JP2003131512A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JP2003131512A
JP2003131512A JP2001324789A JP2001324789A JP2003131512A JP 2003131512 A JP2003131512 A JP 2003131512A JP 2001324789 A JP2001324789 A JP 2001324789A JP 2001324789 A JP2001324789 A JP 2001324789A JP 2003131512 A JP2003131512 A JP 2003131512A
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JP
Japan
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rotating member
separating
sheet
rotating
fixing device
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JP2001324789A
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English (en)
Inventor
Takahiro Yoshikawa
隆博 吉川
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート状媒体を回転部材から分離する分離部
材を複数有する定着装置において分離性能を向上した定
着装置の提供。 【解決手段】 回転部材2の回転方向Bにおいて対向位
置16の下流側近傍に配設された第1の分離部材70
と、回転方向Bにおいて第1の分離部材70より下流側
に配設された第2の分離部材71とを有し、第2の分離
部材71がシート状媒体Pを回転部材2から分離する位
置が、回転部材2が定着ローラ4に巻き掛けられた部分
の、回転方向Bにおける中心Dよりも、回転方向Bにお
ける下流側である定着装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート状媒体を加
熱ローラ、定着ベルトから分離するための分離部材を有
する定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画
像形成装置には一般に、被定着画像としてのトナー像を
形成されたシート状媒体に、トナー像を定着するための
定着装置を有している。
【0003】定着装置としては、内部に熱源を有し回転
駆動される回転部材としての加熱ローラと、この加熱ロ
ーラに圧接され加熱ローラに従動回転する加圧ローラと
を有し、両ローラによって形成されるニップ部に、シー
ト状媒体を両ローラの回転により通過させ、加熱加圧し
てトナー像を定着する熱ローラ対タイプの定着装置や、
トナーを定着されるシート状媒体を搬送するための回転
部材としての無端の定着ベルト、定着ベルトを巻き掛け
られた加熱ローラ及び定着ローラ、定着ベルトを介して
定着ローラに対向して配置される加圧ローラ等を構成要
素とするタイプのいわゆるベルト定着装置が知られてい
る。
【0004】何れのタイプの定着装置においても、トナ
ー像は、回転部材の回転により搬送されるシート状媒体
上に加熱による溶融によって定着される。この定着の
際、通常、トナー像が回転部材に接触するが、トナー像
は溶融した状態において粘性が高いため、シート状媒体
が回転部材に巻き付くおそれがある。そこで通常、定着
装置は、分離爪のような、シート状媒体を回転部材から
強制的に分離する分離部材を有しており、回転部材に対
するシート状媒体の巻き付きを防止している。
【0005】また同様に、回転部材に対するシート状媒
体の巻き付きを防止するため、回転部材の曲率を大きく
してシート状媒体自体のこしによりシート状媒体が回転
部材から分離しやすくした構成や、シート状媒体の先端
部分にトナーが付着しないようにしてシート状媒体を回
転部材から分離しやすくした構成が採用されている。
【0006】しかし、近年においては高画質の写真画像
を形成するなど、画質の向上等のため、多くのトナーを
使用して画像形成を行うことが多くなり、また環境問題
に配慮して薄い紙、すなわちこしの弱いシート状媒体を
使用することが多くなったため、シート状媒体が回転部
材から分離しにくくなってきている。
【0007】よって、分離部材を用いても、シート状媒
体が分離部材をくぐり抜けて回転部材に巻き付き、ジャ
ムが発生してしまうことがある。一方、定着装置は、安
全上その周囲を囲う構成が採用されているため、ジャム
の処理が困難であり、またジャムの発生が検知されず、
そのまま使用されると、更なるジャムや異常画像が発生
するという不具合がある。
【0008】そこで、実開平5―47966号公報、特
開平5―281872号公報、特開平9―68882号
公報に記載されているように、回転部材たる加熱ローラ
の周りに複数の分離部材を配設することで、分離の機会
を複数回とし、分離を確実に行おうとする技術が提案さ
れている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる技術で
は、複数の分離部材が互いに略同じ構成であり、回転部
材の回転方向において近接して配設されているため、何
れの分離部材も分離条件・性能が略同一であり、下流側
の分離部材で分離しようとしても、分離がうまくいかな
いという問題がある。また、上流側の分離部材がシート
状媒体を回転部材に押え付け、さらに密着させているこ
とから、下流側の分離部材で分離しようとしても、分離
がうまくいかないという問題がある。
【0010】さらに、回転部材の周面には回転部材をク
