JPH0732432B2 - 通信端末装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ファクシミリ装置等の通信端末装置に関す
る。

従来の技術 従来この種の装置は、第５図に示すように、原稿読取部
１と用紙記録部２とを備え、送信時には読取部１で走査
した原稿の画情報を一旦ラインメモリに記憶し、圧縮伸
張部３でデータ圧縮した後、画像メモリ４に記憶し、モ
デム５および網制御部６を経由して通信回線７に送出す
る。また受信時には通信回線７から網制御部６およびモ
デム５を経由して取り込んだ画情報を画像メモリ４に記
憶し圧縮伸張部３でデータ伸張して、復元された画情報
を一旦ラインメモリに記憶した後、記録部２により用紙
上に記録する。これらはCPU8で総括的に制御され、操作
スイッチ制御部９からの操作入力に従って動作し、表示
部10で動作状態が表示される。また、網制御部６には電
話機能部11が接続されて、上記のような構成によるファ
クシミリ通信の他に電話機による通信が出来るようにな
っている。

ところで、事業所等で一般に用いられているファクシミ
リ装置は、１フロア、１部署に１台設置されているのが
普通で、１台のファクシミリ装置を多人数で共用する形
を取っている。このため、ファクシミリ通信は部署単位
で行われたり、各個人宛に行われたりして種々雑多に入
り交じり、特に連続して受信した場合にはどれが誰宛で
あるかが分からなくなるという問題があった。

このような問題を解決するため、受信側および送信側双
方に分かるように個人別または部署別のID番号を設定し
て、受信時にはこのID番号を入力しなければ画情報およ
び通信管理情報が出力されないようにしたファクシミリ
装置が、例えば特開昭60−109378号公報、特開昭60−20
6266号公報および特開昭60−203062号公報等に開示され
ている。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、このような構成によれば、ファクシミリ
装置内のメモリに記憶された画情報をID番号を入力して
ハードコピーとして取り出して使用するので、画情報の
個別管理はハードコピーとしてしか出来ないという問題
があった。またID番号による個別管理が出来るといって
も１台のファクシミリ装置を多人数で共用するため、今
受信しているファクシミリが自分宛のものであるかどう
かが分からず、ファクシミリ通信の即時性が失われると
いう問題があった。

本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたもので、各個
人が自分宛のファクシミリを容易に知ることができ、受
信した画情報を各個人が個人別に容易に管理することが
できる優れた通信端末装置を提供することを目的とす
る。

課題を解決するための手段 本発明は、端末使用者毎に設定される識別情報等の情報
を入力する操作部と、前記識別情報を含む通信管理情報
と共に受信データを順次記憶する外部記憶装置と、この
外部記憶装置に順次記憶された前記通信管理情報および
前記受信データの書き込みおよび読み出しを行うインタ
ーフェース部と、このインターフェース部を介して読み
出された前記通信管理情報および前記受信データを表示
する表示部と、この表示部に表示される前記通信管理情
報および前記受信データの表示を制御する制御手段とを
有し、前記制御手段は前記識別情報を含む通信管理情報
の一覧表示を行なった後、前記操作部からの前記識別情
報の入力に基づき受信データを読み出して前記表示部に
表示するという構成を備えたものである。

作 用 本発明は、上述の構成によって、データを受信中はID番
号を含む通信管理情報が表示部に表示されるため、現在
誰宛のデータが受信されているのかがすぐに分かり、ま
た受信されたデータは通信管理情報とともに外部記憶装
置に記憶されるため、外部記憶装置に記憶された状態で
個別管理することができ、必要に応じて表示部に表示し
たり、別のプリントからハードコピーとして出力させる
ことができる。

実施例 第１図は本発明の一実施例による通信端末装置の概略構
成を示すものであり、21は装置全体を示している。22は
電話回線23に接続されてデータの通信手順を定める網制
御装置、24はデータを電話回線23に適した帯域に変復調
するモデム、25はデータを圧縮伸張する圧縮伸張部、25
は圧縮データおよび通信管理情報等を蓄積するメモリ、
27は通信端末装置21に対し種々の入力指示を与えるキー
スイッチを有する操作部、28は装置21の動作状態を表示
する表示部、29は外部記憶装置であるメモリカード30に
対しデータの書き込みおよび読み出しを行うメモリカー
ドインタフェース部、30は磁気記録再生型メモリカー
ド、31はこれら各部を総括制御するCPUである。32は網
制御部22に接続された送受話器を有する電話機能部であ
る。

第２図は本発明の一実施例に使用されるプリンタ33の構
成を示している。34はメモリカード30に記憶された圧縮
データおよび通信管理情報を読み出すメモリカードイン
タフェース部、35は読み出された圧縮データ等を記憶す
るメモリ、35はデータを圧縮伸張する圧縮伸張部、37は
復元されたデータを用紙38に記録する記録部、39は種々
の入力指示を与える操作部、40はプリンタの動作状態を
表示する表示部、41は各部を制御するCPUである。

第３図にはこのような通信端末装置21およびプリンタ33
の外観図が示されている。通信端末装置21は、原稿読み
取り部および用紙記録部を備えていないため小型偏平化
されており、上面奥側に液晶タイプの表示部28、上面手
前側にテンキー等を有する操作部27を備え、右側面にメ
モリカード30を挿入するための挿入口42が形成され、左
側部上面に電話機能部の送受話器43が配置されている。
一方プリンタ33は、上面に奥の用紙排出口44から排出さ
れた記録済みの用紙を受けるトレイ45および操作部39、
表示部40が形成され、右側面にはメモリカード30を挿入
する挿入口46が形成されている。

