JPH0576175A - スイツチング電源装置 - Google Patents

スイツチング電源装置

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JPH0576175A
JPH0576175A JP3235015A JP23501591A JPH0576175A JP H0576175 A JPH0576175 A JP H0576175A JP 3235015 A JP3235015 A JP 3235015A JP 23501591 A JP23501591 A JP 23501591A JP H0576175 A JPH0576175 A JP H0576175A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スタンバイ電源部の負荷状態の変化に対して
スイッチング回路の周波数変化を比較的に小さく抑制す
る。 【構成】 可飽和リアクタトランス6の制御コイル11
の端子電圧Vcに応じて、制御回路42の基準電圧Vr
efを変化させる電圧可変回路68を設けている。例え
ば、負荷回路40が軽負荷になった場合には、トランジ
スタ44のベース電流が増加してトランジスタ43のコ
レクタ電流、すなわち制御コイル11に流れる制御電流
Icが増加する。このため、制御コイル11の端子電圧
Vcが上昇し、電圧可変回路68を通じて基準電圧Vr
efが高くなり、トランジスタ44のベース端子電圧が
高くなって、整流電圧Vsが上がる。そうすると抵抗器
53の端子間電圧が小さくなって制御電流Icが減少す
ることになり、スイッチング回路4のスイッチング周波
数の変化が抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、テレビジョン
受像機用の電源に適用して好適な共振周波数制御方式を
採用したスイッチング電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からテレビジョン受像機等のAV
(audio-visual)機器においては、機器の小形軽量化を
達成するための手段として効率の比較的高いスイッチン
グ電源装置が採用されている。
【0003】図2に従来のスイッチング電源装置の例と
して共振周波数制御方式のスイッチング電源装置の構成
を示す。図2において、50〜60Hzで100VのA
C電源1から出力される交流電圧は、整流回路2によっ
て直流電圧Vdcにされ、この直流電圧Vdcは直交型
可飽和リアクタトランス6およびスイッチング用トラン
ジスタ7,8を有するスイッチング回路4によって交流
電圧Vacに変換される。なお、スイッチング回路4は
自励発振回路である。また、可飽和リアクタトランス6
は、駆動コイル9,10と制御コイル11とコアとを有
する。
【0004】スイッチング回路4の出力交流電圧Vac
は直列共振用コンデンサ15を通じて可飽和リアクタト
ランス16を構成する1次コイル17に供給される。な
お、可飽和リアクタトランス16は、1次コイル17の
他、2次コイル18、制御コイル19およびコアを有し
ている。
【0005】2次コイル18の出力は、ダイオードブリ
ッジ回路20と平滑コンデンサ21から構成される整流
回路22に供給される。整流回路22の出力である+B
電圧(以下、必要に応じて整流出力Bまたは電圧Bとい
う)は、出力端子23を通じて主電源部25の主負荷回
路としての負荷回路24に供給される。
【0006】また、電圧Bはシャントレギュレータ(図
示しない)等を有する制御回路27に供給される。制御
回路27の出力は、可飽和リアクタトランス16の制御
コイル19に供給される。
【0007】一方、スイッチング回路4の出力交流電圧
Vacは、共振用コンデンサ31を通じて共振用トラン
ス32の1次コイル33に供給され、共振用トランス3
2の2次コイル34に現れる2次側出力は、ダイオード
ブリッジ35と平滑用コンデンサ36とを有する整流回
路37に供給される。
【0008】整流回路37の整流出力電圧Vsは出力端
子39を通じてスタンバイ電源部41の補助負荷回路と
しての負荷回路40に供給される。なお、スタンバイ電
源とは、主電源部25の電源スイッチ(例えば、コンデ
ンサ15と直列に配される)を切断した後も、一部の回
路に何らかの待機動作をさせるために電源を供給し続け
る電源である。例えば、テレビジョン受像機本体の主電
源スイッチのオン・オフをも操作するリモコン受信部
と、タイマーによる予約受信などが行われるBSチュー
ナおよびBSコンバータとに供給される電源である。
