JP2002185735A - 通信端末装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】画像メモリに保存された蓄積画像の内容を、よ
り簡単かつ経済的に確認できる通信端末装置を提供す
る。 【解決手段】読み取った画像とその画像の管理情報を蓄
積する画像メモリ４と、蓄積画像の管理情報の一覧を表
示する表示部７と、一覧の中から選択された画像につい
て、縮小画像、管理情報を含む画像情報の表示またはプ
リントを行う制御部１と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、画像の蓄積が可能
な通信端末装置の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、企業等においては、複数の送信ジ
ョブを効率よく処理するため、あるいは、読み取った画
像を所定時刻に一括して送信するために、いったん送信
画像を蓄積メモリに蓄積するようにしたファクシミリ装
置などの通信端末装置が普及している。

【０００３】この種のファクシミリ装置では、蓄積画像
の内容を確認するために、蓄積された画像の送信先や送
信枚数などを表示部に一覧表示ができ、また、画像その
もののプリント出力もできる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、表示部上の
一覧表示だけでは内容を正確に確認することは困難で、
一覧表示の中から選択したジョブについて画像をプリン
トした後、一覧とプリント出力した画像を照合しなけれ
ば内容の確認ができなかった。

【０００５】時刻指定送信などの特殊通信機能の場合、
蓄積されてから送信されるまで長時間が経過することが
多く、実際の送信までの間にジョブを取り消すことがあ
ったが、このような場合でも、削除対象と予想されるジ
ョブの蓄積画像をいちいちプリント出力しなければ内容
の正確な確認ができず、無駄なプリント出力となってい
た。また、プリント出力せずに一覧表示のみで確認して
取り消そうとすると、誤って異なるジョブの蓄積画像を
消去するといった不都合も生じていた。

【０００６】本発明は、このような事情を考慮してなさ
れたもので、画像メモリに保存された蓄積画像の内容
を、より簡単かつ経済的に確認できる通信端末装置を提
供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項１に記載の通信端末装置は、読み取
った画像とその画像の管理情報を蓄積する画像メモリ
と、蓄積画像の管理情報の一覧を表示する表示部と、一
覧の中から選択された画像について、縮小画像、管理情
報を含む画像情報の表示またはプリントを行う制御部
と、を備える請求項２では、請求項１において、管理情
報として、カラー／白黒区分、両面／片面区分、両面の
場合の表裏区分を含んでいる。

【０００８】請求項３では、請求項１または２におい
て、画像メモリに蓄積した受信画像とその管理情報につ
いても、これらの縮小画像、管理情報を含む画像情報を
表示またはプリントすることを特徴とする

【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、図面とともに説明する。

【０００９】図１は、通信端末装置の構成の一例を示し
たブロック図である。ここには、ファクシミリ装置Ｆの
構成を示したが、本発明はこれには限定されず、電子メ
ール機能や複写機能を備えたファクシミリ装置でもよ
い。

【００１０】図において、１はＣＰＵ等で構成され以下
の各部を制御する制御部、２は電話回線Ｌにダイヤル信
号を送出し、電話回線Ｌに対する接続制御を行うＮＣ
Ｕ、３はファクシミリ通信を行うために信号の変調と復
調を行うモデム、４は画像データを一時格納する画像メ
モリ、５は各種データを記憶するための記憶部を構成す
るＲＡＭ、６は制御プログラムなどを予め記憶したＲＯ
Ｍ、７は液晶ディスプレイやＬＥＤなどで構成される表
示部、８は各種操作キーを備えた操作部、９は原稿から
画像を読み取る読取部、１０はファクシミリ受信した画
像、画像メモリ４に保存された画像を、所定の記録紙に
記録（印字出力）する記録部である。

【００１１】操作部８には、蓄積画像の一覧表を表示部
７に表示させるための蓄積画像一覧表示キー８ａを含ん
でおり、さらに、表示部７上を指でタッチして選択でき
るようにした各種タッチキーを含む。

【００１２】ファクシミリ装置Ｆは、読取部９で読み取
った原稿の画像を、符号化した後、いったん画像メモリ
４に格納し、モデム３、ＮＣＵ２を介して、相手のファ
クシミリ装置などに送信する一方、画像データを受信す
ると、受信した画像データをいったん画像メモリ４に蓄
積し、順次読み出し復号して、記録部１０によって記録
するという基本動作を実行する。

【００１３】また、このファクシミリ装置Ｆは、蓄積画
像を指定された送信時刻になれば送信する時刻指定送
信、相手装置からのポーリングに対し蓄積画像を送信す
るポーリング送信、特定の人以外に見られたくない画像
を送受信する親展通信、などの特殊通信機能も備えてい
る。

【００１４】そして、これらの特殊機能を実行すると原
稿蓄積機能が作動し、原稿から読み取った画像や相手装
置から受信した画像は、ジョブ単位で画像メモリ４に蓄
えられる。

【００１５】蓄積したジョブ単位の画像データは、実際
に送信等がなされるまでの間に画像内容を確認するため
に、表示部７にジョブごとの一覧表として表示できる
（図３）。本発明では、この一覧表では十分に画像の内
容を確認できないときのために、蓄積日時、蓄積枚数、
原稿種類などの詳細な管理情報に縮小画像を付加した画
像情報を、表示またはプリント出力する。

【００１６】この表示またはプリントされた画像情報は
縮小画像を含んだ詳細なものであるため、使用者は、ど
の蓄積画像が自ら要求したジョブであるかを、蓄積画像
を画像出力せずとも容易に判断することができる。

