JPH07328963A - 重量物用マニピュレータ装置および重量物用マニピュレータ設備ならびにその制御方法 - Google Patents

重量物用マニピュレータ装置および重量物用マニピュレータ設備ならびにその制御方法

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JPH07328963A
JPH07328963A JP12411794A JP12411794A JPH07328963A JP H07328963 A JPH07328963 A JP H07328963A JP 12411794 A JP12411794 A JP 12411794A JP 12411794 A JP12411794 A JP 12411794A JP H07328963 A JPH07328963 A JP H07328963A
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arm
manipulator
neck
work
telescopic
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JP12411794A
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English (en)
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Kunio Miyawaki
国男 宮脇
Tsuneto Mori
常人 森
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Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 上方の動作範囲を広く確保できる。 【構成】 走行台車3上に設けられた旋回装置4に、伸
縮自在で仰角用シリンダ装置14により伸縮リンクアーム
9を上下方向に回動自在に設けるとともに、この伸縮リ
ンクアーム9をその軸心回りに回動自在に構成し、伸縮
軸アーム部9cの先端に、回動アーム部9bに支持されたネ
ック回動シリンダ装置24により折り曲げ自在なネックア
ーム22を設け、ネックアーム22の先端に、ネック軸回動
用モーター25によりネックアーム22の軸心回りに回動自
在に自在な保持部材26を取り付け、この保持部材26をア
タッチメント27を介してワークWに連結可能に構成し
た。 【効果】 仰角用シリンダ装置により大きいトルクで上
下に回動できる伸縮昇降アーム1本で構成したので、上
下方向の回動範囲を広く確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建設現場などで重量物
を取り扱う重量物用マニピュレータ装置、およびこれら
複数台のマニピュレータ装置を使用したマニピュレータ
設備ならびにこれらマニピュレータ設備を制御する制御
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の重量物ハンドリング用の多関節型
のマニピュレータは、たとえば図20に示すように、リ
ンクアームの曲げに大きいトルクを必要とするため、回
転架台Aに回動自在に連結された2本のリンクアーム
B,Cは、回転架台AとリンクアームBに連結された油
圧シリンダDと、リンクアームBとリンクアームCの間
に連結された油圧シリンダEとにより駆動されるもので
ある。
【0003】また、1台のマニピュレータで取り扱えな
い大型の荷または長尺の荷は、2台のマニピュレータを
協調させながら作動して取り扱っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記マニピュ
レータは、油圧シリンダD,EによるリンクアームB,
Cの動作範囲の関係で、上方に動作範囲を確保すること
ができず、たとえば建設現場などでの梁の上方への取付
作業は不可能であるという問題があった。
【0005】また、複数台のマニピュレータを協調して
作動させるのは極めて難しく、作業能率我悪いという問
題があった。本発明は、上記問題点を解決して、上方の
動作範囲を広く確保できるとともに、複数題のマニピュ
レータ装置を使用して大重量および長尺のワークも取り
扱うことができ、さらに正確かつ能率的に作業を行える
重量物用マニピュレータ装置および重量物用マニピュレ
ータ設備ならびに重量物用マニピュレータ設備の制御方
