JPH07322464A - 電力ケーブル用接続装置 - Google Patents

電力ケーブル用接続装置

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JPH07322464A
JPH07322464A JP6128139A JP12813994A JPH07322464A JP H07322464 A JPH07322464 A JP H07322464A JP 6128139 A JP6128139 A JP 6128139A JP 12813994 A JP12813994 A JP 12813994A JP H07322464 A JPH07322464 A JP H07322464A
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cable
insulator
reinforcing insulator
connector
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Atsushi Totani
敦 戸谷
Tamami Shimomura
珠三 霜村
Shigeto Nakamura
重人 中村
Iwao Otaka
巖 大高
Kenichi Ando
建一 安藤
Kunihiko Kondo
邦彦 近藤
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Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Tokyo Electric Power Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高圧送電用のCVケーブルの先端部を補強絶
縁体に挿入して接続を行い、ケーブル接続部を構成する
場合に、高圧シールド電極の内部に形成される隙間を補
強絶縁体を構成するプラスチック材料を軟化させて充填
し、接続部を強化させるようにする。 【構成】 2本のケーブルの導体2、2aの先端部に装
着した導体接続子8、8aを、導体継手10に挿入し、
補強絶縁体の高圧シールド電極15の内部でケーブル接
続を行う。前記高圧シールド電極15の端部と導体接続
子の間の隙間30に対して、補強絶縁体の外周部から加
熱と加圧を行い、プラスチック材料を軟化、溶融させて
隙間に押し込み、隙間をプラスチック材料により充填す
ることにより、接続部の隙間をなくし、接続部を強化さ
せ得るようにする。また、ケーブル絶縁体3の先端部を
導体接続子に対してできるだけ延長した状態にしておく
と、隙間を小さくして充填する材料を少なくすることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力ケーブルの中間接
続部におけるケーブル導体の接続構造に関し、特に、ケ
ーブル接続部に補強絶縁体を配置してケーブル接続部を
構成する際に、補強絶縁体の内面とケーブルの外周部と
の間に形成される隙間をなくし、ケーブル接続部での接
続構造を強化できるようにするとともに、ケーブル接続
部を解体する際に、導体継手または高圧シールド電極の
解体を容易に行い得て、導体を切断せずに導体接続子を
容易に切り離しできるようにする電力ケーブル用接続装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】CVケーブル等のように、大容量の電力
ケーブルの接続を行うためには、従来よりスリップオン
型導体接続手段を用いることが行われており、前記接続
装置としては、例えば、特開平2−155415号公報
や実開平2−77868号公報等に示されるような技術
手段が知られている。前述したようなケーブル接続手段
においては、ケーブル導体の先端部に銅製の導体接続子
を固定しておき、接続する2本のケーブル導体の先端部
に取り付けた導体接続子を、銅製の導体継手に対向させ
る状態で挿入して、ケーブルの導通を得るようにしてい
る。また、前記従来例において、前記導体継手に対して
挿入する2つの導体接続子のそれぞれには、導体継手と
の間での係止手段を設けており、導体継手に対して導体
接続子を挿入した状態で、導体継手の内側に形成した段
部と、導体接続子の先端部に形成した段部とを係止さ
せ、導体接続子が導体継手から外れないようにする手段
を構成している。なお、前記導体継手は、短冊型の部材
を組み合わせて円筒状に構成しているもので、その外周
部に配置したスプリング等により、導体接続子に対する
押圧と係止作用を行い、2つのケーブルの間の導通を得
ることができるように構成されている。
【0003】また、前記従来例に示されるようにしてケ
ーブル接続部を形成し、その周囲を絶縁部材で被覆する
際に、接続部に対応させて絶縁体注入用の型部材を配置
し、絶縁体のプラスチック材料を注型することにより、
補強絶縁体を形成することが行われていた。前述したよ
