JPH07325534A - プロセスカートリッジおよび画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像形成装置への着脱が容易で、紙詰まり時
の紙の除去が容易なプロセスカートリッジ、および画像
形成装置。 【構成】 画像形成装置本体に着脱可能で、感光体ドラ
ムを保護するための保護カバーと、前記保護カバーを開
閉する回動レバーと、前記回動レバーを保持する回動レ
バー保持筐体とを有するプロセスカートリッジであっ
て、前記回動レバー保持筐体の一部がプロセスカートリ
ッジを画像形成装置本体へ着脱するための把手であるこ
とを特徴とするプロセスカートリッジ。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、プロセスカートリッジ
を画像形成装置に装着するとき、着脱作業を容易、確実
にするためにプロセスカートリッジ側に設ける把手、お
よびこのプロセスカートリッジを装着する画像形成装置
本体の構成に関する。

【０００２】

【従来の技術】電子写真プロセスを一体的に構成し、画
像形成装置本体に着脱可能とした、所謂一体型プロセス
カートリッジは、保守のために専門のサービスマンを必
要としないため、小型でパーソナルを目的とした電子写
真複写機、ファクシミリ、レーザビームプリンタに適し
ている。

【０００３】一体型のプロセスカートリッジの取扱い
は、電子写真技術には無知の一般ユーザに任されるの
で、 多少乱暴に取り扱われたとしてもプロセスカートリ
ッジの機能を損わないように配慮する必要がある。 新品
のプロセスカートリッジを、 取り扱い説明書にしたがっ
て画像形成装置本体に装着した後、 ユーザがプロセスカ
ートリッジに損傷を与える可能性が最も大きいのは、 画
像形成装置本体に紙詰まりが発生した場合である。 ユー
ザは、 画像形成装置の扉を開けて紙を除去する。 これだ
けで紙が除去できない場合には、 さらにプロセスカート
リッジを画像形成装置本体から抜き出し本体の開口をよ
り大きくして紙の除去作業を容易にする。

【０００４】この紙除去作業でプロセスカートリッジが
損傷する可能性があるのは、光による感光体の光劣化、
紙除去時に感光体を手で触れる、紙その他で感光体表面
を損傷する、プロセスカートリッジを抜き出して装置の
脇に置くとき鋭利な端面に感光体を当てて打痕をつける
などである。

【０００５】これらの損傷を避けるため、 プロセスカー
トリッジの開口部である、 転写部、露光部には感光体を
保護するための保護カバーが設けられている。 通常、保
護カバーは、本体の着脱動作に連動して自動的に開閉し
紙詰まり等の異常時に感光体が損傷するのを防止してい
る。

【０００６】また、紙除去作業に伴うプロセスカートリ
ッジの着脱が操作が容易、確実に行えるように配慮する
必要がある。プロセスカートリッジの着脱作業がやりに
くいと、誤挿入、手を滑らしてプロセスカートリッジを
落とすなどして、プロセスカートリッジに損傷を与え
る。紙除去作業を容易にするために、プロセスカートリ
ッジの転写手段側開放部と転写手段とは、分割できるよ
うにし、かつプロセスカートリッジには把手が、設けら
れている。把手の形状、取り付け位置は、プロセスカー
トリッジを画像形成装置に着脱するときの着脱方向によ
って異なる。

【０００７】図１１に示した概略図は、これらの関係を
示すものである。図１１ａは、従来多く使用されてきた
型式であり、画像形成装置１００に対して開閉する筐体
１０２に着脱可能のプロセスカートリッジ１０１が挿入
されている場合である。この場合のプロセスカートリッ
ジの着脱方向は、Ｘ方向、またはＹ方向である。着脱が
Ｘ方向の場合には、プロセスカートリッジ１０１の現像
器１０３、トナーホッパー１０４付近に把手を設けた
り、またはこの付近を把手の代わりになるような形状と
していた。転写手段１０７と対向する開放部が、プロセ
スカートリッジの転写手段開放部１０６である。着脱が
Ｙ方向の場合には、プロセスカートリッジ１０１の側面
１０５付近に把手を設けていた。

