JP3643277B2 - インクリボンカセット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はインクリボンカセットに係わり、特に、プリンタに装着した時に、排紙時の記録用紙を確実にガイドすることができるインクリボンカセットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のインクリボンカセット20を、図7、図8を用いて説明すると、図示右側には、インクリボ21を巻回した供給コア22と巻取りコア23とを回転自在に支持する本体部24が形成されている。
また、本体部24の供給コア22近傍には、図7に示すように、供給コア22に巻回しているインクリボン21を矢印B方向に引き出し可能なリボン引き出し口24aが形成されている。
【0003】
また、本体部24からは、図示左方向に延びるリボン案内部25が形成され、このリボン案内部25には、図示左方向に延びるリボン摺接壁25aと、このリボン摺接壁25aの先端部から図示下方に延びるリボン折り返し部25bとが設けられている。前記インクリボン21は、リボン引き出し口24aから矢印B方向に引き出されて、リボン折り返し部25bから折り返されて、リボン摺接壁25aに引き回しされて走行可能になっている。
前記リボン引き出し口24aからリボン折り返し部25bに引き出されたインクリボン21と、上方のリボン摺接壁25aとの間には、プリンタ側のラインサーマルヘッド(図示せず)が挿入可能なヘッド挿入部26が形成されている。
【0004】
前述したようなインクリボンカセット20は、巻取りコア23を矢印A方向に回転させることにより、供給コア22に巻回したインクリボン21が、リボン引き出し口24aから矢印B方向に引き出される。
そして、インクリボン21は、リボン折り返し部25bで折り返されて、矢印部から矢印C、D方向に方向転換されてリボン摺接壁25a上を引き回しされて、巻取りコア23に巻取り可能になっている。
【0005】
このような従来のインクリボンカセット20を用いて、熱転写プリンタ(図示せず)で印刷するには、プリンタ側のカセット装着部(図示せず)にインクリボンカセット20を装着すると、ヘッド挿入部26にラインサーマルヘッド(図示せず)が位置すると共に、巻取りコア23の回転軸に、駆動源であるモータ(図示せず)が係合する。
また、リボン引き出し口24aから引き出されたインクリボン21の下部には、本体部24の一部を構成するケース24bの下方から給紙されたロール紙、またはカット紙等の記録用紙(図示せず)が位置する。
【0006】
次に、ヘッド挿入部26に位置させた、ラインサーマルヘッドをプラテンローラ(図示せず)側にヘッドダウンさせて、インクリボン21と記録用紙とを圧接狭持する。
そして、ラインサーマルヘッドの発熱素子を選択的に発熱させると、インクリボン21のインクが記録用紙に転写され、記録用紙に所望の画像を印刷することができる。また、印刷後のインクリボン21は、駆動源であるモータを回転させて、巻取りコア23に巻取るようになっている。
このようなインクリボンカセット20のインクリボン21が、カラー印刷用の場合は、熱転写プリンタにインクリボンカセット20を装着して記録用紙に印刷時に、例えばシアン、マゼンダ、イエローの色のインクを順番に重ね印刷してカラー画像を印刷するようになっている。
前記記録用紙にカラー印刷する場合は、記録用紙を給紙側である本体部24のケース24b側に戻す往復移動を繰り返して、異なる色のインクを記録用紙に順番に重ね印刷するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のインクリボンカセット20を用いて、カット紙からなる記録用紙にカラー印刷を行う場合に、カット紙を給紙側である本体部24のケース24bの下方に戻す時、カット紙の後端部が、本体部のケース24bにぶつかって、カット紙を正常に給紙側に戻せないことがあった。
また、カット紙をケース24b側に戻す時に、記録用紙の後端部がリボン引き出し口24aに入り込んで、紙ジャム、あるいはインクリボン21にしわ等が発生する問題があった。
【0008】
本発明は、前述したした点に鑑みてなされたもので、インクリボンカセットをプリンタに装着した状態において、記録用紙を往復移動させても、紙ジャム等のない高品質な紙送りが可能なインクリボンカセットを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための第1の手段として本発明のインクリボンカセットは
