JPH0732833U - 大電流携帯スイッチ装置 - Google Patents

大電流携帯スイッチ装置

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JPH0732833U
JPH0732833U JP6790693U JP6790693U JPH0732833U JP H0732833 U JPH0732833 U JP H0732833U JP 6790693 U JP6790693 U JP 6790693U JP 6790693 U JP6790693 U JP 6790693U JP H0732833 U JPH0732833 U JP H0732833U
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忠彦 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型化及び軽量化を図り、かつ安価な大電流
携帯スイッチ装置を得る。 【構成】 収納凹部11を設けたケース本体6と、該収
納凹部開口に配設され、複数の接点部を有する導体パタ
ーン50を設けたプリント基板2と、前記複数の接点部
にそれぞれ接続する複数の被覆導線を有し、前記収納凹
部内に引き込まれる多芯ケーブル4と、前記プリント基
板外側に配設され、前記複数の接点部にそれぞれ対向す
る金属接点板を設けた複数のボタン部5A,5B,5C
を一体に有する弾性板と、前記ケース本体の前記収納凹
部を形成した前面側に前記弾性板を挟んで固着されるケ
ース上蓋とを備えた構成であり、前記ボタン部5A,5
B,5Cは押圧時に前記金属接点板が対向する前記接点
部を短絡するようになっている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、大電流で制御する機器等に用いられる大電流携帯スイッチ装置に関 する。
【0002】
【従来の技術】
従来、大電流が流れる複数の接点をオン、オフするための大電流携帯スイッチ 装置は、それぞれ独立している既製の大電流用押しボタンスイッチ(接点部品を ケース内に組み込み済み)を外装ケースに複数個取り付け、各スイッチそれぞれ に配線した構成であった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の構成では、既製の大電流用押しボタンスイッチを複数個 用いているが、この既製のスイッチは外形が大きいため外装ケースに複数個設け る場合、大きな外装ケースを必要とし、大電流携帯スイッチ装置の全体形状が大 型化し、かつ重量も大きくなる嫌いがあった。
【0004】 本考案は、上記の点に鑑み、大電流が流れる複数の接点部をオン、オフするた めの携帯スイッチ装置において、小型化及び軽量化を図り、かつ安価な大電流携 帯スイッチ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の大電流携帯スイッチ装置は、収納凹部を 設けたケース本体と、 該収納凹部開口に配設され、複数の接点部を有する導体パターンを設けたプリ ント基板と、 前記複数の接点部にそれぞれ接続する複数の被覆導線を有し、前記収納凹部内 に引き込まれる多芯ケーブルと、 前記プリント基板外側に配設され、前記複数の接点部にそれぞれ対向する金属 接点板を設けた複数のボタン部を一体に有する弾性板と、 前記ケース本体の前記収納凹部を形成した前面側に前記弾性板を挟んで固着さ れるケース上蓋とを備えている。
【0006】 そして、前記ボタン部が押圧された時に前記金属接点板が対向する前記接点部 を短絡する構成となっている。
【0007】 また、前記ケース上蓋は、前記複数のボタン部が突出する透孔を有していても よい。
【0008】 さらに、前記収納凹部を形成した前記ケース本体の前面に、前記収納凹部の開 口を連続して取り囲む防水用凸条を形成し、該防水用凸条に前記弾性板が圧接す る構成としてもよい。
【0009】
【作用】
本考案の大電流携帯スイッチ装置においては、複数の接点部を有する導体パタ ーンを設けたプリント基板と、前記接点部にそれぞれ対向する金属接点板を設け た複数のボタン部を一体に有する弾性板(絶縁性ゴム板等)とを、ケース本体と ケース上蓋との間に対向配設することにより、ケースを共用した複数の押しボタ ンスイッチが構成され、従来の既製の独立した押しボタンスイッチ(接点部品を ケース内に組み込み済み)を外装ケースに複数個組み込む構成と比較して、小型 化及び軽量化を図ることが可能になり、ケース、接点部品等の共用部品も多くな り製造コストを削減できる。また、前記プリント基板及び前記弾性板からなる押 しボタンスイッチは、前記プリント基板の接点部を短絡する導電部材として、金 属接点板を用いているため接点部の許容電流容量が大きく、大電流をオン、オフ する用途に適している。