うにして、現場で補強絶縁体を作成する場合には、例え
ば、特開平5−174936号公報に示されるような装
置を用いて形成している。ところが、ケーブルの接続現
場でプラスチック材料を注型することは、作業時間を長
く必要とすることに加えて、プラスチック材料に異物が
混入することを防止するために、クリーンルームを設置
する必要がある等の問題が存在する。そこで、前述した
ように、ケーブルの接続現場のマンホール等で補強絶縁
体を形成する際の問題を解消するためには、例えば、実
公平3−841号公報等に示されるように、あらかじめ
工場で製造した補強絶縁体を用いることが提案されてい
る。そして、既製の補強絶縁体を用いてケーブル接続部
を構成することにより、ケーブルの接続作業を大幅に簡
素化できるとともに、ケーブル接続部の信頼性を向上さ
せることが可能になる。
【0004】前述したようなケーブル接続部を形成する
場合には、図7ないし図11に示すような順序にしたが
って、導体の先端部に導体接続子を取り付け、導体継手
に対して接続するようにしている。まず、図7に示され
るように、ケーブル1に対して外装管6を所定の長さだ
け除去し、導体2と絶縁体3を接続部の構造に対応させ
た長さだけ露出させる状態にして、ケーブルの曲りを矯
正する。次いで、導体2を所定の長さだけ露出させるよ
うに絶縁体3を剥離し、絶縁体3の先端部をテーパ状に
削ってペンシリングの作業を行い、図8に示されるよう
に形成する。前記ケーブルの先端部の処理の作業は、導
体継手に挿入する2本のケーブルの先端部に対して行
い、前記露出された導体の先端部が所定の隙間を持って
対向するように位置決めする。
【0005】前記図8のようなケーブルの接続端部の処
理を行った後で、図9に示すように、2つのケーブルの
導体2、2aの先端部に導体接続子8、8aをそれぞれ
取り付けて、締め付けることにより固定する。そして、
一方の導体接続子8aを導体継手10に挿入してから、
図10に示されるように補強絶縁体16の貫通孔17に
導体接続子8aを挿入し、導体継手10が補強絶縁体1
6の高圧シールド電極15に接する位置でケーブル1a
を固定する。そして、貫通孔の両側のテーパ面とケーブ
ル絶縁体のテーパ面が係合する状態で、各部材の位置決
めが行われる。次いで、図11に示すようにして、補強
絶縁体16の貫通孔の他方から別のケーブル1を挿入し
て、導体接続子8を導体継手10に挿入して固定するこ
とにより、導体継手10を介して2つのケーブルの間で
の電気的な接続が行われる状態となる。その後で、前記
補強絶縁体とケーブル絶縁体外周部の処理を行うように
している。
【0006】また、従来においては導体接続子8、8a
が一体化された導体接続管(図示せず)により導体2、
2aを同時に接続し、その上にシールド層を施し、その
周囲を絶縁部材で被覆する際に、接続部に対応させて絶
縁体注入用の型部材を配置し、絶縁体のプラスチック材
料を注型することにより、補強絶縁体を形成することが
行われていた。ところが、ケーブルの接続現場でプラス
チック材料を注型することは、作業時間を長く必要とす
ることに加えて、プラスチック材料に異物が混入するこ
とを防止するために、クリーンルームを設置する必要が
ある等の問題が存在している。そこで、前述したよう
に、ケーブルの接続現場のマンホール等で補強絶縁体を
形成する際の問題を解消するためには、前記図10に示
されるように、あらかじめ工場で製造した補強絶縁体を
用いることが提案されており、既製の補強絶縁体を用い
てケーブル接続部を構成することにより、ケーブルの接
続作業を大幅に簡素化できるとともに、ケーブル接続部
の信頼性を向上させることが可能になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述したよ
うにして、あらかじめ工場で製造した補強絶縁体にケー
ブルを挿入して、ケーブル接続部を形成する場合に、補
強絶縁体の内面とケーブルの外周部との間に隙間が形成
されたり、補強絶縁体の内部に配置する高圧シールド電
極と導体の間に隙間が形成される等の不都合が発生す
る。そして、それ等の部材の間で隙間を埋め、補強絶縁
体とケーブル絶縁体を一体化させるために加熱と加圧の
作業を行い、補強絶縁体を軟化、融解させて流れやすく
する。しかしながら、部材間の隙間が大きすぎて、流れ
込む補強絶縁体の量が多くなり、補強絶縁体の外観を損
なうことになるとともに、変形すること等により電気性
能が低下するという問題がある。
【0008】また、前述したようにして、ケーブルの接
続を行ってケーブル接続部を形成した後で、何等かの理
由によりケーブル接続部を解体し、ケーブル接続部を再
び形成することが必要とされる場合がある。そのような
ケーブル接続部を解体する場合に、ケーブルを切断して
ケーブル接続部を除去し、その後で、再びケーブルの接
続部の処理を行うこともできるが、しかしながら、洞道
内に布設されるケーブルでは、最初にケーブル接続部を
形成する時点で、ケーブルの長さは解体を見込んでおら
