JP4517425B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機をはじめとした遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技機の一例としてパチンコ機を挙げ、説明する。従来のパチンコ機は、遊技盤に、1回の入賞により5個の賞品球を遊技者に提供する普通入賞口と、大当たり状態の一つとして大当たり状態時にのみ入賞可能となり、入賞あたり15個の賞品球を提供する大入賞口とを有している。賞品球の提供は、上部の遊技球タンクから上皿までに亘る一対の遊技球通路の途中に設けられた払い出し装置によって、パチンコ機の主制御を行う主基板を介し実行される。
【0003】
図10に両側面を示すように、払い出し装置90は、遊技球を1個ずつ区切って送る6個の球切り爪91,91・・と、ソレノイド92駆動のプランジャ93で係脱される停止爪94,94・・とを等間隔に周設した回転体95を、それぞれ遊技球通路96に張り出した状態で一対有している。各回転体95は、非払い出し時は、プランジャ93に係止され、通路96内の遊技球列を球切り爪91で支えており、払い出し時にはプランジャ93が瞬間的に上下動して、係止していた停止爪94から離脱するとともに遊技球列の重みによる回転を次の停止爪94まで許容する。
【0004】
ここで、一方の回転体95は停止爪94を2個備えていて、プランジャ93の離脱1回につき半回転し、3個の球切り爪91,91・・により3個の遊技球を遊技球通路96の下方に送り出す。他方の回転体95は、3個の停止爪94,94・・で1駆動当たり120度の回転をし、2個の球切り爪91,91で2個の遊技球を払い出す。
【0005】
一方、普通入賞口に入賞した遊技球は、遊技盤の裏側下方の入賞球タンクに集められるとともに、更に下方に延びる排出路から順に1個ずつ排出される。排出路の入り口には、主基板を介して払い出し装置90と電気的に接続(以下単に接続という)された遊技球検出装置が設置されている。主基板は、遊技球検出装置からの検出信号を受けると、払い出し装置90の双方のソレノイド92,92に瞬間的に1回ずつ通電し、ソレノイド92,92を駆動する。この駆動によりプランジャ93,93が1回ずつ上下動し、2又は3個の遊技球を払い出す。このようにして、普通入賞口への入賞により結局5個の賞品球が提供される。
【0006】
又、大入賞口のすぐ奥には、払い出し装置90に接続された別の遊技球検出装置が設置されており、この検出装置の検出信号を受けた主基板は、払い出し装置90のプランジャ93,93を3回ずつ上下動させて、1受信あたり15個の遊技球を払い出す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記払い出し装置90を有する遊技機にあっては、入賞信号が極めて短時間内で連続して発信され、又停電等のエラーによって払い出し装置に達する前にクリアされてしまう事態の発生、或いは機械的な原因によって、払い出し数が入賞に基づいた遊技者に提供すべき遊技球数から不足してしまう場合が稀にあるが、不足分を担保する機構が特には無い。又、普通入賞口についての賞品球の払い出しにあっては、入賞球タンクに貯留した入賞球の検出毎に所定数の払い出し動作をするため、入賞から払い出しまでにタイムラグが生じてしまう。
【0008】
そして、大当たり時のように頻繁に払い出し動作する場合にあっては、各プランジャ93を上下動し、各回転体95を回転させて遊技球を送り出すべく、各ソレノイド92が連続的に駆動されるため、密度が高く負担の大きい電流の供給を受け、ソレノイド92の寿命短縮の要因となっている。
【0009】
