JP2907806B1 - スラットコンベヤ及び搬送台車 - Google Patents

スラットコンベヤ及び搬送台車

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JP2907806B1
JP2907806B1 JP3484798A JP3484798A JP2907806B1 JP 2907806 B1 JP2907806 B1 JP 2907806B1 JP 3484798 A JP3484798 A JP 3484798A JP 3484798 A JP3484798 A JP 3484798A JP 2907806 B1 JP2907806 B1 JP 2907806B1
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Abstract

【要約】 【課題】 本発明は、高い安全性、高いスペース効率を
有するスラットコンベヤ及び搬送台車の提供を目的とす
る。 【解決手段】 複数のスラット部材30、31を循環駆
動させ、各スラット部材30、31の運搬物搭載面30
a、31aに載せた運搬物60を搬送するスラットコン
ベヤ20は、スラット部材31に取り付けられ、運搬物
搭載面31aから突出可能なストッパ部材32と、スト
ッパ部材32を運搬物搭載面31aから上方に突出させ
るリフト機構35とを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスラットコンベヤ及
びスラットコンベヤを備えた搬送台車に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
実開平6−40284号公報によって開示されたものが
知られており、同公報には、立体駐車場に適用される自
動車用搬送台車が記載されている。この搬送台車は、搬
送路に設けられたガイドレール上を転動する複数の車輪
を備え、入出庫口から駐車区画までの間を自動車を搭載
して走行する。自動車の前輪は、搬送台車に備えられた
前輪用横送りコンベヤによって支持され、自動車の後輪
は、後輪用横送りコンベヤによって支持される。これら
のコンベヤは、いずれもモータによって搬送台車の走行
方向に対して直交する方向(搬送台車の左右)に駆動さ
れるローラコンベヤである。
【0003】搬送台車と入出庫口又は各駐車区画との間
で自動車を受け渡す場合には、モータを正転又は逆転さ
せて両コンベヤを同時に作動させる。また、前輪用横送
りコンベヤ上には、自動車の前輪をロックする前輪ロッ
ク手段が設けられている。この前輪ロック手段は、断面
楔型に形成された2個の車輪挟持体を前輪の前後からそ
れぞれ独立してスライド駆動させ、両車輪挟持体によっ
て自動車の前輪を挟み込むものである。これにより、自
動車を搭載した搬送台車が入出庫口から駐車区画までの
間を走行した場合に、搬送台車上で自動車がその前後方
向へ移動することを規制できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術においては、運搬物の移動を規制するストッ
パ(前輪ロック手段)が、コンベヤ(前輪用横送りコン
ベヤ)上に設けられていたため、安全性、スペース効率
等の面で課題が存在していた。すなわち、立体駐車場に
適用される上記搬送台車においては、ストッパ、すなわ
ち、前輪ロック手段がコンベヤ(搬送台車)上面から常
に突出しており、搬送台車の上面が完全に平坦ではない
ことから、自動車の乗員が搬送台車付近を歩行しなけれ
ばならないような場合、ストッパが、乗員の歩行、特
に、車椅子の通行、幼児の歩行等の妨げとなることがあ
った。また、搬送台車の上面に、ストッパを設けるスペ
ースを確保する必要もあった。
【0005】そこで、本発明は、高い安全性、高いスペ
ース効率を有するスラットコンベヤ及び搬送台車の提供
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
係るスラットコンベヤは、複数のスラット部材を循環駆
動させ、各スラット部材の運搬物搭載面に載せた運搬物
を搬送するスラットコンベヤにおいて、スラット部材に
取り付けられ、運搬物が搬送方向と直交する方向に移動
するのを規制するように運搬物搭載面から突出可能なス
トッパ部材と、ストッパ部材を運搬物搭載面から上方に
突出させるリフト機構とを備えたことを特徴とする。
【0007】また、請求項8記載の本発明に係る搬送台
車は、運搬物を搭載して第1方向に走行可能であると共
に、運搬物を第2方向に移送可能な搬送台車において、
複数のスラット部材を循環駆動させ、各スラット部材の
運搬物搭載面に載せた運搬物を第2方向に移送するスラ
ットコンベヤと、スラット部材に取り付けられ、運搬物
が第1方向に移動するのを規制するように運搬物搭載面
から突出可能なストッパ部材と、ストッパ部材を運搬物
搭載面から上方に突出させるリフト機構とを備えたこと
を特徴とする。
【0008】このスラットコンベヤ及びこのスラットコ
ンベヤを備えた搬送台車では、例えば、スラット部材の
運搬物搭載面上に運搬物が搭載されているが、各スラッ
ト部材を循環駆動させず、運搬物を搬送(移送)しない
ような場合には、リフト機構を作動させてストッパ部材
を運搬物搭載面から突出させる。これにより、運搬物搭
載面から突出したストッパ部材が運搬物と接触すること
から、運搬物はコンベヤ面上に確実に保持され、また、