リーニングするためのクリーニングローラ等のクリーニ
ング手段が当接するように配設されていることが多い
が、分離部材を、回転部材の回転方向においてクリーニ
ング手段の下流側に配設すると、クリーニング手段がシ
ート状媒体を回転部材に対して密着させるため、分離が
さらに困難になるという問題がある。
【0011】本発明は、以上の問題を解決し、シート状
媒体を回転部材から分離する分離部材を複数有する定着
装置において分離性能を向上した定着装置を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、加熱手段により加熱される
回転部材と、この回転部材に当接し同回転部材との対向
位置において同回転部材と同方向に回転する加圧部材
と、上記回転部材に対向して配設され、上記対向位置を
通過したシート状媒体を同回転部材から分離するための
分離部材とを有し、この分離部材は、上記回転部材の回
転方向において上記対向位置の下流側近傍に配設された
第1の分離部材と、上記回転方向において第1の分離部
材より下流側に配設された第2の分離部材とを有する定
着装置において、第2の分離部材がシート状媒体を上記
回転部材から分離する位置は、上記回転部材の回転方向
における上記対向位置の中心と、同回転部材の回転中心
とを結ぶ直線が、上記中心よりも上記回転方向の下流側
で同回転部材の表面と交わる位置よりも、同回転方向の
下流側であることを特徴とする。
【0013】請求項2記載の発明は、加熱手段により加
熱される回転部材と、この回転部材を巻き掛けられた加
熱ローラ及び定着ローラと、上記回転部材に当接し上記
定着ローラに対向して配設され同回転部材との対向位置
において同回転部材の回転方向と同方向に回転する加圧
部材と、上記回転部材と上記定着ローラとに対向して配
設され、上記対向位置を通過したシート状媒体を同回転
部材から分離するための分離部材とを有する定着装置に
おいて、上記分離部材は、上記回転部材の回転方向にお
いて上記対向位置の下流側近傍に配設された第1の分離
部材と、上記回転方向において第1の分離部材より下流
側に配設された第2の分離部材とを有し、第2の分離部
材がシート状媒体を上記回転部材から分離する位置は、
上記回転部材が上記定着ローラに巻き掛けられた部分
の、上記回転部材の回転方向における中心よりも、同回
転方向における下流側であることを特徴とする。
【0014】請求項3記載の発明は、加熱手段により加
熱される回転部材と、この回転部材に当接し同回転部材
との対向位置において同回転部材の回転方向と同方向に
回転する加圧部材と、上記回転部材に当接し同回転部材
をクリーニングするクリーニング部材と、上記回転部材
に対向して配設され、上記対向位置を通過したシート状
媒体を同回転部材から分離するための分離部材とを有
し、この分離部材は、上記回転部材の回転方向において
上記対向位置の下流側近傍に配設された第1の分離部材
と、上記回転方向において第1の分離部材より下流側に
配設された第2の分離部材とを有する定着装置におい
て、第2の分離部材がシート状媒体を上記回転部材から
分離する位置は、上記クリーニング部材が上記回転部材
をクリーニングする位置よりも、上記回転方向における
上流側であることを特徴とする。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項1又は2記
載の定着装置において、上記回転部材に当接し同回転部
材をクリーニングするクリーニング部材を有し、第2の
分離部材がシート状媒体を上記回転部材から分離する位
置は、上記クリーニング部材が上記回転部材をクリーニ
ングする位置よりも、上記回転方向における上流側であ
ることを特徴とする。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
の何れか1つに記載の定着装置において、第1の分離部
材と第2の分離部材のうち少なくとも一方は、上記回転
部材の幅方向における、非画像領域に対応する領域に当
接することによりシート状媒体を同回転部材から分離す
ることを特徴とする。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項1ないし3
の何れか1つに記載の定着装置において、第2の分離部
材によって上記回転部材から分離されたシート状媒体を
検知するシート状媒体検知手段を有することを特徴とす
る。
【0018】
【実施例】図1に本発明を適用した定着装置を有する画
像形成装置の概略を示す。画像形成装置は複写機、ファ
クシミリ、プリンタ等周知のものであり、画像形成装置
はカラー画像を形成するものである。画像形成装置20
は、一般にコピー等に用いられる普通紙と、OHPシー
トや、カード、ハガキといった90K紙、坪量約100
g/m相当以上の厚紙や、封筒等の、普通紙よりも熱
容量が大きないわゆる特殊シートとの何れをもシート状
媒体として用いることが可能である。本実施例の画像形
成装置はカラー画像を形成するものであるが、単色の画
像を形成するものであっても良い。
【0019】画像形成装置20は、原稿画像に応じて各
色ごとの画像すなわちトナー像を形成する作像装置21
C、21Y、21M、21BKと、作像装置21C、2
1Y、21M、21BKに対向して配置された、中間転
写体としてのベルト61及びこれを掛け渡したローラ6
2、63を有する転写装置22とを有している。
【0020】画像形成装置20はまた、転写装置22に
おけるベルト61と各作像装置21C、21Y、21
M、21BKとの対向領域である転写領域に各種シート
状媒体を供給するシート状媒体供給手段としての給紙カ
セット24、24と、給紙カセット24から給紙ローラ
58によって搬送されてきたシート状媒体を作像装置2
1C、21Y、21M、21BKによる作像のタイミン
グにあわせて供給するレジストローラ30とを有してい