そこで、本発明の発明の課題は、遊技球を正規個数にて素早く確実に払い出し可能としながら、駆動部につき、負担を軽減して寿命を延ばした払い出し手段を具備させることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、各種入賞信号の受信に基づきそれぞれの所定値分増加される一方、実際に払い出した遊技球の検出により発せられる確認信号の受信毎に1減少されて算出される払い出しの要請球数を演算する要請球数演算手段と、上下動するプランジャを備えたソレノイドを有し、前記要請球数が1以上ある場合に、前記ソレノイドの1回の駆動で1つの遊技球を送り出した後、少なくとも休止時間にわたり前記ソレノイドの駆動を停止する単位動作を繰り返して、前記要請球数の遊技球を払い出す払い出し手段と、前記要請球数が所定数未満である場合、前記払い出し手段の前記休止時間を、所定数以上である場合より長く設定する、休止時間切り替え手段とを含むことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態につき、図面に基づいて説明する。図1は遊技機の一例であるパチンコ機の正面説明図、図2はパチンコ機の一部内部構成図であって、パチンコ機1は、上半部手前にガラス枠2を有しているとともに、その裏側に遊技盤3を保持している。遊技盤3の前面には、円形の遊技領域4が形成されており、遊技領域4内には、障害釘5,5・・及び図柄表示装置6、並びに普通入賞口7,7・・、図柄始動口8、大入賞口9等の各種入賞口が配設されている。大入賞口9は、1入賞あたり15個の賞品球を提供することが予め定められており、その他の入賞口7,8・・は、1入賞あたり5個の賞品球を提供することが予め定められている。
【0013】
又、大入賞口9のすぐ奥には、遊技球の検出スイッチSW1が、主基板17と電気的に接続(以下単に接続という)のうえ設置され、同様に図柄始動口8のすぐ奥にはSW2が設けられ、各普通入賞口7,・・,7にはそれぞれSW3,・・,SW7が設けられている。各スイッチSW1〜SW7は、図示しない孔にコイルを周設し、遊技球の孔通過で発生する誘導電圧、即ち入賞信号を主基板17に伝達する。
【0014】
更に、ガラス枠2の下方には、上皿11及び下皿12が、突出した状態で上下に並設されており、下皿12の右側には、上皿11からの遊技球を遊技領域4へ打ち込む操作に使用するハンドル13が突設されている。
【0015】
一方、遊技盤3傍の表示用ユニットを省略して図3に示すパチンコ機1の背面側には、適宜各種サブ基板を介してパチンコ機1を制御する主基板17と、サブ基板の一つである払い出し基板18とが、接続のうえ並設されている。主基板17と払い出し基板18とは、それぞれ書き換え可能な不揮発性記憶手段としてのEEPROM31,32を備えている。又、払い出し基板18は、パチンコ機1横の球貸しスイッチRSW(図2)及び図示しない現金投入検出装置或いはカードリーダと接続されている。
【0016】
又、背面側上部には、遊技島の遊技球循環装置からの遊技球を蓄える遊技球タンク14が設けられており、遊技球タンク14の下部からは、略遊技球直径幅の通路15,15を並設した遊技球通路16が、上皿11の裏側まで延設されている。尚、遊技球通路16下端縁の下方を基点とする溢れ球通路(図示せず)が内包されていて、上皿11から逆行してきた遊技球を下皿12へ導くようになっている。
【0017】
そして、遊技球通路16の途中には、払い出し手段としての払い出し装置20が設置されている。図4から図6に示す払い出し装置20は、ハウジング21の前後両側に対称的に、各通路15毎の払い出し機構を配してなる。
【0018】
各払い出し機構は、各6個の球切り爪22及び停止爪23が周設され、且つ回動可能に軸支された回転体24と、接続された払い出し基板18からの通電により駆動し、プランジャ25を上昇させる駆動部としてのソレノイド26と、プランジャ25の上端に載せられて揺動可能に軸支された塞止部材27と、プランジャ25の下端に掛けられて揺動可能に軸支され、揺動により停止爪23に係脱する停止部材28等からなる。
【0019】
