JPH0733544B2 - 表面性状に優れ、且つ磁気特性の良好な無方向性電磁鋼板の製造方法 - Google Patents

表面性状に優れ、且つ磁気特性の良好な無方向性電磁鋼板の製造方法

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JPH0733544B2 JP64000393A JP39389A JPH0733544B2 JP H0733544 B2 JPH0733544 B2 JP H0733544B2 JP 64000393 A JP64000393 A JP 64000393A JP 39389 A JP39389 A JP 39389A JP H0733544 B2 JPH0733544 B2 JP H0733544B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電磁鋼板成品板のリジングを消失せしめ、且
つ磁束密度の高い無方向性電磁鋼板の製造方法に関する
ものである。
(従来の技術) 電磁鋼板は、その用途として電動機、変圧器等の鉄芯と
して積層されることが多く、優れた電磁特性を有する事
は勿論、その他占積率、層間抵抗等が大きく影響する表
面性状も優れていることが要求される。
無方向性電磁鋼板の製造にあたっては、優れた磁気特性
を得、しかも成品収率が向上する方法として、近年連続
鋳造法が多く採用されている。この連続鋳造法を利用す
ると、C,Si等の偏析が少なく、均質な鋳片を製造する上
で優れた製法である。又、従来の造塊法に比べ極めて歩
留が向上することは、周知の事実として知られている。
ところがSiを1.0%以上含有する高珪素鋼板では、最終
成品にリジングとよばれる波状欠陥が発生し、これらは
単に外観を悪くするだけでなく、積層した場合の占積率
を低下させ、実質的に成品から造られるモーターや変圧
器の特性を悪くする為、問題となっている。
このリジング発生機構については、組成の異なる相がバ
ンドを形成し、これに起因して起こる説、圧延に伴う集
合組織が関係しているという説等色々考えられていた
が、近年リジングの現出は集合組織以外の因子、すなわ
ち連続鋳造によって得られた鋳片の粗大柱状晶に起因し
ているという考え方が正当化されているようである。
この点については、本発明者等の長年にわたる研究から
も明らかにされており、鋳片の粗大柱状晶が熱延板に延
伸粒として多く残存すると、最終成品におけるリジング
は大きいという結果を得ている。
リジングを防止する方法として、これまでいろいろ考え
られているが、その基本的考え方は、 (1)鋳片の柱状晶率を減少させる(結晶粒微細化元素
Nb等の添加、低温鋳造、電磁撹拌中での鋳造等)こと。
(2)発生した粗大柱状晶を微細に再結晶させる(γ〜
α変態の有効利用、分塊圧延等)こと。(3)製造工程
の中に焼鈍工程を追加し、延伸粒組織を微細粒に再結晶
させることであり、具体的方法を示すならば、特許第11
02479号に示される方法である。
その内容は連続鋳造された鋳片を1000℃〜1200℃に加熱
した後、粗圧延仕上延を行って熱延板とする場合に、粗
最終パスを900℃以上で、且つ、50%以上の強圧下圧延
で終了し、続く仕上圧延を850℃〜720℃の低温領域で終
えることによって、板厚方向に均一な歪エネルギーを熱
延板に蓄積し、その後の熱延板焼鈍、又は中間焼鈍とい
った最終焼鈍以前の焼鈍において、この歪エネルギーを
再結晶駆動力として利用しようとするものである。
一般的に、Siが1.0%〜3.0%のMid−Siグレードの無方
向性電磁鋼板は、要求鉄損レベルが厳しく、又磁束密度
の多価い材料が要求されており、このため最終焼鈍以前
に1回〜2回の焼鈍工程を付加し、鋼板の再結晶化処理
を強制的に行わせ、最終成品でのリジングのない、且つ
高い磁束密度の無方向性電磁鋼板が造り出されている。
(発明が解決しようとする課題) しかし、最近の周辺技術の向上に従い、最終焼鈍以前に
行う焼鈍工程のみにたよらず、低鉄損で且つ高磁束密度
の磁気特性を引き出す方法の検討が始まっている。
こういった背景の中、低コスト化への要求も厳しく、こ
の焼鈍工程を省略した製造工程が、今後の主流となる事
はまちがいのない状況となってきている。
ところが、この焼鈍工程を省略すると鋼板中の組織の再
結晶化が十分得られず、成品でのリジングの多発、磁束
密度の低下等の問題が起こってきているのが現状であ
る。
本発明は、上記、最終焼鈍工程以前の焼鈍工程のない製
造工程のなかで、最終成品のリジングの発生を消滅せし
め、且つ、良好な磁束密度を得ることを可能とした製造
技術を提供するものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は重量比でC:0.02%以下、Si:1.0〜3.0%、Mn:0.