法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の重量物用マニピュレータ装置は、走行装置
を有する走行台車上に、垂直軸心回りに回動自在な旋回
装置を配置し、この旋回装置に、基端部が水平軸心回り
に回動自在に支持されて伸縮自在な伸縮昇降アームを設
けるとともに、旋回装置と伸縮昇降アームの間に連結さ
れて伸縮昇降アームを上下方向に回動可能な仰角シリン
ダ装置を設け、前記伸縮昇降アームを、基端部で旋回装
置側に支持される固定アーム部と、この固定アーム部に
軸心回り回動自在に連結されてアーム軸回動装置により
所定範囲で回動される軸回動アーム部と、この軸回動ア
ーム部に配設されたアーム伸縮装置により伸縮される伸
縮軸アーム部とで構成し、この伸縮軸アーム部の先端
に、伸縮昇降アームの軸心と直交する軸心回りに回動自
在なネックアームを取り付けるとともに、前記回動軸部
に支持されて伸縮昇降アームと平行に配置されてネック
アームを回動可能なネック回動シリンダ装置を設け、こ
のネックアームに、ネック軸回動装置によりネックアー
ムの軸心回りに回動自在な保持部材を取り付け、この保
持部材にワークを保持可能なアタッチメントを着脱自在
に設けたものである。
【0007】また、重量物用マニピュレータ装置は、上
記重量物用マニピュレータ装置を、アタッチメントによ
るワーク保持間隔をあけて位置固定し、複数本の伸縮昇
降アームとワークとで平行リンクを構成可能としたもの
である。
【0008】さらに他の重量物用マニピュレータ装置
は、上記重量物用マニピュレータ装置2台を、アタッチ
メントによるパラレル用アタッチメントによるワーク保
持間隔をあけて位置固定することにより、2本の伸縮昇
降アームとパラレル用アタッチメントとで平行リンクを
構成可能とし、前記パラレルアタッチメントにワークに
連結可能な取付アタッチメントを設け、これら2台1組
のマニピュレータ装置複数組を、取付アタッチメントに
よるワーク保持間隔をあけて位置固定することにより、
複数本の伸縮昇降アームとワークとで平行リンクを構成
可能としたものである。
【0009】さらにまた、重量物用マニピュレータ装置
の制御方法は、上記構成の重量物用マニピュレータ装置
を複数台使用し、これらマニピュレータ装置にそれぞれ
配設されて、動作計画に基づく軌道演算値により、前記
走行装置、旋回装置、仰角シリンダ装置、アーム軸回動
装置、アーム伸縮装置、ネック回動シリンダ装置および
ネック軸回動装置を操作する制御装置の信号を、リンク
手段を介して互いに送受し、1台のマニピュレータの制
御装置の信号により、他のマニピュレータ装置を連動さ
せて動作させるものである。
【0010】
【作用】上記重量物用マニピュレータ装置によれば、仰
角シリンダ装置により上下方向に回動させる伸縮昇降ア
ームを1本とし、しかもそれを伸縮可能とするととも
に、その軸心回りに回動可能とし、さらにネック回動用
シリンダ装置によりネックアームを折り曲げ可能とする
とともに、ネック回動装置により保持部をその軸心回り
に回動可能に構成したので、大きいトルクで伸縮昇降ア
ームを上下方向に回動させることができる、また仰角シ
リンダ装置により、伸縮昇降アームを上方に回動させた
状態で、旋回装置による伸縮昇降アームの回動、アーム
伸縮装置による伸縮アームの伸縮、アーム軸回動装置に
よる伸縮昇降アームの軸心回りの回動、ネック回動シリ
ンダ装置によるネックアームの上下方向の回動、ネック
軸回動装置によるネックアームの軸心回りの回動をそれ
ぞれ行うことができ、保持部材を上方の作業空間を自由
に移動させることができて広範囲の作業空間を確保する
ことができる。また、ネック回動シリンダ装置により、
ネックアームの大きい回動トルクが得られるとともに、
伸縮昇降アームとネック回動シリンダ装置とで形成され
る平行リンクにより、アタッチメントに保持するワーク
を平行移動させることができ、駆動部の制御が容易とな
る。
【0011】また重量物用マニピュレータ設備によれ
ば、複数のマニピュレータ装置によりワークを支持でき
るので、大重量や長尺のワークを保持することができ、
また伸縮昇降アームで平行リンクを形成するとともに、
ネックアームを垂直上方に向けてワークを支持させるこ
とにより、ネック回動シリンダ装置と旋回装置とを駆動
して、2本の伸縮昇降アームの作業方向に転換すること
ができ、全周囲にわたる広い作業範囲を確保することが
できる。
【0012】さらに次の重量物用マニピュレータ設備に
