JPS582608Y2 - タイプライタ等における用紙のたるみ防止装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、タイプライタ等における用紙のたるみ防止
装置に関するものである。

従来、単票への印字と連続用紙への印字とを選択的に行
なわせるかあるいは同時に行なわせるようにしたものに
おいて、連続用紙への印字はかなり長時間にわたって行
ないうるものの単票はかなり繁頻に挿入しなげればなら
ないものである。

しかるに、単票の挿入時にプラテンを退避させる必要が
あるものであるが、そのプラテンに連続用紙を巻回しで
ある場合には連続用紙にたるみが生じて印字位置の狂い
等の不都合なことが生じ易い。

この考案は、このような点に鑑みなされたもので、連続
用紙にたるみの生じることのないタイプライタ等におけ
る用紙のたるみ防止装置を得ることを目的とする。

この考案は、印字ヘッドに対向するプラテンに連続用紙
を巻回するとともに前記印字ヘッドとプラテンとの間に
単票を挿入しうるようにしたものにおいて、前記プラテ
ンを保持するプラテンフレームをそのプラテンが前記印
字ヘッドと離反する方向に進退自在に設け、このプラテ
ンフレームに応動する案内アームを設け、この案内アー
ムに前記プラテンの移動により生じた前記連続用紙のた
るみを吸収するようその連続用紙の張設方向と交叉する
方向に移動する接合部を設けたことを特徴とするもので
ある。

この考案の実施例を図面に基いて説明する。

まず、ベース１には二本の固定ピン２，３が取付けられ
、これらの固定ピン２，３に長孔４，５を嵌合させてプ
ラテンフレーム６が左右に移動自在に設けられている。

□このプラテンフレーム６には所定幅の案内切欠７を有
する案内板８が固定されている。

前記案内切欠７には軸９に固着された偏心カム１０が嵌
め込まれている。

そして、前記プラテンフレーム６の左側上部には図示し
ない印字ヘッドに対向するプラテン１１の軸１２を保持
するプラテン保持部１３が形成され、左側部には押えロ
ーラ１４を保持するアーム１５が回動自在に取付けられ
る突出部１６が形成され、右側にはピン１７が固着され
ている。

しかして、前記ベース１の右側にはホルダー１８で保持
されたトラクタ１９が設けられ、このトラクタ１９には
連続用紙２０を駆動する二個のスプロケットホイール２
１が取付けられている。

前記連続用紙２０は前記プラテン１１に巻回されている
。

ついで、前記ベース１に固定されたピン２２に案内アー
ム２３が回動自在に取付けられ、この案内アーム２３は
引張ばね２４で反時計方向に付勢されているとともに前
記ピン１７に接合して位置決めされている。

そして、前記案内アーム２３の先端には前記連続用紙２
０に接合する接合部となるローラ２５が取付げられてい
る。

つぎに、前記ベース１の左側には二本のガイド軸２６，
２７が平行に設けられ、これらのガイド軸２６，２７に
はキャリヤフレーム２８が往復動自在に取付けられてい
る。

このキャリヤフレーム２８には、とくに図示しないが印
字機構が内蔵されているとともに、上部にはリボンカー
トリッジ２９が取付けられている。

また、前記ベース１の左側両側には二枚の保持金具３０
が固着されているとともに後方上部には保持金具３１が
水平に設けられ、この保持金具３１にはボス３２を介し
て前記保持金具３０にはピン３３を介してインサータ３
４が取付けられている。

このインサータ３４には単票３５を送る送りローラ３６
とその単票３５のためのガイド板３７とが設けられてい
る。

ついで、前記プラテンフレーム６の突出部１６には、ピ
ン３８が固着され、このピン３８と前記アーム１５に設
けられたピン３９との間には、ねじ９ばね４０が懸は渡
されている。

このねじりばね４０により前記アーム１５は時計方向に
付勢されているとともに前記保持金具３０に固定された
ピン４１に係脱自在に設けられている。

このような構成において、印字可能な状態は単票３５の
みへの印字一連続用紙２０のみへの印字、単票３５と連
続用紙２０とへの同時印字の三つの態様がある。

これらのうち、単票３５を使用する場合について説明す
ると、まず、偏心カム１０を回転させてプラテンフレー
ム６を右側へ移動させる。

これにより、アーム１５を保持している軸４２も右側へ
移動する。

しかしながら−アーム１５はピン４１に干渉してその動
きを止められるので、軸４２を中心に反時計方向に回転
し、そのアーム１５に取付けられた押えローラ１４は右
方へ移動するプラテン１１からさらに離反する。

そして、ねじりばね４０についてみれば、軸４２とピン
３８，３９との三者の関係においてプツトポイントを越
えるた、め、アーム１５を反時計方向に付勢し、押えロ
ーラ１４．がプラテン１１から離反した状態を継続する
。

したがって、送りローラ３６の下方には直線的な空間部
が形成され、ガイド板３７から差し込まれた単票３５は
簡単に挿入される。

このようにして単票３５を挿入してから再ヒ偏心カム１
０を回してプラテンフレーム６を原位置に復帰させると
、プラテン１１も原位置に戻り、かつ、アーム１５を手
で押すとねじりばね４０が逆方向に働いて押えローラ１
４が単票３５をプラテン１１に圧接させる。

このようにして単票３５０セツトが終了し、キャリヤフ
レーム２８が往復動して単票３５への印字がなされる。

しかして、連続用紙２００セツトも同様になされるが、
この連続用紙２０をセットした状態において単票３５を
装置することは繁頻に行なわれるが、この場合、プラテ
ンフレーム６が右方へ移動してプラテン１１が右方へ退
避したとき、ピン１７が案内アーム２３を押してその案
内アーム２３を時計方向へ回動させる。

これにより、ローラ２５が連続用紙２０を押し上げ、プ
ラテン１１が後退することにより生じる連続用紙２０の
たるみを吸収し、常に緊張状態に維持する。

また、偏心カム１０によりプラテンフレーム６を左方へ
戻したとき案内アーム２３は引張ばね２４で付勢されて
いるため、反時計方向へ復帰回動し、正常状態になる。

この考案は、上述のようにプラテンを保持するプラテン
フレームを進退自在に設けて単票挿入時にプラテンを退
避させるようにしたものにおいて。

そのプラテンフレームに応動する案内アームを設けてこ
の案内アームに取付けられた接合部を連続用紙に接合さ
せてたるみをとるようにしたので、連続用紙がセットさ
れている状態で単票の挿入を行なう場合にプラテンを動
かしても連続用紙にたるみが生じることがなく、これに
より、印字位置の狂いが生じたり、駆動状態が悪化した
りすることを未然に防止すること、り：できるものであ
る。

【図面の簡単な説明】 図面はこの考案の実施例を示す側面図である。 ６・・・・・・プラテンフレーム １１・・・・・・プ
ラテン２０・・・・・・連続用紙、２３・・・・・・案
内アーム ２５・・・・・・ローラ（接合部）、３５・
・・・・・単票。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ゛印字ヘッドに対向するプラテンに連続用紙を巻回する
   とともに前記印字ヘッドとプラテンとの間に単票を挿入
   しうるようにしたものにおいて、前記プラテンを保持す
   るプラテンフレームをそのプラテンが前記印字ヘッドと
   離反する方向に進退自在に設け、このプラテンフレーム
   に応動する案内アームを設け、この案内アームに前記プ
   ラテンの移動により生じた前記連続用紙のたるみを吸収
   するようその連続用紙の張設方向と交叉する方向に移動
   する被合部を設けたことを特徴とするタイプライタ等に
   おける用紙のたるみ防止装置