JPH07325218A - 偏光フィルムの製造方法 - Google Patents
偏光フィルムの製造方法Info
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- JPH07325218A JPH07325218A JP7867295A JP7867295A JPH07325218A JP H07325218 A JPH07325218 A JP H07325218A JP 7867295 A JP7867295 A JP 7867295A JP 7867295 A JP7867295 A JP 7867295A JP H07325218 A JPH07325218 A JP H07325218A
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Abstract
供する。 【構成】 ポリビニルアルコール系フィルムにヨウ素を
吸着配向させた後、緊張状態下に、温度40〜90℃且
つ湿度50〜95%RHの雰囲気中で1分〜24時間高
温加湿処理することを特徴とする。
Description
法に関する。
年、ノート型ワープロやパソコン、液晶テレビなど、液
晶表示装置の利用分野の拡大と大面積化に伴い偏光フィ
ルムの需要は著しく増大しており、それに伴い偏光フィ
ルムの光学性能に対する要求も一段と厳しくなってい
る。例えば、液晶表示装置を用いたノート型ワープロや
パソコン、液晶テレビでは表示画面を明るく見やすくす
るために、より高透明で高偏光度の偏光フィルムが要求
されている。ポリビニルアルコールからなるフィルムを
用いた光学性能に優れる偏光フィルムとしては、ヨウ素
を吸着配向させたヨウ素系偏光フィルムが知られている
が、未だ必ずしも満足な性能とは言えず、このためさら
に光学性能を向上させる方法の開発が求められている。
鋭意検討を行った結果、ヨウ素を吸着配向させたポリビ
ニルアルコール系フィルムを、緊張状態下に、温度40
〜90℃且つ湿度50〜95%RHの雰囲気中で1分〜
24時間高温加湿処理することにより、透過率および偏
光度に優れた偏光フィルムを製造することができること
を見出し、本発明に到達した。
ィルムにヨウ素を吸着配向させた後、緊張状態下に、温
度40〜90℃且つ湿度50〜95%RHの雰囲気中で
1分〜24時間高温加湿処理することを特徴とする偏光
フィルムの製造方法である。
ルアルコ−ル系フィルムは特に限定されるものではな
い。例えば、ポリビニルアルコ−ルフィルム、ポリビニ
ルホルマ−ルフィルム、ポリビニルアセタ−ルフィル
ム、ポリ(エチレン−酢酸ビニ−ル)共重合体フィルム
等が挙げられる。
特に限定されるものではなく、例えば、50〜150μ
m程度のものが用いられる。ポリビニルアルコールの重
合度は、例えば、約1000〜10000、好ましくは
約1700〜5000のものが用いられる。ケン化度
は、例えば、約80〜100モル%、好ましくは約98
〜100モル%のものが用いられる。
れるものではなく公知の方法を用いることができる。例
えば、一軸延伸されたポリビニルアルコール系フィルム
にヨウ素を吸着配向させる方法が挙げられる。ポリビニ
ルアルコール系フィルムを一軸延伸する方法は特に限定
されないが、乾式延伸法が好ましい。そして、ポリビニ
ルアルコール系フィルムのガラス転移温度〜160℃で
約4〜7倍に延伸するのが好ましい。
ィルムにヨウ素を吸着配向させる方法としては、例え
ば、一軸延伸したポリビニルアルコール系フィルムを、
ヨウ素とヨウ化カリウムの水溶液に浸漬する方法が挙げ
られる。ヨウ素とヨウ化カリウムの量は、例えば、水1
00重量部に対してヨウ素が0.01〜0.5重量部、
ヨウ化カリウムが0.5〜10重量部程度である。
溶液で処理することが好ましい。処理方法は特に限定さ
れないが、好ましくはホウ酸含有水溶液に浸漬する方法
である。ホウ酸の量は特に限定されない。例えば、水1
00重量部に対してホウ酸が約2〜15重量部程度であ
り、好ましくは水100重量部に対してホウ酸が約7〜
10重量部である。ホウ酸含有水溶液にはヨウ化カリウ
ムを含有させることが好ましく、その量は例えば、水1
00重量部に対して約2〜20重量部程度であり、さら
に好ましくは約5〜15重量部である。
張状態下に、高温加湿処理される。緊張状態における張
力は約3kg/cm2 〜30kg/cm2 、好ましくは約8kg/
cm2〜20kg/cm2 である。この緊張状態下に、温度が
約40〜90℃且つ湿度が約50〜95%RHの雰囲気
で約1分〜24時間高温加湿処理される。好ましくは温
度が約60〜80℃且つ湿度が約60〜90%RHの雰
囲気で約10分〜10時間である。処理にあたっては、
例えば、恒温恒湿機を用いることができる。緊張状態は
特に制限されるものではないが、通常、ポリビニルアル
コール系フィルムを一軸延伸する緊張状態をそのまま保