ず、接続部でケーブルを切断することはできない。さら
に、前記補強絶縁体の内部に配置する高圧シールド電極
は、銅製等金属材料の円筒状の部材として構成されてお
り、前記高圧シールド電極を解体するためには、金属を
切断する工具を用いる必要があり、プラスチック製の補
強絶縁体本体の解体を容易に行い得ても、高圧シールド
電極の切断の作業が非常に面倒になるという問題もあ
る。したがって、従来のケーブル接続部の解体を行う場
合には、ケーブル接続部を形成するために必要とされる
場合よりも多くの時間と、工数を必要とし、作業が非常
に面倒になるという問題がある。
【0009】
【発明の目的】本発明は、前述したようなケーブル接続
部を形成する際の問題を解消するもので、補強絶縁体に
ケーブル接続部を挿入して固定する際に、補強絶縁体の
外周部から熱と圧力を加えて、補強絶縁体の構成材料を
溶融させて貫通孔とケーブルの隙間を充填し、補強絶縁
体とともにケーブル接続部を一体にして、強固に接続で
きる電力ケーブル用接続装置を提供すること、および、
補強絶縁体に設ける高圧シールド電極と、導体接続子を
接続するために用いる導体継手とを、円筒を2つ割り状
にし、止めネジ等により組立可能なものとして構成した
ものを用い、導体継手の構成を簡素化できるとともに、
ケーブル接続部の解体の作業を容易に行い得るような電
力ケーブル用接続装置を提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、接続するCV
ケーブル等の導体端部に対して対向させる位置に導体接
続子を固定し、前記2つの導体接続子の先端部を突き合
わせる状態で、2つの導体接続子の先端部を覆う導体継
手を配置して、導体の間に電気的な導通を得るととも
に、前記導体接続部の外周部に補強絶縁体を配置し、前
記補強絶縁体の内部に高圧シールド電極を配置してなる
ケーブル接続部に関する。本発明においては、前記補強
絶縁体の内部に配置する高圧シールド電極の内部に、2
つの導体接続子と前記導体接続子を電気的に導通させる
導体継手を位置決めした後で、前記補強絶縁体の外部に
加熱と加圧を行う装置を配置して、補強絶縁体の構成部
材を溶融させて高圧シールド電極の内部に流入させ、補
強絶縁体の溶融した部材を用いて接続部の空隙を充填す
ることができる。
【0011】また、本発明においては、ケーブルの絶縁
体の先端部を導体接続子に近接させる位置まで延長し、
補強絶縁体に対して導体接続子を接続する導体継手を挿
入して位置決めを行った後で、補強絶縁体の外周部から
加熱と加圧の作用を加えることにより、補強絶縁体の構
成材料を溶融させて高圧シールド電極の内面とケーブル
の外周部を充填する手段を用いて構成することもでき
る。さらに、本発明においては、ケーブルの絶縁体の先
端部を導体接続子に近接させる位置まで延長するととも
に、補強絶縁体に対して導体接続子を接続する導体継手
を挿入して位置決めを行う際に、導体接続子の基部と導
体とを覆う状態で補助部材を設け、補強絶縁体の外周部
から加熱と加圧の作用を加えることにより、補強絶縁体
の構成材料を溶融させて高圧シールド電極の内面とケー
ブルの外周部を充填する手段を用いて構成することもで
きる。
【0012】前記構成に加えて、本発明においては、前
記導体継手を円筒を2つ割りにした部材を組み合わせて
構成し、前記導体継手の構成部材を固定手段を用いて導
体接続子に対して固定し、補強絶縁体を解体してケーブ
ルを切り離す作業に対応させることができる。また、本
発明においては、前記ケーブル接続部を構成する導体継
手と高圧シールド電極を、それぞれ円筒を2つ割りにし
た部材で構成し、補強絶縁体を解体した後で、2つの導
体接続子を離間させ得るように構成することもできる。
【0013】
【作用】前述したように、本発明のケーブル接続部を構
成する際に、補強絶縁体の内部に設けた貫通孔に対し
て、ケーブル先端部を挿入してケーブル接続部を構成
し、補強絶縁体の外側から加熱と加圧を行う手段を用い
ることができる。そして、補強絶縁体を構成するプラス
チック部材を溶融させてケーブル接続部と補強絶縁体の
隙間に溶融した材料を充填することができ、接続部の構
造を強化することが可能である。また、本発明において
は、隙間に充填するプラスチック材料を少なくするため
に、ケーブルの絶縁被覆を導体接続子に近接させる位置
まで延長して設けることができ、プラスチック材料の溶
融流れ込み量を少なくして、作業を容易に行い得るよう
にすることが可能である。さらに、補強絶縁体にケーブ
ル先端部を挿入するに際して、絶縁材料等を用いて導体
と高圧シールド電極の間を埋めておき、その後にプラス
チック材料を充填する手段を用いる場合には、接続作業
の能率をより向上させることが可能になる。そして、ケ
ーブルと補強絶縁体の間に形成される隙間を少なくして
挿入する手段を用いる場合には、補強絶縁体に対して加
熱と加圧の作業を行う時間を短縮でき、ケーブル接続部
の性能の安定化を図ることを可能にする。