ここで、球切り爪22,22・・と停止爪23,23・・とが対応するよう同数設けられているため、ソレノイド26に対する1回の駆動に基づくプランジャ25の1回の瞬間的な上下動毎、即ち払い出しの単位動作毎に、次の停止爪23を係止するまでの回転により送られる1個の球切り爪22を介し、1個の遊技球が送り出される。尚、プランジャ25の下降は重力により行われ、自然状態としての下降状態では、停止部材28が停止爪23を係止するので、回転体24を固定し、球切り爪22上の遊技球の列を支持する。
【0020】
更に、背面側の通路15の、回転体24よりすぐ下流の部分には、孔29に遊技球が通過すると誘導電圧である確認信号を発生する確認スイッチCSW1が、主基板17と払い出し基板18とに接続された状態で設置されている(図2、図6)。
【0021】
同様に、正面側の通路15には、確認スイッチCSW2が払い出し基板18のみに接続された状態で設置されている。尚、各回転体24には、遊技球1個強の重さを持ち、外方へ揺動可能なハンマー状の回転規制部材36が接触しており、カバー37上、回転体24のすぐ外側には、内側の電場変化により回転体24が区切っている遊技球をカバー37越しに検出するキルスイッチ38(図5にのみ示す)が取り付けられている。
【0022】
上記パチンコ機1の払い出し動作につき説明する。主基板17は、2ms(ミリ秒)毎に割込みを発生するとともに、毎割込み内において主プログラムを繰り返して、パチンコ機1を制御している。一方、払い出し基板18は、主基板17の半分である1ms毎の割込みに基づき、払い出しプログラムを繰り返して動作する。尚、不正情報の流入防止のため、主基板17を含む通信は片方向でなされる。
【0023】
遊技者がハンドル13を捻って遊技領域4に打ち込んだ遊技球が、普通入賞口7,7・・或いは図柄始動口8に入賞すると、入賞口7,8毎の検出スイッチSW2〜SW7が主基板17へ入賞信号を発する。図7(a)に示す主基板17の主プログラムのサブルーチンは、入賞信号を受けると、いずれの入賞口の検出スイッチSW1〜SW7から発せられたかを、受けた接続部の違いによって判断し、普通入賞口7又は図柄始動口8からであれば(ステップ40)、変数としての、賞品球に関する払い出しの要請球数Pを5増加して、主基板17のEEPROM31に記憶する(ステップ41)。尚、要請球数Pの初期値は0である。
【0024】
同様にして主基板17は、大入賞口9の検出スイッチSW1からの入賞信号に基づき(ステップ42)、設定値15だけ、賞品球に関する要請球数Pを増加し、記憶する(ステップ43)。尚、主基板17は、図柄始動口8の検出スイッチSW2から入賞信号を受けると、大当たり判定を行うとともに、図柄表示装置6において大当たり判定に基づく図柄の変動表示後の停止表示を行い、停止表示図柄が所定の大当たり図柄であると、各種演出を伴った大入賞口9の断続的開成を行う。又、大入賞口9は、開成しない限り入賞することができず、入賞毎に15という多数の払い出し個数が予め定められているため、大当たり図柄が表示されると遊技者によって有利な大当たり状態となる。
【0025】
又、主基板17は、主プログラム後半の通信処理時、同一割込み内で発生した賞品球に関する要請球数Pの増加分の情報を含む信号を、払い出し基板18へ送る。払い出し基板18は、上記信号を受領すると、払い出しプログラムによって、自らのEEPROM32内に確保された、賞品球に関する要請球数P用の記憶領域の値(初期値0)を増す。
【0026】
更に、払い出し基板18は、払い出しプログラム中の図8(a)に示すサブルーチンにおいて、EEPROM32内の賞品球に関する要請球数Pの存在を判断し(ステップ53)、1以上で存在すれば、まず、ステップ54で、正面側ソレノイド26の通電時間即ち駆動時間についての動作タイマDに40を代入する。ここで、動作タイマDは、払い出しプログラムによって1msごとに呼び出されるサブルーチン(図8(b))で1減少されるので(ステップ62)、ソレノイド26に対する駆動時間を40msに設定したことになる。
【0027】