【0009】電圧Vsは、制御回路42の動作により、
電圧が安定化される。制御回路42は、トランジスタ4
3,44および定電圧ダイオード45を有している。定
電圧ダイオード45に抵抗器46を通じて電圧Vsから
バイアス電流が供給され、その定電圧ダイオード45の
端子電圧が抵抗器47と抵抗器48とで分圧され、基準
電圧Vrefが作られる。この基準電圧Vrefはトラ
ンジスタ44のエミッタ端子に供給される。このトラン
ジスタ44のベース端子には、電圧Vsが抵抗器51と
抵抗器52とを通じて分圧されて供給される。トランジ
スタ44のコレクタ端子は、抵抗器53を通じて電圧V
sに接続されるとともに、エミッタ端子が電圧Vsに接
続されたトランジスタ43のベース端子に接続される。
トランジスタ43のコレクタ端子は可飽和リアクタトラ
ンス5を構成する制御コイル11に接続される。
【0010】次に、上記のように構成される従来の技術
によるスイッチング電源装置の電圧Bと電圧Vsの安定
化動作について説明する。
【0011】電圧Bは、制御回路27を構成する基準電
圧と比較され、その比較結果に応じた電流が制御コイル
19に供給されることで、可飽和リアクタトランス16
の1次側から2次側を見たインダクタンス値が変化され
てコンデンサ15との直列共振周波数が可変される。こ
のようなフィードバック制御により、電圧Bが基準電圧
に対応した一定値に保持される。
【0012】一方、電圧Vsは、基準電圧Vrefと比
較され、その比較結果に応じた制御電流Icが可飽和リ
アクタトランス6の制御コイル11に供給されること
で、駆動コイル9,10のインダクタンス値が変化され
て、スイッチング回路4のスイッチング周波数が変化さ
れる。この場合、コンデンサ31と共振用トランス32
による直列共振周波数は、スイッチング周波数よりも低
い値に設定されているので、スイッチング周波数の増減
に反比例的に整流出力Vsが変化するように制御され
る。コンデンサ31と共振用トランス32の1次側から
見たインダクタンスとの直列インピーダンスが周波数に
比例して増加する領域で動作させているからである。こ
のように制御されて電圧Vsが基準電圧Vrefに対応
した一定値に保持される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図2に示す
従来の共振周波数制御方式を採用したスイッチング電源
装置において、スタンバイ電源部41の負荷状態が機器
の状態、例えば、BS(衛星放送用)チューナ回路の有
無等に応じて変化した場合について考えると、補助負荷
回路としての負荷回路40が比較的に軽負荷となったと
きには、上述したように、電圧Vsが増加しようとする
ので、スイッチング回路4のスイッチング周波数が高く
なる。また、負荷回路40が比較的に重負荷となったと
きには、電圧Vsが減少しようとするので、スイッチン
グ周波数は低くなる。
【0014】しかしながら、特に、スイッチング回路4
の周波数が高くなった場合には、スイッチング用トラン
ジスタ7,8に流れる電流が大きくなり、トランジスタ
7,8の発熱が大きくなるという問題がある。また、発
振用トランスとしての可飽和リアクタトランス6の巻線
に流れる電流が大きくなり、可飽和リアクタトランス6
の発熱も大きくなるという問題が発生する。その上、可
飽和リアクタトランス6から発生する漏洩磁束が大きく
なり、不要輻射としての雑音が大きくなりかつ、効率が
低くなるという問題も発生する。
【0015】そこで、これらの問題を未然に防ぐため、
従来は、定格電流容量の比較的大きいトランジスタの採
用およびその放熱用フィンの大形化、可飽和リアクタト
ランス6の巻線を太くすること、可飽和リアクタトラン
ス6にシールド効果の高い磁気シールドケースを付ける
こと等の対策を行っていた。
【0016】しかしながらこのような対策を行った場合
には、スイッチング回路4の構成が大形になり、結果と
して装置の小形軽量化が充分に達成できず、また装置コ
ストが高くなるという問題があった。
【0017】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであり、補助負荷回路の負荷状態の変化に対してス
イッチング回路の周波数変化が比較的に小さいスイッチ
ング電源装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明スイッチング電源
装置は、例えば、図1に示すように、可飽和リアクタト
ランス6を有し、供給される直流Vdcを交流Vacに
変換するイッチング回路4と、このスイッチング回路4
の出力が1次側17に供給される第1の共振用トランス
