JP2009106100A - モータアクチュエータ - Google Patents

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博登 井上
Hideaki Nishiura
秀晃 西浦
Naokatsu Uchida
尚克 内田
Takahiro Inayoshi
孝宏 稲吉
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Abstract

【課題】第1ケースと第2ケースとの組み付け精度を向上させ、駆動時における騒音の発生を抑制することができるモータアクチュエータを提供する。
【解決手段】カップ状をなすケース10及びケースカバーからなるケース本体の内部に支持固定されたブラシレスモータ12の軸線Lと、その軸線Lに対して平行であって出力軸8aの中心線CLを通る直線Xとの間の領域Aに、ケース10及びケースカバー(11)との両底部間の間隔を保持する保持手段としてのケース連結部71及びカバー側連結部(72)が設けられる。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば車両用空調装置における送風経路切換ドアを作動させるためのモータアクチュエータに関するものである。
従来、この種のモータアクチュエータでは、第1及び第2ケースからなるケース本体の内部に、駆動源としてのモータと該モータに連結された減速機構とが支持固定されるとともに、ケース本体にはモータの駆動力を減速機構を介して出力する出力軸が回動可能に支持されている(例えば特許文献1参照)。このようなモータアクチュエータにおいて、第1及び第2ケースはその少なくとも一方が内部部品を収容可能なカップ状に形成され、その側壁部分において第1及び第2ケースは互いに連結固定されるようになっている。
特開2006−254534号公報
しかしながら、上記のようなモータアクチュエータでは、ケースの側壁部分のみで第1及び第2ケースが連結固定されているため、第1及び第2ケースの中央部が互いに接近する方向、若しくは離間する方向に容易に撓んでしまう。そして、その撓みによって第1ケースと第2ケースとの位置ズレが生じ、駆動時においてモータや出力軸等から発生する振動による騒音レベルが増大してしまう虞があった。特に、ケースは樹脂よりなるため、その成形時に発生する反りによってケース中央部が顕著に撓み易くなってしまう虞がある。また、ロータがステータの外側に配置されるアウタロータ型のモータを用いた場合には、ステータはモータの反出力側である基端部側のみで、所謂片持ち状態で支持されるため、モータの支持が不安定となり、上記のような騒音の問題は特に顕著なものとなる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、第1ケースと第2ケースとの組み付け精度を向上させ、駆動時における騒音の発生を抑制することができるモータアクチュエータを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、カップ状をなす第1及び第2ケースが組み付けられてなるケース本体の内部に、駆動源としてのモータと該モータの回転軸に連結された減速機構とが支持固定され、前記減速機構により減速された前記モータの駆動力が、前記ケース本体に回動可能に支持された出力軸に伝達されるように構成されたモータアクチュエータであって、前記モータの軸線と、その軸線に対して平行であって前記出力軸の中心線を通る直線との間の領域に、前記第1ケースと前記第2ケースとの両底部間の間隔を保持する保持手段を備えたことをその要旨とする。
この発明では、カップ状をなす第1及び第2ケースが組み付けられてなるケース本体の内部に支持固定されたモータの軸線と、その軸線に対して平行であってモータアクチュエータの出力軸の中心線を通る直線との間の領域に、第1ケースと第2ケースとの両底部間の間隔を保持する保持手段を備える。即ち、この保持手段は第1及び第2ケースにおける組み付け方向に撓み易い箇所に設けられるため、撓みにより生じる第1ケースと第2ケースとの位置ズレを抑制できる。従って、第1ケースと第2ケースとの組み付け精度を向上させることができ、その結果、駆動時における騒音の発生を抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のモータアクチュエータにおいて、前記第1及び第2ケースの側壁には、それら第1ケースと第2ケースとを係止する係止手段が、前記保持手段とで前記モータ及び前記出力軸をそれぞれ挟む位置に設けられたことをその要旨とする。
