JPH0733023Y2 - コードクランパー - Google Patents

コードクランパー

Info

Publication number
JPH0733023Y2
JPH0733023Y2 JP1990118019U JP11801990U JPH0733023Y2 JP H0733023 Y2 JPH0733023 Y2 JP H0733023Y2 JP 1990118019 U JP1990118019 U JP 1990118019U JP 11801990 U JP11801990 U JP 11801990U JP H0733023 Y2 JPH0733023 Y2 JP H0733023Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fitting
arm
locking
shaft portion
view
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1990118019U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0473677U (ja
Inventor
勝幸 森田
和彰 梨子田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kitagawa Industries Co Ltd
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Kitagawa Industries Co Ltd
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kitagawa Industries Co Ltd, Victor Company of Japan Ltd filed Critical Kitagawa Industries Co Ltd
Priority to JP1990118019U priority Critical patent/JPH0733023Y2/ja
Priority to GB9123520A priority patent/GB2250540B/en
Priority to DE4136603A priority patent/DE4136603C2/de
Priority to US07/790,395 priority patent/US5219134A/en
Priority to DE9113869U priority patent/DE9113869U1/de
Publication of JPH0473677U publication Critical patent/JPH0473677U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0733023Y2 publication Critical patent/JPH0733023Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G3/00Installations of electric cables or lines or protective tubing therefor in or on buildings, equivalent structures or vehicles
    • H02G3/26Installations of cables, lines, or separate protective tubing therefor directly on or in walls, ceilings, or floors

Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 [産業上の利用分野] 本考案はコードを保持又は把持するコードクランパーに
関する。
[従来の技術] 従来、一端にコード保持部が形成されたアームを有する
コードクランパーにあって、そのアームを揺動可能に構
成し、揺動範囲内の二箇所でアームを係止し得るように
して、作業性や使用性の向上を図るものが存在した。
例えば、実開平1−22082号公報に示されるコードクラ
ンパーでは、キャビネット等の直角面に沿って、アーム
の他端が固定された固定部を中心とする軸回りの略1/4
回転にわたってアームが揺動し、固定部に対し略垂直な
二方向でアームを係止することが出来る構造が採用され
ている。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、従来のコードクランパーによれば、単に