って、ヨウ素の吸着配向、必要によりホウ酸処理、そし
て高温加湿処理される。
も片面に保護膜を貼合することにより偏光板とすること
ができる。保護膜としては、例えば、セルロースアセテ
ート系フィルム、アクリル系フィルム、ポリエステル系
樹脂フィルム、ポリオレフィン系樹脂フィルム、ポリカ
ーボネート系フィルム、ポリアリレート系フィルム、ポ
リエーテルサルホン系フィルム等が挙げられる。保護膜
の厚みは、例えば、50〜400μm程度である。
れた偏光フィルムを製造することができる。
本発明はこれらに限定されるものではない。 透過率Tは、400〜700nmの波長領域で10
nmおきに求めた分光透過率τ(λ)から、式1により
算出した。尚、式中P(λ)は標準光(C光源)の分光
分布、y(λ)は2度視野X、Y、Z系に基づく等色関
数である。分光透過率τ(λ)は島津UV2200分光
光度計を用いて測定した。
るように重ねた場合の透過率を平行位透過率Tp、2枚
の偏光フィルムをそれらの配向方向が直交するように重
ねた場合の透過率を直交位透過率Tcとし、式2により
偏光度Pを算出した。
ラレビニロン#7500)を一軸延伸(延伸温度:11
0℃、延伸倍率:5.0倍)して偏光基材とした。この
偏光基材を緊張状態に保ったまま、ヨウ素/ヨウ化カリ
ウム/水の重量比が0.075/5/100である水溶
液に60秒間浸漬した。次に、ヨウ化カリウム/ホウ酸
/水の重量比が6/7.5/100である65℃のホウ
酸含有水溶液に300秒浸漬した。これを純水で水洗
し、乾燥した。こうして得られたフィルムの透過率と偏
光度はそれぞれ39.9%、100.0%であった。こ
のフィルムを、緊張状態を保ったまま(張力:9.2kg
/cm2 )、温度60℃、湿度90%RHの雰囲気中で6
時間高温加湿処理した。こうして得られた偏光フィルム
の透過率と偏光度はそれぞれ43.8%、99.7%で
あった。
を、緊張下、温度80℃、湿度80%RHの雰囲気中で
25分間高温加湿処理した。こうして得られた偏光フィ
ルムの透過率と偏光度はそれぞれ43.7%、99.7
%であった。
を、緊張下、温度95℃、湿度98%RHの雰囲気中で
20分間高温加湿処理した。こうして得られた偏光フィ
ルムの透過率と偏光度はそれぞれ55.0%、77.4
%であった。
Claims (5)
- 【請求項1】 ポリビニルアルコール系フィルムにヨウ
素を吸着配向させた後、緊張状態下に、温度40〜90
℃且つ湿度50〜95%RHの雰囲気中で1分〜24時
間高温加湿処理することを特徴とする偏光フィルムの製
造方法。 - 【請求項2】 ポリビニルアルコール系フィルムの重合
度が1000〜1000であり、ケン化度が80〜10
0モル%である請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 緊張状態における張力が3kg/cm2 〜3
0kg/cm2 である請求項1記載の方法。 - 【請求項4】 ヨウ素を吸着配向させ、次いでホウ酸含
有水溶液で浸漬処理した後、高温加湿処理する請求項1
記載の製造方法。 - 【請求項5】 温度60〜80℃且つ湿度60〜90%
RHの雰囲気中で10分〜10時間高温加湿処理する請
求項1記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7867295A JPH07325218A (ja) | 1994-04-08 | 1995-04-04 | 偏光フィルムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6-70818 | 1994-04-08 | ||
JP7081894 | 1994-04-08 | ||
JP7867295A JPH07325218A (ja) | 1994-04-08 | 1995-04-04 | 偏光フィルムの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07325218A true JPH07325218A (ja) | 1995-12-12 |
Family
ID=26411950
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7867295A Pending JPH07325218A (ja) | 1994-04-08 | 1995-04-04 | 偏光フィルムの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07325218A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1995
- 1995-04-04 JP JP7867295A patent/JPH07325218A/ja active Pending
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