JPH07334063A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
- Publication number
- JPH07334063A JPH07334063A JP6125504A JP12550494A JPH07334063A JP H07334063 A JPH07334063 A JP H07334063A JP 6125504 A JP6125504 A JP 6125504A JP 12550494 A JP12550494 A JP 12550494A JP H07334063 A JPH07334063 A JP H07334063A
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- JP
- Japan
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- recording paper
- transfer
- roller
- feeding
- recording
- Prior art date
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- Controlling Sheets Or Webs (AREA)
- Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
- Fixing For Electrophotography (AREA)
- Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電子写真式画像形成装置において、環境条件
変化によって発生する記録画像の送りピッチムラや記録
紙の皺を防止する。また、簡便な構造で良好な画像形成
ができる小型の画像形成装置を提供する。 【構成】 転写ローラ6等で構成される転写手段、ヒー
トローラ15等で構成される搬出手段の記録紙搬送速度
および記録紙搬送力を特定し、かつ、給紙ローラ7等で
構成される給送手段の駆動解除タイミングを特定するこ
とで良好な画像形成を行う。
変化によって発生する記録画像の送りピッチムラや記録
紙の皺を防止する。また、簡便な構造で良好な画像形成
ができる小型の画像形成装置を提供する。 【構成】 転写ローラ6等で構成される転写手段、ヒー
トローラ15等で構成される搬出手段の記録紙搬送速度
および記録紙搬送力を特定し、かつ、給紙ローラ7等で
構成される給送手段の駆動解除タイミングを特定するこ
とで良好な画像形成を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリンタ、ファクシミ
リ、複写機等に用いられる乾式電子写真技術を応用した
画像形成装置に関するものであり、さらに詳しくは画像
形成装置内における記録媒体の搬送技術に関する。
リ、複写機等に用いられる乾式電子写真技術を応用した
画像形成装置に関するものであり、さらに詳しくは画像
形成装置内における記録媒体の搬送技術に関する。
【0002】
【従来の技術】転写手段を備えた画像形成装置における
記録紙給送手段の駆動力制御に関する従来技術として、
特開平5−249784号公報では搬送経路に備えられ
た複数のローラで転写媒体を搬送しても転写媒体の撓み
や引っ張りに起因する不具合を回避する技術が開示され
ている。
記録紙給送手段の駆動力制御に関する従来技術として、
特開平5−249784号公報では搬送経路に備えられ
た複数のローラで転写媒体を搬送しても転写媒体の撓み
や引っ張りに起因する不具合を回避する技術が開示され
ている。
【0003】この従来技術例を図19に示す。図19は
プリンタ装置の概略構成を示す断面図である。図19に
おいて、プリンタ装置は図示しない乾式電子写真機構に
よってトナー像を保持する感光体101と転写媒体Wに
トナー像を転写する転写ローラ102とで構成さる転写
装置103と、転写装置103の搬入側に配置され転写
媒体Wを転写装置103に搬入する第1のローラ104
と、転写装置103の搬出側に配置され画像が転写され
た転写媒体Wを搬出する第2のローラ105とを備え、
第1のローラ104および第2のローラ105の駆動に
よって転写媒体Wを搬送する。また、第1のローラ10
4および第2のローラ105の搬送作用部C,D間の距
離Lを転写媒体Wの長さよりも短く設定し、第1のロー
ラ104への駆動力を断続する駆動断続手段(図示せ
ず)を設け、転写媒体Wの搬送方向前端部が第2のロー
ラ105の搬送作用部Dに至ったことを判断して前述の
駆動断続手段を制御し、第1のローラ104の駆動力を
断つ制御手段を設けたことを特徴とし、加工精度等の理
由で第1および第2のローラ外周速度が一致しない場合
に、第1および第2のローラの駆動力が転写媒体に同時
に作用しないか、あるいは同時に作用しても極めて短時
間とすることで、転写媒体の撓みや引っ張りに起因する
転写効率の低下、情報劣化、定着不良を回避する技術が
開示されている。
プリンタ装置の概略構成を示す断面図である。図19に
おいて、プリンタ装置は図示しない乾式電子写真機構に
よってトナー像を保持する感光体101と転写媒体Wに
トナー像を転写する転写ローラ102とで構成さる転写
装置103と、転写装置103の搬入側に配置され転写
媒体Wを転写装置103に搬入する第1のローラ104
と、転写装置103の搬出側に配置され画像が転写され
た転写媒体Wを搬出する第2のローラ105とを備え、
第1のローラ104および第2のローラ105の駆動に
よって転写媒体Wを搬送する。また、第1のローラ10
4および第2のローラ105の搬送作用部C,D間の距
離Lを転写媒体Wの長さよりも短く設定し、第1のロー
ラ104への駆動力を断続する駆動断続手段(図示せ
ず)を設け、転写媒体Wの搬送方向前端部が第2のロー
ラ105の搬送作用部Dに至ったことを判断して前述の
駆動断続手段を制御し、第1のローラ104の駆動力を
断つ制御手段を設けたことを特徴とし、加工精度等の理
由で第1および第2のローラ外周速度が一致しない場合
に、第1および第2のローラの駆動力が転写媒体に同時
に作用しないか、あるいは同時に作用しても極めて短時
間とすることで、転写媒体の撓みや引っ張りに起因する
転写効率の低下、情報劣化、定着不良を回避する技術が
開示されている。
【0004】ここで、これらの従来技術の効果を検証す
るために発明者らが構成した画像形成装置の一例を説明
する。
るために発明者らが構成した画像形成装置の一例を説明
する。
【0005】図20は発明者らが構成した従来型画像形
成装置の概略構成を示す断面図であり、具体的にはレー
ザー走査光学系を有するプリンタ装置である。この従来
型画像形成装置の概略動作を図20に基づき説明する。
成装置の概略構成を示す断面図であり、具体的にはレー
ザー走査光学系を有するプリンタ装置である。この従来
型画像形成装置の概略動作を図20に基づき説明する。
【0006】図20において、図示しない駆動源により
矢印E方向に回転する感光体101の外周には帯電手段
として帯電ローラ106がある。帯電ローラ106は感
光体101と当接し、図示しない高電圧電源から電圧を
印加され、感光体表面を一様に帯電させる。帯電された
感光体101は露光手段であるレーザー走査光学系10
7によって選択的に露光され、感光体101上に潜像を
形成する。感光体101の表面に形成された潜像は現像
手段である現像ローラ108で供給されるトナーによっ
て顕像化される。転写手段である転写ローラ102は現
像手段下流側で感光体101と当接し、図示しない高電
圧電源から電圧を印加される。給紙手段は給紙ローラ1
09と分離パッド110、分離パッド110を給紙ロー
ラ109へ付勢する分離バネ111によって構成され、
給紙トレイ112に収納された記録紙113は給紙ロー