この発明では、第1及び第2ケースの側壁には、それら第1ケースと第2ケースとを係止する係止手段が、保持手段とで振動発生源となるモータ及び出力軸をそれぞれ挟む箇所に設けられる。そのため、アクチュエータ駆動時において、モータ及び出力軸から伝わる負荷により生じる第1ケースと第2ケースとの捩れを抑制することができる。また、ウォーム減速を用いた減速機構の場合では、第1及び第2ケースに加わる捩れ力が大きいため特に有効である。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のモータアクチュエータにおいて、前記保持手段は、前記第1及び第2ケースにそれぞれ一体形成された第1及び第2連結部からなり、該第1及び第2連結部が互いに連結されることで前記第1ケースと前記第2ケースとの間隔を保持することをその要旨とする。
この発明では、保持手段は、第1及び第2ケースにそれぞれ一体形成された第1及び第2連結部からなり、該第1及び第2連結部が互いに連結されることで第1ケースと第2ケースとの間隔が保持される。そのため、部品点数を増やすことなく保持手段を構成することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のモータアクチュエータにおいて、前記第1及び第2連結部の少なくとも一方は、前記第1及び第2ケースの組み付け方向に突出形成されたことをその要旨とする。
この発明では、第1及び第2連結部の少なくとも一方は、第1及び第2ケースの組み付け方向に突出形成されるため、第1及び第2ケースの組み付け精度をより向上させることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載のモータアクチュエータにおいて、前記第1及び第2ケースの少なくとも一方には、前記ケース本体外部から前記第1及び第2連結部の連結部分を目視可能な窓部が形成されたことをその要旨とする。
この発明では、第1及び第2ケースの少なくとも一方には、ケース本体外部から第1及び第2連結部の連結部分を目視可能な窓部が形成されるため、第1及び第2連結部の連結を容易に確認することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のモータアクチュエータにおいて、前記第1及び第2連結部の連結部分には迷路構造が形成されたことをその要旨とする。
この発明では、第1及び第2連結部の連結部分には迷路構造が形成されるため、塵埃や水等がケース外部から窓部及び第1及び第2連結部の連結部分を介してケース内部に進入することを抑制することができる。
従って、上記記載の発明によれば、第1ケースと第2ケースとの組み付け精度を向上させ、駆動時における騒音の発生を抑制することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本発明に係るモータアクチュエータを用いた車両空調装置の概略構成図である。この図1に示すように、車両用空調装置は、外気導入路1と内気循環路2とを有する空調ダクト3内にブロアファン4と、エバポレータ5と、ヒータコア6と、空調ダクト3内の送風通路を切り換える各種の切換ドア7と、該各種切換ドア7を作動させるための複数のモータアクチュエータ8とを備えている。
空調ダクト3は入口側にはその空気吸引路として外気導入路1と内気循環路2が対称状に設けられるとともに、入口近くにはモータ4aによって駆動されるブロアファン4が設けられ、その下流直後にはエバポレータ5が設置されている。そして、そのさらに下流側には、ダクト3断面のほぼ半分を塞ぐようにヒータコア6が設けられている。ヒータコア6の下流は3つの枝ダクト3a,3b,3cに分かれている。入口部には、外気取入と内気循環を切換えるR/Fドア7aが、ヒータコア6部にはその残りのダクト断面を開閉するエアミックスドア7bが、さらに、枝ダクト3a〜3cの各分岐部にはモード切換ドア7cがそれぞれ設けられている。これら各種切換ドア7には、それぞれ対応した同様の構成のモータアクチュエータ8がそれぞれ設けられ、その出力軸8aの回動により該各種切換ドア7が作動される。