次に、ステップ55に移り、要請球数Pが所定数としての50未満であるかを判断する。払い出し基板18は、要請球数Pが50以上であれば、ステップ57に移り、払い出しの単位動作を行う時間についてのウェイトタイマWに200を代入する。ウェイトタイマWも、図8(a)のサブルーチン中のステップ59で1減少されるので、単位動作の実行時間を200msに設定したことになる。
【0028】
一方、要請球数Pが50未満であれば、ステップ56に移行して、ウェイトタイマWに240を代入し、単位動作の実行時間を、要請球数Pが50以上である場合より長い240msに設定する。
【0029】
即ち、払い出しの単位動作が連続する、例えば残りの要請球数Pが2以上の場合、要請球数Pが50以上であれば、図9(a)に示すような、ソレノイド26の駆動時間が40ms、非駆動時間即ち休止時間が、単位動作時間から駆動時間を引いた160msというタイミングを設定し、要請球数Pが50未満であれば、図9(b)に示すような、駆動時間が同じ40ms、休止時間は、要請球数Pが50以上である場合より長い200msというタイミングで設定する。尚、要請球数Pが1であれば、次の要請球数Pの発生又は休止時間の終了の内遅い方まで、ソレノイド26は休止状態となる。
【0030】
更に、いずれのステップ56,57であっても、ウェイトタイマWの設定後はステップ58に移り、賞品球に関する払い出しフラグFを1にセットし、正面側払い出し機構についての払い出しを許容する。尚、各タイマD,W,フラグFの初期値は0である。
【0031】
ただし、これら設定は、ウェイトタイマWの残存中、即ち払い出しの単位動作中である場合には行わず(ステップ50)、更に残存中のみウェイトタイマWを1減じ(ステップ59)、単位動作がウェイトタイマWに基づき維持される(ステップ58)。又、要請球数Pが0で存在しない間も、上記設定が回避され、払い出し動作が回避される(ステップ53,58)。尚、通路15に遊技球が導入されていないと、送り出す遊技球が無く払い出しが不能な状態となるが、この場合をキルスイッチ38が遊技球の検出信号を発していないことにより認識し(ステップ51)、認識すると上記設定を回避し、払い出しを中断する。又、上記設定前には、払い出しフラグFをクリアする(ステップ52)。
【0032】
払い出し装置20は、図6(a)に示すように、払い出し基板18から通電を受けない限り、遊技球タンク14から供給され通路15内で整列した遊技球を、固定された回転体24の球切り爪22によって支持している。このとき、プランジャは回転体24を固定するため自重により下がっており、ソレノイド28は駆動していない。尚、塞止部材27も下がっており、通路15に非干渉の状態となっている。
【0033】
払い出し基板18は、図8(b)に示すサブルーチンにおいて、要請球数Pが存在する場合に設定される動作タイマDに基づき(ステップ61)、払い出しバッファBをセットする(ステップ63)。払い出し基板18は、払い出しプログラムの後半において、払い出しバッファBがセットされていると、払い出し装置20の正面側の払い出し機構のソレノイド28を、電圧供給により駆動する。尚、誤動作防止のため、図8(b)のサブルーチン実行毎に、初めにリセットを行う(ステップ60)が、動作タイマDが存在する限り払い出しバッファBはステップ63で再セットされるので、払い出し基板18は通電を続け、ソレノイド26は駆動状態を保持する。又、動作タイマDを存在する限り1減じ、1割込み毎に更新する(ステップ62)。
【0034】
ソレノイド28の駆動により、図6(b)のように、ソレノイド26はプランジャ25を上げ、停止部材28を引き上げて、停止爪23を介した回転体24の係止を解放する。すると、列状の遊技球の重力により回転体24が回転し、図6(c)のように球切り爪22で遊技球を区切って送る。尚、塞止部材27の先端縁が通路15に進入し、遊技球の列に間隙を形成する。
【0035】