運搬物が搬送方向と直交する方向(スラット部材の長手
方向)に移動することが確実に規制される。また、運搬
物搭載面上に搭載された運搬物を搬送(移送)する場合
には、リフト機構を作動させず、ストッパ部材を運搬物
搭載面から突出させない。これにより、運搬物をスムー
スに搬送(移送)することができる。更に、運搬物搭載
面に運搬物が搭載されていない場合にリフト機構を作動
させなければ、スラット部材の上面、すなわち、コンベ
ヤ面は平坦に保たれる。
【0009】例えば、このスラットコンベヤを備えた搬
送台車を、立体駐車場の搬送台車として適用するとよ
い。この場合、スラット部材に設けられたストッパ部材
は、車止めとしての機能を果たすことになり、搬送台車
に搭載された自動車が、搬送台車の走行中に搬送台車上
で前後移動するのを確実に規制することができる。ま
た、搬送台車が停止した際には、リフト機構の作動を解
除すれば、ストッパ部材は運搬物搭載面から突出しない
ので、スラットコンベヤを作動させて自動車を駐車区画
等に移送することができる。このように、ストッパ部材
を運搬物搭載面から突出させなければ、コンベヤ面は平
坦になることから、ストッパ部材が乗員の歩行を妨げる
ことはない。更に、スラットコンベヤに車止めとして機
能するストッパ部材を備えることにより、搬送台車の上
面に車止めを設けるスペースが不要となる。
【0010】この場合、ストッパ部材を、複数のスラッ
ト部材のうち、所定間隔をおいて互いに離間し合うスラ
ット部材に取り付けると好ましい。このような構成のも
とでは、すべてのスラット部材のうち、例えば、3個お
きにストッパ部材を設ける。このように、運搬物の種類
に応じて適切な数のストッパ部材を配設することによ
り、ストッパ部材及びストッパ部材を取り付けるスラッ
ト部材の個数が減少するので、スラットコンベヤの製造
コストを削減することもできる。
【0011】また、リフト機構は、所定本数分のスラッ
ト部材に相当する幅をもち、上方に位置するストッパ部
材のみを運搬物搭載面から上方に突出させるものである
と好ましい。このような構成を採用すれば、運搬物の種
類に応じて、運搬物をコンベヤ面上に保持したり、運搬
物の移動を規制したりするために必要な数だけのストッ
パ部材を作動させることができる。例えば、このスラッ
トコンベヤを備えた搬送台車を立体駐車場の搬送台車と
して適用した場合には、自動車の前輪が載せられるスラ
ット部材の下方に、このリフト機構を設ける。これによ
り、すべてのストッパ部材のうち自動車の前輪と接触さ
せるべきストッパ部材のみを運搬物搭載面から突出させ
ることができる。
【0012】更に、運搬物搭載面に沿って、スラット部
材の上側循環経路の一端から下側循環経路を経て上側循
環経路の他端まで覆い、ストッパ部材を支えるガイド部
材を更に備えると好ましい。このような構成を採用すれ
ば、循環駆動されるスラット部材が側部循環経路及び下
側循環経路を通過する際、ストッパ部材はガイド部材と
接触することになるので、ストッパ部材が運搬物搭載面
から側方又は下方に突出することがなくなる。従って、
スラットコンベヤをスムースに作動させることができ
る。
【0013】また、ストッパ部材を、運搬物の搬送方向
に沿ってスラット部材に取り付けられた取付軸周りに回
動自在に支持させると好ましい。このような構成を採用
すれば、運搬物搭載面から突出可能なストッパ部材を極
めて容易に形成することができる。また、確実に動作す
るストッパを、簡易な構造によって実現できる。
【0014】更に、リフト機構は、ストッパ部材に固定
されて下方に延びる従動部と、従動部と当接すると共
に、運搬物搭載面に対して上下動可能な原動部とからな
ると好ましい。このような構成のもとでは、カムに相当
する原動部の上昇動作に連動して、この原動部と当接す
る従動部も上方に移動することになる。そして、従動部
の移動によりストッパ部材が取付軸周りに回動するの
で、ストッパ部材の先端部が運搬物搭載面から突出す
る。これにより、簡易な構造によりストッパ部材を確実
に作動させることができる。
【0015】また、ストッパ部材を、1個のスラット部
材に対して2個ずつ設けると共に、取付軸を、スラット
部材の中央部に所定間隔を隔てて配設すると好ましい。
このような構成のもとでは、運搬物搭載面からストッパ
部材がV字状に突出することになる。これにより、例え
ば、円筒状を呈する運搬物を搬送する場合、運搬物をコ
ンベヤ面上に確実に保持することができ、また、運搬物
の移動を確実に規制することできる。例えば、このスラ
ットコンベヤを備えた搬送台車を立体駐車場の搬送台車
として適用した場合には、ストッパ部材は、自動車の車
輪を前後から挟持する車止めとしての機能を果たすこと
になり、搬送台車に搭載された自動車が、搬送台車の走
行中に搬送台車の上面で前後移動するのを確実に規制す
ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明によるス
ラットコンベヤ及び搬送台車の好適な実施形態について
詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明による搬送台車が適用され
る立体駐車場の一例を示す平面図である。同図に示す立
体駐車場50の入出庫フロアには、自動車60(図9参
照)が出入りする入出庫口51が設けられている。入出
庫口51の側方には、エレベータ52が配されており、
入出庫口51に進入した自動車60は、このエレベータ
