JPH07321379A - 熱電装置の製造方法 - Google Patents

熱電装置の製造方法

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JPH07321379A
JPH07321379A JP6109919A JP10991994A JPH07321379A JP H07321379 A JPH07321379 A JP H07321379A JP 6109919 A JP6109919 A JP 6109919A JP 10991994 A JP10991994 A JP 10991994A JP H07321379 A JPH07321379 A JP H07321379A
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thermoelectric
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正孝 山梨
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半田層を従来に比べ大幅に厚く形成すること
が容易に可能であり、熱応力に対する耐久性の向上をは
かり、信頼性の高い熱電装置を提供する。 【構成】 本発明の第1の特徴は、熱電半導体13と電
極15とに、接触電極としてそれぞれ溶融温度の異なる
第1および第2の半田層16a,16bを形成してお
き、熱電半導体と電極との接続に際し、第1および第2
の半田層の一方が溶融し、他方は溶融しない温度で加圧
し接合するようにしたことにある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱電装置の製造方法に
係り、特に熱電素子本体と電極との接合構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】p型半導体とn型半導体とを、金属電極
を介して接合してpn素子対を形成し、この接合部を流
れる電流の方向によって一方の端部が発熱せしめられる
と共に他方の端部が冷却せしめられるいわゆるペルチェ
効果を利用した熱電素子は、小型で構造が簡単なことか
ら、携帯用ク―ラ等いろいろなデバイスにおいて幅広い
利用が期待されている。
【0003】従来このような熱電素子は、図9に示すよ
うに、例えばBi−Te系熱電半導体103の両端に形
成されたニッケルめっき層106aと半田めっき層10
6bとの2層構造の接触電極106を、アルミナセラミ
ックなどの絶縁性基板からなる熱交換基板101上に形
成された銅電極105に、固着することによって形成さ
れていた。この場合、通常、接触電極106は極めて薄
く形成されるが、薄く形成されると、熱電半導体103
と熱交換基板101との間の熱膨張率の差に起因して発
生する応力が、薄い半田層106bのクリープ変形によ
っては緩和されにくく、大きな温度サイクルに対する耐
久性に劣るという問題があった。
【0004】一般に、半田層は室温付近でもクリープ変
形するため、熱電素子に加わる熱応力を緩和する重要な
要素となっている。
【0005】しかしながら、厚過ぎると、高温時にはク
リープ変形が大きく、レーザ光学部品等に使用する場合
光軸のズレが問題となるため、耐クリープ性を良好にす
るためには半田層は薄い方がよい。このような技術背景
から、用途に応じて半田層の厚さを変えることのできる
技術が望まれていた。
【0006】ところで、前述した熱電素子を多数個集め
て形成したサ―モモジュ―ルは、例えば、図10に示す
ように、アルミナセラミックス基板等の熱伝導性の良好
な絶縁性基板からなる第1および第2の熱交換基板11
1,112間にこれに対して良好な熱接触性をもつよう
に多数個のpn素子対113が挟持せしめられると共
に、各素子対113間を夫々第1および第2の電極11
4,115によって直列接続せしめられて構成されてい
る。
【0007】そして、この第1および第2の電極11
4,115は大電流にも耐え得るように通常銅板からな
り、熱交換基板111,112表面に形成された導電体
層パタ―ン上に半田層116bを介して固着されてい
る。
【0008】更にこの第1および第2の電極上には、半
田層116bおよびニッケル層116aを介してp型熱