ソレノイド28の駆動開始から40msが経過すると、動作タイマDが消化され、払い出しバッファBのセット処理(ステップ63)が実行されなくなるので(ステップ61)、払い出し基板18によるソレノイド26への駆動指令はストップし、図6(d)のようにプランジャ25は重力により下がる。
【0036】
40msでは、駆動開始時支持していた停止爪23と隣接した停止爪23との間に停止部材28が下がるようなタイミングであり、下がった停止部材28は、次の停止爪23に係止して回転体24を固定する。ここで、停止爪23は球切り爪22と同数、対応するように設けられているので、1駆動あたり一定数として1個の遊技球が送り出される。尚、塞止部材27が退いて、間隙を埋めるように遊技球を下方へ流す。間隙から上方の遊技球は、既に球切り爪22又は下側の遊技球と通路15の壁とで支持された下方の遊技球に衝突するので、衝突エネルギーを通路15の壁に分散することができ、払い出し装置20が保護される。
【0037】
一方、回転体24から送り出された遊技球は、正面側の払い出し機構の確認スイッチCSW1の孔29を通過し(図6(c))、通過毎に、確認信号を、主基板17と払い出し基板18とに発する。図7(b)に示す主基板17の主プログラムのサブルーチンは、回転体24よりすぐ下流の確認スイッチCSW1からの確認信号の受領を判断し(ステップ44)、確認信号受領毎に要請球数Pを1減らし(ステップ47)、EEPROM31に記憶する。尚、要請球数Pは0になったらそれ以上減算しない(ステップ46)。
【0038】
又、要請球数P減算処理においては、払い出し動作の実行設定時にセットされるはずの払い出しフラグFを見て、払い出し動作指令と、払い出し動作の結果として起こるべき要請球数P減少との整合を図っている(ステップ45)。不整合の場合は、払い出し動作を停止し、主基板17が払い出し動作の継続的停止を判断して図柄表示装置6にエラー表示を行う等のエラー処理となる(ステップ48)。
【0039】
このような動作を繰り返し、主基板17及び払い出し基板18は要請球数演算手段の主要部として要請球数Pを算出し、又、休止時間切り替え手段の主要部として、要請球数Pが50未満であるか50以上であるかに基づき、休止時間を200ms又は160msに切り替え(図9)、払い出し装置20を制御する(ステップ55〜57)。
【0040】
一方、遊技球の貸し出しは、次のように行われる。パチンコ機1横の球貸しスイッチRSW(図2)が遊技者によって押されると、球貸し信号が払い出し基板18に伝達される。払い出し基板18は、球貸し信号を受けると、現金投入検出装置或いはカードリーダを参照し、投入信号が存在し貸し出し条件を満たしているかどうか判断する。払い出し基板18は又、EEPROM32に球貸しに関する要請球数Qの記憶領域を有しており、条件を満たしていれば、正規の球貸し信号とみなして、要請球数Qを信号数あたり25増加し、記憶する。
【0041】
更に、払い出し基板18は、要請球数Qが0でなければ、払い出し装置20の背面側の払い出し機構を直接制御し、正面側の払い出し機構の場合と同様、要請球数Qが50未満であれば休止時間を200msとし、50以上であれば160msに切り替えて、1個ずつ遊技球を送り出す。即ち、遊技球の貸し出しの場合も、同様に休止時間の切り替えを行うことができ、払い出し基板18のみが要請球数演算手段の主要部であり、球貸し信号が入賞信号と同等である。貸し出された遊技球は、背面側の確認スイッチCSW2により検出され、検出数分だけ確認信号が払い出し基板18へ発せられて、要請球数Qが減算される。
【0042】