52に移送される。入出庫口51及びエレベータ52に
は、自動車60の前輪61及び後輪62を支持するスラ
ットコンベヤ、ローラコンベヤ等からなるコンベヤ51
a及び52aが2列ずつ並設されている。入出庫口51
とエレベータ52との間における自動車60の受け渡し
は、これらのコンベヤ51a及び52aを作動して行
う。また、自動車60は、エレベータ52によって入出
庫口と各駐車フロアとの間を搬送される。
【0018】各駐車フロアには、自動車60を収容する
駐車区画53が複数設けられていると共に、自動車60
を所定の駐車区画53に搬送する搬送台車1が備えられ
ている。この立体駐車場50の各駐車フロアには、駐車
区画53を並設させた駐車区画列54が2列ずつ平行に
設けられている。自動車60は、互いに前後に連続する
状態で各駐車区画53に収容される。また、各駐車区画
53には、2列のコンベヤ53aが並設されており、搬
送台車1と各駐車区画53との間で自動車60の受け渡
しする際には、これらのコンベヤ53aを作動させる。
平行に設けられた2列の駐車区画列54の間には、搬送
台車1の走行路となる搬送路55が形成されている。搬
送路55には、2本のガイドレール56が平行に敷設さ
れており、搬送台車1は、運搬物としての自動車60を
搭載した状態でガイドレール56に沿って各駐車区画5
3の並設方向(第1の方向)に移動することができる。
【0019】図1に示すように、搬送台車1には、その
走行方向と直交する方向(第2の方向)に駆動されるス
ラットコンベヤ20と、ローラコンベヤ40とが装備さ
れている。スラットコンベヤ20及びローラコンベヤ4
0のコンベヤ面は、同一平面上にあり、自動車60は、
前輪61がスラットコンベヤ20に支持され、後輪62
がローラコンベヤ40に支持された状態で搬送台車1上
に搭載される。すなわち、スラットコンベヤ20及びロ
ーラコンベヤ40は、運搬物としての自動車60を載せ
る搭載部として機能する。搬送台車1とエレベータ52
又は各駐車区画53との間で自動車60を受け渡しする
際には、エレベータ52のコンベヤ52aや駐車区画5
3のコンベヤ53aを作動させると共に、スラットコン
ベヤ20及びローラコンベヤ40を作動させる。これに
より、搬送台車1は、運搬物としての自動車60を、左
右に配された各駐車区画53やエレベータ52に移送す
ることができる。
【0020】スラットコンベヤ20及びローラコンベヤ
40は、図2に示すように、搬送台車1のフレーム2に
固定されている。フレーム2は、同図に示すように、同
一平面上で互いに平行に延在する2本の縦フレーム部材
3と、各縦フレーム部材3の前端部及び後端部に固定さ
れた2本の横フレーム部材4と、図示しない補強フレー
ムとからなり、長方形状の枠として構成されている。縦
フレーム部材3及び横フレーム部材4は、長尺の角パイ
プからつくり出されている。また、各縦フレーム部材3
には、車輪5を支持する軸受け部6が前後に1個ずつ配
されている。従って、軸受け部6はフレーム2の4隅に
配される。
【0021】図3に示すように、車輪5は、金属製のホ
イール5aと、このホイール5の周囲に装着されたウレ
タンタイヤ5bとからなる。ウレタンタイヤ5bを設け
ることにより、発生した振動が立体駐車場の建屋等に伝
わることが緩和される。搬送台車1の後部に配設される
車輪5は、左右の縦フレーム部材3の間に渡されたベー
スプレート上に設置された走行駆動部16によって駆動
される。これにより、搬送台車1は、搭載部としてのス
ラットコンベヤ20及びローラコンベヤ40上に自動車
60を搭載し、4個の車輪5を介して、立体駐車場50
の搬送路55に敷設されたガイドレール56上を走行す
ることができる。
【0022】軸受け部6は、図3に示すように、断面コ
の字形状を有する軸受けフレーム7を含む。軸受けフレ
ーム7は、開口部が上方を向いた状態で配される。軸受
けフレーム7の上部には、ベアリング8を介して車軸9
が回転自在に支持されている。車輪5は、この車軸9の
端部に固定されている。軸受けフレーム7の側壁内面、
底壁内面、及びベアリング8(車軸9)とによって仕切
られる空間には、縦フレーム部材3が挿通される。縦フ
レーム部材3の両端側では、所定領域にわたって底壁が
除去されており、図3に示すように、この底壁を除去し
た部分が軸受けフレーム7内に配される。
【0023】縦フレーム部材3は、弾性部材としてのエ
アスプリング10を介して各軸受け部6の軸受けフレー
ム7と結合されている。このエアスプリング10は、3
段ベローズ型のエアスプリングである。エアスプリング
10は、縦フレーム部材3の底壁が除去された部分か
ら、縦フレーム部材3の内部に挿入される。エアスプリ
ング10の上端部は、縦フレーム部材3の上壁内面に固
定される。また、エアスプリング10の下端部は、台座
11を介して軸受けフレーム7の底壁内面に固定されて
いる。エアスプリング10は、エア制御弁等を介して予
圧チャンバ13に接続されている。図2に示すように、
予圧チャンバ13は、前後の軸受け部6の間で縦フレー
ム部材3の内部に収容されている。また、エアの供給を
行うエアコンプレッサ等の関連機器(図示せず)は、左
右の縦フレーム部材3の間に渡したベースプレート上に
固定されている。更に、エアスプリング10には、図示
しないエア放出弁が取り付けられている。
【0024】搬送台車1の走行時には、予圧チャンバ1
