JP3200680B2 - エレベータ式駐車装置のパレット落下防止装置 - Google Patents

エレベータ式駐車装置のパレット落下防止装置

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JP3200680B2
JP3200680B2 JP12670295A JP12670295A JP3200680B2 JP 3200680 B2 JP3200680 B2 JP 3200680B2 JP 12670295 A JP12670295 A JP 12670295A JP 12670295 A JP12670295 A JP 12670295A JP 3200680 B2 JP3200680 B2 JP 3200680B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレベータ式駐車装置
のパレット落下防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エレベータ式駐車装置は、車両
を載せるパレットと、該パレットを載置可能とする昇降
台と、該昇降台をチェーンなどの紐状部材を介して昇降
路に沿って昇降させる昇降装置と、上記昇降台の昇降路
に隣接して層状に配設され、それぞれ車両をパレットと
共に収容する複数の駐車棚と、上記昇降台に設けられ、
この昇降台と駐車棚との間で上記パレットを水平方向に
移送するパレット移送手段とを備え、車両を駐車棚にパ
レット毎駐車させるようにしている。
【0003】そして、このようなエレベータ式駐車装置
には、駐車棚の上からのパレットの落下を防止するパレ
ット落下防止装置が装備されている。該パレット落下防
止装置としては、例えば、特開平6−123180号公
報に開示されるように、昇降台からのパレットの移送完
了位置で該パレットに対してその移送方向昇降路側から
係止して駐車棚の上でパレットを水平方向に移動不能に
固縛する可動式の係止具を備えたものが知られている。
この係止具は、パレットの移送途中では非係止位置に位
置付けられて、パレットを移送する際に邪魔にならない
ようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のパレ
ット落下防止装置では、パレットに水平方向の振動荷重
などが作用した際には係止具によりパレットの落下が防
止されるものの、パレットに上下方向の振動荷重が作用
すると、上記係止具によるパレットの係止が解除されて
該パレットが駐車棚から浮き上がる恐れがある。しか
も、直下型地震などによりパレットに上下方向のかなり
大きな振動荷重が作用することを考慮すれば、上下方向
に大きな振動荷重が作用しても駐車棚の上でパレットを
上下方向に拘束する必要性が高く、パレット落下防止装
置の改良が切望されていた。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、水平方向に固縛したパレ
ットを上下方向にも移動不能に固縛することで、パレッ
トに水平方向および上下方向の振動荷重が作用した際の
該パレットの落下を確実に防止せんとすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明が講じた解決手段は、エレベー
タ式駐車装置のパレット落下防止装置として、車両を載
せるパレットを支持しつつ昇降路に沿って昇降する昇降
台と、該昇降台の昇降路に隣接して層状に配設され、そ
れぞれ車両をパレットと共に収容する複数の駐車棚と、
上記昇降台に設けられ、この昇降台と駐車棚との間で上
記パレットを水平方向に移送するパレット移送手段とを
備え、車両を駐車棚にパレット毎駐車させるようにした
エレベータ式駐車装置を前提とする。そして、上記スラ
イド機構によりパレットを昇降台から駐車棚に移送した
ときに該パレットを駐車棚の上で水平方向に移動不能に
固縛する水平方向固縛手段と、該パレットを駐車棚の上
で上下方向に移動不能に固縛する上下方向固縛手段とを
設ける。さらに、上記水平方向固縛手段に、上記パレッ
トに対してその移送方向反昇降路側から当接する固定式
の第1当接部と、上記パレットの移送途中では非当接位
置に位置付けられ、昇降台からのパレットの移送完了位
置で該パレットに対してその移送方向昇降路側から当接
