JPH07325201A - 高屈折率コーティング組成物と該組成物から得られる被覆物品 - Google Patents

高屈折率コーティング組成物と該組成物から得られる被覆物品

Info

Publication number
JPH07325201A
JPH07325201A JP7066183A JP6618395A JPH07325201A JP H07325201 A JPH07325201 A JP H07325201A JP 7066183 A JP7066183 A JP 7066183A JP 6618395 A JP6618395 A JP 6618395A JP H07325201 A JPH07325201 A JP H07325201A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
oxide
coating composition
refractive index
added
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7066183A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3559805B2 (ja
Inventor
Hisayuki Kashiwagi
久往 栢木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON EE R C KK
Original Assignee
NIPPON EE R C KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON EE R C KK filed Critical NIPPON EE R C KK
Priority to JP06618395A priority Critical patent/JP3559805B2/ja
Publication of JPH07325201A publication Critical patent/JPH07325201A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3559805B2 publication Critical patent/JP3559805B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高屈折率レンズに塗布して干渉縞の発生を抑
えることができ、染色可能でしかも深染め可能な、非常
に硬度の優れたハードコート膜が得られる被覆組成物と
該組成物を塗布した後、硬化して得られる被覆物品を提
供すること。 【構成】 (1)シリカ、酸化鉄、酸化チタン、酸化セリウ
ム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、酸化亜鉛または
酸化スズの少なくともいずれかを含む特定酸化物の微粒
子またはそれらの混合物またはそれらの複合酸化物から
なる微粒子、(2)エポキシ基含有ケイ素化合物またはその
部分加水分解物、(3)分子中にただ一つのOH基もしくはSH
基を有し、さらに分子主鎖中に官能基(-O-、-CO-O-、-S-、
-CO-S-又は-CS-S-)中の一以上の官能基を含み、さらに一
以上の不飽和基を有する有機化合物で水もしくは炭素原
子数が4以下の低級アルコールに可溶な有機化合物、(4)
エポキシ基含有ケイ素化合物またはその部分加水分解物
の硬化触媒を含有する被覆組成物と該組成物を高屈折率
基材に塗布、硬化して得られる被覆物品である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高屈折率の非常に硬度の
優れたハードコート塗膜が得られるコーティング組成物
と該組成物を被覆して得られる被覆物品に関する。
【0002】
【従来の技術】透明成形体の一種であるプラスチックレ
ンズはガラスレンズに比較し、安全性、易加工性、ファ
ッション性、軽さなどにおいて優れており、またこのレ
ンズに対してのハードコート技術、反射防止技術の開発
により、近年急速に普及している。プラスチックレンズ
に適用するシリカベースのハードコート膜は硬度、耐擦
傷性が高いことで注目されているが、屈折率の高いプラ
スチックレンズが開発され広く普及し始め、ハードコー
ト膜とプラスチックレンズ基材との間の屈折率差が大き
く膜厚差による干渉縞が発生する現象がある。
【0003】また、シリカの代わりに、酸化アンチモ
ン、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化錫等の高屈折
率金属酸化物を用いた高屈折率ハードコート膜をプラス
チックレンズ、その他の透明成形体に形成させる開発実
用化も行われている。
【0004】特公昭63−37142号公報には酸化ア
ンチモンとエポキシシランからなるハードコート膜、特
開平5−2102号公報には酸化チタン、酸化鉄および
二酸化ケイ素からなる微粒子とエポキシシランからなる
ハードコート膜、特開平5−164902号公報には酸
化チタン、酸化セリウムおよび二酸化ケイ素からなる微
粒子とエポキシシラン、四官能シラン化合物からなるハ
ードコート膜が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記、従来の
透明基材への高屈折率ハードコート膜はコーティングの
後、ほとんど染色できないか、もしくは若干染色できて
も深染めができなかった。そして、深染めを行うために
はハードコート膜の硬度を低下させる事が必要であっ
た。
【0006】そこで、本発明の目的は高屈折率基材に塗
布した場合に干渉縞の発生を抑えることができるコーテ
ィング組成物を提供することである。
【0007】また、本発明の目的は被覆後に染色可能で
しかも深染め可能な、非常に硬度の優れたハードコート
膜が得られるコーティング組成物を提供することであ
る。
【0008】さらに、本発明の目的は光学的に透明な硬
化膜が得られるコーティング組成物を提供することであ
る。
【0009】また、本発明の目的はプラスチックレンズ
などの基材に上記コーティング組成物を塗布して得られ
る被覆物品を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、次
の構成によって達成される。すなわち、(1)シリカ、
酸化鉄、酸化チタン、酸化セリウム、酸化ジルコニウ
ム、酸化アンチモン、酸化亜鉛または酸化スズの少なく
ともいずれかを含む特定酸化物微粒子もしくはそれらの
混合物またはそれらの複合酸化物からなる微粒子を10
〜70重量%、(2)エポキシ基含有ケイ素化合物また
はその部分加水分解物を5〜90重量%および(3)分
子中にただ一つのOH基もしくはSH基を有し、さらに
分子主鎖中に官能基−O−、−CO−O−、−S−、−
CO−S−、−CS−S−の中の一以上を含み、さらに
一つ以上の不飽和基を有する有機化合物で水もしくは炭
素原子数が4以下の低級アルコールに可溶な有機化合物
を1〜45重量%含み、さらに(4)エポキシ基含有ケ
イ素化合物またはその部分加水分解物の硬化触媒を含有
する高屈折率コーティング組成物、または、前記コーテ
ィング組成物を高屈折率基材に塗布、硬化して得られる
被覆物品である。
【0011】本発明のコーティング組成物に含有される
成分について述べる。 (1)本発明の第一成分は前記特定酸化物の微粒子を単
独に分散溶媒に分散したゾルあるいはそれらのゾル化合
物、好ましくは少なくとも2種類の前記特定酸化物、も
しくはそれと二酸化ケイ素が化学的にあるいは物理的に
結合した状態の複合金属酸化物からなる微粒子を分散溶
媒に分散したゾルを用いることができる。これら複合金
属酸化物微粒子はそれぞれの金属酸化物単独微粒子の性
能を更に改善するために用いられる。
【0012】酸化チタンを含む複合酸化物微粒子の例と
しては酸化チタン、酸化鉄、二酸化ケイ素からなる複合
金属酸化物微粒子、あるいは酸化チタン、酸化セリウ
ム、二酸化ケイ素からなる複合金属酸化物微粒子があ
る。酸化チタン単独の微粒子は耐候性に劣ることが知ら
れており、塗膜にした場合にも耐候性の問題が指摘され
ている。酸化鉄もしくは酸化セリウムは酸化チタンに比
べて吸収波長域が長波長側にあるため、酸化チタンの耐
候性を改善する働きがあり、二酸化ケイ素は複合微粒子
の安定性を増す働きがあるとされている。
【0013】例えばTiO2を含む複合金属酸化物の例
として酸化鉄成分と酸化チタン成分とシリカ成分からな
る場合は、酸化鉄成分量をFe23に換算し、酸化チタ
ン成分をTiO2に換算し、シリカ成分をSiO2に換算
したときの重量比Fe23/TiO2=0.005〜
1.0の範囲にあることが望ましく、前記重量比を0.
005以上含有させることにより塗膜の耐候性が更に向
上する。また、前記重量比が1.0を超えると塗膜が黄
変したり、透明性が低下する。
【0014】また、重量比SiO2/(Fe23+Ti
2)が0.001〜1.0の範囲にあることが望まし
く、前記重量比を0.001以上にするとゾルの分散安
定性が向上する。また、前記重量比が1.0を超えると
屈折率を高くする効果が小さくなる。
【0015】また、複合金属酸化物が、例えば、酸化セ
リウム成分と酸化チタン成分とシリカ成分からなる場合
は、酸化セリウム成分量をCeO2に換算し、酸化チタ
ン成分をTiO2に換算し、シリカ成分をSiO2に換算
したときの重量比CeO2/TiO2が0.1〜1.0の
範囲にあって、重量比SiO2/(CeO2+TiO2
