JPH07334201A - 制御装置の暴走防止装置 - Google Patents

制御装置の暴走防止装置

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JPH07334201A
JPH07334201A JP12357594A JP12357594A JPH07334201A JP H07334201 A JPH07334201 A JP H07334201A JP 12357594 A JP12357594 A JP 12357594A JP 12357594 A JP12357594 A JP 12357594A JP H07334201 A JPH07334201 A JP H07334201A
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power supply
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Tadanao Hamamoto
忠直 浜本
Kazunari Hayashi
一成 林
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Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 制御装置の暴走状態が継続してしまうことを
防止する。 【構成】 強制充電スイッチ30は、パワーウインドス
イッチ20が操作されると所定時間オンして給電指令回
路22のコンデンサ26を充電する。トランジスタ29
は、コンデンサ26が充電されるとオンする。電源回路
13は、トランジスタ29のオン状態でCPU14に給
電する。CPU14は、電源回路13からの給電状態で
パワーオンリセット回路15によるリセット状態が解除
されると、ROM19に記憶されたプログラムを実行す
ると共に、その実行中は出力端子PO から動作確認信号
を給電指令回路22に間欠的に出力する。給電指令回路
22のコンデンサ26は、CPU14からの動作確認信
号の出力期間中は充電されるので、強制充電スイッチ3
0の操作が解除されるにしても電源回路13のCPU1
4に対する給電状態は継続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、暴走が発生したときに
対処するための制御装置の暴走防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、CPU(Central Processing
Unit )を主体とする制御装置では、例えば電気的ノイ
ズによるCPUの暴走に対処するために、CPUが暴走
したこときはそのことを検出してCPUをリセットする
所謂ウォッチドッグ回路を設けるが行われている。
【0003】図3は、制御装置とウォッチドッグ回路と
の接続状態を示している。この図3において、電源回路
1は、電源2を定電圧化してCPU3に給電する。電源
回路1の出力端子にはパワーオンリセット回路4が接続
されている。このパワーオンリセット回路4は、抵抗5
及び図示極性のダイオード6から成る並列回路とコンデ
ンサ7との直列回路を電源回路1の出力端子と0Vライ
ンとの間に接続すると共に、コンデンサ7の正極端子を
CPU3のリセット端子と接続して構成されている。こ
の場合、電源回路1からCPU3に給電されるにして
も、パワーオンリセット回路4のコンデンサ7の充電電
圧が所定電圧となるまでCPU3はリセット状態に保持
される。そして、CPU3は、リセット端子の電圧レベ
ルが所定電圧以上となると、ROM8に記憶された所定
のプログラムを実行することにより制御対象となるアク
チュエータ9を動作するようになっている。このとき、
CPU3は、プログラムの実行中は出力ポートP0 から
正常に動作していることを示す動作確認信号を間欠的に
出力するようになっている。
【0004】ここで、CPU3のリセット端子にはウォ
ッチドッグ回路10が接続されている。このウォッチド
ッグ回路10は、CPU3から動作確認信号が間欠的に
出力されなくなったときは、CPU3が暴走したと判断
してCPU3のリセット端子にリセット信号を出力して
CPU3をリセットするものである。従って、CPU3
が暴走して動作確認信号が間欠的に出力されなくなった
ときは、CPU3はウォッチドッグ回路10により強制
的にリセットされるので、CPU3の暴走状態が継続し
