JPH07321421A - フレキシブルプリント回路板用補強材及び補強フレキシブルプリント回路板 - Google Patents

フレキシブルプリント回路板用補強材及び補強フレキシブルプリント回路板

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JPH07321421A
JPH07321421A JP9598795A JP9598795A JPH07321421A JP H07321421 A JPH07321421 A JP H07321421A JP 9598795 A JP9598795 A JP 9598795A JP 9598795 A JP9598795 A JP 9598795A JP H07321421 A JPH07321421 A JP H07321421A
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JP9598795A
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Fuyuki Eriguchi
冬樹 江里口
Toshihiko Sugimoto
俊彦 杉本
Seiichi Watanabe
誠一 渡辺
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】フレキシブルプリント回路板に貼着して使用す
る補強材であって、当該補強材を貼着したフレキシブル
プリント回路板を回路素子の実装等の際に加熱しても、
ソリの発生を充分に防止できるフレキシブルプリント回
路板用補強材を提供する。 【構成】フレキシブルプリント回路板1に貼着して使用
される補強材であり、曲げ中立面が厚みの中央に位置す
る内側材21の片面に、上記フレキシブルプリント回路
板1の絶縁基板11のヤング率と同等のヤング率の外側
材22が接着され、上記内側材21の他面が上記フレキ
シブルプリント回路板1に対する接着面とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフレキシブルプリント回
路板用補強材及びその補強材で補強したフレキシブルプ
リント回路板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フレキシブルな絶縁基板上に導体回路パ
タ−ンをプリントしたフレキシブルプリント回路板にお
いては、絶縁基板に厚み25μm〜125μm程度のプ
ラスチックフィルムが用いられており、使用条件の如何
によっては、補強材の貼着により機械的に補強すること
が行われている。
【0003】而るに、この補強材に、プリント回路板の
絶縁基板と熱膨張あるいは収縮率の異なるものを用いる
と、その熱膨張あるいは収縮率の差に起因して熱応力が
発生してプリント回路板にソリが生じ、IC等の回路素
子の実装等に支障が生じるので、通常、上記の補強材に
は、熱膨張あるいは収縮率がプリント回路板の絶縁基板
と同一乃至はほぼ等しいものが使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者等の経験によれば、フレキシブルプリント回路板にそ
の絶縁基板と同材質の補強材を貼着した場合でも、貼着
後、加熱するとソリが発生し、プリント回路板の寸法が
大きい場合、ソリがかなり大となって、上記した回路素
子の実装上、支障となることがある。
【0005】このソリの原因としては、貼着界面に残留
応力が発生し、この残留応力発生部位が積層体(補強材
を貼着したプリント回路板)の厚み中心から隔たった位
置にあり、加熱され残留応力が解除される際に曲げモ−
メントMが発生し(残留応力発生部位と積層体の厚み中
心との距離をt、残留応力をfとすれば、M=ft)、
ソリが生じることが推定される。
【0006】本発明の目的は、フレキシブルプリント回
路板に貼着して使用する補強材であって、当該補強材を
貼着したフレキシブルプリント回路板を回路素子の実装
等の際に加熱しても、ソリの発生を充分に防止できるフ
レキシブルプリント回路板用補強材を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るフレキシブ