が0.05〜0.5の範囲にあることが望ましく、重量
比CeO2/TiO2が0.1以上であると、塗膜の耐候
性が更に向上し、1.0を超えると塗膜の黄色味が増
す。また重量比SiO2/(CeO2+TiO2)が0.
05以上であると、ゾルの分散安定性が向上し、0.5
を超えるとCeO2とTiO2の分散安定性が低下する。
【0016】また、前記特定酸化物、それらの混合物ま
たはそれらの複合金属酸化物の各物質の粒子の平均粒径
が1〜100nmの範囲にあることが望ましい。前記平
均粒径が1nm未満の粒子が実質的に製造できなく、ま
た100nmを超えると塗膜の透明性が低下する。
【0017】さらに、前記特定酸化物、それらの混合物
またはそれらの複合酸化物は有機ケイ素化合物で表面改
質することで前記特定酸化物等とマトリックスとの反応
性、親和性が向上し、前記特定酸化物等と溶媒との親和
性が向上する。このとき、用いられる有機ケイ素化合物
としては、
【0018】例えばR3SiX(Rはアルキル基、フェ
ニル基、ビニル基、メタクリロキシ基、メルカプト基、
アミノ基、エポキシ基を有する有機基、Xは加水分解可
能な基)で表される単官能性シラン、例えば、トリメチ
ルメトキシシラン、トリエチルメトキシシラン、トリメ
チルエトキシシラン、トリエチルエトキシシラン、トリ
フェニルメトキシシラン、ジフェニルメチルメトキシシ
ラン、フェニルジメチルメトキシシラン、フェニルジメ
チルエトキシシラン、ビニルジメチルメトキシシラン、
ビニルジメチルエトキシシラン、
【0019】γ−アクリロキシプロピルジメチルメトキ
シシラン、γ−メタクリロキシプロピルジメチルメトキ
シシラン、γ−メルカプトプロピルジメチルメトキシシ
ラン、γ−メルカプトプロピルジメチルエトキシシラ
ン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルジメチ
ルメトキシシラン、γ−アミノプロピルジメチルメトキ
シシラン、γ−アミノプロピルジメチルエトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルジメチルメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルジメトキシエトキシシラ
ン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルジ
メチルメトキシシラン等であり、
【0020】あるいはR2SiX2で表される二官能性シ
ラン、例えば、ジメチルジメトキシシラン、ジエチルジ
メトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジエチル
ジエトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、フェ
ニルメチルジメトキシシラン、フェニルメチルジエトキ
シシラン、ビニルメチルジメトキシシラン、ビニルメチ
ルジエトキシシラン、
【0021】γ−アクリロキシプロピルメチルジメトキ
シシラン、γ−メタクリロキシプロピルジメチルジメト
キシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシ
シラン、γ−メルカプトプロピルメチルジエトキシシラ
ン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチル
ジメトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジメトキ
シシラン、γ−アミノプロピルメチルジエトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラ
ン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルメ
チルジメトキシシラン等であり、
【0022】あるいはRSiX3で表される三官能性シ
ラン、例えば、メチルトリメトキシシラン、エチルトリ
メトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルト
リエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェ
ニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、
ビニルトリエトキシシラン、ビニル(β−メトキシエト
キシ)シラン、γ−アクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−
メルカプトプロピルトリエトキシシラン、
【0023】N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、β−グリ
シドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキ
シプロピルトリエトキシシラン、β−グリシドキシプロ
ピルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシク
ロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等であり、さら
にSiX4で表される四官能性シラン、例えば、テトラ
エチルオルソシリケート、テトラメチルオルソシリケー
トなどである。
【0024】前記第一成分の有機ケイ素化合物による表
面改質は有機ケイ素化合物の加水分解基を加水分解する
ことなく行っても、加水分解した後で行っても良い。
【0025】有機ケイ素化合物の添加量は酸化物または
複合酸化物の表面に存在する水酸基の量に応じて、第一
成分の微粒子の重量に対して0.01〜0.15倍の範
囲で添加する。
【0026】次に第一成分の分散媒としては、水、炭化
水素、ハロゲン化炭化水素、エステル類、ケトン類、ア
ルコール類、セロソルブ類、アミン類、有機カルボン酸
類等を用いる。また前記分散媒の2種類以上を混合して
も良い。
【0027】例えばメタノール、エタノール、イソプロ
ピルアルコール、n−ブタノール、2−ブタノール、メ
チルセロソルブ、エチルセロソルブ、プロピルセロソル
ブ、ブチルセロソルブ、エチレングリコール、酢酸メチ
ル、酢酸エチル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、アセトン、キシレン、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、メチルエチルケトン、ジクロロエタン、トルエンな
どである。
【0028】第一成分の分散ゾルは、例えば触媒化成工
業(株)製のオプトレイク1130F−2(A−8)
(酸化鉄−酸化チタン−シリカ複合粒子(粒径10n
m、配合比率TiO2:Fe23:SiO2=80:0.
7:19.3)、固形分30%、メタノール分散液)、
オプトレイク1130A(A−8)(酸化セリウム−酸
化チタン−シリカ複合粒子(粒径10nm、配合比率T
iO2:CeO:SiO2=68:17:15)、固形分
30%、メタノール分散液)等を用いることができる。
【0029】第一成分の微粒子はコーティング塗膜の屈
折率を高くするために用いる。塗膜の屈折率は基板の屈
折率±0.03、好ましくは±0.020の範囲に入る
と干渉縞の発生が抑えられることが知られている。つま
り塗布されるべき透明基板のの屈折率によって、その微
粒子ゾルの添加量を調整する必要がある。一方、他の塗
膜特性を改善するためにも微粒子ゾルの添加量が制約を
受ける。
【0030】したがって、第一成分の微粒子はコーティ
ング組成物中の総固形分中の10〜70重量%、好まし
くは15〜60重量%で用いられる。第一成分の微粒子
がコーティング組成物中の総固形分中の10重量%未満
であると、屈折率を高くする効果が小さくなり、また、
70重量%を超えると塗膜にクラックが発生する。
【0031】(2)本発明の第二成分であるエポキシ基
含有ケイ素化合物またはその部分加水分解物は次の一般
式(A)で表されるエポキシ基含有ケイ素化合物または
その部分加水分解物である。
【0032】 R12 aSi(OR33-a (A) ここで、R1は炭素原子数2〜12のエポキシ基を含有
する基、R2は炭素原子数1〜6のアルキル基、アリー
ル基、アルケニル基、ハロゲン化アルキル基またはハロ
ゲン化アリール基、R3は水素原子もしくは炭素原子数
1〜4のアルキル基、アシル基、アルキルアシル基をそ
れぞれ表し、aは0、1または2を表す。
【0033】上記一般式(A)で表されるエポキシ基含
有ケイ素化合物は、例えば、γ−グリシドキシプロピル
トリメトキシシラン、β−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシ
シラン、β−グリシドキシプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラ
ン、β−(3.4−エポキシシクロヘキシル)エチルト
リメトキシシラン、γ−(β−グリシドキシエトキシ)
プロピルトリメトキシシラン、β−(3.4−エポキシ
シクロヘキシル)エチルトリエトキシラン、γ−グリシ
ドキシプロピルフエニルジメトキシシラン、γ−グリシ
ドキシプロピルフエニルジエトキシシランである。
【0034】上記本発明の第二成分はコーティング組成
物中の総固形分中の5〜90重量%、好ましくは10〜
85重量%で用いられる。第二成分がコーティング組成