次に、各種の切換ドア7を駆動するモータアクチュエータ8について図2〜4に従って説明する。モータアクチュエータ8における扁平箱状をなすケース本体は、平面視で略四角形のカップ状をなす第1ケースとしてのケース10(図3参照)と、同様にカップ状をなすとともにケース10の開口を覆う第2ケースとしてのケースカバー11とが組み付け方向(図2及び図3における紙面直交方向)に組み付けられてなる。図3に示すように、ケース10は板状の底部10aと、該底部10aの外周端部から直交方向(図3における紙面直交方向)に延びる側壁10bとから形成されるとともに、そのケース10の内部には駆動源としてのブラシレスモータ12と減速機構13とが駆動連結された状態で収容されている。尚、図3では、説明の便宜のため、ブラシレスモータ12を断面で示している。また、ケース10内において、底部10aの外周端部から側壁10bに移行する角部の所定位置には、複数の補強リブ10cが形成されている(ケース10の左下部分参照)。一方、ケースカバー11も、ケース10と同様に前記底部10aと平行な板状をなす上底部11aと、該上底部11aの外周端部から直交して延びる側壁11bとから形成されている(図2参照)。
このようなケース本体に対しブラシレスモータ12を支持するためのセンターピース21は、その基端部に鍔状をなす固定部22が形成されるとともに、その固定部22はケース10の底部10aに形成された保持部10dに保持されている。また、固定部22はケース10の保持部10dとケースカバー11に形成された保持部(図示略)とにより組み付け方向に挟持されている。
センターピース21には固定部22の中心部からブラシレスモータ12の先端に向かって延びる略円筒状のボス部23が形成されている。ボス部23はブラシレスモータ12の先端側に向かって開口するとともに、その内部には回転軸24の基端部近くを軸支するメタル軸受25が保持されている。一方、ボス部23の外周面には、回転磁界を発生させるためのコイル26が巻回された電機子コア27が固着されている。尚、電機子コア27には、コイル26と電気的に接続された給電用のターミナル(図示略)が設けられている。
前記回転軸24の先端には、ウォームが形成されたウォーム軸31が該回転軸24と同軸となるように固定されている。ウォーム軸31先端はスラスト荷重を受けるためのスラスト受けボール32を介してケース10の側壁10bに支持されている。尚、ブラシレスモータ12は回転軸24の軸線Lがケース10の扁平面(底部10a)と平行になるように該ケース10内に設けられている。
回転軸24におけるウォーム軸31の基端側には、ブラシレスモータ12の基端側に開口する有底円筒状をなすヨーク33の底部中心が固定されている。ヨーク33の側壁は、前記電機子コア27を覆うように軸線L方向に沿って延び、該側壁の内周面にはN極、S極が周方向に交互に着磁されたマグネット34が電機子コア27と対向するように固定されている。これらマグネット34、ヨーク33及び回転軸24は、前記コイル26にて発生した回転磁界がマグネット34に作用することで一体回転する。
前記減速機構13は、ウォーム軸31と、ケース10の底部10aからその板面と直交して延びる支軸10eにそれぞれ回転可能に支持されたウォームホイール41、中間ギヤ42と、ケース10及びケースカバー11に回転可能に支持された出力ギヤ43とからなる。出力ギヤ43はその中央部に設けられた前記出力軸8aが、ケース10の底部10a及びケースカバー11の上底部11aにそれぞれ貫通形成された円形の開口部44(図2参照)に回転可能に支持されるとともに、該出力軸8aは各開口部44から露出されている。尚、出力軸8aの中心部分はケース内側に窪む凹形状をなすとともに、出力軸8aの中心線CLはブラシレスモータ12の回転軸24の軸線Lと直交する方向に延びている。このような減速機構13によりブラシレスモータ12の回転は減速されて出力軸8aに伝達される。そして、その伝達された駆動力による出力軸8aの回動によって前記各種切換ドア7が作動されるようになっている。
ブラシレスモータ12において、センターピース21のボス部23基端には前記給電用のターミナルと電気的に接続された第1基板51が軸線Lと直交するように固定されている。尚、第1基板51は固定部22とヨーク33との間の僅かなスペースに配置されている。第1基板51は軸線L方向から見てその外形がヨーク33の外形よりも若干大きくなるように形成されるとともに、その略中央をボス部23が貫通している。また、第1基板51はケース10及びケースカバー11に直接的には支持されておらず、その端部は自由端となっている。