よれば、パラレル用アタッチメントを介して2台1組の
マニピュレータ装置を複数組で、さらに大重量や長尺の
ワークを保持することができる。
【0013】さらにまた、重量物用マニピュレータ設備
の制御方法によれば、1台のマニピュレータ装置の制御
装置で演算された動作計画に基づく軌道演算値により、
リンク手段を介して複数のマニピュレータ装置が操作さ
れるので、複数台のマニピュレータ装置を使用して協動
作業を容易かつ正確に行うことができ、大型のワークを
取り扱う作業を効率よく行うことができる。また1台の
マニピュレータ装置の制御装置が故障することがあって
も、他の制御装置により全体を制御することも可能とな
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明に係る重量物用マニピュレータ
設備の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0015】図1,図2に示すように、このマニピュレ
ータ設備に使用されるマニピュレータ装置1は、走行用
モーター2aにより駆動される左右一対のクローラ式走
行装置2を備えた走行台車3に、垂直軸心回りに回動自
在な旋回装置4と前後一対2組のアウトリガー装置5が
設けられている。前記旋回装置4は、走行台車3に軸受
を介して回転自在に支持された旋回ボックス6と、旋回
用モーター7aにより回転駆動される旋回用ピニオン7
bが旋回ボックス6の外周部に設けられたリングギヤ7
cに噛合された旋回駆動装置7とで構成されている。ア
ウトリガー装置5は内蔵された伸縮シリンダ(図示せ
ず)により複数段に伸縮可能で、先端部に設けた支持脚
5aを着地させて走行台車3を安定して固定するもので
ある。
【0016】前記旋回ボックス6の上面には、旋回中心
からずれた位置に支柱8が立設され、支柱8の上端部に
伸縮昇降アーム9の基端部が水平軸10を介して上下方
向に回動自在に支持されている。この伸縮昇降アーム9
は先端側に伸縮自在で、基端部で支柱8に連結された固
定アーム部9aと、この固定アーム部9aに軸心回り回
動自在に連結された軸回動アーム部9bと、この軸回動
アーム部9bに内蔵されたアーム伸縮用シリンダ装置1
1により図1に示す範囲で伸縮される伸縮アーム部9c
とで構成されている。前記軸回動アーム部9bの基端側
には、出力部が固定アーム部9aに連結されたアーム軸
回動用モーター(アーム軸回動装置)12が内蔵され、
軸回動アーム部9bを所定範囲で軸心回り回動させるこ
とができる。また、軸回動アーム部9bには基端部を除
き回転筒13が回転自在に外嵌されており、回転筒16
に取り付けられたブラケット13aと旋回ボックス6の
底部との間に仰角用シリンダ装置14が連結され、この
仰角用シリンダ装置14により伸縮昇降アーム9を大き
いトルクで水平軸10を中心に上下方向に図1に示す範
囲で回動させることができる。
【0017】前記伸縮昇降アーム9の伸縮アーム部9c
には、先端部に伸縮昇降アーム9の軸心と直交する方向
の連結ピン21を介して上下方向に回動自在なネックア
ーム22が設けられている。前記軸回動アーム部9bの
基端部に設けられたブラケット23には、伸縮昇降アー
ム9と平行なネック回動用シリンダ装置24が設けられ
ており、そのピストンロッド24aがネックアーム22
に突設された曲げレバー22aに連結されて、ネック回
動用シリンダ装置24によりネックアーム22を上下方
向に回動することができる。この様にネックの上下回動
機構をモーターではなく、ネック回動用シリンダ装置2
4により構成したため、極めて大きいトルクが得られて
重量物の取扱に好都合であるとともに、伸縮昇降アーム
9とネック回動用シリンダ装置24とで平行リンクが構
成されるため、伸縮昇降アーム9の上下方向の回動に伴
うワークWは平行移動することになり、ワークWの姿勢
制御が極めて容易化されることになる。またこのネック
アーム22の先端には、ネックアーム22に内蔵された
ネック軸回動用モーター25を介してネックアーム22
の軸心回りに回動自在な保持部材26が取り付けられて
いる。
【0018】図3に示すように、梁、間柱、主柱などの
ワークWには、一方または両方の側面に保持ピンGが突
設されており、前記保持部材26には、保持ピンGに外
嵌して回転自在に把持するアタッチメント27が着脱自
在に取り付けられている。このアタッチメント27は、
一対の把持爪27a,27bを備え、一方の把持爪27
aは保持部材26のフレーム26aと一体に形成されて