物中の総固形分中の5重量%未満であると塗膜の染色性
が低下し、90重量%を超えると複合酸化物ゾル添加量
が少なくなり、屈折率が高くならない。
【0035】(3)本発明の第三成分である分子中にた
だ一つのOH基もしくはSH基を有し、さらに分子主鎖
中に次の構造式で表される官能基−O−、−CO−O
−、−S−、−CO−S−または−CS−S−の中の一
つ以上を含み、水もしくは炭素数4以下の低級アルコー
ルに可溶な化合物は次の一般式(B)で表すことができ
る。
【0036】 R4−X−R5YH (B) ここで、R4は少なくとも一つの不飽和基を有した1価
の炭化水素基で、酸素原子、硫黄原子を含んでもかまわ
ない。また、R5は炭素原子2個以上の2価の炭化水素
基で酸素原子、硫黄原子を含んでもかまわない。また、
Xは−O−、−CO−O−、−S−、−CO−S−また
は−CS−S−を表し、Yは酸素原子または硫黄原子を
表す。
【0037】上記一般式(B)であらわされる化合物
は、例えば、ポリエチレングリコールモノメタクリレー
ト、ポリ(ブタンジオール)モノアクリレート、ポリ
(ブタンジオール)モノメタクリレート、1,4−ブタ
ンジオールモノビニルエーテル、1,6−ヘキサンジチ
オールモノアクリレート、ジ(アクリロキシエチル)ヒ
ドロキシエチルアミン、2−ヒドロキシ−3−フェノキ
シプロピルアクリレート、ペンタエリスリトールトリア
クリレート、2−ヒドロキシブチルアクリレート、3−
アクリロイルオキシグリセリンモノメタクリレート、2
−ヒドロキシ−1,3−ジメタクリロキシプロパン等で
ある。
【0038】本発明の第三成分の好ましい化合物は次の
一般式(C)〜(F)に示す化合物である。
【化1】 ここで、R6は水素原子またはメチル基、R7は−CH2
CH(CH3)−、cは1〜9の整数、好ましくは2〜
4の整数である。
【0039】上記一般式(C)で表される化合物は、例
えば、ジエチレングリコールモノアクリレート、テトラ
エチレングリコールモノアクリレート、ポリエチレング
リコールモノアクリレート、トリプロピレングリコール
モノアクリレート、ポリプロピレングリコールモノアク
リレート、ジエチレングリコールモノメタクリレート、
テトラエチレングリコールモノメタクリレート、ポリエ
チレングリコールモノメタクリレート、トリプロピレン
グリコールモノメタクリレート、ポリプロピレングリコ
ールモノメタクリレートなどである。
【0040】
【化2】 ここで、R6は水素原子またはメチル基、bは2〜10
の整数、好ましくは4〜6の整数をそれぞれ表す。
【0041】上記一般式(D)で表される化合物は、例
えば、4−ヒドロキシブチルアクリレート、4−ヒドロ
キシブチルメタクリレート、4−ヒドロキエチルアクリ
レート、4−ヒドロキエチルメタクリレートである。
【0042】 CH2=CH-(-CH2-)d-O-(-CH2-)e-OH (E) ここで、dは0または1の整数、eは4〜10の整数を
それぞれ表す。
【0043】上記一般式(E)で表される化合物は、例
えば、4−ヒドロキシブチルアリルエーテル、4−ヒド
ロキシブチルビニルエーテルである。
【0044】 CH2=CH-(-CH2-)d-(-OR7-)f-OH (F) ここで、R7は−CH2CH2−または−CH2CH(CH
3)−であり、dは0または1の整数、fは2〜9の整
数である。
【0045】上記一般式(F)で表される化合物は、例
えば、ジエチレングリコールモノアリルエーテル、トリ
エチレングリコールモノビニルエーテルである。
【0046】上記本発明の第三成分はコーティング組成
物中の総固形分中の1〜45重量%、好ましくは2〜3
0重量%で用いられる。第三成分がコーティング組成物
中の総固形分中の1重量%未満であると、深染めができ
なく、また、45重量%を超えると塗膜の硬度が低下す
る。
【0047】(4)本発明のコーティング組成物は上記
第一成分〜第三成分の他に後述の硬化触媒を含み、また
有機ケイ素化合物またはその部分加水分解物として次の
一般式(G)を有する化合物を第四成分として必要に応
じて含むことができる。一般式(G)の化合物を添加す
ることで得られる塗膜はその塗膜上にコーティングされ
る反射防止膜との密着性が向上し、また塗膜の硬さが増
す。この化合物(G)の添加量の調節により得られる塗
膜の屈折率の調整も可能となる。
【0048】 R6 h2 aSi(OR34-h-a (G) ここで、R2とR3は一般式(A)で定義したものと同一
であり、R6は炭素原子数1〜4のアルキル基、ハロゲ
ン化アルキル基、炭素原子数6〜12のアリール基また
はハロゲン化アリール基、炭素原子数5〜8のメタクリ
ロキシアルキル基、炭素原子数2〜10のウレイドアル
キレン基、芳香族ウレイドアルキレン基、ハロゲン化芳
香族アルキレン基、メルカプトアルキレン基のいずれか
を表し、aは0、1または2の整数、hは0〜3の整数
を表す。
【0049】一般式(G)の化合物を添加することで得
られる塗膜は、その塗膜上にコーティングされる反射防
止膜との密着性が向上し、また、塗膜の硬さが増す。こ
の化合物(G)の添加量の調整により得られる塗膜の屈
折率の調整も可能となる。
【0050】上記一般式(G)で表される有機ケイ素化
合物は、例えば、トリメチルメトキシシラン、トリエチ
ルメトキシシラン、トリメチルエトキシシラン、トリエ
チルエトキシシラン、トリフェニルメトキシシラン、ジ
フェニルメチルメトキシシラン、フェニルジメチルメト
キシシラン、フェニルジメチルエトキシシラン、ビニル
ジメチルメトキシシラン、ビニルジメチルエトキシシラ
ン、ビニル(β−メトキシエトキシ)シラン、
【0051】γ−アクリロキシプロピルジメチルメトキ
シシラン、γ−メタクリロキシプロピルジメチルメトキ
シシラン、γ−メルカプトプロピルジメチルメトキシシ
ラン、γ−メルカプトプロピルジメチルエトキシシラ
ン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルジメチ
ルメトキシシラン、γ−アミノプロピルジメチルメトキ
シシラン、γ−アミノプロピルジメチルエトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルジメチルメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルジメトキシエトキシシラ
ン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルジ
メチルメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジ
エチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、
ジエチルジエトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラ
ン、フェニルメチルジメトキシシラン、フェニルメチル
ジエトキシシラン、ビニルメチルジメトキシシラン、ビ
ニルメチルジエトキシシラン、
【0052】γ−アクリロキシプロピルメチルジメトキ
シシラン、γ−メタクリロキシプロピルジメチルジメト
キシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシ
シラン、γ−メルカプトプロピルメチルジエトキシシラ
ン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチル
ジメトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジメトキ
シシラン、γ−アミノプロピルメチルジエトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルメトキシジエトキシシラ
ン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルメ
チルジメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、エ
チルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、
エチルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラ
ン、フェニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシ
シラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニル(β−メト
キシエトキシ)シラン、
【0053】γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−
メルカプトプロピルトリエトキシシラン、N−β(アミ
ノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ
−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン、β−グリシドキシプロピルトリメト
キシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシ
ラン、β−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、
β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメ
トキシシラン、テトラエチルオルソシリケート、テトラ
メチルオルトシリケート等である。
【0054】上記本発明の第四成分はコーティング組成
物中の総固形分中の0〜60重量%、好ましくは2〜4
5重量%で用いられる。第四成分がコーティング組成物
中の総固形分中の60重量%を超えると屈折率を高くす
ることが困難になる。
【0055】(5)本発明のコーティング組成物の硬化
触媒としては カルボン酸のアルカリ金属塩およびアンモニウム塩;例
えば酢酸ナトリウム、酢酸アンモニウム アセチルアセトンの金属塩およびアンモニウム塩;例え
ばアセチルアセトンアルミニウム、アセチルアセトンジ
ルコニウム塩、アセチルアセトンアンモニウム塩 第1〜第3級アミン;例えばブチルアミン、ヒドロキシ
エチルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、トリ
メチルアミン、トリエチルアミン、ジメチルフェニルア
ミン、ポリアルキレンアミン 過塩素酸の金属塩およびアンモニウム塩;例えば過塩素
酸マグネシウム、過塩素酸アンモニウム エチルアセトアセテートの金属塩 アセチルアセトンとエチルアセトアセテートが配位した
金属塩 有機金属塩;例えばナフテン酸亜鉛、オクチル酸錫 ルイス酸;例えばSnCl4、TiCl4、ZnCl2 等が用いられる。
【0056】本発明のコーティング組成物の硬化触媒と
しては、前記した化合物と有機メルカプタンやメルカプ
トアルキレンシランを併用することも可能である。前記
硬化触媒の添加時期は混合液調合時でも塗布直前でも良
い。硬化触媒の前記添加時期の選択は必要に応じて任意
に決定する。また、本発明の硬化触媒はコーティング組
成物中の総固形分中の0.001〜10重量%用いる。
【0057】(6)本発明のコーティング組成物の分散
媒としてはアルコール類、エーテル類、芳香族炭化水
素、エステル類、ケトン類化合物が用いられる。例え
ば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコー
ル、n−ブタノール、2−ブタノール、メチルセロソル
ブ、エチルセロソルブ、プロピルセロソルブ、ブチルセ
ロソルブ、エチレングリコール、酢酸メチル、酢酸エチ
ル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、アセト
ン、キシレン、N,N−ジメチルホルムアミド、メチル
エチルケトン、ジクロロエタン、トルエンなどが用いら
れる。
【0058】この希釈用分散媒はコーティング組成物中
の総固形分に対して100〜800重量%添加して用い
る。前記分散媒の添加量が100重量%未満だと、得ら
れる塗膜の膜厚が厚くなり、クラックが生じやすくな
る。また前記添加量が800重量%を超えると得られる
塗膜の膜厚が薄くなり、塗膜硬度が不十分となる。ま
た、これらの分散媒は前記第一成分の分散媒と兼用して
も良い。
【0059】(7)その他本発明のコーティング組成物
にはコーティング時のフロー性を改善するためにレベリ
ング剤を添加することができる。例えばポリオキシアル
キレンとポリジメチルシロキサンの共重合体、ポリオキ
シアルキレンとフルオロカーボンとの共重合体等を用い
ることができる。上記添加剤はコーティング組成物中の
総液重量の0.001〜5重量%添加して用いる。この
他、必要に応じて、酸化防止剤、耐候性付与剤、着色剤
または帯電防止剤も添加可能である。
【0060】好ましい膜厚は0.2〜10μmであり、
膜厚が0.2μm未満であると硬度が不足、10μmを
超えるとクラックが入りやすくなる。また硬化膜の屈折
率は1.48〜1.70に調整することができる。
【0061】本発明のコーティング組成物の基材への塗
布方法はディップ法、フロー法、スピンナー法、スプレ
ー法等の方法を採用できる。熱処理条件は50〜130
℃、1〜10時間が好ましいが、基材の耐熱性により変
わる。
【0062】(8)前記基材は屈折率が1.50以上の
高屈折率樹脂からなる眼鏡用プラスチックレンズ、光学
用部材(ガラス製品を含む)、シート、成型物等であ
る。
【0063】屈折率が1.50より高い透明基材として
は、例えば、ポリカーボネート(屈折率:1.58)が
ある。また、各種眼鏡用プラスチックレンズ/公知の公
開特許公報により多くの樹脂が提案されている。
【0064】例えば、ポリウレタン樹脂からなるプラス
チックレンズ、メタクリル系重合体からなるプラスチッ
クレンズ、アリル系重合体からなるプラスチックレンズ
あるいはそれらの併用タイプ等が用いられる。
【0065】ポリウレタン樹脂からなるレンズの例とし
ては三井東圧化学(株)製モノマーMR−6、改良MR
−6、MR−7(すべて商標名)を熱硬化してなるレン
ズ、メタクリル系重合体からなるレンズとしてはトクヤ
マ(株)製モノマーTS−26(商標名)をラジカル重
合してなるレンズ、ウレタン反応とビニル重合反応を併
用したレンズとしては三菱瓦斯化学(株)製モノマーM
L−3(商標名)を重合してなるレンズが用いられる。
【0066】(9)反射防止膜 ハードコート被膜の上に単層あるいは多層の無機物から
なる反射防止膜を設けることにより反射の低減、透過率
の向上、耐候性の向上を図ることができる。
【0067】無機物としては、SiO、SiO2、Si3
4、TiO2、ZrO2、Al23、MgF2、Ta25
等を用いて真空蒸着法等によって薄膜を形成する。
【0068】ハードコートの付着性を改善するためにあ
らかじめレンズ基材をアルカリ処理、酸処理、プラズマ
処理、コロナ処理、火炎処理等の前処理を行うことが有
効である。
【0069】
【作用】本発明で得られるコーティング組成物を高屈折
率基材に塗布、硬化して得られた被膜は、非常に高い耐
擦傷性、耐摩擦性を有する一方、干渉縞の発生が抑えら
れ、しかも深染め可能である。その理由は第三成分のO
H基を有する化合物のOH基が有機ケイ素化合物の縮合
体の所々に反応してぶら下がり染料のトラップもしくは
通過可能なチャンネルを作ったため、非常に高い耐擦傷
性、耐摩擦性を有する一方、深染めが可能となるものと
考えられる。
【0070】これに対して、従来の本発明類似のコーテ
ィング組成物は、染色可能な有機成分を架橋剤として用
いているため有機ケイ素のみによる被膜に比べると相対
的に強度が低下する。
【0071】
【実施例】本発明の実施例を説明する。 実施例1 TiO2−Fe23−SiO2からなる複合金属酸化物ゾ
ル(固形分30%、メタノール分散ゾル、触媒化成工業
(株)製、商標名オプトレイク1130F−2(A−
8))303gをフラスコに計り取る。そこへ、蒸留水
170gを撹拌しながら添加した。次にγ−グリシドキ
シプロピルトリメトキシシランを191gとメチルトリ
メトキシシラン69gを徐々に添加する。添加終了後さ
らに2時間撹拌した。
【0072】その後、混合液を撹拌しながら、イソプロ
ピルアルコールを220g添加し、次に一般式CでR6
=メチル基、R7=CH2CH2、c=4のポリエチレン
グリコールモノメタクリル酸エステル(日本油脂(株)
製、商標名ブレンマーPE200)を40g添加した。
さらに、硬化触媒として過塩素酸アンモニウムを3g、
フローコントロール剤としてシリコーン界面活性剤(日
本ユニカー(株)製、商標名L−7001)を0.4g
添加し、1時間撹拌した。上記混合液を室温で48時間
熟成した。
【0073】屈折率1.594のウレタン樹脂からなる
プラスチックレンズ(三井東圧化学(株)製モノマーで
ある商標名MR−6を熱重合してなるレンズ)に上記混
合液を塗布し、120℃で1時間熱硬化した。得られた
塗膜の外見は無色透明であった。付着性は100/10
0、硬化膜の屈折率は1.58であり、干渉縞はほとん
ど目立たなかった。また膜厚は1.5〜2.0μmで、
SW硬度は4であった。また、5分間染色で透過率が3
2%になった。
【0074】実施例2 実施例1のTiO2−Fe23−SiO2からなる複合金
属酸化物ゾルをTiO2−CeO2−SiO2からなる複
合金属酸化物ゾル(固形分30%、メタノール分散ゾ
ル、触媒化成工業(株)製、商標名オプトレイク113
0A(A−8))に代える以外は同じ方法を用いた。結
果は表1に示した。
【0075】実施例3 実施例1のTiO2−Fe23−SiO2からなる複合金
属酸化物ゾルをTiO2−SiO2からなる複合金属酸化
物ゾル(固形分30%、メタノール分散ゾル、触媒化成
工業(株)製、TiO2/SiO2=85/15)に代え
る以外は同じ方法を用いた。結果は表1に示した。
【0076】実施例4 TiO2−CeO2からなる複合金属酸化物ゾル(固形分
20%、メタノール分散ゾル、触媒化成工業(株)製、
TiO2/CeO2=8/2)455gをフラスコに計り
取る。そこへ、蒸留水142gを撹拌しながら添加し
た。次にγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
を191gとメチルトリメトキシシラン69gを徐々に
添加する。添加終了後さらに2時間撹拌した。
【0077】その後、混合液を撹拌しながらイソプロピ
ルアルコールを100g添加し、次にブレンマーPE2
00を40g添加した。さらに、硬化触媒として過塩素
酸アンモニウムを3g、フローコントロール剤としてL
−7001を0.4g添加し、1時間撹拌した。上記混
合液を室温で48時間熟成した。上記混合液を用いて実
施例1と同様に評価した。結果は表1に示した。
【0078】実施例5 実施例1のTiO2−Fe23−SiO2からなる複合金
属酸化物ゾルをSb25からなる金属酸化物ゾル(固形
