JPH0732063Y2 - プリンタ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔概要〕 位置設定用のスケールを備えたプリンタに於いて、連続
帳票のセット時に使用する連続帳票支持板の構造に関
し、 連続帳票のセット作業を容易にすることを目的とし、連
続帳票の印字位置の設定を行うべく、連続帳票の排出方
向に延出するよう送紙ユニットの後部に装着された、位
置決め用のスケールと、上面が連続帳票の排出側の下面
を支持する支持面になるよう、板材がコの字形に屈曲さ
れてなり、下端部近傍に設けたヒンジを軸にして回動自
在に、送紙ユニットの後部に装着されてなる連続帳票支
持板とを備え、 連続帳票支持板は、連続帳票のセット時に支持面の後端
部がスケールの後端部にほぼ一致するよう回動され、連
続帳票のセット後は支持面10aの後端部がスケールの後
端部よりも手前側に位置するよう回動されるものとす
る。

〔産業上の利用分野〕

本考案は、位置設定用のスケールを備えたプリンタに於
いて、連続帳票のセット時に使用する連続帳票支持板の
構造に関する。

高速印字が行えるラインプリンタ等には、一般に記録用
紙として連続帳票が使用されている。

この連続帳票をプリンタにセットする時には、用紙を正
しい位置に設定しなければならない。

この位置決めの作業が精度良く容易に行えることが要望
されている。

〔従来の技術〕

本考案の適用されるプリンタは、印字ヘッドがシャトル
動作をする所謂シャトルプリンタであって、第２図の完
成斜視図に示す如く、送紙ユニット４と、印字ユニット
７と、インクリボン供給機構８とから構成されている。

送紙ユニット４は、第３図の分解斜視図に示す如く、回
転自在なるプラテンローラ１と、連続帳票２を上方に排
出するトラクタ３とを備え、更に左方のトラクタ３に
は、同図及び第４図のトラクタの分解斜視図、並びに第
５図の側面図に示す如く、舌片状のスケール９を後方に
延出して設けている。

スケール９は、連続帳票２を適正な印字位置に精度良く
セットする為に使用するものであって、 セット時には、連続帳票２の先端部、或いは送行方向に
所定のピッチ（例えば11インチ）で直角方向に設けられ
たミシン目を、スケール９の所定位置に整合させる。

スケール９には、ミシン目のピッチが異なる各種の連続
帳票に対応して複数の目盛りを備えている。

目盛りは、連続帳票２の先端或いはミシン目を該当する
目盛りに整合させた時に、後述する印字ヘッドのドット
ピンが連続帳票２の適正の印字位置に対向するように備
えられている。

印字ユニット７は、第３図に示す如く複数の印字ヘッド
６を取付けた取付枠10を、左右方向に所定の範囲内でリ
ニヤモータに依って往復移動するシャトル５に搭載して
成る。

又、インクリボン給送機構８は、図示省略したインクリ
ボンカセットから印字ユニット７の前面にインクリボン
を給送するものである。

印字は、送紙ユニット４のトラクタ３の回転で連続帳票
２を改行し、インクリボン給送機構８でインクリボンを
所定方向に送行させ乍ら、印字ヘッド６を所定の印字範
囲内で往復移動して行う。

〔考案が解決しようとする課題〕

上記した如く送紙ユニットには、連続帳票のセット時に
用いられるスケールが設けられている。

然し乍らスケールは、送紙ユニットの後部から延出して
おり、セット時にミシン目間のピッチが大きい連続帳票
のような場合には、垂れ下がった連続帳票を持ち上げて
目盛りと整合しなければならず操作性が悪いと言う問題
点があった。

尚、スケールの長さに合わせて送紙ユニットの後部を長
くする方法もあるが、これはプリンタを収納する装置筐
体との間隔を狭め、排出されて落下する連続帳票の送行
を阻害する問題があって実施困難である。

本考案は、連続帳票のセット作業を容易にすることを目
的とするものである。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために本考案は、第１図に例示した
ように、連続帳票２の印字位置の設定を行うべく、連続
帳票２の排出方向に延出するよう送紙ユニット４の後部
に装着された、位置決め用のスケール９と、上面が連続
帳票２の排出側の下面を支持する支持面10aになるよ
う、板材が側面視でコの字形に屈曲されてなり、下端部
近傍に設けたヒンジ12を軸にして回動自在に、送紙ユニ
ット４の後部に装着されてなる連続帳票支持板10とを備
える。