固定され、他方の把持爪27bはねじ軸27cに雌ねじ
孔27dを介して固定側の把持爪27aに接近離間する
可動側に構成され、把持用モーター27eによりねじ軸
27cを駆動して把持爪27bが移動され、アタッチメ
ント27を閉動および開動することができる。
【0019】また、大重量物を取り扱う場合には、互い
に連結されたマニピュレータ装置1を2台一組とし、各
伸縮昇降アーム9により平行リンクを構成して使用す
る。この場合には、図4,図5に示すパラレル用アタッ
チメント41が使用される。すなわち、伸縮昇降アーム
9の保持部材26には、アタッチメント27に代えて、
ピンブラケット(アタッチメント)27′が取り付けら
れる。所定長さのビーム材42には、両端部にブラケッ
ト43が取り付けられ、このブラケット43にピン44
を介してピンブラケット27′が回動自在に連結され
る。またビーム材42の中央部には、前記アタッチメン
ト27と略同一構成の取付アタッチメント45が設けら
れている。このパラレル用アタッチメント41により、
伸縮昇降アーム9とで平行リンクを構成することがで
き、複数組のマニピュレータ装置1により、図19に示
すように、長尺のワークW3 を取り扱うことができる。
【0020】図6に示すように、このマニピュレータ装
置1の動作を制御する制御装置31は、操作入力信号に
より、予め記憶されたデータに基づいて動作計画を選択
する動作計画部32と、動作計画部32からの信号によ
り保持部材32の軌道を演算する軌道演算部33と、軌
道演算部33からの信号に基づいてマニピュレータ装置
1の全ての駆動装置、すなわち走行装置2の走行用モー
ター2a、アウトリガー装置5のシリンダ、旋回駆動装
置7の旋回用モーター7a、アーム伸縮用シリンダ装置
11、アーム軸回動用モーター12、仰角用シリンダ装
置14、ネック回動用シリンダ装置24およびネック軸
回動用モーター25をそれぞれ操作するサーボ制御部3
4と、軌道演算部33からの信号を光通信用信号に変換
する光通信送受信部35とで構成されている。
【0021】そして、たとえば2台のマニピュレータ装
置11 ,12 により協動作業を行う場合の制御装置31
1 ,312 は、図7に示すように、互いの光通信送受信
部351 ,352 を光ファイバー(リンク手段)36に
より接続し、一方の軌道演算部331 からの信号が光通
信送受信部351 から光ファイバー(リンク手段)36
を介して他方のマニピュレータ装置12 の制御装置31
2 に出力され、この信号は光通信送受信部352 からサ
ーボ制御部342 に入力されて各駆動部が操作される。
この時、他方のマニピュレータ装置12 の制御装置31
2 において、動作計画部322 および軌道演算部332
は作動停止される。もちろん、3台以上のマニピュレー
タ装置1を使用するときも同様で、1台の制御装置31
から出力された制御信号により他のマニピュレータ装置
2 〜1n が操作される。
【0022】次に上記構成のマニピュレータ装置1の動
作を説明する。 (1)1台のマニピュレータ装置1による作業は、図
1,図2に示すように、走行装置2を駆動して走行台車
3を移動させるとともに、伸縮昇降アーム9の可動範囲
で作動させて作業を行う。この実施例では、上下方向に
回動させるリンクアーム(伸縮昇降アーム9)は1本
で、伸縮させて作業を行うことから、従来のように油圧
式シリンダ装置によりそれぞれ折り曲げ自在に連結され
た複数本のリンクアームを有するマニピュレータ装置よ
り、上方の作業範囲を広く確保することができ、重量物
の取扱も可能となる。
【0023】以下(2)〜(4)は、複数台のマニピュ
レータ装置11 〜1n を使用して協動作業を行う場合を
示す。この様な作業では、各制御装置311 〜31
n は、互いの光通信送受信部351 〜35n を光ファイ
バー(リンク手段)36により接続し、1台の軌道演算
部331 からの信号を光ファイバー(リンク手段)36
を介して他方のマニピュレータ装置12 に出力され、各
マニピュレータ装置1 〜1 n が連動されて協動作業が行
われる。
【0024】(2)2台のマニピュレータ装置11 ,1
2 を使用して行う通常の協動作業は、ワーク設置位置の
側部にワークWを搬入し、その前後または左右に配置し
たマニピュレータ装置11 ,12 により、ワークを保持
して設置位置に移動させればよい。しかし、建設現場は
極めて障害物が多く、単純にワークを移動させることが
できない場合が多い。たとえば図8〜図12に示す建設