【0014】また、本発明のケーブル接続部において
は、2つ割りに形成した導体継手および導体接続子を用
いることにより、ケーブル接続部を構成する場合にも、
導体継手の組立作業を容易に行うことができる。そし
て、導体継手に対して導体接続子を挿入して固定する際
にも、少ない数の部品を使用した導体継手を用いること
により、導体の接続作業を簡素化することができる。さ
らに、ケーブル接続部を解体する際には、プラスチック
製の補強絶縁体を除去する作業を容易に行い得て、その
後の高圧シールド電極の解体を行う際には、止めネジを
取り外すのみで導体継手を露出させることができる。し
たがって、導体継手を外す作業を容易に行い得るので、
導体接続子を傷付けたりすることなしに、接続状態から
解放することができる。また、本発明の導体継手または
高圧シールド電極を用いたケーブル接続部では、不測の
理由により、ケーブル接続部に障害が発生した場合で
も、ケーブル接続部を再び形成する作業を比較的容易に
行うことができ、ケーブルを切断したりすることがない
ので、布設している高圧送電線路のケーブルに影響を与
える問題が生じない。
【0015】
【実施例】図示される例にしたがって、本発明の電力ケ
ーブル用接続装置を説明する。図1に示される本発明の
ケーブル接続部20は、前記従来例に示したようにして
ケーブルの接続を行い、その接続部に対して絶縁被覆の
形成を行ったものを示している。前記ケーブル接続部2
0においては、従来のケーブル接続部の場合と同様に、
2本のケーブル1、1aの導体2、2aの先端部に、導
体接続子8、8aをそれぞれ一体に設けている。そし
て、前記導体接続子8、8aを円筒状導体継手10に挿
入して、円筒状導体継手を介して導体相互の導通状態を
設定する手段を構成している。前記ケーブル接続部20
においては、円筒状導体継手10に対応する位置に高圧
シールド電極15を配置し、その周囲に補強絶縁体16
を所定の長さでコーン状に一体に形成したものを配置す
る。
【0016】前記絶縁補強体16の周囲に遮蔽層21を
配置し、その外周部に防水混和物22を所定の厚さで形
成し、前記防水混和物22の外周部に金属製の保護管2
3を配置する。また、前記保護管23に対して所定の位
置に絶縁筒24を配置するとともに、保護管に対して端
子座25を配置して、アースに接続する手段を設けてい
る。さらに、前記絶縁筒24の両端部と、ケーブル外装
との接続部をカバーする状態で防水層26を配置し、前
記防水層26を絶縁テープを巻き付ける等の手段により
構成し、保護管23の内部に湿気等が入り込むことを防
止する手段を構成している。なお、本発明のケーブル
は、コルゲート外装を施したものとして構成している
が、前記ケーブルとしては、任意の高圧送電用のCVケ
ーブルを対象にして、ケーブル接続部を構成することが
できる。
【0017】前述したようなケーブル接続部を形成する
場合には、前記図7ないし図11に示すような順序にし
たがって、導体の先端部に導体接続子を取り付け、導体
継手に対して接続するようにしている。前記従来例に示
されるケーブルの接続工程にしたがって、補強絶縁体の
内部に導体継手とともにケーブル接続部を一体に固定し
た後に、モールド用容器に収容し、補強絶縁体16の外
周部から加熱と加圧の作業を行い、図1に示されるよう
な導体接続部を形成する。また、前記補強絶縁体に対し
て、ケーブル先端部を係合する際は、ケーブル絶縁体の
先端部に形成したテーパ部を、補強絶縁体の貫通孔の両
端部から内側に向けて設けたテーパ部に係合させる状態
で、各部材の位置決めが正確に行われるようになってい
る。そして、前記モールド用容器内で熱と圧力とを加え
て、補強絶縁体を構成するプラスチック材料を架橋する
とともに、プラスチック材料を軟化溶融させ、ケーブル
絶縁体と補強絶縁体とを融着一体化させるようにする。
前述したようにして、補強絶縁体の外周部から加熱と加
圧の作用を加えることにより、補強絶縁体を構成するプ
ラスチック材料は、端部の薄い部分から次第に軟化し、
外部から加えられた圧力によりケーブル絶縁体を押圧す
る状態となり、補強絶縁体とケーブル絶縁体との間の隙
間を埋めるようになる。
【0018】前記補強絶縁体とケーブル絶縁体の隙間を
埋める作用とともに、図2に示されるように、補強絶縁
体の内部に配置する高圧シールド電極15と、導体接続
子8、8aの間の隙間30に対しても、溶融されたプラ
スチック材料31が高圧シールド電極15の端部15a
から流入して、隙間30を充填することができる。した
がって、従来のケーブル接続部の形成方法では、補強絶
縁体の内部に挿入されたケーブルと接続部の周囲には、
比較的大きな隙間が生じていたものに対して、補強絶縁
体の外周部から加熱と加圧の作用を施すことにより、補
強絶縁体の貫通孔の内部に残っている空間には溶融され
たプラスチック材料31が充満される。
【0019】前述したようにして、高圧シールド電極の
内部に溶融されたプラスチック材料を充填するに際し