第1基板51におけるマグネット34と対向する表面には、検出素子としてのホール素子52が3つ配設されている(図3においては1つのみ図示)。尚、第1基板51は表面のみに電子部品が実装された片面基板であり、その裏面はボス部23が挿通された環状の金属板53の板面と当接している。各ホール素子52は、マグネット34と軸線L方向において対向する所定位置に設けられている。各ホール素子52はマグネット34の回転に伴う磁界の変化を検出し、その磁界変化に応じた出力信号をそれぞれ出力する。
一方、ケース10における左側の側壁10bには、前記第1基板51と平行配置された第2基板54が支持されている。詳述すると、側壁10bにはケース10の外側に向かって突出するコネクタ部55が形成されるとともに、コネクタ部55基端のベース部55aは第2基板54の裏面に固定されている。そのベース部55aに設けられた鍔状の嵌合部55bは、ケース10の側壁10bに形成された溝10fに嵌合支持され、これにより第2基板54はケース10に支持されている。第2基板54は軸線L方向において(軸線L方向から見て)、その略下半分が第1基板51と重なるように配置されている。また、第2基板54にはコネクタ部55と電気的に接続された駆動制御IC56、及び図示しない複数の電気回路部品(複数のコンデンサ、チョークコイル、LIN通信用の発振子等)が実装されている。
コネクタ部55には、ベース部55a及び嵌合部55bを軸線Lに沿う方向に貫通して延びる複数の接続端子55cが設けられている。接続端子55cの基端は、第2基板54を貫通するとともに該第2基板54の裏面で半田付け等により接続固定されている。一方、接続端子55cの先端はケース10の側壁10bに形成された開口凸部55dから外部コネクタ(図示略)と接続可能となっている。コネクタ部55の接続端子55cは、駆動制御IC56及び前記電気回路部品とそれぞれ電気的に接続されている。これにより、前記外部コネクタからコネクタ部55を介して駆動制御IC56及び電気回路部品に給電可能となっている。
上記したような第1及び第2基板51,54の下端(反ギヤ側端部)に対応する位置において、ケース10には外側に向かって下方に凸形状をなす収容凸部61が形成されるとともに、各基板51,54の下端は収容凸部61内まで延びている。そして、これら各基板51,54の下端にはそれぞれ、ケース10の底部10aに突出形成されたガイドピン62にてガイドされたフラットケーブル63の両端が接続固定され、これにより各基板51,54は互いに電気的に接続されている。
[ケースの組み付け構造]
次に、上記したような内部部品が収容されたケース10及びケースカバー11の組み付け構造について説明する。図3に示すように、ケース10の中央付近において、その底部10aにはケース内部に向かって突出する第1連結部としてのケース側連結部71が一体形成されている。このケース側連結部71は、回転軸24の軸線Lと、その軸線Lに対して平行であって出力軸8aの中心線CLを通る直線Xとの間の領域Aに形成されている。即ち、ケース側連結部71は、ケース10内において主な内部構成部品であるモータ12と出力軸8a(出力ギヤ43)間に設けられ、その設置位置はケース10の中央付近となっている。尚、ケース側連結部71はブラシレスモータ12の基端部、出力ギヤ43及び第2基板54に囲まれた位置に設けられている。一方、ケースカバー11におけるケース側連結部71と対応する位置には、同じくケース内部に向かって突出する第2連結部としてのカバー側連結部72が上底部11aに一体形成されている(図2参照)。尚、これらケース側及びカバー側連結部71,72が保持手段を構成している。
ケース側連結部71には、図4に示すように、底部10aから組み付け方向(底部10aと直交する方向)に延びるケース側筒部71aが形成されるとともに、該筒部71aの先端内側には段差部71bが形成されている。尚、この段差部71bは筒部71aの先端部全体に亘って連続的に形成されている。また、ケース側連結部71には、その筒部71aの内側で底部10aから組み付け方向に延びる弾性突起71cが形成されるとともに、該弾性突起71cの先端には前記段差部71bよりもケースカバー11側に形成された係合部71dが設けられている。尚、ケース側連結部71の基端部において底部10aには開口部71eが形成され、その開口部71eにより筒部71aの中空部はケース外部と繋がっている。
