JPH0732778Y2

JPH0732778Y2 - 駐車場装置

Info

Publication number: JPH0732778Y2
Application number: JP1989001362U
Authority: JP
Inventors: 利弘松岡
Original assignee: Hitachi Zosen Corp
Current assignee: Hitachi Zosen Corp
Priority date: 1989-01-10
Filing date: 1989-01-10
Publication date: 1995-07-31
Anticipated expiration: 2004-01-10
Also published as: JPH0295760U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、自動車搬送手段と当該搬送手段の走行通路脇
に配設された複数の自動車収納区画部とを備えた駐車場
装置に関するものである。

（従来の技術）この種の駐車場装置は、自動車を床面上で自走させる必
要が全くないので、各自動車収納区画部を面積高さ共必
要最小限に抑えて装置全体の収容効率を十分に高めるこ
とができるものであるが、従来のこの種の立体倉庫型の
駐車場装置は、前記自動車搬送手段がその走行方向と自
動車の左右幅方向とが一致する向きに自動車を支持する
ように構成していた。従って、前記自動車搬送手段と各
自動車収納区画部との間での自動車移載に際しては、自
動車をその長手方向（自動車走行方向）にコンベヤで移
送することになる。しかしながら、このような従来の駐
車場装置では、許容される全長最大の自動車に合わせて
自動車搬送手段や自動車収納区画部を構成するのである
から、自動車搬送手段の走行方向に対する左右幅方向の
長さが非常に長くなり、必要強度を得るために大型で大
重量の搬送装置となる。また、自動車移載のために前記
搬送手段上や自動車収納区画部上に設置されるコンベヤ
の全長も長くなり、この点でもコスト高になるばかりで
なく、移載に要する時間が長くなるため入出庫のサイク
ルタイムも長くなる欠点があった。更に、移載時に自動
車を走行方向に移送するのであるから、自動車のパーキ
ングブレーキがかけ忘れられていたり、完全にかけられ
ていない場合に自動車が慣性でコンベヤ上に遊動する恐
れがあり、大きな危険を伴うことになる。

本考案の出願人は、上記のような問題を解決することの
できる駐車場装置を既に実開平１−150764号公報によっ
て提案している。すなわち、この装置は、自動車搬送手
段に、その走行方向と平行に自動車を支持した状態で当
該走行方向とは直交する横方向に自動車を移送する搬送
用横送りコンベヤを設け、前記自動車収納区画部に、自
動車搬送手段のコンベヤと接続可能な収納用横送りコン
ベヤをそれぞれ設けてなるものである。

上記既出願の駐車場装置では搬送用及び収納用の横送り
コンベヤとして通常ローラコンベヤが用いられる。とこ
ろが、このローラコンベヤにあっては、コンベヤローラ
ーとして普通の丸鋼管のように外周面がなめらかなもの
をそのまま使用すると、自動車を横送りする際にスリッ
プを生じることから、その丸鋼管の外周面に長手方向に
延びる多数の凹凸条を刻設するなどの滑り止め加工を施
す必要があり、そうするとそのような滑り止め加工のた
めに各コンベヤローラーの製作コストが高くついて駐車
場装置全体が非常に高価なものとなる。

そこで、このようなローラコンベヤに代えてスラットコ
ンベヤを用いると、スラットとして角パイプや角棒のよ
うに外周側の表面が平坦面を形成する角材を使えるか
ら、ローラコンベヤによる場合に比べるとはるかにコス
トが安くなる。

しかして、一般に使用されているスラットコンベヤは、
ローラチェーンに金具を介してスラットを取付けてなる
ものであって、スラットは金具の垂直部片の外方側端部
（上段側ローラチェーン部にあっては上端部、また下段
側ローラチェーン部にあっては下端部）においてローラ
よりも外方側へ突出した位置に取付けられる。したがっ
て、前述の駐車場装置の横送りコンベヤとして使用しう
るスラットコンベヤとしては第８図に示すような構造が
考えられる。すなわち、この第８図のスラットコンベヤ
は、ローラチェーン（イ）の左右側面部に、一対の垂直
部片（ロ），（ロ）と水平部片（ハ）とからなる金具
（ニ）の垂直部片（ロ），（ロ）を、水平部片（ハ）が
ローラ（ホ）よりも外方側へ位置するように取付け、そ
の水平部片（ハ）上に中空角筒状スラット（ヘ）の端部
を固着してなるものである。尚、ローラチェーン（イ）
は１条しか図示していないが、実際には各スラット
（ヘ）の両端を支持するように２条設けられる。