現場は、四隅に立設された柱Pにより、ワーク(梁)W
1 がその空間Q内に直接搬入できず、しかもワーク設置
位置の片側にしかマニピュレータ装置11 ,12 を配置
できない場合で、2台のマニピュレータ装置11 ,12
を使用して、柱Pの外側から搬送台車Rにより搬入され
たワークW1 を、搬入側と反対の柱Pの上部のワーク設
置位置Oに設置するものである。
【0025】図8(a)(b)に示すように、空間Q
内に2台のマニピュレータ装置11,12 をワークW1
に設けた一対の保持ピンGの間隔をあけて配置し、アウ
トリガー装置5により固定する。そして、3台の搬送台
車Rにより、一端が空間Q内に侵入するように搬入され
た横向きのワークW1 を、保持部材26のアタッチメン
ト27により保持させる。
【0026】図9に示すように、仰角用シリンダ装置
14を駆動してワークW1 を搬送台車Rから持ち上げた
後、ネック回動用シリンダ装置24を駆動してワークW
1 を縦向きとし、次に、旋回駆動装置7と仰角用シリン
ダ装置14とアーム伸縮シリンダ装置11とを駆動して
ワークW1 を矢印方向に移動させ、ワークW1 の他端を
柱Pを迂回させて空間Q内に入れる。これにより、搬入
されたワークW1 とマニピュレータ装置11 ,12 との
間に障害物(柱P)があっても容易にクリアすることが
できる。次いで各マニピュレータ装置11 ,12 の2本
の伸縮昇降アーム9を同一長さにして平行リンクを構成
させる。
【0027】ついで、伸縮昇降アーム9の作業範囲
は、図5に示すように、仰角用シリンダ装置14側に限
られるため、作業範囲を反転させる必要がある。従来の
マニピュレータ装置ではこのような作業をマニピュレー
タ装置を2台使用して行うのは困難であるが、本発明で
は、次のようにして解決している。すなわち、図10に
示すように、まず、仰角用シリンダ装置14とアーム伸
縮シリンダ装置11を駆動してワークW1 を持ち上げ
る。そして、図11に示すように、ネック回動用シリン
ダ装置24を駆動により、ネックアーム22の軸心を上
方に回動させて垂直とした後、ネック軸回動用モーター
27と旋回駆動装置7とを駆動して旋回ボックス6を約
180度旋回させる。これにより、ワーク設置位置Oを
伸縮昇降アーム9の作業範囲内に入れることができる。
【0028】さらに図12(a)(b)に示すよう
に、ネック回動用シリンダ装置24を駆動してワークW
1 を縦向きとし、柱P間の上方から下降させてワークW
1 を位置決めし、搬入方向の反対側の柱Pの上部に設置
することができる。
【0029】(3)4台のマニピュレータ装置11 〜1
4 を使用してワーク(短柱)W2 を設置する場合、通常
では、設置位置の周囲に4台のマニピュレータ装置11
〜1 4 を配置し、4台のマニピュレータ装置11 〜14
でワークW2 の側面をそれぞれ保持させ、設置位置上方
に水平移動後、下部の保持位置を中心に90度回動して
起こし、下降すればよい。図13〜図18に示す場合で
は、ワークの設置位置Oの片側にしかマニピュレータ装
置11 〜14 が配置できない場合を示している。
【0030】図13(a)(b)に示すように、ワー
クW2 の搬入方向の両側に2台1組のマニピュレータ装
置11 ,12 と13 ,14 をワークW2 に設けた一対の
保持ピンGの間隔をあけて配置し、アウトリガー装置5
により固定する。次いで、搬送台車Rにより搬入された
ワークW2 の側面の保持ピンGを、保持部材26のアタ
ッチメント27により保持させる。これにより、マニピ
ュレータ装置11 ,1 2 と13 ,14 の各伸縮昇降アー
ム91 〜94 と保持ピンG間のワークW2 とでそれぞれ
平行リンクが構成される。
【0031】図14に示すように、旋回駆動装置7と
アーム伸縮シリンダ装置11とネック回動用シリンダ装
置24を駆動してワークW2 を搬送台車R上で搬入方向
に沿って滑らせる。そして、図15に示すように、仰角
用シリンダ装置14を駆動してワークW2 を搬送台車R
上から持ち上げる。
【0032】図16〜図18に示すように、旋回駆動
装置7とアーム伸縮シリンダ装置11とネック回動用シ
リンダ装置24を駆動してワークW2 をワーク設置位置
Oに接近させた後、仰角用シリンダ装置14とアーム伸
縮シリンダ装置11とネック回動用シリンダ装置24を
駆動してワークW2 を、保持ピンGの中間部を旋回中心
として反転させ、設置位置に着地させる。これは、ワー
ク設置位置から離れた伸縮昇降アーム91 ,93 の長さ
を補うためである。これにより、ワーク設置位置Oの片