ルプリント回路板用補強材は、フレキシブルプリント回
路板に貼着して使用される補強材であり、曲げ中立面が
厚みの中央に位置する内側材の片面に、上記フレキシブ
ルプリント回路板の絶縁基板のヤング率と同等のヤング
率(ヤング率の差が±20%以内、好ましくは10%以
内)の外側材が接着され、上記内側材の他面が上記フレ
キシブルプリント回路板に対する接着面とされているこ
とを特徴とする構成であり、内側材を単層または多層構
造とすること、外側材をフレキシブルプリント回路板の
絶縁基板と同材質とすること、またはフレキシブルプリ
ント回路板の絶縁基板と同材質で、かつ等厚とするこ
と、または外側材をフレキシブルプリント回路板の絶縁
基板と同材質で、かつ異なる厚さとし、その厚さの比
(プリント回路板の絶縁基板厚さ/外側材厚さ)を5〜
1/5とすること等が可能である。
【0008】以下、図面を参照しつつ本発明の構成を説
明する。図1は、本発明に係る補強材の一実施例を貼着
した補強フレキシブルプリント回路板を示している。図
1において、1はフレキシブルプリント回路板であり、
フレキシブル絶縁基板11の片面または両面に導体回路
パタ−ン12をプリントしてある。絶縁基板には、フレ
キシブルな絶縁基板であれば適宜のものを使用でき、例
えば、ポリイミドフィルム、ポリエ−テルニトリルフィ
ルム、ポリエ−テルスルホンフィルム、ポリエステルフ
ィルム(例えば、ポリエチレンテレフタレ−トフィルム
等)、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィル
ム、ポリ塩化ビニルフィルム等が使用される。導体材に
は、例えば、銅箔の如き金属箔、導電ペ−スト、金属蒸
着等が使用され、回路パタ−ンのプリントには、例え
ば、銅箔積層絶縁基板の銅箔(通常、厚みは9μm〜3
5μm)をフォトエッチングする方法、導電ペ−ストを
スクリ−ン印刷する方法等、公知の方法が使用される。
上記フレキシブルプリント回路板1には、多層構造のも
のを使用することもできる。
【0009】図1において、2は本発明に係る補強材を
示し、曲げ中立面が厚みの中央に位置する内側材21の
片面に、上記フレキシブルプリント回路板1の絶縁基板
11のヤング率と等しいか若しくはほぼ等しいヤング率
の外側材22が接着剤3により接着されてなり、内側材
21の他面において上記フレキシブルプリント回路板1
に接着剤4により接着されている。このフレキシブルプ
リント回路板の絶縁基板のヤング率と等しいか若しくは
ほぼ等しいヤング率の外側材としては、絶縁基板と外側
材とが、例えば、ポリイミドフィルム、ポリエ−テルニ
トリルフィルム、ポリエ−テルスルホンフィルム、ポリ
エチレンテレフタレ−トフィルム等のうちから選ばれた
同一フィルムまたは異なるフィルムの場合が挙げられ
る。最も好ましい態様は、フレキシブルプリント回路板
1の絶縁基板11と外側材22とが同材質の場合、例え
ば、共にポリイミドフィルムの場合、共にポリエチレン
テレフタレ−トフィルムの場合等である。上記補強材2
の厚さは、通常、フレキシブルプリント回路板1の絶縁
基板11の厚さの0.5倍〜200倍、好ましくは1倍
〜20倍程度とされる。上記フレキシブルプリント回路
板の絶縁基板、内側材並びに外側材に使用されるフィル
ムの厚みは、通常12.5μm〜500μmである。
【0010】上記補強材2における内側材21と外側材
22との接着、並びにこの補強材2とプリント回路板1
との接着は、同じ接着方式、異なる接着方式の何れで行
ってもよく、その接着方式としては、熱硬化性接着剤ま
たは熱可塑性接着剤を用いての加熱加圧、粘着剤(感圧
性接着剤)を用いての加圧等を使用でき、これらの接着
剤層の厚みは、通常、5μm〜70μmである。上記熱
硬化性接着剤及び熱可塑性接着剤は、通常、溶剤型接着
剤となっており、固形分を有機溶剤に溶解した形となっ
ている。従って、内側材と外側材(又はプリント回路
板)を接着するには、図1を例にとると、まず内側材の
両面に溶剤入りの熱硬化性接着剤を塗布して有機溶剤を
揮散させ、通常厚み5μm〜70μmの接着層を形成
し、次いで、この接着層面に外側材(又はプリント回路
板)を位置させて熱圧プレス等の手段により接着させれ
ばよい。前記熱硬化性接着剤としては、例えば、エポキ