【０００８】図１１ｂは、プロセスカートリッジ１０１
が固定した画像形成装置本体側１００に設けられている
構成であり、転写手段１０７を有する開閉筐体１０２を
開いて紙詰まりの除去をする。この場合にもプロセスカ
ートリッジの着脱方向は、Ｘ方向、またはＹ方向が考え
らる。しかし、Ｙ方向からのプロセスカートリッジの着
脱は、プロセスカートリッジの着脱操作がＹ方向、紙の
除去操作がＸ方向となって２面からの操作を必要とする
ので、合理的でない。したがって、図１０ｂの場合のプ
ロセスカートリッジ１０１の着脱方向は、Ｘ方向となる
のが普通である。

【０００９】着脱方向が、図１１ｂでＸ方向に着脱する
プロセスカートリッジ１０１の把手の位置、形状には制
約がある。一つの制約は、プロセスカートリッジ１０１
を画像形成装置１００に挿入して開閉筐体１０２を閉じ
たときに、把手が転写手段や、紙搬送機能を妨害しない
ことである。また、他の制約は、紙詰まり除去のために
開閉筐体１０２を開いたとき、紙除去作業を妨害するも
のであってもいけないことである。さらに、当然コスト
の安くすることも必要であった。

【００１０】これらの要件を満足させるために、従来の
把手は、感光体ドラム保護カバー１０８の支点の上部
に、プラスティックのような可撓性の薄片からなる把手
１０９を張り付けていた。この従来把手は、可撓性の薄
片であるのでプロセスカートリッジ１０１が印字可能状
態にあるときには、保護カバー１０８の後ろの間隙に収
容され、印字動作の妨害にはならない。しかし、本来の
把手としての機能、つまりプロセスカートリッジ１０１
を画像形成装置１００に着脱するときの操作性には、問
題があった。

【００１１】装着時の問題は、把手１０９が可撓性の薄
片であるために、指先で把手をしっかりと保持してもプ
ロセスカートリッジ１０１が、安定しない。したがっ
て、装着操作がやりにくかった。また、プロセスカート
リッジを画像形成装置１００より抜き出すときには、把
手１０９が保護カバー１０８の後方に収容されていた癖
が残っている。したがって、把手１０９を指で起こして
からつまみ出す必要があった。

【００１２】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題を
解決するものであり、画像形成装置への着脱操作を容易
にし、また、紙詰まりの除去の妨害の防止が可能な把手
を有するプロセスカートリッジおよび、これを装着する
画像形成装置を提供するものである。

【００１３】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためのものであり、画像形成装置本体に着脱可能
で、少なくとも感光体ドラムを内包し、かつ前記感光体
ドラムを回転可能に支持する感光体支持筐体と、前記感
光体ドラムを保護するための保護カバーと、相互噛み合
い機構によって、前記保護カバーを開閉する回動レバー
と、前記回動レバーを保持する回動レバー保持筐体とを
有するプロセスカートリッジであって、前記回動レバー
保持筐体の一部がプロセスカートリッジを画像形成装置
本体へ着脱するための把手であることを特徴とするプロ
セスカートリッジである。

【００１４】

【作用】本発明のプロセスカートリッジの把手は、感光
体保護カバーを開閉するための開閉機構部材の保持筐体
の一部である。したがって、従来の保護カバーと異なり
剛体であるので着脱の操作性がよい。また、把手の位置
を転写用紙の搬送路の外側に設けてあるので、転写機
能、転写用紙の搬送機能を損うことがない。また、保護
カバー開閉機構部材の一部を把手として利用しているの
で、コスト面でも有利である。