、インクリボンを巻回した供給コアと巻き取りコアとを内部に収納する本体部と、この本体部から一方側に延びて形成されたリボン案内部と、このリボン案内部の先端部に形成したリボン折り返し部とを備え、前記インクリボンは、前記本体部のリボン引き出し口から外部に一旦引き出されて、前記リボン折り返し部で折り返された状態から前記リボン案内部を走行して再度前記本体部内に引き入れられて前記巻取りコアで巻き取り可能とされたインクリボンカセットであって、
前記供給コアと巻取りコアとは隣接して配設されると共に、前記リボン案内部は前記供給コアと巻取りコアの中心部を結ぶ線の延長線とほぼ平行に延びて形成され、前記リボン引き出し口は、前記本体部の底面より上方の前記一方側に形成され、前記リボン引き出し口近傍には、前記リボン引き出し口から引き出される前記インクリボンの引き出し方向に突出すると共にその頂部から前記本体部の底面側にかけてテーパ状、または湾曲状の壁部が形成された突出部を有し、
当該インクリボンカセットがプリンタに装着された際に、前記プリンタから記録用紙を排紙する時において、前記突出部の前記壁部に前記記録用紙の端部が当接して、前記記録用紙を前記本体部の前記底面側に湾曲させることで、前記壁部が前記記録用紙の排紙時のガイド部を構成するようにした構成とした。
そのために、本発明のインクリボンカセットをプリンタに装着した状態において、排紙時の記録用紙が前記壁部に案内されて、紙ジャム等の問題なく、スムーズに排紙することができる。
【0010】
また、前記課題を解決するための第2の手段として、前記突出部は、前記リボン引き出し口から引き出される前記インクリボンの幅方向の左右端部寄りに形成し、前記記録用紙の印刷範囲から外れた非印刷範囲が前記壁部に当接するようにした。そのために、記録用紙を排紙時に、記録用紙の印刷範囲に前記壁部が当接しないので、印刷後の画像に傷等を付けることがない。
【0011】
また、前記課題を解決するための第3の手段として、前記突出部は、前記リボン引き出し口から引き出される前記インクリボンの幅方向の左右端部寄りに形成し、前記記録用紙の印刷範囲から外れた非印刷範囲が前記壁部に当接するような構成とした。そのために、記録用紙を排紙時に、記録用紙の印刷範囲に前記壁部が当接しないので、印刷後の画像に傷等を付けることがない。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のインクリボンカセットの一実施の形態を、図1〜図6に基づいて説明する。図1は本発明のインクリボンカセットの要部断面図であり、図2は図1の左側面図であり、図3は図1の上面図であり、図4は本発明のインクリボンカセットを装着した状態のプリンタの概略図であり、図5は本発明に係わる突出部の変形例の図であり、図6は本発明に係わる記録用紙を説明する図である。
【0013】
まず、本発明のインクリボンカセット1は、一方の面にインク面2aが形成されたインクリボン2を収納する略楕円形状の空洞部が形成された本体部3を有し、この本体部3には、インクリボン2の両端部を巻回した供給コア4と巻き取りコア5とが収納されている。
前記本体部3は、図1に示す斑点状に描いている側壁3aが相対向して一対形成され、この一対の側壁3aと、図示上下のケース3bとで内部が空洞に形成されている。また、インクリボン2を巻回する供給コア4と、巻取りコア5とは、一対の側壁3aに回転自在に支持されて取り付けられている。
【0014】
前記本体部3内の供給コア4の図示右側のケース3bには、供給コア4に巻回したインクリボン2を本体部3から外部に引き出し可能な、スリット状のリボン引き出し口3cが形成されている。
また、本体部3の上部から図示右方向の一方側に延びてリボン案内部6が形成されている。
このリボン案内部6は、上部に本体部3から延長形成されたケース3bと、下部に本体部3の側壁3aから突出するリボン摺接壁6aとで構成され、このリボン摺接壁6aと上部のケース3bに挟まれた間に、所定の隙間寸法から成るリボン走行溝6bが形成されている。
【0015】
前記リボン摺接壁6aの上面には、インクリボン2を矢印F方向に引き回し可能なリボン摺接面6cが形成されている。