る。
【0021】画像形成装置20はまた、転写領域におい
てトナー像を転写されトナー像を担持しているシート状
媒体に対する定着を行う定着装置1と、定着装置1から
排出される定着後のシート状媒体を積載する図示しない
シート積載手段としての排紙トレイを有している。
【0022】各作像装置21C、21Y、21M、21
BKはそれぞれシアン、イエロー、マゼンタ、ブラック
の各色の現像を行うものであり、用いるトナーの色が異
なるが、その構成はほぼ同様であるから、作像装置21
Cの構成を各作像像装置21C、21Y、21M、21
BKの代表として説明する。作像装置21Cは、静電潜
像担持体としての感光体ドラム25C、感光体ドラム2
5Cの回転方向Aにおいて順に配置されている帯電装置
27C、現像装置26C、クリーニング装置28C等を
有し、帯電装置27Cと現像装置26Cとの間で露光光
29Cを受ける周知の構成である。静電潜像担持体はド
ラム状でなく、ベルト状としても良い。
【0023】図2に示すように、定着装置1は、トナー
Tにより構成されたトナー像を定着されるシート状媒体
Pを搬送するための回転部材としての無端の定着ベルト
2と、定着ベルト2を巻き掛けられた加熱ローラ3及び
定着ローラ4と、定着ベルト2と定着ローラ4とに対向
して配設され定着ベルト2との対向位置であるニップ部
としての定着部16において定着ベルト2の回転方向B
と同方向Cに回転する加圧部材としての加圧ローラ5と
を有している。
【0024】定着装置1はまた、加熱ローラ3の内部に
備えられた加熱手段としてのヒータ6と、定着ベルト2
を介して加熱ローラ3に対向して配置され定着ベルト2
の温度を検知する温度検知手段としてのサーミスタ8
と、定着部16を通過したシート状媒体Pを定着ベルト
2から分離するための分離部材としての分離板70、7
1と、分離板71によって定着ベルト2から分離された
シート状媒体Pを検知するシート状媒体検知手段72等
を有している。定着ベルト2に適当な所定の張力を与え
るため、加熱ローラ3は定着ローラ4から離間する向き
に付勢されている。
【0025】加熱ローラ3は、径を50mmとされ、芯
金は熱伝導性の良好なアルミニウム製のパイプであって
長手方向の温度ムラを防止されており、肉厚を5mmと
されている。芯金表面は定着ベルト2との摩擦による磨
耗を防止するためアルマイト処理されている。芯金の中
心にヒータ6が内蔵されている。
【0026】加圧ローラ5は、径を40mmとされ、詳
細な図示を省略するが、鋼性の金属パイプによって構成
されている基体としての芯金と、この芯金を被覆する、
耐熱多孔質のシリコンゴム製の厚さ2mmの弾性体層と
を有している。加圧ローラ5は、バネなどの図示しない
弾性体により、定着ローラ4に圧接する向きに付勢され
ている。加圧ローラ5は、定着ベルト2を介して定着ベ
ルト5に対向する位置において定着ローラ4に当接して
おり、これにより、加圧ローラ5が定着ベルト2を介し
て定着ローラ4に当接するニップとしての定着部16が
形成されている。
【0027】定着ローラ4は、径を40mmとされ、詳
細な図示を省略するが、鋼性の金属パイプによって構成
されている基体としての芯金と、この芯金を被覆する、
耐熱多孔質のシリコンゴム製の弾性体層と、この弾性体
層の表面に形成され弾性体層を離型剤から隔離するため
のフッ素ゴム製の隔離層とを有している。隔離層の材質
はフッ素ゴムの他、フロロシリコン、テフロン(商品
名)、ラテックス等であっても良い。
【0028】弾性体層の材質は、熱伝導率が小さく断熱
作用のある耐熱多孔質の弾性体であるから、ベルトの熱
を奪うことを低減し、立上り後の温度落ち込みを小さく
するとともに温度回復のためのプレ回転時間を短縮して
いる。また、弾性体層が比較的低硬度であるため、加圧
ローラ5の圧接力が小さくても十分なニップ幅を得るこ
とができ、比較的低温かつ低圧の条件下でも良好な定着
性能を得ることができる。弾性体層の層厚は5mmとさ
れ、隔離層の層厚は30μmとされている。
【0029】定着部16の、シート状媒体搬送方向上流
側には、図1に示すように、画像形成装置20本体側に
拡開し、転写装置22によって搬送されてきた定着を行
われるべきシート状媒体を定着部16に向けて案内する
入り口上ガイドとしての上ガイド12及び入り口下ガイ
ドとしての下ガイド15が配設されている。
【0030】図示しないが、定着部16の、シート状媒
体搬送方向下流側には、定着部16側に拡開し、定着を
行われ定着ベルト2の回転に伴って搬送されて来たシー
ト状媒体を定着装置1本体外部に向けて案内する出口上
ガイド及び出口下ガイドが配設され、さらに出口上ガイ
ド、出口下ガイドの、シート状媒体搬送方向下流側に
は、出口上ガイド、出口下ガイドにより案内されてきた
シート状媒体を定着装置1本体外部に排出する排紙コロ
が配設されている。出口上ガイドは、シート状媒体の上
面側すなわちトナー像を担持した側に配設されており、
出口下ガイドはシート状媒体の下面側に配設されてい
る。
【0031】定着ベルト2は、耐熱性の高いポリイミド
樹脂の厚さ100μmの基体の表層上に200μmのシ
リコンゴム製の離型層が形成されたものであり、熱容量
が小さく、熱応答性を良好にされている。基体はステン
レス製、ニッケル製等の金属製でも、ゴム製でもよく、
可撓性を考慮すると厚さは0.05〜0.2mm程度で
あればよい。離型層は、シリコンゴムを用いる場合は厚
さ0.1〜0.2mm程度が望ましく、フッ素樹脂系を
用いる場合は厚さ10〜50μm程度が望ましい。
【0032】また離型層はシリコンゴムの上にフッ素樹
脂系を重ねた構成でもよい。定着ベルト2は、ホットオ
フセットを生じない程度に瞬時に加熱される特性が望ま
れるが、他方では、定着領域において、トナーを十分に
溶かして定着させるのに必要な熱容量を有していなけれ