【0010】
【実施例】 以下、本考案に係る大電流携帯スイッチ装置の実施例を図面に従って説明する 。
【0011】 図1乃至図8は、大電流携帯スイッチ装置の実施例を示している。これらの図 において、大電流携帯スイッチ装置は、樹脂ケース1と、この内部に設けられる プリント基板2と、プリント基板2の外面に対向する弾性板としての絶縁性ゴム 板3と、樹脂ケース1内に引き込まれる多芯ケーブル4とを有しており、前記樹 脂ケース1の前面(上面)にゴム板3の押しボタン部5A,5B,5Cが突出し ている。前記樹脂ケース1はケース本体6にケース上蓋7とケーブル押さえ蓋8 を取り付け一体化したものである。
【0012】 前記ケース本体6の前面(上面)は、ケーブル押え蓋8を取り付けるケーブル 固定端部20を除き、一段低くなった段差面12となっており、該段差面12に 四隅を切り欠いた略長方形状の収納凹部11が形成されている。前記ケース本体 6の前面には、段差面12の外周縁に沿って略コ字状にリブ10が一体に形成さ れている。この段差面12は前記ゴム板3を載置するものであり、前記リブ10 は前記ゴム板3の位置ずれを防止するとともに、ゴム板3と段差面12との対接 面から水が侵入するのを防止するためのものである。また、段差面12上には収 納凹部11の開口を連続して取り囲む防水用凸条13が一体に突設されている。 すなわち、防水用凸条13は収納凹部11の開口縁11Aの僅かに外側を連続し て取り囲んでいる。さらに、段差面12の四隅にはゴム板3及びケース上蓋7を 止めるための螺子穴17が設けられている。
【0013】 前記収納凹部11内には、中間部中央よりも多少下方にずれた位置の底面に円 筒状突起14が一体に立設されており、また長手両側壁の両端位置及び中間位置 に3対(計6個)のプリント基板支持突起15A乃至15Fが一体に設けられ、 収納凹部11の右上位置に円柱状のプリント基板止め用凸部16が一体に立設さ れている。前記円筒状突起14、プリント基板支持突起15A乃至15F及びプ リント基板止め用凸部16はプリント基板2を支持するものであり、それぞれの 上端面の高さが前記段差面12よりやや低く(プリント基板2の厚さ分だけ低く )形成されており、長手両側壁の中間のプリント基板支持突起15B及び15E の内側位置には前記プリント基板2の支持高よりも高い(段差面12と同じ高さ の)係合凸部18が一体に形成されている。そして、プリント基板止め用凸部1 6にはプリント基板2を固定するための螺子穴19が設けられている。また、円 筒状突起14とプリント基板支持突起15A,15B,15D,15Eは収納凹 部11内に引き込まれた多芯ケーブル4の外周に当たって、当該ケーブル4の抜 けを防止する役目もある。
【0014】 ケース本体6のケーブル固定端部20の上端は図3の側断面図に示すようにケ ース本体6の上端面よりも上方に一段高くなった段差部21を有している。そし て、ケース本体6上端面から収納凹部11内に貫通するケーブル挿通穴22がケ ース本体6に設けられており、該ケーブル挿通穴22は中間位置からケース本体 6の上端面にかけてテーパー状に穴径が広がっている。また、ケース本体6上端 面のケーブル挿通穴22の両側には一対の螺子穴25が設けられている。ケース 本体6の背面(底面)の両側には略コ字状のリブ23が上下方向に一体に形成さ れており、該リブ23で囲まれた内側にはゴム磁石24が貼り付けられている。 該ゴム磁石24は本実施例の大電流携帯スイッチ装置を金属製の車体等に一時的 に吸着させるためのものである。
【0015】 前記ケース上蓋7は前記ゴム板3を挟んだ状態にて前記ケース本体6の前面( 上面)に被せて、四隅を螺子30で固定することによりケース本体6と一体化さ れるようになっている。すなわち、該ケース上蓋7の四隅には螺子用穴31が形 成され、螺子用穴31に挿通した螺子30を螺子穴19に螺合することでケース 上蓋7をケース本体6に固定できる。また、ケース上蓋7の前面(上面)には略 長円状のリブ32が突設されている。該リブ32で囲まれた長円状凹部33の底 面には縦に3個の透孔34A,34B,34Cが形成されている。該透孔34A ,34B,34Cはそれらからゴム板3の押しボタン部5A,5B,5Cをそれ ぞれ突出させるためのものであり、前記リブ32はボタン部5A,5B,5Cの 上端より高くなるように形成されており、該ボタン部5A,5B,5Cの誤動作 を防止するようになっている。