【００１７】図２は、この画像情報の表示・プリントの
基本動作例を示すフローチャートである。

【００１８】蓄積画像一覧表示キー８ａが操作される
と、画像メモリ４に蓄積画像が格納されている場合に
は、全ジョブ分の管理情報をジョブ単位に編集する（図
２の１０１〜１０３）。編集する管理情報としては、相
手先名称、相手先電話番号、原稿種類（ポーリング原
稿、掲示板ＢＯＸ原稿など）、蓄積枚数、蓄積日時、画
像サイズ、カラー／白黒区分、片面／両面区分、などを
含む。

【００１９】そして、編集した内容を表示部７に一覧表
示する（図２の１０４、図３）。図３の例では、原稿種
類、蓄積枚数、蓄積者名、蓄積日時を表示させている
が、蓄積画像ごとに、縮小画像、画像サイズ、カラー／
白黒区分、両面／片面区分を、詳細モードに切り替えて
表示させてもよい。

【００２０】次に、一覧表示の中の１つまたは複数の選
択キー８ｂを選択して、リストキー８ｃ、プリントキー
８ｄ、または消去キー８ｅを操作すると、それぞれ、
縮小画像をともなった画像情報のプリント処理、原稿
を本来のサイズで印字するプリント処理、または、画
像メモリからジョブ単位で画像データを削除する消去処
理、を実行する（図２の１０４〜１０８）。

【００２１】縮小画像と管理情報を含む画像情報のプリ
ント処理の基本動作例を、図４のフローチャートに示
す。

【００２２】図に示すように、プリント実行日、およ
び、選択したジョブの画像情報の管理情報、縮小画像を
プリントする（２０１〜２０９）。原稿画像が両面の場
合には、その表裏ともに画像を縮小編集し、表裏の別が
わかるように印字し、カラー原稿の場合には、カラーで
ある旨を付記して印字する。また、画像は一定の縮小率
で縮小されるため、サイズに応じた縮小画像がプリント
される。

【００２３】したがって、使用者は、これらの情報に基
づいて、原稿の種別をさらに正確に判別することができ
る。

【００２４】図５は、縮小画像と管理情報を含む画像情
報の記録紙へのプリント例を示す。

【００２５】図に示すように、記録紙Ｐには、原稿種
類、蓄積枚数などの管理情報と、画像サイズ、カラー原
稿、両面原稿およびその表裏が識別できる表示をともな
った縮小画像と、を含んだ形で出力される。

【００２６】図３、図５に示すように、蓄積画像の画像
情報の表示またはプリントには、親展通信などの受信機
能により蓄積された画像も含まれる。親展受信の場合に
は、当人以外に画像内容を見られないように、縮小画像
は、塗りつぶし画像、枠のみの画像などに置き換えて表
示する。なお、内容のわかる縮小画像は、親展受信の受
信者当人がパスワードを入力することによって表示また
はプリントされる。

【００２７】受信画像も縮小画像と詳細な画像情報で内
容を確認できるので、それほど重要でない画像である場
合には、受信した画像を通常サイズの画像で改めてプリ
ント出力する必要もなく、記録紙の節約にもつながる。

【００２８】

【発明の効果】以上の説明からも理解できるように、請
求項１に記載の通信端末装置では、画像メモリに蓄積し
た画像について、縮小画像、管理情報を含む画像情報
を、表示またはプリントしているので、時刻指定送信な
どの特殊通信用などに蓄積された原稿画像を確認するこ
とができる。特に、送信原稿を取り消したり変更したり
するような場合に、原稿内容を縮小画像で確認すること
ができるので、誤って他ジョブの画像を消去するという
ことがない。

【００２９】請求項２に記載の通信端末器では、カラー
／白黒区分、両面／片面区分、両面の場合の表裏区分、
を縮小画像とともに表示またはプリントしているため、
さらに原稿画像の種別を正確に判別できる。

【００３０】請求項３に記載の通信端末器では、受信し
て画像メモリに蓄積された親展ＢＯＸなどの受信画像に
ついても、縮小画像、管理情報を表示またはプリントし
ているので、縮小画像と管理情報だけで受信内容が確認
でき、記録紙の節約にもつながる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の通信端末装置の構成の一例を示したブ
ロック図である。

【図２】縮小画像と管理情報を含む画像情報の表示・プ
リントの基本動作例を示すフローチャートである。

【図３】蓄積画像一覧の表示例を示す図である。

【図４】縮小画像と管理情報を含む画像情報のプリント
処理の基本動作例を示すフローチャートである。

【図５】縮小画像と管理情報を含む画像情報の記録紙へ
のプリント出力例を示す。

【符号の説明】

Ｆ…ファクシミリ装置 １…制御部 ４…画像メモリ ７…表示部 ８…操作部 ８ａ…蓄積画像一覧表示キー ８ｂ…選択キー ８ｃ…リストキー

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 2C087 AA03 AA15 AA18 AB01 BA03 BA07 BB10 BC07 BD06 CB16 CB20 DA14 2C187 AD03 AE01 CD17 GD02 5C073 AA02 AB12 AB15 CD14 CE04 5C076 AA22 BA03 BA04 CB02 5K101 KK01 KK02 MM04 MM05 MM06 NN18 NN19 NN22 NN25 PP03 PP05

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】読み取った画像とその画像の管理情報を蓄
   積する画像メモリと、蓄積画像の管理情報の一覧を表示
   する表示部と、一覧の中から選択された画像について、
   縮小画像、管理情報を含む画像情報の表示またはプリン
   トを行う制御部と、を備えた通信端末装置。
2. 【請求項２】上記管理情報には、カラー／白黒区分、両
   面／片面区分、両面の場合の表裏区分、を含む、請求項
   １に記載の通信端末装置。
3. 【請求項３】上記画像メモリには受信画像とその管理情
   報も蓄積し、これらの縮小画像、管理情報を含む画像情
   報の表示またはプリントを行うことを特徴とする、請求
   項１または２に記載の通信端末装置。