する可動式の第2当接部とを備えるとともに、上記上下
方向固縛手段に、昇降台からのパレットの移送完了位置
で該パレットに対してその移送方向反昇降路側から上下
移動不能に係合する固定式の第1係合部と、上記パレッ
トの移送途中では非係合位置に位置付けられ、昇降台か
らのパレットの移送完了位置で該パレットの移送方向昇
降路側を上下移動不能に係合する可動式の第2係合部と
を備える構成としたものである。
【0007】請求項2記載の発明が講じた解決手段は、
請求項1記載の発明の構成要件に加えて、第2当接部お
よび第2係合部を、第2当接部が当接位置に位置すると
きに第2係合部を係合位置に、第2当接部が非当接位置
に位置するときに第2係合部を非係合位置にそれぞれ位
置付けるように可動する単一の可動部材にそれぞれ設け
る構成としたものである。
【0008】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
昇降台から駐車棚への移送完了位置でのパレットは、パ
レットの反昇降路側から当接する固定式の第1当接部
と、パレットの移送方向昇降路側から当接する可動式の
第2当接部との間に挟まれて駐車棚の上で水平方向に移
動不能に固縛されているとともに、パレットの移送方向
反昇降路側から係合する固定式の第1係合部と、パレッ
トの移送方向昇降路側を係合する可動式の第2係合部と
によって駐車棚の上で上下方向に移動不能に固縛されて
いるので、パレットに水平方向の振動荷重などが作用し
た際には第1および第2当接部間でパレットが固縛され
て水平方向からの荷重作用時における該パレットの落下
が防止されるとともに、パレットに上下方向の振動荷重
が作用した際には第1および第2係合部により駐車棚上
でパレットが固縛されて駐車棚上からのパレットの浮き
上がりが確実に防止され、直下型地震などによるかなり
大きな上下方向の振動荷重が作用してもパレットが駐車
棚上で上下方向に確実に拘束されて上下方向からの荷重
作用時における該パレットの落下が防止される。
【0009】請求項2記載の発明では、第2当接部およ
び第2係合部は、単一の可動部材にそれぞれ設けられて
いるので、昇降台からのパレットの移送完了位置で単一
の可動部材の作動により、水平方向固縛手段および上下
方向固縛手段が共に固縛状態となる。しかも、第2当接
部および第2係合部を設けるに当たってそれぞれ個別の
可動部材を必要とせず、部品(可動部材)が兼用され
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0011】図7は本発明の一実施例に係るパレット落
下防止装置を備えたエレベータ式駐車装置を示し、この
エレベータ式駐車装置1は、地上部に開口する入出庫口
2aを有する駐車塔2に設けられている。すなわち、こ
の駐車装置1は、車両用昇降台7を設けた昇降路8の両
側に車両Wを収容する多数の駐車棚9をこの昇降路8に
隣接して層状に配設してなる駐車部10を備え、この駐
車部10の下方が車両の入出庫を行うための入出庫部1
1になっている。上記入出庫口2aはこの入出庫部11
において開口している。上記各駐車棚9は、車両Wを矩
形状のパレット12に載せた状態で駐車棚9に収容する
ものである。尚、19は車両の向きを変えるための旋回
装置であり、入出庫部11にピット20を形成して配設
されている。
【0012】上記昇降台7は、上記パレット12を載せ
つつ昇降路8に沿って昇降する矩形状のものであって、
その四隅に連結したワイヤロープ13にて吊り下げられ
て駐車部10の最上段の駐車棚9から入出庫部11に至
る間を昇降できるようになっている。すなわち、ワイヤ
ロープ13は、昇降路8の上端の案内プーリ14と、図
示しない駆動モータで昇降駆動される駆動プーリ15と
に巻回され、一端側が上記昇降台7に、他端側がバラン
スウェイト16に連結されていて、このワイヤロープ1
3の走行により、昇降台7を所定の駐車棚9との接続位
置に移動せしめるようになっている。
【0013】また、図3に示すように、上記昇降台7に
は、パレット12をこの昇降台7と駐車棚9との間で移
送するパレット移送手段としてのパレット移送装置21
が設けられている。該パレット移送装置21は、昇降台
7の前後両端部に配置した移送手段22,22を備え、
