JPH07319453A - ピアノの止音装置 - Google Patents

ピアノの止音装置

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JPH07319453A
JPH07319453A JP6115484A JP11548494A JPH07319453A JP H07319453 A JPH07319453 A JP H07319453A JP 6115484 A JP6115484 A JP 6115484A JP 11548494 A JP11548494 A JP 11548494A JP H07319453 A JPH07319453 A JP H07319453A
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damper
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sound deadening
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Tsutomu Kihara
努 木原
Michinori Abe
岐令 阿部
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダンパストップレールを変位させることによ
り、打弦動作時にハンマシャンクの移動を阻止して止音
を行なうピアノの止音装置において、止音時のハンマシ
ャンクの停止位置を所望の位置に設定できるようにす
る。 【構成】 ダンパストップレール50に固定ねじ64を
介して基台60を突設し、基台60の上に止音時の衝撃
を吸収する緩衝材58を設ける。またダンパストップレ
ール50は、支持軸52を介して、アクション機構内部
のダンパ停止位置に回転自在に設ける。この結果、支持
軸52を外部操作によって回動させることにより、基台
60及び緩衝材58からなる止音部材を、打弦動作時に
ハンマシャンクに当接する止音位置と止音位置から退避
した退避位置とのいずれかに位置決めできる。また、基
台60のダンパストップレール50からの突出量は、固
定ねじ64により調整できるため、止音時のハンマシャ
ンクの停止位置を調整できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、押鍵に基づくハンマの
打弦動作時に、ハンマシャンクの移動を阻止して、ハン
マの打弦による発音を防止する、ピアノの止音装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、アコースティックピアノに電
子音源を組み合わせて、ハンマの打弦による通常のアコ
ースティック演奏モードに加え、電子音源による演奏モ
ードにも切り換え可能な複合ピアノが提案されている。
【0003】そして、この種の複合ピアノにおいては、
通常、電子音源を使った演奏時に、ハンマの打弦による
発音を防止する止音装置として、ハンマの打弦動作時に
ハンマシャンクに当接されて、ハンマシャンクの移動を
停止させ、ハンマによる打弦を阻止するハンマストップ
レールが使用されている。
【0004】ところでこうしたハンマストップレール
は、打弦を行なうためのハンマや弦の振動を抑えるため
のダンパを押鍵に応じて変位させるアクション機構内部
に設ける必要があり、このためには、従来のアクション
機構に、更にハンマストップレールを支持するための機
構や、ハンマストップレールを、打弦動作時にハンマに
当接可能な止音位置と、打弦動作時にハンマに当接せず
打弦を許可する退避位置とに変位させるための機構を別
途設けなければならない。
【0005】そこで、近年では、こうしたハンマストッ
プレールとしての機能を、従来よりアクション機構内部
に設けられているダンパストップレールに持たせること
も考えられている。すなわち、ダンパストップレール
は、打弦後の弦の振動を抑えるためのダンパが弦から離
間されたときに、ダンパを支持するダンパレバーワイヤ
に当接して、ダンパを所定の停止位置で停止させるため
のものであるが、従来では、アップライトピアノのよう
にダンパとハンマとが弦に対して同一方向に配設された
ピアノにおいては、このダンパストップレールをハンマ
側に変位させれば、ダンパストップレールにより、打弦
動作時のハンマの移動を阻止することができることに着
目し、ダンパストップレールを回転させて、ダンパレバ
ーワイヤへの当接面を変化させることにより、ハンマシ