上記パチンコ機1は、要請球数P,Qを、球貸信号を含む各種入賞信号の受信に基づき5、15又は25増加する一方、検出スイッチCSW1,CSW2が実際に払い出した遊技球を検出した際に発する確認信号の受信毎に1減少し、EEPROM31,32に記憶する主基板17、払い出し基板18と、払い出しプログラムを実行する払い出し基板18により、1個の遊技球を送り出した後、少なくとも休止時間分遊技球の送り出しを停止する単位動作を繰り返して、要請球数P,Qの遊技球を払い出す払い出し装置20と、要請球数P,Qが50未満である場合、払い出し装置20の単位動作の内の休止時間を200msとし、50以上の場合の160msより長く設定する払い出しプログラムを備えた払い出し基板18とを含んでいるので、払い出すべき要請球数P,Qをバックアップし、実際の払い出し数を確認して以後の払い出し動作にフィードバックすることができ、遊技球が連続的に入賞し又は停電・故障等のエラーが発生したとしても、最終的には所定値に見合った賞品球又は貸し出し球が払い出され、正規数が保証される。
【0043】
又、要請球数P,Qが多い場合は休止時間を短くし、少ない場合には比較的に長くしているので、素早く確実な払い出しをしながら、ソレノイド26,26の負担軽減をし、寿命を延ばすことができ、長期間ソレノイドを取り替えずに済み、手間とコストの削減に寄与する。更に、払い出し装置20の単位動作において送り出す遊技球数を1個に固定したので、払い出し装置20や払い出しプログラムをシンプルに構成することができる。
【0044】
尚、EEPROM31,32が2つ設けられているので、一方が故障等のエラーを発生してしまっても、他方の記憶によって賞品球の払い出しを保証することができる。又、キルスイッチ38によって、遊技球が検出されない場合に払い出し機構の動作を停止する一方、要請球数Pは維持されるので、同様に遊技球が導入されないまま払い出し動作を生ずることによる払い出し不足を防止することができる。
【0045】
尚、本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、次に一部示すように様々に変更可能である。
【0046】
要請球数は、入賞信号又は球貸し信号並びに確認信号の発生数に基づいて最終的に算出されれば良く、例えば確認スイッチが検出数の記憶部を備え、一定時間或いは一定数毎に検出数を主基板に通知する場合に、主基板はその検出数を要請球数から減じることができる。この場合、記憶部も要請球数演算手段の一部となる。又、要請球数を主基板と払い出し基板との協働により算出し、双方に記憶しておく必要も無く、主基板側のみで算出及び記憶をすることができる。この場合、払い出し基板を省いても良い。又、要請球数の記憶個所は、3箇所以上にすることもできる。更に、入賞毎に所定値回だけ信号を発し、その信号数分要請球数を加算することもできる。この場合、所定値回の信号が組で入賞信号となる。
【0047】
又更に、単位動作での払い出し数は、1個に限られず、2個以上にすることができ、更には複数の個数、例えば10個と1個とを切り替えることもできる。又、ソレノイドの駆動時間と休止時間の値は上記に限定されず、様々に設定できる。更に、休止時間の切り替えをする要請球数は、50以外のどの値をも採用することができるし、賞品球側と貸し出し側で異なる値とすることもできるし、切り替える所定値を複数設け、対応するように休止時間を3種以上、要請球数が多いほど長くなるように設けて、きめ細かく調整するようにできる。加えて、全ての入賞口にそれぞれ検出スイッチを備えたほうがタイムラグを生じないため良いが、一定の範囲の入賞口を同一スイッチで検出しても、本発明を適用できる。
【0048】
一方、回転体の払い出し指令毎の回転は、等間隔に配置された停止爪と、ソレノイドのプランジャの停止部材との係脱により、所定角度だけ行われる必要はなく、ステッピングモータにより、所定角度だけ行われても良い。この場合、ステッピング動作後の停止時間が休止時間となる。又、回転体と塞止部材とをプランジャに並設することにより、払い出し単位数より後の遊技球を支持するよう連動する必要はなく、例えばタイミングを調整されて突出する遊技球通路の遮蔽板を設ける等することができる。
【0049】