二方向でアームを係止するのみであったため、例えばキ
ャビネット内面等のクランプ取付面に対するアームの係
止角度に融通性がなく、作業性や使用性の点で不十分で
あった。
そこで、本考案は、三方向以上のアーム係止位置を確保
し、作業性及び使用性の優れたコードクランパーの提供
を目的とする。
考案の構成 [課題を解決するための手段] 上記課題を解決するための本考案の構成は、嵌合雌部又
は嵌合雄部の何れか一方を成す嵌合部を有し、取付位置
に固定される固定部と、 前記嵌合部に対し軸回りに回動可能に嵌合する嵌合雄部
又は嵌合雌部の何れか他方を成すアーム軸部を一端に有
し、他端にコード保持部を有する可動アーム部と、 前記嵌合部と前記アーム軸部との間に設けられ、前記嵌
合部に対する前記アーム軸部の回動を三箇所以上の位相
位置にて選択的に阻止する回動阻止機構と、 前記嵌合部と前記アーム軸部との間に設けられ、前記嵌
合部に嵌合する前記アーム軸部を前記嵌合部の軸方向に
係脱自在とする係脱機構と、 を備えたコードクランパーである。
[作用] 上記構成を有する本考案のコードクランパーは、例えば
キャビネット内面などの取付位置に、その固定部が取り
付けられる。その固定部が有する嵌合部は、嵌合雌部ま
たは嵌合雄部の何れか一方を成すので、そこに可動アー
ム部の一端に形成され嵌合雄部または嵌合雌部の何れか
他方を成すアーム軸部が、軸回りに回動可能として嵌合
される。
この嵌合部とアーム軸部との嵌合は、それらの間に設け
られた係脱機構によって、嵌合部の軸方向に対し係脱自
在とされる。
また、嵌合部とアーム軸部との間には、回動阻止機構が
設けられており、嵌合部に対するアーム軸部の回動が三
箇所以上の位相位置において選択的に阻止される。従っ
て、一端にアーム軸部、他端にコード保持部を有する可
動アーム部は、例えばキャビネット内面等のコードクラ
ンパー取付面を基準面とし、アーム軸部を軸心とした三
箇所以上の係止位置を選択し得る。
[実施例] 上述した本考案の構成・作用を一層具体的に明らかにす
るため、本考案の好適な実施例について説明する。但
し、本考案は、以下に説明する実施例に何等限定される
ものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲におい
て、当業者が想到し得る全ての実施例を含む。
第1図は、本考案の第一実施例であるコードクランパー
の概略斜視図である。第1図に示されるように、第一実
施例のコードクランパーは、クランプ部10とベース60と
で構成される。第2図にクランプ部10の詳細な六面図等
を、第3図にベース60の詳細な六面図等を、それぞれ示
す。第4図(a)乃至(c)および第5図において、第
一実施例のコードクランパーの使用状態を説明的に示
す。
クランプ部10は例えばナイロンを、ベース60は例えばポ
リアセタールを材料として、それぞれ射出成形により一
体的に製造される。
クランプ部10には、細長い平板状のアーム12の一端にコ
ードなどを保持するための保持部20が、他端にベース60
に嵌合されるアーム軸部(以下、「軸部」という)30
が、それぞれ形成されている。
保持部20は、アーム12の一端から延び出し二股に分かれ
た各々の先端に球状端部22、22を有する。二つの球状端
部22、22は、アーム12の幅とほぼ同じ長さだけ隔たって
いる。アーム12の一端から球状端部22に至るまでの二本
の保持腕部24、24は、それらを二股に分かつ中心線を軸
として互いに線対称の略S字形状を成す。これら保持腕
部24、24の間に、滴形状の孔である保持孔26が形成され
ている。この保持孔26から球状端部22、22に向かって、
二本の保持腕部24、24は、互いに接触するほど近接し
て、狭隘部28を形成する。コードやワイヤー類等は、こ
の狭隘部28から保持孔26に向かって挿入され保持され
る。
アーム12の片側平板面12aには、軸部30が接続する端か
らアーム12の長手方向2/3程の位置に至るまでの長さに
わたり、アーム12の長手方向中心線上に係止突条部14が
形成されている。狭幅の係止突条部14は、アーム12の幅
の2/3足らずの高さでアーム12の平板面12aから突起して
いる。
軸部30は、軸方向にやや短い管状を成す。その外周面31
の軸方向一端部30aにアーム12が接続されている。係止
突条部14の一端も、その外周面31に接続されている。
さらに、外周面31には、二筋の溝32、32が形成されてい
る。これら溝32、32は、軸部30の外周面31から内側3ま
で刻まれている。そのため、二筋の溝32、32に挟まれた
梁部34は、その一端を軸部30に支えられた片持ちばりを
成している。