1〜1.0%、Al:1.0%以下及び残部をFeとその他の不可避
不純物よりなる溶鋼から、得られた連続鋳造鋳片を、10
00〜1250℃の温度に加熱した後、粗圧延、仕上圧延を行
って熱延板とし、以降常法に従って一回の冷延と最終焼
鈍を行う無方向性電磁鋼板の製造法において、上記、粗
圧延開始から仕上圧延開始までの処理時間を、(1)式
X秒以上とし続く仕上圧延を750℃〜900℃の高温領域で
終えることを特徴とする表面性状に優れ、且つ磁気特性
の良好な無方向性電磁鋼板を製造する方法である。
X(秒)=〔130−鋳片等軸晶率(%)〕 ……(1)式 更に本発明はC:0.02%以下、Si:1.0〜3.0%、Mn:0.1〜
1.0%、Al:1.0%以下を含み、且つB:0.0003〜0.0050%
を含有し残部をFeとその他の不可避不純物よりなる溶鋼
から得られた連続鋳造鋳片を用いる表面性状に優れ、且
つ磁気特性の良好な無方向性電磁鋼板を製造する方法で
ある。
以下本発明を詳細に説明する。
第1図は鋳片等軸晶率の算出方法を示したものである。
第2図写真A,Bは粗圧延を終了した仕上圧延前バーの金
相写真(L断面)を示したもので、鋳片等軸晶率30%の
ものを出発素材とし、粗圧延開始から仕上圧延開始まで
の時間は、写真Aが80秒、写真Bが105秒の場合であ
る。
この写真Aにみられるとおり、粗圧延開始から仕上圧延
開始までの時間が80秒と短いものは、バー厚の中心付近
に微細に結晶化した組織が板厚の約40%程度の領域に存
在し、残りの部分の大半には鋳片組織でみられた柱状晶
組織が、そのまま圧延中に延ばされて残ったと考えられ
る延伸粒が観察される。
この延伸粒が、成品まで残るとリジングとなることは、
すでに多くの文献で説明されており、公知の事実であ
る。
これに対して写真Bに示した如く、粗圧延開始から仕上
圧延開始までの時間を105秒としたものは、バー厚のほ
ぼ全厚にわたって、微細に結晶化した組織が広がってい
ることがわかる。
このような一定の等軸晶率に対して、粗圧延開始から仕
上圧延開始までの時間を増減することによって、延伸粒
の残存比率を制御できることを見い出したわけである。
この現象は、次のようなメタラジーで起こると考えられ
る。
Siを1.0%から3.0%含有する極低炭素鋼は、900℃付近
に変態点を持っている。そしてこれらの材料は、磁気特
性の重要な要素である磁束密度を高めるために、仕上圧
延温度を750℃〜900℃の間で行わせる必要があり、この
ためには、粗圧延温度を900℃〜1100℃の温度領域で行
わせる必要がある。
つまりこの粗圧延温度領域は、変態域に突入していく領
域にあり、微細に結晶化し易い領域と言うことが出来よ
う。しかしこの温度領域に制御するだけでは、バー厚全
厚から、延伸粒を消滅させることは不可能であった。又
これ以上の低温側に粗圧延温度を低下すると、仕上温度
が750℃から900℃に確保出来ない問題もある。
すなわち、900℃から1100℃の温度領域で鋳片からバー
厚までの大圧下量をかけ、数回におよぶパス圧延の間
に、粗圧延での圧下による歪エネルギーを核として起こ
る延伸粒の破砕現象を、パス間毎の時間を或る値よりも
大きく持つことによって積極的に行わせ、これにより仕
上圧延前のバー厚状態で、全厚にわたって延伸粒を消滅
させることが可能となるわけである。
第3図は、鋳片等軸晶率が30%の鋳片に対して、粗圧延
開始から仕上圧延開始までの時間を広範囲にとり、その
時間と成品リジング評点との関係を示したものである。
このリジング評点とは最終成品のC断面の表面の凹凸の
ギャップ量をμ単位で読み取ったもので、A:<4μ、B:
4.0〜5.4μ、C:5.5〜6.9μ、D:>6.9μと判定したもの
であり、需要家との長年の経験から、Bまでを出荷可能