ばならない。定着ベルト2の上記材質及びその厚さはこ
の条件を満たすものである。
【0033】定着ベルト2は、図示しないテンションロ
ーラにより、3kgf/片側の張力を与えられている。
この張力は、テンションローラの配設位置を調整するこ
とにより設定でき、1kgf(9.8N)〜3kgf
(29.4N)の範囲で設定することが、良好な定着を
行う上で好ましい。上述のように、加熱ローラ3と加圧
ローラ5とは、それぞれ薄肉円筒状の芯金からなってい
る。よって低熱容量化が図られ、加熱ローラ3の熱容量
は26cal/℃以下、加圧ローラ5の熱容量は36c
al℃以下とされている。
【0034】加熱ローラ3、加圧ローラ5を低熱容量と
することにより、定着ベルト2が回転してもその熱を奪
うことが少なく、定着に悪影響を与えることや立上り時
間が長引くことが防止されている。さらに連続定着等に
より温度が低下してもその回復までの時間が短縮され
る。ヒータ6は、加熱ローラ3及び加熱ローラ3を介し
て定着ベルト2を加熱するものである。
【0035】図示を省略するが、ヒータ6は電圧印加手
段としての電源に接続され、この電源により電圧を印加
されることで発熱する。電源とサーミスタ8とは制御手
段を介して接続されている。サーミスタ8によって検知
された温度が制御手段に入力され、制御手段において所
定の設定温度と比較し、設定温度より低いときには電源
に電圧を印加しヒータ6を発熱させる。このようなフィ
ードバック制御により定着ベルト2の温度は定着に良好
な設定温度に保たれる。
【0036】分離板70、71は、ともに定着ベルト2
及び定着ローラ4に対向して配設されている。分離板7
0は、B方向において定着部16の下流側近傍において
その先端が定着ベルト2に当接するように配設されてい
る。分離板71は、B方向において分離板70が定着ベ
ルト2に当接した位置より下流側において定着ベルト2
に当接するように配設されている。
【0037】分離板71が定着ベルト2に当接する位置
は、さらに詳しくは、定着ベルト2が定着ローラ4に巻
きかけられた部分の、B方向における中心である点Dよ
りも、B方向下流側である。点Dは、定着ベルト2の定
着ローラ4に巻き掛けられた部分の両端部を結ぶ線分8
0の垂直二等分線81が、定着ベルト2の表面と交わる
点ということもできる。
【0038】分離板71をかかる位置で定着ベルト2に
当接させることにより、分離板70、71の定着ベルト
2への当接位置は離間しており、シート状媒体Pの先端
部にトナーTが位置していることや、シート状媒体Pが
薄紙であることに起因して、シート状媒体Pを分離板7
0により定着ベルト2から分離できなかった場合におい
ても、このシート状媒体Pが分離板70によって定着ベ
ルト2に押え付けられ密着されていることによって分離
板71の分離性能が低下することはない。
【0039】また、何らかの理由で分離板70の先端が
定着ベルト2から浮き上がってしまったことに起因し
て、シート状媒体Pを分離板70により定着ベルト2か
ら分離できなかった場合においても、分離板70よりも
B方向下流側に位置する分離板71によりシート状媒体
Pを定着ベルト2から分離することができる。
【0040】さらに、分離板71をかかる位置で定着ベ
ルト2に当接させることにより、分離板70により定着
ベルト2から分離できなかったシート状媒体Pは、分離
板70をすり抜け、通過した後、円弧状に移動する定着
ベルト2によって比較的長い距離を搬送されているた
め、分離板71の当接位置においては、シート状媒体P
が定着ベルト2に巻き付く力は、定着ベルト2の曲率及
びシート状媒体のこしにより弱まっており、分離板71
によって定着ベルト2から容易に分離される。
【0041】分離板71によって定着ベルト2から分離
されたシート状媒体Pはシート状媒体検知手段72によ
り検知され、出口上ガイドの上面上に積載されるように
なっている。定着装置1はユニット化されており、画像
形成装置20本体外部に引き出し可能に配設されてい
る。定着装置1が画像形成装置20本体外部に引き出さ
れたときには出口上ガイドは画像形成装置20本体外部
に露出するようになっている。
【0042】シート状媒体検知手段72は、シート状媒
体Pを検知すると、画像形成装置本体20の外部に配設
されている周知の表示パネル等の表示手段により分離板
71によりシート状媒体Pが分離された旨を表示する。
操作者は、その表示を見て定着装置1を画像形成装置2
0本体外部に引き出すと、分離板71により分離され出
口上ガイド上に積載されたシート状媒体Pを目視し、そ
の存在を把握することができ、シート状媒体Pを取り出
すことができるようになっている。
【0043】したがって、分離板71により分離が行わ
れ、画像形成を行ったはずのシート状媒体が通常のルー
トを通って排紙トレイ上に排出されてこない場合であっ
ても、操作者は画像形成装置20内や定着装置1内でジ
ャムが発生したと誤認することがなく、シート状媒体が
どこにあるかを容易に把握することができるとともに取
り出すことができ、使い勝手の良い定着装置、画像形成
装置を実現している。
【0044】図3に示すように、分離板70を定着ベル
ト2に当接させると、その当接圧により、符号73で示
すように経時的に定着ベルト2の表面を傷つけ溝を形成
し、これに起因して定着画像にすじ等の影響が現れるこ
とがある。仮に分離板71を分離板70と同じ位置で定
着ベルト2に当接させると、定着ベルト2の劣化を促進
することとなり、定着画像に与える影響も大きくなる。
【0045】そこで図4に示すように、分離板71は、
定着ベルト2の幅方向すなわちB方向に垂直な図4にお
ける左右方向における、シート状媒体上に担持されるト
ナー像の存在可能領域である印字領域Eの外側であっ
て、分離板70が定着ベルト2に当接する位置と異なる
位置である非画像領域Kにおいて定着ベルト2に当接す
