JPH0732105A - 連続鋳造における鋳片切断方法 - Google Patents

連続鋳造における鋳片切断方法

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JPH0732105A
JPH0732105A JP19990693A JP19990693A JPH0732105A JP H0732105 A JPH0732105 A JP H0732105A JP 19990693 A JP19990693 A JP 19990693A JP 19990693 A JP19990693 A JP 19990693A JP H0732105 A JPH0732105 A JP H0732105A
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JP
Japan
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cutting
slab
speed
cast slab
surface temperature
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Withdrawn
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JP19990693A
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English (en)
Inventor
Kazutaka Matsumoto
和孝 松本
Osamu Nishioka
修 西岡
Masanori Higuchi
正則 樋口
Masabumi Kawaguchi
正文 川口
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続鋳造機から連続的に搬出される連鋳片を
その搬出方向と直行する幅方向に切断手段を移動させて
切断する際、局部的低温部も含めて連続鋳造鋳片全域に
わたり切断ミスを起こさないよう切断速度を制御する。 【構成】 連鋳片4を長手方向にある特定長さで区間割
りし、その区間5の鋳造条件より切断予定点における鋳
片の表面温度を推定する。予め調査しておいた鋳片表面
温度と切断条件との関係および切断予定点の推定温度に
基づき前記切断手段の移動速度を変化させて鋳片を切断
する。 【効果】 局部的低温部も含めて連鋳片全域で切断ミス
がない切断速度制御が可能となり、オペレーターの監視
業務の負荷軽減が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続鋳造機から連続的
に搬出される連鋳片を鋳片搬出方向と直行する方向に切
断する際、切断速度を適正値に調整して鋳片を切断する
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、連鋳機から搬出される鋳片を
その幅方向にトーチで切断する場合、鋳片の表面温度が
高い場合は切断しやすく、切断速度も速くできることが
一般的に知られている。しかしながら、鋳片幅方向に連
続的に変化する各切断位置においてその部位の表面温度
を連続的に測定することが困難なため、現状ではオペレ
ーターが鋳込み速度、鋳片表面の色等から経験によって
鋳片表面温度を推測し、この推測によってトーチ切断速
度を変えて鋳片を切断している。しかし、このオペレー
ターの目視等の経験に頼った切断方法では最適切断速度
で鋳片を切断することは難しく、かえって切断時間や切
断サイクルタイムが延長するといった問題があった。
【0003】これに対して、特開昭55−94771号
公報に示されるように、鋳片幅方向に連続的に変化する
各切断位置においてその部位の表面温度を測定するので
はなく、切断手段であるトーチを幅方向に移動させる時
に、各切断位置を通って搬送方向に指向するライン上の
鋳片表面温度を測定し、この測定結果に基づいてトーチ
の切断速度を調整する方法があった。これは、切断手段
と温度測定手段とが干渉して切断手段の軌跡上を直接測
定できず、切断時のスプラッシュ、ヒューム、熱等から
温度計を保護するため切断手段と温度計との間にある距
離が必要なためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この方法では鋳片長手
方向の鋳片表面温度をほぼ一定としているが、実際の連
鋳操業においては、鋳型内での湯面変動、ブレイクアウ
ト予知等の鋳造異常がしばしば発生し、このような異常
が発生したときは鋳造速度を極端に低下させあるいは鋳
造をストップさせる。従って、鋳片は鋳型および二次冷
却帯等で局部的に強冷却され、鋳片の長手方向に500
mm程度位置がずれただけでも表面温度が極端に異なる
