JPH0626405B2 - 画像通信装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ファクシミリ等の画像通信装置に関する。

従来の技術 従来この種の装置は、第７図に示すように、原稿読取部
１と用紙記録部２とを備え、送信時には読取部１で走査
した原稿３の画情報を一旦画像メモリ４に記憶し、圧縮
伸張部５でデータ圧縮した後、モデム６および網制御部
７を経由して通信回線８に送出する。また受信時には通
信回線８から網制御部７およびモデム６を経由して取り
込んだ画情報を圧縮伸張部５でデータ伸張し、復元され
た画情報を一旦画像メモリ４に記憶した後、記録部２に
より用紙９上に記録する。これらはＣＰＵ１０で総括的
に制御され、パネル制御部１１からの操作入力に従って
動作する。また、網制御部７には電話機能部１２が接続
されて、上記のような構成によるファクシミリ通信の他
に電話機による通信が出来るようになっている。

ところで、事業所等で一般に用いられているファクシミ
リ装置は、１フロア、１部署に１台設置されているのが
普通で、１台のファクシミリ装置を多人数で共用する形
を取っている。このため、各個人とファクシミリ装置と
の距離がかけ離れており、ファクシミリ装置を使用する
ためには一度席を立たなければならないという問題があ
った。また、ファクシミリが受信されているにも拘らず
そのまま放置されていたり、受信内容を見なければ誰宛
のファクシミリが分からず、ファクシミリ通信の即時性
が失われるという問題があった。

このような問題を解決するため、ファクシミリ装置の設
置台数を増やす試みが従来においてもなされており、例
えば特開昭６４−５２５９号公報には、外部有線回線に
接続された構内交換機に通信制御装置を介して複数の無
線ファクシミリ装置を接続した例が開示されている。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、１フロアに電話機と同じように４〜５人
または１人に１台のファクシミリ装置を机の上に置いて
使用しようとする場合。各ファクシミリ装置は有線にし
ろ、または上記のような無線にしろ、人手を介して一度
構内交換機を通さなければならないため、相手送信機か
ら自動送信できず、実用上問題があった。また、構内交
換機を通さずに自動送信ができるように、外部回線を４
〜５人に１回線ずつ増やすことは、設備費用上の問題点
がある。さらに、ファクシミリ装置を業務机の上に置く
とすると小型でなければならず、通常のファクシミリ装
置では大きすぎる問題点がある。

本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたもので、各個
人が自分の机の上に置くことができ、小型で使い勝手が
よく、設備費用も相対的に抑制できる優れた画像通信装
置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段 本発明は、上述の問題点を解決するため、外部有線回線
に接続された画像通信機能を有する親機と、この親機と
無線回線で接続されて原稿読取部および外部記憶装置の
ためのインタフェースを有するが用紙記録部を有さない
子機とを備え、子機は親機を通じて外部と画像通信を行
うようにしたものである。

子機は、電話機能部を備え、構内交換機を介して外部有
線回線に接続するようにしてもよい。

作用 本発明は、上述の構成によって、子機は、親機を通じて
外部と画像通信を行うことができる。子機は、用紙記録
部を持たないので装置を小型化し、使い勝手を向上させ
ることができる。また、外部有線回線の本数を少なくす
ることができるので設備費用の上昇を抑えることができ
る。

子機は、外部記憶装置のためのインタフェースを備えて
いるので、親機から受けた画像通信の内容を外部記憶装
置に記憶させ、これを親機の用紙記録部または他の装置
の用紙記録部から用紙に記録することができる。

子機は、電話機能部を備え、構内交換機を介して外部有
線回線に接続することにより、交換機を通じた外部およ
び内部との電話通信および画像通信ができる。

実施例 第１図は本発明の一実施例による画像通信装置の概略構
成を示すものであり、１００は原稿読取部および用紙記
録部を有する画像通信機能を備えた親機で、外部有線回
線２００に接続されている。

３００は原稿読取部および外部記憶装置のためのインタ
フェースを有するが用紙記録部を持たない画像通信機能
を備えた子機で、親機１００と無線回線４００を通じて
接続されている。５００は構内交換機で、複数の子機３
００と内部有線回線６００を介して接続されるととも
に、外部有線回線７００に接続されている。

第２図は親機１００の構成を示し、第３図は子機３００
の構成を示している。説明の便宜上、第７図に示した従
来例と同様な構成要素には同様な符号が付してある。

第２図において、１は送信原稿３を読み取って画信号に
変換するための原稿読取部、２は外部から受信した画信
号を用紙９に記録するための用紙記録部である。４は画
信号を送受信のために一時的に記憶する画像メモリ、５
は画信号を送信のために圧縮し受信のために伸張する圧
縮伸張部、６は送信する画信号を変調するとともに受信
した画信号を復調するモデム、７は電話回線である外部
有線回線２００を通じて電話局等に設置されている交換
機と所定の手順で通信を行うための網制御部、１０は親
機１００内の各部を総括的に制御するＣＰＵ、１１は各
種の操作キーおよび操作のガイダンス情報をもとに入力
指示を行うためのパネル制御部、１２は送受話器を備え
た電話機能部、１３は外部記憶装置であるメモリカード
１４に対して情報の記録再生を行うメモリカードインタ
フェース、１４は磁気記録再生型のメモリカード、１５
は子機３００から無線回線４００を通じて送られてきた
電波を受ける受信器、１６は受けた電波を親機１００の
内部制御信号に変換する変調部、１７は親機１００の内
部制御信号を電波に乗せて無線回線４００を通じて子機
３００に送る送信器である。