ラ109、分離パッド110によって順次一枚分離して
給送され、感光体101と転写ローラ102との間で挟
持搬送される。転写手段で感光体101上のトナー像が
転写された記録紙113は内部に棒状のハロゲンランプ
114を備えたヒートローラ115とこれに加圧当接さ
れた加圧ローラ116で構成された定着手段に挟持搬送
されてトナー像が定着され、装置外部へ排出される。
矢印E方向に回転する感光体101の外周には帯電手段
として帯電ローラ106がある。帯電ローラ106は感
光体101と当接し、図示しない高電圧電源から電圧を
印加され、感光体表面を一様に帯電させる。帯電された
感光体101は露光手段であるレーザー走査光学系10
7によって選択的に露光され、感光体101上に潜像を
形成する。感光体101の表面に形成された潜像は現像
手段である現像ローラ108で供給されるトナーによっ
て顕像化される。転写手段である転写ローラ102は現
像手段下流側で感光体101と当接し、図示しない高電
圧電源から電圧を印加される。給紙手段は給紙ローラ1
09と分離パッド110、分離パッド110を給紙ロー
ラ109へ付勢する分離バネ111によって構成され、
給紙トレイ112に収納された記録紙113は給紙ロー
ラ109、分離パッド110によって順次一枚分離して
給送され、感光体101と転写ローラ102との間で挟
持搬送される。転写手段で感光体101上のトナー像が
転写された記録紙113は内部に棒状のハロゲンランプ
114を備えたヒートローラ115とこれに加圧当接さ
れた加圧ローラ116で構成された定着手段に挟持搬送
されてトナー像が定着され、装置外部へ排出される。
【0007】また、転写バネ117および加圧バネ11
8は転写ローラ102および加圧ローラ116の記録媒
体搬送幅方向の両端に位置し、転写ローラ102を感光
体101へ、加圧ローラ116をヒートローラ115へ
それぞれ加圧当接させるものである。各ローラの駆動方
法は感光体101、現像ローラ108、ヒートローラ1
15が図示しない駆動源によって駆動され、帯電ローラ
106は感光体101に、転写ローラ102は感光体1
01に、加圧ローラ116はヒートローラ115にそれ
ぞれ従動する。また、給紙ローラ109は図示しないク
ラッチ機構を介して駆動源から動力が選択的に伝達でき
るように構成した。
8は転写ローラ102および加圧ローラ116の記録媒
体搬送幅方向の両端に位置し、転写ローラ102を感光
体101へ、加圧ローラ116をヒートローラ115へ
それぞれ加圧当接させるものである。各ローラの駆動方
法は感光体101、現像ローラ108、ヒートローラ1
15が図示しない駆動源によって駆動され、帯電ローラ
106は感光体101に、転写ローラ102は感光体1
01に、加圧ローラ116はヒートローラ115にそれ
ぞれ従動する。また、給紙ローラ109は図示しないク
ラッチ機構を介して駆動源から動力が選択的に伝達でき
るように構成した。
【0008】なお、記録紙113の位置検出手段として
反射型フォトセンサを用いて転写前センサ119と転写
後センサ120を設け、それぞれのセンサによって記録
紙113の給送開始と定着手段への進入を図示しない制
御回路へ信号を送るように構成した。
反射型フォトセンサを用いて転写前センサ119と転写
後センサ120を設け、それぞれのセンサによって記録
紙113の給送開始と定着手段への進入を図示しない制
御回路へ信号を送るように構成した。
【0009】この従来型画像形成装置の主な仕様を表1
に示す。
に示す。
【0010】
【表1】
【0011】(検証実験例)従来型画像形成装置によ
り、前述の従来技術の開示内容を検証する実験を行っ
た。実験は給紙ローラ109の給送を停止させるタイミ
ングを記録紙先端が図11の感光体101と転写ローラ
102の当接位置Gに至った時点とするか、ヒートロー
ラ115と加圧ローラ116の当接位置Dに至った時点
とするかで記録画像の状態を観察し、結果を表2に示
す。なお、給紙ローラ109およびヒートローラ115
の外周速度は感光体101の外周速度と略同一にした。
り、前述の従来技術の開示内容を検証する実験を行っ
た。実験は給紙ローラ109の給送を停止させるタイミ
ングを記録紙先端が図11の感光体101と転写ローラ
102の当接位置Gに至った時点とするか、ヒートロー
ラ115と加圧ローラ116の当接位置Dに至った時点
とするかで記録画像の状態を観察し、結果を表2に示
す。なお、給紙ローラ109およびヒートローラ115
の外周速度は感光体101の外周速度と略同一にした。
【0012】
【表2】
【0013】表2において、環境IおよびJの条件下で
給紙ローラ109をG位置にて停止させると、停止時に
G位置に相当する記録画像先端部に記録画像が縮まる送
りピッチムラが発生したが、給紙ローラ109をD位置
にて停止させた場合には、停止時にG位置に相当する記
録画像部分には極めて軽微な送りピッチムラが認められ
る程度であった。
給紙ローラ109をG位置にて停止させると、停止時に
G位置に相当する記録画像先端部に記録画像が縮まる送
りピッチムラが発生したが、給紙ローラ109をD位置
にて停止させた場合には、停止時にG位置に相当する記
録画像部分には極めて軽微な送りピッチムラが認められ
る程度であった。
【0014】しかしながら、環境Kの条件下では給紙ロ
ーラ109の停止位置がG位置でもD位置でも停止時に
G位置に相当する記録画像部分に記録画像が縮まる送り
ピッチムラが発生した。
ーラ109の停止位置がG位置でもD位置でも停止時に
G位置に相当する記録画像部分に記録画像が縮まる送り
ピッチムラが発生した。
【0015】また、どの環境条件においても画像記録後
の記録紙に皺が発生し、高温かつ高湿の環境となるほど
皺の程度が顕著であった。皺の程度は記録紙の厚さとも
関係しており、坪量60g/m2程度の薄い記録紙を用
いた場合に特に顕著な皺が認められ、高温かつ高湿の条
件になると厚い記録紙でも発生が確認された。
の記録紙に皺が発生し、高温かつ高湿の環境となるほど
皺の程度が顕著であった。皺の程度は記録紙の厚さとも
関係しており、坪量60g/m2程度の薄い記録紙を用
いた場合に特に顕著な皺が認められ、高温かつ高湿の条
件になると厚い記録紙でも発生が確認された。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】前述の検証実験結果の
ように、従来技術は低温かつ低湿または常温かつ常湿の
環境下では記録画像の送りピッチムラに対して効果があ
ることが確認されたが、高温かつ高湿の環境下では送り
ピッチムラ解消効果が得られていない。また、記録紙定
着皺も認められ、環境条件の変化によって良好な画像形
成できないという課題がある。
ように、従来技術は低温かつ低湿または常温かつ常湿の
環境下では記録画像の送りピッチムラに対して効果があ
ることが確認されたが、高温かつ高湿の環境下では送り
ピッチムラ解消効果が得られていない。また、記録紙定
着皺も認められ、環境条件の変化によって良好な画像形
成できないという課題がある。
【0017】本発明は上記の課題を解決するもので、そ
の目的とするところは、環境条件が変化しても良好な画
像形成が可能な小型の画像形成装置を提供することにあ
る。
の目的とするところは、環境条件が変化しても良好な画
像形成が可能な小型の画像形成装置を提供することにあ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の画像形成装置は、感光体に当接し電圧を印
加したローラにより感光体上に形成されたトナー像を記
録紙へ転写する転写手段と、転写手段の記録紙搬送方向
上流側に位置し、記録紙を転写手段方向に給送する給送
手段と、給送手段の給送駆動力を断続する駆動力断続手
段と、転写手段の記録紙搬送方向下流側に位置し、記録