て、高圧シールド電極の内面と導体の外周部に生じる隙
間が大きいと、充填する材料が多くなることの他に、モ
ールド用容器内で熱と圧力とを加える時間が長くなり、
作業能率が低下するという問題が発生することが懸念さ
れる。そこで、前記高圧シールド電極の内部に生じる空
間をできるだけ少なくするために、前記ケーブル導体の
先端部に導体接続子を固定する際に、ケーブル絶縁体の
先端部をできるだけ長く突出させるようにすると良い。
そして、導体接続子を接続する際に、導体が露出する部
分を狭くして、絶縁体3の先端部が導体接続子に近接す
る状態で接続作業を行うことにより、高圧シールド電極
の内部空間に流入するプラスチック材料の量を少なく
し、充填作業を行う時間を短くすることが可能になる。
【0020】前記図2に示される例とは別に、本発明に
おいては、ケーブルの接続部を高圧シールド電極15に
挿入して固定する際に、図3に示されるように、導体接
続子の基部に絶縁材料で構成した充填物35を押し込
み、高圧シールド電極の内部に形成される空間30を小
さくする手段を用いることが可能である。また、ケーブ
ル接続部の導体継手10を高圧シールド電極15の中心
部に位置させる状態で、補強絶縁体に対して固定する際
に、導体接続子8、8aの基部に充填物35を押し込
み、導体接続子の基部と高圧シールド電極の間の隙間を
小さく形成する。そして、補強絶縁体の外周部から熱と
圧力とを加えて、プラスチック材料を軟化、溶融させ
て、前記隙間に向けて流入させることにより、電極端部
15aから内側に流れ込むプラスチック材料の量を少な
くすることが可能になり、加熱処理に要する時間を短く
することができる。
【0021】したがって、補強絶縁体に対する加熱と加
圧処理を行う時間を短縮することにより、補強絶縁体に
対して余分な加熱等を行う必要がなくなり、補強絶縁体
を余分に変形させたりすることなしに、ケーブル接続部
を補強絶縁体に対して固定することが可能になる。な
お、前記図3に示される例において、充填物としては、
任意の電気絶縁性を有する材料を使用することが可能で
あり、例えば、ポリエチレン樹脂よりも低温で軟化する
性質を有するプラスチック材料や、ケーブルの絶縁体と
して使用するゴム材料等のテープ状のものを使用するこ
とができる。そして、ケーブル接続部を補強絶縁体の内
部で形成する際に、導体接続子の基部に充填物を巻いた
状態で、隙間に押し込むようにすること等の装着手段を
用いることができる。
【0022】
【実施例2】本発明のケーブル接続部20において、ケ
ーブルの導体に取り付けた導体接続子を接続する導体継
手10と、補強絶縁体16に配置する高圧シールド電極
15の2つの導電性を有する導電性円筒部材は、図4に
示されるように、着脱可能に構成することができる。前
記図4に示される円筒部材40は、2つの半割り片4
1、42を組み合わせることにより、円筒状に構成する
ことができるもので、銅等の導電性の良好な金属材料に
より構成される。前記円筒部材40を構成する半割り片
41、42では、半割り片を合わせる部分を貫通する状
態で、貫通ネジ孔を配置しており、前記貫通ネジ孔に対
して止めネジやビスを挿入して固定するようにしてい
る。前記実施例においては、円筒部材40を構成する一
方の半割り片41には貫通穴としての貫通ネジ孔43を
所定の間隔で配置し、他方の半割り片42には、前記貫
通ネジ孔43に対応する位置に、貫通しないネジ孔44
をそれぞれ設けている。
【0023】前記貫通ネジ孔は内面にねじを切る必要は
なく、単純な孔を形成することが可能であるが、他方の
半割り片42のネジ孔44にはネジ部を設けておき、止
めネジを用いて固定する際には、止めネジのネジ部をネ
ジ孔の内面のネジ部に組み合わせて固定できるようにす
る。したがって、前述したように構成した円筒部材40
を、前記図1の導体継手10または高圧シールド電極1
5として用いる場合には、2つの半割り片41、42を
止めネジにより円筒状の部材として構成しておくように
する。なお、前記円筒部材を導体継手10として構成す
る場合には、導体継手の内径を導体接続子に一致するサ
イズに構成し、外径を高圧シールド電極の内面の径に対
応させて構成するものであり、円筒部材を高圧シールド
電極として構成する場合には、導体継手の外径に対応さ
せて高圧シールド電極の内径を設定することが可能であ
る。
【0024】また、前記図4に示すような円筒部材を構
成し、止めネジの先端部を半割り片42のネジ孔に挿入
して固定する手段を用いることの他に、本発明の円筒部
材では、図5に示すように、2つの半割り片の接続部に
対して、貫通ネジ孔43、45を配置することも可能で
ある。前記図5に示される例では、2つの半割り片4
1、42を接続する位置に対応させて、貫通孔としての
貫通ネジ孔43、45をそれぞれ配置し、2つの半割り
片のいずれからも止めネジ等を挿入して固定し、円筒部
材を構成することができるようにする。したがって、前