としている。
本例において合格評点A,Bを得ようとすれば、粗圧延開
始から仕上圧延開始までの時間を100秒必要とすること
がわかる。
次にこの粗圧延開始から仕上圧延開始までの時間による
延伸粒の破砕効果が鋳片の等軸晶率にどう影響されるか
を第4図に示す。
第4図にみられるとおり、鋳片の等軸晶率の高いものは
短い時間で、そして低いものは長い時間を必要としてく
る事がわかる。これは成品リジングを発生させる延伸粒
が、鋳片段階での柱状晶の度合いに比例しており、この
部分が少なければ、それだけ粗圧延開始から仕上圧延開
始までの時間による延伸粒の破砕効果が少なくてすむこ
とを意味しているわけである。
本発明者らは、この鋳片等軸晶率と、粗圧延開始時間か
ら仕上圧延開始までの時間と成品リジングとの間に、あ
る関係があることを見出したわけである。そしてこの関
係を実験結果をもとに数式にしたものが(1)式であ
る。
X(秒)=〔130−鋳片等軸晶率(%)〕 ……(1)式 つまり、鋳片の等軸晶率が0%の時は、この粗圧延開始
から仕上圧延開始までの時間を130秒以上にすること
で、成品のリジング評点をB以下の良好なものにするこ
とが可能であり、又、鋳片の等軸晶率が70%の時は、こ
の粗圧延開始から仕上圧延開始までの時間を60秒以上に
することで、成品のリジング評点をB以下の良好なもの
にすることが可能である。
このように、(1)式を満足するX秒以上の粗圧延開始
から仕上圧延開始までの時間を確保することで、成品の
リジングの発生を防止できるわけである。
実際に得られる鋳片の等軸晶率は、電磁撹拌装置の普及
および鋳造温度制御技術の向上によって、現在0%から
100%まで可能であるが、鋳造の安定性、設備コストの
関係から、実際には0%から70%までの範囲で製造され
ている。
次に、仕上温度と磁束密度との関係を第5図に示す。
第5図にみられるとおり、熱延板焼鈍を組み込んでいる
工程においては、仕上温度による磁束密度への影響はみ
られないが、熱延板焼鈍、又は最終焼鈍以前に焼鈍を行
わない場合は、この仕上温度と磁束密度との間には相関
関係が見られ、仕上温度が低下する程、磁束密度は劣化
する。
この材料は、900℃前後に変態点をもっており、900℃を
境に低温域ではα相となっている。このα相の内では、
極力高温で保持される時間を長く保つことによって、磁
束密度を向上させる方位が鋼板中に増加していく。
すなわち、仕上温度を750℃から900℃の高温域で処理す
ることによって、熱延板の方位をつかさどる集合組織を
改善し、熱延板焼鈍の省略を可能とせしめたわけであ
る。
ここで、仕上温度の上限を900℃に限定したが、この範
囲内で極力高い温度が磁束密度に対して良いことは言う
までもない。
次に本発明における構成要件の限定理由についてのべ
る。
珪素鋼中のC量が0.02%を超えると、成品でのC量を低
減させるために長時間の脱炭焼鈍工程が必要となり、著
しく生産性を悪化させるばかりでなく、磁気特性を悪化
させる為、本発明においては鋼中C量を0.02%に限定し
た。
Si量については、所要の鉄損であるW15/50で<4.6W/kg
を目標としており、Siの下限値を、1.0%以上とした。
一方、上限値については、通板性を考慮し、3.0%とし
た。
Mnについては、鋼板の硬度を増加させ、打抜き性を改善
するため添加するが、上限値の1.0%は経済的理由によ
るものである。又、下限値については、その効力が少な
くなる0.1%とした。
Alについても、珪素鋼の固有抵抗増加による鉄損向上の
ために添加する元素であるが、添加しすぎると板の冷延
性を阻害することと、経済的理由によるもので、上限値
を1.0%とした。
また、むしろ析出分散相として、粒成長を阻害するAlN
