JPH07323509A - 積層ポリエステルフイルム - Google Patents

積層ポリエステルフイルム

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JPH07323509A
JPH07323509A JP6120179A JP12017994A JPH07323509A JP H07323509 A JPH07323509 A JP H07323509A JP 6120179 A JP6120179 A JP 6120179A JP 12017994 A JP12017994 A JP 12017994A JP H07323509 A JPH07323509 A JP H07323509A
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JP
Japan
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film
polyester film
laminated polyester
polyester
polyol
Prior art date
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Pending
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JP6120179A
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English (en)
Inventor
Sadami Miura
定美 三浦
Satoshi Kitazawa
諭 北澤
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐削れ性及び制電性に優れた積層ポリエステ
ルフイルムを提供する。 【構成】 ポリエステルフイルムの少くとも片面に、
(A)バインダー樹脂30〜94重量%、(B)側鎖に
スルホン酸塩基を有する付加重合体5〜40重量%、及
び(C)下記式 ここで、R1 、R2 は水素又は水酸基であるが、いずれ
か一方は水酸基である、で表わされるポリオール及び/
又はジグリセロール1〜30重量%からなる組成を含む
塗膜が積層されている積層ポリエステルフイルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は積層ポリエステルフイル
ムに関し、更に詳しくは表面欠陥が少く、耐削れ性及び
制電性に優れ、磁気カード、グラフィック材料、電子材
料、製版材料等に有用な積層ポリエステルフイルムに関
する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルフイルム、特にポリエチレ
ンテレフタレートフイルム、ポリエチレン―2,6―ナ
フタレンジカルボキシレートフイルムは磁気テープ、フ
ロッピーディスク、磁気カード、グラフィック材料、包
装材料などに使用されているが、走行時帯電したり、削
れを起こすことが多い。
【0003】ポリエステルフイルムに帯電防止性を付与
する方法として帯電防止剤を含む塗布液をフイルムの製
造工程内で塗布することが知られている。しかし、この
場合フイルムの帯電を抑止することはできるが、延伸時
に塗膜に表面欠陥が生じやすく、塗膜の削れ脱落が起こ
り易い。例えば、帯電防止剤としてポリスチレンスルホ
ン酸ソーダ等を用いることが知られている(特公平5―
18334号)が、このものは剛直な成分であり、フイ
ルム製造工程内で塗布すると上記のような欠陥が生じ易
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐削
れ性及び制電性に優れた積層ポリエステルフイルムを提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる目的を達
成するため、次の構成をとる。
【0006】ポリエステルフイルムの少くとも片面に、
(A)バインダー樹脂30〜94重量%、(B)側鎖に
スルホン酸塩基を有する付加重合体5〜40重量%、及
び(C)下記式
【0007】
【化2】
【0008】ここで、R1 、R2 は水素又は水酸基であ
るが、いずれか一方は水酸基である、で表わされるポリ
オール及び/又はジグリセロール1〜30重量%からな
る組成を含む塗膜が積層されている積層ポリエステルフ
イルム。
【0009】本発明において塗膜を構成する成分のバイ
ンダー樹脂(A)としては、例えばポリエステル樹脂、
ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルアルコー
ル、エポキシ樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、
フェノキシ樹脂、スチレン共重合体、メチルセルロー
ス、アクリル変性ポリエステル樹脂、ゼラチン、メラミ
ン樹脂等を挙げることができる。これらの中、ポリエス
テル樹脂、アクリル樹脂及びアクリル変性ポリエステル
樹脂が好ましい。これらは1種以上を用いることができ
る。
【0010】かかるバインダー樹脂は水性液として入手
でき、また塗液調製時に水性液として用いることが好ま
しい。例えば、ポリウレタンエマルジョン、アクリル樹
