JPH07331805A - 瓦 - Google Patents

Info

Publication number
JPH07331805A
JPH07331805A JP12845194A JP12845194A JPH07331805A JP H07331805 A JPH07331805 A JP H07331805A JP 12845194 A JP12845194 A JP 12845194A JP 12845194 A JP12845194 A JP 12845194A JP H07331805 A JPH07331805 A JP H07331805A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roof tile
roof
tile
tiles
water flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12845194A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Hayashi
政之 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ARITA ROOF KK
Original Assignee
ARITA ROOF KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ARITA ROOF KK filed Critical ARITA ROOF KK
Priority to JP12845194A priority Critical patent/JPH07331805A/ja
Publication of JPH07331805A publication Critical patent/JPH07331805A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 瓦相互間の重なり隙間を流下する雨水の量が
少なく、雨漏りを起こしにくい瓦を提供する。 【構成】 瓦1の表面に、上端に位置する短辺3aに沿
って、隆起部4を形成する。隆起部4の両側の長辺2
a,2dに沿って、別の瓦を載置する載置部5a,5b
をそれぞれ形成する。隆起部4および載置部5a,5b
を除いた瓦1の表面に、畝部8とともに滑らかな曲線を
有して連続する波型断面となる流水溝7a〜7dを形成
する。載置部5a,5bに、流水溝7a〜7dと連続す
る凹陥部9a〜9dを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家屋等の屋根を葺くの
に用いられる瓦に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の瓦としては、本発明者と同
一人の考案に係る実願昭63−82443号に提案され
ているものがある。これは図10に示すように略八角形
状に形成された瓦21(21a,21b,・・・)の一
組の対向する短辺間に隆起平坦部22を形成し、隆起平
坦部22の両側の長辺に沿って係合凹凸部23をそれぞ
れ形成するとともに、隆起平坦部22および係合凹凸部
23以外の瓦21の表面に、隆起平坦部22に平行な複
数の流水溝24を形成したものである。この瓦21は、
図のように下方の瓦21の係合凹凸部23に、上方の瓦
21の右下もしくは左下の長辺部分が載置されるように
重ね合わせて、屋根を下方から上方に向かって葺いてい
く。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の瓦には、以
下のような欠点があった。すなわち、例えば瓦21gの
各流水溝24に沿って流下した雨水は、その下端に達す
ると瓦21gの裏側に回り込み、水の表面張力によって
瓦21dと瓦21gとの重なり隙間,および瓦21eと
瓦21gとの重なり隙間に保持されながら、瓦21gの
右下および左下の長辺に沿って斜め下向きに流下する
(図10の矢印参照)。
【0004】したがって、瓦21bの隆起平坦部22の
上端部分と瓦21gとの重なり隙間(図10に符号Eで
示す部分の裏側)に雨水が集中することになるので、雨
が強く降った場合や、降雨とともに風が吹いた場合など
には、この隙間に保持された雨水が瓦21bの上端縁を
乗り越えて、雨漏りを起こす可能性が大であった。ま
た、前記で瓦21bの上端縁を乗り越えなかった雨水
は、今度は瓦21bと瓦21dとの重なり隙間,および
瓦21bと瓦21eとの重なり隙間を斜め下向きに流下
する(図10の矢印参照)ことになり、したがって屋根
の下端に近づくほど瓦相互間の重なり隙間を流下する雨
水の量が増えて、雨漏りの危険性が増大することになっ
ていた。
【0005】本発明は前記のような問題点に鑑みてなさ
れたものであって、瓦相互間の重なり隙間を流下する雨
水の量が少なく、雨漏りを起こしにくい瓦を提供するこ
とを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、正方形の対向する二対の隅を、それぞれ
略等しい長さで平行に切り落として、長辺と短辺とを交
互に配した外周辺を有する略八角形状に形成した瓦にお
いて、瓦の表面の、上端に位置する短辺の近傍に隆起部
を形成し、この隆起部の両側の長辺に沿って、別の瓦を
載置する載置部をそれぞれ形成するとともに、前記隆起
部および載置部を除いた瓦の表面に、上端側から下端側
