない、つま
り、交流入力電圧が100V系の場合には電源回路の動
作が停止されることになる。
以上が投入された場合には、整流平滑電圧Eiのライン
から起動抵抗RS2、ツェナーダイオードZD1 及びダイ
オードD5 を介して、スイッチングトランジスタQ2 に
起動信号が供給されることになる。このため、スイッチ
ングトランジスタQ1 ,Q2 側では、図5にて説明した
ような起動時の動作が得られて、スイッチングトランジ
スタのスイッチング動作が開始される。このようにして
交流入力電圧が200V系であれば電源回路が通常に動
作をすることになる。一方、150V以下の交流電源A
Cが投入された場合には、ツェナーダイオードZD1 が
導通せず、従って、スイッチングトランジスタQ2 のベ
ースに起動信号は供給されないことになる。これによ
り、スイッチングトランジスタQ2 はオフ状態が維持さ
れてしまうことになり、スイッチングトランジスタQ
1 、Q2 によるスイッチング動作は行われない、つま
り、交流入力電圧が100V系の場合には電源回路の動
作が停止されることになる。
【0036】このようにして、自励式の電流共振形のス
イッチング電源回路においても前述した規制を満たすこ
とのできるものが得られることになる。そして、本実施
例の停止回路1においては能動回路を用いておらず、ま
た起動抵抗RS2を除けば、抵抗R1 、ツェナーダイオー
ドZD1 、ダイオードD5 、コンデンサC4 と少数かつ
安価な部品により構成されており、コストや基板サイズ
の観点においても特に負担とならない。
イッチング電源回路においても前述した規制を満たすこ
とのできるものが得られることになる。そして、本実施
例の停止回路1においては能動回路を用いておらず、ま
た起動抵抗RS2を除けば、抵抗R1 、ツェナーダイオー
ドZD1 、ダイオードD5 、コンデンサC4 と少数かつ
安価な部品により構成されており、コストや基板サイズ
の観点においても特に負担とならない。
【0037】図2は、他の実施例としてのスイッチング
電源回路を示すもので図1と同一部分は同一符号を付し
て説明を省略する。上記図1に示した実施例において
は、制御巻線NC をドライブトランスT1 に設けて可飽
和リアクトルとして構成して、スイッチング周波数を可
変して定電圧制御を行うようにされているが、本実施例
に示すように、例えば制御巻線NC をコンバータトラン
スの一次巻線に対して直交するように設けて、その主磁
束をコントロールすることによっても定電圧制御を行う
ことが可能である。
電源回路を示すもので図1と同一部分は同一符号を付し
て説明を省略する。上記図1に示した実施例において
は、制御巻線NC をドライブトランスT1 に設けて可飽
和リアクトルとして構成して、スイッチング周波数を可
変して定電圧制御を行うようにされているが、本実施例
に示すように、例えば制御巻線NC をコンバータトラン
スの一次巻線に対して直交するように設けて、その主磁
束をコントロールすることによっても定電圧制御を行う
ことが可能である。
【0038】また、図2に示す実施例の停止回路1にお
いては、ツェナーダイオードZD1をパスするためのバ
イパススイッチ2が設けられている。このバイパススイ
ッチ2の一端は起動抵抗RS2と抵抗R1 の接続点に対し
て接続され、その他端はツェナーダイオードZD1 とダ
イオードD5 の接続点に対して接続されている。なお、
このバイパススイッチ2は手動式とされていればよい。
例えば、このバイパススイッチ2がオフにされている場
合には、本実施例の停止回路1は図1に示した停止回路
と同じ構成になるため、上述したように交流入力電圧が
200V系時のみ電源回路が動作し、100V系の場合
には動作が停止する電源回路となる。一方、このバイパ
ススイッチ2をオンとした場合には、ツェナーダイオー
ドZD1 が省略されて起動抵抗RS2と抵抗R1 の接続点
とダイオードD5 が接続されたと等価の回路となる。即
ち、交流入力電圧が100V系か200V系のいずれで
あるに関わらず、整流平滑電圧Eiのラインから起動抵