脂エマルジョン、ポリエステルディスパージョン、ポリ
ビニルアルコール水溶液、エポキシ樹脂水溶液、塩化ビ
ニル・酢酸ビニル共重合体エマルジョン、フェノキシ樹
脂エマルジョン、スチレン共重合体エマルジョン、メチ
ルセルロース水溶液、アクリル変性ポリエステルディス
パージョン、ゼラチン水溶液、メラミン樹脂水溶液等と
して用いることができる。
【0011】本発明において塗膜を構成する成分の付加
重合体(B)は分子側鎖にスルホン酸塩基を有する付加
重合体である。この付加重合体は帯電防止剤として作用
する。
【0012】この付加重合体の製造にはスルホン酸塩基
を有する不飽和単量体と他の不飽和単量体とを用いる
が、該スルホン酸塩基を有する不飽和単量体としてはビ
ニルスルホン酸ソーダ、メタリルスルホン酸カリウム、
スチレンスルホン酸ソーダ、α―メチルスチレンスルホ
ン酸リチウム等を例示することができる。また他の不飽
和単量体としては、メタクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、アクリル酸ブチル、アクリル酸、メタクリル酸、
アクリルアミド、N―メチロールアクリルアミド、グリ
シジルメタクリレート、アクリルニトリル、β―ヒドロ
キシエチルアクリレート、アクリル酸アンモニウム、ス
チレン、α―メチルスチレン、塩化ビニル、塩化ビニリ
デン、酢酸ビニル等を例示することができる。スルホン
酸塩基を有する不飽和単量体の割合は20モル%以上、
更には30モル%以上であることが好ましい。
【0013】本発明において塗膜を構成する成分のポリ
オール(C)は、下記式
【0014】
【化3】
【0015】ここで、R1 、R2 は水素又は水酸基であ
るが、いずれか一方は水酸基である、で表わされるポリ
オール及び/又はジグリセロールである。上記式で表わ
されるポリオールの具体例としては1,2,4―ブタン
トリオール、meso―エリスリトール等を挙げること
ができる。
【0016】本発明においてバインダー樹脂(A)、付
加重合体(B)及びポリオール(C)の割合は、A成分
30〜94重量%、B成分5〜40重量%、C成分1〜
30重量%である。C成分の量が1重量%未満であると
塗膜の可塑化が不足し、一方30重量%を超えると接着
性が低下したり耐ブロッキング性不良となるので好まし
くない。また、B成分の量が5重量%未満であると制電
性が不足し、一方40重量%を超えると耐削れ性が低下
するので好ましくない。
【0017】塗膜の形成は、A成分、B成分及びC成分
を含む水性塗液をポリエステルフイルムに塗布し、乾燥
し、次いで延伸処理することで行うが、その際水性塗液
には界面活性剤、フィラー粒子、滑剤、増粘剤、酸化防
止剤、紫外線吸収剤、顔料、硬化剤、架橋剤、触媒、ブ
ロッキング防止剤、分散剤等を必要に応じて添加するこ
とができる。また、水性塗液には少量の有機溶剤を添加
することもできる。
【0018】水性塗布液の固形分濃度は2〜20重量
%、更には3〜10重量%が好ましい。
【0019】塗布は未延伸ポリエステルフイルム、一軸
延伸ポリエステルフイルム、二軸延伸ポリエステルフイ
ルム等に適用される。その中縦方向に延伸した一軸延伸
ポリエステルフイルムに塗布することが好ましい。塗布
後は乾燥、延伸処理を行うことが好ましい。例えば縦一
軸延伸ポリエステルフイルムに塗布した後には、乾燥
し、横延伸処理を行うが、場合によっては再縦延伸処理
や再横延伸処理を行うことができる。
【0020】延伸処理後の塗膜の厚さは任意であるが、
0.01〜3μmであることが好ましい。またポリエス
テルフイルムの厚さは2〜300μmであることが好ま
しい。
【0021】本発明においてポリエステルフイルムを構
成するポリエステルは芳香族ジカルボン酸を主たる酸成
分とし、脂肪族ジオールを主たるグリコール成分とす
る、結晶性の線状ポリエステルである。この酸成分とし
てはテレフタル酸、イソフタル酸、2,6―ナフタレン
ジカルボン酸、4,4′―ジフェニルジカルボン酸等を
好ましく例示することができ、またグリコール成分とし
てはエチレングリコール、1,4―ブタンジオール、
1,4―シクロヘキサンジメタノール、1,6―ヘキサ
ンジオール等を好ましく例示することができる。具体的
には、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン―
2,6―ナフタレンジカルボキシレート等が好ましく例
示される。上記成分等の共重合ポリエステルも当然用い
ることができる。
【0022】これらのポリエステルに対して必要に応じ
て有機や無機の微粒子フィラーを添加することができ
る。かかるフィラーとして、炭酸カルシウム、酸化カル
シウム、酸化チタン、酸化アルミニウム、カオチン、酸
化珪素、酸化亜鉛、カーボンブラック、炭化珪素、酸化
錫、アクリル樹脂粒子、ポリスチレン樹脂粒子、メラミ
ン樹脂粒子、シリコーン樹脂粒子等を例示することがで
きる。
【0023】前記微粒子フィラー以外にも着色剤、帯電
防止剤、酸化防止剤、有機滑剤、触媒、他の樹脂等も任
意に添加することができる。
【0024】ポリエステルフイルムは当業界に知られ又
は蓄積されている方法で製造することができる。例え
ば、ポリエステルを溶融して回転冷却ドラム上に押出
し、急冷して未延伸フイルムとし、次いで該未延伸フイ
ルムを2軸延伸処理することで製造する。延伸処理はポ
リエステルの二次転移点以上で行うことが好ましく、ま