この両移送手段22には、後述する係合部材移動手段を
構成する駆動モータ23が軸継手24、減速機25およ
び前後2本の伝動軸26,27を介して接続されてい
る。上記伝動軸26,27は、減速機25および移送手
段22,22に対してそれぞれユニバーサルジョイント
28を利用して結合されている。尚、ユニバーサルジョ
イントを利用する理由は後述する。
【0014】上記パレット12は、その前後両端部に左
右方向に延びる走行用レール12aを有しているととも
に、該走行用レール12aの左右端に計4個の係合片1
8を有している。一方、上記昇降台7は、その前後のほ
ぼ所定間隔置きに複数個の車輪17a,…を有している
とともに、上記駐車棚9は、その前後の左右方向ほぼ所
定間隔置きに複数個の車輪17b,…を有している。上
記昇降台7の各車輪17aは後述する車輪支持フレーム
37に、上記駐車棚9の各車輪17bは駐車棚9の前後
両端部を左右方向に延びる棚フレーム9a,9aにそれ
ぞれ回転自在に支持されている。そして、図2に示すよ
うに、上記各棚フレーム9aは、断面略コ字状の棚フレ
ーム本体91,91よりなり、この各棚フレーム本体9
1が互いに背中合わせの状態で前後から車輪17bを挟
むように対向配置されている。
【0015】さらに、図4に示すように、上記移送手段
22は、上記昇降台7の上にパレット移送方向へ移動可
能に設けられたパレット支持部材31と、該パレット支
持部材31に設けられたパレット移送手段32と、該パ
レット移送手段32を移送せしめるための支持部材移動
手段33とを備えてなる。
【0016】上記パレット支持部材31は、前後両端に
車輪35,35を有する左右の支持フレーム36,36
と、上記昇降台7の各車輪17aを回転可能に支持する
左右方向に延びる前後一対の車輪支持フレーム37,3
7と、パレット移送手段32を支持する同じく左右方向
に延びる溝型フレーム38とにより構成されている。す
なわち、支持フレーム36の車輪35,35は、昇降台
7を構成する横フレーム39,40に設けられた左右方
向の移動用レール41,41に載っていて、パレット支
持部材31は、この移動用レール41,41の上をパレ
ット移送方向に横移動できるようになっている。また、
各車輪支持フレーム37は、支持フレーム36,36に
取り付けられている。さらに、パレット12の走行用レ
ール12aは、各車輪支持フレーム37間の車輪17a
上および各棚フレーム本体91,91間の車輪17b上
において該パレット12をその移送方向に滑走させるよ
うに左右方向に延びている。
【0017】上記パレット移送手段32は、図5に示す
ように、パレット12の係合片18に係合する2個1組
の係合ピン45a,45bと係合ピン45c,45dと
を有し、この計4個の係合ピン45a〜45dをチェー
ン送り機構によりパレット支持部材31に対してパレッ
ト移送方向に相対移動せしめるようになっている。すな
わち、溝型フレーム38の両端部の上下には、上スプロ
ケット46a,46bと下スプロケット46c,46d
とがそれぞれ2枚ずつ前後に間隔をおいて且つ軸心を前
後方向に水平にして支持されていて、この4個1組のス
プロケットにそれぞれエンドレスのコンベアチェーン4
7,47が巻回されている。そして、この両コンベアチ
ェーン47,47に上記4個の係合ピン45a〜45d
が前後方向に水平にしてその両端部で取り付けられてい
る。この場合、パレット12の係合片18は、上記係合
ピン45a〜45dが係合する下向きに開口した係合凹
部18aを有する逆U字状のものであり、且つこの係合
凹部18aはその開口縁部において下方へ末広がりにな
っている。そして、上記2組の係合ピン45a,45b
と係合ピン45c,45dとは、互いの隣の係合ピン4
5aと係合ピン45cとの間隔、および係合ピン45b
と係合ピン45dとの間隔をそれぞれパレット12の両
端の係合片18,18の係合凹部18a,18a同士の
間隔に一致せしめて上記コンベアチェーン47に取り付
けられている。よって、上記2組の係合ピンは、パレッ
ト支持部材31の上にパレット12があるとき、その両
側の係合片18,18の係合凹部18a,18aに互い
の隣の係合ピン、例えば45a,45cが同時に係合し
た状態をとることができるものである。
