JPH08215813A - 連続鋳造機におけるイベント発生時のトラッキング方法 - Google Patents

連続鋳造機におけるイベント発生時のトラッキング方法

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Publication number
JPH08215813A
JPH08215813A JP2932295A JP2932295A JPH08215813A JP H08215813 A JPH08215813 A JP H08215813A JP 2932295 A JP2932295 A JP 2932295A JP 2932295 A JP2932295 A JP 2932295A JP H08215813 A JPH08215813 A JP H08215813A
Authority
JP
Japan
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current value
tracking
load torque
pinch roll
torque current
Prior art date
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Pending
Application number
JP2932295A
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English (en)
Inventor
Shinji Hashimoto
信治 橋本
Masahiko Uragami
雅彦 浦上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP2932295A priority Critical patent/JPH08215813A/ja
Publication of JPH08215813A publication Critical patent/JPH08215813A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】 連鋳におけるタンディッシュ交換、イマー
ジョン・ノズル交換等のイベント時に発生する鋳片の段
注ぎ位置を正確にトラッキングし、鋳片切断位置の精度
向上を可能とする方法の提供。 【構 成】 鋳片駆動ロールの負荷トルク電流を測定
し、該電流値が予め設定した閾値を越えた後、予め定め
た形態変化をした時点をもって段注ぎ位置とするイベン
ト発生時のトラッキング方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続鋳造設備における
鋳片のトラッキング方法に係わり、タンディッシュ交
換、イマージョン・ノズル交換等のイベント時に発生す
る鋳片の段注ぎ位置を正確にトラッキングし、鋳片切断
位置の精度向上を可能とする方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造において、従来、鋳片のトラッ
キングは、図2に示すピンチロール5またはメジャーリ
ングロール7によって行っている。連鋳機は、その本来
の目的から数個の鍋にわたって連続して鋳込を続ける。
しかしながら、タンディッシュ2、イマージョン・ノズ
ル8は、その耐熱性から3〜5チャージで交換する必要
がある。そこで、連続して鋳込を行う際は、タンディッ
シュ交換、イマージョン・ノズル交換が必要になってく
る。その交換の間は鋳込が停止し、交換後再び鋳込開始
となる。
【0003】イベント発生時の鋳片接合部分(この部分
を段注ぎ位置という。)では、溶鋼の成分が鋳片内の未
凝固部分で混在するため製品として使用できず、クロッ
プとして切断除去する必要がある。当初、切断除去する
必要のある鋳片の段注ぎ位置は、プロセス計算機のトラ
ッキング装置によって認識していた。すなわち、鋳片の
進行方向に回転するメジャーリングロールのパルスジェ
ネレーターのパルスを計数することによって鋳込長を計
算し、その鋳込長と切断長から段注ぎ位置を認識してい
た。しかしながら、この方法では、メジャーリングロー
ルの計数誤差による鋳込長のずれ等により正確なトラッ
キングがなされなかった。
【0004】そこで、特開昭62-162410 号公報では、段
注ぎ部が他の鋳片部より温度が低いことを利用して表面
温度計を利用することにより、段注ぎ部の位置検出を行
う方法が提案されているが、実際にはその温度差による
段注ぎ部の正確な位置検出は困難であり実用化には至っ
ていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の問題点を解決し、イベント時に発生する鋳片
の段注ぎ位置を正確にトラッキングし、鋳片切断位置の
精度向上を可能とする連続鋳造設備における鋳片のトラ
ッキング方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、連続鋳造機の
鋳片のトラッキングにおいて、鋳片駆動ロールの負荷ト
ルク電流を測定し、該電流値が、予め設定した閾値を越
えた後予め定めた形態変化をした時点をもって段注ぎ位
置とすることを特徴とする連続鋳造機におけるイベント
発生時のトラッキング方法である。
【0007】
【作用】本発明では、連続鋳造において発生するイベン
トによる段注ぎ位置をその位置の前後で鋳片駆動ロール
の負荷が変化することを利用して、鋳片駆動ロール(ピ
ンチロールともいう。)のトルク電流を監視すること
で、従来のトラッキング方法で生じていたずれを補正し
鋳片切断位置の精度を向上する。