16と、この第1の共振用トランス16の2次側出力を
整流する第1の整流回路22と、この第1の整流回路2
2の整流出力が供給される主負荷回路24と、スイッチ
ング回路4の出力が1次側33に供給される第2の共振
用トランス32と、この第2の共振用トランス32の2
次側出力を整流する第2の整流回路37と、この第2の
整流回路37の整流出力Vsが供給される補助負荷回路
40と、第2の整流回路37の出力電圧Vsを検出して
基準電圧Vrefと比較し、この比較結果に応じてスイ
ッチング回路4を構成する可飽和リアクタトランス6の
制御コイル11に供給される電流を変化させてスイッチ
ング周波数を変化する制御回路42と、制御コイル11
の端子電圧Vcに応じて、基準電圧Vrefを変化させ
る電圧可変回路68とを備えるものである。
【0019】
【作用】本発明スイッチング電源装置によれば、スイッ
チング回路4を構成する可飽和リアクタトランス6の制
御コイル11の端子電圧Vcに応じて、補助負荷回路4
0の制御回路42の基準電圧Vrefを変化させる電圧
可変回路68を設けたので、補助負荷回路40の負荷状
態が変化した場合には、補助負荷回路40に電流を供給
する整流電圧Vsが変化するようになり、スイッチング
周波数の変化を小さくすることができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明スイッチング電源装置の一実施
例について図面を参照して説明する。なお、以下に参照
する図面において、上述の図2に示したものと対応する
ものには同一の符号を付けてその詳細な説明は省略す
る。
【0021】図1は、本発明スイッチング電源装置の一
実施例の構成を示している。図1において、50〜60
Hzで100VのAC電源1から出力される交流電圧
は、整流回路2によって直流電圧Vdcにされ、この直
流電圧Vdcは直交型可飽和リアクタトランス6および
スイッチング用トランジスタ7,8を有するスイッチン
グ回路4によって交流電圧Vacに変換される。なお、
スイッチング回路4は自励発振回路である。また、可飽
和リアクタトランス6は、駆動コイル9,10と制御コ
イル11とコアとを有する。
【0022】スイッチング回路4の出力交流電圧Vac
は直列共振用コンデンサ15を通じて第1の共振用トラ
ンスとしての可飽和リアクタトランス16を構成する1
次コイル17に供給される。なお、可飽和リアクタトラ
ンス16は、1次コイル17の他、2次コイル18、制
御コイル19およびコアを有している。
【0023】2次コイル18の出力は、ダイオードブリ
ッジ回路20と平滑コンデンサ21から構成される第1
の整流回路としての整流回路22に供給される。整流回
路22の出力である+B電圧(以下、電圧Bという)
は、出力端子23を通じて主電源部25の主負荷回路と
しての負荷回路24に供給される。
【0024】また、電圧Bは分圧抵抗を通じてシャント
レギュレータ61を有する制御回路27に供給される。
制御回路27の出力トランジスタ62のコレクタ出力
は、可飽和リアクタトランス16の制御コイル19に供
給される。制御回路27は以下のように動作する。
【0025】入力直流電圧Vdcが変化するかまたは負
荷回路24の負荷が機器の動作状態等に応じて変動し
て、例えば、入力直流電圧Vdcが増加するかあるい
は、負荷が軽くなって、電圧Bが高くなった場合には、
シャントレギュレータ61のゲート電圧が高くなり、カ
ソード電圧が低くなる。したがって、トランジスタ62
のベース電圧が低くなり、制御コイル19に流れる電流
が小さくなる。これによって1次コイル17のインダク
タンス値が大きくなり、1次コイル17に流れる電流が
小さくなり、2次コイル18に流れる電流が小さくな
る。このため整流出力電圧Bが低くなる。
【0026】このようなフィードバック動作により出力
電圧Bは、シャントレギュレータ61を構成する基準電
圧に対応した一定電圧値に保持される。なお、制御回路
27を構成する直流電源63は、AC電源1に直接接続
される図示しない電源トランス、整流回路および3端子
レギュレータ等を利用して形成される電源である。
【0027】一方、スイッチング回路4の出力交流電圧
Vacは、共振用コンデンサ31を通じて第2の共振用
トランスとしての共振用トランス32の1次コイル33
に供給される。共振用トランス32の2次コイル34に
現れる2次側出力は、ダイオードブリッジ35と平滑用
コンデンサ36とを有する第2の整流回路としての整流
回路37に供給される。
【0028】整流回路37の整流出力電圧Vsは出力端
子39を通じてスタンバイ電源部41の補助負荷回路と