【0018】そうして、上記コンベアチェーン47を正
逆方向に走行せしめるために、先に述べた駆動モータ2
3からの伝動軸26が図4に示すようにユニバーサルジ
ョイント28を介して片側(図面左側)の下スプロケッ
ト46cの支軸48に連結されている。そして、この支
軸48に取り付けた歯車49が上スプロケット46aに
一体的に設けた歯車50に噛合していて、駆動モータ2
3から回転駆動力を上記上スプロケット46aに伝達す
るようになっている。
【0019】上記伝動軸26の両端にユニバーサルジョ
イント28を設けているのは、パレット支持部材31の
パレット移動方向への移動を許容するためである。
【0020】上記支持部材移動手段33は、図4ないし
図6に示すように、円板の片面に一対のクランクピン5
1,51が点対称に配置され、クランク軸52aが前後
方向(パレット移送方向に直交する水平方向)に設けら
れたクランク52と、各々上下方向に延び且つ下端が開
口した2つの溝53a,53aを有する板面が垂直な溝
部材53と、上記クランク52を回転せしめる移動用駆
動モータ54とにより構成されている。すなわち、クラ
ンク52は、そのクランク軸52aが昇降台7の横フレ
ーム40に水平にして支持され、一方、溝部材53は駆
動ローラ51,51が溝53a,53aに係合できるよ
うパレット支持部材31の溝型フレーム38の下面に固
定されている。そして、上記移動用駆動モータ54は、
その出力軸が上記クランク軸52aと略同軸上に配置さ
れるようにして上記横フレーム40に取り付けられてい
て、上記出力軸が芯ずれを許容するカップリング55を
介して上記クランク52のクランク軸52aに結合され
ている。この場合、移動用駆動モータ54によるクラン
ク52の回転により、クランクピン51,51が回転し
ながら溝部材53の溝53a,53aに出入りし、パレ
ット支持部材31がパレット移送方向に移動することに
なる。また、支持部材移動手段33は、パレット支持部
材31をパレット移送手段32の長手方向の中央が昇降
台7の幅方向の中央に一致しパレット移送手段32が両
側の駐車棚9,9に干渉しないようにした中寄せ位置
と、パレット移送手段32の上記係合ピン45a〜45
dのいずれかが上記駐車棚9に載せられているパレット
12の係合片18の係合凹部18aに係合可能な係合位
置との間で移動せしめるようになっている。
【0021】ここで、エレベータ式駐車装置3の作動に
ついて説明する。
【0022】先ず、車両Wの入庫時における全体の動き
について説明するに、昇降台7を空パレット12が載置
されている駐車棚9の位置に停止させ、空パレット12
をパレット移送装置21により昇降台7へ移し、昇降台
7を下降させて入出庫部11で停止させる。入出庫口2
aから車両Wを前進させて空パレット12に乗せ、乗員
の降車後、昇降台7を元の駐車棚9の位置に上昇させ、
パレット移送装置21により車両Wをパレット12と共
に駐車棚9に移す。
【0023】次に、車両Wの出庫時における全体の動き
について説明するに、昇降台7を出庫すべき車両7が乗
せられている駐車棚9の位置に停止させ、この車両Wを
パレット12と共にパレット移送装置21で昇降台7に
移し、昇降台7を下降させて入出庫部11で停止させ、
車両Wを乗員の運転によりパレット12から降ろして入
出庫口2aから出す。なお、入庫時と出庫時のいずれか
の際に、旋回装置19により車両Wの方向転換を行って
車両Wの出庫を前進運転で行えるようにしている。
【0024】さらに、昇降台7から駐車棚9へのパレッ
ト12の移送について説明するに、昇降台7を所定の駐
車棚9の位置で停止させた状態において、支持部材移動
手段33によりパレット支持部材31を駐車棚9側へ移
動せしめる。すなわち、移動用駆動モータ54によりク
ランク52を回転させると、クランクピン51,51が
回転しながら溝部材53の溝53a,53aに出入り
し、パレット支持部材31が移動用レール41,41の
上を駐車棚9側へ移動する。
【0025】上記パレット支持部材31の移動により、
昇降台7の最駐車棚側の車輪17aが駐車棚9側へ移動
し、この昇降台7の最駐車棚寄りの車輪17aと駐車棚
9の最昇降路寄りの車輪17bとが接近して、昇降台7
の車輪17a上および駐車棚9の車輪17b上でのパレ
ット12の走行用レール12aを介した移動が可能とな