た各方向の延伸倍率は3倍以上、更には3〜6倍とする
のが好ましい。延伸処理は同時2軸延伸法でも逐次2軸
延伸法でもよいが、後者が好ましい。さらに再延伸法を
採用することもできる。
【0025】本発明の積層ポリエステルフイルムは、帯
電防止剤として分子内にスルホン酸塩基、特にスルホン
酸アルカリ金属塩基を相当量有する付加重合体(B)を
用いるが、C成分であるポリオールがB成分を可塑化す
るため剛直性が減少して全体として塗膜の柔軟性、延伸
特性が高くなり、均一な塗膜表面をもち、耐削れ性、制
電性が良好であるという特徴を有する。それ故、積層ポ
リエステルフイルムはグラフィック材料、磁気カード、
磁気テープ、印刷材料等に有用である。
【0026】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明を更に詳細に説
明する。なお各特性値は下記の方法によって測定した。
【0027】1.表面固有抵抗値 23℃×50%RHでサンプルフイルムを24hr放置
後、塗布面を振動容量型電位差測定器TR―84M型
(タケダ理研社製)で測定する。
【0028】2.耐削れ性 サンプルフイルムの塗膜を構成する付加重合体(B)と
ポリオール(C)のみを混合した組成物(但し、これら
成分の割合は該塗膜中での両成分の割合と同じ)を用い
て乾固被膜を作成し、その状態を観察してランク付けを
する。 A:膜に可撓性があり割れない。 B:膜が多少割れるが細かくならない。 C:膜が細かく割れる。
【0029】[実施例1]固有粘度0.62のポリエチ
レンテレフタレートの未延伸フイルムを縦方向に3.6
倍延伸した後、テレフタル酸―イソフタル酸―5・Na
スルホイソフタル酸(13モル%)―エチレングリコー
ル―ネオペンチルグリコール共重合ポリエステル(A―
1)48wt%、スチレン―スチレンスルホン酸ソーダ
共重合体(B―1)28wt%、1,2,4―ブタント
リオール(C―1)14wt%及びエチレンオキシド―
プロピレンオキシド共重合体10wt%からなる組成の
固形分を10%濃度とする水性塗液を片面にロールコー
ターで塗布した。続いて、乾燥しつつ横方向に4倍延伸
し、220℃で熱固定して150μmの積層ポリエステ
ルフイルムを得た。膜厚は0.6μmであった。この積
層ポリエステルフイルムの特性を表1に示す。
【0030】[比較例1]実施例1において水性塗液を
塗布しない以外は同様に行った。得られたフイルムの特
性を表1に示す。
【0031】[実施例2〜8、比較例2]実施例1にお
いて塗剤組成、膜厚を表1に示すように変更する以外は
同様に行った。得られた積層ポリエステルフイルムの特
性を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】註)表中の符号は次のとおりである。 A―2:メタクリル酸エチル―アクリル酸―メタクリル
酸グリシジル―β―ヒドロキシエチルアクリレート―ア
クリルアミド―N―メトキシメチルアクリルアミド共重
合体とA―1の1:1(重量比)混合物。 A―3:A―1 46wt%にメタクリル酸、アクリル
酸エチル、アクリルアミド、メタクリル酸エチル54w
t%をグラフト重合して変性したアクリル変性ポリエス
テル。 C―2:meso―エリスリトール。 C―3:ジグリセロール。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、耐削れ性及び制電性に
優れた積層ポリエステルフイルムを提供することができ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルフイルムの少くとも片面
    に、(A)バインダー樹脂30〜94重量%、(B)側
    鎖にスルホン酸塩基を有する付加重合体5〜40重量
    %、及び(C)下記式 【化1】 ここで、R1 、R2 は水素又は水酸基であるが、いずれ
    か一方は水酸基である、で表わされるポリオール及び/
    又はジグリセロール1〜30重量%からなる組成を含む
    塗膜が積層されている積層ポリエステルフイルム。
  2. 【請求項2】 (A)バインダー樹脂がポリエステル樹
    脂、アクリル樹脂及びアクリル変性ポリエステル樹脂か
    ら選ばれる少くとも1種である請求項1記載の積層ポリ
    エステルフイルム。
  3. 【請求項3】 (B)付加重合体がポリスチレンスルホ
    ン酸塩である請求項1記載の積層ポリエステルフイル
    ム。
  4. 【請求項4】 塗膜がポリエステルフイルムへの水性塗
    液の塗布、乾燥、その後のフイルムの延伸処理によって
    形成されたものである請求項1記載の積層ポリエステル
    フイルム。
JP6120179A 1994-06-01 1994-06-01 積層ポリエステルフイルム Pending JPH07323509A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113993684A (zh) * 2019-06-20 2022-01-28 东丽株式会社 层叠聚酯膜及涂料组合物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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