抗RS2、ダイオードD5 を介して起動信号がスイッチン
グトランジスタQ2 のベースに流れる回路が得られるこ
とになる。従って、このバイパススイッチ2をオンにす
ることで、交流入力電圧が100V系の場合にもスイッ
チング動作を開始させて電源回路を動作させることが可
能になる。
いては、ツェナーダイオードZD1をパスするためのバ
イパススイッチ2が設けられている。このバイパススイ
ッチ2の一端は起動抵抗RS2と抵抗R1 の接続点に対し
て接続され、その他端はツェナーダイオードZD1 とダ
イオードD5 の接続点に対して接続されている。なお、
このバイパススイッチ2は手動式とされていればよい。
例えば、このバイパススイッチ2がオフにされている場
合には、本実施例の停止回路1は図1に示した停止回路
と同じ構成になるため、上述したように交流入力電圧が
200V系時のみ電源回路が動作し、100V系の場合
には動作が停止する電源回路となる。一方、このバイパ
ススイッチ2をオンとした場合には、ツェナーダイオー
ドZD1 が省略されて起動抵抗RS2と抵抗R1 の接続点
とダイオードD5 が接続されたと等価の回路となる。即
ち、交流入力電圧が100V系か200V系のいずれで
あるに関わらず、整流平滑電圧Eiのラインから起動抵
抗RS2、ダイオードD5 を介して起動信号がスイッチン
グトランジスタQ2 のベースに流れる回路が得られるこ
とになる。従って、このバイパススイッチ2をオンにす
ることで、交流入力電圧が100V系の場合にもスイッ
チング動作を開始させて電源回路を動作させることが可
能になる。
【0039】例えば、本実施例の電源回路をAC100
V系の電源設備しか備えておらず、AC200Vの電源
設備の無い工場で生産するような必要がある場合には、
このバイパススイッチ2をオンに切換えておけば、本実
施例の電源回路をAC100Vで動作させながら、組み
立て、調整、エージング等の工程を行うことが可能とな
る。そして、前述した規制のある地域に向けて出荷する
際にバイパススイッチ2をオフに切換えておけば、AC
100V系の場合には動作しない電源回路とすることが
簡単にできる。なお、例えばこのスイッチをオンに切り
替えたままにして、上述のような規制の無い各地域向け
の電源回路として対応することも可能である。また、こ
のバイパススイッチ2は先の実施例である図1のスイッ
チング電源回路における停止回路1に対しても設けるこ
とが当然可能である。
V系の電源設備しか備えておらず、AC200Vの電源
設備の無い工場で生産するような必要がある場合には、
このバイパススイッチ2をオンに切換えておけば、本実
施例の電源回路をAC100Vで動作させながら、組み
立て、調整、エージング等の工程を行うことが可能とな
る。そして、前述した規制のある地域に向けて出荷する
際にバイパススイッチ2をオフに切換えておけば、AC
100V系の場合には動作しない電源回路とすることが
簡単にできる。なお、例えばこのスイッチをオンに切り
替えたままにして、上述のような規制の無い各地域向け
の電源回路として対応することも可能である。また、こ
のバイパススイッチ2は先の実施例である図1のスイッ
チング電源回路における停止回路1に対しても設けるこ
とが当然可能である。
【0040】次に、図3を参照して更に他の実施例につ
いて説明することとし、図1と同一部分は同一符号を付
して説明を省略する。またこの図においては、後述する
本実施例の整流平滑動作の説明の便宜上、ブリッジ整流
ダイオードDi1 の各ダイオード素子に対してa〜dの
符号を付すと共に、コモンモードチョークコイルCMC
の正極ライン側の巻線にe、負極ライン側の巻線にfの
符号を付している。
いて説明することとし、図1と同一部分は同一符号を付
して説明を省略する。またこの図においては、後述する
本実施例の整流平滑動作の説明の便宜上、ブリッジ整流
ダイオードDi1 の各ダイオード素子に対してa〜dの
符号を付すと共に、コモンモードチョークコイルCMC
の正極ライン側の巻線にe、負極ライン側の巻線にfの