梁部34の自由端側は、軸部30の端部30bから軸方向に延
出したプッシュ部36を形成している。プッシュ部36の長
さと梁部34の長さとは略同じである。プッシュ部36と梁
部34との間には、外周面31より外側に突出した係止爪38
が形成されている。係止爪38の梁部34に連なる側は、外
周面31に対して垂直な逆止面38aを成す。係止爪38がプ
ッシュ部36に連なる側は、プッシュ部36の先端に向かっ
て緩やかに傾斜するテーパ部38bとなっている。又、係
止爪38の突出端面39は、軸部30の外周面31と略等距離を
保つ曲面を成している。
ベース60は、基部70と嵌合部80とで構成される。
基部70は、平板状の平板部72の長手方向両端に略垂直な
短い脚75、76が各々設けられて成る。平板部70及び脚7
6、76の断面は略コの字形状である。第3図に示される
ように、各々の脚76、76の中央部分には、脚76、76に代
わり、爪78、78が設けられている(第1図では省略し図
示せず)。爪78、78は、それぞれの外側面76aから
「く」の字形に突出した状態にある。その突出した屈曲
部78bを挟んで、「く」の字の一端は脚76に連なる根元
部78c、他端は自由端78aとなっている。
平板部72の中央部分には、嵌合部80の下部81が連なって
いる。嵌合部80は、クランプ部10の軸部30より一回り大
きな管状を成す。第3図(a)または(c)乃至(g)
に示されるように、嵌合部80が連なる平板部72の中央部
分は、嵌合部80の下部81が平板部72の底面73よりも下方
に出ている。従って、第3図(a)、(e)又は(f)
等に示されるように、下部81が平板部72、72の間に挟ま
れたような状態になっている。その下部81は、第3図
(a)又は(c)に示されるように、爪78、78に対応し
た位置にある。
嵌合部80の内周面80aは、軸部30が緩やかに嵌合して回
動することが可能な径寸法を有する。
また、嵌合部80の一部は1/2余りの軸回り長さにわたっ
て切り欠かれて、切り欠き部82が形成されている。切り
欠き部82に臨む端面82aから他の端面83までの距離は、
アーム12の平板面12aから逆止面38aまでの距離に略等し
い(前者の距離より後者の距離の方が僅かに長くてもよ
い)。
さらに、端面82aから軸方向に細溝84が七条、1/2軸回り
にわたり等間隔で設けられている。細溝84は、嵌合部80
の外周面80bから内周面80aまでを貫いて形成されてい
る。細溝84の幅は、係止突条部14の幅以上である。又、
端面82aから細溝84の底部86までの深さは、平板面12aか
ら係止突条部14の突出端14aまでの高さ以上である。
以上のような構成を有する本第一実施例の作用を説明す
る。
まず、予め、ベース60が、各種キャビネット内面などに
取り付けられる。自動車車体、その他、電線やケーブル
などを所定位置に保持するためのクランプを取り付ける
必要がある場所であれば如何なる場所にも取り付けるこ
とが可能である。
その取付は、平板部72の底面73または脚76の底77を、例
えば接着剤を用いて、その取付面に取り付ける。接着剤
に代え、両面テープ、スナップ、面ファスナー、螺子、
またはボルトとナットなど、あらゆる結合手段を用いる
ことが出来る。
或いは、第4図(b)に、点線によって断面が示される
ような二条の鉤状立ち上がり部100、100を、取付面104
に設ける。立ち上がり部100は、脚76の高さと略同じ高
さで(又は僅かに高く)立ち上がる。それら二条の立ち
上がり部100、100の間隔は、平板部72の幅と略等しく
(又は僅かに広く)設けられる。その二条の立ち上がり
部100、100の間に、平板部72を嵌合させるようにしても
良い。その場合、立ち上がり部100、100の長手方向中央
部に孔102、102を設けておく。立ち上がり部100、100の
間へ、平板部72をスライドさせ嵌合させるにあたり、爪
78の根元部78cから自由端78a方向へスライドさせてゆ
く。二つの屈曲部78b,78bが孔102、102に至るまでの
間、爪78、78は、平板部72の中央方向に撓んでいる。二
つの屈曲部78b、78bが孔102、102に至ると、屈曲部78b
が孔102から立ち上がり部100、100の外側へと弾発され
て、屈曲部78bと孔102とが嵌合する。それによって、立
ち上がり部100ひいては取付面104からベース60が抜け難
くなる。又、二条の立ち上がり部100を平行に設けるの
ではなく、平板部72の挿入方向に向かうに従い、二条の
立ち上がり部100、100の間隔を狭めた「抜き勾配」を設
けることによっても、強固な取付が可能である。そのよ
うな、勾配(又はテーパ)は、逆に平板部72に設けても
よい。