るように配設されている。
【0046】分離板71は、定着ベルト2に対してギャ
ップGをもって定着ベルト2の幅方向に延在する本体部
71aと、本体部71aの両端部に位置し定着ベルト2
に当接する当接部71bとを有している。分離版71を
このように配設することにより、分離板71を配設する
ことに起因する、定着ベルト2の劣化促進や定着画像の
画質低下を防止している。なお、分離板70も印字領域
E外で定着ベルト2に当接するように配設することがで
きる。この場合も、分離板70と分離板71とは、定着
ベルト2の幅方向における異なる位置で定着ベルト2に
当接するよう配設することが望ましい。
【0047】本実施例は以上の構成により、操作者によ
る所定の操作により、画像形成装置20の電源が投入さ
れ、又は待機状態から動作状態に移行すると、制御手段
の制御によって所定の設定温度となって立上りが完了
し、画像形成及び定着が可能な状態となる。操作者が画
像形成を開始する周知の操作を行うと、感光体ドラム2
5Cの方向Aへの回転にともない、感光体ドラム25C
は帯電装置27Cより帯電され、露光光29Cにより原
稿画像に応じた静電潜像が形成され、この静電潜像が現
像装置26Cにより現像され、感光体ドラム25C上に
形成されたトナー像が転写装置22上を矢印B方向に搬
送されるシート状媒体上に転写され、転写後に感光体ド
ラム25C上に残留しているトナーがクリーニング装置
28Cによって掻き取られて感光体ドラム25Cがクリ
ーニングされ、次の帯電に供される。
【0048】シアンのトナーが転写されたシート状媒体
は、転写装置22により矢印B方向に搬送されつつ、作
像装置21Cにおける上述の作像工程と同様の作像工程
を行う作像装置21Y、21M、21BKにより順次そ
れぞれイエロー、マゼンタ、ブラックのトナー像を適宜
転写され、画像形成に必要なすべての色のトナー像を転
写された後、転写装置22から定着装置1に受け渡さ
れ、上ガイド12、下ガイド15によって定着部16に
案内される。
【0049】シート状媒体は定着ベルト2の移動により
搬送されつつ、定着部16においてトナー像を構成して
いるトナーが加熱加圧されシート状媒体上に溶融定着さ
れる。ヒータ6による加熱で、定着ベルト2が回転を開
始しても定着に支障が出るほどの温度低下を生じること
がなく、また連続定着が行われる場合であっても、定着
を中断して再加熱を行う必要が生じることもないととも
に、ホットオフセットが生じない程度に熱が供給され、
光沢度等に関しても良好な定着が行われる。
【0050】かかる定着過程においては、通常、シート
状媒体は分離板70により定着ベルト2から分離され
る。この場合、定着後のシート状媒体は出口上ガイド、
出口下ガイドにより案内され、排紙コロにより搬送され
て画像形成装置20本体外の排紙トレイに排出される。
しかし何らかの理由で分離板70をすり抜けたシート状
媒体は、分離板71によって定着ベルト2から分離され
る。
【0051】このときシート状媒体はシート状媒体検知
手段72により検知され、出口上ガイドの上面上に積載
され、表示手段によりその旨を表示する。操作者は、そ
の表示を見て定着装置1を画像形成装置20本体外部に
引き出し、出口上ガイド上のシート状媒体を取り出すこ
とができる。また、分離板71は印字領域Eの外側で定
着ベルト2に当接しシート状媒体を分離するようになっ
ているので、分離板71を配設することにより定着ベル
ト2の劣化促進や定着画像の画質低下を生じることはな
い。
【0052】以上本発明を適用した定着装置及びこれを
有する画像形成装置について説明したが、加熱手段とし
てのヒータは加熱ローラに限らず定着ローラ、加圧ロー
ラに配設してもよい。ヒータを何れに配設しても、回転
部材たる定着ベルト2はヒータにより直接・間接に加熱
されるため、ヒータにより加熱されることに変わりはな
い。
【0053】以上は本発明をベルト定着装置に適用した
場合を説明したが、本発明は、図5に示すような熱ロー
ラ対タイプの定着装置に適用することもできる。以下、
上述の例と同様の構成については同じ符号を付して詳し
い説明を省略し、異なる部分について主に説明する。こ
の定着装置1は、トナー像を定着されるシート状媒体を
加熱するとともに搬送するための回転部材としての定着
ローラである加熱ローラ59と、この加熱ローラ59に
圧接される加圧ローラ60とを有している。サーミスタ
8は加熱ローラ59に対して配設され、加熱ローラ59
の内部にヒータ6が配設されている。
【0054】加熱ローラ59は、アルミニウム製の芯金
65と、芯金65の表面に形成された厚さ2mmの弾性
層66と、弾性層上に被覆された厚さ50μmの図示し
ないPFAチューブとを有し、芯金65の内部にヒータ
6が配設されている。加熱ローラ59の軸上硬度はアス
カーC67Hsである。加熱ローラ59の芯金65はア
ルミニウム製に限らず、ステンレス製、炭素鋼製等であ
っても良い。この定着装置においては、画像形成装置2
0本体側から搬送されてくる、トナー像を担持したシー
ト状媒体Pを、加熱ローラ59と加圧ローラ60との間
に通し、加熱・加圧することでトナー像をシート状媒体
P上に溶融し定着する。
【0055】分離板70、71は、ともに加熱ローラ5
9に対向して配設されている。分離板70は、加熱ロー
ラ59の回転方向であるB方向において定着部16の下
流側近傍においてその先端が加熱ローラ59に当接する
ように配設されている。分離板71は、B方向において
分離板70が加熱ローラ59に当接した位置より下流側
において加熱ローラ59に当接するように配設されてい
る。
【0056】分離板71が定着ベルト2に当接する位置
は、さらに詳しくは、B方向における定着部16の中心
である点Hと、加熱ローラ59の回転中心Iとを結ぶ直
線82が、点Hよりも回転方向Bの下流側で加熱ローラ