前記リボン案内部6の図示右側の先端部には、リボン折り返し部7が形成され、このリボン折り返し部7には、回転自在の折り返しローラ8が配設されている。 前記リボン引き出し口3cから引き出されたインクリボン2は、折り返しローラ8で折り返されてリボン摺接面6cに引き回しされる。
【0016】
また、リボン引き出し口3c近傍の本体部3のケース3bには、リボン引き出し口3cから引き出されるインクリボン2の矢印Gの引き出し方向に突出する突出部9が形成されている。この突出部9は、略三角形状に形成され、頂部9aから本体部3の底面3d側にかけて、テーパ状の壁部9bが形成されている。
前記壁部9bは、テーパ状に限定されず、図5A、Bに示すように、湾曲状に形成されたものでも良い。
また、突出部9は、図2に示すように、リボン引き出し口3cから引き出されるインクリボン2の幅方向の左右端部寄りの2カ所に、寸法Hの間隔を有して形成されている。この寸法Hの間隔で形成された突出部9は、後述する記録用紙19の印刷範囲19cから外れた非印刷範囲19dが壁部9bに当接するようになっている。
【0017】
前記リボン引き出し口3cからリボン折り返し部7に引き出されたインクリボン2と、リボン摺接壁6aとの間には、後述するプリンタPに片持ち支持されたラインサーマルヘッド13が挿入可能なヘッド挿入部10が形成されている。
また、図3に示すインクリボンカセット1の上端面から若干突出する巻き取りコア5近傍には、位置決め突起11が突出形成されており、インクリボンカセット1をプリンタPに装着すると、位置決め突起11がプリンタPの位置決め孔に係合して、インクリボンカセット1が位置決めされるようになっている。
【0018】
前記インクリボン2は、巻き取りコア5の矢印E方向の回転で、リボン案内部6のリボン摺接面6c上を矢印F方向に牽引されるようになっている。そして、供給コア4に巻回されたインクリボン2は、リボン引き出し口3cから外部に一旦引き出しされて、ヘッド挿入部10の下を矢印G方向に引き回しされ、リボン折り返し部7である折り返しローラ8で折り返された状態から、リボン案内部6のリボン摺接面6c上を走行可能とし、リボン走行溝6bから再度本体部3内に引き入れられて、巻取りコア5に巻取り可能になっている。
【0019】
このような構成の本発明のインクリボカセット1を用いた、熱転写プリンタからなるプリンタPは、図4の概略図に示すように、インクリボンカセット1を装着可能なカセット装着部12を有し、このカセット装着部12には、ラインサーマルヘッド13が片持ち支持されて取り付けられており、このラインサーマルヘッド13は、ヘッド取付台13aにヘッド部材13bが取り付けられて構成されている。
また、ラインサーマルヘッド13の下部には、矢印Jの図示上下方向に往復移動可能で回転自在なプラテンローラ14が配設されている。
また、図4に示すプラテンローラ14の図示右側には、回転可能な紙送りローラ15と、この紙送りローラ15に圧接して回転自在の圧接ローラ16とが配設されている。この圧接ローラ16の回転中心は、紙送りローラ15の回転中心より若干図示左側に寄っている。
即ち、紙送りローラ15と圧接ローラ16のそれぞれの回転中心を結ぶ線Lは、紙送りローラ15から垂直に延びる基準線Kに対して略5度、図示左側に傾いた状態になっている。
【0020】
前記カセット装着部12の下部には、金属板等からなる底板17が設けられ、この底板17とカセット装着部12に装着されたインクリボンカセット1の底面3dとの間には、所定寸法の隙間17aが形成されている。また、隙間17aの図示左側には給排紙口18が形成され、図6に示すような記録用紙19を、給排紙口18から隙間17a給紙可能、または隙間17aから給排紙口18に排紙可能になっている。
前記記録用紙18は、図6に示すように、所定サイズのカット紙からなり、前端部19aと後端部19bとを有し、中央部の広い範囲に印刷範囲19cと、この印刷範囲19cから外れた図示上下の両端部寄りに非印刷範囲19d、19dとが形成されている。そして、プリンタPで記録用紙19に印刷すると、印刷範囲19cに所望の画像が印刷されるようになっている。
【0021】
前述したようなインクリボカセット1を用いて、プリンタPで記録用紙19に画像印刷するには、まず、プリンタPのカッセト装着部12にインクリボンカセット1を挿入して装着すると、ヘッド挿入部10に、ラインサーマルヘッド13が位置すると共に、ラインサーマルヘッド13の下部にプラテンローラ14が位置する。