分30%、メタノール分散ゾル、日産化学工業(株)
製、商標名サンコロイドRAMT−130)に代える以
外は同じ方法を用いた。結果は表1に示した。
【0079】実施例6 CeO2からなる金属酸化物ゾル(固形分15%、水分
散ゾル、多木化学(株)製、商標名ニードラルU−1
5)467gをフラスコに計り取る。次にγ−グリシド
キシプロピルトリメトキシシラン184gを徐々に添加
し、加水分解を行った。添加終了後さらに1時間撹拌し
た。
【0080】その後、混合液を撹拌しながら、イソプロ
ピルアルコールを316g添加し、次にブレンマーPE
200を30g添加した。さらに、硬化触媒として過塩
素酸アンモニウムを3g、フローコントロール剤として
L−7001を0.4g添加し、1時間撹拌した。上記
混合液を室温で48時間熟成した。上記混合液を用いて
実施例1と同様に評価した。結果は表1に示した。
【0081】実施例7 オプトレイク1130F−2(A−8)303gをフラ
スコに計り取る。そこへ、蒸留水170gを撹拌しなが
ら添加した。次にγ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン239gを徐々に添加する。添加終了後さらに
2時間撹拌した。
【0082】その後、混合液を撹拌しながらメタノール
を241g添加し、次にブレンマーPE200を40g
添加した。さらに、硬化触媒としてアセチルアセトン金
属塩の変性体(ホープ製薬(株)、商標名アセトープ−
Al(MX))15g、フローコントロール剤としてシ
リコーン界面活性剤(ダウコーニングアジア(株)製、
商標名ペインタッドR32)を0.4g添加し、1時間
撹拌した。上記混合液を室温で48時間熟成した。上記
混合液を用いて実施例1と同様に評価した。結果は表1
に示した。
【0083】実施例8 オプトレイク1130F−2(A−8)340gをフラ
スコに計り取る。そこへ、蒸留水122gを撹拌しなが
ら添加した。次にγ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン134gとメチルトリメトキシシラン128g
を徐々に添加する。添加終了後さらに2時間撹拌した。
【0084】その後、混合液を撹拌しながらエタノール
を229g添加し、次にブレンマーPE200を40g
添加した。さらに、硬化触媒として過塩素酸アンモニウ
ムを3g、フローコントロール剤としてL−7001を
0.4g添加し、1時間撹拌した。上記混合液を室温で
48時間熟成した。上記混合液を用いて実施例1と同様
に評価した。結果は表1に示した。
【0085】実施例9 オプトレイク1130F−2(A−8)312gをフラ
スコに計り取る。そこへ、蒸留水120gを撹拌しなが
ら添加した。次にγ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン83gとメチルトリメトキシシラン178gを
徐々に添加する。添加終了後さらに2時間撹拌した。
【0086】その後、混合液を撹拌しながらエタノール
を234g添加し、次にブレンマーPE200を60g
添加した。さらに、硬化触媒としてアセルチルアセトン
アルミニウム9g、フローコントロール剤としてシリコ
ーン界面活性剤(ダウコーニングアジア(株)製、商標
名ペインタッドR57)を0.4g添加し、1時間撹拌
した。上記混合液を室温で48時間熟成した。上記混合
液を用いて実施例1と同様に評価した。結果は表1に示
した。
【0087】実施例10 オプトレイク1130F−2(A−8)310gをフラ
スコに計り取る。そこへ、蒸留水120gを撹拌しなが
ら添加した。次にγ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン189gとメチルトリメトキシシラン34g、
さらにジメチルジメトキシシラン27gを徐々に添加す
る。添加終了後さらに2時間撹拌した。
【0088】その後、混合液を撹拌しながらメタノール
を277g添加し、次に一般式CでR6=メチル基、R7
=CH2CH2、c=2のポリエチレングリコールモノメ
タクリル酸エステル(日本油脂(株)製、商標名ブレン
マーPE90)を30g添加した。さらに、硬化触媒と
してアセルチルアセトンアルミニウム9g、フローコン
トロール剤としてL−7001を0.4g添加し、1時
間撹拌した。上記混合液を室温で48時間熟成した。上
記混合液を用いて実施例1と同様に評価した。結果は表
1に示した。
【0089】実施例11 オプトレイク1130F−2(A−8)310gをフラ
スコに計り取る。そこへ、蒸留水120gを撹拌しなが
ら添加した。次にγ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン212gとテトラエチルオルソシリケート58
gを徐々に添加する。添加終了後さらに2時間撹拌し
た。
【0090】その後、混合液を撹拌しながらメタノール
を257g添加し、次にブレンマーPE200を30g
添加した。さらに、硬化触媒としてアセルチルアセトン
アルミニウム9g、フローコントロール剤としてペイン
タッドR32を0.4g添加し、1時間撹拌した。上記
混合液を室温で48時間熟成した。上記混合液を用いて
実施例1と同様に評価した。結果は表1に示した。
【0091】実施例12 オプトレイク1130F−2(A−8)247gをフラ
スコに計り取る。そこへ、蒸留水150gを撹拌しなが
ら添加した。次にγ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン210gとフェニルトリメトキシシラン57g
を徐々に添加する。添加終了後さらに2時間撹拌した。
【0092】その後、混合液を撹拌しながらメタノール
を303g添加し、次にブレンマーPE200を20g
添加した。さらに、硬化触媒としてアセトープ−Al
(MX)15g、フローコントロール剤としてL−70
01を0.4g添加し、1時間撹拌した。上記混合液を
室温で48時間熟成した。上記混合液を用いて実施例1
と同様に評価した。結果は表1に示した。
【0093】実施例13 オプトレイク1130F−2(A−8)310gをフラ
スコに計り取る。そこへ、蒸留水120gを撹拌しなが
ら添加した。次にγ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン211gを徐々に添加する。添加終了後さらに
2時間撹拌した。
【0094】その後、混合液を撹拌しながらエタノール
を326g添加し、次にブレンマーPE90を20g添
加した。さらに、硬化触媒としてアセチルアセトンアル
ミニウムを9g、フローコントロール剤としてペインタ
ッドR57を0.4g添加し、1時間撹拌した。上記混
合液を室温で48時間熟成した。上記混合液を用いて実
施例1と同様に評価した。結果は表1に示した。
【0095】実施例14 オプトレイク1130F−2(A−8)310gをフラ
スコに計り取る。そこへ、蒸留水120gを撹拌しなが
ら添加した。次にγ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン169gとメチルトリメトキシシラン68gを
徐々に添加する。添加終了後さらに2時間撹拌した。
【0096】その後、混合液を撹拌しながらIPAを2
80g添加し、次にブレンマーPE200を20g添加
した。さらに、硬化触媒として過塩素酸アンモニウムを
3g、フローコントロール剤としてペインタッドR57
を0.4g添加し、1時間撹拌した。上記混合液を室温
で48時間熟成した。上記混合液を用いて実施例1と同
様に評価した。結果は表1に示した。
【0097】実施例15 オプトレイク1130F−2(A−8)310gをフラ
スコに計り取る。そこへ、蒸留水120gを撹拌しなが
ら添加した。次にγ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン278gを徐々に添加する。添加終了後さらに
2時間撹拌した。
【0098】その後、混合液を撹拌しながらIPAを2
70g添加し、次にブレンマーPE200を8g添加し
た。さらに、硬化触媒としてアセチルアセトンアルミニ
ウム9g、フローコントロール剤としてペインタッドR
32を0.4g添加し、1時間撹拌した。上記混合液を
室温で48時間熟成した。上記混合液を用いて実施例1
と同様に評価した。結果は表1に示した。
【0099】実施例16 実施例1の一般式CでR6=メチル基、R7=CH2
2、c=4のポリエチレングリコールモノメタクリル
酸エステルを一般式CでR6=メチル基、R7=CH2
HCH3CH2CH2、c=5のポリプロピレングリコー
ルモノメタクリル酸エステル(日本油脂(株)製、商標
名ブレンマーPP1000)に代える以外は同じ方法を
用いた。結果は表1に示した。
【0100】実施例17 オプトレイク1130F−2(A−8)310gをフラ
スコに計り取る。そこへ、蒸留水120gを撹拌しなが
ら添加した。次にγ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン179gを徐々に添加する。添加終了後さらに
2時間撹拌した。
【0101】その後、混合液を撹拌しながらIPAを2
80g添加し、次にブレンマーPE90を100g添加
した。さらに、硬化触媒としてアセチルアセトンアルミ
ニウム9g、フローコントロール剤としてペインタッド
R32を0.4g添加し、1時間撹拌した。上記混合液
を室温で48時間熟成した。上記混合液を用いて実施例