このようにして、ベース60がキャビネット内面などに取
り付けられる。そのベース60の嵌合部80には、第4図
(a)乃至(c)に示されるように、クランプ部10の軸
部30が嵌合される。
その嵌合にあたっては、まず、プッシュ部36から嵌合部
80の内側85へ挿入してゆく。そして、軸部30を嵌合部80
の内側85へ挿入する。すると、軸部30の外周面31より外
側にある係止爪38の突出端面39は、嵌合部80の内周面80
aに当接すると共に、その内周面80aによって軸部30の内
側3方向へ押される。そのとき、梁部34は、軸部30の内
側3に向かって撓む。突出端面39は、挿入に従い、内周
面80aに沿って軸方向に摺動してゆく。更に、挿入が進
むと、係止突条部14の突出端14aが端面82aに至る。その
際、軸部30を嵌合部80内で回動させ、七条の細溝84の何
れかを選択する。そして、選択された細溝84へ係止突条
部14を差し込む。更に、アーム12の平板面12aが端面82a
に当接するまで差し込み続ける。前述したように、端面
82aから他の端面83までの距離は、平板面12aから逆止面
38aまでの距離に略等しい(前者の距離より後者の距離
の方が僅かに長くてもよい)ので、平板面12aが端面82a
に当接すると、逆止面38aは、もう一つの端面83と略水
平である位置に至る。そして、係止爪38は、端面83から
外側に出て内周面80aによる押圧力から開放され、梁部3
4が外側に弾発される。それと共に、逆止面38aが端面83
に当接した状態となって、嵌合部80の内側85で軸部30が
軸方向に係止される。
軸部30を嵌合部80から抜くときは、プッシュ部36に軸部
30の径方向の力を加え、係止爪38を軸部30の内側3へ押
し込む。そして、梁部34を撓ませつつ、軸部30を嵌合部
80の内側85から外す。
また、既に嵌合された状態から、嵌合部80の軸回りにお
けるクランプ部10の係止位置を変えるには、プッシュ部
36に軸部30の径方向の力を加える。そして、梁部34を撓
ませ、係止爪38を軸部30の内側3へ押し込んで、軸部30
を嵌合部80の内側85から半ばまで外す。係止突条部14が
細溝84から外れたら、軸部30を回動させ、所望の細溝84
を選択し、係止突条部14を再び差し込めば良い。そし
て、前述と同様にして嵌合を完了させる。
このように、本第一実施例にかかるコードクランパーに
よれば、プッシュ部36へ力を加えて操作するだけで、容
易に七箇所のクランプ部10の係止位置を選択することが
可能である。従って、クランプ部10の先端に設けられた
保持部20は、七箇所の位置で係止し得る。それ故、保持
部20で保持されるコード類やワイヤー類などは、ベース
60が取り付けられた取付面に対し、七箇所の位相位置
で、アーム12に支えられて保持され得る。即ち、キャビ
ット内面等のクランプ取付面に対するアームの係止角度
に融通性が生じ、作業性や使用性が向上する。
また、係止爪38が設けられ、プッシュ部36に僅かな力を
加えるだけで梁部34が径方向に撓み、嵌合部80に対する
軸部30の軸方向の脱着が可能になっているため、極めて
使用性に優れている。
さらに、前述したように、切り欠き部82に臨む端面82a
から他の端面83までの距離は、アーム12の平板面12aか
ら係止爪38の逆止面38aまでの距離に略等しい。そのた
め、クランプ部10がベース60に嵌合した状態で、嵌合部
80の端面82aおよび83の各々に、アーム12の平板面12aお
よび係止爪38の逆止面38aが、それぞれ当接しており、
軸方向のガタつきが生じない。従って、クランプ部10と
ベース60とが強固に嵌合される。それ故、ベース60の取
付面に対しアーム12は選択された位相位置で確実に係止
され、所望の場所にコードやワイヤー類等を、しっかり
と保持固定しておくことが可能である。
つぎに、本考案の第二実施例について図面に基づき説明
する。第6図は、本第二実施例にかかるコードクランパ
ーの概略斜視図である。
第二実施例にかかるコードクランパーにおいて、第一実
施例のそれと同一又は類似であるため説明を要しない部
分は、第一実施例を説明する際に附した符号と同一の符
号を図面中に附すのみにとどめ説明を省略する。
第二実施例のコードクランパーもクランプ部10及びベー
ス60より成る。第二実施例のコードクランパーを構成す
るクランプ部10の六面図等を第7図として、同じくベー
ス60の六面図等を第8図として示す。尚、ベース60の外
周面に形成された凹凸は、第6図の概略斜視図において
省略した。
第二実施例を構成するクランプ部10には、第一実施例に
はない係止突起50が設けられている。係止突起50は、第