3からエアを供給してエアスプリング10を伸長させ
る。この際、縦フレーム部材3は、図3に示すように、
軸受けフレーム7の底壁内面から浮かび上がった状態と
なる。この場合、フレームに支持されるスラットコンベ
ヤ20及びその他周辺機器の重量や自動車60の重量等
が、すべてばね上重量としてエアシリンダ10に作用す
ることになるため、搬送台車1の走行に起因して生じる
振動を極めて効果的に抑制することができる。なお、エ
アスプリング10のストロークは、30mm程度確保さ
れていれば十分である。
【0025】一方、エア放出弁を開放してエアシリンダ
10を完全に収縮させた場合、縦フレーム部材3は下降
し、その底面は、図4に示すように、台座11の肩部に
形成された車高調整ストッパ12の上面と当接する。こ
の車高調整ストッパ12は、台座11の肩部を一段低く
形成したものであり、極めて簡易に形成することができ
る。車高調整ストッパ12の上面と、軸受けフレーム7
の底壁内面との間の高さは、縦フレーム部材3が完全に
下降した際に、スラットコンベヤ20及びローラコンベ
ヤ40のコンベヤ面の高さと、エレベータ52及び駐車
区画53のコンベヤ面の高さとが一致するように定めら
れている。
【0026】この結果、エアスプリング10を収縮させ
ると、フレーム2が高さ方向において位置決めされ、同
時に、フレーム2に固定されたスラットコンベヤ20及
びローラコンベヤ40も高さ方向において位置決めされ
る。従って、搬送台車1とエレベータ52又は駐車区画
53との間で自動車60を受け渡しする場合に、スラッ
トコンベヤ20及びローラコンベヤ40のコンベヤ面の
高さと、エレベータ52及び駐車区画53のコンベヤ面
の高さとを容易かつ確実に一致させることできる。な
お、車高調整ストッパ12として、軸受けフレーム7を
利用してもよい。この場合は、エアスプリング10を収
縮させ、縦フレーム部材3の底面と軸受けフレーム7の
底壁内面とを当接させた際に、スラットコンベヤ20及
びローラコンベヤ40のコンベヤ面の高さと、エレベー
タ52及び駐車区画53のコンベヤ面の高さとが一致す
るように、エアシリンダ10等を配置すればよい。
【0027】このように、搬送台車1では、運搬物等の
荷重を受けるフレーム2と車軸9を支持する軸受け部6
とが弾性部材としてのエアスプリング10を介して結合
されている。従って、車輪5の転動に起因して生じる振
動や、車輪5がガイドレール56の継ぎ目を乗り越える
際に発生する振動は、サスペンションとして機能するエ
アスプリング10によって吸収される。従って、搬送台
車1の走行時に発生する振動が低減されるので、結果的
に、運搬物たる自動車60や搬送台車1が備えられてい
る立体駐車場50の建屋に伝わる振動を減少させること
ができる。また、サスペンションとして機能する弾性部
材として、エアスプリング10を用いているので、その
制御は容易である。
【0028】ここで、弾性部材としては、図5に示すよ
うに、コイルスプリング14を用いてもよい。これによ
り、振動を防止するための機構を簡易かつ安価なものと
して形成することができる。この場合、同図に示すよう
に、コイルスプリング14の内側に、フレーム高さを決
定する車高調整機構として、エアシリンダ15を設ける
とよい。この場合は、エアシリンダ15によって、縦フ
レーム部材3を弾性部材の付勢力に抗して上昇させるこ
とによってフレーム高さを決定してもよく、また、エア
シリンダ15によって、縦フレーム部材3を弾性部材の
付勢力に抗して下降させることによってフレーム高さを
決定してもよい。
【0029】このような構成のもとでも、搬送台車1と
エレベータ52又は駐車区画53との間で自動車60を
受け渡しする場合に、搬送台車1の高さと、エレベータ
52又は駐車区画53との高さを一致させることが容易
になる。なお、エアシリンダ15の代わりに、油圧シリ
ンダや、モータによって駆動される装置を用いてもよ
い。また、弾性部材としてエアスプリング10を用いた
場合であっても、このようなエアシリンダ、油圧シリン
ダ等を用いた車高調整機構を軸受け部6に設け、縦フレ
ーム部材3を弾性部材の付勢力に抗して上昇させること
によってフレーム高さを決定したり、縦フレーム部材3
を弾性部材の付勢力に抗して下降させることによってフ
レーム高さを決定したりしてもよい。
【0030】次に、本発明によるスラットコンベヤ20
について説明する。
【0031】スラットコンベヤ20は、図6に示すよう
に、スプロケット23によって循環駆動されるエンドレ
スチェーン24と、このエンドレスチェーン24に連続
的に取り付けられた複数のスラット部材30、31とを
備える。スプロケット23は、チャンネル部材からなる
互いに対向し合うコンベヤフレーム21、22に支持さ
れた駆動軸及び従動軸(何れも図示せず)に取り付けら
れている。エンドレスチェーン24は、コンベヤフレー
ム21、22の内側に固定されているチェーンガイド2
1a、22a(図8参照)に案内されており、駆動軸に
取り付けられたスプロケット23をモータ、減速機構等
からなるコンベヤ駆動部29によって回転させることに
より循環駆動される。なお、コンベヤ駆動部29は、ス
ラットコンベヤ20とローラコンベヤ40の間に設けら
れているベースプレート上に固定されている。
【0032】エンドレスチェーン24は、図7に示すよ
うに、ローラリンク25とピンリンク26とを交互かつ
連続的に繋ぎあわせたローラチェーンである。同図に示