一方、カバー側連結部72には、上底部11aから組み付け方向に延びるカバー側筒部72aが前記ケース側筒部71aと対応する位置に形成されている。カバー側筒部72aはその中空部がケース外部と繋がるように形成されている。詳しくは、カバー側筒部72aは上底部11aが内側に凹設されてなり、その凹部は各連結部71,72の連結部分をケース外部から目視可能な窓部73となっている。また、カバー側筒部72aはその板厚がケース側筒部71aの板厚より若干厚めに形成されるとともに、その先端外側には段差部72bが形成されている。この段差部72bはケース側筒部71aの段差部71bと同様、カバー側筒部72aの先端部全体に亘って連続的に形成されている。また、カバー側筒部72aの先端部には、該筒部72aの内側に向かって突出する突出部72cが形成されている。
このようなケース側及びカバー側連結部71,72では、カバー側筒部72a先端がケース側筒部71a先端に挿入されており、ケース側筒部71a先端がカバー側筒部72aの段差部72bと当接するとともに、カバー側筒部72a先端がケース側筒部71aの段差部71bと当接している。これにより、ケース本体中央部においてケース10の底部10aとケースカバー11の上底部11aとの間隔が狭まることが抑制されている。また、弾性突起71cは、カバー側筒部72aへの挿入後の弾性復帰によりその係合部71dがカバー側筒部72a先端の突出部72cに係止され、これによりケース10の底部10aとケースカバー11の上底部11aとが離間することが抑制されている。このように、各連結部71,72がその先端部で互いに連結されることで、ケース10とケースカバー11との両底部10a,11a間の間隔は保持されている。尚、この連結部分は前記ケースカバー11の窓部73から確認することが可能となっている(図2参照)。また、カバー側筒部72aがケース側筒部71aに挿入された箇所には、各段差部71b,72bによって迷路構造が構成され、これにより、塵埃や水等がケース内部に進入することが抑制されている。
また、図2及び図3に示すように、ケース10とケースカバー11とは、それらの側壁10b,11bのそれぞれ形成された係止手段としてのケース側係止部74及びカバー側係止部75により互いに連結されている。ケース10の側壁10b外面から突出形成されたケース側係止部74は、該外面の所定位置に複数設けられている。この複数のケース側係止部74のうちの一部は、保持手段(各連結部71,72)とでブラシレスモータ12及び出力軸8aをそれぞれ水平方向に挟む位置に設けられている。尚、出力軸8aの上側(反モータ側)のケース側係止部74aが出力軸8aと対応して設けられ、ブラシレスモータ12の下側(反出力軸側)のケース側係止部74bが該モータ12に対応して設けられている。また、ケース側係止部74は前記コネクタ部55にも2つ設けられている。
一方、カバー側係止部75は、ケースカバー11の側壁11b外面におけるケース側係止部74と対応する位置において、該外面から突出するとともに組み付け方向に延びるようにそれぞれ形成されるとともに、各ケース側係止部74と係止されている。このように、各係止部74,75が、保持手段(各連結部71,72)とでモータ12及び出力軸8aをそれぞれ挟む位置で設けられているため、モータアクチュエータ8の駆動時において、モータ12及び出力軸8aから伝わる負荷により生じるケース10とケースカバー11との捩れを抑制することができるようになっている。
このようなケース組み付け構造を有するモータアクチュエータ8では、保持手段としての各連結部71が回転軸24の軸線Lと、その軸線Lに対して平行であって出力軸8aの中心線CLを通る直線Xとの間の領域Aに設けられているため、ケース中央部の撓みにより生じるケース10とケースカバー11との位置ズレが抑制される。従って、ケース10とケースカバー11との組み付け精度を向上させることができ、その結果、駆動時における騒音の発生が抑制されるようになっている(図5参照)。尚、図5は本実施形態のように保持手段(各連結部71,72)を設けた場合と、保持手段を設けない場合との騒音レベルの相違を示す図である。本実施形態のように、アウタロータ型のモータ12を用いた場合では、ステータはセンターピース21によりモータ12の反出力側である基端部側のみで、所謂片持ち状態で支持されているため、騒音をより効果的に抑制できる。