7図(c)等に示されるように、係止爪38の突出端面39
から梁部34にわたり、形成されている。係止突起50は、
細幅でその側面が直角三角形状を成す。係止突起50は、
突出端面39の略中央部から梁部34面上まで傾斜して形成
されている。即ち、係止突起50は、逆止面38aから係止
突条部14の突出端14aまでの距離の1/3程の長さを底辺と
し、逆止面38aの高さを垂線とする。
また、このクランプ部10の軸部30の外周面31の下部31a
には、外周回りの略1/2にわたり略等間隔で、七条の断
面半円形状の細長溝52が設けられている。この細長溝52
は、軸部30の両端部30aから30bまで細長く且つ浅く外周
面31に形成されている。
第二実施例において、本第一実施例を構成する嵌合部80
に設けられていた細溝84と同様な構造は備わっていな
い。その代わり、第二実施例を構成する嵌合部80の内周
面80aには、係止溝90が七条、設けられている。係止溝9
0は、端面82aから端面83まで浅く且つ細長く設けられて
いる。係止溝90は、内周面80aの上部81aに、その略1/2
軸回りにわたって等間隔で設けられている。この係止溝
90の幅は、前述した係止突起50の幅に略等しい(又は、
僅かに広い)。又、係止溝90の深さは、嵌合部80内に軸
部30が完全に嵌合して逆止面38aが端面83に当接する
際、係止突起50を嵌合させて軸部30の回動を阻止するに
十分な深さである。
また、嵌合部80の下部81において内周面80aの一番低い
部分に、断面略半円形条の突条92が、設けられている。
この突条92は、端面83から端面82aに対応する部分に至
るまで形成されている。突条92の幅及び高さは、軸部30
が嵌合部80内に嵌合したとき、突条92が前述の細長溝52
に緩やかに嵌合するうえで十分な幅及び高さである。
なお、細長溝52と係止溝90とが、それぞれ配設される位
置は、係止突起50が係止溝90の何れかに嵌合するとき、
突条92が細長溝52の何れかに緩く嵌合する関係にある。
さらに、第二実施例において、クランプ部10の突出端14
aから逆止面38aまでの距離は、嵌合部60の端面82aから
他端面83までの距離に略等しい(又は前者が後者より僅
かに長い)。
このような第二実施例にあっては、嵌合部80への軸部30
の挿入開始後、係止爪38の突出端面39が、嵌合部80の端
面83から外側に出るまでの間に、軸部30を回動させ、係
止突起50が嵌合する係止溝90を選択する。選択された係
止溝90と係止突起50とを対面した状態にして、更に軸部
30を挿入し嵌合を完了させる。なお、係止溝90と係止突
起50とが対面した状態において、突条92と細長溝52と
は、緩く係わり合っている。従って、軸部30を回動させ
るだけで、いわゆるクリックストップ動作により、係止
溝90と係止突起50とを対面させることか可能である。
嵌合が完了し逆止面38aが端面83に当接した状態におい
て、係止突起50は、係止溝90に確実に嵌合し、嵌合部80
内での軸部30の回動は強く阻止される。それと共に、逆
止面38aが端面83に当接した状態では、端面82aに係止突
条部14の突出端14aが当接しているので、嵌合部80内で
の軸部30の軸方向のガタつきもなく、第一実施例同様、
クランプ部10とベース60とは強固に嵌合される。
本第二実施例においては、プッシュ部36を押圧し、梁部
34を軸心方向に撓ませつつ、嵌合部80から軸部30を押し
出し、係止突起50と係止溝90との嵌合を外して、突出端
面39が嵌合部80の内周面80aに当接し摺動し得る状態に
する。この突出端面39は、軸部30の外周面31と略等距離
を保つ曲面を成しているため、内周面80aに沿って、軸
方向のみならず径方向にも摺動可能である。その状態
で、軸部30を回動し、係止突起50を嵌合させる係止溝90
を選んで、ベース60の取付面に対し七箇所の位相におけ
るアーム12の係止位置を選択することが出来る。
なお、軸部30を回動させるだけで、突条92と細長溝52と
が緩やかに嵌合しクリックストップ動作がなされて、係
止溝90と係止突起50とを対面させることが可能である。
それ故、係止突起50と係止溝90とを嵌合させるための軸
部30の回動位置の調整が容易で、極めて便利である。
尚、第一及び第二実施例のベース60が、本発明の固定部
に相当し、嵌合部80が、本発明の固定部の嵌合雌部に相
当する。また、第一及び第二実施例のクランプ部10が、
本発明の可動アーム部に相当し、軸部30が、可動アーム
部の嵌合雄部に相当し、保持部20が、可動アーム部のコ
ード保持部に相当する。更に、第一実施例の係止突条部
14及び細溝84、第二実施例の係止突起50及び係止溝90