にかけて複数の流水溝を形成し、かつ、前記載置部に前
記流水溝と連続する凹陥部を形成した構成としたもので
ある。
【0007】また、前記構成において、複数の流水溝
が、その相互間に存在する畝部とともに、滑らかな曲線
を有して連続する波型断面に形成したものである。
【0008】
【作用】本発明に係る瓦は、隆起部を屋根の上端に向け
て、屋根の下方から上方に向かって千鳥状に並べて、屋
根を葺いていくものである。すなわち、既に屋根に載置
されている瓦(仮にこれを瓦とする。以下、葺く瓦を
順次,,・・・とする)に対し、瓦を、左側(隆
起部を上にした状態で正面から向かって左側を意味す
る。以下も同様である)の短辺が瓦の隆起部の右側部
に近接し、左下の長辺部分が瓦の右側の載置部に載置
される状態に重ねる。また、瓦を、右側の短辺が瓦
の隆起部の左側部に近接し、右下の長辺部分が瓦の左
側の載置部に載置される状態に重ねる。次いで、瓦
を、左側の短辺が瓦の隆起部の右側部に近接し、右側
の短辺が瓦の隆起部の左側部に近接し、左下の長辺部
分が瓦の右側の載置部に載置され、右下の長辺部分が
瓦の左側の載置部に載置され、かつ、下端の短辺部分
が瓦の隆起部に載置される状態に重ねる。このように
順次瓦を重ねて屋根を葺いたとき、瓦相互間の重なり隙
間が載置部に形成された凹陥部のところで広くなるため
に、上方の瓦の流水溝を流下してその下端で瓦の裏側に
回り込もうとする雨水が水の表面張力で重なり隙間に保
持されにくく、その大部分は下方の瓦の流水溝に流下す
ることになる。したがって、瓦相互間の重なり隙間を流
下する雨水が少なくなる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の実施例に係る瓦の平面図、図2は
図1の瓦の正面図、図3は図1の瓦の右側面図、図4は
図1の瓦の裏面図、図5は図1のA−A断面図、図6は
図1のD−D切断概略端面図、図7は図1の瓦の屋根を
葺いた状態における平面図、図8は図7のB−B切断概
略端面図、図9は図7のC−C切断概略端面図である。
【0010】本実施例に係る瓦1は、伝統的な日本瓦と
同様に、粘土を焼成したものであって、正方形の対向す
る二対の隅をそれぞれ略等しい長さで平行に切り落とし
て、長辺2a〜2dと短辺3a〜3dとを交互に配した
外周辺を有する八角形状に形成されている。
【0011】瓦1の表面には、上端に位置する短辺3a
に沿って、表面に逆V字状の排水溝を有する平面視矩形
状の隆起部4が形成されている。また、隆起部4の両側
には、長辺2aに沿って載置部5aが、長辺2dに沿っ
て載置部5bが、それぞれ形成されている。載置部5a
は、図1に示すように隆起部4の一方の側辺,長辺2
a,短辺3b,および隆起部4の一方の側辺の下端と短
辺3bの下端とを結んだ線6aに囲まれた平行四辺形状
の部分である。また、載置部5bは、隆起部4の他方の
側辺,長辺2d,短辺3d,および隆起部4の他方の側
辺の下端と短辺3dの下端とを結んだ線6bに囲まれた
平行四辺形状の部分である。
【0012】隆起部4と載置部5aおよび5bとを除い
た瓦1の表面には、上端側から下端側にかけて、4本の
流水溝7a〜7dが形成されている。流水溝7a〜7d
は、その相互間に存在する畝部8とともに、滑らかな曲
線を有して連続する波型断面に形成されている(図5参
照)。そして、載置部5aには流水溝7aと連続する凹
陥部9a,および流水溝7bと連続する凹陥部9bが、
載置部5bには流水溝7cと連続する凹陥部9c,およ
び流水溝7dと連続する凹陥部9dが、それぞれ形成さ
れている(図1参照)。凹陥部9cは、流水溝7cの溝
面と連続する三次元曲面状の傾斜面を有する形状となっ
ている(図6参照)。他の凹陥部9a,9b,9dも同
様の形状である。
【0013】なお、符号10は瓦1を屋根に固定するた
めの釘を挿通する釘孔を、符号11は短辺3cから下向
きに延設された凸部を、符号12は長辺2a〜2dから
下向きに延設された裏縁部を、それぞれ示す。
【0014】次いで、以上のように形成された本実施例
の瓦1を用いた屋根の葺き方について、図7を参照しな
がら説明する。瓦1(1a,1b,・・・)は、隆起部
4を屋根の上端に向けて、屋根の下方から上方に向かっ
て千鳥状に並べられている。具体的には、例えば既に屋
根に載置されている瓦1dに対し、瓦1fを、左側の短
辺が瓦1dの隆起部4の右側辺に沿い、左下の長辺部分
が瓦1dの載置部5bに載置される状態に重ねる。ま
た、瓦1eを、右側の短辺が瓦1dの隆起部4の左側辺
に沿い、右下の長辺部分が瓦1dの載置部5aに載置さ
れる状態に重ねる。次いで、瓦1gを、左側の短辺が瓦
1eの隆起部4の右側辺に沿い、右側の短辺が瓦1fの
隆起部4の左側辺に沿い、左下の長辺部分が瓦1eの載
置部5bに載置され、右下の長辺部分が瓦1fの載置部
5aに載置され、かつ、下端の短辺部分が瓦1dの隆起
部4に載置される状態で重ねる。このように順次瓦1を
重ねて屋根を葺いていく。
【0015】これにより、各瓦1の表面に形成された流
水溝7(7a〜7d)は、屋根の上下方向につながるこ
とになる。また、図8に示すように、瓦1dの隆起部4
に瓦1gの下端の短辺部分を載置した状態においては、
瓦1dの隆起部4と瓦1gの凸部11とを合わせた高さ
が瓦1eおよび1fの厚みに略等しくなっているので、
瓦1gにかかった重量が広い面積で受け止められること
になって、瓦の踏み割れが防止されることになる。さら