電素子113a又はn型熱電素子113bが交互に夫々
1対ずつ固着せしめられ、pn素子対113を構成する
と共に各素子対間は直列接続されている。
【0009】ここでp型熱電素子113aとn型熱電素
子113bは、熱起電力、電気抵抗等の特性が異なるた
め、大きさを変化させる必要がある場合があるが、実装
の困難性から通常は、p型,n型ともに同一形状の熱電
素子を用いていた。
【0010】しかしながら特性の異なるp型およびn型
の熱電素子を同一形状にした場合、p型熱電素子113
aとn型熱電素子113bとで電気的なマッチング(相
性)の最適化をとることができず、熱電モジュールとし
ての性能が低下するという問題があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来の方法に
よれば、熱電素子の半田層の厚さは、溶融半田の表面張
力と、組み立て時の荷重の2つによって決まり、従来は
2〜15μm であった。 しかしながら従来の方法では
熱電装置においても熱電モジュールにおいても、熱交換
基板材料あるいは電極と、熱電半導体本体との熱膨張係
数の差に起因する応力集中により、低温側と高温側の温
度差が大きくなったり、温度変化が大きくなるに従い、
熱電半導体が破損したり、脱落したりするという問題が
あった。
【0012】また熱電装置では、p型熱電素子113a
とn型熱電素子113bは、熱起電力、電気抵抗等の特
性が異なるため、大きさを変化させる必要がある場合が
あるが、実装の困難性から通常は同一形状の熱電素子を
用いており、形状が同一であると、p型熱電素子113
aとn型熱電素子113bとで電気的なマッチングの最
適化ができず、熱電モジュールの性能が低下するという
問題があった。
【0013】本発明は、前記実情に鑑みてなされたもの
で、半田層を従来に比べ大幅に厚く形成することが容易
に可能であり、熱応力に対する耐久性の向上をはかり、
信頼性の高い熱電装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】そこで本発明の第1の特
徴は、熱電半導体と電極との両方に接触電極としてそれ
ぞれ溶融温度の異なる第1および第2の半田層を形成し
ておき、熱電半導体と電極との接続に際し、第1および
第2の半田層の一方が溶融し、他方は溶融しない温度で
加圧し接合するようにしたことにある。
【0015】また本発明の第2の特徴は、熱交換基板上
に電極を介してn型熱電素子とp型熱電素子からなり、
n型およびp型のうち一方の熱電素子本体が他方の熱電
素子本体よりも厚く形成された少なくとも1対の熱電素
子を配設した熱電装置の製造方法において、前記n型熱
電素子とp型熱電素子の両端に互いに異なる厚さとなる
ように第1の半田層を形成すると共に、電極に第2の半
田層をあらかじめ形成しておき、接合に際しては、第2
の半田層が溶融し、第1の半田層は溶融しない温度で加
圧し接合するようにし、前記n型熱電素子とp型熱電素
子とで半田層の厚さが異なるようにし、かつ素子全体と
しての厚さがn型熱電素子とp型熱電素子とで互いに等
しくなるように調整している。
【0016】なお、半田層の材料としては、二種類の半
田が溶け合うことによって、低い方の融点の半田層より
も融点が低下しないような半田組成の組み合わせである
ことが必要であり、例えばPbSn/SnSb(但しS
nのみだと低温脆性のおそれがあり、Sb≧0.2%が
望ましい)、PbSn/PbSn,InPb/InPb
などが望ましい。
【0017】
【作用】上記第1の構成によれば、熱電素子本体および
電極の両方にそれぞれ融点の異なる第1および第2の半
田層を形成しておき、加圧成型するようにしているた
め、半田層を従来に比べ厚く形成することができ、熱応
力に対して耐久性に優れた熱電装置を得ることができ
る。
【0018】また第2の構成によれば、半田層の厚さを
容易に調整することができるため、p型熱電素子とn型
熱電素子とで厚さの異なる場合にも半田層を調整するこ
とにより、極めて容易に、信頼性の高い熱電装置を提供
することが可能となる。すなわち、p型熱電素子本体と
n型熱電素子本体とを同一断面で異なる長さとなるよう
に設計することができ、電気的特性がそれぞれ異なる場
合でも最適設計を行うことができ、しかも機械的組み立