ャンクとの対向面を、打弦時にハンマシャンクに当接す
る止音位置と、打弦時にハンマシャンクに当接しない退
避位置とのいずれかに切替可能にすることが考えられて
いる。
【0006】そして、このようにダンパストップレール
にハンマストップレールとしての機能を持たせた場合に
は、ハンマストップレールやその支持機構等を別途設け
ることなく止音装置を実現できるため、止音のためにハ
ンマストップレールを設ける場合に比べて、部品点数,
組み付け時の作業工数を低減でき、コストダウンを図る
ことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにダンパストップレールを回転させることにより、
ダンパストップレールのハンマシャンクとの対向面を変
位させるようにした場合、止音時のハンマの停止位置
は、ダンパストップレールの大きさ、回転軸の位置等に
よって固定されてしまい、止音時のハンマの停止位置を
調整することができないといった問題があった。
【0008】このため、ダンパストップレールを止音位
置に回動させた場合に、ハンマシャンクを所望の位置で
停止させることができずに、ハンマが弦に当たってしま
うとか、逆に、押鍵後、ハンマシャンクを早く停止し過
ぎて、鍵盤のタッチ感が悪くなるといった問題があっ
た。
【0009】つまり、打弦動作時にハンマシャンクの移
動を停止させて止音を行なう場合、ハンマシャンクの移
動の停止によって、鍵盤のタッチ感に影響を与えること
がないようにすることが望ましく、そのためには、ハン
マが弦に当接する直前まで、ハンマシャンクを通常通り
に移動させる必要があるが、上記のようにダンパストッ
プレールを単に回転させるようにした場合には、止音時
のハンマシャンクの停止位置をダンパストップレールの
組み付け後に調整することができないため、良好な止音
装置として機能しないことがあった。
【0010】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
ので、上記のようにダンパストップレールを変位させる
ことにより、打弦動作時にハンマシャンクの移動を阻止
して止音を行なうピアノの止音装置において、止音時の
ハンマシャンクの停止位置を所望の位置に設定できるよ
うにすることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1に記載の発明は、発音のための複
数の弦が略平行に配設されると共に、押鍵に基づき各弦
を打弦するハンマと、該ハンマによる打弦時に弦から離
間され、打弦後に弦に当接されて弦の振動を抑制するダ
ンパとが、各弦毎に、各弦に対して同一方向から当接・
離間可能に配設され、しかも、各ダンパを夫々支持する
ダンパレバーワイヤと各ハンマを夫々支持するハンマシ
ャンクとの間に、ハンマによる打弦時にダンパが弦から
離間されたときに上記ダンパレバーワイヤに当接してダ
ンパを所定の停止位置で停止させる長尺状のダンパスト
ップレールが配設されたピアノにおいて、上記各ハンマ
が打弦動作を開始してから実際に打弦を行なうまでの間
に、該ハンマを支持するハンマシャンクに当接して、該
ハンマによる打弦を阻止する止音装置であって、上記ダ
ンパストップレールを、該ダンパストップレールの長手
方向に沿った所定の軸を中心に回動可能に支持する支持
部材と、上記ダンパストップレールに突設され、上記ダ
ンパストップレールが所定の回動位置にあるときに上記
ハンマシャンクに当接可能な止音位置に配設されて、上
記ハンマによる打弦を阻止する止音部材と、外部操作に
よって、上記ダンパストップレールを回動させて、上記
止音部材を上記止音位置と上記止音位置から退避して上
記ハンマによる打弦を許可する退避位置とのいずれかに
位置決めする回動機構と、上記止音部材の上記ダンパス
トップレールからの突出量を調節するための調節部材と
を備えたことを特徴としている。
【0012】また請求項2に記載の発明は、請求項1に
記載の装置と同様、発音のための複数の弦が略平行に配
設されると共に、押鍵に基づき各弦を打弦するハンマ
と、該ハンマによる打弦時に弦から離間され、打弦後に
弦に当接されて弦の振動を抑制するダンパとが、各弦毎
に、各弦に対して同一方向から当接・離間可能に配設さ
れ、しかも、各ダンパを夫々支持するダンパレバーワイ
ヤと各ハンマを夫々支持するハンマシャンクとの間に、
ハンマによる打弦時にダンパが弦から離間されたときに
上記ダンパレバーワイヤに当接してダンパを所定の停止
位置で停止させる長尺状のダンパストップレールが配設
