JPH07330570A - 化粧品 - Google Patents
化粧品Info
- Publication number
- JPH07330570A JPH07330570A JP6124035A JP12403594A JPH07330570A JP H07330570 A JPH07330570 A JP H07330570A JP 6124035 A JP6124035 A JP 6124035A JP 12403594 A JP12403594 A JP 12403594A JP H07330570 A JPH07330570 A JP H07330570A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cosmetic
- glycerin
- skin
- pyrrolidonecarboxylic acid
- good
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 ピロリドンカルボン酸グリセリンを配合して
なる化粧品。 【効果】 使用感が良好となって、保湿性も上がり、し
っとり感が得られ、肌のはりも良くなり、肌荒れが改善
され、化粧のりもよくなった。
なる化粧品。 【効果】 使用感が良好となって、保湿性も上がり、し
っとり感が得られ、肌のはりも良くなり、肌荒れが改善
され、化粧のりもよくなった。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は皮膚に適用して安全性が
高く、しかも保湿作用を有し、肌荒れを改善し、化粧の
りがよくなる化粧品に関する。
高く、しかも保湿作用を有し、肌荒れを改善し、化粧の
りがよくなる化粧品に関する。
【０００２】
【従来の技術】ピロリドンカルボン酸は、テンサイ糖製
造の際、副生するいわゆるステフェンス（steffens）廃
液中に多量に存在する。又Ｌ−グルタミン酸を１７５℃
に加熱脱水すると、一部ラセミ化したものが得られる。
Ｌ−グルタミン酸γ−メチルエステルまたはＬ−グルタ
ミン酸γ−エチルエステルをアンモニアを飽和したメタ
ノール中に放置して容易に光学的純粋なものが得られ
る。このピロリドンカルボン酸は、前記の如くグルタミ
ン酸の脱水閉環物質であるが、人の皮膚にも存在し、天
然の保湿因子として働いている。
造の際、副生するいわゆるステフェンス（steffens）廃
液中に多量に存在する。又Ｌ−グルタミン酸を１７５℃
に加熱脱水すると、一部ラセミ化したものが得られる。
Ｌ−グルタミン酸γ−メチルエステルまたはＬ−グルタ
ミン酸γ−エチルエステルをアンモニアを飽和したメタ
ノール中に放置して容易に光学的純粋なものが得られ
る。このピロリドンカルボン酸は、前記の如くグルタミ
ン酸の脱水閉環物質であるが、人の皮膚にも存在し、天
然の保湿因子として働いている。
【０００３】グリセリンは油脂分解またはセッケン製造
の際、副産物たる廃液を精製、濃縮した粗グリセリンか
らつくられる。無色粘ちょうな液体で強い吸湿性がある
ことで知られている。従って保湿性は強い。グリセリン
は一般的に化粧品原料として広く利用されていて、安全
性にも問題がないが、ピロリドンカルボン酸は保湿性が
弱く、グリセリンは高濃度では、吸湿性が強いために皮
膚上に塗布したとき熱感がある。
の際、副産物たる廃液を精製、濃縮した粗グリセリンか
らつくられる。無色粘ちょうな液体で強い吸湿性がある
ことで知られている。従って保湿性は強い。グリセリン
は一般的に化粧品原料として広く利用されていて、安全
性にも問題がないが、ピロリドンカルボン酸は保湿性が
弱く、グリセリンは高濃度では、吸湿性が強いために皮
膚上に塗布したとき熱感がある。
【０００４】従って、従来、保湿性がある程度強いが、
皮膚に施用して、熱感まではない使用感に優れた保湿成
分が求められていた。
皮膚に施用して、熱感まではない使用感に優れた保湿成
分が求められていた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、天然
物から製造されて人体に安全であることが分かってお
り、且つ保湿性が高く、使用感もよい化粧品原料を提供
することである。
物から製造されて人体に安全であることが分かってお
り、且つ保湿性が高く、使用感もよい化粧品原料を提供
することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決するため鋭意研究した結果、グリセリンをピロ
リドンカルボン酸とのエステルとすることによって両者
共、人体に安全であることがわかっており、そして保湿
の有効性も充分であることを見いだして本発明を完成し
た。
題を解決するため鋭意研究した結果、グリセリンをピロ