シ樹脂とゴムとの混合物を芳香族系有機溶剤で溶解した
エポキシゴム系接着剤を、熱可塑性接着剤としては、例
えば、有機溶剤型の合成ゴム系接着剤(例えば、日東電
工社製液状絶縁シ−ル材”エレップコ−トLSS−52
0)を、粘着剤(感圧性接着剤)としては、例えば、支
持基材の両面に粘着剤、例えば、アクリル系粘着剤を塗
工乾燥したものを使用できる。また、上記熱硬化性接着
剤若しくは熱可塑性接着剤が溶液型接着剤であるとき
は、その固形分濃度は、通常25〜50重量%程度であ
る。
【0011】上記内側材21については、図1に示す補
強材付きプリント回路板に使用されている補強材のよう
に単層の他、図2の(イ)または図2の(ロ)に示す補
強フレキシブルプリント回路板に使用されている補強材
のように多層構造とすることもできる。
【0012】図2の(イ)において、補強材2の内側材
21は、中央のフィルム211の両側にフィルム21
2,212を接着し、両側のフィルムは互いに同材質並
びに等厚としてあるが、これらフィルム212と中央フ
ィルム211とは異種材質または異なる厚さとすること
もできる。また、これらフィルム相互の層間の接着部3
1〔熱硬化性接着剤または熱可塑性接着剤を用いての加
熱加圧、粘着剤(感圧性接着剤)を用いての加圧等によ
る〕と、内側材21と外側材22との接着部3とは同一
方式、別方式の何れであってもよい。また、内側材を3
層以上の奇数の多層構造(2n+1層)とし、中央から
上下にm層目(m=1,2,………n)を同一厚み、同
一材質のフィルムで構成し、これらのフィルムと中央の
層のフィルムとは、同一厚みまたは同一材質、或いは、
異なる厚みまたは異種材質とすることもできる。図2の
(イ)において、1は上記と同様、フレキシブルプリン
ト回路板を示している。
【0013】図2の(ロ)において、補強材2の内側材
21は、互いに同材質並びに等厚のフィルム213,2
13を接着してあり、フィルム相互の層間の接着部32
(熱硬化性接着剤または熱可塑性接着剤を用いての加熱
加圧、粘着剤(感圧性接着剤)を用いての加圧等によ
る)と、内側材21と外側材22との接着部3とは同一
方式、別方式の何れであってもよい。また、内側材を2
層以上の偶数の多層構造(2n層)とし、中央(中央に
位置する接着剤層)から上下にm層目(m=1,2,…
……n)を同一厚み、同一材質のフィルムで構成するこ
ともできる。図2の(ロ)において、1は上記と同様、
フレキシブルプリント回路板を示している。
【0014】上記内側材21においては、曲げ中立面が
厚みの中央に位置する要件を充足する限り、外側材22
と同一または異種材質の何れにもなし得、例えば、ポリ
イミドフィルム、ポリエ−テルニトリルフィルム、ポリ
エ−テルスルホンフィルム、ポリエチレンテレフタレ−
トフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフ
ィルム、ポリ塩化ビニルフィルム等から適宜のものが選
択される。
【0015】上記補強材2において、内層材21の他面
(フレキシブルプリント回路板1に接着される面)に
は、予め接着剤〔熱硬化性接着剤、熱可塑性接着剤また
は粘着剤(感圧性接着剤)〕を塗布乾燥させておくこと
もできる。
【0016】上記において、フレキシブルプリント回路
板1が片面プリントの場合、プリント面側、または、そ
の反対面側の何れに補強材を貼着してもよく、図3に示
すように、補強材2をプリント回路板1のプリント面1
2側に貼着する場合は、回路素子収容用孔aを形成した
補強材2を貼着し、この孔aにおいて回路素子13を実
装することができる。
【0017】
【作用】図4の(イ)に示すように、フレキシブルプリ
ント回路板1と補強材2との接着界面並びに補強材2の
内側材21と外側材22との接着界面には、残留応力f
1,f2が作用している。この残留応力の主な発生原因
は、接着時のプレス圧力によって、材料が弾性限度内で
伸ばされ、この伸び状態が接着によって固定され、その
弾性伸びのもとでの引っ張り応力が残留される結果であ
ると推定される。従って、補強フレキシブルプリント回
路板が加熱され、残留応力f1,f2が解除されると(こ
の解除の主な原因は、接着剤が軟化し、残留応力を拘束
できなくなることと考えられる)、曲げモ−メントMが
作用する。