すように、ローラリンク25及びピンリンク26を形成
する内側のリンクプレート25a、26aには、スラッ
ト部材30、31を取り付けるためのアタッチメント2
5b、26bが形成されている。このアタッチメント2
5b、26bは、リンクプレート25、26の底部中央
を延長すると共に、この延長部を直角に折り曲げること
により形成されている。このため、内側のリンクプレー
ト25a、26aは、断面L字形状を有する。
【0033】スラット部材30、31は、取付ボルト2
8a及びナット28bを介して内側のリンクプレート2
5a、26aのアタッチメント25b、26bに固定さ
れる。図2及び図6に示すように、スラット部材31
は、所定間隔をおいて互いに離間し合う状態でエンドレ
スチェーン24に固定される。すなわち、このスラット
コンベヤ20には、スラット部材31は3個おきに配さ
れている。従って、2個のスラット部材31の間に、2
個のスラット部材30が配されることになる。
【0034】図7に示すように、スラット部材30、3
1は長尺の角パイプからつくり出される。スラット部材
30、31の全長は、自動車60の前輪61を余裕をも
って支持できるように、前輪61の外径よりもある程度
長いものとして定められる。また、スラット部材30、
31の幅は、例えば、4本のスラット部材30、31の
幅が、一般的な自動車60の前輪幅に相当するように定
められている。スラット部材30の上面は、自動車60
の前輪61が載せられる運搬物搭載面30aとされる。
同様に、スラット部材31の上面も自動車60の前輪6
1が載せられる運搬物搭載面31aとされるが、スラッ
ト部材31aの運搬物搭載面31aには、更に、長方形
状の開口31bが形成されている。開口31bは、スラ
ット部材31の長手方向における一端側と他端側とに1
個ずつ設けられる。
【0035】各スラット部材31には、開口31bを介
して運搬物搭載面31aから突出可能であり、搬送台車
1に搭載される自動車60のための車止めとして機能す
るストッパ部材32が2個ずつ取り付けられる。ストッ
パ部材32は、図7に示すように、短尺の角パイプから
つくり出されている、スラット部材32の全長は開口3
1bの開口長さより若干短く設定され、全幅は、開口3
1bの開口幅より若干短く設定され、更に、その全高
は、スラット部材31の全高より若干短く設定されてい
る。また、ストッパ部材32の両側面には取付穴32a
が穿設されている。ストッパ部材32は、開口31を介
して、スラット部材31の内部に収容される。そして、
取付軸34が、取付穴32と、スラット部材31の中央
部付近に所定間隔を隔てて穿設された取付穴31cに挿
通される。取付軸34は、自動車60の移送方向、すな
わち、スラットコンベヤ20の作動方向に沿って延在す
る。これにより、ストッパ部材32は、取付軸34を介
してスラット部材31に回動自在に支持される。
【0036】また、ストッパ部材32には、ストッパ部
材32を運搬物搭載面31aから上方に突出させるリフ
ト機構35を構成する従動脚部33が設けられている。
従動脚部33は、図7に示すように、ストッパ部材32
の底面に固定され、ストッパ部材の長手方向と直交する
方向(図中下方)に延びるサポート部33aと、サポー
ト部33aにピン33cを介して回転自在に支持される
ゴム製のローラ33bとからなる。サポート部33a
は、取付穴32からエンドレスチェーン24側に所定距
離だけ隔てた位置に固定されている。これにより、従動
脚部33を持ち上げれば、ストッパ部材32は、取付軸
34周りに回動するので、運搬物搭載面31aからスト
ッパ部材32を容易かつ確実に突出させることができ
る。
【0037】このように、ストッパ部材32は1個のス
ラット部材に対して2個ずつ設けられ、取付軸34は、
スラット部材31の中央部に所定間隔を隔てて配設され
ている。従って、従動脚部33を持ち上げれば、運搬物
搭載面31aからはストッパ部材32がV字状に突出す
ることになる。従って、ストッパ部材32は、自動車6
0の前輪61を前後から挟持する車止めとしての機能を
果たすことになり、搬送台車1に搭載された自動車60
が、搬送台車1の走行中に搬送台車1の上面で前後移動
するのを確実に規制することができる。また、スラット
コンベヤ20に車止めとして機能するストッパ部材32
を備えることにより、搬送台車1の上面に車止めを設け
るスペースが不要となる。
【0038】図7及び図8に示すように、従動脚部33
は、スラット部材31の底面に形成された長方形状の開
口31dを介してスラット部材31の底面から下方に突
出する。開口31dの全長は、開口31bの全長よりも
短く設定されている。これにより、スラット部材31
が、スラットコンベヤ20の上側循環経路に位置した場
合、ストッパ部材32の底面がスラット部材31aの底
壁内面と当接する。また、上述したように、ストッパ部
材32の全高は、スラット部材31の全高よりも若干短
く設定されている。従って、スラット部材31が、上側
循環経路に位置した場合、ストッパ部材32の上面と運
搬物搭載面31aとは、概略同一平面となる。開口31
dから突出した従動脚部33のローラ33bは、上側循
環経路に位置するスラット部材30、31の運搬物搭載
面30a、31aに対して上下動可能なリフト原動板3
6と当接する。
【0039】リフト原動板36は、スラット部材30、
31の上側循環経路と、下側循環経路との間で、運搬物