子機３００は、親機１００とほぼ同様な構成を備えてお
り、同様な構成要素には同様な符号が付してある。子機
３００において特徴的な構成は、用紙に記録するための
用紙記録部がなく、その代わりをメモリカードインタフ
ェース１３とメモリカード１４が果たしていることであ
る。また、大形の液晶タイプの画像表示部１８を備えて
いる。

第３図には子機３００の外観図が示されている。各構成
要素は薄形のケース１９の中に納められており、その前
面に画像表示部１８、テンキー１１ａおよびファンクシ
ョンキー１１ｂ等を含むパネル制御部１１、送信原稿３
を挿入するための原稿挿入口２０等を備え、左側面には
電話機能部の送受話器２１、上面には送受信器用のアン
テナ２２およびメモリカード１４を挿入するためのカー
ド挿入口２３を備えている。このような子機３００は、
水平載置型として構成することができる。

以上のように構成された画像通信装置について、以下そ
の動作を説明する。

センターマシンとして機能する親機１００は、従来のフ
ァクシミリ装置に端末装置としての子機３００を無線回
線４００で接続したものであり、子機３００は親機１０
０を通じてファクシミリ通信を行う。親機１００は、複
数の子機３００を選択して１対１の通信が行えるよう
に、それぞれの子機３００に対し個別のＩＤ番号を設定
して記憶する。一方、それぞれの子機３００は、自信の
ＩＤ番号を記憶する。各子機３００に対する通信はこの
ＩＤ番号を使用して行われる。ＩＤ番号は、各子機３０
０ごとにでなく、各子機３００を使用する個人ごとに設
定してもよい。

次に、この画像通信装置における受信時の動作について
第５図を参照して説明する。まず、親機１００が外部有
線回線２００から個人宛のファクシミリ通信を受ける
と、その個人が共用する子機３００へ無線回線４００を
通じてＩＤ番号を指定し、受信動作を要求する。指定さ
れた子機３００は、これに対して受信可能か否かを判断
し、受信不可の場合は、その旨を親機１００に通知する
とともに、自信の画像表示部１８にその個人名とともに
その旨を表示して受信者に知らせる。親機１００は、受
信したデータを記録部２を介して用紙９に記録するか、
またはメモリカードインタフェース１３を介してメモリ
カード１４に記録する。

その子機３００が受信可能な場合は、その旨を親機１０
０に通知するとともに、自身の画像表示部１８にその個
人名とともにその旨を表示する。親機１００は、受信し
たデータを子機３００へ無線回線４００を通じて送信
し、子機３００はその受信データをメモリカードインタ
フェース１３を介してメモリカード１４に記憶するとと
もに、その内容を画像表示部１８に表示する。データの
送信が終わると、親機１００は子機３００に対して送信
終了を通知し、子機３００は親機１００に対し終了確認
を通知し、親機１００は無線回線４００を切断する。

子機３００は、必要な場合、メモリカード１４に記憶し
た画データを親機１００の記録部２を利用して用紙９に
プリントアウトすることができる。または他の同様なプ
リンター機能を有する装置を利用してプリントアウトす
ることができる。

親機１００がＩＤ番号を特定できない場合、親機１００
は受信データを用紙記録部２を介して用紙９に記録する
か、またはメモリカードインタフェース１３を介してメ
モリカード１４に記憶するとともに、全ての子機３００
に対して親機１００が外部からファクシミリ通信を受信
中であることを伝える。また、送信端末識別信号（ＴＳ
Ｉ）等の送信側の情報を合わせて子機３００に伝える。
子機３００はその内容を画像表示部１８に表示する。

次に、子機３００からの送信動作について第６図を参照
して説明する。送信者は、自分の近くにある子機３００
のパネル制御部１１を操作する。操作者は、メモリカー
ド１４の中から送信データを選択してメモリカードイン
タフェース１３に読み取らせるか、または原稿読取部１
を介して原稿３を読み取らせる。続いて送信者は、電話
機能部１２を使用して、相手先のファクシミリ番号、個
別ＩＤ番号等の設定を行い。親機１００に対し無線回線
４００を通じて送信動作を要求する。親機１００は、そ
の時点で外部有線回路２００が空いているか否かを判断
し、塞がっている場合はその旨および待機のための順番
待ちの番号等を子機３００に通知し、子機３００はその
内容を画像表示部１８に表示する。回線２００が空く
と、親機１００は、要求のあった順番に子機３００に対
し送信開始を通知し、送信を行う。子機３００は、送信
開始を画像表示部１８に表示して送信者に知らせる。