【0018】而るに、フレキシブルプリント回路板1と
外側材22とのヤング率並びに厚みが等しい場合、この
曲げモ−メントに対する補強フレキシブルプリント回路
板の曲げ中立面n−nは内側材21の厚みの中央位置c
に一致するから、内側材21の厚みを2tとすると、曲
げモ−メントMは
【0019】 M=(f1−f2)t で与えられ、補強フレキシブルプリント回路板の曲げ剛
性をEIとすると、上記曲げモ−メントMによる補強フ
レキシブルプリント回路板の曲げ半径rは、 1/r=M/EI で与えられ、補強フレキシブルプリント回路板の長さL
とすれば、ソリ(巾中央点での撓み量)hは、 h=L2/8r=L2M/(8EI)=L2(f1−f2)t/(8EI) で与えられる。
【0020】而るに、フレキシブルプリント回路板1と
外側材22とのヤング率並びに厚みが等しい場合、上記
残留応力f1,f2は、上記の発生原因からしてほぼ等し
くなり、従って、式から明らかなように、補強フレキ
シブルプリント回路板のソリhがほぼ零になる。
【0021】次ぎに、フレキシブルプリント回路板1に
較べて外側材22のヤング率が小、または厚さが小の場
合、図4の(ロ)に示すように、補強フレキシブルプリ
ント回路板の曲げの中立面n−nが、内側材21の厚み
中央位置cよりフレキシブルプリント回路板1側にずれ
(ずれ距離をΔtで示している)、また残留応力f2
残留応力f1よりも小さくなる(f2<f1)。この場合
の曲げモ−メントM’は、
【0022】 M’=f1(t−Δt)−f2(t+Δt) =(f1−f2)t−Δt(f1+f2) で与えられる。
【0023】この場合でも、f2が零のとき、即ち補強
材2が単体で構成され残留応力f2の発生がないとき
(従来例に該当)に較べ、曲げモ−メントを小さくで
き、上記したソリも小さくできる。従って、フレキシブ
ルプリント回路板よりもヤング率が小さい同回路板の絶
縁基板を補強材の外側材に使用した場合、更には、同絶
縁基板の(1〜1/5)倍の厚みのものを補強材の外側
材に使用した場合でも、上記したソリを従来例よりも小
さくできる。このことは、次ぎに述べる実施例と比較例
との対比からも確認できる。
【0024】なお、フレキシブルプリント回路板に較べ
て外側材の厚さが大の場合、補強フレキシブルプリント
回路板の曲げの中立面が、内側材の厚み中央位置より外
側材寄りにずれ(式において、Δtが負となる)、ま
た残留応力f2が上記図4の(ロ)のケ−スの場合より
も大きくなって、上記したソリを従来例よりも一層に小
さくできる。而して、フレキシブルプリント回路板の絶
縁基板の(1〜5)倍の厚みのものを補強材の外側材に
使用した場合でも、上記したソリを従来例よりも小さく
できる。このことは、次ぎに述べる実施例5からも確認
できる。
【0025】
【実施例】実施例並びに比較例で使用したフレキシブル
プリント回路板は、厚み125μmのポリエチレンテレ
フタレ−トフィルム(絶縁基板)に厚み35μmの銅箔
をラミネ−トし、フォトエッチングにより回路パタ−ン
(銅箔の残存率は約10%)を形成したものであり、長
さは300mm、巾は130mmである。
【0026】〔実施例1〕図1に示す構成において、内
側材21に厚み350μmのポリエチレンテレフタレ−
トフィルムを使用し、この内側材21の両面に有機溶剤
型の合成ゴム系接着剤(日東電工社製液状絶縁シ−ル材
”エレップコ−トLSS−520)を塗工乾燥した。
別に外側材22としてフレキシブルプリント回路板1の
絶縁基板11と等厚の厚み125μmのポリエチレンテ
レフタレ−トフィルムを用意し、この外側材22を内側
材21の片面の合成ゴム系接着剤面に熱ロ−ルにより加
熱圧着(70℃,5kg/cm2)して補強材2を得
た。このとき内側材21に形成されて他面の接着剤層
は、シリコン離型処理したポリエステルフィルムで保護
しておいた。この補強材2に上記した回路素子収容用孔
を形成したうえで、前記離型処理ポリエステルフィルム
を剥がし、補強材2の内側材21他面の合成ゴム系接着
剤面にフレキシブルプリント回路板1のプリント面側を
加熱圧着(70℃,30kg/cm2,1分)した。図
1における接着剤層3並びに4の厚みは、共に25μm
とした。
【0027】〔実施例2〕図2の(ロ)に示す構成にお