紙を転写手段から搬出する搬出手段を具備する画像形成
装置において、給送手段から搬出手段に至る記録紙搬送
経路の長さを記録紙長さよりも短く設定し、転写手段の
記録紙搬送速度Vt、記録紙搬送力Ft、搬出手段の記
録紙搬送速度Vf、記録紙搬送力Ffが、 Vt<Vf、かつ、Ft>Ff となるように設定し、画像形成時に転写手段と搬出手段
が記録紙を共同して搬送する状態で駆動力断続手段が給
送手段の駆動力を断つ制御手段を設けたことを特徴とす
る。
めに本発明の画像形成装置は、感光体に当接し電圧を印
加したローラにより感光体上に形成されたトナー像を記
録紙へ転写する転写手段と、転写手段の記録紙搬送方向
上流側に位置し、記録紙を転写手段方向に給送する給送
手段と、給送手段の給送駆動力を断続する駆動力断続手
段と、転写手段の記録紙搬送方向下流側に位置し、記録
紙を転写手段から搬出する搬出手段を具備する画像形成
装置において、給送手段から搬出手段に至る記録紙搬送
経路の長さを記録紙長さよりも短く設定し、転写手段の
記録紙搬送速度Vt、記録紙搬送力Ft、搬出手段の記
録紙搬送速度Vf、記録紙搬送力Ffが、 Vt<Vf、かつ、Ft>Ff となるように設定し、画像形成時に転写手段と搬出手段
が記録紙を共同して搬送する状態で駆動力断続手段が給
送手段の駆動力を断つ制御手段を設けたことを特徴とす
る。
【0019】また、給送手段が複数枚の記録紙を収納
し、順次一枚分離して給送する給紙装置であることを特
徴とし、搬出手段が前記記録紙上に転写されたトナー像
を加熱加圧して前記記録媒体へ定着する定着装置である
ことを特徴とする。
し、順次一枚分離して給送する給紙装置であることを特
徴とし、搬出手段が前記記録紙上に転写されたトナー像
を加熱加圧して前記記録媒体へ定着する定着装置である
ことを特徴とする。
【0020】
【作用】本発明の画像形成装置によれば、転写手段と搬
出手段の記録紙搬送速度と記録紙搬送力に工夫を加え、
環境条件が変化しても転写手段と搬出手段の間で記録紙
を適度に伸張させ、転写手段と搬出手段が記録紙を共同
して搬送する状態で給送手段の駆動力を断つことによ
り、搬出手段で発生する記録紙皺を防止すると共に転写
手段に加わる記録紙の張力変化が軽減され、記録紙皺や
送りピッチムラが発生しない小型の画像形成装置を提供
することができる。
出手段の記録紙搬送速度と記録紙搬送力に工夫を加え、
環境条件が変化しても転写手段と搬出手段の間で記録紙
を適度に伸張させ、転写手段と搬出手段が記録紙を共同
して搬送する状態で給送手段の駆動力を断つことによ
り、搬出手段で発生する記録紙皺を防止すると共に転写
手段に加わる記録紙の張力変化が軽減され、記録紙皺や
送りピッチムラが発生しない小型の画像形成装置を提供
することができる。
【0021】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を詳しく説明す
る。
る。
【0022】図1は本発明の画像形成装置の全体構造を
説明する装置横断面図である。本装置の概略動作を図1
によって説明する。
説明する装置横断面図である。本装置の概略動作を図1
によって説明する。
【0023】図1において、図示しない駆動源により矢
印A方向に回転する感光体2の外周には帯電手段として
帯電ローラ3がある。帯電ローラ3は感光体2と当接し
ながら図示しない高電圧電源から電圧を印加され、感光
体表面を一様に帯電させる。帯電された感光体2は露光
手段であるレーザー走査光学系4によって選択的に露光
され、感光体2上に潜像を形成する。感光体2の表面に
形成された潜像は現像手段である現像ローラ5で供給さ
れるトナーによって顕像化される。転写手段である転写
ローラ6は転写バネ13で付勢され、現像手段下流側で
感光体2と当接し、図示しない高電圧電源から電圧を印
加される。
印A方向に回転する感光体2の外周には帯電手段として
帯電ローラ3がある。帯電ローラ3は感光体2と当接し
ながら図示しない高電圧電源から電圧を印加され、感光
体表面を一様に帯電させる。帯電された感光体2は露光
手段であるレーザー走査光学系4によって選択的に露光
され、感光体2上に潜像を形成する。感光体2の表面に
形成された潜像は現像手段である現像ローラ5で供給さ
れるトナーによって顕像化される。転写手段である転写
ローラ6は転写バネ13で付勢され、現像手段下流側で
感光体2と当接し、図示しない高電圧電源から電圧を印
加される。
【0024】一方、給紙トレイ8内の給紙底板9の上に
積み重ねて収納された記録紙1は給紙バネ10で付勢さ
れ、また、コルク材やウレタン発泡材を用いた分離パッ
ド12を保持して揺動するパッドベース25は分離バネ
11で付勢され、それぞれ給紙手段である給紙ローラ7
に当接し、給紙ローラ7の回転によって記録紙1が順次
一枚分離して給送される。
積み重ねて収納された記録紙1は給紙バネ10で付勢さ
れ、また、コルク材やウレタン発泡材を用いた分離パッ
ド12を保持して揺動するパッドベース25は分離バネ
11で付勢され、それぞれ給紙手段である給紙ローラ7
に当接し、給紙ローラ7の回転によって記録紙1が順次
一枚分離して給送される。
【0025】給送された記録紙1は感光体2と転写ロー
ラ6との間で挟持されつつトナー像が記録紙1へ転写さ
れ、引き続いて定着手段へ向けて搬送される。
ラ6との間で挟持されつつトナー像が記録紙1へ転写さ
れ、引き続いて定着手段へ向けて搬送される。
【0026】定着手段は内部に棒状のハロゲンランプ1
4を備えたヒートローラ15と、加圧バネ16で付勢さ
れてヒートローラ15に加圧当接する加圧ローラ17で
構成され、トナー像が転写された記録紙1を加熱加圧し
ながら挟持搬送してトナー像を定着する。
4を備えたヒートローラ15と、加圧バネ16で付勢さ
れてヒートローラ15に加圧当接する加圧ローラ17で
構成され、トナー像が転写された記録紙1を加熱加圧し
ながら挟持搬送してトナー像を定着する。
【0027】さらに、トナー像が定着された記録紙1は
排紙上ローラ18および排紙下ローラ19によって搬送
され、画像記録面が下向きとなるように装置外部へ排出
される。
排紙上ローラ18および排紙下ローラ19によって搬送
され、画像記録面が下向きとなるように装置外部へ排出
される。
【0028】また、本実施例は記録紙上への画像形成タ
イミング制御を目的として紙搬送経路途中に2つの紙検
出手段を具備している。
イミング制御を目的として紙搬送経路途中に2つの紙検
出手段を具備している。
【0029】まず、第1の紙検出手段として給紙センサ
レバー20と給紙センサ21があり、給紙ローラ7によ
って給送された記録紙1によって給紙センサレバー20
が揺動し、基板24上に実装された透過型フォトマイク
ロセンサである給紙センサ21によって電気的信号に変
換し、図示しない制御回路に記録紙の給送開始および終
了信号を伝達する。
レバー20と給紙センサ21があり、給紙ローラ7によ
って給送された記録紙1によって給紙センサレバー20
が揺動し、基板24上に実装された透過型フォトマイク
ロセンサである給紙センサ21によって電気的信号に変
換し、図示しない制御回路に記録紙の給送開始および終
了信号を伝達する。
【0030】さらに、第2の紙検出手段として排紙セン
サレバー22と排紙センサ23があり、定着手段から搬
出される記録紙1によって排紙センサレバー22が揺動
し、基板24上に実装された透過型フォトマイクロセン
サである排紙センサ23によって電気的信号に変換し、
図示しない制御回路に記録紙の定着手段からの排出開始
および終了信号を伝達する。
サレバー22と排紙センサ23があり、定着手段から搬
出される記録紙1によって排紙センサレバー22が揺動
し、基板24上に実装された透過型フォトマイクロセン
サである排紙センサ23によって電気的信号に変換し、
図示しない制御回路に記録紙の定着手段からの排出開始
および終了信号を伝達する。