が、本発明の回動阻止機構に相当する。そして、第一及
び第二実施例のプッシュ部36、係止爪38及び他の端面83
が、本発明の係脱機構に相当する。
以上のような本考案の実施例において、第二実施例の突
条92及び細長溝52は、第一実施例に設けてもよい。ま
た、第一実施例の爪78は、第二実施例に設けてもよい。
また、第二実施例の係止突条部14は無くても良い。軸部
30の軸方向長さと嵌合部80の軸方向長さとは、適宜設定
され得る。細溝84や係止溝90または細長溝52の条数は、
三条以上の適当な条数を適宜、設定し得る。それらの溝
や係止突起50または突条92などの幅や高さ長さは、それ
ら相互の関係により適宜、決定され得る。ベース60の嵌
合部80とクランプ部10の軸部30とを入れ換えた構成も考
えられる。即ち、クランプ部10は、嵌合部80類似の部材
(嵌合雌部を成すアーム軸部に相当)にアーム12を接続
して構成し、ベース60は、基部70に軸部30類似の部材
(嵌合雄部を成す嵌合部に相当)を接続して構成しても
よい。
考案の効果 以上詳述したように、本考案に従ったコードクランパー
によれば、コード保持部を有する可動アーム部の嵌合部
に対する回動を、三箇所以上の位相位置にて選択的に阻
止する回動阻止機構が設けられているため、例えばキャ
ビット内面等のクランプ取付面に対し、アームの係止角
度に融通性が生じ、作業性や使用性の向上が図られる。
また、アーム軸部を嵌合部の軸方向に係脱自在とする係
脱機構も設けられているため、アーム軸部と嵌合部との
嵌合が意図しないときに外れることがなく、従来のクラ
ンプ以上に確実なコードの保持又は把握が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第一実施例にかかるコードクランパー
の概略斜視図、第2図(a)は第一実施例を構成するク
ランプ部10の正面図、第2図(b)はその平面図、第2
図(c)はその側面図、第2図(d)はその背面図、第
2図(e)は第2図(a)のA−A断面図、第2図
(f)は第2図(a)のB−B断面図、第2図(g)は
第2図(d)のC−C断面図、第3図(a)は第一実施
例を構成するベース60の正面図、第3図(b)はその平
面図、第3図(c)はその左側面図、第3図(d)はそ
の右側面図、第3図(e)はその背面図、第3図(f)
はその裏面図、第3図(g)は第3図(a)のD−D断
面図、第4図(a)は第一実施例の使用状態を示す正面
図、第4図(b)はその側面図、第4図(c)はその平
面図、第5図は第一実施例のコードクランパーにおいて
七箇所の係止位置を選択し得る様子を示す説明図、第6
図は本第二実施例にかかるコードクランパーの概略斜視
図、第7図(a)は第二実施例のコードクランパーを構
成するクランプ部10の正面図、第7図(b)はその平面
図、第7図(c)はその側面図、第7図(d)は第7図
(a)のE−E断面図、第7図(e)は第7図(a)の
F−F断面図、第8図(a)は第二実施例を構成するベ
ース60の正面図、第8図(b)はその平面図、第8図
(c)はその左側面図、第8図(d)はその右側面図、
第8図(e)はその背面図、第8図(f)はその裏面
図、第8図(g)は第8図(a)のG−G断面図であ
る。 10……クランプ部、12……アーム 14……係止突条部、20……保持部 30……軸部、36……プッシュ部 38……係止爪、50……係止突起 52……細長溝、60……ベース 70……基部、80……嵌合部 84……細溝、90……係止溝 92……突条

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】嵌合雌部又は嵌合雄部の何れか一方を成す
    嵌合部を有し、取付位置に固定される固定部と、 前記嵌合部に対し軸回りに回動可能に嵌合する嵌合雄部
    又は嵌合雌部の何れか他方を成すアーム軸部を一端に有
    し、他端にコード保持部を有する可動アーム部と、 前記嵌合部と前記アーム軸部との間に設けられ、前記嵌
    合部に対する前記アーム軸部の回動を三箇所以上の位相
    位置にて選択的に阻止する回動阻止機構と、 前記嵌合部と前記アーム軸部との間に設けられ、前記嵌
    合部に嵌合する前記アーム軸部を前記嵌合部の軸方向に
    係脱自在とする係脱機構と、 を備えたコードクランパー。
JP1990118019U 1990-11-08 1990-11-08 コードクランパー Expired - Fee Related JPH0733023Y2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990118019U JPH0733023Y2 (ja) 1990-11-08 1990-11-08 コードクランパー