に、図9に示すように、下方の瓦1(1d)の載置部5
bと、上方の瓦1(1f)との重なり隙間は、凹陥部9
cおよび9dのところで広くなっている。(凹陥部9a
および9bについても同様である。)
【0016】以上のようになっているので、例えば瓦1
eの表面に落下した雨水は、流水溝7a〜7dを流下す
る。そして、例えば流水溝7aを流下した雨水は、その
下端に達すると瓦1eの裏側に回り込もうとするが、そ
の下の瓦1cとの重なり隙間が凹陥部9cのために広く
なっているので、水が表面張力で重なり隙間に保持され
ることなく、その大部分が瓦1cの流水溝7cに流下す
る。これと同様に、瓦1eの流水溝7bを流下した雨水
は瓦1cの流水溝7dに、瓦1eの流水溝7cを流下し
た雨水は瓦1dの流水溝7aに、瓦1eの流水溝7dを
流下した雨水は瓦1dの流水溝7bに、それぞれ大部分
が流下することになり(図7の矢印参照)、したがって
瓦相互間の重なり隙間を流下する雨水の量が少ないの
で、雨が強く降った場合や、降雨とともに風が吹いた場
合などでも、この隙間に保持された雨水が瓦1の上端縁
を乗り越えて、雨漏りを起こす可能性が低い。
【0017】なお、凸部10は、下方の瓦1の隆起部4
と上方の瓦1の下端の短辺部分との重なり隙間を広げ
て、ここに雨水が保持されにくいようにする働きを有し
ている。隆起部4に形成された排水溝も同様である。ま
た、流水溝7は、横向きの風が吹いているとき、雨水が
瓦1の左右いずれかに吹き寄せられて集中するのを防ぐ
働きを有している。
【0018】また、本実施例のように複数の流水溝7
が、その相互間に存在する畝部8とともに、滑らかな曲
線を有して連続する波型断面に形成されているもので
は、瓦1が粘土で焼成されたものである場合に、瓦1に
ひびが入りにくいという利点がある。因みに、流水溝7
を例えば上向きのコ字状断面等に形成すれば、瓦1の少
なくとも表面に直角の折れ曲がり箇所が生じることにな
るが、粘土で焼成した瓦1では、この折れ曲がり箇所か
らひびが入る可能性が大である。
【0019】波型の流水溝7を形成する場合、流水溝7
を上下につなげるためには、その数が偶数であることが
望ましく、雨水の瓦1表面全体への分散の程度や、流水
溝7の深さ、および葺いたときの屋根の美観などを鑑み
ると、4本〜6本程度とするのが好ましい。
【0020】なお、本発明の実施態様が前記実施例に限
定されるものではなく、例えば瓦の材質は厚型スレー
ト、石綿スレート、樹脂板、金属板等であってもよく、
また、凹陥部や、その他その細部の形状も任意である。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る瓦を
順次重ねて屋根を葺いたとき、下方の瓦と上方の瓦の重
なり隙間が載置部に形成された凹陥部のところで広くな
っているために、上方の瓦の流水溝を流下してその下端
で瓦の裏側に回り込もうとする雨水が水の表面張力で重
なり隙間に保持されにくく、その大部分は下方の瓦の流
水溝に流下することになる。したがって、瓦相互間の重
なり隙間を流下する雨水が少なくなって、雨水が瓦の上
端縁を乗り越えて雨漏りを起こす危険性が低くなる。
【0022】また、複数の流水溝が、その相互間に存在
する畝部とともに、滑らかな曲線を有して連続する波型
断面に形成されているものでは、瓦が粘土で焼成したも
のである場合に、瓦にひびが入りにくいという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る瓦の平面図である。
【図2】図1の瓦の正面図である。
【図3】図1の瓦の右側面図である。
【図4】図1の瓦の裏面図である。
【図5】図1のA−A断面図である。
【図6】図1のD−D切断概略端面図である。
【図7】図1の瓦の屋根を葺いた状態における平面図で
ある。
【図8】図7のB−B切断概略端面図である。
【図9】図7のC−C切断概略端面図である。
【図10】従来の瓦の屋根を葺いた状態における平面図
である。
【符号の説明】
1(1a,1b,・・・) 瓦 4 隆起部 5a,5b 載置部 7a,7b,7c,7d 流水溝 8 畝部 9a,9b,9c,9d 凹陥部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正方形の対向する二対の隅を、それぞれ
    略等しい長さで平行に切り落として、長辺と短辺とを交
    互に配した外周辺を有する略八角形状に形成した瓦にお
    いて、 瓦の表面の、上端に位置する短辺の近傍に隆起部を形成
    し、この隆起部の両側の長辺に沿って、別の瓦を載置す
    る載置部をそれぞれ形成するとともに、前記隆起部およ
    び載置部を除いた瓦の表面に、上端側から下端側にかけ
    て複数の流水溝を形成し、かつ、前記載置部に前記流水
    溝と連続する凹陥部を形成したことを特徴とする瓦。
  2. 【請求項2】 複数の流水溝が、その相互間に存在する
    畝部とともに、滑らかな曲線を有して連続する波型断面
    に形成されている請求項1記載の瓦。
JP12845194A 1994-06-10 1994-06-10 Pending JPH07331805A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12845194A JPH07331805A (ja) 1994-06-10 1994-06-10