されたピアノにおいて、各ハンマが打弦動作を開始して
から実際に打弦を行なうまでの間に、該ハンマを支持す
るハンマシャンクに当接して、該ハンマによる打弦を阻
止する止音装置であって、上記ダンパストップレールの
上記ダンパレバーワイヤへの当接面とは反対側側面を、
上記ハンマシャンクに当接して上記ハンマシャンクの移
動を阻止するための止音部とし、更に、上記ダンパスト
ップレールを、上記ダンパレバーワイヤ側或は上記ハン
マシャンク側へとスライド可能に支持する支持機構と、
外部操作によって、上記ダンパストップレールをスライ
ドさせて、上記止音部が上記ハンマシャンクに当接して
上記ハンマシャンクの移動を阻止する止音位置と、上記
止音部が上記ハンマシャンクに当接しない退避位置との
いずれかに位置決めするスライド機構とを備えたことを
特徴としている。
【0013】
【作用】上記のように構成された請求項1に記載のピア
ノの止音装置においては、ダンパストップレールが、支
持部材により、ダンパストップレールの長手方向に沿っ
た所定の軸を中心に回動可能に支持されている。そし
て、ダンパストップレールには、ハンマシャンクに当接
してハンマによる打弦を阻止する止音部材が突設されて
おり、回動機構が、外部操作に応じて、ダンパストップ
レールを回動させて、止音部材をハンマシャンクに当接
する止音位置とこの止音位置から退避してハンマによる
打弦を許可する退避位置とのいずれかに位置決めする。
また、止音部材のダンパストップレールからの突出量
は、調整部材により調整できるようにされている。
【0014】つまり、本発明の止音装置においては、外
部操作によってダンパストップレールを回動させること
により、ダンパストップレールに突設された止音部材
を、止音位置と退避位置とのいずれかに位置決めできる
ようにされており、しかも止音部材のダンパストップレ
ールからの突出量を調整部材を介して調整することによ
り、打弦動作時に止音部材がハンマシャンクに当接して
ハンマの移動を阻止する際のハンマシャンクの停止位置
を調整できるようにされている。
【0015】一方、請求項2に記載のピアノの止音装置
においては、ダンパストップレールのダンパレバーワイ
ヤへの当接面とは反対側側面が、ハンマシャンクに当接
してハンマシャンクの移動を阻止するための止音部とさ
れており、ダンパストップレールは、支持機構により、
ダンパレバーワイヤ側或はハンマシャンク側へとスライ
ド可能に支持されている。そして、ダンパストップレー
ルは、外部操作によって動作するスライド機構を介し
て、ダンパレバーワイヤ側或はハンマシャンク側へとス
ライドされて、止音部がハンマシャンクに当接してハン
マシャンクの移動を阻止する止音位置と、止音部がハン
マシャンクに当接しない退避位置とのいずれかに位置決
めされる。
【0016】つまり本発明の止音装置は、請求項1に記
載の装置のように、ダンパストップレールを回転させる
のではなく、ダンパストップレールをダンパワイヤ側或
はハンマシャンク側へのスライドさせることにより、ダ
ンパストップレールのハンマシャンク側側面(つまり止
音部)を、止音位置と退避位置とに位置決めできるよう
にされている。
【0017】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。まず図2は、本発明が適用された第1実施例のアッ
プライトピアノのアクション機構の概略構成を表わす断
面図である。尚、本実施例のアップライトピアノは、図
示しない電子音源を備え、鍵盤の操作によって電子音源
から演奏音を発生できるようにされた複合ピアノであ
り、電子音源からの演奏音を、外部に放音することなく
ヘッドホンを介して聴くことができるようにされてい
る。
【0018】図2に示すようにアクション機構は、演奏
者の操作によって揺動する鍵11と、鍵11が押される
と上昇するキャプスタンスクリュー12と、ウイッペン
フレンジ13を介してセンターレール14に回動可能に
支持され、キャプスタンスクリュー12の上昇によって
上向きに回動するウイッペン15と、ウイッペン15に
回動可能に連結され、ジャックテール17aがレギュレ
チングボタン16に当接するまでウイッペン15と共に
上昇するジャック17と、ジャック17に対して当接・
離間すると共に、センターレール14に固着されたバッ
トフレンジ18aのセンターピン18bに回動可能に支
持されるバット18と、バット18に連結され、バット
18がジャック17により突き上げられると反時計回り