リドンカルボン酸とのエステルとすることによって両者
共、人体に安全であることがわかっており、そして保湿
の有効性も充分であることを見いだして本発明を完成し
た。
【０００７】すなわち本発明は、ピロリドンカルボン酸
グリセリンを配合してなる化粧品である。
グリセリンを配合してなる化粧品である。
【０００８】このエステルはピロリドンカルボン酸をグ
リセリンエステル化することによって得ることができる
が、エステル化することによりピロリドンカルボン酸の
保湿性が上がり、肌荒れの改善や化粧のり等がよくなる
と共に、グリセリンの高濃度使用時の熱感もなく、化粧
品として使用感も良好となった。
リセリンエステル化することによって得ることができる
が、エステル化することによりピロリドンカルボン酸の
保湿性が上がり、肌荒れの改善や化粧のり等がよくなる
と共に、グリセリンの高濃度使用時の熱感もなく、化粧
品として使用感も良好となった。
【０００９】前記の如く、この物質の元となる、グリセ
リン、ピロリドンカルボン酸共に天然物から余り多くの
工程を経ずに容易に入手が可能であり、この合成方法
も、一般のエステル化の方法に準じて行える。
リン、ピロリドンカルボン酸共に天然物から余り多くの
工程を経ずに容易に入手が可能であり、この合成方法
も、一般のエステル化の方法に準じて行える。
【００１０】この物質を他の化粧品原料例えばスクワラ
ン、ホホバ油等の液状油、ミツロウ、セチルアルコール
等の固体油、各種の活性剤、グリセリン、１，３ブチレ
ングリコール等の保湿剤や各種薬剤等を添加してさまざ
まな剤形の化粧料を調製することができる。例えばロー
ション、クリーム、乳液、パック等で目的に応じて利用
形態を考えればよい。
ン、ホホバ油等の液状油、ミツロウ、セチルアルコール
等の固体油、各種の活性剤、グリセリン、１，３ブチレ
ングリコール等の保湿剤や各種薬剤等を添加してさまざ
まな剤形の化粧料を調製することができる。例えばロー
ション、クリーム、乳液、パック等で目的に応じて利用
形態を考えればよい。
【００１１】
【実施例】以下に実際の利用方法である実施例を記載す
るが、本発明はこの実施例によって何等限定されるもの
ではない。
るが、本発明はこの実施例によって何等限定されるもの
ではない。
【００１２】 （実施例１）クリーム Ａ スクワラン ２０．０ オリーブ油 ２．０ ミンク油 １．０ ホホバ油 ５．０ ミツロウ ５．０ セトステアリルアルコール ２．０ グリセリンモノステアレート １．０ ソルビタンモノステアレート ２．０ Ｂ 精製水 ５３．９ ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノステアレート ２．０ ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 １．０ ピロリドンカルボン酸グリセリン ５．０ パラオキシ安息香酸メチル ０．１ ＡとＢをそれぞれ計量し、７０℃まで加温し、ＢにＡを
撹拌しつつ徐々に加えたのち、ゆっくり撹拌しつつ３０
℃まで冷却した。
撹拌しつつ徐々に加えたのち、ゆっくり撹拌しつつ３０
℃まで冷却した。
【００１３】（保湿性試験）健常男性８名（２０〜２６
歳）の前腕内側部に１０％ドデシル硫酸ナトリウム水溶
液を１０分間閉塞貼付した。２４時間後、角質水分量を
高周波抵抗容量測定器（ＳＫＩＣＯＮ−２００）にて測
定し、コンダクタンス（conductance)値が０〜１（μ
ｓ）であることを確認した後に試験を行った。試験は測
定部位に試料（すべて１０％水溶液）０．０２mlを滴下
し、２０、４０、６０、８０、１００分後のコンダクタ
ンス値をそれぞれ測定した。
歳）の前腕内側部に１０％ドデシル硫酸ナトリウム水溶
液を１０分間閉塞貼付した。２４時間後、角質水分量を
高周波抵抗容量測定器（ＳＫＩＣＯＮ−２００）にて測
定し、コンダクタンス（conductance)値が０〜１（μ
ｓ）であることを確認した後に試験を行った。試験は測
定部位に試料（すべて１０％水溶液）０．０２mlを滴下
し、２０、４０、６０、８０、１００分後のコンダクタ
ンス値をそれぞれ測定した。
【００１４】
【表１】
【００１５】（使用テスト）女性２１名を３班に分け、
それぞれ顔面を左右に分け、一方を実施例、もう一方を
比較例として毎日、１回以上使用してもらって、１０日
後、アンケートした。なお、比較例１は実施例のピロリ
ドンカルボン酸グリセリンを水にかえたものであり、比
較例２はピロリドンカルボン酸グリセリンをピロリドン
カルボン酸ナトリウムにかえたものであり、比較例３は
ピロリドンカルボン酸グリセリンをグリセリンにかえた
ものである。判定基準は以下のようでアンケートの結果
を各評点を加算することによって、まとめたのが以下の