また、本体部3のリボン引き出し口3cからリボン折り返し部7に引き出されたインクリボン2は、ラインサーマルヘッド13とプラテンローラ14との間に位置する。
【0022】
次に、記録用紙19の前端部19aを、給排紙口18から隙間17aに挿入して、矢印M方向に搬送すると、前端部19aは底板17上を案内されて、リボン引き出し口3cから引き出されたインクリボン2とプラテンローラ14の間を通過して、前端部19aは、紙送りローラ15と圧接ローラ16とに圧接狭持される。
【0023】
次に、プラテンローラ14を図示上方に移動させ、記録用紙19とインクリボン2とを介して、ラインサーマルヘッド13のヘッド部材13bに圧接狭持すると共に、ヘッド部材13bの複数の発熱素子(図示せず)を、印刷情報に基づいて選択的に発熱させる。
そして、巻取りコア5を矢印E方向に回転させると共に、紙送りローラ15を時計回り方向に回転させて、記録用紙19を搬送方向Mの下流側に搬送する。
すると、記録用紙19にインクリボン2のインクが転写されて、記録用紙19に所望の画像が印刷される。
【0024】
次に、印刷後の記録用紙19を給排紙口18側に排紙するには、プラテンローラ14をラインサーマルヘッド13から離間させて、記録用紙19の圧接状態を解除する。そして、紙送りローラ15を反時計回り方向に逆転させると、印刷後の記録用19の後端部19bが突出部9の壁部9bに当接して、本体部3の底面3d側に湾曲する。
即ち、プリンタPからの記録用紙19の排紙時において、突出部9の壁部9bに記録用紙19の後端部19bが当接して、記録用紙19を本体部3の底面3d側に湾曲させ、壁部9bが排紙時の記録用紙19のガイド部を構成するようになっている。
そのために、印刷後の記録用紙19を排紙する場合に、記録用紙19の後端部19bが、リボン引き出し口3c近傍のケース3bにぶつかったり、あるいは後端部19bがリボン引き出し口3c内に入り込んだりする弊害を防ぐことができる。
【0025】
また、突出部9は、図2に示すように、リボン引き出し口3cから引き出されるインクリボン2の幅方向の左右両端部寄りに、寸法Hの間隔を有して形成されており、この寸法Hの間隔は、印刷後の記録用紙19の印刷範囲19cの幅寸法より広く、記録用紙19の幅寸法Nより狭く形成されている。
そのために、排紙時の記録用紙19は、印刷範囲19cから外れた非印刷範囲19bが壁部9bに当接するようになっているので、印刷範囲19cに形成されて画像に傷等が付くことがない。
【0026】
前記突出部9の壁部3bにガイドされて、本体部3の底面3d側に戻された記録用紙19は、紙送りローラ15の反時計回り方向の回転で、後端部19bが給排紙口18から排紙されると共に、前端部19aが紙送りローラ15と圧接ローラ16の圧接狭持から外れる。
そして、給排紙口18から後端部19bが排紙された記録用紙19を、操作者が手作業で抜き取ることにより、印刷後の記録用紙19がプリンタPから排出されて、プリンタPを印刷前の待機状態にすることができる。
【0027】
前記記録用紙19の印刷範囲19cに印刷する画像がカラーの場合は、インクリボン2にマゼンダ、シアン、イエローの異なる色のインクが順番に形成され、このインクリボン2を用いて、プラテンローラ14の上下動を繰り返すと共に、紙送りローラ15を正転、及び逆転を繰り返して記録用紙19を往復移動させながら、記録用紙19にマゼンダ、シアン、イエローの順に重ね印刷すると、所望のカラー画像を印刷するようになっている。
このようなカラー印刷時の、記録用紙19を往復移動させる場合も、突出部9の壁部9bで、記録用紙19の後端部19bが、リボン引き出し口3c近傍のケース3bにぶつかったり、あるいはリボン引き出し口3c内に入り込んだりする弊害を防ぐことができる。
【0028】
また、プリンタPは、紙送りローラ15と圧接ローラ16とが、それぞれの回転中心を結ぶ線Lが、垂直に延びる基準線Kに対して略5度、図示左側に傾いているので、紙送りローラ15と圧接ローラ16とに圧接狭持した記録用紙19は、その後端部19bが水平状態に対して略5度下方に下がり、印刷後の排紙時、あるいはカラー印刷時の記録用紙19を給排紙口18側に戻す時に、後端部19bを突出部9の頂部9aより確実に下方に位置させることができる。