符号を付している。
【0041】この実施例においては、整流平滑電圧Ei
を得るための整流平滑回路について、例えば交流入力電
圧が100V系の場合は倍電圧整流平滑動作を実行さ
せ、一方、交流入力電圧が200V系の場合には通常の
整流平滑動作を実行させるように切換えられるようにさ
れる。このようにすると、交流入力電圧が100V系あ
るいは200系に関わらず或る所定の整流平滑電圧Ei
が得られ、例えば後段の定電圧制御の制御範囲が小さく
て済むため、電源回路の設計に負担をかけないようにす
ることもできる。
を得るための整流平滑回路について、例えば交流入力電
圧が100V系の場合は倍電圧整流平滑動作を実行さ
せ、一方、交流入力電圧が200V系の場合には通常の
整流平滑動作を実行させるように切換えられるようにさ
れる。このようにすると、交流入力電圧が100V系あ
るいは200系に関わらず或る所定の整流平滑電圧Ei
が得られ、例えば後段の定電圧制御の制御範囲が小さく
て済むため、電源回路の設計に負担をかけないようにす
ることもできる。
【0042】そこで、先ず本実施例の整流平滑回路につ
いて説明する。この整流平滑回路においてCi1 ,Ci
2 は平滑コンデンサを示す。つまり、この場合には2つ
の平滑コンデンサが設けられる。そして、図のように平
滑コンデンサCi1 ,Ci2がブリッジ整流回路Di1
の出力端とアース間に直列に接続されている。また、3
は倍電圧整流平滑動作と通常の整流平滑動作とを切換え
るための切換スイッチを示す。この切換スイッチ3は、
例えば図に示すトライアックVDRをスイッチ素子とし
て内蔵すると共に、ほかにこのトライアックVDRのた
めのオン/オフ制御回路等を内蔵してなるハイブリッド
ICとされる。この場合、切換スイッチ3のトライアッ
クVDRは、図のように平滑コンデンサCi1 ,Ci2
の接続点と整流ブリッジ回路Di1 の負極側との接続端
との間に挿入されるようにして設けられる。また、R11
は抵抗、C11〜C14はコンデンサ、D8 はダイオードを
示し、それぞれ切換スイッチ3の外付部品とされる。そ
してこれらの外付部品において、コンデンサC14および
ダイオードD8 からなる整流回路により交流入力電圧を
整流平滑化した検出電圧が得られる。そして、切換スイ
ッチ3ではこの検出電圧に基づいて、例えば交流電源1
として150V以下が供給されている場合はオンとされ
て導通状態となり、150V以上が供給されている場合
にはオフとされて非導通状態となるように制御される。
即ちこの場合には、交流電源1がいわゆる100V系で
ある場合には切換スイッチ3はオンとされ、交流電源1
がいわゆる200V系である場合にはオフとされること
になる。なお、他の外付部品である抵抗R11、コンデン
サC11〜C13は、トライアックVDRのオン/オフ時の
サージ電流やトライアックVDRのゲート信号のノイズ
対策のための保護回路を形成するものとされる。
いて説明する。この整流平滑回路においてCi1 ,Ci
2 は平滑コンデンサを示す。つまり、この場合には2つ
の平滑コンデンサが設けられる。そして、図のように平
滑コンデンサCi1 ,Ci2がブリッジ整流回路Di1
の出力端とアース間に直列に接続されている。また、3
は倍電圧整流平滑動作と通常の整流平滑動作とを切換え
るための切換スイッチを示す。この切換スイッチ3は、
例えば図に示すトライアックVDRをスイッチ素子とし
て内蔵すると共に、ほかにこのトライアックVDRのた
めのオン/オフ制御回路等を内蔵してなるハイブリッド
ICとされる。この場合、切換スイッチ3のトライアッ
クVDRは、図のように平滑コンデンサCi1 ,Ci2
の接続点と整流ブリッジ回路Di1 の負極側との接続端
との間に挿入されるようにして設けられる。また、R11
は抵抗、C11〜C14はコンデンサ、D8 はダイオードを
示し、それぞれ切換スイッチ3の外付部品とされる。そ
してこれらの外付部品において、コンデンサC14および
ダイオードD8 からなる整流回路により交流入力電圧を