59の表面と交わる位置である点Fよりも、B方向の下
流側である。直線82は、加圧ローラの回転中心Jとも
交わるようになっており、また定着部16の両端を結ぶ
線分83の垂直二等分線ということもできる。
【0057】分離板70、71のシート状媒体の加熱ロ
ーラ59からの分離に関する作用は、図2に沿って行っ
た上述の説明における定着ベルト2を加熱ローラ59と
読み替えて説明することができるので、ここでの説明は
省略する。図5において符号84は出口上ガイド、符号
85は出口下ガイドを示している。
【0058】分離板71によって定着ベルト2から分離
されたシート状媒体Pはシート状媒体検知手段72によ
り検知され、定着装置1に備えられた図示しない載置台
上に積載されるようになっている。定着装置1はユニッ
ト化されており、画像形成装置20本体外部に引き出し
可能に配設されている。定着装置1が画像形成装置20
本体外部に引き出されたときには載置台は画像形成装置
20本体外部に露出するようになっている。
【0059】シート状媒体検知手段72は、シート状媒
体Pを検知すると、画像形成装置本体20の外部に配設
されている周知の表示パネル等の表示手段により分離板
71によりシート状媒体Pが分離された旨を表示する。
操作者は、その表示を見て定着装置1を画像形成装置2
0本体外部に引き出すと、分離板71により分離され載
置台上に積載されたシート状媒体Pを目視し、その存在
を把握することができ、シート状媒体Pを取り出すこと
ができるようになっている。
【0060】したがって、分離板71により分離が行わ
れ、画像形成を行ったはずのシート状媒体が通常のルー
トを通って排紙トレイ上に排出されてこない場合であっ
ても、操作者は画像形成装置20内や定着装置1内でジ
ャムが発生したと誤認することがなく、シート状媒体が
どこにあるかを容易に把握することができるとともに取
り出すことができ、使い勝手の良い定着装置、画像形成
装置を実現している。加熱ローラ59の幅方向における
分離板70、71の当接位置は、図2に示した定着装置
1におけると同様であり、図3、4に沿って行った上述
の説明における定着ベルト2を加熱ローラ59と読み替
えて説明することができるので、ここでの説明は省略す
る。
【0061】以上は分離板70、71の配設位置を、定
着装置一般に備えられているクリーニング手段の配設位
置と関連付けることなく説明したが、本発明は、図6に
示すような、クリーニング手段を備えた定着装置におい
ては、次のようにして適用される。以下、図2に示した
上述の例と同様の構成については同じ符号を付して詳し
い説明を省略し、異なる部分について主に説明する。
【0062】この定着装置1は、定着ベルト2をクリー
ニングするためのクリーニング手段としてのクリーニン
グ部材であるクリーニングローラ78と、定着ローラ4
内に備えられた加熱手段としてのヒータ75と、加圧ロ
ーラ5内に備えられた加熱手段としてのヒータ7と、加
圧ローラ5に対向して配置され加圧ローラ5の温度を検
知する温度検知手段としてのサーミスタ18とを有して
いる。定着ローラ4と加熱ローラ3とは略鉛直方向に並
設されている。
【0063】図6において、符号31は加熱ローラ3の
芯金を示しており、符号32は加圧ローラ5の芯金、符
号33は加圧ローラ5の弾性体層を示しており、符号3
4は定着ローラ4の芯金、符号35は定着ローラ4の弾
性体層を示しており、符号76はテンションローラ、符
号77はテンションローラ76を定着ベルト2に向けて
付勢する押圧ばねを示している。それぞれの構成の詳細
については図2に沿って説明したと同様であるので、こ
こでの説明は省略する。
【0064】図示を省略するが、ヒータ6、7、75は
電圧印加手段としての電源に接続され、この電源により
電圧を印加されることで発熱する。電源とサーミスタ
8、18とは制御手段を介して接続されている。サーミ
スタ8、18によって検知された温度が制御手段に入力
され、制御手段において所定の設定温度と比較し、設定
温度より低いときには電源に電圧を印加しヒータ6、
7、75を発熱させる。このようなフィードバック制御
により定着ベルト2その他加圧ローラ5等の温度は定着
に良好な設定温度に保たれる。
【0065】分離板71は、B方向においてクリーニン
グローラ78が定着ベルト2に当接しクリーニングを行
う位置よりも上流側において定着ベルト2に当接するよ
うに配設されている。したがって、シート状媒体Pを分
離板70により定着ベルト2から分離されなかった場合
においても、シート状媒体Pがクリーニングローラ78
によって定着ベルト2に対し密着される前に分離板71
によってシート状媒体Pを定着ベルト2から分離するの
で、分離が良好に行われる。特に、本実施例においては
分離板70の当接部位よりも下流側の定着ベルト2は縦
方向に延在しており、シート状媒体Pは縦方向に搬送さ
れる過程において定着ベルト2に対する巻き付き力が弱
まるため、分離部材71による分離作用が良好に働くよ
うになっている。
【0066】分離板71の当接位置は、ベルト定着装置
においては、クリーニングローラ78が定着ベルト2に
当接する位置が、図2に示した場合において、定着ベル
ト2が定着ローラ4に巻きかけられた部分の、B方向に
おける中心である点Dよりも、B方向下流側である場合
には、点Dとクリーニングローラ78の定着ベルト2に
対する当接位置との間とすることが望ましい。
【0067】また、分離板71の当接位置は、図5に示
したような熱ローラ対タイプの定着装置においては、ク
リーニングローラ78が加熱ローラ59に当接する位置
が、図5における点FよりもB方向の下流側である場合
には、点Fとクリーニングローラ78の加熱ローラ59
に対する当接位置との間とすることが望ましい。
【0068】分離板70、71のシート状媒体Pの定着
ベルト2からの分離に関する作用、及び分離板71によ