搭載面30a、31aと平行に配された板体である。す
なわち、リフト原動板36は、図6に示すように、上側
循環経路に位置するストッパ部材32に固定された従動
脚部33の最下点(ローラ33b)と、下側循環経路に
位置するストッパ部材32の最上点との間に配設されて
いる。このスラットコンベヤ20には、図2に示すよう
に、搬送台車の長手方向における中心線を挟んで、所定
間隔を隔てて2個のリフト原動板36が配されている。
スラットコンベヤ20の搬送方向における2個のリフト
原動板36の中心間距離は、搭載すべき自動車60の輪
距間長さと概略一致させてある。また、リフト原動板3
6は、所定本数分(例えば6本)のスラット部材30
(31)に相当する幅を有する。これにより、リフト原
動板36の上方に位置するストッパ部材32のみが運搬
物搭載面31aから上方に突出し、自動車60の前輪6
1と接触するので、自動車60の前輪61を保持するの
に必要な数だけのストッパ部材32を作動させることが
できる。
【0040】リフト原動板36は、コンベヤフレーム2
1、22に形成された開口21b、22bから搬送台車
の前後方向に突出している。リフト原動板36の両端部
には、コンベヤフレーム21、22に固定されたエアシ
リンダ37のシャフト37aが固定されている。なお、
リフト原動板36を上昇させる装置は、エアシリンダ3
7に限られるものではなく、油圧シリンダやモータ駆動
による装置を用いてもよい。エアシリンダ37を作動さ
せることにより、リフト原動板36を、上側循環経路に
位置するスラット部材30、31の運搬物搭載面30
a、31aに対して上下動させる。
【0041】これにより、図8に示すように、カムに相
当するリフト原動板36の上昇動作に連動して、リフト
原動板36とローラ33bを介して当接する従動脚部3
3も滑らかに上方に移動することになる。そして、従動
脚部33の移動によりストッパ部材32が取付軸34周
りに回動するので、ストッパ部材32のエンドレスチェ
ーン24側の端部が運搬物搭載面31aから突出する。
このように、従動脚部33とリフト原動板36とからな
るリフト機構35は、簡易な構造を有すると共に、スト
ッパ部材32を確実に作動させることができる。
【0042】更に、スラットコンベヤ20には、スラッ
ト部材30、31の側部循環経路の側方及び下側循環経
路の下方を覆って、ストッパ部材32を支えるガイド部
材38が備えられている(図6参照)。このガイド部材
38は、運搬物搭載面30a、31aに沿って、スラッ
ト部材30、31の上側循環経路の一端から下側循環経
路を経て上側循環経路の他端までを覆う。搬送台車1で
は、スラット部材30、31の両端部を覆うように、コ
ンベヤフレーム21とコンベヤフレーム22とに細幅の
ガイド部材38をそれぞれ1個ずつの固定させている
が、コンベヤフレーム21とコンベヤフレーム22との
間の長さに対応させたガイド部材38を用いてスラット
部材30、31のコンベヤ面全体を覆ってもよい。これ
により、循環駆動されるスラット部材31が側部循環経
路及び下側循環経路を通過する際、ストッパ部材32は
ガイド部材38と接触することになるので、ストッパ部
材32が運搬物搭載面31aから側方又は下方に突出す
ることがなくなる。従って、スラットコンベヤ20をス
ムースに作動させることができる。なお、このガイド部
材38の上面には、滑らかな表面をもった樹脂製シート
等を貼着させておくとよい。
【0043】一方、ローラコンベヤ40は、スラットコ
ンベヤ20と共用するコンベヤフレーム22とコンベヤ
フレーム42とによって回転自在に支持されたローラ4
2を、チェーン43によって回転駆動させるものであ
る。チェーン43は、コンベヤ駆動部29によって循環
駆動される。従って、コンベヤ駆動部29を正転回転又
は逆転回転させれば、ローラコンベヤ40は、スラット
コンベヤ20と同時かつ同方向に駆動される。ローラ4
2の全長は、スラットコンベヤ20のスラット部材3
0、31の全長よりも長く設定されている。これによ
り、自動車60の前輪61をスラットコンベヤ20に載
せた際に、自動車60の車軸間距離が短い場合であって
も長い場合であっても、その後輪62を確実にローラコ
ンベヤ40に載せることができる。なお、後輪62を載
せるコンベヤは、ローラコンベヤに限られるものではな
く、スラットコンベヤ、ベルトコンベヤ等であってもよ
い。
【0044】また、図2に示すように、コンベヤフレー
ム21の上端からは、水平なカバープレート部21cが
搬送台車1の前方に向けて延長されている。また、コン
ベヤフレーム22は、断面コの字形を有しており、中央
のカバープレート部22cはコンベヤ駆動部29の上方
を覆っている。更に、ローラコンベヤ40のコンベヤフ
レーム41の上端からは、水平なカバープレート部41
cが搬送台車1の後方に向けて延長されている。各カバ
ープレート部21c、22c、41cは、何れもスラッ
トコンベヤ20及びローラコンベヤ40のコンベヤ面と
概略同一レベルになっている。従って、ストッパ部材3
2が運搬物搭載面31aから突出していない状態では、
搬送台車1の上面全体は、ほぼ完全に平坦になってい
る。
【0045】これにより、搬送台車1は、例えば、搬送
台車が入出庫口まで直接乗り入れし、乗員の運転により
自動車60を搬送台車1上に載せる形式の(立体)駐車
場に適用することもできる。この場合、ストッパ部材3
2を運搬物搭載面31aから突出させない状態では、搬