1と同様に評価した。結果は表1に示した。
【0102】実施例18 実施例1の一般式CでR6=メチル基、R7=CH2
2、c=4のポリエチレングリコールモノメタクリル
酸エステルを一般式DでR6=水素原子、b=4の4−
ヒドロキシブチルアクリレート(大阪有機工業(株)
製、商標名4−HBA)に代える以外は同じ方法を用い
た。結果は表1に示した。
【0103】実施例19 実施例1の一般式CでR6=メチル基、R7=CH2
2、c=4のポリエチレングリコールモノメタクリル
酸エステルを一般式Eでd=0、b=4の4−ヒドロキ
シブチルビニルエーテル(アイエスエスピー・ジャパン
(株)製、商標名ラピキュアーRHBVE)に代える以
外は同じ方法を用いた。結果は表1に示した。
【0104】実施例20 実施例1の一般式CでR6=メチル基、R7=CH2
2、c=4のポリエチレングリコールモノメタクリル
酸エステルを一般式Eでd=1、b=2のエチレングリ
コールモノアリルエーテル(東京化成工業(株)製)に
代える以外は同じ方法を用いた。結果は表1に示した。
【0105】実施例21 実施例1の一般式CでR6=メチル基、R7=CH2
2、c=4のポリエチレングリコールモノメタクリル
酸エステルを一般式Fでd=1、f=3〜4のアリル化
ポリエーテル(日本油脂(株)製、商標名ユニオックス
PKA−5001)に代える以外は同じ方法を用いた。
結果は表1に示した。
【0106】実施例22 実施例1の一般式CでR6=メチル基、R7=CH2
2、c=4のポリエチレングリコールモノメタクリル
酸エステルを2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル
アクリレート(新中村化学工業(株)製、商標名NKエ
ステル702A)に代える以外は同じ方法を用いた。結
果は表1に示した。
【0107】実施例23 実施例1の一般式CでR6=メチル基、R7=CH2
2、c=4のポリエチレングリコールモノメタクリル
酸エステルを2−ヒドロキシ−1,3−ジメタクリロキ
シプロパン(新中村化学工業(株)製、商標名NKエス
テル701)に代える以外は同じ方法を用いた。結果は
表1に示した。
【0108】実施例24 実施例1の一般式CでR6=メチル基、R7=CH2
2、c=4のポリエチレングリコールモノメタクリル
酸エステルをペンタエリスリトールトリアクリレート
(東亜合成化学(株)製、商標名アロニックスM−30
5)に代える以外は同じ方法を用いた。結果は表1に示
した。
【0109】実施例25 実施例1の混合液を屈折率1.594のウレタン樹脂か
らなるプラスチックレンズ(三井東圧化学(株)製モノ
マー改良MR−6を熱重合してなるレンズ)に塗布し、
120℃で1時間熱硬化した。得られたレンズの干渉縞
はほとんど目立たなかった。その他は実施例1と同様に
評価した。結果は表1に示した。
【0110】実施例26 実施例1の混合液を屈折率1.59のメタクリル系重合
体からなるプラスチックレンズ(トクヤマ(株)製モノ
マーTS−26を熱重合してなるレンズ)に塗布し、1
20℃で1時間熱硬化した。得られたレンズの干渉縞は
ほとんど目立たなかった。その他は実施例1と同様に評
価した。結果は表1に示した。
【0111】実施例27 実施例1の混合液を屈折率1.59のウレタン反応とラ
ジカル重合を併用した重合体からなるプラスチックレン
ズ(三菱瓦斯化学(株)製モノマーML−3を熱重合し
てなるレンズ)に塗布し、120℃で1時間熱硬化し
た。得られたレンズの干渉縞はほとんど目立たなかっ
た。その他は実施例1と同様に評価した。結果は表1に
示した。
【0112】実施例28 実施例1の混合液を屈折率1.60のトリアジン環を主
成分とするプラスチックレンズK−25(クレハレンテ
ック(株)製)に塗布し、120℃で1時間熱硬化し
た。得られたレンズの干渉縞はほとんど目立たなかっ
た。その他は実施例1と同様に評価した。結果は表1に
示した。
【0113】実施例29 オプトレイク1130F−2(A−8)433gをフラ
スコに計り取る。そこへ、蒸留水120gを撹拌しなが
ら添加した。次にγ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン184gを徐々に添加する。添加終了後さらに
2時間撹拌した。
【0114】その後、混合液を撹拌しながらIPAを2
10g添加し、次にユニオックスPKA−5001を4
0g添加した。さらに、硬化触媒としてアセチルアセト
ンアルミニウム3g、フローコントロール剤としてペイ
ンタッドR57を0.4g添加し、1時間撹拌した。上
記混合液を室温で48時間熟成した。
【0115】屈折率1.66のポリウレタン樹脂からな
るプラスチックレンズ(三井東圧化学(株)製モノマー
である商標名MR−7を熱重合してなるレンズ)に上記
混合液を塗布し、120℃で1時間熱硬化した。得られ
た塗膜の屈折率は1.64であり、レンズの干渉縞はほ
とんど目立たなかった。また膜厚は1.5〜2.0μm
であった。その他は実施例1と同様に評価した。結果は
表1に示した。
【0116】実施例30 オプトレイク1130F−2(A−8)468gをフラ
スコに計り取る。そこへ、蒸留水120gを撹拌しなが
ら添加した。次にγ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン135g、さらに、フェニルトリメトキシシラ
ン37gを徐々に添加する。添加終了後さらに2時間撹
拌した。
【0117】その後、混合液を撹拌しながらエタノール
を188g添加し、次にブレンマーPE400を40g
添加した。さらに、硬化触媒としてアセトープ−Al
(MX)15g、フローコントロール剤としてL−70
01を0.4g添加し、1時間撹拌した。上記混合液を
室温で48時間熟成した。上記混合液を用いて実施例2
9と同様に評価した。結果は表1に示した。
【0118】実施例31 オプトレイク1130F−2(A−8)208gをフラ
スコに計り取る。そこへ、蒸留水120gを撹拌しなが
ら添加した。次にγ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシランを223gとメチルトリメトキシシラン80g
を徐々に添加する。添加終了後さらに2時間撹拌した。
【0119】その後、混合液を撹拌しながらイソプロピ
ルアルコールを315g添加し、次にブレンマーPE2
00を40g添加した。さらに、硬化触媒として過塩素
酸アンモニウム3g、フローコントロール剤としてL−
7001を0.4g添加し、1時間撹拌した。上記混合
液を室温で48時間熟成した。
【0120】屈折率1.56のジアリルフタレート重合
体を主成分とするプラスチックレンズに上記混合液を塗
布し、120℃で1時間熱硬化した。得られた塗膜の外
観は無色透明であった。付着性は100/100であ
り、硬化膜の屈折率は1.54であり、干渉縞はほとん
ど目立たなかった。また膜厚は1.7〜2.2μmであ
った。その他は実施例1と同様に評価した。結果は表1
に示した。
【0121】実施例32 実施例1の混合液を屈折率1.56のトリアジン環を主
成分とするプラスチックレンズK−23(クレハレンテ
ック(株)製)に塗布し、120℃で1時間熱硬化し
た。得られたレンズの干渉縞はほとんど目立たなかっ
た。その他は実施例1と同様に評価した。結果は表1に
示した。
【0122】上記実施例1〜32で得られたプラスチッ
クレンズ基材上に真空蒸着法によりハードコート側から
ZrO2、SiO2、ZrO2、SiO2の4層の反射防止
膜を形成した。形成された反射防止膜の光学的膜厚は順
に約λ/12、λ/12、λ/2、λ/4である。なお
λは光の波長520nmである。得られたレンズの評価
結果は表2に示した。
【0123】比較例1 グリシドキシプロピルトリメトキシシラン275gをフ
ラスコに計り取り、液温を10℃以下に保持し、撹拌を
行いながら0.01規定の塩酸水溶液を63g徐々に添
加し、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランの
加水分解を行った。次に、メタノール298gを加えて
さらに1時間撹拌した。次にこの溶液にオプトレイク1
130F−2(A−8)350gを添加した。添加終了
後さらに1時間撹拌した。さらに硬化触媒として過塩素
酸アンモニウムを3g、フローコントロール剤としてL
−7001を0.4g添加し、1時間撹拌した。上記混
合液を室温で24時間熟成した。上記混合液を用いて実
施例1と同様に評価した。結果は表1に示す。
【0124】比較例2 比較例1のTiO2−Fe23−SiO2からなる複合金
属酸化物ゾルをTiO2−CeO2−SiO2からなる複
合金属酸化物ゾルに代える以外は同じ方法を用いた。結
果は表1に示す。
【0125】比較例3 比較例1のTiO2−Fe23−SiO2からなる複合金
属酸化物ゾルをSb25からなる金属酸化物ゾルに代え
る以外は同じ方法を用いた。結果は表1に示す。
【0126】比較例4 コロイダルシリカ(固形分30%、水分散ゾル、日産化
学(株)製、商標名スノーテックスO−40)300g
をフラスコに計り取り、冷却撹拌しながらγ−グリシド
キシプロピルトリメトキシシラン204gを徐々に添加
する。添加終了後さらに1時間撹拌した。途中、混合液
の昇温がなくなった時点で冷却を止めた。
【0127】その後、混合液を撹拌しながら、イソプロ
パノールを451g添加し、次にPE90を38g添加
した。さらに、過塩素酸アンモニウムを1.5g、フロ