【0031】次に、本画像形成装置において記録紙搬送
をする主なローラの駆動方法について説明する。図2は
本画像形成装置の記録紙搬送をする主なローラの構成を
示す斜視図である。
をする主なローラの駆動方法について説明する。図2は
本画像形成装置の記録紙搬送をする主なローラの構成を
示す斜視図である。
【0032】図2において、給紙ローラ7は図示しない
駆動源がクラッチギア27を駆動し、電磁クラッチ26
を図示しない制御回路が作動させることによって回動が
可能となり、非作動状態では駆動源とは無関係に回動自
在となる。
駆動源がクラッチギア27を駆動し、電磁クラッチ26
を図示しない制御回路が作動させることによって回動が
可能となり、非作動状態では駆動源とは無関係に回動自
在となる。
【0033】また、感光体2は図示しない駆動源が感光
体ギア28を駆動することによって回動し、転写ローラ
6は感光体2の駆動力が転写駆動ギア29および転写従
動ギア30で伝達されることにより回動する。転写駆動
ギア29および転写従動ギア30は感光体2と転写ロー
ラ6の当接を阻害しないように歯形形状や転移量を適宜
選択する必要がある。なお、本例の転写手段では記録紙
1が感光体2と転写ローラ6の間に進入または離脱する
時に感光体2が受ける回転方向の衝撃によって生じる画
像の乱れを軽減するため、感光体2と転写ローラ6の周
速度は等しく設定した。
体ギア28を駆動することによって回動し、転写ローラ
6は感光体2の駆動力が転写駆動ギア29および転写従
動ギア30で伝達されることにより回動する。転写駆動
ギア29および転写従動ギア30は感光体2と転写ロー
ラ6の当接を阻害しないように歯形形状や転移量を適宜
選択する必要がある。なお、本例の転写手段では記録紙
1が感光体2と転写ローラ6の間に進入または離脱する
時に感光体2が受ける回転方向の衝撃によって生じる画
像の乱れを軽減するため、感光体2と転写ローラ6の周
速度は等しく設定した。
【0034】さらに、ヒートローラ15は図示しない駆
動源が定着駆動ギア31を駆動することによって回動
し、加圧ローラ17は加圧バネ16の付勢力でヒートロ
ーラ15に当接し従動するものである。
動源が定着駆動ギア31を駆動することによって回動
し、加圧ローラ17は加圧バネ16の付勢力でヒートロ
ーラ15に当接し従動するものである。
【0035】次に、図2の各ローラの配置間隔について
説明する。図3は本画像形成装置の記録紙を搬送する主
なローラの配置間隔を示す概略断面図である。
説明する。図3は本画像形成装置の記録紙を搬送する主
なローラの配置間隔を示す概略断面図である。
【0036】図3において、給紙トレイ8内に収納され
た記録紙1の先端位置をP、感光体2と転写ローラ6の
ニップ中心位置をQ、ヒートローラ15と加圧ローラ1
7のニップ中心位置をSとし、PからQに至る記録紙の
搬送経路長さを給紙・転写間距離L3、QからSに至る
記録紙の搬送経路長さを転写・定着間距離L4、Pから
Sに至る記録紙の搬送経路長さを画像形成経路長さL2
と定義する。本例の画像形成装置は画像形成経路長さL
2を記録紙長さL1よりも短く設定することにより装置
全体を極めてコンパクトな構成としている。
た記録紙1の先端位置をP、感光体2と転写ローラ6の
ニップ中心位置をQ、ヒートローラ15と加圧ローラ1
7のニップ中心位置をSとし、PからQに至る記録紙の
搬送経路長さを給紙・転写間距離L3、QからSに至る
記録紙の搬送経路長さを転写・定着間距離L4、Pから
Sに至る記録紙の搬送経路長さを画像形成経路長さL2
と定義する。本例の画像形成装置は画像形成経路長さL
2を記録紙長さL1よりも短く設定することにより装置
全体を極めてコンパクトな構成としている。
【0037】ここで、本装置の主な仕様を表3に示す。
【0038】
【表3】
【0039】ここで、転写手段の記録紙搬送力Ftおよ
び記録紙搬送速度Vt、定着手段の記録紙搬送力Ffお
よび記録紙搬送速度Vfの測定方法について説明する。
び記録紙搬送速度Vt、定着手段の記録紙搬送力Ffお
よび記録紙搬送速度Vfの測定方法について説明する。
【0040】図4は転写手段の記録紙搬送力Ftの測定
方法を示す斜視図である。図4において、Ftは本例の
転写手段を装置外へ取り外し、感光体2と転写ローラ6
を画像形成時と同一周速度で回転させ、記録紙1の端部
が固定されたパイプ材32の両端にロープ33を接続
し、ロープ33を介して図示しないテンションゲージに
よって測定される記録紙1の動的搬送力とした。なお、
Ftの値は理論的にも推定が可能で、転写バネ13のバ
ネ力、記録紙1と感光体2の摩擦係数、記録紙1と転写
ローラ6の摩擦係数、転写ローラ6のニップ幅などから
算出することができる。
方法を示す斜視図である。図4において、Ftは本例の
転写手段を装置外へ取り外し、感光体2と転写ローラ6
を画像形成時と同一周速度で回転させ、記録紙1の端部
が固定されたパイプ材32の両端にロープ33を接続
し、ロープ33を介して図示しないテンションゲージに
よって測定される記録紙1の動的搬送力とした。なお、
Ftの値は理論的にも推定が可能で、転写バネ13のバ
ネ力、記録紙1と感光体2の摩擦係数、記録紙1と転写
ローラ6の摩擦係数、転写ローラ6のニップ幅などから
算出することができる。
【0041】また、転写手段の記録紙搬送速度Vtは感
光体2と転写ローラ6を画像形成時と同一速度で回転さ
せて搬送した時の記録紙1の移動速度をレーザードップ
ラー型速度計で計測した。
光体2と転写ローラ6を画像形成時と同一速度で回転さ
せて搬送した時の記録紙1の移動速度をレーザードップ
ラー型速度計で計測した。
【0042】定着手段の記録紙搬送力Ffおよび記録紙
搬送速度Vfについても転写手段の場合と同じ方法で測
定が可能であり、説明は省略する。
搬送速度Vfについても転写手段の場合と同じ方法で測
定が可能であり、説明は省略する。
【0043】以上述べてきた画像形成装置によって画像
形成を行い、記録画像の送りピッチムラや記録紙定着皺
に関する評価をした。
形成を行い、記録画像の送りピッチムラや記録紙定着皺
に関する評価をした。
【0044】まず、記録画像の送りピッチムラに関する
検討を行った。検証実験の環境IおよびJにおいて給紙
ローラの給送終了タイミングを変えると送りピッチムラ
の程度が異なったことに着目し、以下に示す実験例1お
よび2のようなタイミング制御で本例の画像形成装置を
動作させ、転写手段付近における記録紙の挙動と転写手
段構成部品の挙動を観察した。
検討を行った。検証実験の環境IおよびJにおいて給紙
ローラの給送終了タイミングを変えると送りピッチムラ
の程度が異なったことに着目し、以下に示す実験例1お
よび2のようなタイミング制御で本例の画像形成装置を
動作させ、転写手段付近における記録紙の挙動と転写手
段構成部品の挙動を観察した。
【0045】(実験例1)図5は実験例1における給紙
ローラ7の制御を示すタイミングチャートである。図5
において駆動源が動力供給を開始した後に電磁クラッチ
26を作動させて記録紙1の給送を開始し、記録紙1の
先端を給紙センサ21が検出してから感光体2と転写ロ
ーラ6のニップ中心位置Qを通過する時間T1を経過し
た後に給紙ローラ7の給送を停止させた。なお、給紙手
段、転写手段、定着手段の記録紙搬送速度は可能な限り
一致させた。
ローラ7の制御を示すタイミングチャートである。図5
において駆動源が動力供給を開始した後に電磁クラッチ
26を作動させて記録紙1の給送を開始し、記録紙1の
先端を給紙センサ21が検出してから感光体2と転写ロ
ーラ6のニップ中心位置Qを通過する時間T1を経過し
た後に給紙ローラ7の給送を停止させた。なお、給紙手
段、転写手段、定着手段の記録紙搬送速度は可能な限り
一致させた。
【0046】本実験例で転写手段付近の記録紙1の挙動
