JP4523685B2 - ラスタプロッタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェットプリンタ・プロッタなどのラスタプロッタに関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェットプロッタ・プリンタなどのラスタプロッタでは、作画に先立って図4(B)に示すように、用紙2の前後のエッジ2a,2d及び左右のエッジ2c,2bを検出し、これらの検出値に基づいて、用紙幅と用紙長を演算するとともに、作画開始点dx,dyを演算する。作画に移行すると、ラスタプロッタのコントローラは、予め設定された余白(マージン)mを形成して、作画開始点dx,dyから用紙2に画像4を作画する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ラスタプロッタでの作画において、ラスタプロッタの紙送りの機械的誤差により、用紙を縦方向に送ると、用紙は図4(A)に示す如く斜行し、用紙2に形成される画像4が、用紙の斜行に伴って、画像4の上部4aが下部4bに対して、X軸方向に、距離a程ずれてしまい、画像4の上下において左右のマージン長が異なってしまうことになる。
印刷業界では、インポジションプルーフなどで、用紙の表と裏の同一の重なり合う位置に作画を行うことがある。このような両面作画において、作画時、用紙が図4(A)に示すように斜行してしまうと、図5(A)に示す如く、用紙2の表面に、先端2a右エッジ2d及び予め設定された上下左右のマージンに基づいて、作画開始点を演算し、画像6を作画した後、用紙2を左右方向に裏返して、用紙2の裏面2eに画像6と同一の位置に、画像8を作画しても、用紙2の表面の画像6と、用紙2の裏面2eの画像8のそれぞれの前後のマージンの長さが異なるため、両画像6,8の作画位置が大きくD程ずれてしまうことになる。
本発明は上記問題点を解決することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、記録媒体を縦方向に送る記録媒体搬送手段と、記録媒体の搬送方向に対して直角方向に往復移動可能に取り付けられたキャリッジと、該キャリッジに取り付けられた記録ヘッドとを備え、縦方向に搬送される記録媒体に対して記録ヘッドを横方向に走査し記録媒体に作画を行うようにしたラスタプロッタにおいて、前記キャリッジに記録媒体のエッジを検出する光反射型センサを設け、作画前の記録媒体サイズ検出動作において、前記キャリッジを前記記録媒体を横切る方向に移動する一方、記録媒体を縦方向に移動し、前記センサにより、記録媒体の前後の任意の位置における左右のエッジを検出し、そのエッジ位置の平均値を記録媒体の左右のエッジ位置とし、該左右のエッジ位置を基準として作画スタート位置を設定し、記録媒体を裏返して記録媒体の表と裏の同一の位置に作画をするときの、作画媒体の斜行により生じる表と裏の作画のズレを二分の一に減少させるようにしたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付した図面を参照して詳細に説明する。
図2において、12はインクジェットプロッタ(プリンタ)から成るラスタプロッタであり、プラテン14(作画プレート)及びその前後に配設された用紙ガイド16,18が機体に固設されている。
【0006】
ラスタプロッタ12の機体には、図2中、紙面垂直方向に延びるレール20が架設され、該レール20にキャリッジ22がコロを介して移動可能にとりつけられている。前記キャリッジ22には、インクジェット型記録ヘッド24が取り付けられ、該ヘッド24の移動経路と前記プラテン14とは平行に対向している。前記レール20には、アーム(図示省略)を介して加圧ローラ26が回転自在に支承され、該加圧ローラ26は、機体に支承された駆動ローラ28にスプリングの弾力によって圧接している。
【0007】
30は、光反射型の物体検出センサから成るヘッド側センサであり、前記キャリッジ22に取り付けられている。32は、用紙ガイド16の下側に取り付けられた光反射型の物体検出センサから成るリヤセンサであり、駆動ローラ28に対して、用紙搬送経路の上流側に位置している。前記リヤセンサ32の検出部は、用紙ガイド16に設けられた穴に対向し、該穴を通じて用紙ガイド16上の用紙を検出するように構成されている。前記キャリッジ22には、カッター機構34が搭載されている。
【0008】
用紙ガイド16,18上に用紙2をセットする場合には、加圧ローラ26を上昇させた状態で、用紙2を加圧ローラ26と駆動ローラ28間に挿入し、用紙2の右側縁を、用紙ガイド16,18の側部に設けた用紙セットフィン(図示省略)に合わせ、用紙の右側縁をレール20の長手方向に対して直角な基準位置に合わせ且つ、用紙の先端を駆動ローラ28の下流側のセット位置に合わせる。次に、加圧ローラ26を下降して、用紙2を駆動ローラ28と加圧ローラとで挟持し、用紙2のセットを完了する。
【0009】
上記した構成において、コントローラは、後述する用紙サイズ検出動作を行った後、作画動作に移行する。コントローラは、用紙サイズ情報に基づいて用紙2上の作画開始点を演算し、この作画開始点から作画を開始する。作画が開始されると、用紙2は、駆動ローラ28の間欠回転により、図2中、左方向に送られる。一方、記録ヘッド24は、レール20に沿って用紙2を横切る方向に往復移動し、記録ヘッド24のノズルから吐出されるインク滴により、用紙2に作画が行われる。
次に、作画に先立って行われる用紙サイズ検出動作について図1に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、コントローラは、用紙セット位置から用紙2を順方向Fに送り、用紙2の後端をセンサ32によって検出して、そのY軸上の位置データをメモリに記憶し(ステップ1)、用紙2の後端2dをヘッド側センサ30に対して、Y軸上に10cm後方に離れた位置に移動する。
【0010】