【0016】 前記ケーブル押さえ蓋8は、前記ケース本体6の上端部分であるケーブル固定 端部20(ケーブル固定端部20の段差部21及びケース本体6の上端面)に嵌 合して一対の螺子41で固定することによりケース本体6と一体化されるように なっている。すなわち、ケーブル押さえ蓋8上端面のケーブル挿通穴43の両側 には、ケース本体6側の螺子穴25と一致する一対の螺子用穴44が設けられて おり、螺子41を螺子用穴44に挿通して螺子穴25に螺合することでケーブル 押え蓋8をケース本体6に固定できる。ケーブル押さえ蓋8はその中間から上端 にかけて絞られた形状で形成されており、その前側にはケース本体6上端の段差 部21と嵌合する切欠42が形成されている。ケーブル押さえ蓋8にはその上端 面から下端面に向けてステップ状に穴径が広がっているケーブル挿通穴43が形 成されており、該ケーブル挿通穴43はケース本体6のケーブル挿通穴22と連 通するようになっている。
【0017】 なお、樹脂ケース1を構成するケース本体6、ケース上蓋7及びケーブル押さ え蓋8はそれぞれ樹脂成型品である。
【0018】 前記プリント基板2は前記ケース本体6の収納凹部11の開口に配設され、当 該開口内側に嵌合するようになっている。すなわち、図5に示すように、プリン ト基板2は、外形が収納凹部11と同形の四隅を切り欠いた略長方形状になって いる絶縁板2Aの上面に、銀メッキ等を施した銅箔等の導体パターン50を形成 したものである。該導体パターン50は第1導電部51、第2導電部52、第3 導電部53及び共通導電部54からなっており、各導電部はそれぞれ絶縁間隔を おいて形成され、絶縁板2Aの裏面にはそれぞれの各導電部に対応する接続用導 体パターン(図示省略)が形成され、表と裏の各パターンを接続するスルーホー ル55A,55B,55C,55Dがそれぞれに形成されている。前記共通導電 部54は先端部、中間部、後端部がプリント基板2中央に向けて突出した形状に なっており、第1導電部51は共通導電部54の先端部と対向(近接)して接点 部56Aを構成し、第2導電部52は共通導電部54の中間部と対向(近接)し て接点部56Bを構成し、第3導電部53は共通導電部54の後端部と対向(近 接)して接点部56Cを構成している。プリント基板2の中間部両側には、前記 ケース本体6のプリント基板支持突起15B及び15Eに隣接した係合凸部18 が係合するための一対の係合穴57が設けられており、中間部右上位置には前記 プリント基板止め用凸部16の螺子穴19と一致する螺子用穴58が設けられて いる。
【0019】 弾性板としての弾性を有する絶縁性ゴム板3は、プリント基板2を載置したケ ース本体6の前面(上面)に配置するようになっており、図3及び図4に示すよ うに、該ゴム板3の外周縁がリブ10の内側に嵌合し、段差面12に対接するよ うになっている。図7に示すように、該ゴム板3は前面(上面)に突出した前記 ボタン部5A,5B,5Cを一体に有しており、四隅にはケース本体6の前記螺 子穴17と一致する螺子用穴61が設けられている。ボタン部5A,5B,5C のそれぞれには、図8に示すように、ゴム板裏面側の底面から中間部まで空間と なった中空部62が形成され、その中空部62の天井面に銀等の導体金属からな る円板状の金属接点板63A,63B,63Cが一体成型で固着一体化されてい る。ボタン部5A,5B,5Cは、中空部62を形成したことで薄肉となった弾 性変形しやすい部分が基部にあるため、前面(上面)から押圧力を加えることに より金属接点板63A,63B,63Cの底面を押し下げることができ、押圧力 を解除するとゴム板3の弾性により元の状態に戻るようになっている。
【0020】 前記多芯ケーブル4は内部に4本の被覆導線71A,71B,71C,71D を有するものであり、弾性樹脂等からなるケーブル封止部材72の挿通穴73に 嵌挿されるようになっている。ケーブル封止部材72は、図1に示すように、基 部が前記ケース本体6及びケーブル押さえ蓋8を一体化した際に形成されたケー ブル挿通穴22及びケーブル挿通穴43に嵌合する形状に形成されており、多芯 ケーブル4を挿通した際に該多芯ケーブル4を取り囲む円筒状空洞が形成される ように、ケーブル封止部材72の基部に挿通穴73を取り囲む凹部74が形成さ れている。この凹部74はケーブル封止部材72の基部がケーブル挿通穴22及 びケーブル挿通穴43に嵌合する際に変形可能として、嵌合作業を容易に行える ようにするものである。