側にしかマニピュレータ装置を配置できない場合でも、
ワークW2 を反転させて取り付けることができる。
【0033】(4)2台1組、合計4台のマニピュレー
タ装置11 〜14 を使用して、ワーク(長尺の梁)W3
を上記(2)と同様の条件で柱Pの上部に取り付ける場
合は、図19に示すように、2台1組として2組配置す
るとともに、各組毎にパラレル用アタッチメント41を
使用し、(2)に示す〜と同様の操作でワークW 3
を設置することができる。
【0034】
【発明の効果】以上に述べたごとく本発明の重量物用マ
ニピュレータ装置によれば、仰角シリンダ装置により上
下方向に回動させる伸縮昇降アームを1本とし、しかも
それを伸縮可能とするとともに、その軸心回りに回動可
能とし、さらにネック回動用シリンダ装置によりネック
アームを折り曲げ可能とするとともに、ネック回動装置
により保持部をその軸心回りに回動可能に構成したの
で、大きいトルクで伸縮昇降アームを上下方向に回動さ
せることができる、また仰角シリンダ装置により、伸縮
昇降アームを上方に回動させた状態で、旋回装置による
伸縮昇降アームの回動、アーム伸縮装置による伸縮アー
ムの伸縮、アーム軸回動装置による伸縮昇降アームの軸
心回りの回動、ネック回動シリンダ装置によるネックア
ームの上下方向の回動、ネック軸回動装置によるネック
アームの軸心回りの回動をそれぞれ行うことができ、保
持部材を上方の作業空間を自由に移動させることができ
て広範囲の作業空間を確保することができる。また、ネ
ック回動シリンダ装置により、ネックアームの大きい回
動トルクが得られるとともに、伸縮昇降アームとネック
回動シリンダ装置とで形成される平行リンクにより、ア
タッチメントに保持するワークを平行移動させることが
でき、駆動部の制御が容易となる。
【0035】また重量物用マニピュレータ設備によれ
ば、複数のマニピュレータ装置によりワークを支持でき
るので、大重量や長尺のワークを保持することができ、
また伸縮昇降アームで平行リンクを形成するとともに、
ネックアームを垂直上方に向けてワークを支持させるこ
とにより、ネック回動シリンダ装置と旋回装置とを駆動
して、2本の伸縮昇降アームの作業方向に転換すること
ができ、全周囲にわたる広い作業範囲を確保することが
できる。
【0036】さらに次の重量物用マニピュレータ設備に
よれば、パラレル用アタッチメントを介して2台1組の
マニピュレータ装置を複数組で、さらに大重量や長尺の
ワークを保持することができる。
【0037】さらにまた、重量物用マニピュレータ設備
の制御方法によれば、1台のマニピュレータ装置のの制
御装置で演算された動作計画に基づく軌道演算値によ
り、リンク手段を介して複数のマニピュレータ装置が操
作されるので、複数台のマニピュレータ装置を使用して
協動作業を容易かつ正確に行うことができ、大型のワー
クを取り扱う作業を効率よく行うことができる。また1
台のマニピュレータ装置の制御装置が故障することがあ
っても、他の制御装置により全体を制御することも可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマニピュレータ装置の一実施例を
示す側面図である。
【図2】同マニピュレータ装置の平面図である。
【図3】同マニピュレータ装置のワーク保持用のアタッ
チメントを示し、(a)はワークの保持ピンを示す斜視
図、(b)はアタッチメントの側面図である。
【図4】同マニピュレータ装置に保持するパラレル用ア
タッチメントの平面図である。
【図5】同パラレル用アタッチメントの使用状態を示す
マニピュレータ設備の平面図である。
【図6】同マニピュレータ装置の制御装置を示す構成図
である。
【図7】同マニピュレータ装置の制御装置のリンク状態
を示す構成図である。
【図8】同マニピュレータ設備の作業状態を示し、
(a)は平面図、(b)正面図である。
【図9】同マニピュレータ設備の作業状態を示す平面図
である。
【図10】同マニピュレータ設備の作業状態を示す正面
図である。
【図11】同マニピュレータ設備の作業状態を示す正面
図である。
【図12】同マニピュレータ設備の作業状態を示し、
(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図13】同マニピュレータ設備の作業状態を示し、
(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図14】同マニピュレータ設備の作業状態を示す正面