述したような接続手段を用いる場合には、全ての貫通ネ
ジ孔43、45の内面にネジ部を形成しておき、全体に
ネジ部を形成した止めネジを挿入することにより、円筒
部材を形成できるようにする。なお、前記半割り片の固
定に使用する止めネジは、貫通ネジ孔の中に入り込める
ような形状のものを使用すると、固定部材が円筒部材の
円周上に露出せずに、円筒部材の表面に突部が形成され
ないようにすることが可能である。
【0025】
【実施例3】前記図1に示される例では、ケーブル導体
の先端部に固定した導体接続子を導体継手に挿入した状
態のままで、ケーブル接続部を構成する場合を示してい
るが、本発明においては、導体接続子を相互に固定保持
させるために、図6に示すように、導体接続子の頭部に
相互に係止する手段を設けて、接続状態を確実に維持さ
せることの可能な機構を構成することができる。前記図
6に示されるケーブル接続部においては、ケーブル導体
2、2aの接続端部に対して、導体接続子50、50a
を固定する機構は、従来例の場合と同様にして行われる
もので、導体2、2aの接続端部を導体接続子50、5
0aの開口部にそれぞれ挿入し、圧縮部を圧縮して固定
する。また、対向する導体接続子50、50aの先端部
には、導体継手に挿入するための円筒状の頭部51、5
1aを設けている。
【0026】前記導体接続子を両側から挿入して保持す
るための導体継手は、前記図4、5に示されるような2
つの半割り片を組み合わせて円筒部材として構成したも
のを用いるが、前記円筒部材の内面を円筒状の挿入先端
部が挿入される平滑な形状のものとして構成する。また
前記導体継手と導体接続子との間では、電気的な導通の
みを得ることができるようにされるが、ケーブルに付与
される張力は、2つの対向して導体継手に挿入される導
体接続子50、50aの頭部に設けた係止手段により負
担させることができる。前記導体接続子に設ける接続部
材においては、導体接続子の挿入頭部51、51aのそ
れぞれに設けた凹孔52、52aに対して、挿入側接続
子53と係止側接続子56とをそれぞれねじ込んで取り
付けており、前記接続部材を構成する2つの部材は、鉄
等のように強度の大きな材料を用いて構成することがで
きる。
【0027】そして、一方の導体接続子50に設けた挿
入側接続子53のヘッド部材54を、他方の導体接続子
50aに設けた係止側接続子56の挿入孔57に挿入
し、導体継手に挿入された導体接続子の頭部の接続を行
うようにする。また、前記対向して配置される導体接続
子50、50aを、挿入側と係止側の接続子53、56
を用いて接続する際には、係止側接続子56に設けた挿
入孔57に対して、挿入側接続子53に設けたヘッド部
材54を挿入し、前記ヘッド部材54に設けた係止部材
55が、挿入孔57の段部58に係合される状態で、両
接続子の固定状態を設定する。なお、前記図6に示され
る例においては、係止部材55は、ヘッド部材に対し
て、スプリング等の付勢手段を用いて取り付けられてお
り、ヘッド部材を挿入孔に挿入すると、係止部材が段部
に対して拡開されて固定状態を設定するので、前記接続
部材は、一度接続した状態では、取り外しを行い得ない
構造のものとされる。したがって、前述したようにし
て、2つの導体接続子の先端部に配置する係止手段を用
いて、導体継手の部分で導体接続子を相互に固定するこ
とにより、ケーブルに対して引っ張り方向に力が加えら
れた場合でも、導体継手から導体接続子が抜け出したり
することがなく、ケーブル接続部での導通状態を正確に
維持させることができるものとなる。
【0028】
【ケーブル接続部の除去】前述したようにして、ケーブ
ルの導体を導体継手を介して電気的に接続し、その接続
部を覆うように補強絶縁体を取り付け、さらに、補強絶
縁体とケーブルの周囲を所定の範囲に亘って覆う状態で
ケーブル接続部を構成した後で、何等かの理由により、
ケーブル接続部を解体する必要が生じる場合がある。前
記ケーブル接続部を解体する必要が生じた際には、前記
図1のケーブル接続部に対して、防水層26を除去して
から絶縁筒24、保護管23を順次取り外し、防水混和
物22を除去して補強絶縁体16を露出させる。そし
て、前記補強絶縁体16を電動カンナ等で削って除去
し、高圧シールド電極15を露出させる。前述したよう
にして露出された高圧シールド電極は、止めネジをドラ
イバーのような工具を用いて取り外すことにより、容易
に2つの半割り片に分割が可能であるから、前記高圧シ
ールド電極を除去して導体継手を露出させることができ
る。また、前記導体継手10は、高圧シールド電極と同
様に、2つの半割り片を止めネジにより接合したもので
構成しているから、前記導体継手10を取り外して、導
体接続子を露出させる作業は非常に簡単な作業により実
施することができる。
【0029】したがって、前述したような作業により、
ケーブル接続部を解体する場合には、導体接続子を容易
に露出させることが可能であり、前記導体接続子を電気
的に接続して、新しいケーブル接続部を構成することは