る。
【0026】また、パレット移送手段32によりパレッ
ト12を駐車棚9側へ移送せしめる場合、パレット12
はパレット支持部材31の上にあるとき、両側の係合片
18,18の係合凹部18a,18aに係合ピン、例え
ば45a,45cが同時に係合した状態になっている。
よって、目的の駐車棚9が図5において右側のものであ
るとき、駆動モータ23の作動によりコンベアチェーン
47を右回転させて、同図の左端の係合ピン45aを上
記右側の駐車棚9側へ移動せしめる。これにより、パレ
ット12の走行用レール12aは、昇降台7の各車輪1
7aの転動および上記右側の駐車棚9の各車輪17bの
転動により、この右側の駐車棚9へ移送される。そし
て、上記係合ピン45aがコンベアチェーン47のキャ
リア側からリターン側に回ることにより係合凹部18a
から外れた後、これに後続する係合ピン45bで係合片
18を後押してさらにパレット12を移動させ、パレッ
ト12を駐車棚9に完全に移すことができるものであ
る。
【0027】次いで、パレット支持部材31を支持部材
移動手段33の作動により昇降台7の上(中寄せ位置)
に戻す。これにより、パレット移送手段32は駐車棚9
に干渉しなくなるため、昇降台7の昇降に支障はない。
なお、パレット12を移送すべき駐車棚9が左側のもの
であるときは、パレット支持部材31をこの左側駐車棚
9側に寄せてコンベアチェーン47を左回転させればよ
い。
【0028】一方、駐車棚9から昇降台7にパレット1
2を移送せしめる場合、昇降台7を目的の駐車棚9の位
置で停止させた状態で、支持部材移動手段33によりパ
レット支持部材31を駐車棚9側へ移動せしめる。その
際のパレット12の移動は先に説明した昇降台7から駐
車棚9へのパレット12の移送の場合と同様である。つ
まり、目的の駐車棚9が図5において右側のものである
場合、パレット移送手段32によりコンベアチェーン4
7を左回転させると、係合ピン45aがコンベアチェー
ン47のリターン側からキャリア側に送られて、パレッ
ト12の昇降路8側に位置する係合片18の係合凹部1
8aに係合し、パレット12を駐車棚9の各車輪17b
上から昇降台7の各車輪17a上に移送せしめる。そし
て、パレット支持部材31が支持部材移動手段33によ
り元の位置に戻されることになる。一方、目的の駐車棚
9が左側のものであるときは、パレット支持部材31を
この左側駐車棚9側に寄せてコンベアチェーン47を右
回転させることによりなされる。
【0029】そして、本発明の特徴部分として、図1に
示すように、上記駐車棚9には、昇降台7から駐車棚9
に移載完了したパレット12の落下を防止するパレット
落下防止装置61が設けられている。該パレット落下防
止装置61は、上記駐車棚9に設けられ、上記昇降台7
からのパレット12の移送完了位置で該パレット12を
駐車棚9の各車輪17b上で水平方向に移動不能に固縛
する水平方向固縛手段62と、該パレット12を駐車棚
9の各車輪17b上で上下方向に移動不能に固縛する上
下方向固縛手段63とで構成されている。上記水平方向
固縛手段62は、駐車棚9の反昇降路側端部に設けら
れ、パレット12に対してその移送方向反昇降路側から
当接する前後一対の固定式の第1当接部64(図では一
方のみ示す)と、パレット12の下面前後左右両端部の
4箇所に設けられた断面略三角形状のストッパ片65
(図では1箇所のみ示す)と、パレット12の駐車棚9
の昇降路側端部に設けられ、パレット12の移送途中で
は上記ストッパ片65に対して非当接位置に位置付けら
れる一方昇降台7からのパレット12の移送完了位置で
ストッパ片65に対してその移送方向昇降路側から当接
する前後一対の可動式の第2当接部66(図では一箇所
のみ示す)とを備えている。また、上記上下方向固縛手
段63は、パレット12の駐車棚9上の反昇降路側端部
に設けられた前後一対の略U字状の第1フック67(図
では一箇所のみ示す)と、該第1フック67に対応する
駐車棚9の反昇降路側端部に設けられ、昇降台7からの
パレット12の移送完了位置で該第1フック67に対し
てパレット12の移送方向反昇降路側から挿通させて係
合する一方駐車棚9からのパレット12の移送途中では
該第1フック67に対して非挿通位置に位置付けられて