【００１５】

【実施例】

（実施例１）図１は本発明のプロセスカートリッジの全
体概要の一例をしめすフレーム別の斜視図、図２は組み
立てたプロセスカートリッジの中央断面図、図３は感光
体ドラム保護カバーの開閉機構部材を示す斜視図、図４
は保護カバーの開閉機構部材を示す斜視図、図５は回動
レバー部の正面図、図６は回動レバー部の組図、図７は
保護カバーの開閉動作を説明する正面図、図８はプロセ
スカートリッジと画像形成装置の位置関係を示す断面
図、図９はプロセスカートリッジの把手を持って、プロ
セスカートリッジを懸垂したときの図である。

【００１６】図１、図２に示す構成例は、感光体ドラム
の内部に磁石を内包する一成分現像器を搭載したプロセ
スカートリッジの一例である。このプロセスカートリッ
ジは、内部に固定磁石２を有する感光体ドラム１と、前
記感光体ドラム１に対向して設けられ内部に固定磁石４
を有する電極ローラ３とを組み込んだ第１フレームと、
クリーニングブレード５と、廃トナー収容室６と、感光
体ドラム保護カバー７と、感光体ドラム保護カバー７を
開閉する開閉機構部８とを有する第２フレームと、磁性
一成分トナー９を収容するトナーホッパー１０と、感光
体ドラム１にトナーを供給するアジテータ１６と、コロ
ナ帯電器１２とを有する第３フレームとの合計３個の筐
体より構成されている。これら３個の筐体は、フレーム
別に組み立てられ、最後に各フレームに設けられた締結
部を合体することによって図２に断面配置を示したプロ
セスカートリッジが完成する。

【００１７】第２フレームに組み込まれる開閉機構部８
関連の機構部品を図３に示す。３０は第２フレームの筐
体、３１は感光体ドラム保護カバー７を開閉する回動レ
バー３３を保持する保持筐体であり、これはプロセスカ
ートリッジを画像形成装置本体に着脱するときの把手を
兼ねている。３２は回動レバー保持筐体３１と対象の形
状の把手で、回動レバー保持筐体３１の把手とは反対側
のプロセスカートリッジの端部に設けられている。３４
はフレーム３０に取りつけられるアーム付きの歯車、６
４はフレーム３０と保護カバーを回動可能に係合するア
ームを有する針金軸である。

【００１８】図４、図５に開閉機構部の構成を示す。開
閉機構保持筐体３１には、回動レバーの回動穴３６を軸
支するための軸３５と、軸３５と同軸の２つの扇状の案
内溝３７、３８が設けられている。回動レバー３３に
は、回動穴３６の周辺に案内溝３７、３８に対応した２
つの抜け防止爪３９、４０と、回動レバー３３を付勢す
るばね４１の一端を止めるための溝４２と、アーム付き
歯車３４と噛合する歯４３が設けられている。軸３５に
付勢ばね４１をかける。さらに、軸３５に回動レバー穴
３６が、案内溝３７、３８に抜け防止爪３９、４０が嵌
合するように組み付ける。図４は開閉機構保持筐体３１
に回動レバー３３を取り付けた図である。回動レバー３
３は付勢ばね４１によって矢印方向に付勢されており、
筐体３１に設けた第１ストッパー４４位置に停止する。
回動アーム３３の当接部４６を矢印と反対方向に押すと
回動アームは軸３５を支点として左方向に回動し、第２
ストッパー４５位置で停止する。回動レバーのは４３
は、アーム付き歯車３４と図４のように噛合しているの
で、レバー当接部４６を押しこむことによってアーム歯
車３４のアームの角度を変えることができる。

【００１９】なお、回動レバー３３の回転半径は大きい
ほうが、回動レバー３３の動きが安定する。本発明で
は、回動レバー３３の保持筐体３１が把手を兼ねてい
る。したがって、プロセスカートリッジの短手方向の断
面外に、回動レバー３３の回転中心を設けることがで
き、回動レバー３３の動きが安定する。