てしまうことを防止することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成のものでは、ウォッチドッグ回路10は複雑な回
路であるので、コストが大幅に上昇すると共に大きな配
設スペースを必要とするという欠点がある。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、簡単な構成で制御装置の暴走状態が継
続してしまうことを防止できる制御装置の暴走防止装置
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の制御装置の暴走
防止装置は、給電指令の入力に応じて給電状態となる電
源回路を設け、この電源回路の給電状態が安定するまで
リセット信号を出力するパワーオンリセット回路を設
け、前記電源回路からの給電状態で前記パワーオンリセ
ット回路からのリセット信号の出力状態が解除されとき
は制御対象を動作させるためのプログラムを実行すると
共にその実行中は動作確認信号を間欠的に出力する制御
装置を設け、前記制御対象を動作させるための操作スイ
ッチを設け、この操作スイッチが操作されたときは前記
電源回路に少なくとも前記制御装置から動作確認信号が
出力されるまで給電指令を出力する起動用給電指令回路
を設け、前記制御装置からの動作確認信号の出力期間中
は前記電源回路に給電指令を出力する給電指令回路を設
けたものである。
【0008】上記構成において、前記給電指令回路を、
動作確認信号の入力により充電状態となると共に動作確
認信号の入力停止状態で放電状態となる充放電回路と、
この充放電回路の充電電圧が所定電圧以上となると給電
指令を出力するスイッチング回路とから構成してもよ
い。
【0009】
【作用】制御対象を動作させるために操作スイッチが操
作されると、起動用給電指令回路は、電源回路に給電指
令を出力する。すると、電源回路は給電状態となると共
に、パワーオンリセット回路は電源回路の給電状態が安
定するまでリセット信号を出力する。そして、パワーオ
ンリセット回路によりリセット状態が解除されると、制
御装置は、制御対象を動作するためのプログラムを実行
する。
【0010】このとき、制御装置は、プログラムの実行
中は動作確認信号を出力するので、給電指令回路は、電
源回路に対して給電指令を出力するようになる。これに
より、電源回路は、操作スイッチに対する操作が解除さ
れるにしても制御装置に対する給電状態が継続される。
【0011】さて、制御装置が例えば電気的ノイズによ
り暴走すると、制御装置から動作確認信号が出力されな
くなるので、給電指令回路は、給電指令の出力を停止す
る。これにより、電源回路の給電状態が解除されるの
で、制御装置は、暴走状態を停止するようになる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を車両用制御装置に適用した一
実施例を図1及び図2を参照して説明する。図1は電気
的構成を概略的に示している。この図1において、車両
に搭載された電源としてのバッテリ11の正極端子には
イグニッションスイッチ12を介して電源回路13が接
続されている。この電源回路13は所謂三端子レギュレ
ータであり、グランド端子がローレベル状態で入力電圧
を所定電圧に変換して制御装置としてのCPU14の電
源端子に給電する。
【0013】また、電源回路13の出力端子にはパワー
オンリセット回路15が接続されている。このパワーオ
ンリセット回路15は、抵抗16及び図示極性のダイオ
ード17から成る並列回路とコンデンサ18との直列回
路を電源回路13の出力端子と0Vラインとの間に接続
すると共に、コンデンサ18の正極端子をCPU14の
リセット端子と接続して構成されている。この場合、電
源回路13からCPU14に給電されるにしても、パワ
ーオンリセット回路15のコンデンサ18の充電電圧が
所定電圧となるまでCPU14はリセット状態に保持さ
れる。
【0014】CPU14は、リセット端子の電圧レベル
が所定電圧以上となると、ROM19に記憶されている
所定のプログラムを実行するもので、操作スイッチとし
てのパワーウインドスイッチ20のオンオフ状態に応じ
て制御対象としてのパワーウインドレギュレータ21を
制御する。このとき、CPU14は、プログラムの実行
中は出力端子P0 から正常に動作していることを示す動
作確認信号を間欠的に出力するようになっている。
【0015】ここで、CPU14の出力端子P0 には給
電指令回路22が接続されている。この給電指令回路2
2は、抵抗23、コンデンサ24、ダイオード25及び