困難な作業を強いられることがない。そして、新しいケ
ーブル接続部を構成する場合には、ケーブルの長さが変
化する等の問題は生じることがないので、ケーブルに対
して影響を与えることなく、導体の電気的な接続作業を
行い、ケーブル接続部を新しい材料を用いて形成するこ
とができるものとなる。
【0030】前記図6に示されるように、導体接続子の
先端部を突き当てた状態で、導体接続子を相互に固着す
る接続方式を用いる場合には、導体継手を解体した後で
も、導体接続子の接続状態が形成されたままで残ること
になる。そこで、前記図6に示される導体接続子では、
その一方の部材を導体に影響を与えない位置で切断する
ことが必要となる。そして、他方の導体接続子に対し
て、切断した導体接続子の片割れを取り付けた状態で分
離し、切断した導体接続子の代わりのものを導体の先端
部に新たに取り付けるようにする。
【0031】また、導体接続子の片割れが残ったままの
導体接続子に対しては、何等かの手段を用いて片割れの
部材を取り除き、再び使用可能な状態に回復させるよう
にする。さらに、前記図6の接続手段を用いた場合に
は、導体接続子の挿入頭部に取り付けた接続子を、ネジ
部を介して取り出して導体接続子の接続を解除する動作
を行うようにすることも可能である。したがって、導体
接続子を相互に固定する手段を用いた装置においても、
導体継手と高圧シールド電極とを、半割り片を組み合わ
せて構成したものを用いることにより、解体作業を容易
に行うことが可能になり、ケーブルの長さを変化させる
ことなく、新しくケーブル接続部を構成する作業を容易
に行うことができる。
【0032】
【発明の効果】本発明の電力ケーブル用接続装置は、前
述したように、補強絶縁体の内部に設けた貫通孔に対し
て、ケーブル先端部を挿入してケーブル接続部を構成す
る際に、補強絶縁体の外側から加熱と加圧を行うことに
より、補強絶縁体を構成するプラスチック部材を溶融さ
せてケーブル接続部と補強絶縁体の孔の間に溶融した材
料を充填することにより、接続部の構造を強化すること
ができる。また、本発明においては、隙間に充填するプ
ラスチック材料を少なくするために、ケーブルの絶縁被
覆を導体接続子に近接させる位置まで延長して設けるこ
とができ、プラスチック材料の流れ込み量を少なくし
て、ケーブルの接続作業を容易に行い得るようにするこ
とが可能である。さらに、補強絶縁体にケーブル接続部
を挿入するに際して、絶縁材料等を用いて導体と高圧シ
ールド電極の間を埋めておき、その後にプラスチック材
料を充填する手段を用いる場合には、接続作業の能率を
より向上させることが可能になる。そして、ケーブルと
補強絶縁体の間に形成される隙間を少なくして挿入する
手段を用いる場合には、補強絶縁体に対して加熱と加圧
の作業を行う時間を短縮することができ、ケーブル接続
部の形成作業を容易に行うことを可能にする。
【0033】前記効果に加えて、本発明において、2つ
割り状に構成した導体継手および導体接続子を用いるこ
とにより、ケーブル接続部を構成する場合にも、導体継
手の組立作業を容易に行うことができ、導体継手に対し
て導体接続子を挿入して固定する際にも、少ない数の部
品を使用した導体継手を用いることにより、導体の接続
作業を簡素化することができる。また、ケーブル接続部
を解体する際には、プラスチック製の補強絶縁体を除去
する作業を容易に行い得て、その後の高圧シールド電極
の解体を行う際には、止めネジを取り外すのみで導体継
手を露出させることができる。そして、導体継手を外す
作業を容易に行い得るので、導体接続子を傷付けたりす
ることなしに、接続状態から解放することができる。し
たがって、本発明の導体継手または高圧シールド電極を
用いたケーブル接続部では、不測の理由により、ケーブ
ル接続部に障害が発生した場合でも、ケーブル接続部を
再び形成する作業を比較的容易に行うことができ、ケー
ブルを切断したりすることがないので、布設している高
圧送電線路のケーブルに影響を与える問題が生じない。
さらに、本発明においては、ケーブル接続部を解体する
際には、金属を切断するための特殊な工具を使用する必
要がなく、解体作業に要する時間を短縮することができ
る。そして、解体を容易に行い得ることにより、作業者
に対して精神的なストレスを与えることが少なくなり、
マンホール等のような非常に作業環境の良くない場所で
の作業を行う場合に、作業者の負担を軽減することが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のケーブル接続部の構成を示す断面図
である。
【図2】 補強絶縁体の内部で高圧シールド電極の先端
部の隙間を埋める構造の説明図である。
【図3】 補強絶縁体の内部で高圧シールド電極の先端
部の隙間を埋める構造の別の実施例の説明図である。
【図4】 ケーブル接続部に用いる円筒部材の構成を示
す説明図である。
【図5】 円筒部材の別の構成を示す説明図である。