場合がある。このような局部的低温部を前記方法で切断
すると、切断位置と鋳片温度測定位置とが長手方向に離
れているため温度の測定結果が切断位置の温度よりも高
く、測定結果に基づいて切断手段の速度を制御すると切
断速度が速すぎて切断失敗となっていた。そして、この
非定常的に発生する局部的低温部の切断のためオペレー
ターの介在が余儀なくされ、切断手段の速度制御の自動
化の障害となっていた。
【0005】そこで本発明は上記課題を解決し、オペレ
ーターの介入なしに、鋳造異常等で発生する局部的低温
部の切断も含めて、鋳片切り残し等の切断ミスを起こす
ことなく切断手段の切断速度を制御する鋳片切断方法を
提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、連続鋳造機か
ら連続的に搬出される連鋳片をその搬出方向と直行する
幅方向に切断手段を移動させて切断する際、連鋳片を長
手方向にある特定長さで区間割りし、その区間の鋳造条
件より切断予定点における鋳片の表面温度を推定し、予
め調査しておいた鋳片表面温度と切断条件との関係およ
び切断予定点の推定温度に基づき前記切断手段の移動速
度を変化させて鋳片を切断することを特徴とする連続鋳
造における鋳片切断方法である。
【0007】
【作用】前述した局部的低温部も含めて連鋳片全長にわ
たり最適な切断速度で切断を実施していくには、切断点
の鋳片表面温度に基づき切断手段の移動速度を制御する
ことが重要である。そこで本発明は、連続鋳造における
鋳片の表面温度が鋳造速度、二次冷却水量等の鋳造条件
により精度良く推定できるところに着目し、その推定温
度に従い切断手段の切断速度を制御する。すなわち、ま
ず連続鋳造鋳片を長さ方向にある特定長さの小区間に区
間割りし、その区間の二次冷却帯における注水密度、鋳
造速度等の鋳造履歴をトラッキングし、切断点における
各小区画内の代表点での表面温度を推定する。一方、鋳
片表面温度とトーチ等の切断手段の切込み速度、加速
度、最高速度等の切断条件との関係は予め調査してお
き、実際に鋳片を切断する場合は、その推定した代表点
の鋳片表面温度と切断条件との関係に基づいて切断手段
の切込み速度、加速度、最高速度等を計算機等を用いて
決定し、それらの値を切断機の制御盤に送信する。
【0008】以上の処理により、局部的低温部も含めて
連鋳片全域にわたる切断手段の切断速度自動制御が可能
となり、オペレーターの監視業務の負荷軽減、切込み失
敗の解消が図れる。
【0009】
【実施例】図1に本発明を実施するための装置の全体構
成を示す。連鋳片4を区間5に仮想分割し、その区間5
毎に鋳型1の冷却水流量等の鋳型冷却情報a、二次冷却
帯2の二次冷却情報b、ピンチロール3の鋳造速度情報
c等の鋳造条件を計算機7でトラッキングしていき、鋳
型1から切断機9のトーチ10にいたるまでの鋳片幅中
央部の表面温度を区間毎に随時計算していく。そして、
切断命令より連鋳片4の切断予定点を推定し、その切断
予定点に最も近接する区間5の温度をその切断点の推定
表面温度とする。さらに、計算機7で推定表面温度より
切断時のトーチ10の速度制御に必要な切込み速度
1 、最高切断速度V2 等を決定し、切断予定点がトー
チ10の位置に到達した時点で切断機制御盤8に切断指
令とトーチ10の切断速度制御に必要な切込み速度
1 、最高切断速度V2 等の切断速度情報dを送りこ
み、トーチ10の切断速度を自動制御させる。
【0010】図2に、計算機7による鋳片表面温度推定
結果の例を示す。Aは定常鋳造部の表面温度推定結果で
あり、Bは鋳造異常等により局部的過冷却となった部分
の表面温度推定結果である。
【0011】ここで、鋳造条件をトラッキングしていく
区間の鋳片長手方向の長さが短い程温度推定精度は向上
するが、区間長さを鋳型長さの1/4程度、つまり10
0〜200mm程度とすることが好ましい。これは、鋳
造異常等で極端に鋳造速度を落とした場合に、鋳型部に
存在する鋳片が最も冷却されるためであり、区間5の長
さを鋳型長さの1/4程度とすることで、切断ミスが発
生し易い局部的低温部がほとんど洩れなく推定できるか
らである。さらに計算機7の計算負荷、計算の所要時間
等を考慮してもこの長さが最適である。
【0012】図3に、鋳片幅中央推定表面温度と切断ミ
スが起こらないトーチ切断速度との関係の例を示す。ま
た、図4に鋳片幅中央推定表面温度と切断ミスが起こら
ないトーチ加速度との関係の例を示す。さらに、図5に
は鋳片幅中央推定表面温度と切断時の鋳片端部からの予
熱終了距離および切込み終了距離を示す。図3、図4、
図5に示す様に、予熱速度V0 、切込み速度V1 、最高
切断速度V2 、切込み加速度α1 、切断加速度α2 、予
熱距離L0 、切込み距離L1 といった鋳片切断を実行す