【００２０】図６は、感光体ドラム保護カバー７の構造
を説明する図であり、上は保護カバーの外側を、下は内
側を示す図である。保護カバー７には、２つの回転軸が
設けられている。１つは保護カバーを回動するときの回
動穴であり、ここには針金軸６４が通され、針金軸６４
の両端が筐体３０の回転穴４８、４９（４９は図には示
していない）にかけられる。他の一つは、保護カバー７
の位置を変えるためのアーム３４が取り付くアーム穴６
５である。アーム歯車３４は、筐体３０に設けた軸４７
に取り付けられ、そのアーがムアーム穴６５に挿入され
る。

【００２１】保護カバー７の内面両側には、感光体ドラ
ム保護突起６６、６７がある。保護突起の断面は図７に
示すように、感光体ドラムとの当接部分は感光体ドラム
と同じ曲率の円弧状をしている。保護突起６６、６７と
感光体ドラムの当接位置は、画像形成域以外であればど
こでもよいが、通常は感光材が塗布していない端面のア
ルミニュウム部に設けることが好ましい。

【００２２】保護カバー中央は隆起部７１があり、隆起
部７１に沿ってリブ６８が設けられている。リブ６８
は、プロセスカートリッジを画像形成装置本体に装着し
たとき紙搬送ガイドとなる突起である。また、保護カバ
ー先端の複数個の切り欠き６９は、プロセスカートリッ
ジを本体に装着時、筐体３０に設けた紙搬送ガイド７０
が噛み合うための切り欠きである。保護カバー７に設け
た隆起部７１とリブ６８によって、保護カバー７は十分
な寸法精度と剛性を持つようになる。

【００２３】図４、図７によって、保護カバー７の回動
動作の説明をする。図４に示すように、アーム付き歯車
３４の歯と、回動レバー３３の歯４３とは噛み合ってい
る。また、歯車３４と一体になったアームは保護カバー
３３のアーム穴６５によって連結されている。したがっ
て、図４でレバー当接部４６を矢印と反対方向に押す
と、アーム付き歯車３４は反時計方向に回転する。

【００２４】図７は感光体ドラム保護カバー７の回動動
作を示す図である。３４がアームの、４８が針金軸６４
の回動中心である。当接レバー４６が押しこまれるとア
ーム歯車３４は反時計回りに回動し回動点６５は、３４
を中心点としてＡの軌跡を描く。一方、回動点６１は４
８を中心点としてＢの軌跡を描く。保護カバー先端部の
保護突起６６の軌跡は、Ａ、Ｂ軌跡によって決められる
が、感光体ドラム１の表面を擦るようにして回動する。
したがって、保護カバー７の両端に保護突起６６がない
場合には、保護カバーの先端部が感光体ドラム１の表面
を擦るように移動し、感光体ドラム表面を損傷する。保
護突起６６は、画像領域外で感光体ドラム表面と当接し
ながら滑るので、有効画像域の感光体ドラム表面を損傷
することはない。

【００２５】図３、図４によって、回動レバー保持筐体
３１と把手３２の把手機能を説明する。回動レバー保持
筐体３１の先端部は、湾曲部５０と、滑り止めと５１
と、ビス穴５２、５３を有する。保持筐体３１は、第２
フレーム側面に設けたねじ穴５４、５５とビス穴５２、
５３とによって、第２フレーム３０に固定されている。
把手３２は、保持筐体３１と対象形状の把手であり、同
様の方法によって第２フレーム３０の反対側の側面に固
定されている。

【００２６】保持筐体３１と把手３２に設けた湾曲部５
０は、ここに指をかけてプロセスカートリッジを吊すた
めのものである。保持筐体３１と把手３２に設けた湾曲
部５０に指をかけてプロセスカートリッジを懸垂したと
きの状態を図１０に描く。