の析出を防止し、鉄損を改善させる材料の場合は、Alを
Trにして製造しており、どちらのケースにも応用可能な
技術である為、範囲を1.0%以下とした。
鉄損を出す為には、焼鈍工程での1次粒成長を利用して
成品の結晶粒径を20〜100μまでに大きくして、所定の
鉄損を出すわけであるが、加熱温度が高いとMnS,AlN等
の析出分散相が溶体化し、熱延工程で析出し、上記焼鈍
工程での1次粒成長を阻害して、磁性不良となる。
そこで加熱炉温度は上限値を1250℃に限定した。下限値
については、圧延荷重の能力から1000℃とした。
本発明は、熱延板となった以降、最終焼鈍工程以前に焼
鈍工程を含まない製造工程のものに限定したが、このよ
うな焼鈍工程を一部省略した方法では、所定の磁束密度
が出にくいため、磁束密度が出やすい温度領域を限定し
た。
750℃未満では十分な磁束密が得られない。また900℃超
では、仕上圧延機内でα域とγ域との2層域圧延とな
り、極めて圧延性が悪化すること、及び磁束密が飽和し
てしまうことにより、上限温度を900℃とした。
析出分散相であるAlNは、成品の粒成長を著しく阻害す
ることは周知の事実であるが、これを防ぐためにはNと
親和力の強いBを添加し、鋼中にBNを生成させ、Alと反
応するNを取り除く。
本発明は、これらB添加の効果を発揮させるため、Bの
範囲を0.0003%から0.0050%とした。下限の0.0003%未
満となると、上記B添加の効果が発揮されなくなり、
又、上限の0.0050%については経済的理由によるもので
ある。
(実施例1) 重量比でC:0.0025%、Si:1.5%、Mn:0.25%、P:0.02
%、S:0.003%、sol.Al:0.33%で、残部を鉄及び不可避
不純物よりなる溶鋼を、湾曲型連続鋳造機にて鋳造し、
250mm厚の鋳片を鋳造した。この鋳片を出発素材に、110
0℃の温度に加熱した後、粗圧延開始から仕上圧延開始
までの時間を第1表に示すように変更した。
特に、鋳片については、電磁撹拌装置を使用し、鋳片内
部の等軸晶比率を変化させ、熱延条件との相関関係を評
価してみた(10%以上は鋳片電磁撹拌装置を使用し
た)。
鋳片の等軸晶率、熱延条件、熱延以降通板条件、成品の
リジング、磁気特性結果、総合判定を同じく第1表に示
す。
比較例1は、鋳片等軸晶率を0から70%に変化させたも
のを出発材料として粗圧延開始から仕上圧延開始までの
時間を第1表に示すように、(1)式より算出される値
よりも少なくしたものの結果であるが、みられるとおり
いずれの等軸晶のものも、成品で問題となる評点C以上
のリジングが発生している。
尚、磁束密度については、本発明の温度範囲で仕上圧延
を実施しており良好な結果が得られた。
(実施例2) 重量比でC:0.0025%、Si:1.5%、Mn:0.25%、P:0.02
%、S:0.003%、sol.Al:0.03%、B:0.0020%で、残部を
鉄及び不可避不純物よりなる溶鋼を湾曲型連続鋳造機に
て鋳造し、250mm厚の鋳片を鋳造した。この鋳片を出発
素材に、1100℃の温度に加熱した後、粗圧延開始から仕
上圧延開始までの時間を第2表に示すように、(1)式
を満足する時間に制御し、特に仕上圧延温度を700℃か
ら1000℃間で変化させた。
鋳片については、電磁撹拌装置を使用し、鋳片内部の等
軸晶比率を変化させ、熱延条件との相関関係を評価して
みた(10%以上は鋳片電磁撹拌装置を使用した)。
鋳片の等軸晶率、熱延条件、熱延以降通板条件、成品の
リジング、磁気特性結果、総合判定を同じく第2表に示
す。
比較例2は、鋳片の等軸晶率を0から50%に水準を振
り、各々の鋳片の等軸晶率の値から、(1)式を満足す
る粗圧延開始から仕上圧延開始までの時間を確保した上
で、仕上圧延温度を750℃以下のものと、900℃以上の領