てが容易である。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
つつ詳細に説明する。
【0020】実施例1 この熱電素子は、図1に部分拡大断面図を示すように、
熱電半導体13と銅電極15との両方にそれぞれ融点1
83℃,膜厚30μm のPbSn共晶系半田からなる第
1の半田めっき層16aと、融点230℃、膜厚20μ
m のSnSb系半田からなる第2の半田めっき層16b
とを形成しておき、これらを225℃に加熱し、接合し
たもので、結果として膜厚約20μm のSnSb層と、
膜厚約5μm のPbSn層とからなり、2種の半田の境
界面に若干の拡散層を有する接合部を形成したものであ
る。
【0021】すなわち、製造に際してはまず、図2(a)
に示すように、Bi−Te系熱電半導体13の両端にめ
っき法によって、融点183℃,膜厚30μm のPbS
n共晶系半田からなる第1の半田めっき層16aを形成
する。
【0022】次いで、図2(b) に示すように、アルミナ
セラミックなどの絶縁性基板からなる熱交換基板11上
に形成された銅電極15上に、めっき法で、融点230
℃、膜厚20μm のSnSb系半田からなる第2の半田
めっき層16bを形成する。そして、図2(c) に示すよ
うに、フラックスを用いて熱板上で225℃に加熱し、
接合する。このようにして形成された熱電素子は、膜厚
約20μm のSnSb層と、膜厚約5μm のPbSn層
とからなり、2種の半田の境界面に若干の拡散層を有す
る接合部を形成している。
【0023】かかる構成によれば、計25μm の厚い半
田層によって、応力集中が緩和され、かつSnSb系半
田からなる第2の半田めっき層16bは溶融されること
なくその膜厚を維持し接合されるため、半田層の厚さの
均一性が高く、接続の信頼性が高い。したがって温度サ
イクルに対する耐久性も増大し、そのばらつきも小さく
なる。
【0024】次に、半田層の厚さと寿命サイクルとの関
係を測定した結果を図3に示す。ここでは図1に示した
熱電素子を44対接続して形成した第1段熱電モジュー
ルと23対接続して形成した第2段熱電モジュールとを
積層して2段モジュールを作製し、ホット面のサイズ1
0×13mm, コールド面のサイズ7×10mmとして最大
電流値1.2A、パワーサイクルを1.5分オン 4.
5分オフとして最大温度差70℃〜5℃としホット面温
度を27℃として、乾燥空気中で、半田層の厚さと、Δ
R=10%となるまでの寿命サイクルとの関係を測定し
た。ここで半田層はめっき法にて形成し、素子側を37
Pb63Sn半田、基板側を95Sn5Sb(20μm
以上のもの)で構成した。この図から明らかなように、
半田層が20μm を越えると大幅に寿命が長くなること
がわかる。このように本発明の方法によれば、半田層を
容易に厚く形成することができるため、接合部の劣化が
進みにくく、信頼性の高いものとなる。
【0025】次に、半田層の厚さと、抵抗変化率との関
係を測定した結果を図4に示す。測定時点は、A:組立
て時真空中で110℃48時間の熱処理を行ったとき,
B:この後−55/+105℃で30サイクルをかけた
後、B:最大電流1.2A、1.5分オン 4.5分オ
フ1のパワーサイクルを12時間、最大温度差70℃〜
5℃とした。ここで曲線aは素子側のみ37Pb63S
n(融点183℃)を2μm めっきして接合したとき、
曲線bは素子側に37Pb63Snを20μm、基板側
に95Sn5Sbを20μm めっきして接合したとき、
曲線cは素子側に37Pb63Snを30μm 、基板側
に95Sn5Sbを35μm めっきして接合したときの
変化率を測定した結果である。この結果から20μm 以
上の半田層のものは従来の1種の薄い半田層で接合した
ときに比べ、著しく変化率が向上していることがわか
る。
【0026】実施例2 この熱電素子は、図5に示すように、熱電半導体13に
融点183℃,膜厚30μm のPbSn共晶系半田から
なる第1の半田めっき層16aを形成するとともに、銅
電極15に融点230〜290℃、膜厚20μm の85
Pb15Sn半田からなる第2の半田めっき層26bを
形成しておき、これらを225℃に加熱し、接合したも
ので、結果として膜厚約20μm の85Pb15Sn層
と、膜厚約5μm のPbSn層とからなり、2種の半田