（考案が解決しようとする課題）第９図（Ｉ）は、上記のような構造のスラットコンベヤ
を、自動車搬送手段の搬送用横送りコンベヤ（ト）及び
これに接続可能な各自動車収納区画部の収納用横送りコ
ンベヤ（チ）に用いた場合の断面構造を概略的に示した
ものである。この図で明らかなように、上記スラットコ
ンベヤを用いた場合には各スラット（ヘ）がローラチェ
ーン（イ）の外方側に出っ張ることから、双方の横送り
コンベヤ（ト），（チ）の対向端部においてその各端部
の外径が相当大きくなって、両横送りコンベヤ（ト），
（チ）間に形成される断面三角形の溝（リ）の溝幅Ｗが
広くなると共にその深さＨが深くなり、このため溝
（リ）には中継用のアイドルローラ（ヌ）を設ける必要
があって設備費が高くつき、また上記のようなコンベヤ
端部の径大化に伴い各横送りコンベヤの高さ（即ち、上
下方向の最大幅）が高くなって、駐車場装置を多段型と
する場合に装置全体の高さが不必要に高くなるという問
題があった。

本考案はこのような問題点を解決しうる駐車場装置を提
供することを目的とする。

（課題を解決するための手段）上記目的を達成するために、本考案においては、搬送用
及び収納用の両横送りコンベヤの全体または一部はスラ
ットコンベヤからなり、該スラットコンベヤは、角パイ
プや角棒のように外周側の表面が平坦面を形成する角材
からなるスラットと、スラットの端部に対向してスラッ
トの外周側表面と略面一になるよう配設され横送り方向
にエンドレスに掛張されるローラチェーンと、一端部が
スラット端部に対向するローラチェーンの側面に一体ま
たは一体的に枢着され、他端部がローラチェーンの側面
から内周側に略Ｌ字状に延びてスラット端部の内周側底
面に固着される取付金具とからなることを特徴とする。

（実施例）以下に図面を参照して本考案の実施例を説明する。

第１図〜第３図において、１は搬送台車走行通路であっ
て、その左右両側には上下複数段の自動車収納用立体棚
2,2′,3,3′が各２列状態で立設されている。これら各
立体棚2,2′,3,3′には、自動車をその長手方向（走行
方向）が走行通路１と平行になる向きで支持する多数の
自動車収納区画部4,4′が、左右同一レベルで相対向す
るように走行通路１の長さ方向及び上下方向に並設され
ている。５は前記走行通路１内に自動車収納区画部4,
4′の各レベルと同一レベルで上下複数段に配設された
搬送台車である。６は昇降搬送手段であって、走行通路
１の一端に設定された各段搬送台車５のホームポジショ
ンHPに隣接するように、内側の立体側２の内部に前記自
動車収納区画部４に代えて設けられており、前後一対の
昇降ガイドレール７に沿って昇降するキャリッジ８を備
えている。９は自動車入出庫部で、前記昇降搬送手段６
に隣接する外側の立体棚２′の最下段部に設けられてい
る。

各段の前記搬送台車５は全て同一構造のものであって、
立体棚2,3の走行通路１側に付設された左右一対のガイ
ドレール10上で立体棚2,3に沿って往復走行可能に支持
されている。

前記各段の搬送台車５は、左右一対の前記ガイドレール
10に嵌合する複数の車輪（図示せず）、搬送用の前輪用
横送りコンベヤ11、搬送用の後輪用横送りコンベヤ12及
び前輪ロック手段（図示せず）を備えている。また、図
示は省略するが、前記各車輪は回転軸に固着され、この
回転軸は伝動手段を介して正逆転可能なモータに連動連
結されており、したがってモータにより全ての車輪を正
転又は逆転駆動させることによって搬送台車５を前進走
行又は後退走行させることができる。

前記搬送用の前輪用横送りコンベヤ11及び後輪用横送り
コンベヤ12はそれぞれ搬送台車５の走行方向に対し直交
する左右横向きに配設されたスラットコンベヤから成
る。このスラットコンベヤは、第４図〜第６図に示すよ
うに、２条のローラチェーン13（片側のローラチェーン
のみ図示している）のそれぞれに中空角筒状のスラット
14を連続的に取付けてなるもので、各ローラチェーン13
は一対のスプロケット15に掛張され、この一対のスプロ
ケット15は支持枠体16に架設してある一対の回転軸17に
それぞれ固定され、その一方の回転軸17は駆動軸、他方
の回転軸17は従動軸とされ、その駆動側回転軸17は伝動
手段を介して正逆回転可能なモータ（図示省略）に連動
連結されている。尚、前輪用横送りコンベヤ11のスラッ
トコンベヤと後輪用横送りコンベヤ12のスラットコンベ
ヤとは、一対の回転軸17及びモータを共用していて、モ
ータの正転又は逆転によって同時に右送り作用又は左送
り作用を行わせることができる。