ーコントロール剤としてL−7001を0.4g添加
し、1時間撹拌した。上記混合液を室温で24時間熟成
した。上記混合液を用いて実施例1と同様に評価した。
結果は表1に示す。
【0128】
【表1】
【0129】上記実施例と比較例に示すように、本発明
の第三成分のない比較例1〜3のコーティング組成物は
染色がほとんどできず、また比較例4の場合は低屈折率
のハードコート層が得られ、干渉縞が生じる。このよう
に本発明の上記実施例のコーティング組成物から得られ
る塗膜は干渉縞がなく、深染が可能である。
【0130】上記実施例と比較例でのコーティング液の
塗布方法は次の通りである。 (1)レンズ基材を8%のNaOH水溶液に30分間浸
漬し、十分に水洗した後、乾燥させた。 (2)各コーティング液を15cm/分の引き上げ速度
でディッピングを行った。 (3)約5分室温乾燥後、120℃で1時間加熱硬化し
た。
【0131】また、実施例と比較例で得られた塗膜の試
験方法は次の通りである。 (1)クロスハッチ試験(ゴバン目試験JISK540
0に準拠した) (2)スチールウール試験スチールウール#0000を
用い1kg荷重でこすり、傷の付きぐあいを以下の基準
に基づき相対比較した。 5:全く傷が付かない、 4:若干の傷が付く、 3:傷が付く、 2:ひどい傷が付く、 1:基材まで傷が付く (3)染色性 Brain Power Inc(USA)のBPI
GRAYを蒸留水で9%に希釈したものを90℃に加熱
し、この水溶液に各コート液を塗布したレンズを5分間
浸漬し、その後レンズを取りだし、水洗した。染色後の
全光線透過率を測定し、染色性を比較した。 (4)干渉縞 MIDWEST SCIENTIFIC CO.(US
A)の単色ランプ UNILAMPを用いてコート後の
レンズの干渉縞を目視観察した。 (5)耐候性コート後のレンズの耐候性試験をキャノン
アークウェザオメータで行った。 この試験は68±3℃のブラックパネル温度で16分/
2時間のサイクルで水をスプレーしながら248時間照
射し、その後のクロスハッチテストおよび外観を表2に
示す。
【0132】
【表2】
【発明の効果】本発明により、コーティング組成物を高
屈折率の基材に塗布硬化して得られた被膜は、非常に高
い耐擦傷性、耐摩擦性を有する一方、干渉縞の発生が抑
えられ、しかも深染め可能である。こうして、上記優れ
た性質を有する被覆物品が得られる。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)シリカ、酸化鉄、酸化チタン、酸
    化セリウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、酸化
    亜鉛または酸化スズの少なくともいずれかを含む特定酸
    化物微粒子もしくはそれらの混合物またはそれらの複合
    酸化物からなる微粒子を10〜70重量%、(2)エポ
    キシ基含有ケイ素化合物またはその部分加水分解物を5
    〜90重量%および(3)分子中にただ一つのOH基も
    しくはSH基を有し、さらに分子主鎖中に官能基−O
    −、−CO−O−、−S−、−CO−S−、−CS−S
    −の中の一以上を含み、さらに一つ以上の不飽和基を有
    する有機化合物で水もしくは炭素原子数が4以下の低級
    アルコールに可溶な有機化合物を1〜45重量%含み、
    さらに(4)エポキシ基含有ケイ素化合物またはその部
    分加水分解物の硬化触媒を含有することを特徴とする高
    屈折率コーティング組成物。
  2. 【請求項2】 酸化物は酸化チタン、酸化鉄およびシリ
    カの中の少なくとも一つの酸化物からなる請求項1記載
    の高屈折率コーティング組成物。
  3. 【請求項3】 酸化チタン成分をTiO2に換算し、酸
    化鉄成分をFe23に換算し、シリカ成分をSiO2
    換算したときの重量比Fe23/TiO2は0.005
    〜1.0の範囲にあることおよび重量比SiO2/(F
    23+TiO2)が0.001〜1.0の範囲にある
    ことを特徴とする請求項2記載の高屈折率コーティング
    組成物。
  4. 【請求項4】 酸化物は酸化チタン、酸化セリウムおよ
    びシリカの中の少なくとも一つの酸化物からなる請求項
    1記載の高屈折率コーティング組成物。
  5. 【請求項5】 酸化チタン成分をTiO2に換算し、酸
    化セリウム成分をCeO2に換算し、シリカ成分をSi
    2に換算したときの重量比Fe23/TiO2は0.0
    05〜1.0の範囲にあることことを特徴とする請求項
    4記載の高屈折率コーティング組成物。
  6. 【請求項6】 特定酸化物、それらの混合物またはそれ
    らの複合金属酸化物の各物質の微粒子は、その平均粒径
    が1〜100nmの範囲にあることを特徴とする請求項
    1記載の高屈折率コーティング組成物。
  7. 【請求項7】 特定酸化物、それらの混合物またはそれ
    らの複合金属酸化物の各物質の微粒子は、その表面を有
    機ケイ素化合物で改質されていることを特徴とする請求
    項1記載の高屈折率コーティング組成物。
  8. 【請求項8】 エポキシ基含有ケイ素化合物またはその
    部分加水分解物は次の一般式(A) R12 aSi(OR33-a (A) ここで、R1は炭素原子数2〜12のエポキシ基を含有
    する基、R2は炭素原子数1〜6のアルキル基、アリー
    ル基、アルケニル基、ハロゲン化アルキル基またはハロ
    ゲン化アリール基、R3は水素原子もしくは炭素原子数
    1〜4のアルキル基、アシル基、アルキルアシル基をそ
    れぞれ表し、aは0、1または2を表す、で表されるエ
    ポキシ基含有ケイ素化合物またはその部分加水分解物で
    あることを特徴とする請求項1記載の高屈折率コーティ
    ング組成物。
  9. 【請求項9】 分子中にただ一つのOH基もしくはSH
    基を有し、さらに分子主鎖中に次の構造式で表される官
    能基−O−、−CO−O−、−S−、−CO−S−また
    は−CS−S−の中の一つ以上を含み、水もしくは炭素
    数4以下の低級アルコールに可溶な化合物は一般式
    (B) R4−X−R5YH (B) ここで、R4は少なくとも一つの不飽和基を有した1価
    の炭化水素基で、酸素原子、硫黄原子を含んでもかまわ
    ない。また、R5は炭素原子2個以上の2価の炭化水素
    基で酸素原子、硫黄原子を含んでもかまわない。また、
    Xは−O−、−CO−O−、−S−、−CO−S−また
    は−CS−S−を表し、Yは酸素原子または硫黄原子を
    表す、で表されることを特徴とする請求項1記載の高屈
    折率コーティング組成物。
  10. 【請求項10】 有機ケイ素化合物またはその部分加
    水分解物として、一般式(G) R6 h2 aSi(OR34-h-a (G) ここで、R2とR3は一般式(A)で定義したものと同一
    であり、R6は炭素原子数1〜4のアルキル基、ハロゲ
    ン化アルキル基、炭素原子数6〜12のアリール基また
    はハロゲン化アリール基、炭素原子数5〜8のメタクリ
    ロキシアルキル基、炭素原子数2〜10のウレイドアル
    キレン基、芳香族ウレイドアルキレン基、ハロゲン化芳
    香族アルキレン基、メルカプトアルキレン基のいずれか
    を表し、aは0、1または2の整数、hは0〜3の整数
    を表す、で表される化合物をコーティング組成物中の総
    固体重量に対して、0〜60重量%の量で含有されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の高屈折率コーティング組
    成物。
  11. 【請求項11】 エポキシ基含有ケイ素化合物またはそ
    の部分加水分解物の硬化触媒をコーティング組成物中の
    総固体重量に対して0.001〜10重量%含有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の高屈折率コーティング組
    成物。
  12. 【請求項12】 屈折率が1.50以上の透明基材と該
    基材上に請求項1記載の高屈折率コーティング組成物か
    ら形成される硬化膜からなる被覆物品。
  13. 【請求項13】 該硬化膜上に形成される無機化合物か
    らなる反射防止膜を備えた請求項12記載の被覆物品。
  14. 【請求項14】 基体が1.50以上の屈折率を有する
    プラスチックレンズであり、コーティング組成物中の微
    粒子が酸化チタン−酸化鉄−シリカ、酸化チタン−酸化
    セリウム−シリカの金属酸化物からなる群から選択され
    る微粒子であることを特徴とする請求項12記載の被覆
    物品。
  15. 【請求項15】 反射防止膜を硬化膜上に形成したこと
    を特徴とする請求項14記載の被覆物品。
JP06618395A 1994-04-08 1995-03-24 高屈折率コーティング組成物と該組成物から得られる被覆物品 Expired - Lifetime JP3559805B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06618395A JP3559805B2 (ja) 1994-04-08 1995-03-24 高屈折率コーティング組成物と該組成物から得られる被覆物品