の境界面に若干の拡散層を有する接合部を形成したもの
である。
【0027】すなわち、製造に際してはまず、前記実施
例1と同様に、Bi−Te系熱電半導体13の両端にめ
っき法によって、融点183℃,膜厚30μm のPbS
n共晶系半田からなる第1の半田めっき層16aを形成
する。
【0028】次いで、アルミナセラミックなどの絶縁性
基板からなる熱交換基板11上に形成された銅電極15
上に、めっき法で、融点230〜290℃、膜厚20μ
m の85Pb15Sn系半田からなる第2の半田めっき
層26bを形成する。
【0029】そして、フラックスを用いて熱板上で22
5℃に加熱し、接合する。このようにして形成された熱
電素子は、膜厚約20μm の85Pb15Sn層と、膜
厚約5μm のPbSn層とからなり、2種の半田の境界
面に若干の拡散層を有する接合部を形成している。
【0030】かかる構成によれば、計25μm の厚い半
田層によって、応力集中が緩和され、かつ85Pb15
Snからなる第2の半田めっき層は溶融されることなく
その膜厚を維持し接合されるため、半田層の厚さの均一
性が高く、接続の信頼性が高い。したがって温度サイク
ルに対する耐久性も増大する。
【0031】実施例3 この熱電素子は、図6に示すように、実施例1と半田層
を逆に形成したもので、熱電半導体13に融点230
℃、膜厚20μm のSnSb系半田からなる第2の半田
めっき層16bを形成するとともに、銅電極15に融点
183℃,膜厚30μm のPbSn共晶系半田からなる
第1の半田めっき層16aを形成しておき、これらを2
25℃に加熱し、接合したもので、結果として膜厚約2
0μm のSnSb層と、膜厚約5μm のPbSn層とか
らなり、2種の半田の境界面に若干の拡散層を有する接
合部を形成したものである。
【0032】すなわち、製造に際しては実施例1および
2と同様に、Bi−Te系熱電半導体13の両端にめっ
き法によって、融点230℃,膜厚20μm のSnPb
半田からなる第2の半田めっき層16bを形成する。
【0033】次いで、アルミナセラミックなどの絶縁性
基板からなる熱交換基板11上に形成された銅電極15
上に、めっき法で、融点185℃、膜厚30μm のPb
Sn共晶系半田からなる第1の半田めっき層16aを形
成する。
【0034】そして、フラックスを用いて熱板上で22
5℃に加熱し、接合する。このようにして形成された熱
電素子は、膜厚約20μm のSnSb層と、膜厚約5μ
m のPbSn層とからなり、2種の半田の境界面に若干
の拡散層を有する接合部を形成している。
【0035】かかる構成によれば、計25μm の厚い半
田層によって、応力集中が緩和され、かつSnSb系半
田からなる第2の半田めっき層16bは溶融されること
なくその膜厚を維持し接合されるため、半田層の厚さの
均一性が高く、接続の信頼性が高い。したがって温度サ
イクルに対する耐久性も増大する。
【0036】実施例4 この熱電装置は、図7に示すように、このp型熱電素子
とn型熱電素子とで断面積は同一にしてp型熱電半導体
33aをn型熱電半導体33bよりも薄くし、この差を
接触電極を構成するSnSb半田めっき層37a,37
bの厚さを調整することにより補償し、全長の等しい熱
電素子対を形成し、電極上に形成する半田層38を融点
の低い材料で形成し、電極側の半田層のみを溶融せしめ
て接合したことを特徴とする。
【0037】すなわち、図8(a) に示すように、p型
(Bi−Te系)熱電半導体33aをn型(Bi−Te
系)熱電半導体33bよりも薄く、所望の大きさに成型
した後、融点230℃のSnSb半田めっき層37a,
37bをそれぞれ膜厚50μm,20μm となるように
両端に接触電極として第2の半田層を形成する。
【0038】そしてさらに図8(b) に示すように、アル
ミナセラミックなどの絶縁性基板からなる熱交換基板3
1,32上に形成された銅電極35の表面に膜厚30μ
m のPbSn共晶系半田層38をめっき法により形成す
る。
【0039】この状態で、図8(c) に示すように、フラ
ックスを用いて熱板上で225℃に加熱し、接合する。
このようにして形成された熱電装置は、それぞれ膜厚約
50μm ,20μm のSnSb層と、膜厚約5μm のP
bSn層とからなり、2種の半田の境界面に若干の拡散