更に、払い出し機構の形状、大きさ、ハウジング及びカバーに対する設置態様などは何ら実施形態に限定されず、球切り爪の数を少なくし、又は間隔を広げて2個以上の遊技球を受け入れるようにしたり、停止部材や塞止部材を軸支せずプランジャに固定したり、ハウジングやカバーに爪を突設し、ソレノイド等を係止したりすることができる。又、ハウジングやカバー自体も同様に形状や取り付け態様などを変更することができる。更に、払い出し機構の数を変更すること、専用の球貸し装置を賞品球の払い出し装置と別体で設けること、賞品球及び貸し出し球の払い出しを共通の払い出し機構(要請球数)で行うこと、塞止部材を省略すること等もできる。
【0050】
又、タイマや変数、フラグの、初期値・設定値や増減・記憶方法、制御における使用・組み合わせ方法は、適宜省略したり変更したりすることができる。サブルーチンの構成や主プログラムの構成・実行方式も適宜変更可能である。更に、入賞信号等の信号の形式も、電圧変化に限られず、磁場変化等様々に変更することができる。そして本発明は、賞品球の所定値やその種類数、或いは入賞口の個数が異なったり、大当たり状態の生起方法が相違したりする等の別種のパチンコ機、又は他の遊技機に適用できる。
【0051】
【発明の効果】
本発明は、遊技機において、演算して記憶した要請球数に基づいて払い出しを行うとともに、休止時間を、要請球数が多いほど長くなるように切り替えるので、合理的なフィードバック制御と、耐エラー性及び耐久性の付与とが行え、遊技球を確実且つスムーズに、正規の個数を確実に保証して、しかも駆動部を長寿命化して長期間に亘り取り替えの必要無く払い出せる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の正面説明図である。
【図2】パチンコ機の内部構成説明図である。
【図3】表示ユニットを省略したパチンコ機の背面説明図である。
【図4】払い出し装置の一部を切り欠いた斜視説明図である。
【図5】払い出し装置の一部分解斜視説明図である。
【図6】(a)〜(d)とも、遊技球払い出し装置の断面説明図であって、払い出し動作の説明図である。
【図7】(a)主基板の要請球数増加処理を示す高レベルのフローチャートである。
(b)払い出し基板の要請球数減算処理を示す高レベルのフローチャートである。
【図8】(a)主基板の休止時間切り替え処理を行うサブルーチンの一部を示す高レベルのフローチャートである。
(b)払い出し基板の払い出し指令処理を行うサブルーチンの一部を示す高レベルのフローチャートである。
【図9】要請球数が(a)所定数以上(b)所定数未満の場合のタイミングチャートである。
【図10】従来の払い出し機構の両側面説明図である。
【符号の説明】
1・・パチンコ機、7・・普通入賞口、8・・図柄始動口、9・・大入賞口、15・・通路、16・・遊技球通路、17・・主基板、18・・払い出し基板、20・・払い出し装置、22・・球切り爪、23・・停止爪、24・・回転体、25・・プランジャ、26・・ソレノイド、28・・停止部材、31,32・・EEPROM、D・・動作タイマ、P,Q・・要請球数、W・・ウェイトタイマ、SW1〜SW7・・検出スイッチ、CSW1,CSW2・・確認スイッチ、RSW・・球貸しスイッチ。

Claims (1)

  1. 各種入賞信号の受信に基づきそれぞれの所定値分増加される一方、実際に払い出した遊技球の検出により発せられる確認信号の受信毎に1減少されて算出される払い出しの要請球数を演算する要請球数演算手段と、
    上下動するプランジャを備えたソレノイドを有し、前記要請球数が1以上ある場合に、前記ソレノイドの1回の駆動で1つの遊技球を送り出した後、少なくとも休止時間にわたり前記ソレノイドの駆動を停止する単位動作を繰り返して、前記要請球数の遊技球を払い出す払い出し手段と、
    前記要請球数が所定数未満である場合、前記払い出し手段の前記休止時間を、所定数以上である場合より長く設定する、休止時間切り替え手段と
    を含む遊技機。
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