しての負荷回路40に供給される。
【0029】電圧Vsは、制御回路42の動作により、
電圧が安定化される。制御回路42は、トランジスタ4
3,44および定電圧ダイオード45を有している。定
電圧ダイオード45に抵抗器46を通じて電圧Vsから
バイアス電流が供給され、その定電圧ダイオード45の
電圧が抵抗器47と抵抗器48とで分圧され、基準電圧
Vrefが作られる。この基準電圧Vrefはトランジ
スタ44のエミッタ端子に供給される。このトランジス
タ44のベース端子には、電圧Vsが抵抗器51と抵抗
器52とを通じて分圧されて供給される。トランジスタ
44のコレクタ端子は、抵抗器53を通じて電圧Vsに
接続されるとともに、エミッタ端子が電圧Vsに接続さ
れたトランジスタ43のベース端子に接続される。トラ
ンジスタ43のコレクタ出力電流は、制御電流Icとし
て可飽和リアクタトランス5を構成する制御コイル11
に供給される。
【0030】この場合、制御コイル11は一端が接地さ
れているので、制御電流Icが供給される他端には、端
子電圧Vcが発生する。制御コイル11の端子電圧Vc
が発生する点と抵抗器47と抵抗器48の接続点の間に
は、抵抗器65と抵抗器66とが接続される。抵抗器6
5と抵抗器66との接続点から接地に対して発振防止用
のコンデンサ67が接続される。ここで、抵抗器65と
抵抗器66とは、制御コイル11の端子電圧Vcに応じ
て基準電圧Vrefを変化させる電圧可変回路68を構
成する。
【0031】次に、電圧Vsの安定化動作について説明
する。
【0032】スタンバイ電源部41の負荷回路40が、
例えば、軽くなると(負荷電流Isが小さくなると)、
電圧Vsが上がる。したがって、トランジスタ44のベ
ース端子電圧が上がり、トランジスタ43のコレクタ電
流が増加する。このコレクタ電流の増加により、制御電
流Icが増加する。制御電流Icの増加により、可飽和
リアクタトランス6を構成する駆動コイル9,10のイ
ンダクタンス値が減少して、スイッチング回路4のスイ
ッチング周波数が増加する。
【0033】この場合、コンデンサ31と共振用トラン
ス32による直列共振周波数は、スイッチング周波数よ
りも低い値に設定されているので、スイッチング周波数
の増減に反比例的に整流出力Vsが変化するように制御
される。コンデンサ31と共振用トランス32の1次側
から見たインダクタンスとの直列インピーダンスが周波
数に比例して増加する領域で動作させているからであ
る。
【0034】したがって、スイッチング回路4のスイッ
チング周波数が増加すると、共振用トランス32の1次
コイル33に流れる電流が減少することから、2次コイ
ル34に供給される電力が減少し、整流電圧Vsが下が
る方向に制御される。
【0035】ここで、トランジスタ43のコレクタ電流
が増加した場合には、増加したコレクタ電流の一部が抵
抗器65,66側にも分流するので、基準電圧Vref
が上がることになる。これは、端子電圧Vcの増加に応
じて基準電圧Vrefが変化すると考えることもでき
る。
【0036】基準電圧Vrefが上がると電圧Vsは抵
抗器51と抵抗器52との比に関連して上がることにな
る。電圧Vsが上がった場合には、トランジスタ44の
ベース電流が減少するので、トランジスタ43のコレク
タ電流が減少し、結果として制御コイル11に供給され
る制御電流Icの増加が抑制され、スイッチング回路4
におけるスイッチング周波数の増加が抑制されることに
なる。
【0037】スイッチング周波数増加の抑制効果につい
て具体的な数値を説明すると、電圧Vs=7V,スイッ
チング周波数140kHz程度で動作していて、負荷回
路40が軽負荷になった場合、図2例の従来の技術にお
いては、電圧Vs=7V一定であるが、スイッチング周
波数は200kHz程度に上昇する。これに対して、図
1例によれば、電圧Vsは、Vs≒7.5Vに変化する
が、スイッチング周波数は180kHz程度に抑制され
る。
【0038】このように上述の実施例によれば、電圧可
変回路68が、スイッチング回路4を構成する可飽和リ
アクタトランス6の制御コイル11の端子電圧Vcに応
じて、補助負荷回路40の制御回路42の基準電圧Vr
efを変化させるように動作するので、補助負荷回路4
0の負荷状態が変化した場合には、補助負荷回路40に
電流を供給する整流電圧Vsが変化するようになり、ス
イッチング周波数の変化を比較的に小さくする抑制する
ことができる。
【0039】このため、従来の技術の項で説明した不都
合、すなわち、スイッチング周波数が高くなることに対
応したトランジスタ7,8の発熱、不要輻射としての雑