上記したようなモータアクチュエータ8において、ホール素子52はマグネット34の回転による磁界変化に応じた出力信号を駆動制御IC56に出力し、駆動制御IC56はそれら各出力信号に基づいてマグネット34の回転位置を検出する。また、駆動制御IC56はマグネット34の回転位置に応じた出力ギヤ43(出力軸8a)の回転位置を検出し、マグネット34及び出力軸8aの回転位置に応じた駆動信号を生成する。そして、駆動制御IC56はその駆動信号に基づいてコイル26に駆動電流を供給し、ブラシレスモータ12を回転させる。このように、駆動制御IC56がコネクタ部55を介して前記コントロールスイッチから入力される信号と各ホール素子52からの出力信号とに基づきブラシレスモータ12を駆動制御することによって、モータアクチュエータ8は前記各種切換ドア7の開度量を調節可能となっている。
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)カップ状をなすケース10及びケースカバー11からなるケース本体の内部に支持固定されたブラシレスモータ12の軸線Lと、その軸線Lに対して平行であって出力軸8aの中心線CLを通る直線Xとの間の領域Aに、ケース10及びケースカバー11との両底部10a,11a間の間隔を保持する保持手段としてのケース側及びカバー側連結部71,72が設けられる。即ち、各連結部71,72はケース10及びケースカバー11において成形時のひけ等により撓み易い箇所に設けられるため、その撓みによって生じるケース10とケースカバー11との位置ズレを抑制できる。従って、ケース本体の組み付け精度を向上させることができ、その結果、駆動時における騒音の発生を抑制することができる。
(2)ケース10及びケースカバー11の外面には、それらケース10とケースカバー11とを係止する係止手段としてのケース側及びカバー側係止部74,75が、保持手段(各連結部71,72)とで振動発生源となるモータ12及び出力軸8aをそれぞれ挟む箇所に設けられる。そのため、駆動時においてモータ12及び出力軸8aから伝わる負荷により生じるケース10とケースカバー11との捩れを抑制することができる。また、本実施形態のように、ウォーム減速を用いた減速機構13の場合では、ケース10及びケースカバー11に加わる捩れ力が大きいため特に有効である。
(3)保持手段は、ケース10及びケースカバー11にそれぞれ一体形成された第1及び第2連結部としてのケース側及びカバー側連結部71,72からなり、各連結部71,72が互いに連結されることでケース10とケースカバー11との間隔が保持される。そのため、部品点数を増やすことなく保持手段を構成することができる。
(4)各連結部71,72は、互いに接近するように組み付け方向に突出形成されるため、ケース10及びケースカバー11の組み付け精度をより向上させることができる。
(5)ケースカバー11には、ケース本体外部から各連結部71,72の連結部分を目視可能な窓部73が形成されるため、各連結部71,72の連結を容易に確認することができる。
(6)各連結部71,72の連結部分には段差部71b,72bにて迷路構造が形成されるため、塵埃や水等が窓部73及び各連結部71,72の連結部分を介してケース内部に進入することを抑制することができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態における保持手段としての各連結部71,72の構成は、本実施形態に限定されるものではなく、図6及び図7に示す構成としてもよい。図6に示す保持手段は、ケース側及びカバー側連結部71,72とネジ80とからなり、各連結部71,72はネジ80の螺着により連結固定されている。また、図7に示す保持手段は、ケース10の底部10aから組み付け方向に延びる第1連結部としての係止爪90と、ケースカバー11に凹設された窓部73の底部に形成された第2連結部としての係止部91とからなり、係止爪90先端が係止部91に係止されている。
・上記実施形態において、ケース側連結部71とカバー側連結部72との構成を互いに反対に構成してもよい。