整流平滑化した検出電圧が得られる。そして、切換スイ
ッチ3ではこの検出電圧に基づいて、例えば交流電源1
として150V以下が供給されている場合はオンとされ
て導通状態となり、150V以上が供給されている場合
にはオフとされて非導通状態となるように制御される。
即ちこの場合には、交流電源1がいわゆる100V系で
ある場合には切換スイッチ3はオンとされ、交流電源1
がいわゆる200V系である場合にはオフとされること
になる。なお、他の外付部品である抵抗R11、コンデン
サC11〜C13は、トライアックVDRのオン/オフ時の
サージ電流やトライアックVDRのゲート信号のノイズ
対策のための保護回路を形成するものとされる。
【0043】上記のような構成の整流平滑回路において
は、交流電源ACとして100V系が供給されている場
合には次のような動作となる。この場合には、上述のよ
うに切換スイッチ3がオンとされて導通可能な状態とな
る。そして、交流入力電圧が正の期間の電流は、交流電
源AC→コモンモードチョークコイルCMCの巻線e→
ダイオードa→平滑コンデンサCi1 →切換スイッチ3
(トライアックVDR)→コモンモードチョークコイル
CMCの巻線f→交流電源ACの経路で流れることとな
る。一方、交流入力電圧が負の期間は、電流は交流電源
AC→コモンモードチョークコイルCMCの巻線f→切
換スイッチ3→平滑コンデンサCi2 →ダイオードc→
コモンモードチョークコイルCMCの巻線e→交流電源
ACの経路で流れる。
は、交流電源ACとして100V系が供給されている場
合には次のような動作となる。この場合には、上述のよ
うに切換スイッチ3がオンとされて導通可能な状態とな
る。そして、交流入力電圧が正の期間の電流は、交流電
源AC→コモンモードチョークコイルCMCの巻線e→
ダイオードa→平滑コンデンサCi1 →切換スイッチ3
(トライアックVDR)→コモンモードチョークコイル
CMCの巻線f→交流電源ACの経路で流れることとな
る。一方、交流入力電圧が負の期間は、電流は交流電源
AC→コモンモードチョークコイルCMCの巻線f→切
換スイッチ3→平滑コンデンサCi2 →ダイオードc→
コモンモードチョークコイルCMCの巻線e→交流電源
ACの経路で流れる。
【0044】つまり、この際には平滑コンデンサCi
1 ,Ci2 に対するそれぞれ正期間、負期間の充電によ
り、電圧Eiとしては交流電源ACの入力電圧のほぼ倍
の200V系の電圧が得られる倍電圧整流平滑動作とな
る。
1 ,Ci2 に対するそれぞれ正期間、負期間の充電によ
り、電圧Eiとしては交流電源ACの入力電圧のほぼ倍
の200V系の電圧が得られる倍電圧整流平滑動作とな
る。
【0045】一方、交流電源ACとして200V系の交
流電圧が供給されている場合には、切換スイッチ3がオ
フとされる。そして、この場合において交流入力電圧が
正の期間の電流は、交流電源AC→コモンモードチョー
クコイルCMCの巻線e→ダイオードa→平滑コンデン
サCi1 →平滑コンデンサCi2 →ダイオードd→コモ
ンモードチョークコイルCMCの巻線f→交流電源AC
の経路で流れることになる。また、交流入力電圧が負の
期間は、電流は交流電源AC→コモンモードチョークコ
イルCMCの巻線f→ダイオードb→平滑コンデンサC
i1 →平滑コンデンサCi2 →ダイオードc→コモンモ
ードチョークコイルCMCの巻線e→交流電源ACの経
路で流れる。つまり、この場合にはブリッジ整流回路2
による整流及び直列のコンデンサCi1 、Ci2 による
通常の整流平滑動作が実行されて入力電圧に対応した2
00V系の直流電圧Eiが得られる。
流電圧が供給されている場合には、切換スイッチ3がオ
フとされる。そして、この場合において交流入力電圧が
正の期間の電流は、交流電源AC→コモンモードチョー
クコイルCMCの巻線e→ダイオードa→平滑コンデン
サCi1 →平滑コンデンサCi2 →ダイオードd→コモ
ンモードチョークコイルCMCの巻線f→交流電源AC
の経路で流れることになる。また、交流入力電圧が負の
