JPH07336959A - マグネットモータのブラシホルダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 組立性向上，品質向上，部品点数削減による
コスト低減を目的としたマグネットモータを提供する。 【構成】 樹脂成形品のブラトホルダ１４において、マ
グネット６のラジアル方向，円周方向，スラスト方向の
動きを防止する壁２０と、モータを固定するためのボル
ト１３を通しやすくするための壁１７と、モータ外部よ
り直接水を通すことを防止するための壁２０を設けるこ
とにより、モータの組立性向上，品質向上，部品点数削
減によるコストの低減をするマグネットモータが得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電装用機器などに用い
られる整流子モータに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、カーエレクトロニクスの発達にと
もない、整流子モータを利用されることが多くなってき
ており、コスト低減の要望も多くなってきている。

【０００３】以下に、従来の整流子モータについて図
５，図６を参照しながら説明する。図５に示すように、
ブラシ１を保持するブラシ箱２と、ブラシ箱２を固定す
る基板３により構成されるブラシホルダがフレーム４と
ブラケット５にて狭み込まれ位置決め固定されている。
マグネット６はフレーム４よりの第１の突起７によりス
ラスト方向の位置を決め、図６に示すように第２の突起
８により回転方向の位置を決め、マグネット６とフレー
ム４の間に接着剤でマグネット６の固定を行なってい
る。また、マグネット６とマグネット６′の間にバネ７
を入れ、マグネット６を接着剤とバネ７の２重固定する
場合もある。また、モータの呼吸作用と防水作用を行な
うためにドレンパイプ１２があり、ドレンパイプ１２か
らモータ内部への通路はストレートにつながっている。
モータを固定するためにモータ内部へボルト１３を通
す。

【０００４】上記構成において通電すると、ブラシ１と
整流子１０を通して電機子１１に通電することになり電
機子１１が回転する。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、マグネット６の固定が接着剤のみの場合
マグネット６がはずれモータロックとなり、接着剤とバ
ネ９にて固定されている場合は組立工数がアップし、部
品点数が多くなりコストアップとなる。また、ドレンパ
イプ１２からモータ内部への通路がストレートであるた
め、直接ブラシ１や整流子１０部へかかり絶縁性の問題
が発生する。また、モータを固定するためブラケット５
よりボルト１３をモータ内へ通り相手側システム１５が
固定されるが、マグネット６の吸引力により作業性が悪
くなるという問題を有していた。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、ブラシを保持するブラシ箱とブラシ箱を固
定する基板が樹脂一体成形のブラシホルダにおいて、モ
ータ外部より直接の水浸入を防止する壁と、モータを固
定するためのボルトをガイドするための壁を有し、また
マグネットの円周方向，径方向の動きを防止するため、
マグネットが配置されている円周方向のデッドスペース
に樹脂一体成形のブラシホルダよりの壁を圧入または挿
入し、スラスト方向の動きについてはマグネット，スラ
スト端面へ壁を当てる、またはスキマにした構造をとる
ブラシホルダを備えたものである。

【０００７】

【作用】本発明は上記した構成により、樹脂一体成形で
のブラシホルダにおいて、マグネットの動きを防止する
ことができ、またマグネット間へバネを入れる工数を減
らすことが可能となり部品点数を削減しコスト低減でき
る。

【０００８】また、モータを固定するためのボルトを通
す作業性を良くし、直接水がブラシ，整流子にかからな
くなり、品質向上，作業性向上，部品点数の削減による
コスト低減ができる。

【０００９】

【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。

【００１０】図１において、ブラシ１を保持するブラシ
箱２とブラシ箱２を固定する基板３が一体成形されたブ
ラシホルダ１４は、フレーム４とブラケット５に狭み込
まれて位置決め固定されている。またモータはボルト１
３がブラケット５よりモータ内部を通り、相手側システ
ム１５に固定される。

【００１１】図２，図４に示すように、ブラシホルダ１
４はボルト１３が通過する穴１６の回りに壁１７を有し
ている。また、ドレンパイプ１２からモータ内部への通
路であるフレーム４の側面上の穴１８を囲むように壁２
０を有している。また、壁２０はマグネット６のデッド
スペース部１９に圧入または挿入され、マグネット６の
スラスト長さの半分以上までくる。

【００１２】マグネット６の端面部２１においては、ブ
ラシホルダ１４からでる壁と微小なスキマにて配置され
ている。

【００１３】以上のように構成されたブラシホルダ１４
よりモータを固定するためのボルト１３を通すガイドと
なり、ドレンパイプ１２からモータ内部までの通路をス
トレートではなく遮断し、かつ吸引作用もできる。ま
た、マグネット６の動きを防止することができる。

【００１４】このように本発明の実施例のマグネットモ
ータによればモータの組立性，品質向上，部品点数の削
減をしたマグネットモータができる。

【００１５】また、図３に示すようにマグネット２３を
図３のようにＮ，Ｓ極を一体とし、デッドスペース部に
溝２４を設け、溝２４にブラシホルダから壁２５を圧入
または挿入してやることによりマグネット２３の動きを
防止することができる。

【００１６】

【発明の効果】以上のように本発明は、ブラシホルダを
樹脂成形品にすることによりマグネットの動きを防止す
ることができ、またモータを固定するためのボルトをモ
ータ内部へ通しやすくし、直接ブラシや整流子に水がか
からなくすることでモータの組立性向上，品質向上，部
品点数削減によるコスト低減するマグネットモータを実
現できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例のマグネットモータの片側断
面図

【図２】本発明の一実施例のマグネットモータの断面図

【図３】本発明の一実施例のマグネットモータの断面図

【図４】本発明の一実施例のブラシホルダの全体図

【図５】従来のマグネットモータの片側断面図

【図６】従来のマグネットモータの断面図

【符号の説明】

１ ブラシ ２ ブラシ箱 ３ 基板 ４ フレーム ５ ブラケット ６，６′ マグネット ７ 第１の突起 ８ 第２の突起 ９ マグネット押えバネ １０ 整流子 １１ 電機子 １２ ドレンパイプ １３ ボルト １４ ブラシホルダ １５ 相手側システム １６ ボルトが通過する穴 １７ ボルトガイド用壁 １８ フレーム側面上の穴 １９ マグネット間のデッドスペース ２０ 水防止用壁とマグネットのラジアル方向，円周方
向の動き防止用壁（外部からの水浸入を防止する壁） ２１ マグネットスラスト端面部 ２３ Ｎ，Ｓ極を一体としたマグネット ２４ Ｎ，Ｓ極を一体としたマグネット溝部 ２５ マグネット動き防止用壁

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ブラシを保持するブラシ箱と前記ブラシ箱
   を固定する基板が樹脂一体成形されたマグネットモータ
   のブラシホルダにおいて、モータ外部より直接の水浸入
   を防止するための壁と、モータを固定するためのボルト
   を通すためのガイド、およびマグネットの内周方向にあ
   るデッドスペース部に前記ブラシホルダから出る壁を圧
   入または挿入しラジアル方向と円周方向への動きを防止
   し、前記マグネットのスラスト端面に当接するか、また
   はスキマを設けて固定することでスラスト方向の動きを
   防止することを特徴とするマグネットモータのブラシホ
   ルダ。