送信要求があったときに回線が空いている場合は、親機
１００はその旨を子機３００に通知し、直ちに送信を開
始する。子機３００はその旨を画像表示部１８に表示す
る。送信が終了すると、子機３００から親機１００に送
信終了が通知され、親機１００がこれを確認すると、子
機３００は無線回線４００を切断する。

上記実施例においては、子機３００は、メモリカード１
４または原稿３を予め読み取ってから送信動作を要求し
ているが、メモリカード１４または原稿３をそれぞれの
挿入口２０または２３にセットし、親機１００に対し送
信要求を行った後、親機１００から送信可の通知があっ
た時に読み取りと同時に送信を行うようにしてもよい。
また、親機１００のメモリカード１４に記憶されている
内容を子機３００が検索できるようにして、子機３００
が親機１００のメモリカード１４から直接外部へ送信で
きるようにしてもよい。

また上記実施例では、第１図に示すように各子機２００
は内部有線回線６００を通じて構内交換機５００に接続
され、構内交換機５００は外部有線回線７００に接続さ
れている。各子機３００は送受話器２１を有する電話機
能部１２を備えているので、構内交換機５００を介して
外線および内線とも通常の電話通信を行うことができ
る。また構内交換機５００を介して外線および内線とも
ファクシミリ通信を行うことができる。この場合、交換
機を通すので自動着信ができない不便さはあるが、子機
３００の用途を拡大することができる効果がある。親機
１００も電話機能部１２を備えているので、自身で直接
外線と電話通信およびファクシミリ通信を行うことがで
き、また子機３００に対し電話通信を行うことができ
る。

また、上記実施例においては、外部記憶装置とＣＰＵを
有しないＩＣメモリのみを内蔵するメモリカードを使用
しているが、これは光カード、光磁気カード、ＩＣカー
ド等を利用することができ、またテープやディスク等の
形式の媒体を使用することができる。

このように、上記実施例によれば、子機３００の使用者
は、画像表示部１８で確認しながら自分の席でファクシ
ミリ送受信を行うことができ、必要な場合はハードコピ
ーとして利用することができる。また個別のＩＤ番号を
利用してファクシミリ通信を行うので、データの個別管
理を容易に行うことができる。また子機３００は、構内
交換機５００を介して外部有線回線７００に接続されて
いるので、普段は内外線とも通常の電話としても使用す
ることができ、また構内交換機５００を通して内外線と
ファクシミリ通信を行うことができる。

発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明は、親機と子機
とが無線回線で接続されており、子機は装置の大型化を
もたらす用紙記録部を備えていないので、通常の業務机
の上に乗せて使用することができ、また移動することも
自由なので、小型で使い勝手が良く設置も自由であり、
さらに子機は外部記憶装置のためのインタフェースを備
えているので、必要に応じてハードコピーを得ることが
でき、また外部有線回線に接続する本数が少なくて済む
ので、設備費用も相対的に抑制することができるという
効果を有する。したがって、従来の多人数共用の画像通
信装置に対し、少人数用または１人用の画像通信装置を
容易に実現することができるという効果を有する。さら
に、子機を構内交換機を介して外部有線回線に接続すれ
ば、通常の電話機付き画像通信装置として使用すること
もできるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す画像通信装置の概略ブ
ロック図、第２図は同画像通信装置にける親機の概略ブ
ロック図、第３図は同画像通信装置における子機の概略
ブロック図、第４図は子機の外観正面図、第５図は同画
像通信装置における受信時の通信制御手順を示す説明
図、第６図は同画像通信装置における送信時の通信制御
手順を示す説明図、第７図は従来の画像通信装置の一例
を示す概略ブロック図である。 １……原稿読取部、２……用紙記録部、３……原稿、４
……画像メモリ、５……圧縮伸張部、６……モデム、７
……網制御部、８……外部有線回線、９……用紙、１０
……ＣＰＵ、１１……パネル制御部、１２……電話機能
部、１３……メモリカードインタフェース、１４……メ
モリカード、１５……受信器、１６……変調部、１７…
…送信器、１８……画像表示部、１９……ケース、２０
……原稿挿入口、２１……送受話器、２２……アンテ
ナ、２３……メモリカード挿入口、１００……親機、２
００……外部有線回線、３００……子機、４００……無
線回線、５００……構内交換機、６００……内部有線回
線、７００……外部有線回線。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】外部有線回線に接続されて原稿読取部およ
   び用紙記録部を含む画像通信機能を有する親機と、前記
   親機に無線回線で接続されて原稿読取部および外部記憶
   装置のためのインタフェースを含むが用紙記録部を含ま
   ない子機とを備え、前記子機は親機を通じて外部と画像
   通信を行うことを特徴とする画像通信装置。
2. 【請求項２】子機は、電話機能部を備え、構内交換機を
   介して外部有線回線に接続されている請求項１記載の画
   像通信装置。