域に水準を振り、実験を行った結果を示す。
第2表にみられるとおり750℃以下の場合は磁束密度が
著しく低下している。また、900℃以上の場合には、磁
束密度は良好材と同等レベルのものが得られるものの、
仕上圧延の通板性が、二相域圧延となって不安定となっ
た。
尚、成品のリジングは比較材も評点Aの良好なものが得
られた。
また、B添加によってsol.Al値を低下させてもAlNの有
害性を防止でき、実施例1よりも良好な鉄損が得られて
いる。
(発明の効果) 以上述べたようにこの発明によれば、熱延工程の粗圧延
開始から仕上圧延開始までの時間を、鋳片の等軸晶比率
にみあって適切に制御することと、これに続く仕上圧延
温度を750℃から900℃の範囲に制御することによって、
成品でのリジングの発生のない、且つ磁束密度の良好な
無方向性電磁鋼板の製造を実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、鋳片C断面をバフ研磨し、その後マクロエッ
チしたものの鋳片内部組織を観察し、等軸晶と柱状晶の
厚み比率から等軸晶比率を算出する方法を示す模式図、
第2図は、鋳片等軸晶率が30%のものを出発材料とし
て、圧延開始までの時間を80秒(写真A)と105秒(写
真B)の2水準に振り、各々の仕上圧延前のバー厚の状
態でL断面のマクロエッチを行った金属組織の顕微鏡写
真、第3図は、鋳片等軸晶率が30%のものを出発材料と
して、粗圧延開始から仕上圧延開始までの時間を80秒か
ら115秒の間で水準を振った時の、最終成品でのリジン
グ評点付けしたものの散布図表、第4図は、製鋼で鋳片
等軸晶率を0%から70%までに水準を振り、熱延では粗
圧延開始から仕上圧延開始までの時間を50秒から135秒
までの間で水準を振り各々の材料の最終成品でのリジン
グ評点付けしたものの散布図表、第5図は、仕上圧延温
度を700℃から960℃までの間で水準を振り、得られた熱
延板を熱延板焼鈍の有無に別けて最終成品まで通板した
時の磁束密度と仕上圧延温度との関係を示した図表であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米園 史郎 大分県大分市大字西ノ洲1 新日本製鐵株 式会社大分製鐵所内 (72)発明者 園山 栄 大分県大分市大字西ノ洲1 新日本製鐵株 式会社大分製鐵所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量比で C:0.02%以下 Si:1.0〜3.0% Mn:0.1〜1.0% Al:1.0%以下 残部をFeとその他の不可避不純物よりなる溶鋼から得ら
    れた連続鋳造鋳片を、1000〜1250℃の温度に加熱した
    後、粗圧延、仕上圧延を行って熱延板とし、以降常法に
    従って一回の冷延と最終焼鈍を行う無方向性電磁鋼板の
    製造法において、上記粗圧延開始から仕上圧延開始まで
    の処理時間を、 (1)式X秒以上とし、続く仕上圧延を750℃〜900℃の
    高温領域で終えることを特徴とする表面性状に優れ、且
    つ磁気特性の良好な無方向性電磁鋼板を製造する方法。 X(秒)=〔130−鋳片等軸晶率(%)〕 ……(1)式
  2. 【請求項2】重量比で C:0.02%以下 Si:1.0〜3.0% Mn:0.1〜1.0% Al:1.0%以下 B:0.0003〜0.0050% 残部をFeとその他の不可避不純物よりなる溶鋼から得ら
    れた連続鋳造鋳片を用いる請求項1記載の表面性状に優
    れ、且つ磁気特性の良好な無方向性電磁鋼板を製造する
    方法。
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