いて、厚み150μmのポリエチレンテレフタレ−トフ
ィルム213,213のうち上側フィルムの両面に上記
の有機溶剤型合成ゴム系接着剤を塗工乾燥した。一方、
下側フィルムとして片面(下面側)に有機溶剤型合成ゴ
ム系接着剤を塗工乾燥し、外側材22にフレキシブルプ
リント回路板1の絶縁基板と等厚並びに同材質の厚み1
25μmのポリエチレンテレフタレ−トフィルムを用
い、これら三者を積層し熱ロ−ルにより加熱圧着(70
℃,5kg/cm2)して補強材2を得た。このときシ
リコン離型処理ポリエステルフィルムを実施例1と同様
の要領で用いた。この補強材2に上記した回路素子収容
用孔を形成したうえで、前記離型処理ポリエステルフィ
ルムを剥がし、次いで、補強材2の内側材21他面の合
成ゴム系接着剤面にフレキシブルプリント回路板1のプ
リント面側を加熱圧着(70℃,30kg/cm2,1
分)した。図2の(ロ)おける接着剤層3,32並びに
4等の厚みは、共に25μmとした。
【0028】〔実施例3〕図1に示す構成において、内
側材21に厚み150μmのポリイミドフィルムを使用
し、この内側材21の両面に上記の有機溶剤型合成ゴム
系接着剤を塗工乾燥した。別に、外側材22としてフレ
キシブルプリント回路板1の絶縁基板11と等厚の厚み
125μmのポリエチレンテレフタレ−トフィルムを用
意し、この外側材22を内側材21の片面の合成ゴム系
接着剤面に熱ロ−ルにより加熱圧着(70℃,5kg/
cm2)して補強材2を得た。このとき内側材21に形
成されて他面の接着剤層は、シリコン離型処理したポリ
エステルフィルムで保護しておいた。この補強材2に上
記した回路素子収容用孔を形成したうえで、前記離型処
理ポリエステルフィルムを剥がし、補強材2の内側材2
1他面の合成ゴム系接着剤面にフレキシブルプリント回
路板1のプリント面側を加熱圧着(70℃,30kg/
cm2,1分)した。図1における接着剤層3並びに4
の厚みは、共に25μmとした。
【0029】〔実施例4〕図1に示す構成において、内
側材21に厚み350μmのポリエチレンテレフタレ−
トフィルムを使用し、この内側材21の両面に上記の有
機溶剤型合成ゴム系接着剤を塗工乾燥した。別に外側材
22としてフレキシブルプリント回路板1の絶縁基板の
約(1/4)倍厚の厚み30μmポリエチレンテレフタ
レ−トフィルムを用意し、この外側材22を内側材21
の片面の合成ゴム系接着剤面に熱ロ−ルにより加熱圧着
(70℃,5kg/cm2)して補強材2を得た。この
とき内側材21に形成されて他面の接着剤層は、シリコ
ン離型処理したポリエステルフィルムで保護しておい
た。この補強材2に上記した回路素子収容用孔を形成し
たうえで、前記離型処理ポリエステルフィルムを剥が
し、補強材2の内側材21他面の合成ゴム系接着剤面に
フレキシブルプリント回路板1のプリント面側を加熱圧
着(70℃,30kg/cm2,1分)した。
【0030】〔実施例5〕実施例4に対し、外側材22
にフレキシブルプリント回路板の絶縁基板の4倍厚の厚
み500μmポリエチレンテレフタレ−トフィルムをそ
れぞれ使用した以外、実施例4に同じとした。 〔実施例6〕実施例1に対し、ポリエチレンテレフタレ
−トフィルムに代えポリイミドフィルム(デュポン社
製、商品名カプトン)を、有機溶剤型合成ゴム系接着剤
に代えエポキシゴム系接着剤をそれぞれ使用し、しか
も、補強材とフレキシブルプリント回路板との接着条件
を190℃,50kg/cm2,1分とした以外、実施
例1に同じとした。
【0031】〔比較例〕補強材として厚み350μmの
ポリエチレンテレフタレ−トフィルムを使用し、補強材
に上記した回路素子収容用孔を形成したうえで、この補
強材を上記の有機溶剤型合成ゴム系接着剤を用いてフレ
キシブルプリント回路板のプリント面側に加熱圧着(7
0℃,30kg/cm2,1分)した。
【0032】これらの実施例並びに比較例で得た補強フ
レキシブルプリント回路板につき(それぞれの試料数は
10個とした)、乾燥機にて110℃にて15分間加熱
し、室温にて10分間放置後、ソリ(巾中央位置での撓
み)を測定したところ(ソリは、フレキシブルプリント
回路板側を曲げの内側とする方向であり、フレキシブル
プリント回路板側を上に向けて水平台上に載置し、水平