と転写手段構成部品の挙動を観察した所、次のような送
りピッチムラの原因があることが判明した。
と転写手段構成部品の挙動を観察した所、次のような送
りピッチムラの原因があることが判明した。
【0047】まず、第1の原因として軟質な転写ローラ
6のゴム部にねじれが発生しやすいことが挙げられる。
6のゴム部にねじれが発生しやすいことが挙げられる。
【0048】図6は本実験例で記録紙1の先端がQ位置
に達した時点における転写ローラ6のゴム部の挙動を示
す部分断面図であり、図7は本実験例で給紙ローラ7の
給送を停止した時点における転写ローラ6のゴム部の挙
動を示す部分断面図である。
に達した時点における転写ローラ6のゴム部の挙動を示
す部分断面図であり、図7は本実験例で給紙ローラ7の
給送を停止した時点における転写ローラ6のゴム部の挙
動を示す部分断面図である。
【0049】図6で転写ローラ6のゴム部にはローラの
駆動に伴って破線のようなねじれが生じているが、給紙
ローラ7の駆動力を解除されると給紙バネ10および分
離バネ11の付勢力によって記録紙1には進行方向とは
逆向きの搬送抵抗Rsが発生する。この搬送抵抗Rsに
よって図7のように転写ローラ6のゴム部に加わるねじ
れが破線の如く図6よりも増大することが判明した。
駆動に伴って破線のようなねじれが生じているが、給紙
ローラ7の駆動力を解除されると給紙バネ10および分
離バネ11の付勢力によって記録紙1には進行方向とは
逆向きの搬送抵抗Rsが発生する。この搬送抵抗Rsに
よって図7のように転写ローラ6のゴム部に加わるねじ
れが破線の如く図6よりも増大することが判明した。
【0050】また、第2の原因として転写ローラ6の保
持部の隙間が片寄りやすいことが挙げられる。
持部の隙間が片寄りやすいことが挙げられる。
【0051】図8は本実験例で記録紙1の先端がQ位置
に達した時点における転写ローラ6の保持部の挙動を示
す部分断面図であり、図9は本実験例で給紙ローラ7の
給送を停止した時点における転写ローラ6の保持部の挙
動を示す部分断面図である。
に達した時点における転写ローラ6の保持部の挙動を示
す部分断面図であり、図9は本実験例で給紙ローラ7の
給送を停止した時点における転写ローラ6の保持部の挙
動を示す部分断面図である。
【0052】図8では転写ローラ6の駆動力によって転
写ローラ6と転写軸受け34の公差上の隙間c1および
転写軸受け34とシャーシ35の公差上の隙間c2は給
紙手段側に片寄っているが、前述の搬送抵抗Rsが加わ
った瞬間に図9のように隙間c1およびc2が定着手段
方向に片寄ることが判明した。
写ローラ6と転写軸受け34の公差上の隙間c1および
転写軸受け34とシャーシ35の公差上の隙間c2は給
紙手段側に片寄っているが、前述の搬送抵抗Rsが加わ
った瞬間に図9のように隙間c1およびc2が定着手段
方向に片寄ることが判明した。
【0053】これらの原因によって転写ニップ中心位置
Qの近傍で記録画像が縮む送りピッチムラが発生するこ
とが判明した。
Qの近傍で記録画像が縮む送りピッチムラが発生するこ
とが判明した。
【0054】この送りピッチムラは給紙バネ10および
分離バネ11の付勢力を下げたり、カム機構等を用いて
付勢を解除することで改善されるが、多少のカールを有
する記録紙や厚い記録紙を給送するためには表3に示す
程度の付勢力が必要であり、カム機構を用いると装置の
構造が複雑になるという課題が新たに生ずる。
分離バネ11の付勢力を下げたり、カム機構等を用いて
付勢を解除することで改善されるが、多少のカールを有
する記録紙や厚い記録紙を給送するためには表3に示す
程度の付勢力が必要であり、カム機構を用いると装置の
構造が複雑になるという課題が新たに生ずる。
【0055】(実験例2)図10は実験例2における給
紙ローラー7の制御を示すタイミングチャートである。
図10において駆動源が動力供給を開始した後に電磁ク
ラッチ26を作動させて記録紙1の給送を開始し、記録
紙1の先端を給紙センサ21が検出してからヒートロー
ラ15と加圧ローラ17のニップ中心位置Sを通過する
時間T2を経過した後に給紙ローラ7の給送を停止させ
た。なお、実験例1と同様に給紙手段、転写手段、定着
手段の記録紙搬送速度は可能な限り一致させた。また、
T2は記録紙1の先端が定着ニップ中心Sに達する時間
よりも長めに設定し、ヒートローラ15と加圧ローラ1
7が記録紙1に対して充分な搬送力を発揮した後である
ことが望ましく、本例では記録紙1の先端が定着ニップ
中心Sを5mm以上通過した時点に設定した。
紙ローラー7の制御を示すタイミングチャートである。
図10において駆動源が動力供給を開始した後に電磁ク
ラッチ26を作動させて記録紙1の給送を開始し、記録
紙1の先端を給紙センサ21が検出してからヒートロー
ラ15と加圧ローラ17のニップ中心位置Sを通過する
時間T2を経過した後に給紙ローラ7の給送を停止させ
た。なお、実験例1と同様に給紙手段、転写手段、定着
手段の記録紙搬送速度は可能な限り一致させた。また、
T2は記録紙1の先端が定着ニップ中心Sに達する時間
よりも長めに設定し、ヒートローラ15と加圧ローラ1
7が記録紙1に対して充分な搬送力を発揮した後である
ことが望ましく、本例では記録紙1の先端が定着ニップ
中心Sを5mm以上通過した時点に設定した。
【0056】本実験例で転写手段付近の記録紙1の挙動
と転写手段構成部品の挙動を観察した所、実験例1で判
明した送りピッチムラ原因が大幅に軽減されることが判
明した。
と転写手段構成部品の挙動を観察した所、実験例1で判
明した送りピッチムラ原因が大幅に軽減されることが判
明した。
【0057】図11は本実験例で給紙ローラ7の給送を
停止した時点における転写ローラ6のゴム部の挙動を示
す部分断面図である。実験例1と同様に給紙ローラ7が
給送を停止すると記録紙1には搬送抵抗Rsが生じる
が、転写手段の記録紙搬送力Ftを補助する方向に定着
手段の記録紙搬送力Ffも作用する。これによって図1
2に示すように転写ローラ6のゴム部に加わるねじれは
実験例1の図7と比較して増大しにくい。
停止した時点における転写ローラ6のゴム部の挙動を示
す部分断面図である。実験例1と同様に給紙ローラ7が
給送を停止すると記録紙1には搬送抵抗Rsが生じる
が、転写手段の記録紙搬送力Ftを補助する方向に定着
手段の記録紙搬送力Ffも作用する。これによって図1
2に示すように転写ローラ6のゴム部に加わるねじれは
実験例1の図7と比較して増大しにくい。
【0058】また、図12は本実験例で給紙ローラ7の
給送を停止した時点における転写ローラ6の保持部の挙
動を示す部分断面図である。実験例1と同様に給紙ロー
ラ7が給送を停止すると記録紙1には搬送抵抗Rsが生
じるが、転写手段の記録紙搬送力Ftを補助する方向に
定着手段の記録紙搬送力Ffも作用するため、転写ロー
ラ保持部にRsが作用しても実験例1の図9と比較して
隙間c1およびc2が定着手段方向に片寄りにくくな
る。
給送を停止した時点における転写ローラ6の保持部の挙
動を示す部分断面図である。実験例1と同様に給紙ロー
ラ7が給送を停止すると記録紙1には搬送抵抗Rsが生
じるが、転写手段の記録紙搬送力Ftを補助する方向に
定着手段の記録紙搬送力Ffも作用するため、転写ロー
ラ保持部にRsが作用しても実験例1の図9と比較して
隙間c1およびc2が定着手段方向に片寄りにくくな
る。
【0059】以上の結果から、実験例2の如く画像形成
時に転写手段と搬出手段が記録紙を共同して搬送する状
態で給紙手段の駆動力を断つように制御することで転写
ニップ部Qでの記録画像が縮みが軽減され、簡便な装置
構成のままで送りピッチムラを大幅に軽減できることが
判明した。
時に転写手段と搬出手段が記録紙を共同して搬送する状
態で給紙手段の駆動力を断つように制御することで転写
ニップ部Qでの記録画像が縮みが軽減され、簡便な装置