音、効率の低下等が抑制されるので、定格電流の比較的
大きいトランジスタを採用する必要がなくなり、また、
その放熱用フィンを大形にする必要がなくなる。そのう
え、発振用トランスとしての可飽和リアクタトランス6
の巻線を太くする必要がなくなり、したがって、発振用
トランスにシールド効果の高い磁気シールドケースを付
ける必要がなくなる等の種々の効果が得られる。したが
って、スイッチング回路4の構成が比較的に小形にな
り、結果として装置の小形軽量化が図られ、また装置コ
ストを低減することができるという効果が得られる。
【0040】その上、不要輻射の低減により、不要輻射
対策用の図示しないラインフィルタ、フェライトビーズ
等のインダクタンス値を低減することができるので、一
層の小形・低コスト化が図れる。また、スイッチング回
路4のスイッチング周波数の変化が少ないので、設計調
整時における共振電源方式に特有の共振点のチューニン
グが容易となり、設計開発時間が短縮されるという効果
も得られる。
【0041】しかも、スイッチング周波数の変化を抑制
することができることから、スイッチング回路4の動作
自体も一層安定化する。
【0042】なお、負荷回路40の負荷変動による電圧
Vsの僅かな変化は、負荷回路40側で対応することが
可能である。一層の安定化が必要であれば、その部分だ
けを3端子レギュレータIC等により安定化を図っても
よい。
【0043】また、本発明は上述の実施例に限らず、種
々の構成を採り得ることはもちろんである。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明スイッチン
グ電源装置によれば、電圧可変回路により、スイッチン
グ回路を構成する可飽和リアクタトランスの制御コイル
の端子電圧に応じて、補助負荷回路の制御回路の基準電
圧を変化させるようにしている。このため、補助負荷回
路の負荷状態が変化した場合には、補助負荷回路に電流
を供給する整流電圧が変化するようになり、スイッチン
グ周波数の変化を小さくすることができるという効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスイッチング電源装置の一実施例
の構成を示す回路図である。
【図2】従来の技術によるスイッチング電源装置の構成
を示す回路図である。
【符号の説明】
4 スイッチング回路 11 制御コイル 16 可飽和リアクタトランス 22 整流回路 24,40 負荷回路 68 電圧可変回路 Vc 端子電圧 Vs 整流電圧 Vref 基準電圧

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可飽和リアクタトランスを有し、供給さ
    れる直流を交流に変換するイッチング回路と、 このスイッチング回路の出力が1次側に供給される第1
    の共振用トランスと、 この第1の共振用トランスの2次側出力を整流する第1
    の整流回路と、 この第1の整流回路の整流出力が供給される主負荷回路
    と、 上記スイッチング回路の出力が1次側に供給される第2
    の共振用トランスと、 この第2の共振用トランスの2次側出力を整流する第2
    の整流回路と、 この第2の整流回路の整流出力が供給される補助負荷回
    路と、 上記第2の整流回路の出力電圧を検出して基準電圧と比
    較し、この比較結果に応じて上記スイッチング回路を構
    成する可飽和リアクタトランスの制御コイルに供給され
    る電流を変化させてスイッチング周波数を変化する制御
    回路と、 上記制御コイルの端子電圧に応じて、上記基準電圧を変
    化させる電圧可変回路とを備えるスイッチング電源装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1989003404A1 (en) * 1987-10-13 1989-04-20 Mitsui Petrochemical Industries, Ltd. Epoxy resin, process for its production and process for producing epoxy foam
JPH099174A (ja) * 1995-06-21 1997-01-10 Sanken Electric Co Ltd スイッチング型の電源装置
JP2017008885A (ja) * 2015-06-25 2017-01-12 日本特殊陶業株式会社 制御装置および電力の供給を制御する方法

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