台上面から試料両端それぞれまでの高さを測定し、その
平均値をソリとした)、実施例1〜3では2mm以内、
実施例4では3.5mm以内、実施例5では1.5mm
以内、実施例6では1.5mm以内と小であったが、比
較例では全て12mm以上であった。
【0033】なお、フレキシブルプリント回路板におけ
る導体面積率が上記したソリに与える影響を調べるため
に、上記の各実施例に対し、フレキシブルプリント回路
板に代え、導体回路パタ−ンをエッチングするまえの銅
箔ラミネ−トポリエチレンテレフタレ−トフィルムを使
用し、上記と同一条件でソリを測定したところ、0.5
〜1.0mm程度のソリの増加にとどまり、フレキシブ
ルプリント回路板における導体面積率が高くなっても、
本発明の補強材で補強したフレキシブルプリント回路板
においては、上記したソリを依然として充分に小にでき
ることを確認した。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、苛酷な温度条件に曝し
てもソリを充分に抑制できる補強フレキシブルプリント
回路板を得ることができ、補強フレキシブルプリント回
路板にその平面状態をよく保持させて回路素子をスム−
ズにはんだ付けにより(例えば、リフロ−法)実装でき
る。更に、フレキシブルプリント回路板の導体面積率が
異なっても、ソリ抑制効果を充分に確保できるから、一
の補強材を導体面積率の異なる多種類のフレキシブルプ
リント回路板に共用でき、補強材の種類を少なくでき、
補強材の製作・保管上において有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る補強材で補強したフレ
キシブルプリント回路板を示す説明図である。
【図2】本発明の別実施例に係る補強材で補強したフレ
キシブルプリント回路板を示す説明図であり、図2の
(イ)は補強材の内側層が奇数多数層であるものを、図
2の(ロ)は補強材の内側層が偶数多数層であるものを
それぞれ示している。
【図3】本発明に係る補強材で補強したフレキシブルプ
リント回路板への回路素子の装着構造の一例を示す説明
図である。
【図4】本発明に係る補強材で補強したフレキシブルプ
リント回路板のソリに対する異なる力学的状態を示すた
めの説明図である。
【符号の説明】
1 フレキシブルプリント回路板 11 フレキシブルプリント回路板の絶
縁基板 2 補強材 21 内側材 22 外側材 3 接着剤 4 接着剤

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレキシブルプリント回路板に貼着して使
    用される補強材であり、曲げ中立面が厚みの中央に位置
    する内側材の片面に、上記フレキシブルプリント回路板
    の絶縁基板のヤング率と同等のヤング率の外側材が接着
    され、上記内側材の他面が上記フレキシブルプリント回
    路板に対する接着面とされていることを特徴とするフレ
    キシブルプリント回路板用補強材。
  2. 【請求項2】内側材が単層である請求項1記載のフレキ
    シブルプリント回路板用補強材。
  3. 【請求項3】内側材が多層構造である請求項1記載のフ
    レキシブルプリント回路板用補強材。
  4. 【請求項4】外側材がフレキシブルプリント回路板の絶
    縁基板と同材質である請求項1乃至3何れか記載のフレ
    キシブルプリント回路板用補強材。
  5. 【請求項5】外側材がフレキシブルプリント回路板の絶
    縁基板と同材質で、かつ等厚である請求項1乃至3何れ
    か記載のフレキシブルプリント回路板用補強材。
  6. 【請求項6】外側材がフレキシブルプリント回路板の絶
    縁基板と同材質で、かつ異なる厚さであり、その厚さの
    比が5〜1/5である請求項1乃至3何れか記載のフレ
    キシブルプリント回路板用補強材。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6記載の何れかのフレキシブ
    ルプリント回路板用補強材が貼着されていることを特徴
    とする補強フレキシブルプリント回路板。
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