JPH07328206A - パチンコ玉排出ユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パチンコ玉供給源からのパチンコ玉を所定個
数ずつパチンコ玉払出通路へ導く機能と、上記パチンコ
玉供給源からのパチンコ玉をパチンコ玉回収通路へ導く
機能とを実現した上で、取り付け作業性の向上及び部品
点数の削減を実現すること。 【構成】 本体ケース１は、上部がパチンコ玉Ｐの流入
口１ｃに連通し且つ下部が払出口１ｄ及び回収口１ｅに
連通した玉通路３を有する。レバー８は、玉通路４内を
落下するパチンコ玉Ｐを払出口１ｄに案内する払出位置
と、そのパチンコ玉Ｐを回収口１ｅに案内する回収位置
との間で往復回動する。プランジャ１３は、玉通路４内
のパチンコ玉Ｐの落下を阻止する阻止位置と、パチンコ
玉Ｐの落下を許容する許容位置との間で往復移動する。
レバー８及びプランジャ１３は、本体ケース１内に設け
られた制御回路部によって、それぞれ第１の駆動装置１
２及び第２の駆動装置１６を通じて選択的に往復移動さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、パチンコゲーム機或い
は玉貸機に設けられて、パチンコ玉を賞球用或いは貸出
用として放出するためのパチンコ玉排出ユニットに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】例えばパチンコゲーム機においては、パ
チンコ玉供給源である賞球貯留タンク内のパチンコ玉
を、入賞孔への入賞毎に賞球として所定個数ずつ放出す
るためのパチンコ玉払出装置が設けられており、また、
このパチンコ玉払出装置とは別に、賞球貯留タンク内の
パチンコ玉をパチンコ玉回収通路へ流入させるという所
謂玉抜きを行うためのパチンコ玉回収装置が設けられて
いる。また、パチンコゲーム機には、入賞孔への入賞を
示す信号を受けたときに前記パチンコ玉払出装置を駆動
すると共に、外部からの玉抜き指令信号を受けたときに
前記パチンコ玉回収装置を駆動するための制御装置が設
けられている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来構成では、パ
チンコ玉払出装置、パチンコ玉回収装置及び制御装置が
別々に設けられているため、それらをパチンコゲーム機
に取り付ける際の作業性が悪化することが避けられず、
しかも、制御装置とパチンコ玉払出装置及びパチンコ玉
回収装置との各間を繋ぐ信号線が必要となるため、上記
作業性の一層の悪化や部品点数の増大を招くという問題
点があった。

【０００４】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、パチンコ玉供給源からのパチンコ玉
を所定個数ずつパチンコ玉払出通路へ導く機能と、上記
パチンコ玉供給源からのパチンコ玉をパチンコ玉回収通
路へ導く機能とを実現した上で、パチンコゲーム機或い
は玉貸機に取り付ける際の作業性を大幅に向上させ得る
と共に、部品点数の削減も実現できるようになるパチン
コ玉排出ユニットを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、上部にパチンコ玉供給源からのパチンコ玉
が流入する流入口を有すると共に、下部に上記流入パチ
ンコ玉をパチンコ玉払出通路及びパチンコ玉回収通路へ
それぞれ導くための払出口及び回収口を有する本体ケー
スと、前記本体ケース内に上部が前記流入口と連通し且
つ下部が前記払出口及び回収口にそれぞれ連通するよう
に形成された玉通路と、前記本体ケース内に設けられ、
前記玉通路内を落下するパチンコ玉を前記払出口に案内
する払出位置と当該パチンコ玉を前記回収口に案内する
回収位置との間で往復移動されるガイド部材と、前記本
体ケース内に設けられ、常時において前記ガイド部材を
前記払出位置に保持すると共に動作状態で当該ガイド部
材を前記回収位置へ移動させる第１の駆動装置と、前記
本体ケース内に設けられ、前記玉通路内でのパチンコ玉
の落下を阻止する阻止位置と上記玉通路内でのパチンコ
玉の落下を許容する許容位置との何れかに選択的に移動
されるストッパ部材と、前記本体ケース内に設けられ、
常時において前記ストッパ部材を前記阻止位置に保持す
ると共に動作状態で当該ストッパ部材を前記許容位置へ
移動させる第２の駆動装置と、前記本体ケース内に前記
玉通路を通過するパチンコ玉を計数するように配置され
た玉計数装置と、前記本体ケースの側面に取り付け固定
され、前記第１の駆動装置及び第２の駆動装置を選択的
に動作させるための制御回路部が設けられた回路基板
と、前記本体ケースの側面に前記回路基板及び制御回路
部を覆うように取り付けられた保護カバーとを備えた上
で、前記制御回路部を、回収指令信号を受けたときに前
記第１の駆動装置及び第２の駆動装置を動作させて前記
ガイド部材及びストッパ部材をそれぞれ回収位置及び許
容位置へ強制的に移動させる機能と、放出指令信号を受
けたときに前記第２の駆動装置を動作させて前記ストッ
パ部材を前記許容位置へ移動させると共に、その移動状
態で前記玉計数装置による計数値が設定値に達したとき
に当該ストッパ部材を前記阻止位置へ復帰移動させる機
能とを備えた構成としたものである（請求項１）。

【０００６】この場合、前記制御回路部に対して、前記
第２の駆動装置の動作中においてパチンコ玉が前記玉通
路を異常に多く通過する状態となったときに、これを前
記玉計数装置の計数出力に基づいて検出すると共に、当
該検出状態となったときには前記第１の駆動装置を動作
させて前記ガイド部材を回収位置へ強制的に移動させる
機能を付加する構成としても良いものである（請求項
２）。

【０００７】

【作用】請求項１記載のパチンコ玉排出ユニットでは、
第１の駆動装置及び第２の駆動装置が動作停止された常
時においては、ガイド部材が払出位置に保持され、スト
ッパ部材が阻止位置に保持される。本体ケース内の玉通
路には、パチンコ玉供給源からのパチンコ玉が流入口を
通じて流入するが、上記のようにストッパ部材が阻止位
置に保持された状態では、玉通路内でのパチンコ玉の落
下が上記ストッパ部材により阻止される。

【０００８】この状態から、制御回路部に対し放出指令
信号が与えられると、その制御回路部が第２の駆動装置
を動作させてストッパ部材を許容位置へ移動させる。す
ると、パチンコ玉供給源から玉通路内に流入するパチン
コ玉の落下が許容されるようになり、このときには前述
したようにガイド部材が払出位置に保持されているか
ら、上記落下パチンコ玉が当該ガイド部材により払出口
へ案内され、そのパチンコ玉がパチンコ玉払出通路を介
して放出されるようになる。このようにストッパ部材が
許容位置へ移動されるのに応じてパチンコ玉が玉通路を
通過する場合、そのパチンコ玉が玉計数装置により計数
されるようになる。そして、制御回路部は、上記計数値
が設定値に達したときにストッパ部材を阻止位置へ復帰
移動させるから、上記のようなパチンコ玉の放出が停止
されるものであり、これにより設定値に対応した数のパ
チンコ玉が放出されることになる。

【０００９】また、制御回路部に対し回収指令信号が与
えられたときには、その制御回路部が第１の駆動装置及
び第２の駆動装置を動作させてガイド部材及びストッパ
部材をそれぞれ回収位置及び許容位置へ移動させる。す
ると、パチンコ玉供給源から玉通路内に流入するパチン
コ玉の落下が許容されると共に、そのパチンコ玉がガイ
ド部材により回収口へ案内されるようになり、以て玉供
給源からのパチンコ玉がパチンコ玉回収通路を通じて回
収されるという所謂玉抜きが行われる。

【００１０】この場合、パチンコ玉供給源からのパチン
コ玉を所定個数ずつパチンコ玉払出通路へ導く機能部
分、上記パチンコ玉供給源からのパチンコ玉をパチンコ
玉回収通路へ導く機能部分、並びにこれらの機能を制御
するための制御回路部が、同一の本体ケースに設けられ
てユニット化されているから、部品点数の削減及び取り
付け作業性の向上を実現できるようになる。

【００１１】請求項２記載のパチンコ玉排出ユニットで
は、制御回路部は、前記第２の駆動装置の動作中、つま
りパチンコ玉の放出動作が行われている最中に、パチン
コ玉が玉通路を異常に多く通過する状態となったとき
に、これを玉計数装置の計数出力に基づいて検出すると
共に、当該検出状態となったときには第１の駆動装置を
動作させて前記ガイド部材を回収位置へ強制的に移動さ
せる。この結果、玉通路を通過するパチンコ玉を回収口
を通じて回収できるようになり、パチンコ玉が不用意に
多く払い出される事態が未然に防止される。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。図１はパチンコ玉排出ユニットの縦
断側面図、図２は図１中のＡ−Ａ線に沿った断面図、図
３は同ユニットの上面図を示し、図４〜図７はパチンコ
玉排出ユニットの構成部品の斜視図を示している。

【００１３】図１〜図３において、本体ケース１は、図
４に示すような矩形容器状に形成されたベース１ａの開
口部を同図に示す形状に形成されたカバー１ｂにより閉
鎖した形態となっており、その上部に図示しないパチン
コ玉供給源からのパチンコ玉Ｐが流入する流入口１ｃを
有すると共に、下部に上記流入パチンコ玉Ｐを何れも図
示しないパチンコ玉払出通路及びパチンコ玉回収通路へ
それぞれ導くための払出口１ｄ及び回収口１ｅを有した
構成となっている。

【００１４】上記本体ケース１内には、図２において理
解されるように、図５に示すような形状に形成された一
対のスペーサ２、３が収納されており、これらスペーサ
２、３間には、上部が前記流入口１ｃと連通し且つ下部
が前記払出口１ｄ及び回収口１ｅに連通する玉通路４が
存するようになっている。尚、上記玉通路４は、スペー
サ２に形成された凹状部２ａ、２ａとスペーサ３に掲載
された突部３ａ、３ａにより画定された屈曲部が２箇所
に設けられるものであり、内部を落下するパチンコ玉Ｐ
の勢いを当該屈曲部により緩衝するようになっている。

【００１５】また、一方のスペーサ２には、玉通路４を
画定するための立上がり壁２ｂが形成されており、本体
ケース１内には、この立上がり壁２ｂによって玉通路４
と隔絶された状態となる機械室５（図１参照）が形成さ
れる。さらに、当該スペーサ２における前記凹状部２
ａ、２ａにより挟まれた部分と本体ケース１との間に形
成される空間部は、機械室５と連通したセンサ収納室６
（図２参照）として利用される構成となっている。加え
て、スペーサ２における前記凹状部２ａより下方の部分
と本体ケース１との間に形成される空間部は、機械室５
と連通したスライダ収納室７（図２参照）として利用さ
れる構成となっている。

【００１６】玉通路４内の下部には、ガイド部材として
のレバー８が設けられている。このレバー８は、図６の
ような形状に形成されたもので、その基端部に突設され
た軸８ａが、前記スペーサ２、３に形成された支持孔２
ｃ、３ｂ（図５参照）に対し回動可能に支持されてい
る。この場合、上記レバー８は、玉通路４内を落下する
パチンコ玉Ｐを払出口１ｄに案内する払出位置（図１に
実線で示す位置）と、そのパチンコ玉Ｐを回収口１ｅに
案内する回収位置（図１に二点鎖線で示す位置）との間
で往復回動可能に設けられている。

【００１７】上記レバー８は、その側面に一体に突設さ
れたアーム８ｂが、スペーサ２に形成された弧状貫通孔
２ｄを介して前記スライダ収納室７内に突出されてい
る。このスライダ収納室７内には、図６のような形状の
スライダ９が前記レバー８の回動方向へ往復移動可能に
収納されており、上記アーム８ｂは、このスライダ９に
形成された溝部９ａに係合されている。従って、レバー
８は、スライダ９の往復移動に連動して往復回動される
ことになる。

【００１８】前記機械室５内には、スライダ９を通じて
レバー８を往復回動させるための電磁ソレノイド１０が
設けられている。この電磁ソレノイド１０は、上記スラ
イダ９及びこのスライダ９を通じてレバー８を払出位置
方向へ付勢する圧縮コイルばね１１と共に、本発明でい
う第１の駆動装置１２を構成するもので、その断電状態
では、レバー８が図１に実線で示す払出位置に保持さ
れ、通電状態ではレバー８が図１に二点鎖線で示す回収
位置へ回動されるようになっている。

【００１９】前記スペーサ２には、前記立上がり壁２ｂ
と直交した状態で設けられて機械室５内に位置されたガ
イドレール部２ｅが一体に形成されており、このガイド
レール部２ｅには、ストッパ部材としてのプランジャ１
３が往復移動可能に支持されている。このプランジャ１
３は、図７のような形状に形成されたもので、その先端
部を前記玉通路４内に上記立上がり壁２ｂに形成された
切欠部２ｆから突出させて当該玉通路４内のパチンコ玉
Ｐの落下を阻止する阻止位置（図１に示す位置）と、先
端部を玉通路４内から退避させてパチンコ玉Ｐの落下を
許容する許容位置との間で往復移動するようになってい
る。

【００２０】上記プランジャ１３は、一体に突設された
アーム１３ａが、前記ガイドレール部２ｅに沿って往復
移動するスライダ１４に形成された切欠部１４ａ（図７
参照）に連結されている。従って、プランジャ１３は、
スライダ１４に連動して往復移動されることになる。

【００２１】機械室５内には、スライダ１４を通じてプ
ランジャ１３を往復移動させるための電磁ソレノイド１
５が設けられている。この電磁ソレノイド１５は、上記
スライダ１４と共に本発明でいう第２の駆動装置１６を
構成するもので、その断電状態では、プランジャ１３が
前記阻止位置に保持され、通電状態ではプランジャ１３
が前記許容位置へ移動されるようになっている。

【００２２】前記センサ収納室６内には、受光回路１７
が収納されている。この受光回路１７は、スペーサ２に
形成された透孔２ｇを介して前記プランジャ１３の先端
部よりパチンコ玉Ｐの半個分だけ上方の位置に臨む第１
のホトトランジスタ１８ａと、スペーサ２に形成された
透孔２ｈを介して前記プランジャ１３の先端部よりパチ
ンコ玉Ｐの半個分だけ下方の位置に臨む第２のホトトラ
ンジスタ１９ａとをプリント配線基板１７ａ上に配設す
ることにより構成されている。

【００２３】本体ケース１のカバー１ｂとスペーサ３と
の間における前記受光回路１７との対応部位には、投光
回路２０が配置されている。この投光回路２０は、前記
ホトトランジスタ１８ａ、１９ａとそれぞれ光軸が一致
された発光ダイオード１８ｂ、１９ｂをプリント配線基
板２０ａ上に配設することにより構成されている。尚、
スペーサ３には、上記発光ダイオード１８ｂ、１９ｂが
入り込む投光３ｃ、３ｄが形成されている。

【００２４】ここで、上記ホトトランジスタ１８ａ及び
発光ダイオード１８ｂにより空状態センサ１８が構成さ
れ、ホトトランジスタ１９ａ及び発光ダイオード１９ｂ
により本発明でいう玉計数装置に相当した玉数センサ１
９が構成されるものである。この場合、空状態センサ１
８においては、ホトトランジスタ１９ａが受光状態にな
ったときに、これを玉通路４内にパチンコ玉Ｐが供給さ
れていない「空」状態と判断する。また、玉数センサ１
９においては、ホトトランジスタ１９ａ及び発光ダイオ
ード１９ｂ間の光軸がパチンコ玉Ｐに遮られる毎にホト
トランジスタ１９ａから立ち下がり状パルスを出力する
ものであり、そのパルスは玉通路４を通過するパチンコ
玉数を示す計数信号として利用される。

【００２５】一方、本体ケース１の側面、特には図２に
示すカバー１ｂの側面には、プリント配線基板２１ａ
（本発明でいう回路基板に相当）上に配置された制御回
路部２１が設けられると共に、この制御回路部２１を覆
うようにして保護カバー２２が取り付けられている。
尚、プリント配線基板２１ａ上には、必要に応じて外部
機器との間での信号の授受を行うためのインタフェイス
回路２３が設けられる。また、図示しないが、前記カバ
ー１ｂとスペーサ３との間には、上記制御回路部２１と
空状態センサ１８及び玉数センサ１９との間を電気的及
び磁気的に遮蔽するためのシールド板が設けられるもの
である。

【００２６】ここで、上記制御回路部２１は、外部から
の回収指令信号を受けたときには、前記電磁ソレノイド
１０及び１５に通電して第１の駆動装置１２及び第２の
駆動装置１６を動作させるようになっており、これによ
り前記レバー８及びプランジャ１３をそれぞれ前述した
回収位置及び許容位置へ強制的に移動させる。

【００２７】また、制御回路部２１は、外部からの放出
指令信号を受けたときには、電磁ソレノイド１５に通電
して第２の駆動装置１６を動作させることによりプラン
ジャ１３を許容位置へ移動させると共に、その移動状態
（つまり玉通路４をパチンコ玉Ｐが落下する状態）で前
記玉数センサ１９からの計数信号により示される落下パ
チンコ玉数が設定値に達したときに、当該プランジャ１
３を阻止位置へ復帰移動させるようになっている。

【００２８】さらに、制御回路部２１は、前記第２の駆
動装置１６の動作中においてパチンコ玉Ｐが玉通路４を
異常に多く通過する状態となったときに、これを玉数セ
ンサ１９の計数信号に基づいて検出すると共に、当該検
出状態となったときには前記第１の駆動装置１２を動作
させて前記レバー８を回収位置へ強制的に移動させるよ
うになっている。

【００２９】尚、図示しないが、制御回路部２１と、電
磁ソレノイド１０及び１５、受光回路１７、投光回路２
０との各間の電気的な接続は、プリント配線基板２１ａ
に固定されたコネクタを通じて行うものであり、本体ケ
ース１のカバー１ｂ及びスペーサ３には、そのコネクタ
が入り込むための開口部１ｆ（図４参照）及び切欠部３
ｅ（図５参照）がそれぞれ形成されている。

【００３０】上記した本実施例の構成によれば、以下に
述べるような作用・効果が得られるようになる。制御回
路部２１に対して外部からの放出指令信号或いは回収指
令信号が入力されていない常時においては、第１の駆動
装置１２及び第２の駆動装置１６が動作停止されている
ため、レバー８が払出位置に保持され、プランジャ１３
が阻止位置に保持される。このため、パチンコ玉供給源
から玉通路４内に流入するパチンコ玉Ｐの落下が上記プ
ランジャ１３により阻止される。

【００３１】この状態から、制御回路部２１に対し放出
指令信号が与えられると、その制御回路部２１が第２の
駆動装置１６を動作させてプランジャ１３を許容位置へ
移動させるため、玉通路４内に流入したパチンコ玉Ｐの
落下が許容されるようになり、このときには前述したよ
うにレバー８が払出位置に保持されているから、上記落
下パチンコ玉Ｐが当該レバー８により払出口１ｄへ案内
され、そのパチンコ玉Ｐが図示しないパチンコ玉払出通
路を介して放出されるようになる。このようにプランジ
ャ１３が許容位置へ移動されるのに応じてパチンコ玉Ｐ
が玉通路４を通過する場合、玉数センサ１９から上記落
下パチンコ玉Ｐの数を示す計数信号が出力されるように
なり、制御回路部２１は、上記計数信号により示される
落下パチンコ玉数が設定値に達したときにプランジャ１
３を阻止位置へ復帰移動させる。この結果、上記のよう
なパチンコ玉Ｐの放出が停止されるものであり、これに
より上記設定値に対応した数のパチンコ玉Ｐが放出され
ることになる。

【００３２】また、制御回路部２１に対し回収指令信号
が与えられると、その制御回路部２１が第１の駆動装置
１２及び第２の駆動装置１６を動作させてレバー８及び
プランジャ１３をそれぞれ回収位置及び許容位置へ移動
させる。すると、玉通路４内に流入するパチンコ玉Ｐの
落下が許容されると共に、そのパチンコ玉Ｐがレバー８
により回収口へ案内されるようになり、以て玉供給源か
らのパチンコ玉Ｐがパチンコ玉Ｐ回収通路を通じて回収
されるという所謂玉抜きが行われる。

【００３３】さらに、制御回路部２１は、前記第２の駆
動装置１６の動作中、つまりパチンコ玉Ｐの放出動作が
行われている最中に、パチンコ玉Ｐが玉通路４を異常に
多く通過する状態となったときに、これを玉数センサ１
９からの計数信号に基づいて検出すると共に、当該検出
状態となったときには第１の駆動装置１２を動作させて
前記レバー８を回収位置へ強制的に移動させる。この結
果、玉通路４を通過するパチンコ玉Ｐを回収口１ｅを通
じて回収できるようになり、故障或いは遊技者による不
正行為などによってパチンコ玉Ｐが不用意に多く払い出
される事態が未然に防止される。

【００３４】この場合、パチンコ玉供給源からのパチン
コ玉Ｐを所定個数ずつパチンコ玉払出通路へ導く機能部
分、上記パチンコ玉供給源からのパチンコ玉Ｐをパチン
コ玉回収通路へ導く機能部分、並びにこれらの機能を制
御するための制御回路部２１が、同一の本体ケース１に
設けられてユニット化されて、上記各機能部分及び制御
回路部２１間を繋ぐリード線が不要となるから、部品点
数を削減できると共に、取り付け時において上記リード
線の引き回しが不要になるなど、作業性の向上を実現で
きるようになる。

【００３５】尚、上記実施例によるパチンコ玉排出ユニ
ットは、パチンコゲーム機に対し賞球としてのパチンコ
玉放出用として取り付けたり、或いは玉貸機に対し貸出
用のパチンコ玉放出用として取り付けるものである。こ
の場合、例えば、パチンコゲーム機に取り付ける場合に
は、入賞孔へのパチンコ玉の入賞毎に制御回路部２１に
放出指令信号を与え、また、パチンコホールの営業終了
後などに玉抜きを行う場合に制御回路部２１に回収指令
信号を与えることになる。

【００３６】また、上記実施例では、ストッパ部材とし
て阻止位置と許容位置との間で往復移動するプランジャ
１３を設ける構成としたが、玉通路４内にパチンコ玉Ｐ
の通過に応じて回転するスプロケットを設けると共に、
このスプロケットの回転を拘束した阻止位置と回転を許
容した許容位置との間で移動されるストッパ部材を設
け、このストッパ部材が阻止位置へ移動されたときにス
プロケットの回転を拘束して玉通路４内でのパチンコ玉
Ｐの落下を阻止すると共に、当該ストッパ部材が許容位
置へ移動されたときにスプロケットの回転を許容して玉
通路４内でのパチンコ玉Ｐの落下を許容する構成とする
こともできる。

【００３７】

【発明の効果】本発明によれば以上の説明によって明ら
かなように、パチンコ玉供給源からのパチンコ玉を所定
個数ずつパチンコ玉払出通路へ導く機能と、上記パチン
コ玉供給源からのパチンコ玉をパチンコ玉回収通路へ導
く機能とを同一の本体ケースに集約して設ける構成とし
たから、パチンコゲーム機或いは玉貸機に取り付ける際
の作業性を大幅に向上させ得ると共に、部品点数の削減
も実現できるという有益な効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】全体の縦断側面図

【図２】図１のＡ−Ａ線に沿った断面図

【図３】全体の上面図

【図４】本体ケースの分解斜視図

【図５】一対のスペーサの斜視図

【図６】第１の駆動装置を構成する部品の分解斜視図

【図７】第２の駆動装置を構成する部品の分解斜視図

【符号の説明】

図面中、１は本体ケース、１ｃは流入口、１ｄは払出
口、１ｅは回収口、４は玉通路、８はレバー（ガイド部
材）、９はスライダ、１０は電磁ソレノイド、１２は第
１の駆動装置、１３はプランジャ（ストッパ部材）、１
４はスライダ、１５は電磁ソレノイド、１６は第２の駆
動装置、１８は空状態センサ、１９は玉数センサ（玉計
数装置）、２１は制御回路部、２１ａはプリント配線基
板（回路基板）、２２は保護カバーを示す。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上部にパチンコ玉供給源からのパチンコ
   玉が流入する流入口を有すると共に、下部に上記流入パ
   チンコ玉をパチンコ玉払出通路及びパチンコ玉回収通路
   へそれぞれ導くための払出口及び回収口を有する本体ケ
   ースと、 前記本体ケース内に上部が前記流入口と連通し且つ下部
   が前記払出口及び回収口にそれぞれ連通するように形成
   された玉通路と、 前記本体ケース内に設けられ、前記玉通路内を落下する
   パチンコ玉を前記払出口に案内する払出位置と当該パチ
   ンコ玉を前記回収口に案内する回収位置との間で往復移
   動するガイド部材と、 前記本体ケース内に設けられ、常時において前記ガイド
   部材を前記払出位置に保持すると共に動作状態で当該ガ
   イド部材を前記回収位置へ移動させる第１の駆動装置
   と、 前記本体ケース内に設けられ、前記玉通路内でのパチン
   コ玉の落下を阻止する阻止位置と上記玉通路内でのパチ
   ンコ玉の落下を許容する許容位置の何れかに選択的に移
   動されるストッパ部材と、 前記本体ケース内に設けられ、常時において前記ストッ
   パ部材を前記阻止位置に保持すると共に動作状態で当該
   ストッパ部材を前記許容位置へ移動させる第２の駆動装
   置と、 前記本体ケース内に前記玉通路を通過するパチンコ玉を
   計数するように配置された玉計数装置と、 前記本体ケースの側面に取り付け固定され、前記第１の
   駆動装置及び第２の駆動装置を選択的に動作させるため
   の制御回路部が設けられた回路基板と、 前記本体ケースの側面に前記回路基板及び制御回路部を
   覆うように取り付けられた保護カバーとを備え、 前記制御回路部は、回収指令信号を受けたときに前記第
   １の駆動装置及び第２の駆動装置を動作させて前記ガイ
   ド部材及びストッパ部材をそれぞれ回収位置及び許容位
   置へ強制的に移動させる機能と、放出指令信号を受けた
   ときに前記第２の駆動装置を動作させて前記ストッパ部
   材を前記許容位置へ移動させると共に、その移動状態で
   前記玉計数装置による計数値が設定値に達したときに当
   該ストッパ部材を前記阻止位置へ復帰移動させる機能と
   を備えていることを特徴とするパチンコ玉排出ユニッ
   ト。
2. 【請求項２】 前記制御回路部は、前記第２の駆動装置
   の動作中においてパチンコ玉が前記玉通路を異常に多く
   通過する状態となったときに、これを前記玉計数装置の
   計数出力に基づいて検出すると共に、当該検出状態とな
   ったときには前記第１の駆動装置を動作させて前記ガイ
   ド部材を回収位置へ強制的に移動させる機能を備えてい
   ることを特徴とする請求項１記載のパチンコ玉排出ユニ
   ット。