り分離されたシート状媒体Pの検知、積載、処理、その
他定着ベルト2の幅方向における分離板70、71の配
設態様等は、図2ないし4に沿って行った上述の説明と
同様であるから、ここでの説明は省略する。
【0069】
【発明の効果】本発明は、加熱手段により加熱される回
転部材と、この回転部材に当接し同回転部材との対向位
置において同回転部材と同方向に回転する加圧部材と、
上記回転部材に対向して配設され、上記対向位置を通過
したシート状媒体を同回転部材から分離するための分離
部材とを有し、この分離部材は、上記回転部材の回転方
向において上記対向位置の下流側近傍に配設された第1
の分離部材と、上記回転方向において第1の分離部材よ
り下流側に配設された第2の分離部材とを有する定着装
置において、第2の分離部材がシート状媒体を上記回転
部材から分離する位置は、上記回転部材の回転方向にお
ける上記対向位置の中心と、同回転部材の回転中心とを
結ぶ直線が、上記中心よりも上記回転方向の下流側で同
回転部材の表面と交わる位置よりも、同回転方向の下流
側であるので、シート状媒体が第1の分離部材によって
回転部材に押え付けられ密着されていることによって第
2の分離部材の分離性能が低下することがなく、また第
1の分離部材により回転部材から分離できなかったシー
ト状媒体は、第1の分離部材をすり抜けた後、円弧状に
移動する回転部材によって比較的長い距離を搬送されて
いるため、第2の分離部材の当接位置においては、シー
ト状媒体が回転部材に巻き付く力が、回転部材の曲率及
びシート状媒体のこしにより弱まっており、第2の分離
部材によって回転部材から容易に分離されるから、第2
の分離部材によりシート状媒体を回転部材から分離する
性能を向上した定着装置を提供することができる。
【0070】本発明は、加熱手段により加熱される回転
部材と、この回転部材を巻き掛けられた加熱ローラ及び
定着ローラと、上記回転部材に当接し上記定着ローラに
対向して配設され同回転部材との対向位置において同回
転部材の回転方向と同方向に回転する加圧部材と、上記
回転部材と上記定着ローラとに対向して配設され、上記
対向位置を通過したシート状媒体を同回転部材から分離
するための分離部材とを有する定着装置において、上記
分離部材は、上記回転部材の回転方向において上記対向
位置の下流側近傍に配設された第1の分離部材と、上記
回転方向において第1の分離部材より下流側に配設され
た第2の分離部材とを有し、第2の分離部材がシート状
媒体を上記回転部材から分離する位置は、上記回転部材
が上記定着ローラに巻き掛けられた部分の、上記回転部
材の回転方向における中心よりも、同回転方向における
下流側であるので、シート状媒体が第1の分離部材によ
って回転部材に押え付けられ密着されていることによっ
て第2の分離部材の分離性能が低下することがなく、ま
た第1の分離部材により回転部材から分離できなかった
シート状媒体は、第1の分離部材をすり抜けた後、円弧
状に移動する回転部材によって比較的長い距離を搬送さ
れているため、第2の分離部材の当接位置においては、
シート状媒体が回転部材に巻き付く力が、回転部材の曲
率及びシート状媒体のこしにより弱まっており、第2の
分離部材によって回転部材から容易に分離されるから、
第2の分離部材によりシート状媒体を回転部材から分離
する性能を向上した定着装置を提供することができる。
【0071】本発明は、加熱手段により加熱される回転
部材と、この回転部材に当接し同回転部材との対向位置
において同回転部材の回転方向と同方向に回転する加圧
部材と、上記回転部材に当接し同回転部材をクリーニン
グするクリーニング部材と、上記回転部材に対向して配
設され、上記対向位置を通過したシート状媒体を同回転
部材から分離するための分離部材とを有し、この分離部
材は、上記回転部材の回転方向において上記対向位置の
下流側近傍に配設された第1の分離部材と、上記回転方
向において第1の分離部材より下流側に配設された第2
の分離部材とを有する定着装置において、第2の分離部
材がシート状媒体を上記回転部材から分離する位置は、
上記クリーニング部材が上記回転部材をクリーニングす
る位置よりも、上記回転方向における上流側であるの
で、シート状媒体を第1の分離部材により回転ベルトか
ら分離できなかった場合においても、シート状媒体がク
リーニング部材によって回転部材に対し密着される前に
第2の分離部材によってシート状媒体を回転部材から分
離するので、分離が良好に行われるから、第2の分離部
材によりシート状媒体を回転部材から分離する性能を向
上した定着装置を提供することができる。
【0072】回転部材に当接し同回転部材をクリーニン
グするクリーニング部材を有し、第2の分離部材がシー
ト状媒体を回転部材から分離する位置が、クリーニング
部材が回転部材をクリーニングする位置よりも、回転方
向における上流側であることとすれば、シート状媒体を
第1の分離部材により回転ベルトから分離できなかった
場合においても、シート状媒体がクリーニング部材によ
って回転部材に対し密着される前に第2の分離部材によ
ってシート状媒体を回転部材から分離するので、分離が
良好に行われるから、第2の分離部材によりシート状媒
体を回転部材から分離する性能を向上した定着装置を提
供することができる。
【0073】第1の分離部材と第2の分離部材のうち少
なくとも一方は、上記回転部材の幅方向における、非画
像領域に対応する領域に当接することによりシート状媒
体を同回転部材から分離することとすれば、2つめの分
離部材を設けたことによる回転部材の劣化の促進及び定
着画像への悪影響を防止することができる定着装置を提
供することができる。
【0074】第2の分離部材によって回転部材から分離
されたシート状媒体を検知するシート状媒体検知手段を
有することとすれば、シート状媒体が第2の分離部材に