コンデンサ26の直列回路を出力端子Po と0Vライン
との間に接続して成る充放電回路22aと、コンデンサ
26の正極端子に抵抗27,28、トランジスタ29を
図示のように接続したスイッチング回路22bとを接続
して構成されている。この場合、トランジスタ29のベ
ースにはコンデンサ26の充電電圧が与えられると共
に、トランジスタ29のエミッタは電源回路13のグラ
ンド端子と接続されている。
【0016】一方、バッテリ11の正極端子は、起動用
給電指令回路としての強制充電スイッチ30及び図示極
性のダイオード31を介して給電指令回路22のコンデ
ンサ26の正極端子と接続されている。この強制充電ス
イッチ30は、パワーウインドスイッチ20の何れかの
スイッチが操作されたときは、その操作の当初に所定時
間だけオンするように設定されている。
【0017】次に上記構成の作用について説明する。イ
グニッションスイッチ12がオンされると、電源回路1
3にバッテリ11が接続される。このとき、給電指令回
路22のコンデンサ26は放電状態となっており、トラ
ンジスタ29はオフして電源回路13のグランド端子は
ハイレベルとなっているので、電源回路13はバッテリ
11と接続されるにしても給電状態となることはない。
【0018】さて、乗員がウインドガラスを上下動させ
るためにパワーウインドスイッチ20を操作すると(図
2(a)参照)、それに伴って強制充電スイッチ30が
オンする(同図(b)参照)。これにより、給電指令回
路22のコンデンサ26が充されてトランジスタ29の
ベース電圧が上昇する(同図(c)参照)。そして、ト
ランジスタ29のベース電圧が所定電圧に達すると、ト
ランジスタ29がオンして(同図(d)参照)給電回路
13に給電指令が与えられるので(同図(e)参照)、
給電回路13のグランド端子の電圧レベルがローレベル
となる。この結果、電源回路13が動作してCPU14
の電源端子に所定電圧が印加されるようになる(同図
(f)参照)。
【0019】一方、上述のように電源回路13からCP
U14に対して所定電圧が印加されると、パワーオンリ
セット回路15のコンデンサ18が充電されるので、C
PU14のリセット端子の電圧が上昇する(同図(g)
参照)。そして、CPU14のリセット端子の電圧が所
定電圧以上となると、CPU14のリセット状態が解除
されてCPU14が動作するようになる(同図(h)参
照)。つまり、CPU14は、ROM19に記憶されて
いるプログラムを実行することによりパワーウインドス
イッチ20のうち何れのスイッチが操作されたのかを判
断すると共に、操作されたスイッチに応じてパワーウイ
ンドレギュレータ21を駆動する。
【0020】ここで、CPU14は、プログラムを実行
するときは、正常に動作していることを示す動作確認信
号を出力端子P0 から所定周期で出力する(同図(i)
参照)。これにより、給電指令回路22のコンデンサ2
6の正極端子にはCPU14からの動作確認信号が与え
られるようになるので、コンデンサ26はバッテリ11
に加えてCPU14によっても充電されるようになる。
【0021】そして、パワーウインドスイッチに対する
操作時間が所定時間経過すると、強制充電スイッチ30
がオフする(同図(b)参照)。このとき、コンデンサ
26は、バッテリ11からの充電状態が解除されるにも
かかわらずCPU14による充電状態が継続するので、
トランジスタ29のオン状態ひいては電源回路13に対
する給電指令の出力状態が継続する。従って、電源回路
13からCPU14に対する給電状態が継続するので、
CPU14は、動作確認信号の出力状態を継続すると共
にパワーウインドスイッチ20がオフされたときはパワ
ーウインドレギュレータ21に対する駆動を停止する
(同図(a)参照)。
【0022】さて、CPU14は電気的ノイズにより暴
走することがある。このような場合、CPU14は、動
作確認信号を出力しなくなるので、コンデンサ26が放
電してトランジスタ29がオフするようになる。この結
果、電源回路13に対する給電指令の出力状態が解除さ
れてしまうので、電源回路13が動作停止してCPU1
4に対する給電状態が停止するようになる。従って、C
PU14の暴走状態が継続してしまうことはない。
【0023】ここで、CPU14がパワーウインドレギ
ュレータ21を駆動中に暴走したときは、その暴走によ
り電源回路13からの給電状態が解除されてしまうの
で、パワーウインドスイッチ20に対する操作にもかか
わらずウンイドガラスが停止するようになる。そこで、