図である。
【図15】同マニピュレータ設備の作業状態を示す正面
図である。
【図16】同マニピュレータ設備の作業状態を示す正面
図である。
【図17】同マニピュレータ設備の作業状態を示す正面
図である。
【図18】同マニピュレータ設備の作業状態を示す正面
図である。
【図19】同マニピュレータ設備の作業状態を示す平面
図である。
【図20】従来の重量用マニピュレータ装置の側面図で
ある。
【符号の説明】
1 マニピュレータ装置 2 走行装置 3 走行台車 4 旋回装置 5 アウトリガー装置 6 旋回ボックス 7 旋回駆動装置 8 支柱 9 伸縮昇降アーム 9a 固定アーム部 9b 軸回動アーム部 9c 伸縮軸アーム部 10 水平軸 11 アーム伸縮用シリンダ装置 12 アーム軸回動用モーター 13 回転筒 14 仰角用シリンダ装置 21 連結ピン 22 ネックアーム 24 ネック回動用シリンダ装置 25 ネック軸回動用モーター 26 保持部材 27 アタッチメント 27a 把持爪 27b 把持爪 27′ ピンブラケット 41 パラレル用アタッチメント 42 ビーム材 43 ブラケット 44 ピン 45 取付アタッチメント W、W1 〜W3 ワーク G 保持ピン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行装置を有する走行台車上に、垂直軸心
    回りに回動自在な旋回装置を配置し、 この旋回装置に、基端部が水平軸心回りに回動自在に支
    持されて伸縮自在な伸縮昇降アームを設けるとともに、
    旋回装置と伸縮昇降アームの間に連結されて伸縮昇降ア
    ームを上下方向に回動可能な仰角シリンダ装置を設け、 前記伸縮昇降アームを、基端部で旋回装置側に支持され
    る固定アーム部と、この固定アーム部に軸心回り回動自
    在に連結されてアーム軸回動装置により所定範囲で回動
    される軸回動アーム部と、この軸回動アーム部に配設さ
    れたアーム伸縮装置により伸縮される伸縮軸アーム部と
    で構成し、 この伸縮軸アーム部の先端に、伸縮昇降アームの軸心と
    直交する軸心回りに回動自在なネックアームを取り付け
    るとともに、前記回動軸部に支持されて伸縮昇降アーム
    と平行に配置されてネックアームを回動可能なネック回
    動シリンダ装置を設け、 このネックアームに、ネック軸回動装置によりネックア
    ームの軸心回りに回動自在な保持部材を取り付け、 この保持部材にワークを保持可能なアタッチメントを着
    脱自在に設けたことを特徴とする重量物用マニピュレー
    タ装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の重量物用マニピュレータ装
    置を、アタッチメントによるワーク保持間隔をあけて位
    置固定し、複数本の伸縮昇降アームとワークとで平行リ
    ンクを構成可能とすることを特徴とする重量物用マニピ
    ュレータ設備。
  3. 【請求項3】請求項1記載の重量物用マニピュレータ装
    置2台を、アタッチメントによるパラレル用アタッチメ
    ントによるワーク保持間隔をあけて位置固定することに
    より、2本の伸縮昇降アームとパラレル用アタッチメン
    トとで平行リンクを構成可能とし、前記パラレルアタッ
    チメントにワークに連結可能な取付アタッチメントを設
    け、これら2台1組のマニピュレータ装置複数組を、取
    付アタッチメントによるワーク保持間隔をあけて位置固
    定することにより、複数本の伸縮昇降アームとワークと
    で平行リンクを構成可能としたことを特徴とする重量物
    用マニピュレータ設備。
  4. 【請求項4】請求項1記載の重量物用マニピュレータ装
    置を複数台使用し、 これらマニピュレータ装置にそれぞれ配設されて、動作
    計画に基づく軌道演算値により、前記走行装置、旋回装
    置、仰角シリンダ装置、アーム軸回動装置、アーム伸縮
    装置、ネック回動シリンダ装置およびネック軸回動装置
    を操作する制御装置の信号を、リンク手段を介して互い
    に送受し、 1台のマニピュレータの制御装置の信号により、他のマ
    ニピュレータ装置を連動させて動作させることを特徴と
    する重量物用マニピュレータ設備の制御方法。
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