【0008】図2は、連続鋳造設備の概略図であるが、
取鍋1内の溶鋼はタンディッシュ2を経てモールド3内
へ注ぎ込まれる。モールドで鋳込まれた鋳片4は、ピン
チロール5によって引き抜かれトーチカッター6で切断
される。イベント発生時は鋳込み速度を0とするため、
段注ぎ部分はその間冷やされる。そのため、段注ぎ位置
は他の鋳片部分と比べその温度は低くなり、その後注入
される鋳片とではピンチロールの負荷に変化が生じる。
一方、ピンチロールはインバーターにより速度制御され
ているためピンチロールにかかる負荷の変動に対し、ト
ルク電流を変化させることで鋳込速度を一定に保つ。そ
のため、ピンチロールにかかる負荷トルク電流の変化に
対しある閾値を設定し、その閾値を越えた後、この電流
値が予め定められた形態の変化をした時点を段注ぎ位置
とすることで段注ぎ位置の検出が可能となる。連続鋳造
機毎に駆動ピンチロールの負荷トルク電流値が異なるた
め閾値は実験により設定する必要が生じるが、通常は定
常状態におけるピンチロールの負荷トルク電流値の50
%前後でよい。また、電流値が予め定められた形態の変
化をした時点とは、通常低下した電流値が上向きに転じ
た時点が望ましい。
【0009】また、複数の駆動ピンチロールがあるが、
負荷トルク電流を測定する鋳片駆動ロールは、最後列の
駆動ピンチロール、図2においてはAの駆動ピンチロー
ルを選定することが切断位置に最も近いので望ましい。
本発明によれば、イベント発生時に選定した鋳片駆動ロ
ールへ段注ぎ位置が到達するまでは、従来通りの方法で
トラッキングを行い、段注ぎ位置の到達時にトラッキン
グロールによる差を補正する。この方法により従来に比
べ精度の高い段注ぎ位置トラッキングが可能となる。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例を以下に述べる。図2の連
鋳機においてトラッキング、負荷トルク電流の検出とも
ピンチロールAで行った。イベント発生後の負荷トルク
電流のチャートを図1に示した。なお、負荷トルク電流
は、定格電流を100%とした値を用い、閾値は実験の
結果52%とした。実機におけるイベント発生時の段注
ぎ位置の温度分布を図3に示す。この図のように段注ぎ
部前後では温度差が大きいため、ピンチロール負荷トル
ク電流に、図1のような変化がみられる。この負荷トル
ク電流のグラフにおいて図1の(b)の閾値を越えた
後、立ち上がりの点(a)を段注ぎ位置としてトラッキ
ング補正を行った。
【0011】この結果、精度の高い段注ぎ位置のトラッ
キングが可能となった。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、鋳片の段注ぎ位置を駆
動ピンチロールの負荷トルク電流値の変化により検出す
ることでイベントトラッキングの際のこれまで生じてい
たトラッキングのずれを補正し、従来のトラッキング方
法に比べ精度の高い鋳片切断制御が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のイベント発生後の負荷トルク電流のチ
ャートを示す概略説明図である。
【図2】連続鋳造装置の概略説明図である。
【図3】実機におけるイベント発生時の段注ぎ位置の温
度分布を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 取鍋 2 タンディッシュ 3 モールド 4 鋳片 5 ピンチロール 6 トーチカッター 7 メジャーリングロール 8 イマージョン・ノズル A 鋳片駆動ロール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続鋳造機の鋳片のトラッキングにおい
    て、鋳片駆動ロールの負荷トルク電流を測定し、該電流
    値が、予め設定した閾値を越えた後予め定めた形態変化
    をした時点をもって段注ぎ位置とすることを特徴とする
    連続鋳造機におけるイベント発生時のトラッキング方
    法。
JP2932295A 1995-02-17 1995-02-17 連続鋳造機におけるイベント発生時のトラッキング方法 Pending JPH08215813A (ja)

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JP2932295A JPH08215813A (ja) 1995-02-17 1995-02-17 連続鋳造機におけるイベント発生時のトラッキング方法

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JPH08215813A true JPH08215813A (ja) 1996-08-27

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010253504A (ja) * 2009-04-24 2010-11-11 Jfe Steel Corp 連続鋳造における鋳片継目部の検出方法
CN114054709A (zh) * 2021-11-17 2022-02-18 成都星云智联科技有限公司 一种铸坯识别和跟踪的方法、设备及存储介质

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010253504A (ja) * 2009-04-24 2010-11-11 Jfe Steel Corp 連続鋳造における鋳片継目部の検出方法
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