【0021】 前記多芯ケーブル4はケーブル封止部材72の挿通穴73に嵌挿され、図1の 如くケーブル先端部分がケース本体6の収納凹部11内で円筒状突起14を環状 に取り巻くように引き込まれて固定されている。そして、多芯ケーブル4は、該 円筒状突起14及びプリント基板支持突起15A,15B,15D,15Eによ って収納凹部11内で環状に曲げられた状態で支持され、ケース本体6から抜け ないようになっている。前記ケーブル封止部材72は、その上端側からケーブル 押さえ蓋8のケーブル挿通穴43に挿通され、基部がケース本体6のケーブル挿 通穴22のテーパー面に嵌合されるとともにケーブル押さえ蓋8のケーブル挿通 穴43にも嵌合された状態で固定される。前記ケース本体6及びケーブル押さえ 蓋8は、ケーブル封止部材72の基部をケーブル挿通穴22,43に嵌合させた 状態とし、かつケース本体6の上端面とケーブル押さえ蓋8の下端面を対面させ 段差部21と切欠42を嵌合させた状態で、螺子41を螺子用穴44に通し、螺 子穴25に螺合して締め付けることで一体化されている。
【0022】 このように、多芯ケーブル4をケーブル封止部材72を介して樹脂ケース1に 取り付けることで多芯ケーブル4と樹脂ケース1間の隙間からの水の侵入を防止 し、樹脂ケース内に多芯ケーブル4を防水状態で引き込むことができる。すなわ ち、多芯ケーブル4とケーブル封止部材72との間は、ケーブル封止部材72の 基部がケース本体6のケーブル挿通穴22及びケーブル押さえ蓋8のケーブル挿 通穴43に圧入状態で嵌合、固定したときに当該基部が押されてケーブル封止部 材72の挿通穴73の内面が多芯ケーブル4に密着することで水密に保たれる。 また、多芯ケーブル4と樹脂ケース1との間は、ケーブル封止部材72の基部が ケース本体6のケーブル挿通穴22及びケーブル押さえ蓋8のケーブル挿通穴4 3に圧入状態で嵌合、固定することで、水密に維持される。
【0023】 前記ケース本体6の収納凹部11の開口には、多芯ケーブル4と接続されたプ リント基板2が嵌合固定される。ここで、プリント基板2及び多芯ケーブル4の 接続は、プリント基板2表面の第1導電部51、第2導電部52、第3導電部5 3及び共通導電部54に対応して裏面に形成されている接続用導体パターン(図 示省略)のそれぞれに、プリント基板裏側に位置するケーブル4から出た先端部 の被覆を剥離した被覆導線71A,71B,71C,71Dをはんだ付けで接続 することで行われる。すなわち、図5のように被覆導線71Aはスルーホール5 5Aを経て第1導電部51に接続され、被覆導線71Bはスルーホール55Bを 経て第2導電部52に接続され、被覆導線71Cはスルーホール55Cを経て第 3導電部53に接続され、被覆導線71Dはスルーホール55Dを経て共通導電 部54に接続される。プリント基板2のケース本体6への固定は、プリント基板 2を収納凹部11の開口に嵌合させ前記円筒状突起14、プリント基板支持突起 15A乃至15F及びプリント基板止め用凸部16により基板表面が段差面12 とほぼ同一高さになる如く支持された状態にて、基板中間部両側の係合穴57と プリント基板支持突起15B乃び15Eに隣接の係合凸部18とが係合され、一 致させた状態で図5の基板側の螺子用穴58に通して螺子59をプリント基板止 め用凸部16の螺子穴19に螺合し締め付けることにより行われる。
【0024】 金属接点板63A,63B,63Cと共に一体成型したゴム板3は、プリント 基板2が固定されたケース本体6前面(上面)のリブ10の内側に嵌合載置され る。該ゴム板3はその周縁部分が段差面12に支持されており、図3、図5に示 すようにボタン部5A,5B,5Cの金属接点板63A,63B,63Cがプリ ント基板2表面の接点部56A(51と54の組),56B(52と54の組) ,56C(53と54の組)のそれぞれに対向し、スイッチ部9A,9B,9C が構成される。そして、ケース本体6の段差面12にゴム板3を嵌合載置した状 態でケース上蓋7をケース本体6に固定することにより、ゴム板3がケース本体 6とケース上蓋7に挟み込まれて固定される。このケース上蓋7のケース本体6 への固定は、ゴム板3のボタン部5A,5B,5Cがケース上蓋7の透孔34A ,34B,34Cからそれぞれ突出するようにケース本体6にケース上蓋7を被 せ、図1のケース本体6の四隅の螺子穴17に、図7のゴム板3の螺子用穴61 とケース上蓋7の螺子用穴31とを一致させ、螺子用穴6,31に螺子30を通 して螺子穴17に螺合し締め付けることにより行われる。このとき、ゴム板3の 外周部の平板状部分は、段差面12とケース上蓋7の底部との間に挟み込まれ、 防水用凸条13にゴム板3の平板状部分が圧接することで水密状態になっており 、防水用凸条13で囲まれた内側が確実に防水状態に維持される効果が得られる 。