以上のように構成された通信端末装置について、以下そ
の動作を説明する。

まず初めに、通信の開始に当たって受信側は送信側にそ
の受信側端末を共用している個人の氏名とその個人に割
り当てられているID番号を通知しておく必要があり、受
信側端末ではその氏名およびID番号ならびに電話番号、
その他の通信管理情報がメモリ26に記憶されている。氏
名およびID番号を認識している送信者がその氏名に対応
するID番号を指定して電話回線23を介してデータを送信
すると、受信側端末21では、送信されてきた圧縮データ
を網制御部22で取り込み、モデム24で復調した後、メモ
リ26に記憶する。CPU31は、送られてきた信号の中から
受信者のID番号を読み取ってこのID番号に対応する受信
者の氏名を他のカレンダー、発信元情報とともに第４図
Ａに示すように表示部28に表示させる。１通信分の圧縮
データのメモリ26への蓄積が終了するとまたは蓄積中
に、CPU31はメモリ26内に蓄積された圧縮データを圧縮
伸張部25に転送して伸張復元させ、復元したデータを表
示部28に表示させることができる。また、メモリ26への
蓄積中または蓄積終了後に、メモリカード30に圧縮デー
タを他の通信管理情報とともに記憶させることができ
る。このような指示は、操作部27からのキー入力操作に
より行われる。

メモリカード30に圧縮データ等が記憶されると、このメ
モリカード30を今度はプリンタ33のメモリカードインタ
フェース部34に挿入して読み取らせ、圧縮伸張部36で伸
張復元して記録部37から用紙38にプリントアウトさせる
ことにより、ハードコピーとして利用することができ
る。

通信端末装置21のメモリ26には、１通信毎に通信状況、
日時、枚数、発信元、受信者名、データ番号等が記憶さ
れる。これらはメモリカード30にも記憶される。したが
って必要なときに、これらの一覧を第４図ＢまたはＣに
示すように表示部28に表示し、または記録部37から用紙
38にプリントアウトすることができる。またこれらの情
報は、メモリ26またはメモリカード30に記憶されたデー
タと関連付けられているので、これらの情報たとえばデ
ータ番号またはID番号から目的のデータにアクセスし
て、そのデータを表示部28に表示し、または記録部37に
より用紙38に打ち出すことができる。データを表示また
は打ち出すときに、ID番号に加えてパスワードを使用す
ればパスワードを知っている本人だけがデータを出力さ
せることができる。

本発明は種々に変更することができる。例えば第１図に
示す通信端末装置21に原稿読み取り部を設け、原稿読み
取り部で読み取った画データを圧縮伸張部25で圧縮して
モデム24および網制御部22を介して相手端末に送出する
ことができる。この場合も、装置の大型化の主要因とな
る用紙記録部を持たないので、端末装置としての小型化
のメリットを保持することができる。またはプリンタ33
に原稿読み取り部を設け、原稿読み取り部で読み取った
画データを圧縮伸張部36で圧縮してメモリカード30に蓄
積し、このメモリカード30を通信端末装置21のメモリカ
ードインタフェース部29に挿入し、ここからモデム24お
よび網制御部22を介して圧縮データを送信することがで
きる。

また、外部記憶装置としてはメモリカードの他に光カー
ド、光磁気カード、ICカード等を使用することができ、
またテープやディスク等の形式の媒体を使用することが
できる。

発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明は、識別情報を
含む通信管理情報の一覧表示を行なった後、端末使用者
が操作部から識別情報の入力し、所望の受信データを読
み出して表示部に表示するようにしたので、１台の端末
装置を複数人が共用している場合でも、識別情報を含む
通信管理情報の一覧表示によって誰宛の通信かどうかを
容易に判別することができ、受信データの個人別管理が
容易に行えるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す通信端末装置の概略ブ
ロック図、第２図は本発明の一実施例に使用されるプリ
ンタの概略ブロック図、第３図は本発明の一実施例にお
ける通信端末装置およびプリンタの外観斜視図、第４図
A,B,Cは本発明の一実施例における表示部の表示例を示
す図、第５図は従来の通信端末装置の一例を示す概略ブ
ロック図である。 21……通信端末装置、22……網制御部、23……電話回
線、24……モデム、25……圧縮伸張部、26……メモリ、
27……操作部、28……表示部、29……メモリカードイン
タフェース部、30……メモリカード、31……CPU、32…
…電話機能部、33……プリンタ、34……メモリカードイ
ンタフェース部、35……メモリ、36……圧縮伸張部、37
……用紙記録部、38……用紙、39……操作部、40……表
示部、41……CPU、42……メモリカード挿入口、43……
送受話器、44……用紙排出口、45……トレイ、46……メ
モリカード排出口。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】端末使用者毎に設定される識別情報等の情
   報を入力する操作部と、前記識別情報を含む通信管理情
   報と共に受信データを順次記憶する外部記憶装置と、こ
   の外部記憶装置に順次記憶された前記通信管理情報およ
   び前記受信データの書き込みおよび読み出しを行うイン
   ターフェース部と、このインターフェース部を介して読
   み出された前記通信管理情報および前記受信データを表
   示する表示部と、この表示部に表示される前記通信管理
   情報および前記受信データの表示を制御する制御手段と
   を有し、前記制御手段は前記識別情報を含む通信管理情
   報の一覧表示を行なった後、前記操作部からの前記識別
   情報の入力に基づき受信データを読み出して前記表示部
   に表示せしめること特徴とする通信端末装置。