期間は、電流は交流電源AC→コモンモードチョークコ
イルCMCの巻線f→ダイオードb→平滑コンデンサC
i1 →平滑コンデンサCi2 →ダイオードc→コモンモ
ードチョークコイルCMCの巻線e→交流電源ACの経
路で流れる。つまり、この場合にはブリッジ整流回路2
による整流及び直列のコンデンサCi1 、Ci2 による
通常の整流平滑動作が実行されて入力電圧に対応した2
00V系の直流電圧Eiが得られる。
【0046】このようにして切換スイッチ3が自動に切
換わることで、交流電源入力が100V系の場合は倍電
圧整流平滑動作とし、一方、交流電源入力が200V系
の場合には通常の全波整流平滑動作としている。
換わることで、交流電源入力が100V系の場合は倍電
圧整流平滑動作とし、一方、交流電源入力が200V系
の場合には通常の全波整流平滑動作としている。
【0047】次に、本実施例の停止回路1について説明
する。本実施例の場合、整流平滑電圧Eiが、交流入力
電圧100V時にほぼ倍の200V系の電圧として得ら
れるため、先の図1及び図2に示したように、整流平滑
電圧Eiを起動抵抗RS2と抵抗R1 の分圧回路に供給し
てこれを検出用の電圧とすることはできない。そこで図
のように、ダイオードD22及びコンデンサC22からなる
整流平滑回路を起動抵抗RS2の前段に設ける。この整流
平滑回路の入力側(ダイオードD22アノード)には交流
電源ACの一方のライン(この場合には負極側のライン
とされる)を接続する。このようにすれば、交流電源A
Cのレベルに応じた直流電圧E3 が起動抵抗RS2と抵抗
R1 により分圧されることになる。この結果、図1及び
図2に示した実施例と同様に停止回路1が動作して、交
流入力電圧が200V系の場合に電源回路を動作させ、
100V系の場合には電源回路を動作させないようにす
ることができる。
する。本実施例の場合、整流平滑電圧Eiが、交流入力
電圧100V時にほぼ倍の200V系の電圧として得ら
れるため、先の図1及び図2に示したように、整流平滑
電圧Eiを起動抵抗RS2と抵抗R1 の分圧回路に供給し
てこれを検出用の電圧とすることはできない。そこで図
のように、ダイオードD22及びコンデンサC22からなる
整流平滑回路を起動抵抗RS2の前段に設ける。この整流
平滑回路の入力側(ダイオードD22アノード)には交流
電源ACの一方のライン(この場合には負極側のライン
とされる)を接続する。このようにすれば、交流電源A
Cのレベルに応じた直流電圧E3 が起動抵抗RS2と抵抗
R1 により分圧されることになる。この結果、図1及び
図2に示した実施例と同様に停止回路1が動作して、交
流入力電圧が200V系の場合に電源回路を動作させ、
100V系の場合には電源回路を動作させないようにす
ることができる。
【0048】なお、この実施例においても図示していな
いが、図2にて説明したバイパススイッチ2を設けて停
止回路1の動作をキャンセルさせることができる。ま
た、図2の場合のように制御巻線NC をコンバータトラ
ンスT2 側に設けて定電圧制御を図るようにすることも
できる。
いが、図2にて説明したバイパススイッチ2を設けて停
止回路1の動作をキャンセルさせることができる。ま
た、図2の場合のように制御巻線NC をコンバータトラ
ンスT2 側に設けて定電圧制御を図るようにすることも
できる。
【0049】図4は、本発明のスイッチング電源回路ス
イッチング電源回路の更に他の実施例を示す回路図で、
上述の図1〜図3及び図5と同一部分は同一符号を付し
て説明を省略する。 この図からわかるように、本実施
例のスイッチング電源回路は図1に示した回路のスイッ
チングトランジスタQ1 、Q2 からなるスイッチング回
路部に対して、スイッチングトランジスタQ3 及びQ4
からなるスイッチング回路部が設けられた、いわゆるフ
ルブリッジタイプの自励式電流共振型スイッチング電源
回路とされる。
イッチング電源回路の更に他の実施例を示す回路図で、
上述の図1〜図3及び図5と同一部分は同一符号を付し
て説明を省略する。 この図からわかるように、本実施