【0025】 以上により、樹脂ケース1に3つのスイッチ部9A,9B,9Cを組み付けた 大電流携帯スイッチ装置が得られる。
【0026】 ここで、上記大電流携帯スイッチ装置の動作について述べる。この実施例の大 電流携帯スイッチ装置は、ボタン部5A,5B,5Cの金属接点板63A,63 B,63Cがプリント基板2表面の接点部56A,56B,56Cのそれぞれに 対向してなる前記スイッチ部9A,9B,9Cを操作することで3つの接点部材 をオン、オフ動作させるものである。例えば、多芯ケーブル4の被覆導線71D を共通線路とし、被覆導線71A,71B,71Cをオン、オフ動作線路として それぞれ操作対象の外部機器に接続する。そして、スイッチ部9Aの操作はボタ ン部5Aを指で押したり離したりして行われ、ボタン部5A上面に指で力を加え て押すことにより金属接点板63Aの底面が図5のプリント基板2上の接点部5 6A(51と54の組)に接面して該接点部56Aの第1導電部51と共通導電 部54の先端部とが短絡状態になり、被覆導線71A,71D間が短絡される。 また、ボタン部5Aから指を離して押圧力を解除することにより、ボタン部5A はゴムの弾性力で元の状態に戻り、金属接点板63Aの底面がプリント基板2上 の接点部56Aから離れ、第1導電部51と共通導電部54の先端部とが開放状 態になり、被覆導線71A,71D間が開放される。このように、スイッチ部9 Aは、ボタン部5Aを指で押すことでオン動作し、ボタン部5Aから指を離して 元に戻すことでオフ動作する。同様に、スイッチ部9B,9Cでもボタン部5B ,5Cを指で押したり離したりすることでオン、オフ動作できる。
【0027】 上記実施例によれば、以下の効果を得ることができる。 樹脂ケース1に導体パターンを持つプリント基板2及び接点板を持つゴム板 3を組み付けて複数のスイッチ部9A,9B,9Cを構成しており、従来の既製 の押しボタンスイッチを外装ケースに複数個組み込む構成と比較して、小型化及 び軽量化が実現でき、製造コストを削減できる。 スイッチ部9A,9B,9Cにおいて、プリント基板2の接点部56A,5 6B,56Cを短絡するためにボタン部5A,5B,5Cに設けた導電部材とし て、銀等の導体金属を板状に形成した金属接点板63A,63B,63Cを用い ているため、接点間の許容電流容量が大きく、導電性ゴムを導電部材として用い た場合での大電流使用時の発熱といった恐れが少なく、大電流を用いる用途に適 している。 多芯ケーブル4は、ケーブル封止部材72を介在させて樹脂ケース1に取り 付けられるため、樹脂ケース1に対する多芯ケーブル4の引き込み部分の防水を 良好に行うことができる。 多芯ケーブル4は、ケース本体6側の円筒状突起14に環状に巻き付け、か つプリント基板支持突起15A,15B,15D,15Eでケーブル4の外周を 押えるようにしており、ケーブル封止部材72の使用と相俟ってケーブル4の抜 けを防止できる(従来一般的なケーブル外周を挟持するストッパは不要)。 本体ケース6の段差面12の外縁に沿ったリブ10はゴム板3の位置決めと 共にゴム板3と段差面12との隙間から水が侵入することを妨げる防水効果があ り、さらに収納凹部11の開口を連続して取り囲む防水用凸条13がゴム板3に 圧接することで、当該防水用凸条13の内側の本体ケース6とゴム板3で囲まれ た空間を水密に保つことができる。
【0028】 なお、上記実施例では、樹脂ケース1に3つのスイッチ部9A,9B,9Cを 設けた構成としたが、プリント基板2の導体パターンの形状、ゴム板3のボタン 部の個数、多芯ケーブル4の被覆導線の本数、ケース上蓋7の透孔の個数及び樹 脂ケース1全体の大きさ等を変更することにより、スイッチ部の個数を2つある いは4つ以上に変更可能である。また、ケース上蓋7の透孔を長円形として複数 個のボタン部を1個の透孔から突出させてもよい。