層を有する接合部を形成している。
【0040】ここでp型熱電素子33aの両端に形成さ
れるSnSb半田層37aはn型熱電素子33bの両端
に形成されるSnSb半田層37bよりも、p型熱電半
導体33aとp型熱電半導体33bとの厚さの差の2分
の1だけ厚く形成され、接合に際しても溶融するのは電
極側にめっきされたPbSn共晶系半田からなる第1の
半田層38であるため、これらSnSb半田層37aお
よび37bは、両素子が熱交換基板31,32に良好に
接続せしめられている。
【0041】かかる構成によれば、p型熱電素子本体と
n型熱電素子本体とを同一断面で異なる長さとなるよう
に設計することができ、電気的特性がそれぞれ異なる場
合でも最適設計を行うことができ、最大電流値を等しく
することができる。さらにまた機械的組み立てが容易で
ある。
【0042】なお半田層の材質は、前記実施例に限定さ
れることなく、適宜変更可能である。 また、半田層の
形成方法としてはめっき法に限定されることなくプラズ
マ溶射法あるいは真空蒸着法等他の方法を用いても良
い。
【0043】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、温度サイクルに対する耐久性が向上し、組み立てが
容易で設計の自由度の高い熱電素子および熱電装置を得
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の熱電素子を示す図
【図2】本発明の第1の実施例の熱電素子の製造工程を
示す図
【図3】半田層の厚さと寿命との関係を測定した結果を
示す図
【図4】半田層の厚さを変化したときの温度サイクルと
内部抵抗変化率との関係を示す図
【図5】本発明の第2の実施例の熱電装置を示す図
【図6】本発明の第3の実施例の熱電装置を示す図
【図7】本発明の第4の実施例の熱電素子を示す図
【図8】本発明の第4の実施例の熱電素子の製造工程を
示す図
【図9】従来例の熱電素子を示す図
【図10】従来例の熱電装置を示す図
【符号の説明】
13 熱電半導体 15 銅電極 16a 第1の半田めっき層16aと、融点230℃、
膜厚20μm のSnSb系半田からなる第2の半田めっ
き層16b 1 熱交換基板 31,32…熱交換基板 33a p型Bi−Te熱電半導体 33b n型Bi−Te熱電半導体 35 電極 37a SnSb半田めっき層 37b SnSb半田めっき層 38 PbSn共晶系半田めっき層 111,112 熱交換基板 113a p型熱電素子 113b n型熱電素子 114,115 第1および第2の電極 116a,b 半田層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペルチェ効果を有する半導体材料からな
    る熱電素子本体を形成する工程と、 この熱電素子本体の両端に相対向して第1の半田層を形
    成する第1の半田層形成工程と、 前記熱電素子本体を接合すべき電極表面に、前記第1の
    半田層とは融点の異なる第2の半田層を形成する工程
    と、 前記熱電素子本体と電極とを、前記第1または第2の半
    田層の一方が溶融し、他方は溶融しない温度で加圧し接
    合する接合工程とを含む熱電装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 ペルチェ効果を有する半導体材料からな
    る熱電素子本体を、n型およびp型のうち一方の熱電素
    子本体が他方の熱電素子本体よりも厚くなるように形成
    する工程と、 前記熱電素子本体の両端に、相対向して両者の全長が等
    しくなるように膜厚の異なる第1の半田層を形成する第
    1の半田層形成工程と、 熱交換基板上に電極を形成しさらにこの電極表面に前記
    第1の半田層よりも融点の低い材料からなる第2の半田
    層を形成する第2の半田層形成工程と、 前記第1の半田層の融点よりも融点が低く前記第2の半
    田層の融点よりも高い温度で加圧し接合することにより
    素子全体としての厚さがn型熱電素子とp型熱電素子と
    で互いに等しくなるようにする接合工程とを含む熱電装
    置の製造方法。
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