例のスイッチング電源回路は図1に示した回路のスイッ
チングトランジスタQ1 、Q2 からなるスイッチング回
路部に対して、スイッチングトランジスタQ3 及びQ4
からなるスイッチング回路部が設けられた、いわゆるフ
ルブリッジタイプの自励式電流共振型スイッチング電源
回路とされる。
【0050】この場合、スイッチングトランジスタQ3
のコレクタは整流平滑電圧Eiに対して接続され、エミ
ッタはスイッチングトランジスタQ4 のコレクタに接続
される。が接続され、スイッチングトランジスタQ4 の
エミッタはアースに接地される。また、スイッチングト
ランジスタQ3 、Q4 の各コレクタ−ベース間にそれぞ
れ挿入される抵抗RS3、RS4は起動抵抗を、各ベース−
エミッタ間に挿入されるD6 、D7 はそれぞれダンパー
ダイオードを示す。また、抵抗RB1、RB2はそれぞれ、
スイッチングトランジスタQ1 、Q2 のベース電流(ド
ライブ電流)調整用抵抗を示している。そして、スイッ
チングトランジスタQ1 のベースと抵抗RB1、及びスイ
ッチングトランジスタQ2 のベースと抵抗RB2間にそれ
ぞれ設けられるCB1、CB2は自励発振用のコンデンサで
あり、駆動巻線NB1、NB2のインダクタンスと共に直列
共振回路を形成する。駆動巻線NB1、NB2はドライブト
ランスT1 に対して巻装される。
のコレクタは整流平滑電圧Eiに対して接続され、エミ
ッタはスイッチングトランジスタQ4 のコレクタに接続
される。が接続され、スイッチングトランジスタQ4 の
エミッタはアースに接地される。また、スイッチングト
ランジスタQ3 、Q4 の各コレクタ−ベース間にそれぞ
れ挿入される抵抗RS3、RS4は起動抵抗を、各ベース−
エミッタ間に挿入されるD6 、D7 はそれぞれダンパー
ダイオードを示す。また、抵抗RB1、RB2はそれぞれ、
スイッチングトランジスタQ1 、Q2 のベース電流(ド
ライブ電流)調整用抵抗を示している。そして、スイッ
チングトランジスタQ1 のベースと抵抗RB1、及びスイ
ッチングトランジスタQ2 のベースと抵抗RB2間にそれ
ぞれ設けられるCB1、CB2は自励発振用のコンデンサで
あり、駆動巻線NB1、NB2のインダクタンスと共に直列
共振回路を形成する。駆動巻線NB1、NB2はドライブト
ランスT1 に対して巻装される。
【0051】このようなフルブリッジタイプのスイッチ
ング電源回路においては、例えばスイッチングトランジ
スタQ1 、Q4 とQ2 、Q3 が交互にオン/オフを繰り
返すように制御されるものであるが、例えばスイッチン
グトランジスタQ2 に対して停止回路1を設けること
で、交流入力電圧が100V系の場合には少なくともス
イッチングトランジスタQ2 には起動電流が供給されな
いこととなり、スイッチングトランジスタQ1 〜Q4 の
スイッチング動作を開始させずに、電源回路の動作を停
止させることが可能とされる。なお、本実施例において
も図3に示したバイパススイッチ2を設けて停止回路1
の動作をキャンセルさせ、また、制御巻線NC をコンバ
ータトランスT2 側に設けて定電圧制御を図ることがで
きる。
ング電源回路においては、例えばスイッチングトランジ
スタQ1 、Q4 とQ2 、Q3 が交互にオン/オフを繰り
返すように制御されるものであるが、例えばスイッチン
グトランジスタQ2 に対して停止回路1を設けること
で、交流入力電圧が100V系の場合には少なくともス
イッチングトランジスタQ2 には起動電流が供給されな
いこととなり、スイッチングトランジスタQ1 〜Q4 の
スイッチング動作を開始させずに、電源回路の動作を停
止させることが可能とされる。なお、本実施例において
も図3に示したバイパススイッチ2を設けて停止回路1
の動作をキャンセルさせ、また、制御巻線NC をコンバ
ータトランスT2 側に設けて定電圧制御を図ることがで
きる。
【0052】また、本発明のスイッチング電源回路は上
記各実施例に示した回路構成に限定されるものではな
く、本発明の要旨の範囲内で各種変更が可能とされる。