また第４図〜第６図を参照して明らかなように、前記ス
ラットコンベヤの各ローラチェーン13は、それぞれ多数
組のピンリンクプレート18対とローラリンクプレート19
対とがローラ20を介してピン21により連結されてなるも
のであって、各ピンリンクプレート18対及び各ローラリ
ンクプレート19対のそれぞれ片方には水平取付部片22a
を有するスラット取付用のＬ字状取付金具22が一体に突
設され、このＬ形金具22が一体突設されたピンリンクプ
レート18及びローラリンクプレート19は各水平取付部片
22aがローラ20よりも内周側（第５図において上段側の
ローラチェーン13部では下方側、下段側のローラチェー
ン13部では上方側）へ位置するようにピン21に取付けら
れており、そして水平取付部片22aにスラット14の各端
部が例えば溶接により（その他ビス止めでもよい）固着
されている。したがって、このようなスラット14の取付
け構造により、第４図で明らかなように各スラット14は
各ローラチェーン13の外周面からわずかしか突出しなく
なり、そのため当該スラットチェーンの端部の外径を極
力小さくすることができる。尚、第４図、第５図におい
て23は上段側ローラチェーン13部を摺接可能に支持する
ために支持枠体16に水平に配設された支持台である。

前記スラット14をローラチェーン13におけるリンクプレ
ート18,19の各スラット取付用金具22に取付けるにあた
っては、第７図に例示しているように各スラット14の端
部下面側を適当に切除して（切除部分を24で示す）その
端部の厚みを薄くした状態で水平取付部片22aに取付け
るようにすれば、ローラチェーン13外周面からのスラッ
ト14の突出量を一層少なくすることができる。

前記搬送用の前輪用横送りコンベヤ11と後輪用横送りコ
ンベヤ12においては、前後の車軸間長さの異なる大型車
から小型車まで、前輪を前輪用横送りコンベヤ11の幅方
向の中央位置に載せたとき、後輪を後輪用横送りコンベ
ヤ12の幅内で確実に支持し得るように、前輪用横送りコ
ンベヤ11に対し後輪用横送りコンベヤ12は幅広に構成さ
れている。

第１図に示すように、前記立体棚2,2′,3,3′内の全て
の自動車収納区画部4,4′、昇降搬送手段６におけるキ
ャリッジ８、及び自動車入出庫部９には、前述したよう
なスラットコンベヤからなる搬送台車５上の一対のコン
ベヤ11,12と全く同一の前輪用横送りコンベヤ25と後輪
用横送りコンベヤ26とが並設されている。しかして、自
動車収納区画部4,4′の一対の収納用横送りコンベヤ25,
26は、各収納区画部4,4′に隣接する位置に搬送台車５
が停止したとき、当該搬送台車５上の一対の横送りコン
ベヤ11,12に接続し、また、昇降搬送手段６のキャリッ
ジ８上に設けられた一対の横送りコンベヤ25,26は、ホ
ームポジションHPで停止している各段の搬送台車５と同
一レベルで停止したとき、当該搬送台車５上の一対の横
送りコンベヤ11,12に接続し、更に、自動車入出庫部９
の一対の横送りコンベヤ25,26は、昇降搬送手段６のキ
ャリッジ８が下降限位置で停止したとき、当該キャリッ
ジ８上の一対の横送りコンベヤ25,26に接続するように
設けられている。

第４図には、搬送台車５が所定の自動車収納区画部４又
は昇降搬送手段６のキャリッジ８に隣接する位置に停止
したとき、その搬送台車５上の横送りコンベヤ11,12と
自動車収納区画部４側又はキャリッジ８上の横送りコン
ベヤ25,26とが接続している状態を示しており、また第
９図（II）には斬る状態を第９図（Ｉ）の従来例との比
較において概略的に示している。この第９図（II）から
も明らかなようにそれぞれスラットコンベヤからなる横
送りコンベヤ11,12あるいは25,26では各ローラチェーン
13の外周面からの各スラット14の突出量が非常に小さ
く、したがって各横送りコンベヤの端部の外径も小さく
なるため、搬送台車５上の横送りコンベヤ11,12と自動
車収納区画部４側又はキャリッジ８内の横送りコンベヤ
25,26との間に形成される三角形の溝27の溝幅Ｗ及びそ
の深さｈは従来例と比べはるかに小さくなっている。