【図6】 導体接続子の接続構造の別の例の説明図であ
る。
【図7】 ケーブルの先端部を露出させる状態の説明図
である。
【図8】 ケーブルの導体の先端部の処理を示す説明図
である。
【図9】 2本のケーブル導体の先端部に導体接続子を
取り付ける作業の説明図である。
【図10】 導体接続子を補強絶縁体に挿入する状態の
説明図である。
【図11】 補強絶縁体に対して2つの導体接続子を相
互に接続して取り付ける状態の説明図である。
【符号の説明】
1 ケーブル、 2 導体、 8 導体接続子、
10 導体継手、15 高圧シールド電極、 16
補強絶縁体、20 ケーブル接続部、 30
隙間、 31 プラスチック材料、35 充填物、
40 円筒部材、 41・42 片割り片、43・
45 貫通ネジ孔、 50 導体接続子、 51
頭部、53 挿入側接続子、 56 係止側接続
子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 重人 埼玉県熊谷市新堀1008番地 三菱電線工業 株式会社熊谷製作所内 (72)発明者 大高 巖 埼玉県熊谷市新堀1008番地 三菱電線工業 株式会社熊谷製作所内 (72)発明者 安藤 建一 埼玉県熊谷市新堀1008番地 三菱電線工業 株式会社熊谷製作所内 (72)発明者 近藤 邦彦 埼玉県熊谷市新堀1008番地 三菱電線工業 株式会社熊谷製作所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続するCVケーブルの導体端部に対し
    て対向させる位置に導体接続子を固定し、前記2つの導
    体接続子の先端部を突き合わせる状態で、2つの導体接
    続子の先端部を覆う導体継手を配置して、導体の間に電
    気的な導通を得るとともに、 前記導体接続部の外周部に補強絶縁体を配置し、前記補
    強絶縁体の内部に高圧シールド電極を配置してなるケー
    ブル接続部において、 前記補強絶縁体の内部に配置する高圧シールド電極の内
    部に、2つの導体接続子と前記導体接続子を電気的に導
    通させる導体継手を位置決めした後で、前記補強絶縁体
    の外部に配置する手段を用いて加熱と加圧を行い、 補強絶縁体の構成部材を溶融させて高圧シールド電極の
    内部に流入させ、補強絶縁体の溶融した部材を用いて接
    続部の空隙を充填することを特徴とする電力ケーブル用
    接続装置。
  2. 【請求項2】 ケーブルの絶縁体の先端部を導体接続子
    に近接させる位置まで延長し、 補強絶縁体に対して導体接続子を接続する導体継手を挿
    入して位置決めを行った後で、補強絶縁体の外周部から
    加熱と加圧の作用を加えることにより、補強絶縁体の構
    成材料を溶融させて高圧シールド電極の内面とケーブル
    の外周部を充填することを特徴とする請求項1に記載の
    電力ケーブル用接続装置。
  3. 【請求項3】 ケーブルの絶縁体の先端部を、導体接続
    子に近接させる位置まで延長するとともに、 補強絶縁体に対して導体接続子を接続する導体継手を挿
    入して位置決めを行う際に、導体接続子の基部と導体と
    を覆う状態で補助部材を設け、 補強絶縁体の外周部から加熱と加圧の作用を加えること
    により、補強絶縁体の構成材料を溶融させて高圧シール
    ド電極の内面とケーブルの外周部を充填することを特徴
    とする請求項1または2に記載の電力ケーブル用接続装
    置。
  4. 【請求項4】 接続するCVケーブルの導体端部に対し
    て対向させる位置に導体接続子を固定し、前記2つの導
    体接続子の先端部を突き合わせる状態で、2つの導体接
    続子の先端部を覆う導体継手を配置して、導体の間に電
    気的な導通を得るとともに、 前記導体接続部の外周部に補強絶縁体を配置し、前記補
    強絶縁体の内部に高圧シールド電極を配置してなるケー
    ブル接続部において、 前記導体継手を円筒を2つ割りにした部材を組み合わせ
    て構成し、前記導体継手の構成部材を固定手段を用いて
    導体接続子に対して固定し、 補強絶縁体を解体してケーブルを切り離す作業に対応さ
    せることを特徴とする電力ケーブル用接続装置。
  5. 【請求項5】 前記ケーブル接続部を構成する導体継手
    と高圧シールド電極を、それぞれ円筒を2つ割りにした
    部材で構成し、補強絶縁体を解体した後で、2つの導体
    接続子を離間させ得るように構成したことを特徴とする
    請求項4に記載の電力ケーブル用接続装置。
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JP2013068268A (ja) * 2011-09-22 2013-04-18 Tokyo Electron Ltd 継手

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