【００２７】図１０に示すように、左右の人指し指を湾
曲部５０にかけ、滑り止め５１部を親指の腹で押さえる
ようにして、プロセスカートリッジを懸垂することがで
きる。この懸垂状態は、人差し指にプロセスカートリッ
ジを吊した状態なので、手首には無理な力がかからな
い。さらに、親指で滑り止めを押さえているので、手を
滑らしてプロセスカートリッジを落下させる不安もな
い。したがって、腕力の弱い女性にも容易にできる動作
である。

【００２８】また、手首と同様に、プロセスカートリッ
ジ側の把手にかかる応力も、主として引っ張り応力であ
るので、把手はそれほど剛性を必要としない。

【００２９】またさらに、図１０でプロセスカートリッ
ジの転写開放部の中心５６と、感光体ドラム１の回転軸
５７を結ぶ線（図でＸ軸）と、プロセスカートリッジを
画像形成装置に着脱する方向とが平行であれば、プロセ
スカートリッジの着脱操作は一層容易になる。プロセス
カートリッジの着脱方向は、画像形成装置本体の構成に
よって決められるものである。把手の湾曲部５０の位置
を選ぶことによって、プロセスカートリッジを懸垂した
ときの、プロセスカートリッジの転写開放部の中心５６
と、感光体ドラム１の回転軸５７を結ぶ線の方向を、プ
ロセスカートリッジの着脱方向に一致させることができ
る。

【００３０】次に、図２と図８によって画像形成装置本
体にプロセスカートリッジを装着したときの保護カバー
７の動きと、紙搬送ガイドとしての機能とを説明する。

【００３１】図２で保護カバー７は、閉じた状態と開い
た状態の２つの位置で描かれている。感光体ドラムを覆
っている状態が閉じた状態であり、保護カバー７は感光
体ドラム１を光や異物との接触から保護している。一
方、保護カバー７が、プロセスカートリッジの上部にあ
るのが開いた状態であり、保護カバーは紙搬送ガイドと
して機能する。これを図８で説明する。

【００３２】図８は画像形成装置本体８１に、本発明の
プロセスカートリッジ８２を装着したときの断面を示す
図である。図で、８１は画像形成装置本体、８２はプロ
セスカートリッジ、８３は画像形成装置８１の側板に設
けたプロセスカートリッジ８２を装着するための案内
溝、８４は紙搬送用のタイミングロール、８５はトナー
を定着するための定着器である。８６は支点８７を中心
として開閉する扉である。扉８６には、感光体ドラム上
のトナーを転写するための転写ロール８８と、転写紙を
定着器に案内する紙ガイド８９と、回動レバー３３の当
接部４６を押し込むための突起９０が設けられている。

【００３３】プロセスカートリッジ８２を画像形成装置
８１に装着するには、扉８６を開け、案内溝８３に沿っ
てプロセスカートリッジ８２を挿入する。装着状態では
プロセスカートリッジ８２の保護カバー７は閉じた状態
にある。次に扉８６を閉めると、突起９０が回動レバー
３３の当接部４６を押し、保護カバー７は図のＡの位置
に移動する。同時に、保護カバー７で覆われていた開放
部の感光体ドラム１の表面には、転写ロール１７が軽く
圧接する。紙ガイド８９は、プロセスカートリッジに設
けられたリブ７０と対向する位置に移動する。Ａ位置に
移動した保護カバー７上のリブ６８は、転写用紙を定着
器８５に送りこむための紙ガイドとなる。