GB9123520A GB2250540B (en) 1990-11-08 1991-11-06 Cord clamp
DE4136603A DE4136603C2 (de) 1990-11-08 1991-11-07 Leitungsklemme
US07/790,395 US5219134A (en) 1990-11-08 1991-11-07 Cord clamp
DE9113869U DE9113869U1 (ja) 1990-11-08 1991-11-07

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990118019U JPH0733023Y2 (ja) 1990-11-08 1990-11-08 コードクランパー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0473677U JPH0473677U (ja) 1992-06-29
JPH0733023Y2 true JPH0733023Y2 (ja) 1995-07-31

Family

ID=14726054

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990118019U Expired - Fee Related JPH0733023Y2 (ja) 1990-11-08 1990-11-08 コードクランパー

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5219134A (ja)
JP (1) JPH0733023Y2 (ja)
DE (2) DE4136603C2 (ja)
GB (1) GB2250540B (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5651522A (en) * 1995-04-25 1997-07-29 S. C. Johnson & Son, Inc. Adjustable clip means for air fresheners and other devices
US5899418A (en) * 1996-11-18 1999-05-04 Thomas & Betts Corporation Cable fastening device
JP3433449B2 (ja) * 1998-06-23 2003-08-04 矢崎総業株式会社 ハーネスプロテクタ
USD432405S (en) * 1999-07-16 2000-10-24 Richco, Inc. Wire routing device with a keyslot locking base
US6464189B1 (en) * 2001-10-26 2002-10-15 Ming-Ti Yu Hanger device
US6913229B2 (en) * 2003-02-03 2005-07-05 Unitrend, Inc. Wire management system
GB2486682B (en) * 2010-12-22 2016-08-10 Tyco Electronics Ltd Uk A cable breakout support
CN104089091A (zh) * 2014-06-30 2014-10-08 浙江长兴天辰磁业有限公司 便于安装的软管防弯折装置
GB2535437A (en) * 2014-12-19 2016-08-24 Avon Automotive Uk Holdings Ltd Pipe clip
US9517564B1 (en) * 2014-12-29 2016-12-13 Google Inc. Fiber clamp with attachment accessory nub and receptacle
US10488140B2 (en) * 2016-12-22 2019-11-26 Action Target Inc. Hinge assembly with stops
CN111727137A (zh) * 2018-01-02 2020-09-29 沃尔沃卡车集团 包括支架和间隔件的保持器装置以及用于制造间隔件的制造方法
CN108321742A (zh) * 2018-04-04 2018-07-24 郑州云海信息技术有限公司 一种机箱内线束固定扣及其使用方法
US11576362B2 (en) * 2019-11-14 2023-02-14 Rex H. Huang Quick-release fishing rod butt section