構成のままで送りピッチムラを大幅に軽減できることが
判明した。
【0060】(実験例3)次に、検証実験の環境Kにお
いて転写手段と搬出手段が記録紙を共同して搬送する状
態で給紙手段の駆動力を解除しても送りピッチムラが発
生したことに着目し、環境K(35℃,65%Rh)と
同一条件下で定着手段の記録紙搬送速度Vfを変えなが
ら本例の画像形成装置を動作させ、記録画像の送りピッ
チムラを観察した。なお、Vfは駆動源から定着駆動ギ
ア31に至る歯車列の減速比を変更することによって調
整した。
いて転写手段と搬出手段が記録紙を共同して搬送する状
態で給紙手段の駆動力を解除しても送りピッチムラが発
生したことに着目し、環境K(35℃,65%Rh)と
同一条件下で定着手段の記録紙搬送速度Vfを変えなが
ら本例の画像形成装置を動作させ、記録画像の送りピッ
チムラを観察した。なお、Vfは駆動源から定着駆動ギ
ア31に至る歯車列の減速比を変更することによって調
整した。
【0061】また、転写手段の記録紙搬送速度Vtより
も定着手段の記録紙搬送速度Vfが速い場合に定着手段
が記録紙1を引っ張ることで転写ニップ位置Qで記録画
像が伸びる方向の送りピッチムラが発生しないように転
写手段の記録紙搬送力Ftを定着手段の記録紙搬送力F
fよりも小さく設定した。
も定着手段の記録紙搬送速度Vfが速い場合に定着手段
が記録紙1を引っ張ることで転写ニップ位置Qで記録画
像が伸びる方向の送りピッチムラが発生しないように転
写手段の記録紙搬送力Ftを定着手段の記録紙搬送力F
fよりも小さく設定した。
【0062】本実験例の実験条件および実験結果を表4
に示す。
に示す。
【0063】
【表4】
【0064】表4の結果から転写手段の記録紙搬送速度
Vtよりも定着手段の記録紙搬送速度Vfが速ければ送
りピッチムラが軽減されることが判明した。
Vtよりも定着手段の記録紙搬送速度Vfが速ければ送
りピッチムラが軽減されることが判明した。
【0065】このようにVt<Vfの条件で送りピッチ
ムラが軽減される現象を図13から図15で説明する。
図13は本実験例における転写手段と定着手段間での記
録紙1の挙動を示す装置概略断面図であり、図14は本
実験例においてVt≧Vfの条件下で転写手段と定着手
段が記録紙1を共同して搬送する状態の記録紙1の挙動
を示す装置概略断面図であり、図15は本実験例におい
てVt<Vfの条件下で転写手段と定着手段が記録紙1
を共同して搬送する状態の記録紙1の挙動を示す装置概
略断面図である。
ムラが軽減される現象を図13から図15で説明する。
図13は本実験例における転写手段と定着手段間での記
録紙1の挙動を示す装置概略断面図であり、図14は本
実験例においてVt≧Vfの条件下で転写手段と定着手
段が記録紙1を共同して搬送する状態の記録紙1の挙動
を示す装置概略断面図であり、図15は本実験例におい
てVt<Vfの条件下で転写手段と定着手段が記録紙1
を共同して搬送する状態の記録紙1の挙動を示す装置概
略断面図である。
【0066】環境Kのような高温かつ高湿の環境におい
て、図13のように記録紙1は転写手段と定着手段間で
撓んだ状態となっている。この状態で記録紙1が定着手
段に至るとVt≧Vfの搬送条件では図14のように転
写手段と定着手段間の記録紙1の撓みが画像形成中に継
続して残留し、このタイミングで給紙ローラ7の給送を
停止すると実験例2で説明した転写手段と定着手段の共
同搬送効果が得られず、送りピッチムラが発生する。
て、図13のように記録紙1は転写手段と定着手段間で
撓んだ状態となっている。この状態で記録紙1が定着手
段に至るとVt≧Vfの搬送条件では図14のように転
写手段と定着手段間の記録紙1の撓みが画像形成中に継
続して残留し、このタイミングで給紙ローラ7の給送を
停止すると実験例2で説明した転写手段と定着手段の共
同搬送効果が得られず、送りピッチムラが発生する。
【0067】一方、Vt<Vfの搬送条件では図15の
ように転写・定着手段間の記録紙1の撓みが転写手段と
定着手段の記録紙搬送速度の差分によって伸張され、前
述の転写手段と定着手段の共同搬送効果が作用して送り
ピッチムラが低減されることが確認された。
ように転写・定着手段間の記録紙1の撓みが転写手段と
定着手段の記録紙搬送速度の差分によって伸張され、前
述の転写手段と定着手段の共同搬送効果が作用して送り
ピッチムラが低減されることが確認された。
【0068】以上の結果から、転写手段の記録紙搬送速
度Vfよりも定着手段の記録紙搬送速度Vfを速く設定
して転写手段と定着手段の間で記録紙を伸張させ、か
つ、転写手段の記録紙搬送力Ftを定着手段の記録紙搬
送力Ffよりも大きく設定して転写ニップ部での画像転
写ズレを回避した状態で給紙手段の駆動を解除すること
で、高温かつ高湿の環境下においても実験例2で説明し
た送りピッチムラ低減効果がより確実に得られることが
判明した。
度Vfよりも定着手段の記録紙搬送速度Vfを速く設定
して転写手段と定着手段の間で記録紙を伸張させ、か
つ、転写手段の記録紙搬送力Ftを定着手段の記録紙搬
送力Ffよりも大きく設定して転写ニップ部での画像転
写ズレを回避した状態で給紙手段の駆動を解除すること
で、高温かつ高湿の環境下においても実験例2で説明し
た送りピッチムラ低減効果がより確実に得られることが
判明した。
【0069】(実験例4)実験例3の結果が高温かつ高
湿以外の環境条件においても有効であるか、また、実験
例3の方法が検証実験において発生した記録紙の皺に与
える影響を確認するため、実験例3と同様の実験を様々
な環境下で行い、送りピッチムラと記録紙皺の状態を観
察した。
湿以外の環境条件においても有効であるか、また、実験
例3の方法が検証実験において発生した記録紙の皺に与
える影響を確認するため、実験例3と同様の実験を様々
な環境下で行い、送りピッチムラと記録紙皺の状態を観
察した。
【0070】本実験例の実験条件および実験結果を表5
示す。
示す。
【0071】なお、表5の記録紙皺の欄に記入した記号
はそれぞれの条件における記録紙の皺の発生状態を示す
ものであり、◎は全く皺の発生が見られない場合、○は
皺は発生しないが皺の兆候が見られる場合、△はわずか
な皺の発生が時折見られた場合、×は皺が頻発した場合
を示す。
はそれぞれの条件における記録紙の皺の発生状態を示す
ものであり、◎は全く皺の発生が見られない場合、○は
皺は発生しないが皺の兆候が見られる場合、△はわずか
な皺の発生が時折見られた場合、×は皺が頻発した場合
を示す。
【0072】
【表5】
【0073】表5に示すように送りピッチムラに関して
は転写手段の記録紙搬送速度Vtと定着手段の記録紙搬
送速度VfをVt<Vfとすることで環境条件が変化し
ても発生を低減できる。また、記録紙の皺に関してはV
fがVtに対して1.0から1.005倍の範囲とすれ
ばおおむね抑制することができ、さらに、VfはVtに
対して1.002倍程度であればより好ましい。
は転写手段の記録紙搬送速度Vtと定着手段の記録紙搬
送速度VfをVt<Vfとすることで環境条件が変化し
ても発生を低減できる。また、記録紙の皺に関してはV
fがVtに対して1.0から1.005倍の範囲とすれ
ばおおむね抑制することができ、さらに、VfはVtに
対して1.002倍程度であればより好ましい。
【0074】記録紙の皺が改善された理由としては、F
t>Ffの関係下でVfをVtに対して1.0から1.
005倍とすることにより、転写手段と定着手段の間で
記録紙1が適度な張力で伸張され、記録紙1の定着手段
直前部が搬送幅方向に加熱されて膨張した場合のうねり
が平均的に抑止され、記録紙の皺を抑制する効果がある
ものと推測される。また、必要以上にVfを速くすると
記録紙1の定着手段直前部のうねりが局部的に集中して
しまい、記録紙定着皺となるものと推測される。
t>Ffの関係下でVfをVtに対して1.0から1.