【0029】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明は、リボン引き出し口近傍には、リボン引き出し口から引き出されるインクリボンの引き出し方向に突出する突出部を有し、この突出部の頂部から前記本体部の底面側にかけてテーパ状、または湾曲状の壁部を形成したので、インクリボンカセットをプリンタに装着した状態において、印刷後の記録用紙19を排紙、あるいはカラー印刷時の記録用紙19を給排紙口18側に戻す時に、記録用紙の後端部が、リボン引き出し口近傍のケースにぶつかったり、リボン引き出し口に入り込むというような不具合を解消することができる。即ち、本発明のインクリボンカセットを用いることにより、排紙時、あるいはカラー印刷時の紙ジャム等をなくして、記録用紙に高品質の印刷を行うことができる。
【0030】
また、前記本体部がプリンタに装着されて、前記プリンタからの記録用紙の排紙時において、前記突出部の前記壁部に前記記録用紙の後端部が当接して、前記記録用紙を前記本体部の前記底面側に湾曲させ、前記壁部が排紙時の前記記録用紙のガイド部を構成するようにしたので、更に確実に排紙時、あるいはカラー印刷時の紙ジャム等をなくすることが可能なインクリボンカセットお提供できる。
【0031】
また、前記突出部は、前記リボン引き出し口から引き出される前記インクリボンの幅方向の左右端部寄りに形成し、前記記録用紙の印刷範囲から外れた非印刷範囲が前記壁部に当接するようにしたので、印刷範囲内に印刷された画像には壁部は当接せず、印刷画像に傷等を付けることがなく、印刷品質を低下させることのないインクリボンカセットを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関するインクリボンカセットの要部断面図である。
【図2】図1の左側側面図である。
【図3】図1の上面図である。
【図4】本発明のインクリボンカセットをプリンタに装着した概略図である。
【図5】本発明に係わる変形例を説明する要部拡大図である。
【図6】本発明に係わる記録用紙を説明する図である。
【図7】従来のインクリボンカセットの斜視図である。
【図8】従来のインクリボンカセットの要部断面図である。
【符号の説明】
1 本発明のインクリボンカセット
2 インクリボン
3 本体部
3a 側壁
3c リボン引き出し口
4 供給コア
5 巻取りコア
6 リボン案内部
7 リボン折り返し部
8 折り返しローラ
9 突出部
9a 頂部
9b 壁部
10 ヘッド挿入部
11 位置決め突起
18 記録用紙
19c 印刷範囲
19d 非印刷範囲
Claims (2)
- インクリボンを巻回した供給コアと巻き取りコアとを内部に収納する本体部と、この本体部から一方側に延びて形成されたリボン案内部と、このリボン案内部の先端部に形成したリボン折り返し部とを備え、前記インクリボンは、前記本体部のリボン引き出し口から外部に一旦引き出されて、前記リボン折り返し部で折り返された状態から前記リボン案内部を走行して再度前記本体部内に引き入れられて前記巻取りコアで巻き取り可能とされたインクリボンカセットであって、
前記供給コアと巻取りコアとは隣接して配設されると共に、前記リボン案内部は前記供給コアと巻取りコアの中心部を結ぶ線の延長線とほぼ平行に延びて形成され、前記リボン引き出し口は、前記本体部の底面より上方の前記一方側に形成され、前記リボン引き出し口近傍には、前記リボン引き出し口から引き出される前記インクリボンの引き出し方向に突出すると共にその頂部から前記本体部の底面側にかけてテーパ状、または湾曲状の壁部が形成された突出部を有し、
当該インクリボンカセットがプリンタに装着された際に、前記プリンタから記録用紙を排紙する時において、前記突出部の前記壁部に前記記録用紙の端部が当接して、前記記録用紙を前記本体部の前記底面側に湾曲させることで、前記壁部が前記記録用紙の排紙時のガイド部を構成するようにしたことを特徴とするインクリボンカセット。 - 前記突出部は、前記リボン引き出し口から引き出される前記インクリボンの幅方向の左右端部寄りに形成し、前記記録用紙の印刷範囲から外れた非印刷範囲が前記壁部に当接するようにしたことを特徴とする請求項1、または2記載のインクリボンカッセト。
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