次に、コントローラは、キャリッジ22を図3中、右側の待機位置から、左方向に移動し、用紙2の後部(後端2dから10cm中に入った位置)の右端をヘッド側センサ30によって検出し、その位置データをメモリに記憶する(ステップ2)。次にコントローラは、キャリッジ22を更に図4中、左方向に移動して、ヘッド側センサ30により、用紙2の後部の左端を検出して、その位置データをメモリに記憶する(ステップ3)。
【0011】
次に、コントローラは、用紙2をバックフィードし、用紙2を、ヘッド側センサ30の用紙先端2aの検出信号に基づき、セット位置まで移動する(ステップ4)。このセット位置は、用紙の先端エッジ2aが、ヘッド側センサ30に対してY軸方向に10cm手前に位置するところに設定されている。次に、コントローラは、キャリッジ22を移動し、ヘッド側センサ30により、用紙の前部(先端エッジ2aから10cm中に離れた位置)の右エッジを検出し、そのX軸上の位置データをメモリに記憶する(ステップ5)。
【0012】
次に、コントローラは、キャリッジ22を移動して、ヘッド側センサ30により、用紙2の前部の左エッジを検出し、そのX軸上の位置データをメモリに記憶する(ステップ6)。次に、コントローラは、キャリッジ22を用紙の中央に移動し、該位置において、用紙2をバックフィードし、ヘッド側センサ30によって、用紙2の先端エッジ2aを検出し、そのY軸上の位置データをメモリに記憶する(ステップ7)。
【0013】
次に、コントローラは、左右の測定エッジ値の前後の平均値即ち、左エッジの前後の測定値e1,e2の平均値と、右エッジe3,e4の平均値を計算する。次に、コントローラは、求めた左右のエッジの平均値(e1+e2)/2と(e3+e4)/2を新しい左右のエッジ位置に更新する(ステップ9)。作画時、コントローラは、新しい左右のエッジ位置を基準として、作画スタート位置を設定することにより、図5(B)に示す、表裏の画像6,8の位置の最大ズレDが1/2となる。
【0014】
【発明の効果】
本発明は上述の如く構成したので、用紙を裏返して用紙の表と裏の同一位置に作画をする場合において、表と裏の作画のズレを最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】用紙の左右端検出動作を示すフローチャートである。
【図2】ラスタプロッタの概略側面図である。
【図3】ラスタプロッタの平面説明図である。
【図4】従来技術の説明図である。
【図5】従来技術の平面説明図である。
【符号の説明】
2 用紙
2a 先端エッジ
2b 右エッジ
2c 左エッジ
2d 後端エッジ
4 画像
8 画像
12 ラスタプロッタ
14 プラテン
16 用紙ガイド
18 用紙ガイド
20 レール
22 キャリッジ
24 記録ヘッド
26 加圧ローラ
28 駆動ローラ
30 ヘッド側センサ
32 リアセンサ
34 カッター機構
Claims (1)
- 記録媒体を縦方向に送る記録媒体搬送手段と、記録媒体の搬送方向に対して直角方向に往復移動可能に取り付けられたキャリッジと、該キャリッジに取り付けられた記録ヘッドとを備え、縦方向に搬送される記録媒体に対して記録ヘッドを横方向に走査し記録媒体に作画を行うようにしたラスタプロッタにおいて、前記キャリッジに記録媒体のエッジを検出する光反射型センサを設け、作画前の記録媒体サイズ検出動作において、前記キャリッジを前記記録媒体を横切る方向に移動する一方、記録媒体を縦方向に移動し、前記センサにより、記録媒体の前後の任意の位置における左右のエッジを検出し、そのエッジ位置の平均値を記録媒体の左右のエッジ位置とし、該左右のエッジ位置を基準として作画スタート位置を設定し、記録媒体を裏返して記録媒体の表と裏の同一の位置に作画をするときの、作画媒体の斜行により生じる表と裏の作画のズレを二分の一に減少させるようにしたことを特徴とするラスタプロッタ。
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JP29673899A JP4523685B2 (ja) | 1999-10-19 | 1999-10-19 | ラスタプロッタ |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JP2001113806A JP2001113806A (ja) | 2001-04-24 |
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ID=17837473
Family Applications (1)
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JP29673899A Expired - Fee Related JP4523685B2 (ja) | 1999-10-19 | 1999-10-19 | ラスタプロッタ |
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---|---|---|---|---|
JPH0422668A (ja) * | 1990-05-18 | 1992-01-27 | Seiko Epson Corp | 用紙幅検出装置付きプリンタシステム |
JPH07237398A (ja) * | 1994-02-28 | 1995-09-12 | Mutoh Ind Ltd | プロッタ |
JPH10319674A (ja) * | 1997-05-19 | 1998-12-04 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JPH11170640A (ja) * | 1997-12-15 | 1999-06-29 | Alps Electric Co Ltd | プリンタにおける記録媒体搬送方法およびプリンタ |
-
1999
- 1999-10-19 JP JP29673899A patent/JP4523685B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
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