005倍とすることにより、転写手段と定着手段の間で
記録紙1が適度な張力で伸張され、記録紙1の定着手段
直前部が搬送幅方向に加熱されて膨張した場合のうねり
が平均的に抑止され、記録紙の皺を抑制する効果がある
ものと推測される。また、必要以上にVfを速くすると
記録紙1の定着手段直前部のうねりが局部的に集中して
しまい、記録紙定着皺となるものと推測される。
【0075】このように様々な環境条件下において実験
例3の結果は送りピッチムラ低減に関して有効であり、
かつ、記録紙の皺防止に関しても良好な結果得られるこ
とが判明した。
例3の結果は送りピッチムラ低減に関して有効であり、
かつ、記録紙の皺防止に関しても良好な結果得られるこ
とが判明した。
【0076】以上述べてきた本発明の実施例では記録紙
1を転写手段へ給送する給送手段を給紙ローラ7等で構
成された給紙手段で、また、記録紙1を転写手段から搬
出する搬出手段をヒートーローラ15および加圧ローラ
17で構成された定着手段で説明してきたが、これとは
異なる構成においても本発明は構成可能である。
1を転写手段へ給送する給送手段を給紙ローラ7等で構
成された給紙手段で、また、記録紙1を転写手段から搬
出する搬出手段をヒートーローラ15および加圧ローラ
17で構成された定着手段で説明してきたが、これとは
異なる構成においても本発明は構成可能である。
【0077】まず、給送手段の第2の実施例を図16で
説明する。図16において感光体2および転写ローラ6
の記録紙搬送方向上流側には給送手段として上レジスト
ローラ36および下レジストローラ37を配置する。上
レジストローラ36または下レジストローラ37の少な
くともどちらか一方は図示しない駆動源によってクラッ
チ機構を介して駆動され、停止状態のレジストローラ対
に給紙ローラ7で記録紙1を供給し、レジストローラニ
ップ部Uに記録紙1の先端を衝突させ、記録紙1の斜行
を補正した後にレジストローラ対を駆動して転写手段へ
記録紙1を供給する。
説明する。図16において感光体2および転写ローラ6
の記録紙搬送方向上流側には給送手段として上レジスト
ローラ36および下レジストローラ37を配置する。上
レジストローラ36または下レジストローラ37の少な
くともどちらか一方は図示しない駆動源によってクラッ
チ機構を介して駆動され、停止状態のレジストローラ対
に給紙ローラ7で記録紙1を供給し、レジストローラニ
ップ部Uに記録紙1の先端を衝突させ、記録紙1の斜行
を補正した後にレジストローラ対を駆動して転写手段へ
記録紙1を供給する。
【0078】次に、搬出手段の第2の実施例を図17で
説明する。図17において転写ローラ6によって感光体
2上のトナー像が転写された記録紙1は、ベルトローラ
38に掛け回され、かつ、多数の小径穴を有する搬送ベ
ルト39と図示しない吸引手段に接続された吸引箱40
で構成された中間搬送手段によって搬送され、引き続い
てヒートーローラ15および加圧ローラ17で構成され
た定着手段に至るものである。
説明する。図17において転写ローラ6によって感光体
2上のトナー像が転写された記録紙1は、ベルトローラ
38に掛け回され、かつ、多数の小径穴を有する搬送ベ
ルト39と図示しない吸引手段に接続された吸引箱40
で構成された中間搬送手段によって搬送され、引き続い
てヒートーローラ15および加圧ローラ17で構成され
た定着手段に至るものである。
【0079】また、搬出手段の第3の実施例を図18で
説明する。図18も定着手段であり、ポリイミドフィル
ム等の部材で構成された耐熱ベルト41は厚膜抵抗体等
を具備した発熱体42と補助ローラ43により回動可能
な状態で保持される。図示しない駆動源によって駆動さ
れる加圧ローラ17は両端を加圧バネ16によって付勢
され、発熱体43の方向へ押圧されている。転写ローラ
6によてトナー像が転写された記録紙1は耐熱ベルト4
1と加圧ローラ17に挟持かつ搬送され、発熱体42の
加熱によりトナー像が記録紙1へ定着される。
説明する。図18も定着手段であり、ポリイミドフィル
ム等の部材で構成された耐熱ベルト41は厚膜抵抗体等
を具備した発熱体42と補助ローラ43により回動可能
な状態で保持される。図示しない駆動源によって駆動さ
れる加圧ローラ17は両端を加圧バネ16によって付勢
され、発熱体43の方向へ押圧されている。転写ローラ
6によてトナー像が転写された記録紙1は耐熱ベルト4
1と加圧ローラ17に挟持かつ搬送され、発熱体42の
加熱によりトナー像が記録紙1へ定着される。
【0080】以上のような給送手段と搬出手段を適宜組
み合わせ、給送手段から搬出手段に至る記録紙搬送経路
の長さを記録紙長さよりも短く設定し、転写手段の記録
紙搬送速度Vt、記録紙搬送力Ft、搬出手段の記録紙
搬送速度Vf、記録紙搬送力FfがVt<Vf、かつ、
Ft>Ffとなるように設定し、画像形成時に転写手段
と搬出手段が記録紙を共同して搬送する状態で給送手段
の駆動力を断つことによって、画像の送りピッチムラや
記録紙の皺を実験例4と同様に低減できることも確認さ
れている。
み合わせ、給送手段から搬出手段に至る記録紙搬送経路
の長さを記録紙長さよりも短く設定し、転写手段の記録
紙搬送速度Vt、記録紙搬送力Ft、搬出手段の記録紙
搬送速度Vf、記録紙搬送力FfがVt<Vf、かつ、
Ft>Ffとなるように設定し、画像形成時に転写手段
と搬出手段が記録紙を共同して搬送する状態で給送手段
の駆動力を断つことによって、画像の送りピッチムラや
記録紙の皺を実験例4と同様に低減できることも確認さ
れている。
【0081】なお、上述した実施例においては、記録紙
として210mm幅(A4サイズ)のものを使用した。
これ以外にも様々な幅を有する記録紙(B5サイズ、封
筒、ハガキ、レターサイズなど)で実験したがすべて上
述した実験例と同様の結果が得られた。そして、210
mm幅の記録紙や、最大通紙幅を有する記録紙を用いた
場合は、転写手段の記録紙搬送力Ftと、定着手段の記
録紙搬送力Ffとは、 Ft>Ff の関係を満たしている。ただし、記録紙幅が非常に狭い
場合(例えばハガキのように100mm程度の場合は、
全く同じ構成の画像形成装置を用いても、転写手段の記
録紙搬送力Ftと、定着手段の記録紙搬送力Ffとの力
の大小関係が逆転することも有り得る。これは、記録紙
幅が狭い場合、ヒートローラ15と加圧ローラ17が記
録紙を介さずに直接圧接する領域が増大し定着手段にお
ける圧接力が高まるためと推定される。
として210mm幅(A4サイズ)のものを使用した。
これ以外にも様々な幅を有する記録紙(B5サイズ、封
筒、ハガキ、レターサイズなど)で実験したがすべて上
述した実験例と同様の結果が得られた。そして、210
mm幅の記録紙や、最大通紙幅を有する記録紙を用いた
場合は、転写手段の記録紙搬送力Ftと、定着手段の記
録紙搬送力Ffとは、 Ft>Ff の関係を満たしている。ただし、記録紙幅が非常に狭い
場合(例えばハガキのように100mm程度の場合は、
全く同じ構成の画像形成装置を用いても、転写手段の記
録紙搬送力Ftと、定着手段の記録紙搬送力Ffとの力
の大小関係が逆転することも有り得る。これは、記録紙
幅が狭い場合、ヒートローラ15と加圧ローラ17が記
録紙を介さずに直接圧接する領域が増大し定着手段にお
ける圧接力が高まるためと推定される。
【0082】
【発明の効果】以上述べたように本発明の画像形成装置
によれば、転写手段と搬出手段の記録紙搬送速度と記録
紙搬送力を特定の関係とすることによって、環境条件が
変化しても転写手段と搬出手段の間で記録紙を適度に伸
張させ、転写手段と搬出手段が記録紙を共同して搬送す
る状態で給送手段の駆動力を断つことにより、搬出手段
で発生する記録紙皺を防止すると共に転写手段に加わる
記録紙の張力変化が軽減され、記録紙皺や送りピッチム
ラが発生しない画像形成装置を提供することができる。
によれば、転写手段と搬出手段の記録紙搬送速度と記録
紙搬送力を特定の関係とすることによって、環境条件が
変化しても転写手段と搬出手段の間で記録紙を適度に伸
張させ、転写手段と搬出手段が記録紙を共同して搬送す
る状態で給送手段の駆動力を断つことにより、搬出手段
で発生する記録紙皺を防止すると共に転写手段に加わる
記録紙の張力変化が軽減され、記録紙皺や送りピッチム
ラが発生しない画像形成装置を提供することができる。
【0083】また、本発明を用いた画像形成装置は各記
録紙搬送手段の配置間隔を短縮し、かつ、簡便な記録紙
搬送機構で画像形成を行っても画質を損なうことがな
く、小型かつ低価格でありながら良好な記録画像が得ら
れる画像形成装置を提供することができる。
録紙搬送手段の配置間隔を短縮し、かつ、簡便な記録紙
搬送機構で画像形成を行っても画質を損なうことがな
く、小型かつ低価格でありながら良好な記録画像が得ら
れる画像形成装置を提供することができる。
【図1】 本発明の画像形成装置の全体構造を説明する
装置横断面図である。
装置横断面図である。
【図2】 本発明の画像形成装置の記録紙搬送をする主
なローラの構成を示す斜視図である。
なローラの構成を示す斜視図である。
【図3】 本発明の画像形成装置の記録紙を搬送する主
なローラの配置間隔を示す概略断面図である。
なローラの配置間隔を示す概略断面図である。
【図4】 本発明の画像形成装置の転写手段の記録紙搬
送力の測定方法を示す斜視図である。
送力の測定方法を示す斜視図である。
【図5】 本発明の画像形成装置の実験例1における給
紙ローラの制御を示すタイミングチャートである。