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2613051A (en) * 1947-12-23 1952-10-07 Baum Joseph Mounting means for tubular members
US3135488A (en) * 1962-11-26 1964-06-02 Vernon E Turner Tube supports
US3568964A (en) * 1968-12-09 1971-03-09 Gavin Instr Inc Cable mounting
JPS549170Y2 (ja) * 1975-06-13 1979-04-27
GB1545781A (en) * 1976-03-24 1979-05-16 Scandinavian Fittings Ltd Supporting means comprising an interengageable bracket and holder such as a wall bracket
DE7730437U1 (de) * 1977-10-01 1978-01-12 Fa. A. Raymond, 7850 Loerrach Trägerplatte zur Halterung von Kabel- oder Schlauchklemmen
JPH0134962Y2 (ja) * 1985-03-15 1989-10-25
JPH0514552Y2 (ja) * 1987-07-29 1993-04-19
US4771743A (en) * 1987-08-17 1988-09-20 Mcdowell International Packaging Systems, Inc. Spark plug wire loom
US4827654A (en) * 1988-01-13 1989-05-09 Roberts Joseph M Fishing rod holder for casting and spinning reels
US5022104A (en) * 1990-07-31 1991-06-11 Cedric C. Miller Shower curtain support
US5058838A (en) * 1990-10-09 1991-10-22 Velke Sr David C Support for variably sized electrically energized tubing

Also Published As

Publication number Publication date
DE4136603C2 (de) 2000-12-14
US5219134A (en) 1993-06-15
DE9113869U1 (ja) 1992-01-09
GB9123520D0 (en) 1992-01-02
GB2250540A (en) 1992-06-10
JPH0473677U (ja) 1992-06-29
DE4136603A1 (de) 1992-05-14
GB2250540B (en) 1994-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0733023Y2 (ja) コードクランパー
US7018152B2 (en) Clip
JPH087982A (ja) ラッチ付き電気コネクタ
JPS5836190Y2 (ja) ハ−ネスクリツプ
JPH0747821Y2 (ja) パネルロック付コネクタ
JPH11504155A (ja) 電気コネクタ
JP2570768Y2 (ja) ロック装置
JPH0195957A (ja) 回転継手
JP2000340297A (ja) コネクタ
JPH10274222A (ja) 軸体操作用ハンドル
JPH0246841Y2 (ja)
JP2581835Y2 (ja) 回転支持装置
JPS6243125Y2 (ja)
JPH0238850Y2 (ja)
JPH0311499Y2 (ja)
JPS6225407Y2 (ja)
JPH0210850Y2 (ja)
JPS5911203Y2 (ja) 金具固定構造
JPS6323186Y2 (ja)
JPS6229324Y2 (ja)
JPH047994Y2 (ja)
JPS595454B2 (ja) 双輪キヤスタ
JP2546237Y2 (ja) 車輛用コネクタ
JPH0218334Y2 (ja)
JPH0135925Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees