JP3685664B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、球を排出する球排出装置を備えたパチンコ遊技機などの遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術を代表的な遊技機であるパチンコ遊技機(パチンコ機)を例に挙げて説明する。
従来のパチンコ遊技機には、パチンコ機本体に並設されたカードユニットのカード挿入口にプリペイドカード(遊技カード)を挿入して球貸し操作部を操作することにより当該パチンコ機本体内の球排出装置を作動させて、遊技カードに記憶された有価情報と引き代えに遊技球を供給皿に借り出して遊技を行う所謂CR機タイプが普及している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、CR機タイプの場合には、球排出装置が賞球排出装置と貸球排出装置を兼ねているので、排出した球が賞球であるか貸球であるかを区別することができなかった。
また、球排出装置が実際に排出した球の数が所定数であるか否かを確認することもできなかった。そして、球排出装置から排出された球が流下する流路を賞球用流路と貸球用流路と分岐してそれぞれに球検出器を設けるとともに分岐部に流路切換弁を設けることも考えられるが、流路切換弁が故障する等により、排出された球が異常な流路に案内されて検出される事態も発生し得る。
【0004】
本発明は上記した事情に鑑みなされたもので、その目的は、実際に排出された球の数が賞球であるか貸球であるかを区別することができ、しかも実際に排出された球を確実に検出して計数することができ、排出された球が所定の流路以外を流下した場合にはその異常を検出できる遊技機を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために提案されたもので、請求項1に記載のものは、前面に設けた供給皿に球を排出可能な球排出装置と、該球排出装置を作動して所要数の球を排出する制御を行なう排出制御回路と、を具備し、
上記球排出装置から排出された球を上記供給皿側へ案内する案内樋の所要部位を分岐して、賞球として排出された球が流下する第1の樋と、貸球として排出された球が流下する第2の樋と、を形成し、
上記第1の樋と第2の樋との分岐部に、常態では上記第1の樋入口が開放すると共に上記第2の樋入口を切替部材が閉鎖する状態に維持し、且つ、貸球排出指令に基づいて上記排出制御回路が上記切替部材の変換作動を制御して上記第1の樋入口を閉鎖すると共に上記第2の樋入口が開放する切替装置を設けた遊技機において、
上記第1の樋を流下する賞球を検出する第1検出手段と、上記第2の樋を流下する貸球を検出する第2検出手段と、を備え、
上記第1検出手段からの検出信号及び上記第2検出手段からの検出信号は、上記排出制御回路に、上記球排出装置から排出される賞球としての球数及び貸球としての球数の各々確認信号として送信され、
上記排出制御回路は、
貸球排出指令に基づき、上記球排出装置を作動した際に、上記第2検出手段からの検出信号が入力されることなく上記第1検出手段からの検出信号が入力された際には、上記切替部材の切替が正常に行なわれない異常状態の発生と判断して異常報知を行なうとともに、上記異常状態が発生した際には、球排出装置の球排出に関わる作動を停止させて、上記第2の樋入口が開放するように切替装置を確認するための作動を行なわせる異常状態解除制御手段を含み、
上記異常状態解除制御手段は、上記切替部材を作動させるための電気的駆動源に確認用の電圧を印加して、上記切替部材を強制的に正常状態に戻すことを特徴とする遊技機である
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は代表的な遊技機であるパチンコ機1とカードユニット2の正面図、図2はパチンコ機1とカードユニット2の背面図、図3はパチンコ機1の遊技盤3の正面図である。
【0007】
このパチンコ機1は、所謂CR式パチンコ遊技機であり、カードユニット2のカード挿入口4に遊技カード(プリペイドカード)を挿入し、後述する球貸し操作部5を操作することによりパチンコ機1の供給皿(上皿)6に球を借りて、この球を発射することにより遊技を行なうものである。
【0008】
パチンコ機1は、図1に示すように、機枠7に、大きな開口部を有する額縁状の前面枠9を開閉可能に取り付け、前面枠9の開口部を前方から塞ぐようにしてガラス装飾枠10と供給皿6を備えた開閉パネル11をそれぞれ開閉可能に取り付けるとともに開閉パネル11の下方に下皿12、灰皿13、発射操作部14を設けてある。そして、前面枠9の裏面に取り付けた遊技盤収納フレーム15内に遊技盤3を装着し、遊技盤3の表面に形成した遊技領域16がガラス装飾枠10の透明ガラスを通して見えるように構成してある。また、供給皿6には、球貸し操作部5を設けてある。
【0009】
遊技盤3は、図3に示すように、表面に、内外のバンド等の区画部材17によりほぼ円形の遊技領域16を形成し、この遊技領域16内のほぼ中央に特別図柄表示装置20、その下方に特別図柄始動口(本実施形態では入賞のし易さを変換する普通電動入賞口を使用)21と普通図柄表示装置、その下方左右に通過式の普通図柄始動口22、その下方に大入賞口として機能するアタッカー23、他の部分に一般入賞口24などの役物を配設し、遊技領域16の外部左側には、打球発射装置19から発射された打球を遊技領域16に案内する打球案内流路を形成してある。また、上記アタッカー23には、継続入賞口に入賞した球を検出するアタッカー継続スイッチ25、アタッカーカウントスイッチ26を設け、特別図柄始動口21には特別図柄始動スイッチ27を、普通図柄始動口22には普通図柄始動スイッチ29をそれぞれ設け、その他の一般入賞口24にも入賞口スイッチ30を設ける。すなわち、各入賞口にはそれぞれ入賞球検出手段を設けて、各入賞口に入賞した打球を検出するように構成する。
【0010】
パチンコ機1の裏側には、図2及び図4に示すように、遊技盤収納フレーム15の背面に、開口部を有する裏機構盤31を開閉可能に取り付け、この裏機構盤31に各種の制御装置を取り付けるとともに、電源回路としての電源供給装置32を取り付け、該電源供給装置32から各制御装置に電源を供給する。本実施形態では、制御装置を機能別に分けてそれぞれ別個のケース(基板ボックス)に制御回路を収納してユニット化し、役物制御回路を備えた遊技制御装置(役物制御装置)33、表示制御回路を備えた表示制御装置34、装飾制御回路を備えた装飾制御装置35、音制御回路を備えた音制御装置36、排出制御回路を備えた排出制御装置37、及び、発射制御回路を備えた発射制御装置38とし、カードユニット2と排出制御装置37とは中継基板39を介して電気的に接続している。なお、これらの制御装置は、それぞれを独立した状態で取り付ける。
【0011】
また、裏機構盤31には、その上部に球貯留タンク40を設けるとともに、該球貯留タンク40から球を2列(2条)に整列しながら導出する球導出樋41を設け、球導出樋41の傾斜下端が位置する裏機構盤31の一側に、球導出樋41からの球が流下方向を下方に変更する屈曲流路部材42を設け、この屈曲流路部材42に半端球センサ(半端球検出スイッチ)43を設けるとともに球抜き弁機構(図示せず)を設け、屈曲流路部材42の下方に、球排出装置として機能する球排出ユニット44を取り付け、この球排出ユニット44の下方に、流路の切替装置として機能する流路切替ユニット45を取り付け、流路切替ユニット45の下方に、球を前記供給皿6に案内する球排出樋(案内樋)46を形成してある。なお、半端球センサ43は、1回の球排出に必要とされる最大数の球があるか否かを検出するセンサである。
【0012】
球排出ユニット44は、図5から図7に示すように、球導出樋41からの球を所定数ずつ排出(流下)させるユニットであり、排出制御装置37からの制御信号(球排出指令)に基づいて制御される。この球排出ユニット44の透明なプラスチック製ケース50の内部には、樋として機能する球排出流路51が2条形成される。なお、球排出流路51を2条設けたのは、球を効率的に排出するためであり、賞球と貸球の区別とは直接関係する訳ではない。
【0013】
球排出ユニット44は、球排出機構の主要部として、一対のスプロケット52と第1歯車53と停止歯車54を備え、これらはケース50内に回転自在に設けられた同一の回転軸55に固定されている。第1歯車53は、球排出モーターであるパルスモータ56の出力軸に取り付けられた第2歯車57と噛合している。これにより、スプロケット52、第1歯車53、停止歯車54は、パルスモータ56により一体に回転駆動される。パルスモータ56は、その回転駆動が排出制御装置37により駆動パルスで制御される。
【0014】
停止歯車54には、一端を軸着して揺動可能なフラッパー状のストッパ部材59が係合可能に臨んでいる。このストッパ部材59は、常態ではリターンスプリング60に付勢されて、図7中実線に示すように、停止歯車54の爪と係合する位置に配置され、停止歯車54の回転を禁止しているが、ストッパソレノイド61に通電すると、リターンスプリング60の付勢に抗してストッパソレノイド61側に吸引され、図7中点線で示す位置まで後退する。これにより、ストッパ部材59と停止歯車54との係合(ロック)が解除され、停止歯車54が回転可能となる。
【0015】
この様に、球排出装置の一部として、回転軸55の回転に対してストッパ機構を設けることにより、回転軸55が回転の慣性や球の重みで余分に回転してしまうことを防止でき、スプロケット52の回転量を排出制御装置37により正確に制御できる。したがって、本実施形態では、スプロケット52が、球排出流路(樋)51の内部を流下する球を1個宛に排出制御する球排出制御部材として機能し、パルスモータ56が、球排出制御部材を作動する電動式駆動源として機能する。
【0016】
両スプロケット52は、外周に球が嵌合可能な複数(本実施形態では8個)の球嵌合凹部62を形成し、この球嵌合凹部62の先端部分がそれぞれ球排出流路51内に臨むように配置されている。これにより、球排出流路51内を通過する球は1つの球嵌合凹部62内に1個ずつ嵌合して、スプロケット52の回転動作とともに排出される。すなわち、スプロケット52が1つの球嵌合凹部62を回動する毎(本実施形態では全周で8個あるので45度回転する毎)に球が1個宛排出される。換言すれば、スプロケット52の回転量に比例した個数の球が排出される。
【0017】
また、両スプロケット52は、互いに球嵌合凹部62の半個分だけ位相がずれた状態で回転軸55に固定されており、したがって、球排出流路51内で回動する場合にも球半個分だけ前後して回動する。このため、両スプロケット52は一体に回転するが、球の排出は交互に行われ、これにより2条の球排出流路51であっても回転量を制御することにより1個宛球を排出することができる。
【0018】
次に、上記の流路切替ユニット45について説明する。この流路切替ユニット45もまた上記の球排出ユニット44と同様に、ケース65内に、並行に形成された2列(2条)の流路を案内樋として備えている。そして、これらの流路を横U字状に屈曲させて蛇行方向を揃えた状態で左右横並びに配設してある。
なお、流路の上端開口(入口)は、流路切替ユニット45及び球排出ユニット44が裏機構盤31に取り付けられた状態で、球排出ユニット44の球排出流路51の下端開口(出口)と連通する。
【0019】
図8に示すように、流路切替ユニット45の流路(案内樋)は、途中から第1の樋である賞球用流路63と、第2の樋である貸球用流路64とに分岐してあり、これらの賞球用流路63と貸球用流路64とを前後方向に蛇行させた状態で形成してある。
【0020】
具体的に説明すると、賞球用流路63は、分岐部よりも下側から後方側(取り付けた状態における遊技機後方側であり図8中左側に相当)に緩やかに下り傾斜した後に、ケース65の後端部分で折り返して前方側(図8中右側に相当)に緩やかに下り傾斜した横U字状に形成してある。また、貸球用流路64は、分岐部から前方側に向けて賞球用流路63よりも急勾配で下り傾斜した後に、後方側に折り返した横U字状に形成してある。つまり、賞球用流路63と貸球用流路64とは、U字の開口(頭部)を向かい合わせた状態で形成してあるが、流路の長さは賞球用流路63よりも貸球用流路64の方が短い。
そして、これらの賞球用流路63と貸球用流路64とは流路切替ユニット45の下端部分の合流部で合流しており、合流された後に裏機構盤31の球排出樋46を介して供給皿6に排出される。
【0021】
上記の賞球用流路63と貸球用流路64との分岐部には、切替部材として板片状の流路切替弁66を配設してある。この流路切替弁66は、基端部分に嵌合された回動支軸67を中心に回動可能に取り付けられている。この流路切替弁66は、流路切替用の電気的駆動源として機能する流路切替ソレノイド69の励磁・消磁に伴って回動し、球を案内する球流下路を切り換える。即ち、流路切替ソレノイド69の消磁状態では、流路切替弁66は、流路切替ソレノイド69のスプリングの付勢力により、球排出ユニット44から流下してきた球を賞球用流路63に案内する状態で停止し、流路切替ソレノイド69の励磁状態では球排出ユニット44から流下してきた球を貸球用流路64に案内する状態に流路を切り換える。
【0022】
なお、流路切替ソレノイド69は、排出制御装置37に電気的に接続されており、この排出制御装置37からの駆動信号によって励磁・消磁が制御される。例えば、流路切替ソレノイド69は、貸球の排出に連動した所定期間に亘って励磁され、球排出ユニット44から排出された球を貸球用流路64側に案内するように流路切替を行う。
【0023】
本実施形態では、流路切替ソレノイド69の動力を流路切替弁66に伝達する動力伝達部材を、流路切替ソレノイド69のプランジャー部に基端部が接続された第1連結ギア部材70aと、流路切替弁66の基端側部分に基端部が接続された第2連結ギア部材70bとから構成してある。
なお、第2連結ギア部材70bは、2列の流路のそれぞれに設けた流路切替弁66,66の間に配置され、上記回動支軸67と連結軸71の2本の軸によってこれらの流路切替弁66,66に接続されている。また、これらの第1連結ギア部材70aと第2連結ギア部材70bとは、先端部分に設けた歯同士を噛合した状態で配設してある。
【0024】
そして、流路切替ソレノイド69の消磁状態(常態)では、スプリングの弾性力によって流路切替ソレノイド69のプランジャー部が下側に移動した状態となる。この消磁状態では、流路切替弁66は自由端がほぼ真上を向いた状態となり、第1の樋入口を開放して賞球用流路63側への球の流下を許容して、第2の樋入口を閉鎖して貸球用流路64への球の流下を流路切替弁66によって阻止する状態が形成される。
【0025】
一方、流路切替ソレノイド69の励磁状態(駆動状態)では、スプリングの弾性力に抗してプランジャー部が上方に移動する。これにより、第1連結ギア部材70aは回動支軸67を中心にして時計回りに回動する。つまり、基端部分が上方に回動し、先端部分(ギア面)が下方に回動する。第1連結ギア部材70aの回動に連動して第2連結ギア部材70bは反時計回りに回動する。この第2連結ギア部材70bは、回動支軸67を中心にして、先端部分(ギア面)が下方に回動する。そして、この第2連結ギア部材70bの回動が連結軸71を介して流路切替弁66に伝達されて、流路切替弁66は、回動支軸67を中心に、先端が流路区画壁に当接するまで後方に向けて反時計回りに回動する。この状態では、貸球用流路64への遊技球の流下が許容され、賞球用流路63側への遊技球の流下が流路切替弁66によって阻止される。
【0026】
そして、励磁状態の流路切替ソレノイド69を消磁状態に戻すと、スプリングの弾性力によって流路切替ソレノイド69のプランジャー部が下側に移動する。これにより、第1連結ギア部材70aは回動軸を中心にして反時計回りに戻り回動し、第2連結ギア部材70b及び流路切替弁66は回動支軸67を中心にして時計回りに戻り回動する。したがって、賞球用流路63側への球の流下が許容され、貸球用流路64への球の流下が阻止された常態に復帰する。
【0027】
上記した賞球用流路63の途中、詳しくは、折り返し部(屈曲部)よりも下流側の部分の途中には、第1検出手段として賞球検出器72を設け、同様にして、貸球用流路64の途中に、第2検出手段として貸球検出器73を設ける。賞球検出器72および貸球検出器73は、球検出手段の一種であり、球を1個ずつ検出可能なセンサによって構成してある。本実施形態では、いずれの検出器も近接センサによって構成してある。そして、この賞球検出器72と貸球検出器73をそれぞれ折り返し部(屈曲部)よりも下流側に設けてあるので、流下速度が低くなった球を検出させることができ、球の検出を確実にならしめることができる。
【0028】
なお、賞球検出器72からの検出信号は、賞球検出器72からの配線の途中に中継基板74が介在されており、この中継基板74上でコネクタにより分岐されて遊技制御装置33と排出制御装置37の両方に送信される。この排出制御装置37は、賞球検出器72からの検出信号に基づいて、実際に排出された賞球を認識したり、計数したりする。また、貸球検出器73からの検出信号は、排出制御装置37に送信される。そして、排出制御装置37は、貸球検出器73からの検出信号に基づいて、実際に排出された貸球を認識したり、計数したりする。すなわち、賞球検出器72および貸球検出器73からの検出信号は、確認信号として送信される。
また、中継基板74を介して遊技制御装置33に送信された賞球検出器72からの検出信号は、後述する出力端子部からパチンコ機1の外部に出力される。
【0029】
次に、上記した球排出ユニット44、及び流路切替ユニット45の裏機構盤31への取り付けについて説明する。
各ユニットのケース50,65には装着手段として、裏機構盤31に対向する前面部に、先端が下方に屈曲した鈎形の取付フック75を突設するとともに取付爪部76を突設し、上下に隣り合うケース50,65との間で嵌合する凹部と凸部を形成してある。
【0030】
具体的には、図6に示すように、球排出ユニット44のケース50の前面部の上部に取付フック75aを、下部に取付爪部76aをそれぞれ突設する。そして、この球排出ユニット44の下方に取り付ける流路切替ユニット45には、図8に示すように、ケース65の前面部の上部に取付フック75bを、下部に取付爪部76bをそれぞれ突設し、ケース65の下面に、合流流路の側壁の一部を構成する凸部を形成する。
【0031】
一方、裏機構盤31には、図4及び図5に示すように、球排出ユニット44、及び流路切替ユニット45の各ケース50,65が丁度嵌合する溝状の装着部77を縦方向に一連に形成し、該装着部77の底部を各ケース50,65の形状に対応した形状に成形し、この底部に、各ケース50,65の取付フック75a,bが係合する縦長な取付孔79と取付爪部76が嵌合する嵌合孔80を形成する。そして、装着部77の下部には、流路切替ユニット45の球排出流下路の下端開口(合流出口)に連通する位置に、供給皿6に連通する球排出樋46の入口を開設する。
【0032】
球排出ユニット44、流路切替ユニット45を裏機構盤31に取り付けるには、先ず、流路切替ユニット45を、次に球排出ユニット44を取り付ける。
【0033】
流路切替ユニット45を裏機構盤31に取り付けるには、ケース65を所定高さよりも少し高く保持した状態で装着部77内に押し入れて上部の取付フック75bを裏機構盤31の取付孔79内に挿入するとともに下部の取付爪部76bを裏機構盤31の嵌合孔80内に挿入し、また、下方に突出した合流出口部分を裏機構盤31の球排出樋46の入口に嵌合し、取付フック75bを十分奥まで挿入した状態で下降して取付フック75bを取付孔79の開口縁に係合させる。この様にして流路切替ユニット45を裏機構盤31に取り付けると、流路切替ユニット45の合流後の球流路が裏機構盤31の球排出樋46に連通し、この状態では取付フック75bの取付孔79開口縁に対する係合と、取付爪部76bの嵌合孔80に対する嵌合とにより流路切替ユニット45は裏機構盤31の装着部77から手前に外れないし、装着部77の左右側壁に挟まれて左右方向にも移動しない。
【0034】
流路切替ユニット45を取り付けたならば、次に、球排出ユニット44を取り付ける。
球排出ユニット44を裏機構盤31に取り付けるには、前記流路切替ユニット45の取付操作とほぼ同様に、ケース50を所定高さよりも少し高く保持した状態で装着部77内に押し入れて上部の取付フック75aを裏機構盤31の取付孔79内に挿入するとともに下部の取付爪部76aを裏機構盤31の嵌合孔80内に挿入し、取付フック75aを十分奥まで挿入した状態でケースを下降して取付フック75aを取付孔79の開口縁に係合する。この様にして球排出ユニット44を裏機構盤31に取り付けると、球排出ユニット44の球排出流路51が流路切替ユニット45の球流路に連通する。そして、先に取り付けた流路切替ユニット45の接続部材81を回動して、接続部材81の突起部82を球排出ユニット44の凹部83内に嵌合して球排出ユニット44と流路切替ユニット45とを接続する。
【0035】
この様に、接続部材81により上下に重ねたユニットのケース50,65を接続すると、球排出流路51の接続部分がずれたりしないので、球が円滑に流下する。また、この状態で、球排出ユニット44は取付フック75aの取付孔79開口縁に対する係合と、取付爪部76の嵌合孔80に対する嵌合とにより、裏機構盤31の装着部77から手前に外れないし、装着部77の左右側壁に挟まれて左右方向にも移動しない。
【0036】
上記の様にして取り付けた球排出ユニット44や流路切替ユニット45等は、遊技制御装置33や排出制御装置37により制御される。
【0037】
遊技制御装置33には、図9に示すように、半端球検出スイッチ43、金枠開放検出スイッチ90、特別図柄始動スイッチ27、普通図柄始動スイッチ29、アタッカーカウントスイッチ26、アタッカー継続スイッチ(アタッカーVスイッチ)25、一般入賞口スイッチ30…、オーバーフロースイッチ91、流路切替ユニット45の賞球検出器72などの各種検出装置からの検出信号が入力される。なお、オーバーフロースイッチ91からの検出信号、流路切替ユニット45の賞球検出器72からの検出信号は、中継基板74を介して分岐され、排出制御装置37へも入力される。
【0038】
遊技制御装置33のCPUは、上記した検出信号に基づいて、ROMに格納された遊技プログラムにより、遊技の統括的な制御を行い、遊技データは書換可能なRAMに記憶する。
【0039】
具体的に説明すると、遊技制御装置33は、装飾制御装置35、排出制御装置37にそれぞれ装飾制御指令、賞球排出指令を出力する。この制御指令に基づいて、装飾制御装置35は、特別図柄記憶表示器92、普通図柄記憶表示器93、賞球排出LED94、装飾LED95等の発光を制御し、排出制御装置37は、球排出ユニット44からの球排出および流路切替ユニット45の流路切替を制御する。
【0040】
排出制御装置37が流路切替ユニット45を制御する場合に、所要の貸球排出制御に関わる所定時間経過後に、新たな貸球排出指令が無い場合に、流路切替ソレノイド69を駆動して流路切替弁66が賞球用流路63の入口を開放すると共に貸球用流路64の入口を閉鎖するように復帰作動を制御する。上記所定時間としては、例えば、貸球検出器73が当該貸球排出の最後の貸球を検出した時を起点として予め設定した所定時間でもよい。また、パルスモータ56へ送出する駆動パルス信号の送出終了時点を起点とした所定時間、貸球検出器73が当該貸球排出の最初の貸球を検出した時点を起点とした所定時間、パルスモータ56へ駆動パルス信号の送出を開始した時点を起点とした所定時間、流路切替ソレノイド69の励磁を開始した時点を起点とした所定時間でもよい。
【0041】
この様に、所定時間経過後に、新たな貸球排出指令が無い場合に、流路切替ソレノイド69を駆動(本実施形態では消磁)して流路切替弁66を常態、すなわち球排出ユニット44からの球を賞球用流路63に案内する状態に復帰するように構成すると、貸球排出時に流路切替弁66を復帰させるのが早すぎて貸球排出分の球が貸球として検出されないことを確実に防止することができる。
【0042】
なお、所定時間が経過する前に新たな貸球排出指令があった場合には流路切替ソレノイド69をそのままの状態(本実施形態では励磁)を維持し、これにより流路切替弁66を貸球用流路64側に切り替えた状態を継続し、次に排出された貸球も引き続き貸球用流路64に流下させる。
【0043】
遊技制御装置33は、アタッカーソレノイド96、普通電動役物ソレノイド97等に制御信号を送信し、これらのソレノイドへの通電を制御することにより、大入賞口であるアタッカー23、普通電動役物の開閉を制御する。さらに、普通図柄表示器(普図LED)の表示を制御する。
【0044】
さらにまた、遊技制御装置33は、賞球排出が正確に行われているか否かを監視する。具体的には、排出制御装置37へ賞球排出指令として送信した賞球排出の目標数と、賞球検出器72からの信号に基づいて計数された実際の排出数が一致するか否かの監視処理、および賞球排出指令が送信されていないにも拘らず賞球排出がなされていないかの監視処理を行う。そして、これらの監視処理により異常が認められた場合には、装飾制御装置35に警告信号を送信して装飾LED95を一斉に点滅させるなどして警告を行ったり、或は遊技制御の停止、打球発射の停止などにより遊技を強制的に中断させる。
【0045】
また、本実施形態では、図9に示すように、遊技制御装置33に出力端子部99として遊技盤用外部出力端子99aと試験用出力部99bを設け、賞球検出器72から送信されてくる検出信号に基づくデータを上記出力端子部99からパチンコ機1の外部に出力できるように構成してある。したがって、出力端子部99に配線のコネクタを接続すると、特別図柄表示装置20における特別遊技の大当りのデータ、始動のデータなどの遊技データを始め、賞球に関するデータも、試験を行なう際には試験用出力部99bから外部に出力でき、また、営業中には遊技盤用外部出力端子99aから管理データとして外部に出力でき、これら出力端子部99からデータを収集して所定の検査、管理を行なうことが出来る。そして、当該パチンコ機1の外部にデータを出力する場合に、遊技制御装置33の出力端子部99から信号を送出できるので、配線をまとめ易く、これによりパチンコ機1の裏側の配線を整然と処理することができる。
【0046】
なお、賞球検出器72から受信した検出信号はそのまま外部に出力してもよいが、遊技制御装置33で処理してから出力してもよい。例えば、賞球10個で1パルスを出力するなどの処理を行なってから外部に出力してもよい。
【0047】
図面には示していないが、排出制御装置37には、遊技制御装置33からの賞球排出指令の制御信号とは別に、カードユニット2からの貸球排出指令の制御信号が入力される。排出制御装置37は、この賞球排出指令の制御信号と貸球排出指令の制御信号に基づいて球排出ユニット44を制御し、賞球および貸球の排出を行う。
【0048】
具体的に説明すると、遊技制御装置33からの賞球排出指令(賞球数を含む)の制御信号を受けた場合には、排出制御装置37は、まず、パルスモータ56の各相を所定時間励磁状態にして球の重さをパルスモータ56に担わせ、これにより停止歯車54の爪に係合しているストッパ部材59の先端を、係合している爪とこの爪の後段の爪(後の爪)との間でフリー状態とする。フリー状態とは、爪と爪との間にストッパ部材59の先端を位置させて爪との係合状態を解いた状態である。このフリー状態ではストッパ部材59に負荷が掛からないので、ストッパソレノイド61への通電を制御して停止歯車54のロックを解除する際に円滑に解除できる。そして、解除した後、パルスモータ56を回動制御すべく、指令賞球数に基づいて決定した目標数の球を排出できる分の駆動パルス信号を送出して目標数の球を球排出ユニット44から排出させる。
【0049】
なお、目標数は、1つ1つの賞球排出指令の制御信号に含まれる指令賞球数(例えば、7個、13個等)そのものでもよいし、あるいは複数の賞球排出指令に含まれる指令賞球数を合計したものでもよい。
【0050】
また、入賞球検出手段からの入賞信号を遊技制御装置33が受けて、この遊技制御装置33から排出制御装置37に賞球数信号を送出する場合には片側送信制御により行なう。この様に、片側送信制御とすると、双方向送信とは異なり、不正行為を確実に防止することができる。
【0051】
球排出ユニット44から排出された球は流路切替ユニット45に導入されるが、前記の場合は流路切替ソレノイド69が励磁されていないので、賞球用流路63に案内され、途中の賞球検出器72により検出され、これにより賞球排出数が計数される。
【0052】
一方、カードユニット2からの貸球排出指令の制御信号(貸球数を含む)を受けた場合には、排出制御装置37は、まず流路切替ソレノイド69への通電を制御して流路切替弁66を回動し、貸球用流路64を開放して賞球用流路63を閉止する状態に切り換える。次に、上記した賞球排出指令に基づく制御と同様に、パルスモータ56の各相を励磁してストッパ部材59の先端をフリー状態として、停止歯車54のロックを解除し、指令貸球数(目標数)の球を排出できる分の駆動パルス信号をパルスモータ56に送出して球を排出させる。これにより、球排出ユニット44から排出された球は貸球用流路64に案内され、途中の貸球検出器73により検出され、これにより貸球排出数が計数される。
【0053】
この様な賞球または貸球排出においては、例えば以下の様な方法で、最終的に排出される球の数を制御する。
まず、球排出ユニット44のスプロケット52を目標数よりも少なめの数(例えば、目標数から1個を差し引いた数)に相当する回転量だけ駆動パルスを送出して第1の速度で動作させた後、この第1の動作より遅い第2の速度で残りの数(例えば、1個)を排出するように、残りの数に相当する回動量の駆動パルスを送出させて目標数の排出を終了する。この排出期間において、賞球検出器72または貸球検出器73からの信号に基づいて計数された実際の球数が目標数となったか否かを監視する。
【0054】
即ち、スプロケット52が目標数分の球数を排出できる回転量分の駆動パルスをパルスモータ56に送出することで排出制御を行い、且つ、この排出制御によって排出される球数の補正制御として、賞球検出器72または貸球検出器73により実際に排出された球数の監視を行う。なお、この監視により目標数を満たさなかった場合には、次回の排出制御においてその分の補償が行われる。
【0055】
この様に、球排出ユニット44では、スプロケット52の回転角度の制御(駆動パルスの送出制御)により排出する球数を制御するので、排出球数の管理をそれ自体である程度正確に行える。しかも、本実施形態では、流路切替ユニット45に設けた賞球検出器72および貸球検出器73により実際の球を計数・監視でき、その結果に基づいて補正を行うので、一層正確な排出を担保することができる。しかも、球排出ユニット44に検出器を設ける必要がない。
【0056】
なお、本実施形態ではパルスモータ56によりスプロケット52を回転駆動するので、パルスモータ56を駆動する駆動パルスを制御することにより、具体的にはパルス数やパルス幅を制御することによりスプロケット52の回転速度を任意に制御することができる。
【0057】
この様に、本実施形態では球排出ユニット44から排出された球は、賞球または貸球の別により、流路切替ユニット45の賞球用流路63または貸球用流路64に案内され、賞球検出器72または貸球検出器73で1個ずつ検出され、この検出信号に基づいて計数される。したがって、遊技制御装置33および排出制御装置37は、球の実際の排出数を、賞球と貸球とを明確に区別して正確に把握することができる。
【0058】
本実施形態では、一般入賞口24などすべての入賞口に入賞口スイッチ30などの入賞球検出手段を設けて入賞球を各入賞口ごとに検出し、この入賞信号を遊技制御装置33に送信し、受信した入賞信号に対応して賞球数を決定してこの賞球数を含めて賞球排出指令を排出制御装置37に送信しており、遊技制御装置33は、賞球検出器72からの検出信号に基づいて、排出された賞球が所定の賞球数(即ち、当該賞球排出の賞球排出指令に含まれた賞球数であり、前記目標数)に達したことを確認した後に、次の賞球排出指令を排出制御装置37に送信するように構成してある。
【0059】
この様に構成すると、打球が次々に入賞した場合であっても、賞球排出が区切られるので、一の入賞に対する賞球排出が遊技者に分かり易い。
【0060】
そして、次の賞球排出指令を送信するまでは賞球排出数をはじめとする賞球データを遊技制御装置33の遊技用マイクロコンピュータ中の記憶手段(RAM)に記憶する他に、バックアップ用記憶手段、具体的には電源供給装置32からバックアップ電源が供給されるRAM100に記憶している。したがって、賞球排出が終了する前に、落雷等による停電が発生した場合には停電検出回路等のバックアップ機構が作用して記憶内容を保持し、復帰した後に、RAM100に記憶しておいた賞球データに基づいて賞球を排出することができ、遊技者に不利益を与えることがない。なお、バックアップ用のRAM100には、賞球データの他に各種遊技に関するデータを書き換え可能に記憶しているので、賞球排出数に限らず遊技者の利益を保護することができる。
【0061】
次に、流路切替ユニット45の流路切替が不良であるために、球排出ユニット44から排出された貸球が賞球用流路63に案内されてしまった場合について説明する。
球排出ユニット44が貸球を排出する場合には、正常な状態であれば、前記したように、流路切替ユニット45の流路切替ソレノイド69が励磁するので、流路切替弁66が賞球用流路63の入口を閉鎖して貸球用流路64の入口を開放した状態である。ところが、何等かの原因、例えば流路切替ソレノイド69のコイルが断線するなどして消磁したままで、流路切替弁66を駆動することができず貸球用流路64の入口を閉鎖したままで賞球用流路63の入口を開放したままにすることが考えられる。この様な場合には、排出制御装置37により貸球排出異常検出処理が行なわれているので、これにより異常が検出される。そして、異常と判断されると、エラー報知(異常報知)が行なわれると共に、球排出ユニット44の球排出動作が強制的に停止される。
【0062】
この貸球排出異常検出処理は、図10のフローチャートに示すように、貸球排出指令を受けて貸球排出開始処理が行なわれると(ST1)、賞球センサ(賞球検出器72)が球を検出したか否かを監視し(ST2)、正常な状態であれば貸球排出中の球は貸球用流路64に案内されて流下するので賞球検出器72が球を検出することはないが、流路切替弁66が正常に流路切替していない場合には球排出ユニット44から排出された球が賞球用流路63に入って流下するので、この球を賞球検出器72が検出して排出制御装置37に球検出信号を送信する。この球検出信号を受信すると、球排出制御装置37は異常状態が発生したと判断し、異常報知(エラー報知)を行なう(ST3)。
【0063】
この異常報知は、遊技制御装置33を介することなく、例えば、パルスモータ56や流路切替ソレノイド69を制御するのと同様に、排出制御装置37からの出力により、当該パチンコ機1のランプやLED等からなる異常発生表示器110を点灯あるいは点滅させるとともにスピーカー等から異常発生音を鳴らして報知する。また、外部出力端子111から外部に異常発生信号を出力し、例えば管理室で報知、警告したり、当該パチンコ機1が設置されている遊技機設置島の異常発生表示器(図示せず)を点灯あるいは点滅するように構成してもよい。
【0064】
また、異常状態が発生したならば、排出制御装置37が球排出ユニット44のパルスモータ56を強制的に停止して球排出の作動を停止するなど排出動作停止処理を行ない(ST4)、引き続きST5で流路切替ユニット45の流路切替ソレノイド69を改めて励磁(切替SOLオン)するなど第2の樋入口(貸球用流路64の入口)が開放するように流路切替ユニット45を確認するための作動(異常状態解除)を行なう。
【0065】
そして、異常が発生したことを認識した係員は、当該パチンコ機1の流路切替ユニット45を交換するなど、適切な対処を施すことができる。
なお、図面には示していないが、係員がリセットスイッチをオンにするまで、異常報知は継続して行なわれる。
【0066】
この様に、本実施形態では、貸球が賞球用流路63を流下するという異常状態が発生すると、賞球検出器72からの信号に基づいて排出制御装置37が異常状態の発生を判断して報知や警告を行なうとともに球排出を停止するので、万一、流路切替ソレノイド69等が故障して貸球が賞球用流路63を流下しても、直ちに異常を発見して対処できる。したがって、球排出ユニット44から排出された球の管理、監視を確実に行なうことができ、これによりひいては遊技者に不利益を与えることがない。
【0067】
そして、本実施形態では前記したように、異常状態が発生した際には球排出ユニット(球排出装置)44の球排出に関わる作動を停止すると共に、上記第2の樋入口が開放するように切替装置を確認するための作動を行なわせる異常状態解除制御手段が排出制御装置37に含まれて構成されている
【0068】
なお、前記実施形態では球排出装置について、制御部材としてスプロケット52を用いたスプロケット式としたが、本発明における制御部材はこれに限定されるものではない。例えば、球排出流路51内に出没して球の流下を制御するカムでもよいし、円柱体の外周面に球が嵌合する溝を螺旋状に形成して回転することにより球を1個宛順次送り出すウオーム式回動部材などでもよい。
【0069】
また、制御部材を作動する電動式駆動源は、パルスモータ56に限定されるものではなく、電磁ソレノイドでもよい。要するに、駆動パルスにより制御できる駆動パルス式駆動源であればよい。駆動パルスにより球排出装置の制御部材を駆動すると、駆動時間を正確に制御することができるので、排出数の精度を簡単な構成で高めることができる。
【0070】
そして、流路切替駆動を行なう電気的駆動源として前記実施形態ではプランジャタイプのソレノイドを用いたが、これに代え、状態変換、すなわち賞球用流路63側に球を案内する状態と貸球用流路64側に球を案内する状態とに変換する際にいずれも電圧を印加し、変換した後の状態を永久磁石の磁力により保持するラッチングソレノイドを用いると、第2の樋(貸球用流路64)の樋入口が開放するように流路切替ユニット45(切替装置)を確認するための作動(異常状態解除)を行なう際に、確認用の電圧を印加して強制的に正常状態に戻すことになるので、一層確実に確認することができる。
【0071】
また、本発明は、パチンコ機1に限らず、雀球式遊技機、アレンジボール式遊技機などでもよい。
さらに、前記した実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、上記した説明に限らず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれるものである。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、以下の効果を奏する。
すなわち、前面に設けた供給皿に球を排出可能な球排出装置と、該球排出装置を作動して所要数の球を排出する制御を行なう排出制御回路とを具備し、上記球排出装置から排出された球を上記供給皿側へ案内する案内樋の所要部位を分岐して、賞球として排出された球が流下する第1の樋と、貸球として排出された球が流下する第2の樋とを形成し、上記第1の樋と第2の樋との分岐部に、常態では上記第1の樋入口が開放すると共に上記第2の樋入口を切替部材が閉鎖する状態に維持し、且つ、貸球排出指令に基づいて上記排出制御回路が上記切替部材の変換作動を制御して上記第1の樋入口を閉鎖すると共に上記第2の樋入口が開放する切替装置を設けた遊技機において、上記第1の樋を流下する賞球を検出する第1検出手段と、上記第2の樋を流下する貸球を検出する第2検出手段とを備え、上記第1検出手段からの検出信号及び上記第2検出手段からの検出信号は、上記排出制御回路に、上記球排出装置から排出される賞球としての球数及び貸球としての球数の各々確認信号として送信されるようにしたので、球排出装置が実際に排出した球が賞球であるか貸球であるかを監視することができ、しかも実際に排出された賞球の数、貸球の数を計数することができる。
【0073】
さらに、排出制御回路は、貸球排出指令に基づき上記球排出装置を作動した際に、上記第2検出手段からの検出信号が入力されることなく上記第1検出手段からの検出信号が入力された際には、上記切替部材の切替が正常に行なわれない異常状態の発生と判断して異常報知を行なうので、万一、貸球が第1の樋を流下しても、直ちにこれを異常として発見して対処できる。したがって、球排出装置から排出された球の管理、監視を確実に行なうことができる。そして、異常状態が発生すると、前記異常報知に係員が異常を認識できるので、この係員が速やかに対策を講じることができる。
【0074】
そして、排出制御回路は、上記異常状態が発生した際には球排出装置の球排出に関わる作動を停止させて、上記第2の樋入口が開放するように切替装置を確認するための作動を行なわせる異常状態解除制御手段を含み、上記異常状態解除制御手段は、上記切替部材を作動させるための電気的駆動源に確認用の電圧を印加して、上記切替部材を強制的に正常状態に戻すので、異常状態を正常な状態に戻し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ機及びカードユニットの正面図である。
【図2】 パチンコ機及びカードユニットの背面図である。
【図3】 遊技盤の正面図である。
【図4】 球排出ユニット、及び流路切替ユニットを裏機構盤に取り付ける状態を示す斜視図である。
【図5】 球排出ユニットの内部構成及び装着部を示す斜視図である。
【図6】 球排出ユニットの内部構成を示す説明図である。
【図7】 ストッパ部材と停止歯車の位置関係を示す説明図である。
【図8】 流路切替ユニットの内部構成を示す説明図である。
【図9】 各制御装置の接続関係を示す概略ブロック図である。
【図10】 貸球排出異常検出処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ機
2 カードユニット
3 遊技盤
4 カード挿入口
5 球貸し操作部
6 供給皿
7 機枠
9 前面枠
10 ガラス装飾枠
11 開閉パネル
12 下皿
13 灰皿
14 発射操作部
15 遊技盤収納フレーム
16 遊技領域
17 区画部材
19 打球発射装置
20 特別図柄表示装置
21 特別図柄始動口
22 普通図柄始動口
23 アタッカー
24 一般入賞口
25 アタッカー継続スイッチ
26 アタッカーカウントスイッチ
27 特別図柄始動スイッチ
29 普通図柄始動スイッチ
30 一般入賞口スイッチ
31 裏機構盤
32 電源供給装置(電源回路)
33 遊技制御装置(役物制御回路)
34 表示制御装置
35 装飾制御装置
36 音制御装置
37 排出制御装置(排出制御回路)
38 発射制御装置
39 中継基板
40 球貯留タンク
41 球導出樋
42 屈曲流路部材
43 半端球センサ(半端球検出スイッチ)
44 球排出ユニット
45 流路切替ユニット
46 球排出樋
50 球排出ユニットのケース
51 球排出流路
52 スプロケット
53 第1歯車
54 停止歯車
55 回転軸
56 パルスモータ
57 第2歯車
59 ストッパ部材
60 リターンスプリング
61 ストッパソレノイド
62 球嵌合凹部
63 賞球用流路
64 貸球用流路
65 流路切替ユニットのケース
66 流路切替弁
67 回動支軸
69 流路切替ソレノイド
70 連結ギア部材
71 連結軸
72 賞球検出器
73 貸球検出器
74 中継基板
75 取付フック
76 取付爪部
77 装着部
79 取付孔
80 嵌合孔
81 接続部材
82 突起部
83 凹部
90 金枠開放検出スイッチ
91 オーバーフロースイッチ
92 特別図柄記憶表示器
93 普通図柄記憶表示器
94 賞球排出LED
95 装飾LED
96 アタッカーソレノイド
97 普通電動役物ソレノイド
99 出力端子部
99a 遊技盤用外部出力端子
99b 試験用出力部
100 バックアップ用のRAM
110 異常発生表示器
111 外部出力端子

Claims (1)

  1. 前面に設けた供給皿に球を排出可能な球排出装置と、該球排出装置を作動して所要数の球を排出する制御を行なう排出制御回路と、を具備し、
    上記球排出装置から排出された球を上記供給皿側へ案内する案内樋の所要部位を分岐して、賞球として排出された球が流下する第1の樋と、貸球として排出された球が流下する第2の樋と、を形成し、
    上記第1の樋と第2の樋との分岐部に、常態では上記第1の樋入口が開放すると共に上記第2の樋入口を切替部材が閉鎖する状態に維持し、且つ、貸球排出指令に基づいて上記排出制御回路が上記切替部材の変換作動を制御して上記第1の樋入口を閉鎖すると共に上記第2の樋入口が開放する切替装置を設けた遊技機において、
    上記第1の樋を流下する賞球を検出する第1検出手段と、上記第2の樋を流下する貸球を検出する第2検出手段と、を備え、
    上記第1検出手段からの検出信号及び上記第2検出手段からの検出信号は、上記排出制御回路に、上記球排出装置から排出される賞球としての球数及び貸球としての球数の各々確認信号として送信され、
    上記排出制御回路は、
    貸球排出指令に基づき、上記球排出装置を作動した際に、上記第2検出手段からの検出信号が入力されることなく上記第1検出手段からの検出信号が入力された際には、上記切替部材の切替が正常に行なわれない異常状態の発生と判断して異常報知を行なうとともに、上記異常状態が発生した際には、球排出装置の球排出に関わる作動を停止させて、上記第2の樋入口が開放するように切替装置を確認するための作動を行なわせる異常状態解除制御手段を含み、
    上記異常状態解除制御手段は、上記切替部材を作動させるための電気的駆動源に確認用の電圧を印加して、上記切替部材を強制的に正常状態に戻すことを特徴とする遊技機。
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