その係合を解除する前後一対の固定式の第1係合部68
と、パレット12の駐車棚9上の昇降路側端部に設けら
れた前後一対の略U字状の第2フック69(図では1箇
所のみ示す)と、該第2フック69に対応する駐車棚9
の昇降路側端部に設けられ、パレット12の移送途中で
は非係合位置に位置付けられる一方昇降台7からのパレ
ット12の移送完了位置で該第2フック69に対してパ
レット12の移送方向反昇降路側から挿通させて係合す
る可動式の第2係合部70とを備えている。
【0030】さらに、上記第2当接部66および第2係
合部70は、駐車棚9の昇降路側端部に前後方向に延び
る軸71に回動自在に支持されたプレート状の可動部材
72に設けられている。該可動部材72は、第2当接部
66が当接位置に位置するときに第2係合部70を係合
位置に、第2当接部66が非当接位置に位置するときに
第2係合部70を非係合位置にそれぞれ位置付けるよう
に起伏自在に構成されている。上記第1係合部68は、
駐車棚9への移送時にパレット12の第1フック67に
対してその移送方向から挿通される真直ぐなロッド状に
形成されている。一方、上記第2係合部70は、略L字
状に形成されており、可動部材72の起立方向への回動
に伴い該第2係合部70をパレット12の第2フック6
9に対して挿通させるようにしている。
【0031】また、上記可動部材72は、スプリング7
3によって常時起立方向に付勢されており、この可動部
材72の内面より内方に突出する円柱形状の第1突起部
72aに上記溝型フレーム38の左右両端に設けられた
突設片38aがパレット支持部材31の移動時に当接す
ることで、該可動部材72をパレット12の移送途中で
は倒伏させるようにしている。尚、72bは、可動部材
72の外面より外方に突出する円柱形状の第2突起部で
あって、可動部材72のスプリング73による起立位置
への位置規制が、その第2突起部72bに対応する側の
棚フレーム本体91への当接により行われるようになっ
ている。
【0032】したがって、上記実施例では、昇降台7の
各車輪17a上から駐車棚9の各車輪17b上に移送完
了したパレット12は、パレット12の反昇降路側から
当接する固定式の第1当接部64と、パレット12のス
トッパ片65に移送方向昇降路側から当接する可動式の
第2当接部66との間に挟まれて駐車棚9の各車輪17
b上で水平方向に移動不能に固縛されているとともに、
パレット12の第1フック67に移送方向反昇降路側か
ら係合する固定式の第1係合部68と、パレット12の
第2フック69に係合する可動式の第2係合部70とに
よって駐車棚9の各車輪17b上で上下方向に移動不能
に固縛されているので、パレット12に水平方向の振動
荷重などが作用した際には第1および第2当接部64,
66間でパレット12が固縛されて水平方向からの荷重
作用時における該パレット12の落下を防止できるとと
もに、パレット12に上下方向の振動荷重が作用した際
には第1および第2係合部68,70により駐車棚9の
各車輪17b上でパレット12が固縛されて駐車棚9上
からのパレット12の浮き上がりを確実に防止し、直下
型地震などによるかなり大きな上下方向の振動荷重が作
用してもパレット12が駐車棚9上で上下方向に確実に
拘束されて上下方向からの荷重作用時における該パレッ
ト12の落下を防止することができる。
【0033】また、第2当接部66および第2係合部7
0は、単一の可動部材72にそれぞれ設けられているの
で、昇降台7からのパレット12の移送完了位置で単一
の可動部材72の起伏動作により、水平方向固縛手段6
2および上下方向固縛手段63を共に固縛状態にするこ
とができる。しかも、第2当接部66および第2係合部
70を設けるに当たってそれぞれ個別の可動部材を必要
とせず、部品(可動部材)の兼用化を図ることができ
る。
【0034】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明におけ
るエレベータ式駐車装置のパレット落下防止装置によれ
ば、昇降台からのパレットの移送完了位置で、そのパレ
ットを水平方向固縛手段の両当接部間に挟んで駐車棚上
で水平方向に移動不能に固縛するとともに、該パレット
を上下方向固縛手段の両係合部により駐車棚上で上下方
向に移動不能に固縛するので、水平方向からの荷重作用