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7117394 1994-04-08
JP6-71173 1994-04-08
JP06618395A JP3559805B2 (ja) 1994-04-08 1995-03-24 高屈折率コーティング組成物と該組成物から得られる被覆物品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07325201A true JPH07325201A (ja) 1995-12-12
JP3559805B2 JP3559805B2 (ja) 2004-09-02

Family

ID=26407350

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06618395A Expired - Lifetime JP3559805B2 (ja) 1994-04-08 1995-03-24 高屈折率コーティング組成物と該組成物から得られる被覆物品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3559805B2 (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10292135A (ja) * 1997-04-18 1998-11-04 Seiko Epson Corp コーティング用組成物、その製造方法および積層体
JPH10306258A (ja) * 1997-03-04 1998-11-17 Nissan Chem Ind Ltd コーティング組成物及び光学部材
JPH10324846A (ja) * 1997-05-26 1998-12-08 Seiko Epson Corp コーティング用組成物、積層体及び眼鏡レンズ
JPH11131021A (ja) * 1997-10-30 1999-05-18 Seiko Epson Corp コーティング用組成物およびその積層体
JPH11130982A (ja) * 1997-09-01 1999-05-18 Seiko Epson Corp コーティング用組成物及びその製造方法並びに積層体
JPH11172152A (ja) * 1997-12-16 1999-06-29 Catalysts & Chem Ind Co Ltd ハードコート膜形成用塗布液およびハードコート膜付基材
JPH11302597A (ja) * 1998-04-20 1999-11-02 Asahi Optical Co Ltd ハードコート組成物及び光学部材
US6703131B1 (en) 1999-06-24 2004-03-09 Nippon Arc Co., Ltd. Coated article
US6890644B2 (en) 2000-07-05 2005-05-10 Nippon Arc Co., Ltd. Transparent laminate, plastic lens for eyeglass and primer composition
JP2006010799A (ja) * 2004-06-23 2006-01-12 Asahi Lite Optical Co Ltd ハードコート組成物及びプラスチックレンズ
JP2006057106A (ja) * 2005-10-05 2006-03-02 Seiko Epson Corp コーティング用組成物、その製造方法および積層体
JP2006097032A (ja) * 2005-10-07 2006-04-13 Seiko Epson Corp コーティング用組成物、積層体及び眼鏡レンズ
JP2007291395A (ja) * 2002-01-10 2007-11-08 Tomoegawa Paper Co Ltd 屈折率勾配型フィルムを製造するためのナノ複合材料
WO2010073772A1 (ja) 2008-12-27 2010-07-01 日揮触媒化成株式会社 高屈折率金属酸化物微粒子を含む塗料組成物および該塗料組成物を基材上に塗布して得られる硬化性塗膜
JP2012185512A (ja) * 2012-05-14 2012-09-27 Hoya Corp 眼鏡レンズおよびその製造方法
JP2014090153A (ja) * 2012-10-05 2014-05-15 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd 表面被覆膜の形成方法及び表面被覆膜を有する太陽電池
WO2021192407A1 (ja) * 2020-03-25 2021-09-30 竹本油脂株式会社 高分子フィルム用コーティング剤組成物及びそれを用いた改質フィルムの製造方法並びに改質フィルム

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10306258A (ja) * 1997-03-04 1998-11-17 Nissan Chem Ind Ltd コーティング組成物及び光学部材
JPH10292135A (ja) * 1997-04-18 1998-11-04 Seiko Epson Corp コーティング用組成物、その製造方法および積層体
JPH10324846A (ja) * 1997-05-26 1998-12-08 Seiko Epson Corp コーティング用組成物、積層体及び眼鏡レンズ
JPH11130982A (ja) * 1997-09-01 1999-05-18 Seiko Epson Corp コーティング用組成物及びその製造方法並びに積層体
JPH11131021A (ja) * 1997-10-30 1999-05-18 Seiko Epson Corp コーティング用組成物およびその積層体
JPH11172152A (ja) * 1997-12-16 1999-06-29 Catalysts & Chem Ind Co Ltd ハードコート膜形成用塗布液およびハードコート膜付基材
JPH11302597A (ja) * 1998-04-20 1999-11-02 Asahi Optical Co Ltd ハードコート組成物及び光学部材
US6703131B1 (en) 1999-06-24 2004-03-09 Nippon Arc Co., Ltd. Coated article
US6890644B2 (en) 2000-07-05 2005-05-10 Nippon Arc Co., Ltd. Transparent laminate, plastic lens for eyeglass and primer composition
EP1953187A1 (en) 2000-07-05 2008-08-06 SDC Technologies-Asia Ltd. Transparent laminate, plastic lens for eyeglass and primer composition
JP2007291395A (ja) * 2002-01-10 2007-11-08 Tomoegawa Paper Co Ltd 屈折率勾配型フィルムを製造するためのナノ複合材料
JP2006010799A (ja) * 2004-06-23 2006-01-12 Asahi Lite Optical Co Ltd ハードコート組成物及びプラスチックレンズ
JP2006057106A (ja) * 2005-10-05 2006-03-02 Seiko Epson Corp コーティング用組成物、その製造方法および積層体
JP2006097032A (ja) * 2005-10-07 2006-04-13 Seiko Epson Corp コーティング用組成物、積層体及び眼鏡レンズ
WO2010073772A1 (ja) 2008-12-27 2010-07-01 日揮触媒化成株式会社 高屈折率金属酸化物微粒子を含む塗料組成物および該塗料組成物を基材上に塗布して得られる硬化性塗膜
US8974592B2 (en) 2008-12-27 2015-03-10 JGC Catalysts and Chemicals, Ltd. Coating composition containing high-refractive-index metal oxide fine particles, and curable coating film obtained by applying the coating composition onto base
JP2012185512A (ja) * 2012-05-14 2012-09-27 Hoya Corp 眼鏡レンズおよびその製造方法
JP2014090153A (ja) * 2012-10-05 2014-05-15 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd 表面被覆膜の形成方法及び表面被覆膜を有する太陽電池
WO2021192407A1 (ja) * 2020-03-25 2021-09-30 竹本油脂株式会社 高分子フィルム用コーティング剤組成物及びそれを用いた改質フィルムの製造方法並びに改質フィルム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3559805B2 (ja) 2004-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100293099B1 (ko) 고굴절율을가지는경화물품을생산할수있는코팅조성물및그조성물로부터얻어지는피복물품
US6846568B2 (en) Antireflective, mar-resistant multilayer laminate
AU696070B2 (en) Film-forming coating solution and synthetic resin lens
US7226982B2 (en) Protective coat-forming coating composition, coated article, and multilayer laminate
EP2718750B1 (en) Method for obtaining optical articles having superior abrasion resistant properties, and coated articles prepared according to such method
EP1327670B1 (en) Hard protective coat-forming coating compositions and optical articles
JP3559805B2 (ja) 高屈折率コーティング組成物と該組成物から得られる被覆物品
JP3956043B2 (ja) コーティング組成物およびその製造方法ならびに耐擦傷性プラスチックレンズ
JPH0848940A (ja) 被膜形成用塗布液および合成樹脂製レンズ
US6057039A (en) Coating composition
JP2007182511A (ja) コーティング材料、その製造方法および光学物品
JPH09227830A (ja) コーティング組成物及び該組成物の硬化被膜を有する合成樹脂製レンズ
JPH08295846A (ja) コーティング用組成物および積層体
JP2577670B2 (ja) 光学プラスチック成形品用塗料組成物
JPH0335236A (ja) フォトクロミック性を有する物品
JPS6321601A (ja) 反射防止性物品およびその製造方法
JPH011527A (ja) 反射防止性物品およびその製造方法
US20060079616A1 (en) Coating composition and coated plastic lenses
JPH0461326B2 (ja)
JP3064605B2 (ja) 合成樹脂製レンズ
JPH0372302A (ja) コーティング用組成物
JPH051258A (ja) 光学プラスチツク成形品用塗料組成物
JPH11131021A (ja) コーティング用組成物およびその積層体
JPH08231807A (ja) プライマー組成物及びプラスチックレンズ
JPH01245062A (ja) コーテイング組成物およびその被膜の設けられたプラスチツク成形品

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20031219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040309

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040329

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090604

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100604

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100604

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110604

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110604

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120604

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120604

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130604

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term