るのに必要なデータと鋳片幅中央推定表面温度との関係
を予め調査しておくので、推定温度により切断速度を制
御することは容易である。
【0013】図6に鋳片推定表面温度で切断速度を制御
した例を示す。この例は、鋳片の幅方向に2本のトーチ
10を有する場合の片方のトーチ10について示したも
のである。切断を鋳片の予熱、切込み、切断という3つ
の工程に分割して切断パターンを作成しており、予熱距
離L0 、予熱速度V0 、切込み距離L1 、切込み加速度
α1 、切込み速度V1 、切断加速度α2 、最高切断速度
2 から構成されている。鋳片幅中央の推定温度とこれ
らの切断パターンの構成項目との関係を切断ミスが発生
しないという条件で事前に調査しておくので、推定温度
により切断速度を制御することは容易である。
【0014】図7は計算機7の処理フローの例を示す図
である。切断予定点の鋳片幅方向の表面温度を推定し、
その推定結果に基づき、切断に必要な切込み速度V0
切込み長さL0 、切込み加速度α1 、最高切断速度V2
等を決定し、切断機制御盤8に必要な情報を送信するこ
とにしている。
【0015】
【発明の効果】本発明により、定常鋳造部および鋳造異
常等で発生する局部的冷却部も含めた連鋳片全域での切
断失敗がない切断手段の速度制御が可能となり、オペレ
ーターの監視業務の負荷軽減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するための装置の全体構成を示す
図である。
【図2】計算機による鋳片表面温度推定結果の一例を示
す図である。
【図3】鋳片幅中央推定表面温度と切断ミスが起こらな
いトーチ切断速度との関係を示す図である。
【図4】鋳片幅中央推定表面温度と切断ミスが起こらな
いトーチ加速度との関係を示す図である。
【図5】鋳片幅中央推定表面温度と切断ミスが起こらな
い予熱距離、切込み距離との関係を示す図である。
【図6】鋳片推定表面温度で切断速度を制御した例を示
す図である。
【図7】本発明の処理フローを示す図である。
【符号の説明】
1 鋳型 2 二次冷却帯 3 ピンチロール 4 連鋳片 5 区間 6 鋳片測長機 7 計算機 8 切断機制御盤 9 切断機 10 トーチ 11 切断完了鋳片 a 鋳型冷却情報 b 二次冷却情報 c 鋳造速度情報 d 切断速度情報 L0 予熱距離(mm) V0 予熱速度(mm/min) L1 切込み距離(mm) α1 切込み加速度(mm/min2 ) V1 切込み速度(mm/min) α2 切断加速度(mm/min2 ) V2 最高切断速度(mm/min)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川口 正文 兵庫県姫路市広畑区富士町1 新日本製鐵 株式会社広畑製鐵所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続鋳造機から連続的に搬出される連鋳
    片をその搬出方向と直行する幅方向に切断手段を移動さ
    せて切断する際、連鋳片を長手方向にある特定長さで区
    間割りし、その区間の鋳造条件より切断予定点における
    鋳片の表面温度を推定し、予め調査しておいた鋳片表面
    温度と切断条件との関係および切断予定点の推定温度に
    基づき前記切断手段の移動速度を変化させて鋳片を切断
    することを特徴とする連続鋳造における鋳片切断方法。
JP19990693A 1993-07-20 1993-07-20 連続鋳造における鋳片切断方法 Withdrawn JPH0732105A (ja)

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JP19990693A JPH0732105A (ja) 1993-07-20 1993-07-20 連続鋳造における鋳片切断方法

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JPH0732105A true JPH0732105A (ja) 1995-02-03

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003080356A (ja) * 2001-09-07 2003-03-18 Kawasaki Steel Corp 連続鋳造材のガス切断方法
JP2008272820A (ja) * 2007-05-07 2008-11-13 Nippon Steel Corp 連続鋳造材の切断装置及び方法
KR101303048B1 (ko) * 2011-07-22 2013-09-04 주식회사 포스코 절단속도 설정 장치 및 그 동작 방법

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