時におけるパレットの落下を防止することができること
に加え、上下方向からの荷重作用時におけるパレットの
浮き上がりを確実に防止しかつ直下型地震などによる大
きな荷重作用時にパレットを駐車棚上で確実に拘束して
上下方向からの荷重作用時における該パレットの落下を
防止することができる。
【0035】請求項2記載の発明では、単一の可動部材
に第2当接部および第2係合部をそれぞれ設けたので、
単一の可動部材の作動時に水平方向固縛手段および上下
方向固縛手段を共に固縛状態にすることができる。しか
も、第2当接部および第2係合部専用の可動部材を不要
にして部品の兼用化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るパレット固縛状態での駐
車棚を前方より視た正面図である。
【図2】昇降路側から視たパレット固縛状態での駐車棚
後部の側面図である。
【図3】昇降台を示す一部省略した平面図である。
【図4】パレット移送装置の平面図である。
【図5】パレット移送装置の正面図である。
【図6】支持部材移動手段を示す一部断面にした正面図
である。
【図7】エレベータ式駐車装置の全体構成図である。
【符号の説明】
1 エレベータ式駐車装置 7 昇降台 8 昇降路 9 駐車棚 12 パレット 21 パレット移送装置(パレット移送手段) 61 パレット落下防止装置 62 水平方向固縛手段 64 第1当接部 66 第2当接部 63 上下方向固縛手段 68 第1係合部 70 第2係合部 72 可動部材 W 車両
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−48948(JP,A) 特開 平8−319729(JP,A) 実開 平6−63747(JP,U) 実開 平4−51556(JP,U) 実開 平3−93572(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 6/18 - 6/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両を載せるパレットを支持しつつ昇降
    路に沿って昇降する昇降台と、該昇降台の昇降路に隣接
    して層状に配設され、それぞれ車両をパレットと共に収
    容する複数の駐車棚と、上記昇降台に設けられ、この昇
    降台と駐車棚との間で上記パレットを水平方向に移送す
    るパレット移送手段とを備え、車両を駐車棚にパレット
    毎駐車させるようにしたエレベータ式駐車装置におい
    て、 上記スライド機構によりパレットを昇降台から駐車棚に
    移送したときに該パレットを駐車棚の上で水平方向に移
    動不能に固縛する水平方向固縛手段と、該パレットを駐
    車棚の上で上下方向に移動不能に固縛する上下方向固縛
    手段とが設けられており、 上記水平方向固縛手段は、上記パレットに対してその移
    送方向反昇降路側から当接する固定式の第1当接部と、
    上記パレットの移送途中では非当接位置に位置付けら
    れ、昇降台からのパレットの移送完了位置で該パレット
    に対してその移送方向昇降路側から当接する可動式の第
    2当接部とを備えており、 上記上下方向固縛手段は、昇降台からのパレットの移送
    完了位置で該パレットに対してその移送方向反昇降路側
    から上下移動不能に係合する固定式の第1係合部と、上
    記パレットの移送途中では非係合位置に位置付けられ、
    昇降台からのパレットの移送完了位置で該パレットの移
    送方向昇降路側を上下移動不能に係合する可動式の第2
    係合部とを備えていることを特徴とするエレベータ式駐
    車装置のパレット落下防止装置。
  2. 【請求項2】 上記第2当接部および第2係合部は、第
    2当接部が当接位置に位置するときに第2係合部を係合
    位置に、第2当接部が非当接位置に位置するときに第2
    係合部を非係合位置にそれぞれ位置付けるように可動す
    る単一の可動部材にそれぞれ設けられている請求項1記
    載のエレベータ式駐車装置のパレット落下防止装置。
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