紙ローラの制御を示すタイミングチャートである。
【図6】 本発明の画像形成装置の実験例1において記
録紙先端が転写ニップ位置に達した時点における転写ロ
ーラのゴム部の挙動を示す部分断面図である。
録紙先端が転写ニップ位置に達した時点における転写ロ
ーラのゴム部の挙動を示す部分断面図である。
【図7】 本発明の画像形成装置の実験例1において給
紙ローラの給送を停止した時点における転写ローラのゴ
ム部の挙動を示す部分断面図である。
紙ローラの給送を停止した時点における転写ローラのゴ
ム部の挙動を示す部分断面図である。
【図8】 本発明の画像形成装置の実験例1において記
録紙先端が転写ニップ位置に達した時点における転写ロ
ーラ6の保持部の挙動を示す部分断面図であ
録紙先端が転写ニップ位置に達した時点における転写ロ
ーラ6の保持部の挙動を示す部分断面図であ
【図9】 本発明の画像形成装置の実験例1において給
紙ローラの給送を停止した時点における転写ローラ保持
部の挙動を示す部分断面図である。
紙ローラの給送を停止した時点における転写ローラ保持
部の挙動を示す部分断面図である。
【図10】 本発明の画像形成装置の実験例2における
給紙ローラの制御を示すタイミングチャートである。
給紙ローラの制御を示すタイミングチャートである。
【図11】 本発明の画像形成装置の実験例2において
給紙ローラの給送を停止した時点における転写ローラの
ゴム部の挙動を示す部分断面図である。
給紙ローラの給送を停止した時点における転写ローラの
ゴム部の挙動を示す部分断面図である。
【図12】 本発明の画像形成装置の実験例2において
給紙ローラの給送を停止した時点における転写ローラ保
持部の挙動を示す部分断面図である。
給紙ローラの給送を停止した時点における転写ローラ保
持部の挙動を示す部分断面図である。
【図13】 本発明の画像形成装置の実験例3において
転写手段と定着手段間での記録紙の挙動を示す装置概略
断面図である。
転写手段と定着手段間での記録紙の挙動を示す装置概略
断面図である。
【図14】 本発明の画像形成装置の実験例3において
Vt≧Vfの条件下で転写手段と定着手段が記録紙を共
同して搬送する状態の記録紙の挙動を示す概略断面図で
ある。
Vt≧Vfの条件下で転写手段と定着手段が記録紙を共
同して搬送する状態の記録紙の挙動を示す概略断面図で
ある。
【図15】 本発明の画像形成装置の実験例3において
Vt<Vfの条件下で転写手段と定着手段が記録紙を共
同して搬送する状態の記録紙の挙動を示す概略断面図で
ある。
Vt<Vfの条件下で転写手段と定着手段が記録紙を共
同して搬送する状態の記録紙の挙動を示す概略断面図で
ある。
【図16】 本発明における給送手段の第2実施例を示
す装置概略断面図である。
す装置概略断面図である。
【図17】 本発明における搬出手段の第2実施例を示
す装置概略断面図である。
す装置概略断面図である。
【図18】 本発明における搬出手段の第3実施例を示
す装置概略断面図である。
す装置概略断面図である。
【図19】 従来型プリンタ装置の概略構成を示す断面
図である。
図である。
【図20】 発明者らが構成した従来型画像形成装置の
概略構成を示す断面図である。
概略構成を示す断面図である。
1…記録紙 2…感光体 3…帯電ローラ 4…レーザー走査光学系 5…現像ローラ 6…転写ローラ 7…給紙ローラ 8…給紙トレイ 9…給紙底板 10…給紙バネ 11…分離バネ 12…分離パッド 13…転写バネ 14…ハロゲンランプ 15…ヒートローラ 16…加圧バネ 17…加圧ローラ 18…排紙上ローラ 19…排紙下ローラ 20…給紙センサレバー 21…給紙センサ 22…排紙センサレバー 23…排紙センサ 24…基板 25…パッドベース 26…電磁クラッチ 27…クラッチギア 28…感光体ギア 29…転写駆動ギア 30…転写従動ギア 31…定着駆動ギア 32…パイプ材 33…ロープ 34…転写軸受け 35…シャーシ 36…上レジストローラ 37…下レジストローラ 38…ベルトローラ 39…搬送ベルト 40…吸引箱 41…耐熱ベルト 42…発熱体 43…補助ローラ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/00 510 15/16 103 15/20 102
Claims (4)
- 【請求項1】 感光体に当接し電圧を印加したローラに
より前記感光体上に形成されたトナー像を記録紙へ転写
する転写手段と、前記転写手段の記録紙搬送方向上流側
に位置し、前記記録紙を前記転写手段方向に給送する給
送手段と、前記給送手段の給送駆動力を断続する駆動力
断続手段と、前記転写手段の記録紙搬送方向下流側に位
置し、前記記録紙を前記転写手段から搬出する搬出手段
を具備する画像形成装置において、 前記給送手段から前記搬出手段に至る記録紙搬送経路の
長さを前記記録紙長さよりも短く設定し、前記転写手段
の記録紙搬送速度Vt、記録紙搬送力Ft、前記搬出手
段の記録紙搬送速度Vf、記録紙搬送力Ffが、 Vt<Vf、かつ、Ft>Ff となるように設定し、画像形成時に前記転写手段と前記
搬出手段が前記記録紙を共同して搬送する状態で前記駆
動力断続手段が前記給送手段の駆動力を断つ制御手段を
設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 前記搬出手段の記録紙搬送速度Vfと、
前記転写手段の記録紙搬送速度Vtが、 Vf≦1.005×Vt を満たすことを特徴とする請求項1記載の画像形成装
置。 - 【請求項3】 前記給送手段が複数枚の記録紙を収納
し、順次一枚分離して給送する給紙装置であることを特
徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。 - 【請求項4】 前記搬出手段が前記記録紙上に転写され
たトナー像を加熱加圧して前記記録媒体へ定着する定着
装置であることを特徴とする請求項1または2記載の画
像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12550494A JP3478305B2 (ja) | 1994-06-07 | 1994-06-07 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12550494A JP3478305B2 (ja) | 1994-06-07 | 1994-06-07 | 画像形成装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003183815A Division JP3731668B2 (ja) | 2003-06-27 | 2003-06-27 | 画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07334063A true JPH07334063A (ja) | 1995-12-22 |
JP3478305B2 JP3478305B2 (ja) | 2003-12-15 |
Family
ID=14911763
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12550494A Expired - Fee Related JP3478305B2 (ja) | 1994-06-07 | 1994-06-07 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3478305B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010026397A (ja) * | 2008-07-23 | 2010-02-04 | Oki Data Corp | 媒体搬送装置、印刷媒体、画像形成装置、及び画像形成方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03225374A (ja) * | 1990-01-31 | 1991-10-04 | Katsuragawa Denki Kk | 画像形成装置 |
JPH05249784A (ja) * | 1992-03-03 | 1993-09-28 | Toshiba Corp | プリンタ装置 |
-
1994
- 1994-06-07 JP JP12550494A patent/JP3478305B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03225374A (ja) * | 1990-01-31 | 1991-10-04 | Katsuragawa Denki Kk | 画像形成装置 |
JPH05249784A (ja) * | 1992-03-03 | 1993-09-28 | Toshiba Corp | プリンタ装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010026397A (ja) * | 2008-07-23 | 2010-02-04 | Oki Data Corp | 媒体搬送装置、印刷媒体、画像形成装置、及び画像形成方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3478305B2 (ja) | 2003-12-15 |
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