【0029】 以上本考案の実施例について説明してきたが、本考案はこれに限定されること なく請求項の記載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者には 自明であろう。
【0030】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の大電流携帯スイッチ装置によれば、収納凹部を 設けたケース本体上に、複数の接点部を有する導体パターンを設けたプリント基 板を配設し、前記各接点部に接続した複数の被覆導線を有する多芯ケーブルを前 記収納凹部内に引き込み、前記複数の接点部にそれぞれ対向する金属接点板を設 けた複数のボタン部を一体に有する弾性板を前記プリント基板上側に配設し、前 記ケース本体の上面側に前記弾性板を挟んでケース上蓋を固着することにより、 複数のボタン部で操作されるスイッチ部が構成され、従来の既製の押しボタンス イッチを外装ケースに複数個組み込む構成と比較して、小型化及び軽量化を図る ことが可能になり、ケース、接点構成部品等の共用部品を多くでき、製造コスト を削減できる。
【0031】 また、導体パターンを持つ前記プリント基板及び金属接点板を持つ前記弾性板 からなるスイッチ部は、前記ボタン部を押圧することで金属接点板が対向する接 点部を短絡させるようになっており、該接点部の許容電流容量が大きい。従って 、小型軽量で、安価な大電流携帯スイッチ装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る大電流携帯スイッチ装置の実施例
であって、ケース上蓋を省略した正断面図である。
【図2】同正面図である。
【図3】実施例においてケーブルを省略した側断面図で
ある。
【図4】同平断面図である。
【図5】実施例におけるプリント基板を示す正面図であ
る。
【図6】実施例における弾性板としてのゴム板を示す側
面図である。
【図7】同正面図である。
【図8】ゴム板の部分拡大側断面図である。
【符号の説明】
1 樹脂ケース 2 プリント基板 3 ゴム板 4 多芯ケーブル 5A,5B,5C ボタン部 6 ケース本体 7 ケース上蓋 8 ケーブル押さえ蓋 9A,9B,9C スイッチ部 11 収納凹部 22,43 ケーブル挿通穴 34A,34B,34C 透孔 50 導体パターン 56A,56B,56C 接点部 63A,63B,63C 金属接点板 71A,71B,71C,71D 被覆導線

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収納凹部を設けたケース本体と、 該収納凹部開口に配設され、複数の接点部を有する導体
    パターンを設けたプリント基板と、 前記複数の接点部にそれぞれ接続する複数の被覆導線を
    有し、前記収納凹部内に引き込まれる多芯ケーブルと、 前記プリント基板外側に配設され、前記複数の接点部に
    それぞれ対向する金属接点板を設けた複数のボタン部を
    一体に有する弾性板と、 前記ケース本体の前記収納凹部を形成した前面側に前記
    弾性板を挟んで固着されるケース上蓋とを備え、 前記ボタン部は押圧時に前記金属接点板が対向する前記
    接点部を短絡することを特徴とする大電流携帯スイッチ
    装置。
  2. 【請求項2】 前記ケース上蓋は、前記複数のボタン部
    が突出する透孔を有している請求項1記載の大電流携帯
    スイッチ装置。
  3. 【請求項3】 前記収納凹部を形成した前記ケース本体
    の前面に、前記収納凹部の開口を連続して取り囲む防水
    用凸条が形成され、該防水用凸条に前記弾性板が圧接し
    ている請求項1又は2記載の大電流携帯スイッチ装置。
JP1993067906U 1993-11-29 1993-11-29 大電流携帯スイッチ装置 Expired - Lifetime JP2544642Y2 (ja)

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JP2003145459A (ja) * 2001-11-08 2003-05-20 Suruga Seiki Kk マイクロマニピュレータおよびマイクロマニピュレータの衝撃力伝達方法

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JPH0160419U (ja) * 1987-10-09 1989-04-17
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