尚、前記自動車入出庫部９には、一対のコンベヤ25,26
の横送り方向に対し直交する方向に自動車を通過移動さ
せることができるように、一対のコンベヤ25,26の車輪
支持レベルと略同一レベルで歩み板28が併設されてい
る。また、各搬送台車５上のモーターに対する給電や制
御信号の授受は、搬送台車５の走行径路脇に架設した給
電レール及び信号授受用レールと搬送台車５側に設けた
集電ユニットとを利用して行うことができる。

以上のように構成された駐車場装置は次のように使用す
ることができる。即ち、自動車を入庫する場合は、当該
自動車を自動車入出庫部９へ自走により後輪用横送りコ
ンベヤ26側から進入させ、前輪を前輪用横送りコンベヤ
25の幅の略中央位置に載せて停止させる。このとき車種
（前後の車軸間距離）に関係なく後輪は、幅広の後輪用
横送りコンベヤ26上に載っている。昇降搬送手段６のキ
ャリッジ８を下降限位置で停止させ、当該キャリッジ８
上の一対のコンベヤ25,26と自動車入出庫部９上の一対
のコンベヤ25,26とを接続させた状態で、これらコンベ
ヤ25,26を同時に同一方向に駆動して、自動車入出庫部
９の自動車をキャリッジ８上の所定位置まで横送り移載
させる。

自動車を昇降搬送手段６のキャリッジ８上に移載したな
らば、次にキャリッジ８を入庫対象レベルまで上昇降運
転させる。勿論、下降限位置のキャリッジ８と同一の最
下位レベルが入庫対象であれば、キャリッジ８の上昇運
転は不要である。一方、入庫対象レベルの搬送台車５は
ホームポジションHPで停止待機させておき、当該搬送台
車５とキャリッジ８とが同一レベルで隣接停止し、搬送
台車５上の一対の搬送用横送りコンベヤ11,12とキャリ
ッジ８上の一対の横送りコンベヤ25,26とが接続した状
態で、これら搬送台車５上の一対の横送りコンベヤ11,1
2とキャリッジ８上の一対の横送りコンベヤ25,26とを同
時に同一方向に駆動して、キャリッジ８上の自動車を搬
送台車５上へ横送り移載させる。

自動車を搬送台車５上の一対の搬送用横送りコンベヤ1
1,12で支持したならば、前輪ロック手段によって自動車
の前輪をロックし、自動車を搬送台車５据に固定する。
斬る状態で搬送台車５を入庫対象の自動車収納区画部4,
4′に隣接する位置まで前進走行させる。勿論、ホーム
ポジションHPで停止している搬送台車５に対し、昇降搬
送手段６のある側とは反対側に位置する自動車収納区画
部4,4′が入庫対象区画であれば、前輪ロック手段を作
用させたり、搬送台車５を走行させる必要はない。

搬送台車５が入庫対象の自動車収納区画部4,4′に隣接
して停止し、当該搬送台車５上の一対の搬送用横送りコ
ンベヤ11,12と入庫対象の自動車収納区画部４上の一対
の収納用横送りコンベヤ25,26とが接続したならば、前
輪ロック手段による自動車の前輪のロックを解除した
後、入庫対象が搬送台車５と直接接続する内側の収納区
画部４である場合には、当該搬送台車５上の一対のコン
ベヤ11,12と入庫対象たる内側の区画部４上の一対のコ
ンベヤ25,26とを同時に同一方向に駆動し、搬送台車５
上の自動車を右送り又は左送りして区画部４内へ移載収
納し、また入庫対象が外側の区画部４′である場合には
当該搬送台車５上のコンベヤ11,12と前記内側の区画部
４上のコンベヤ25,26と入庫対象たる外側の区画部４′
上のコンベヤ25,26とを同時に同一方向に駆動し、搬送
台車５上の自動車を右送り又は左送りして、内側の区画
部４を経て外側の区画部４′内へ移載収納する。