記各実施例に示した回路構成に限定されるものではな
く、本発明の要旨の範囲内で各種変更が可能とされる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、各種自励
式電流共振型のスイッチング電源回路においても交流入
力電圧が100V系の場合には動作を停止させることが
できるという効果を有している。また、このための停止
回路を簡単で安価な部品により構成することで、製造コ
ストや電源回路のサイズの拡大などの観点においても非
常に有利となる。また、停止回路の動作をキャンセルす
ることが可能なスイッチを設けるようにすることで、例
えば200V系の交流入力電圧の設備が無いような工場
でも100V系の交流電源により組み立て、調整、エー
ジング等の工程を行っていくことが可能となり、製造上
の条件が向上することになる。
式電流共振型のスイッチング電源回路においても交流入
力電圧が100V系の場合には動作を停止させることが
できるという効果を有している。また、このための停止
回路を簡単で安価な部品により構成することで、製造コ
ストや電源回路のサイズの拡大などの観点においても非
常に有利となる。また、停止回路の動作をキャンセルす
ることが可能なスイッチを設けるようにすることで、例
えば200V系の交流入力電圧の設備が無いような工場
でも100V系の交流電源により組み立て、調整、エー
ジング等の工程を行っていくことが可能となり、製造上
の条件が向上することになる。
【図1】本発明のスイッチング電源回路の実施例を示す
回路図である。
回路図である。
【図2】他の実施例としてのスイッチング電源回路を示
す回路図である。
す回路図である。
【図3】更に他の実施例としてのスイッチング電源回路
を示す回路図である。
を示す回路図である。
【図4】更に他の実施例としてのスイッチング電源回路
を示す回路図である。
を示す回路図である。
【図5】従来例におけるスイッチング電源回路を示す回
路図である。
路図である。
【図6】従来例におけるスイッチング電源回路を示す回
路図である。
路図である。
1 停止回路 2 バイパススイッチ 3 切換スイッチ Q1 ,Q2 ,Q3 ,Q4 スイッチングトランジスタ T1 ドライブトランス T2 コンバータトランス NB1,NB2 駆動用巻線 NR 電流検出巻線 NC 制御巻線 N1 一次巻線 N2 ,N3 二次巻線 Ci(1,2) 平滑コンデンサ Di1 ブリッジ整流ダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02M 3/335 E
Claims (8)
- 【請求項1】 交流入力電圧を整流平滑化して直流とし
て供給する整流平滑回路と、 前記整流平滑回路から供給される直流をスイッチングす
るスイッチング素子と、 該スイッチング素子のスイッチング周波数を設定するコ
ンデンサ及び時定数インダクタンスからなる周波数設定
回路と、 前記時定数インダクタンスの出力で駆動されるドライブ
トランスとコンバータトランスの一次巻線及び電流共振
コンデンサからなる自励式電流共振形のスイッチング電
源回路において、 前記交流入力電圧が所定以下の場合には、前記スイッチ
ング素子のスイッチング動作を停止させることのできる
スイッチング動作停止手段を設けたことを特徴とするス
イッチング電源回路。 - 【請求項2】 前記スイッチング動作停止手段は、前記
交流入力電圧に基づいて得られる直流電圧を分圧する分
圧抵抗、及び前記分圧抵抗の分圧点と前記スイッチング
素子間に直列に接続されるツェナーダイオードとダイオ
ードを備えていることを特徴とする請求項1に記載のス
イッチング電源回路。 - 【請求項3】 前記スイッチング動作停止手段は、ハー
フブリッジ方式により結合された1対の前記スイッチン
グ素子の、接地側のスイッチング素子に対して設けられ
ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスイ
ッチング電源回路。 - 【請求項4】 前記スイッチング動作停止手段は、フル