送台車1の上面は、ほぼ完全に平坦になるので、自動車
60を乗員の運転によってスムースに搬送台車1上に載
せることができ、また、ストッパ部材32を破壊してし
まうおそれがない。更に、搬送台車1の上面は、ほぼ完
全に平坦であることから、自動車から降りたり、自動車
に乗り込んだりする乗員の歩行も極めてスムースなもの
となる。特に、車椅子が通行したり、幼児が歩行する場
合等でも高い安全性を確保することができる。
【0046】以下、図9を参照しながら、立体駐車場5
0における自動車60の搬送手順について説明する。こ
こでは、入庫した自動車を所定の駐車区画まで搬送する
場合を例にとって説明する。
【0047】先ず、自動車60が入出庫口51に進入
し、前輪61及び後輪62が入出庫口に設置されている
コンベヤ51a上に位置すると、コンベヤ51aと、エ
レベータ52に設けられたコンベヤ52aとが作動され
る。これにより、自動車60は、入出庫口51からエレ
ベータ52に移送されると共に、このエレベータ52に
よって所定の駐車フロアまで搬送される。エレベータ5
2が停止すると、その駐車フロアに配備されている搬送
台車1は、エレベータ52の側方まで移動させられる。
【0048】搬送台車1がエレベータ52の側方に到着
すると、コンベヤ52a、スラットコンベヤ20、及び
ローラーコンベヤ40が作動され、自動車60は、エレ
ベータ52から搬送台車1に移送される。この際、搬送
台車1のエアスプリング10は完全に収縮しており、ス
ラットコンベヤ20及びローラコンベヤ40のコンベヤ
面の高さは、コンベヤ52aのコンベヤ面の高さと一致
している。自動車60及び搬送台車1それぞれの長手方
向における中心線が概略一致すると、コンベヤ52a、
スラットコンベヤ20、及びローラーコンベヤ40が停
止させられる。
【0049】この状態で、リフト機構35を作動させ
て、ストッパ32部材を上昇させる。まず、エアシリン
ダ37を作動してリフト原動板36を上昇させる。これ
により、リフト原動板36の上昇動作に連動して、リフ
ト原動板36とローラ33bを介して当接する従動脚部
33も滑らかに上方に移動することになる。そして、従
動脚部33の移動によりストッパ部材32が取付軸34
周りに回動するので、図9に示すように、ストッパ部材
32が運搬物搭載面31a(コンベヤ面)から突出す
る。この結果、自動車60の前輪61が2個のストッパ
部材32によって挟持されると共に、搬送台車1の走行
準備が整う。
【0050】また、搬送台車1に自動車60が移送され
た時点、搬送台車1の走行開始前、走行開始と同時、又
は、走行開始後の何れかのタイミングで、エア制御弁を
開いて予圧室13からエアスプリング10にエアを供給
する。この結果、エアスプリング10は、図3に示すよ
うに伸長するので、搬送台車1のフレーム2は、軸受け
フレーム7の底壁内面から浮かび上がった状態となる。
この状態で、搬送台車1は、エレベータ52から所定の
駐車区画53まで自動車60を搭載して走行する。
【0051】搬送台車1の走行中は、車輪5の転動に起
因して生じる振動や、車輪5がガイドレール56の継ぎ
目を乗り越える際に発生する振動は、サスペンションと
して機能するエアスプリング10によって吸収される。
従って、搬送台車1の走行時に発生する振動が低減され
るので、結果的に、運搬物たる自動車60や搬送台車1
が備えられている立体駐車場50の建屋に伝わる振動を
減少させることができる。なお、搬送台車1の走行中
は、エア制御弁を適宜操作してエアスプリング10に供
給するエア量を調整することにより、スラットコンベヤ
20及びローラコンベヤ40のコンベヤ面(運搬物搭載
面30a、31a)は、常に水平に維持されている。一
方、搬送台車1に搭載されている自動車60の前輪61
は、運搬物搭載面31aから突出した2個のストッパ部
材32によって挟持されているので、自動車60が搬送
台車1の走行中に前後移動することが確実に規制され
る。
【0052】そして、搬送台車1が自動車60を駐車す
べき駐車区画53に近づき減速を開始する前、減速開始
と同時、又は、減速開始後の何れかのタイミングで、エ
ア制御弁を閉じるとともに、エア放出弁を開放して、エ
アスプリング10を完全に収縮させる。これにより、搬
送台車1のフレーム2は、軸受けフレーム7に対して下
降し、縦フレーム部材3の底面が、図7に示すように、
車高調整ストッパ12の上面と当接する。この状態で
は、スラットコンベヤ20及びローラコンベヤ40のコ
ンベヤ面の高さは、駐車区画53のコンベヤ面の高さと
一致している。
【0053】搬送台車1が駐車区画53の側方に到着し
て停止したならば、リフト機構35の作動を解除して、
ストッパ部材32を下降させる。これにより、ストッパ
部材32の上面は、運搬物搭載面31aとほぼ同一レベ
ルとなり、コンベヤ面は平坦になる。そして、スラット
コンベヤ20、ローラコンベヤ40、駐車区画53のコ
ンベヤ53aを作動させ、自動車60を駐車区画53に
収容する。搬送台車1は、次の入出庫指示があるまで待
機する。なお、立体駐車場50における自動車の出庫手
順も上述した手順と同様に行われる。
【0054】なお、上述したスラットコンベヤ20及び
搬送台車1は、立体駐車場以外の用途に適用してもよ
い。例えば、円筒状を呈する運搬物を搬送するためのス
ラットコンベヤ、搬送台車とすれば、ストッパ部材によ
って運搬物がコンベヤ面上に確実に保持されると共に、