【００３４】このようにしてプロセスカートリッジ８２
を画像形成装置８１に装着し、本体の電源を入れる。

【００３５】図２において、１は直径が３０ｍｍのアル
ミニュウム素管の上に、フタロシアニン系の感光材料を
塗布した積層型の有機感光体ドラムであり、装置本体か
ら駆動力を受けて矢印の方向に回転する。２は感光体ド
ラム１と同軸に固定された回転しない磁石である。１２
は感光体１をマイナスに帯電するコロナ帯電器、１３は
レーザ信号光、１０はトナーホッパー、９は磁性一成分
トナー、３は感光体ドラム１とギャップを開けて設定し
た非磁性の電極ローラ、４は電極ローラ３の内部に設置
された回転しない磁石、１４は電極ローラ３に電圧を印
加する交流高圧電源、１５は電極ローラ３上のトナーを
かきおとす燐青銅製のスクレーパ、１６はトナーホッパ
１０中のトナーを感光体ドラム１に供給するアジテー
タ、１７は転写ローラ、５はクリーナである。

【００３６】このような装置の像形成プロセスを図２、
図８によって簡単に説明する。感光体ドラム１を３２．
５ｍｍ／ｓの速度で回転させ、コロナ帯電器３で−５０
０Ｖに帯電させた後、レーザ信号光１３で静電潜像を形
成する。この感光体ドラム１表面上に、磁石２の磁力を
用いて磁性トナー９を磁力により付着させる。次に感光
体ドラム１を電極ローラ３の前を通過させる。−５００
Ｖに帯電し静電潜像が書き込まれた感光体ドラム１の通
過時には、電極ローラ８には交流高圧電源１４により、
−３００Ｖの交流電圧（周波数３ｋＨｚ）を印加する。
すると、感光体ドラム１の帯電部分に付着したトナーは
電極ローラ３に回収され、感光体ドラム１上には画像部
のみネガポジ反転したトナー像が残る。画像形成プロセ
スの進行に合わせ、給紙カセット（図示せず）から送ら
れた転写用紙は、タイミングロール８４を経て転写ニッ
プ部に到達し、トナー像が転写用紙に転写される。転写
用紙は、転写用紙ガイド７０と３３の間隙を通過し、リ
ブ６８によって定着器に案内され、定着器によりトナー
が固定されたハードコピーが画像形成装置のトレイに排
出される。転写のこりトナーはクリーニングブレード５
によってクリーニングし、次の像形成工程に移る。矢印
方向に回転する電極ローラ３に付着したトナーは、スク
レーパ１５によってかきとり、再びトナーホッパ１０内
に戻し次の像形成に用いる。

【００３７】上記画像形成プロセスの途中で紙ずまりが
発生すると、画像形成装置８１は紙ずまり表示をして停
止する。ユーザが扉８６を開けると、保護カバー７が閉
じ、転写ロール１７と紙ガイド８９がプロセスカートリ
ッジ８２の近辺より遠ざかる。この画像形成装置は、扉
８６を開けると前面が大きく開放され、しかもプロセス
カートリッジの把手が転写用紙の搬送幅の外に設けられ
ているので、容易に紙詰まりを除去できる。紙を除去し
た後扉８６を閉じると印字可能状態になる。

【００３８】

【発明の効果】本発明のプロセスカートリッジの把手
は、感光体保護カバーを開閉するための開閉機構部材の
保持筐体の一部である。したがって、従来の保護カバー
と異なり剛体であるので着脱の操作性がよい。

【００３９】また、把手を指にかけプロセスカートリッ
ジを懸垂したときの懸垂角度が、ほぼプロセスカートリ
ッジを画像形成装置に着脱するときの着脱角度と一致す
るようにしてあるので、プロセスカートリッジの着脱操
作が容易であり、腕力の弱い女子でも無理なく着脱操作
ができる。

【００４０】また、把手の位置を転写用紙の搬送路の外
側に設けてあるので、転写機能、転写用紙の搬送機能、
紙除去作業の容易さを損うことがない。

【００４１】さらに、保護カバー開閉機構部材の一部を
把手として利用しているので、保護カバーの開閉機構の
中心となる回動レバーの回転半径を大きくできる。した
がって、回動レバーの回動動作が安定し、安定した保護
カバーの開閉が可能になる。