表２である。 実施例の方が非常によい ３ 実施例の方がかなりよい ２ 実施例の方がややよい １ 差がない ０ 比較例の方がややよい −１ 比較例の方がかなりよい −２ 比較例の方が非常によい −３
それぞれ顔面を左右に分け、一方を実施例、もう一方を
比較例として毎日、１回以上使用してもらって、１０日
後、アンケートした。なお、比較例１は実施例のピロリ
ドンカルボン酸グリセリンを水にかえたものであり、比
較例２はピロリドンカルボン酸グリセリンをピロリドン
カルボン酸ナトリウムにかえたものであり、比較例３は
ピロリドンカルボン酸グリセリンをグリセリンにかえた
ものである。判定基準は以下のようでアンケートの結果
を各評点を加算することによって、まとめたのが以下の
表２である。 実施例の方が非常によい ３ 実施例の方がかなりよい ２ 実施例の方がややよい １ 差がない ０ 比較例の方がややよい −１ 比較例の方がかなりよい −２ 比較例の方が非常によい −３
【００１６】
【表２】
【００１７】
【発明の効果】グリセリンをピロリドンカルボン酸との
エステルとして化粧品に使用することによって、熱感も
なく、使用感が良好となり、ピロリドンカルボン酸の保
湿性が上がり、肌荒れの改善ができ、化粧のりが良好と
なった。
エステルとして化粧品に使用することによって、熱感も
なく、使用感が良好となり、ピロリドンカルボン酸の保
湿性が上がり、肌荒れの改善ができ、化粧のりが良好と
なった。
Claims (1)
- 【請求項１】 ピロリドンカルボン酸グリセリンを配合
してなる化粧品
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6124035A JPH07330570A (ja) | 1994-06-06 | 1994-06-06 | 化粧品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6124035A JPH07330570A (ja) | 1994-06-06 | 1994-06-06 | 化粧品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07330570A true JPH07330570A (ja) | 1995-12-19 |
Family
ID=14875418
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6124035A Pending JPH07330570A (ja) | 1994-06-06 | 1994-06-06 | 化粧品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07330570A (ja) |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4882046A (ja) * | 1972-02-02 | 1973-11-02 | ||
| JPS5791733A (en) * | 1980-11-10 | 1982-06-08 | Pola Chem Ind Inc | Water in oil type emulsion having high internal phase ratio |
| JPH0217112A (ja) * | 1988-05-13 | 1990-01-22 | Unilever Nv | 化粧品用組成物 |
| JPH0217111A (ja) * | 1988-05-13 | 1990-01-22 | Unilever Nv | 化粧品用組成物 |
-
1994
- 1994-06-06 JP JP6124035A patent/JPH07330570A/ja active Pending
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4882046A (ja) * | 1972-02-02 | 1973-11-02 | ||
| JPS5791733A (en) * | 1980-11-10 | 1982-06-08 | Pola Chem Ind Inc | Water in oil type emulsion having high internal phase ratio |
| JPH0217112A (ja) * | 1988-05-13 | 1990-01-22 | Unilever Nv | 化粧品用組成物 |
| JPH0217111A (ja) * | 1988-05-13 | 1990-01-22 | Unilever Nv | 化粧品用組成物 |
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