よって回転部材から分離されたことを知ることができ、
使い勝手が良く信頼性の高い定着装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した定着装置及びこれを有する画
像形成装置の概略を示す側面図である。
【図2】図1に示した画像形成装置に備えられた定着装
置の側視図である。
【図3】分離部材が回転部材に与え得る影響を説明する
ための模式図である。
【図4】回転部材に対する分離部材の配設態様を示す正
面図である。
【図5】図1に示した画像形成装置に備えられた定着装
置の別の例の側視図である。
【図6】図1に示した画像形成装置に備えられた定着装
置のさらに別の例の側視図である。
【符号の説明】
1 定着装置 2 回転部材としての定着ベルト 3 加熱ローラ 4 定着ローラ 5 加圧部材 6 加熱手段 7 加熱手段 16 回転部材と加圧部材との対向位置 59 回転部材としての加熱ローラ 60 加圧部材 70 第1の分離部材 71 第2の分離部材 72 シート状媒体検知手段 75 加熱手段 78 クリーニング部材 83 対向位置の中心Hと回転部材の回転中心Iとを
結ぶ直線 B 回転部材の回転方向 C 加圧部材の回転方向 D 回転部材2が定着ローラ4に巻きかけられた部分
の、回転部材2の回転方向Bにおける中心 F 直線83が、中心Hよりも回転方向Bの下流側で
回転部材59の表面と交わる位置 H 対向位置の中心 I 回転部材の回転中心 K 非画像領域 S シート状媒体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱手段により加熱される回転部材と、 この回転部材に当接し同回転部材との対向位置において
    同回転部材と同方向に回転する加圧部材と、 上記回転部材に対向して配設され、上記対向位置を通過
    したシート状媒体を同回転部材から分離するための分離
    部材とを有し、 この分離部材は、上記回転部材の回転方向において上記
    対向位置の下流側近傍に配設された第1の分離部材と、
    上記回転方向において第1の分離部材より下流側に配設
    された第2の分離部材とを有する定着装置において、 第2の分離部材がシート状媒体を上記回転部材から分離
    する位置は、上記回転部材の回転方向における上記対向
    位置の中心と、同回転部材の回転中心とを結ぶ直線が、
    上記中心よりも上記回転方向の下流側で同回転部材の表
    面と交わる位置よりも、同回転方向の下流側であること
    を特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】加熱手段により加熱される回転部材と、 この回転部材を巻き掛けられた加熱ローラ及び定着ロー
    ラと、 上記回転部材に当接し上記定着ローラに対向して配設さ
    れ同回転部材との対向位置において同回転部材の回転方
    向と同方向に回転する加圧部材と、 上記回転部材と上記定着ローラとに対向して配設され、
    上記対向位置を通過したシート状媒体を同回転部材から
    分離するための分離部材とを有する定着装置において、 上記分離部材は、上記回転部材の回転方向において上記
    対向位置の下流側近傍に配設された第1の分離部材と、
    上記回転方向において第1の分離部材より下流側に配設
    された第2の分離部材とを有し、 第2の分離部材がシート状媒体を上記回転部材から分離
    する位置は、上記回転部材が上記定着ローラに巻き掛け
    られた部分の、上記回転部材の回転方向における中心よ
    りも、同回転方向における下流側であることを特徴とす
    る定着装置。
  3. 【請求項3】加熱手段により加熱される回転部材と、 この回転部材に当接し同回転部材との対向位置において
    同回転部材の回転方向と同方向に回転する加圧部材と、 上記回転部材に当接し同回転部材をクリーニングするク
    リーニング部材と、 上記回転部材に対向して配設され、上記対向位置を通過
    したシート状媒体を同回転部材から分離するための分離
    部材とを有し、 この分離部材は、上記回転部材の回転方向において上記
    対向位置の下流側近傍に配設された第1の分離部材と、
    上記回転方向において第1の分離部材より下流側に配設
    された第2の分離部材とを有する定着装置において、 第2の分離部材がシート状媒体を上記回転部材から分離
    する位置は、上記クリーニング部材が上記回転部材をク
    リーニングする位置よりも、上記回転方向における上流
    側であることを特徴とする定着装置。
  4. 【請求項4】請求項1又は2記載の定着装置において、 上記回転部材に当接し同回転部材をクリーニングするク
    リーニング部材を有し、 第2の分離部材がシート状媒体を上記回転部材から分離
    する位置は、上記クリーニング部材が上記回転部材をク
    リーニングする位置よりも、上記回転方向における上流
    側であることを特徴とする定着装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4の何れか1つに記載の定
    着装置において、第1の分離部材と第2の分離部材のう
    ち少なくとも一方は、上記回転部材の幅方向における、
    非画像領域に対応する領域に当接することによりシート
    状媒体を同回転部材から分離することを特徴とする定着
    装置。
  6. 【請求項6】請求項1ないし3の何れか1つに記載の定
    着装置において、第2の分離部材によって上記回転部材
    から分離されたシート状媒体を検知するシート状媒体検
    知手段を有することを特徴とする定着装置。
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