乗員がウインドガラスを上下動するためにパワーウイン
ドスイッチ20を再操作したときは、その操作に伴って
強制充電スイッチ30が所定時間だけオンして給電指令
回路22のコンデンサ26に充電されるので、トランジ
スタ29がオンして電源回路13に給電指令が出力され
る。この結果、電源回路13が動作してCPU14に所
定電圧が給電されるようになるので、CPU14は、リ
セットが解除されたところでパワーウインドスイッチ2
0に対する操作に応じてパワーウインドレギュレータ2
1を駆動するようになる。
【0024】上記構成のものによれば、CPU14がプ
ログラムを実行して動作確認信号を出力しているときは
給電指令回路22により電源回路13を給電状態とする
と共に、CPU14が暴走して動作確認信号を出力しな
くなったときは電源回路13の給電状態を解除すること
により、CPU14が暴走した場合であっても、CPU
14の暴走状態が継続してしまうことを防止することが
できる。従って、CPUが暴走したときはウォッチドッ
グ回路によりCPUをリセットする従来例のものと違っ
て、簡単な構成でCPU14の暴走状態が継続してしま
うことを防止することができる。
【0025】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、次のように変形または拡張できる。強制充電ス
イッチ30のオン状態で電源回路13のグランド端子に
給電指令を与える回路を給電指令回路22から独立して
設けるようにしてもよい。操作スイッチ20を操作して
いる期間だけ強制充電スイッチ30のオン状態を保持す
るようにしてもよい。制御対象としては、パワーシー
ト、リモコンミラー、シフトコントローラ等に設定する
ようにしてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の制御装置の暴走防止装置によれば、制御対象を動作す
るための操作スイッチが操作されたときは、起動用給電
指令回路により電源回路を制御装置への給電状態とする
と共に、制御装置が動作して動作確認信号を出力したと
きは、給電指令回路により電源回路を制御回路への給電
状態に維持するようにしたので、簡単な構成で制御装置
の暴走が継続してしまうことを防止できるという優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における電気的構成を示す図
【図2】CPUの動作を示すタイミングチャート
【図3】従来例を示す図1相当図
【図4】図2相当図
【符号の説明】
13は電源回路、14はCPU(制御装置)、15はパ
ワーオンリセット回路、20はパワーウインドスイッチ
(操作スイッチ)、21はパワーウインドレギュレータ
(制御対象)、22は給電指令回路、30は強制充電ス
イッチ(強制給電指令回路)である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給電指令の入力に応じて給電状態となる
    電源回路と、 この電源回路の給電状態が安定するまでリセット信号を
    出力するパワーオンリセット回路と、 前記電源回路からの給電状態で前記パワーオンリセット
    回路からのリセット信号の出力状態が解除されときは制
    御対象を動作させるためのプログラムを実行すると共に
    その実行中は動作確認信号を間欠的に出力する制御装置
    と、 前記制御対象を動作させるための操作スイッチと、 この操作スイッチが操作されたときは前記電源回路に少
    なくとも前記制御装置から動作確認信号が出力されるま
    で給電指令を出力する起動用給電指令回路と、 前記制御装置からの動作確認信号の出力期間中は前記電
    源回路に給電指令を出力する給電指令回路とを備えたこ
    とを特徴とする制御装置の暴走防止装置。
  2. 【請求項2】 前記給電指令回路は、動作確認信号の入
    力により充電状態となると共に動作確認信号の入力停止
    状態で放電状態となる充放電回路と、この充放電回路の
    充電電圧が所定電圧以上となると給電指令を出力するス
    イッチング回路とから構成されていることを特徴とする
    請求項1記載の制御装置の暴走防止装置。
JP6123575A 1994-06-06 1994-06-06 制御装置の暴走防止装置 Expired - Lifetime JP3006996B2 (ja)

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