尚、自動車の出庫作業を行うには、上述の入庫作業とは
逆の手順で搬送台車５や昇降搬送手段６等を作動させる
ことにより、特定の自動車収納区画部4,4′内に収納さ
れている自動車を自動車入出庫部９へ出庫させることが
できることは容易に理解できるであろう。また、内側及
び外側の自動車収納区画部4,4′に自動車が収納されて
いる場合にその外側の、つまり奥側の区画部４′内の自
動車を出庫させるときには内側の区画部４内の自動車を
あらかじめ他の適当な空の区画部４又は４′に移し入れ
てから当該奥側の区画部４′の自動車を出庫させるよう
にすることは云うまでもない。

尚、この実施例においては、スラットコンベヤのローラ
チェーンにスラット取付用の金具を取付けるにあたっ
て、その金具を予めリンクプレートに一体に突設、即ち
一体に形成しているが、このスラット取付用の金具とし
て、リンクプレートとは別個に形成されたものを用い、
これをリンクプレートに取付けるようにしてもよい。

また、スラットコンベヤは実施例のようにこの駐車場装
置における全ての横送りコンベヤに用いてもよいし、あ
るいはその一部の横送りコンベヤに用いてもよい。

（考案の効果）本考案の駐車場装置によれば、搬送用横送りコンベヤ及
び収納用横送りコンベヤとしてスラットコンベヤを用い
ることにより、ローラコンベヤによる場合のように滑り
止め加工が不要となってコストの低廉化を図ることがで
きる。また、このスラットコンベヤは従来一般に使用さ
れているようなものではなく、ローラチェーンがスラッ
トの端部に対向してスラットの外周側の表面に略面一に
なるよう配設され、一端部がスラット端部に対向するロ
ーラチェーンの側面に一体または一体的に枢着され、他
端部がローラチェーンの側面から内周側に略Ｌ字状に延
びてスラット端部の内周側底面に固着される取付金具に
よってスラットとローラチェーンとを連結してなる構造
のものであるから、ローラチェーンの外周面からのスラ
ットの突出量（突出高さ）を最小限度に小さくすること
ができ、それによってコンベヤ端部の外径を極力小さく
することができる。したがって、搬送用横送りコンベヤ
と収納用横送りコンベヤとが接続するとき双方の横送り
コンベヤ間に形成される縦断面略三角形の溝の溝幅を狭
く、またその深さを浅くすることができ、このため溝に
中継用のアイドルローラ等を配備する必要がなくなって
設備費を安くすることができ、また一方では各横送りコ
ンベヤの上下方向幅を小さくできることから、駐車場装
置を多段型とする場合には上下方向の空間を有効に利用
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は装置全体の概略横断平面図、第２図及び第３図
はその縦断面図、第４図はスラットコンベヤからなる横
送りコンベヤの要部を詳細に示す縦断面図、第５図は第
４図のＶ−Ｖ線断面図、第６図は第５図に示されるコン
ベヤ部分の平面図、第７図はスラット取付構造の変形例
を示す縦断面図、第８図は従来例を示すスラットコンベ
ヤの縦断面図、第９図（Ｉ）は従来例の作用を説明する
概略説明図、第９図（II）は本考案の作用を説明する概
略説明図である。１……走行通路、2,2′,3,3′……立体棚、4,4′……自
動車収納区画部、５……搬送台車、６……昇降搬送手
段、８……昇降キャリッジ、９……自動車入出庫部、10
……ガイドレール、11,25……前輪用横送りコンベヤ、1
2,26……後輪用横送りコンベヤ、13……ローラチェー
ン、14……スラット、18,19……リンクプレート、20…
…ローラ、21……ピン、22……取付金具、22a……水平
取付部片。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】自動車搬送手段の走行通路脇に、当該走行
通路方向と平行に自動車を収納する複数の自動車収納区
画部を配設し、前記自動車搬送手段には、その走行方向
と平行に自動車を支持した状態で当該走行方向とは直交
する横方向に自動車を移送する搬送用横送りコンベヤを
設け、前記各自動車収納区画部には、前記自動車搬送手
段のコンベヤと接続可能な収納用横送りコンベヤをそれ
ぞれ設けてなる駐車場装置であって、前記両横送りコン
ベヤの全部または一部はスラットコンベヤからなり、該
スラットコンベヤは、角パイプや角棒のように外周側の
表面が平坦面を形成する角材からなるスラットと、スラ
ットの端部に対向してスラットの外周側表面と略面一に
なるよう配設され横送り方向にエンドレスに掛張される
ローラチェーンと、一端部がスラット端部に対向するロ
ーラチェーンの側面に一体または一体的に枢着され、他
端部がローラチェーンの側面から内周側に略Ｌ字状に延
びてスラット端部の内周側底面に固着される取付金具と
からなることを特徴とする駐車場装置。