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12845194A JPH07331805A (ja) 1994-06-10 1994-06-10

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07331805A true JPH07331805A (ja) 1995-12-19

Family

ID=14985043

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12845194A Pending JPH07331805A (ja) 1994-06-10 1994-06-10

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07331805A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS61254736A (ja) 屋根がわら
US4449333A (en) Valley strip for roof structure
JP3746363B2 (ja) 平板状の瓦
JPH07331805A (ja)
US5595036A (en) Roof shingles
JP2543469B2 (ja) 陸屋根構造
JP3218338U (ja) 屋根板材
JP2526149B2 (ja) 平板瓦
JPS6016175Y2 (ja) 彎曲状建築用板
EP0193302B1 (en) Roof tile
JPH11303320A (ja) 屋根材及び屋根材の葺設構造
JPH108646A (ja)
JPH10205069A (ja) 波状板瓦
JP2889857B2 (ja) 波状瓦板
JPH0711218Y2 (ja) 重ね葺き用面構造
EP0664366B1 (en) Roofing tile
JP2977775B2 (ja) 波状瓦板
JPH0325143A (ja) 平板瓦の防水構造
JP3213243B2 (ja) 波板瓦
JPH0139295Y2 (ja)
JPH10205068A (ja) 波状板瓦
JPH0571316U (ja) 谷 瓦
JPH1037399A (ja) 波状瓦板
JPH0259895B2 (ja)
JP3431502B2 (ja) 屋根瓦とその敷設構造