【００４２】またさらに、保護カバー開閉機構部材の一
部を把手として利用しているので、コスト面でも有利で
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】一実施例における本発明のプロセスカートリッ
ジのフレーム別構成を示す図

【図２】本発明のプロセスカートリッジの断面構成を示
す図

【図３】本発明の保護カバーの開閉機構部材を示す斜視
図

【図４】本発明の保護カバーの開閉機構部材を示す斜視
図

【図５】本発明の回動レバー部の正面図

【図６】本発明の回動レバー部の組図

【図７】本発明の感光体保護カバーの開閉動作を説明す
る正面図

【図８】本発明のプロセスカートリッジと画像形成装置
の位置関係を示す断面図

【図９】本発明のプロセスカートリッジの把手を持っ
て、プロセスカートリッジを懸垂したときの図

【図１０】画像形成装置にプロセスカートリッジを着脱
するときの着脱方向を示す図

【図１１】従来の構造図

【符号の説明】

１ 感光体ドラム ７ 保護カバー ８ 保護カバーの開閉機構部 ３１ 回動レバー保持筐体 ３３ 回動レバー ３５ 回動レバーの回動軸 ４６ 回動レバー当接部 ５０ 円弧部 ９０ 回動作用部材

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】画像形成装置本体に着脱可能で、少なくと
   も感光体ドラムを内包し、かつ前記感光体ドラムを回転
   可能に支持する感光体支持筐体と、 前記感光体ドラムを保護するための保護カバーと、 相互噛み合い機構によって、前記保護カバーを開閉する
   回動レバーと、 前記回動レバーを保持する回動レバー保持筐体とを有す
   るプロセスカートリッジであって、 前記回動レバー保持筐体の一部がプロセスカートリッジ
   を画像形成装置本体へ着脱するための把手であることを
   特徴とするプロセスカートリッジ。
2. 【請求項２】把手の先端部が指に沿うような円弧部を有
   し、円弧部に指をかけプロセスカートリッジを吊して持
   ったときのプロセスカートリッジの懸垂方向が、プロセ
   スカートリッジを画像形成装置へ着脱する角度とほぼ等
   しくなるような重量配分点に把手の円弧部を設けた請求
   項１に記載のプロセスカートリッジ。リッジ。
3. 【請求項３】把手がプロセスカートリッジの両端に独立
   して設けられ、かつ把手の円弧部が転写用紙の搬送幅外
   に位置する請求項２に記載のプロセスカートリッジ。
4. 【請求項４】回動レバーの回動中心が、プロセスカート
   リッジ本体の短手方向断面の外にある請求項３に記載の
   プロセスカートリッジ。
5. 【請求項５】プロセスカートリッジを画像形成装置本体
   に着脱するときの着脱方向が、プロセスカートリッジの
   転写開口部の中心と感光体ドラムの回転中心とを結ぶ直
   線とほぼ平行で、かつ転写開放部を覆う保護カバーが最
   上位になる姿勢でプロセスカートリッジが画像形成装置
   本体へ着脱される請求項１〜４に記載のプロセスカート
   リッジ。
6. 【請求項６】画像形成装置本体に着脱可能で、少なくと
   も感光体ドラムを内包し、かつ前記感光体ドラムを回転
   可能に支持する感光体支持筐体と、 前記感光体ドラムを保護するための保護カバーと、 相互噛み合い機構によって、前記保護カバーを開閉する
   回動レバーと、 前記回動レバーを保持する回動レバー保持筐体と、 前記回動レバーに設けられた回動当接部と、 前記回動レバー保持筐体の一部によって形成される把手
   と、を有するプロセスカートリッジと、 前記プロセスカートリッジを装着する装着部と、 前記プロセスカートリッジの回動レバーの回動当接部に
   作用して、保護カバーを回動させる作用部材と、を有す
   ることを特徴とする画像形成装置。