・上記実施形態では、ケース側係止部74及びカバー側係止部75がケース10及びケースカバー11の側壁10b,11bの外面に設けられたが、側壁10b,11bの内面に設けてもよい。
・上記実施形態では、出力軸8aはケース10及びケースカバー11の各開口部44に回転可能に支持されたが、これ以外に例えば、ケース10又はケースカバー11に一体形成したボス部に直接支持してもよく、また、軸受を介して支持してもよい。
・上記実施形態では、出力軸8aはその中心線CLがブラシレスモータ12の回転軸24の軸線Lと直交する方向に延びるように設けられたが、特にこれに限定されるものではなく、回転軸24の軸線Lを平行になるように設けてもよい。
・上記実施形態では、ブラシレスモータ12を基端部側のみで支持する構成としたが、これ以外に例えば、軸線L方向両側で支持する構成としてもよい。
・上記実施形態では、アウタロータ型のブラシレスモータ11が用いられたが、これ以外に例えば、ブラシ付モータやステッピングモータであってもよい。また、インナロータ型のモータであってもよい。
・上記実施形態では、車両空調装置を例にとって説明したが、モータアクチュエータ8は車両用ヘッドランプコントロールシステム(Adaptive Front Lighting System)等、車両用空調装置以外の装置に用いてもよい。
本発明に係るモータアクチュエータを用いた車両用空調装置の概略構成図。 モータアクチュエータを示す平面図。 ケースカバーを取り外した状態のモータアクチュエータを示す平面図。 保持手段を示す断面図。 本実施形態のモータアクチュエータと、保持手段なしのモータアクチュエータとにおける騒音レベルの相違を示す図。 別例の保持手段を示す断面図。 別例の保持手段を示す断面図。
符号の説明
A…領域、L…モータの軸線、X…直線、CL…出力軸の中心線、12…ブラシレスモータ、8…モータアクチュエータ、8a…出力軸、10…第1ケースとしてのケース、11…第2ケースとしてのケースカバー、13…減速機構、24…回転軸、71…第1連結部としてのケース側連結部、71b,72b…迷路構造を構成する段差部、72…第2連結部としてのカバー側連結部、73…窓部、74…係止手段を構成するケース側係止部、75…係止手段を構成するカバー側係止部、80…保持手段を構成するネジ、90…第1連結部としての係止爪、91…第2連結部としての係止部。

Claims (6)

  1. カップ状をなす第1及び第2ケースが組み付けられてなるケース本体の内部に、駆動源としてのモータと該モータの回転軸に連結された減速機構とが支持固定され、
    前記減速機構により減速された前記モータの駆動力が、前記ケース本体に回動可能に支持された出力軸に伝達されるように構成されたモータアクチュエータであって、
    前記モータの軸線と、その軸線に対して平行であって前記出力軸の中心線を通る直線との間の領域に、前記第1ケースと前記第2ケースとの両底部間の間隔を保持する保持手段を備えたことを特徴とするモータアクチュエータ。
  2. 請求項1に記載のモータアクチュエータにおいて、
    前記第1及び第2ケースの側壁には、それら第1ケースと第2ケースとを係止する係止手段が、前記保持手段とで前記モータ及び前記出力軸をそれぞれ挟む位置に設けられたことを特徴とするモータアクチュエータ。
  3. 請求項1又は2に記載のモータアクチュエータにおいて、
    前記保持手段は、前記第1及び第2ケースにそれぞれ一体形成された第1及び第2連結部からなり、該第1及び第2連結部が互いに連結されることで前記第1ケースと前記第2ケースとの間隔を保持することを特徴とするモータアクチュエータ。
  4. 請求項3に記載のモータアクチュエータにおいて、
    前記第1及び第2連結部の少なくとも一方は、前記第1及び第2ケースの組み付け方向に突出形成されたことを特徴とするモータアクチュエータ。
  5. 請求項3又は4に記載のモータアクチュエータにおいて、
    前記第1及び第2ケースの少なくとも一方には、前記ケース本体外部から前記第1及び第2連結部の連結部分を目視可能な窓部が形成されたことを特徴とするモータアクチュエータ。
  6. 請求項5に記載のモータアクチュエータにおいて、
    前記第1及び第2連結部の連結部分には迷路構造が形成されたことを特徴とするモータアクチュエータ。
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