ブリッジ方式により結合された4つの前記スイッチング
素子の、少なくともいずれか一方の接地側のスイッチン
グ素子に対して設けられることを特徴とする請求項1又
は請求項2に記載のスイッチング電源回路。 - 【請求項5】 前記整流平滑回路は、定常電圧整流平滑
動作と倍電圧整流平滑動作に切換可能とされていること
を特徴とする請求項1乃至請求項4に記載のスイッチン
グ電源回路。 - 【請求項6】 前記コンバータトランスの二次側の出力
電圧に応じた制御電流を、前記ドライブトランスの制御
巻線に供給する定電圧制御手段を備えていることを特徴
とする請求項1乃至請求項5に記載のスイッチング電源
回路。 - 【請求項7】 前記コンバータトランスの二次側の出力
電圧に応じた制御電流を、前記コンバータトランスの制
御巻線に供給する定電圧制御手段を備えていることを特
徴とする請求項1乃至請求項5に記載のスイッチング電
源回路。 - 【請求項8】 前記スイッチング動作停止手段を無能化
するバイパス手段が設けられていることを特徴とする請
求項1乃至請求項7に記載のスイッチング電源回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15436294A JPH07337010A (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | スイッチング電源回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15436294A JPH07337010A (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | スイッチング電源回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07337010A true JPH07337010A (ja) | 1995-12-22 |
Family
ID=15582505
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15436294A Pending JPH07337010A (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | スイッチング電源回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07337010A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008199765A (ja) * | 2007-02-13 | 2008-08-28 | Sanyo Electric Co Ltd | 起動回路及びスイッチング制御回路 |
JP2013099110A (ja) * | 2011-10-31 | 2013-05-20 | Canon Inc | 電源装置および画像形成装置 |
JP2017044954A (ja) * | 2015-08-28 | 2017-03-02 | コニカミノルタ株式会社 | 加熱装置および画像形成装置 |
-
1994
- 1994-06-14 JP JP15436294A patent/JPH07337010A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008199765A (ja) * | 2007-02-13 | 2008-08-28 | Sanyo Electric Co Ltd | 起動回路及びスイッチング制御回路 |
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JP2017044954A (ja) * | 2015-08-28 | 2017-03-02 | コニカミノルタ株式会社 | 加熱装置および画像形成装置 |
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