運搬物の移動が確実に規制され、また、コンベヤ自体が
ストッパ部材をもつことから、安全性、スペース効率の
高いスラットコンベヤ及び搬送台車の実現が可能とな
る。
【0055】更に、運搬物の種類によって、ストッパ部
材32の個数や、リフト機構35の大きさ(幅)及び個
数を適宜定めれば、ストッパ部材及びストッパ部材を取
り付けるスラット部材の個数が減少し、リフト機構の個
数も減少するので、スラットコンベヤの製造コストを削
減することも可能である。また、スラットコンベヤ20
に含まれるすべてのスラット部材30、31に対してス
トッパ部材32を設けてもよい。
【0056】
【発明の効果】本発明によるスラットコンベヤ及びスラ
ット部材を備えた搬送台車は、以上説明したように構成
されているため、次のような効果を得る。すなわち、ス
ラットコンベヤに、スラット部材の運搬物搭載面から突
出可能なストッパ部材と、このストッパ部材を上方に突
出させるリフト機構とを設けることにより、高い安全
性、高いスペース効率を有するスラットコンベヤ及び搬
送台車の実現が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による搬送台車が適用される駐車場の一
例を示す平面図である。
【図2】本発明による搬送台車を示す斜視図である。
【図3】図2の搬送台車の要部を示す部分断面図であ
る。
【図4】図2の搬送台車の要部を示す部分断面図であ
る。
【図5】搬送台車の他の実施形態を示す部分断面図であ
る。
【図6】本発明によるスラットコンベヤを示す断面図で
ある。
【図7】図6のスラットコンベヤの要部を示す斜視図で
ある。
【図8】図6のスラットコンベヤの要部を示す部分断面
図である。
【図9】図1の立体駐車場における自動車の搬送手順を
示す平面図である。
【符号の説明】
1…搬送台車、2…フレーム、5…車輪、6…軸受け
部、9…車軸、10…エアスプリング(弾性部材)、1
2…車高調整ストッパ、20…スラットコンベヤ、3
0、31…スラット部材、30a、31a…運搬物搭載
面、32…ストッパ部材、33…従動脚部(従動部)、
34…取付軸、35…リフト機構、36…リフト原動板
(原動部)、37…エアシリンダ、38…ガイド部材、
50…立体駐車場、60…自動車、61…前輪。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のスラット部材を循環駆動させ、前
    記各スラット部材の運搬物搭載面に載せた運搬物を搬送
    するスラットコンベヤにおいて、 前記スラット部材に取り付けられ、前記運搬物が搬送方
    向と直交する方向に移動するのを規制するように前記運
    搬物搭載面から突出可能なストッパ部材と、 前記ストッパ部材を前記運搬物搭載面から上方に突出さ
    せるリフト機構とを備えたことを特徴とするスラットコ
    ンベヤ。
  2. 【請求項2】 前記ストッパ部材は、前記複数のスラッ
    ト部材のうち、所定間隔をおいて互いに離間し合うスラ
    ット部材に取り付けられることを特徴する請求項1記載
    のスラットコンベヤ。
  3. 【請求項3】 前記リフト機構は、所定本数分の前記ス
    ラット部材に相当する幅をもち、上方に位置する前記ス
    トッパ部材のみを前記運搬物搭載面から上方に突出させ
    ることを特徴とする請求項1又は2記載のスラットコン
    ベヤ。
  4. 【請求項4】 前記運搬物搭載面に沿って、前記スラッ
    ト部材の上側循環経路の一端から下側循環経路を経て前
    記上側循環経路の他端まで覆い、前記ストッパ部材を支
    えるガイド部材を更に備えたことを特徴とする請求項1
    〜3のいずれか一項に記載のスラットコンベヤ。
  5. 【請求項5】 前記ストッパ部材は、前記運搬物の搬送
    方向に沿って前記スラット部材に取り付けられた取付軸
    周りに回動自在に支持されることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれか一項に記載のスラットコンベヤ。
  6. 【請求項6】 前記リフト機構は、前記ストッパ部材に
    固定されて下方に延びる従動部と、 前記従動部と当接すると共に、前記運搬物搭載面に対し
    て上下動可能な原動部とからなることを特徴とする請求
    項5記載のスラットコンベヤ。
  7. 【請求項7】 前記ストッパ部材は、1個のスラット部
    材に対して2個ずつ設けられており、前記取付軸は、前
    記スラット部材の中央部に所定間隔を隔てて配設されて
    いることを特徴とする請求項5又は6記載のスラットコ
    ンベヤ。
  8. 【請求項8】 運搬物を搭載して第1方向に走行可能で
    あると共に、運搬物を第2方向に移送可能な搬送台車に
    おいて、 複数のスラット部材を循環駆動させ、前記各スラット部
    材の運搬物搭載面に載せた前記運搬物を前記第2方向に
    移送するスラットコンベヤと、 前記スラット部材に取り付けられ、前記運搬物が前記第
    1方向に移動するのを規制するように前記運搬物搭載面
    から突出可能なストッパ部材と、 前記ストッパ部材を前記運搬物搭載面から上方に突出さ
    せるリフト機構とを備えたことを特徴とする搬送台車。
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