連続帳票支持板10は、連続帳票２のセット時には、支持
面10aの後端部がスケール９の後端部にほぼ一致するよ
う回動され、連続帳票２のセット後は、支持面10aの後
端部がスケール９の後端部よりも手前側に位置するよう
回動される構成とする。

〔作用〕

連続帳票のセット時には、連続帳票支持板をスケールに
沿って延出して連続帳票を支持し、目盛りとの整合を容
易にする。

セット後連続帳票支持板は、送紙ユニットの方向に縮退
して送紙ユニット後方の間隙を広くして連続帳票の送行
を容易にする。

〔実施例〕

第１図は本考案の一実施例である。

全図を通じて同一部分には同一符号を付して示した。

本考案のプリンタに於いては、第１図の送紙ユニット17
の側面図に示す如く、連続帳票２の排出方向に延出した
スケール９に沿って、同方向に伸縮可能なる連続帳票支
持板10を設けたものである。

即ち連続帳票支持板10は、板材を側面視がコの字形にな
るように曲げたもので、下端に近接して設けた支持部材
11の突出した先端に備えたヒンジ12で、送紙ユニット４
に矢印Ａ−Ｂの如く回動可能に支持されている。

上面は連続帳票の支持面10aであり、ヒンジ12を中心に
して矢印Ｂ方向に２点鎖線で示す10′の如く回動する
と、その後端部はスケール９の端部に略一致して連続帳
票２をスケール９の全長に互って支持出来るようになっ
ている。

連続帳票支持板10の屈曲した下部は、その先端がストッ
パー10bになっており、送紙ユニット17側に備えられた
突当部材13に10′で示すように当接して過分な回動を規
制している。

一方上部には吸着板14が設けられていて、連続帳票２の
セットが終了し矢印Ａ方向に回動して縮退した連続帳票
支持板10を、送紙ユニット17側に備えられたマグネット
キャッチ15が吸着して固定するようになっている。

従って連続帳票支持板10は、連続帳票２のセット時にの
み矢印Ｂ方向に回動して連続帳票２を支持し、連続帳票
２の所定位置をスケール９の目盛りと整合した後、印字
時の連続帳票２の送行を容易する為に矢印Ａ方向に回動
し、筐体後部16との間隙を広くするように操作する。

〔考案の効果〕

以上説明したように本考案は、連続帳票をセットする際
に、連続帳票とスケールとの整合作業が容易になるとい
う効果を有する。

また、連続帳票のセット後は、送紙ユニットと筐体後部
との間の距離を大きくすることができて、連続帳票の送
行が容易になるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のプリンタの送紙ユニットの側面図、 第２図は本考案が適用されるプリンタの完成斜視図、 第３図は第２図の分解斜視図、 第４図はトラクタの分解斜視図、 第５図は従来の送紙ユニットの側面図である。 図に於いて、 １はプラテンローラ、２は連続帳票、３はトラクタ、
４、17は送紙ユニット、５はシャトル、６は印字ヘッ
ド、７は印字ユニット、８はインクリボン給送機構、９
はスケール、10は連続帳票支持板、10aは連続帳票の支
持面、10bはストッパー、11は支持部材、12はヒンジ、1
3は突当部材、14は吸着板、15はマグネットキャッチ、1
6は筐体後部である。

フロントページの続き (72)考案者 竹越 誠 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 実開 昭57−196553（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭57−128451（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】連続帳票（２）の印字位置の設定を行うべ
   く、該連続帳票（２）の排出方向に延出するよう送紙ユ
   ニット（４）の後部に装着された位置決め用のスケール
   （９）と、 上面が該連続帳票（２）の排出側の下面を支持する支持
   面（10a）になるよう、板材がコの字形に屈曲されてな
   り、下端部近傍に設けたヒンジ（12）を軸にして回動自
   在に、該送紙ユニット（４）の後部に装着されてなる連
   続帳票支持板（10）とを備え、 該連続帳票支持板（10）は、該連続帳票（２）のセット
   時に、該支持面（10a）の後端部が該スケール（９）の
   後端部にほぼ一致するよう回動され、該連続帳票（２）
   のセット後は、該支持面（10a）の後端部が該スケール
   （９）の後端部よりも手前側に位置するよう回動される
   ものであることを特徴とするプリンタ。