に回動するハンマシャンク21と、ハンマシャンク21
と直交する方向へ突出するようバット18に突設された
キャッチャシャンク19と、キャッチャシャンク19の
先端に装着されたキャッチャ20と、ハンマシャンク2
1の先端に装着されたハンマ23と、ハンマ23によっ
て叩かれる弦25と、打弦後に揺り戻したハンマシャン
ク21の側部と当接してハンマ23の振動を緩和する緩
衝部28aを装着したハンマレール28とを備えてい
る。
【0019】またセンターレール14には、打弦後の弦
25の振動を抑えるダンパ装置の支持部材30が取り付
けられている。ダンパ装置は、支持部材30の固定軸3
0aにより、弦25に向けて揺動可能に支持されたダン
パレバー32と、ダンパレバー32の上端部から伸びた
ダンパレバーワイヤ34と、ダンパレバーワイヤ34の
先端に取り付けられ、弦25に当接するフェルト36が
設けられたダンパヘッド38と、ダンパレバー32の上
端部と支持部材30とに夫々端部が固定され、ダンパレ
バー32をダンパヘッド38のフェルト36が弦25に
当接する方向に付勢するダンパレバースプリング40
と、ウイッペン15のキャプスタンスクリュー12とは
反対側の端部に設けられ、ウイッペン15の回動に応じ
てダンパレバー32の下端部に当接するダンパスプーン
42とから構成されている。
【0020】また、ハンマシャンク21とダンパレバー
ワイヤ34との間には、押鍵によりダンパレバー32が
ダンパヘッド38を弦25から離間させる方向(図中右
方向)に回転した際に、ダンパレバーワイヤ34に当接
して、その回転を停止させるダンパストップレール50
が設けられている。
【0021】このダンパストップレール50は、当該ア
ップライトピアノの各音階のダンパレバーワイヤ34の
移動を阻止できるように長尺状に形成され、ピアノの幅
方向(鍵の配列方向)に全音域に渡って配設されてい
る。また、ダンパストップレール50の断面は長方形に
なっており、更に、長手方向両端には、図1,図3に示
す如く、ダンパストップレール50を、アクションブラ
ケット70に回動可能に固定するための支持軸52が突
設されている。
【0022】なお、アクションブラケット70は、セン
ターレール14やハンマレール28を固定するために、
当該アップライトピアノの鍵の配列方向に沿った複数箇
所(例えば左右両端とその中央部の3箇所)に設けられ
たものであり、ダンパストップレール50は、支持軸5
2を介して、左右両端のアクションブラケット70に回
動自在に固定されている。つまり本実施例では、支持軸
52及びアクションブラケット70が、ダンパストップ
レール50を回動可能に支持する支持部材として機能す
る。
【0023】次に、図1に示す如く、ダンパストップレ
ール50の支持軸52が突設された左右端面と各々直交
する4つの側面のうち、断面長手方向の一方の側面に
は、当該側面がハンマシャンク21と対向する位置に配
設されたときに、ハンマシャンク21に当接されて、ハ
ンマ23の移動を阻止する、基台60及び緩衝材58か
らなる止音部材が突設されている。
【0024】また、ダンパストップレール50の、基台
60及び緩衝材58からなる止音部材との反対側側面及
びこの側面と直交する一方の側面は、ダンパレバーワイ
ヤ34に当接してその移動を阻止する際の、ダンパレバ
ーワイヤ34への当接面とされており、その表面には衝
撃緩衝用の緩衝材54,56が設けられている。なお、
緩衝材54,56,58は、ダンパレバーワイヤ34或
はハンマシャンク21が当接された際の衝撃を吸収する
ためのものであり、クッションフェルト、或は、ゴム,
合成樹脂等からなる弾性材により形成されている。
【0025】また次に、止音部材を構成する基台60
は、ダンパストップレール50と略同じ長さの板材から
なっており、その板面には、ダンパストップレール50
に固定するための複数の取付け孔60aが、当該基台6
0の長手方向に沿って略等間隔に穿設されている。
【0026】そして、基台60は、これら各取付け孔6
0aに固定ねじ64を挿通し、この挿通された各固定ね
じ64の周囲にコイルスプリング62を配設して、コイ
ルスプリング62をダンパストップレール50との間で
挟持させ、更に、各固定ねじ64をダンパストップレー
ル50に穿設された取付け孔50aに螺入する、といっ
た手順でダンパストップレール50に固定されている。
つまり、本実施例では、基台60のダンパストップレー
ル50からの突出量を、固定ねじ64のダンパストップ
レール50の取付け孔50aへの螺入量によって調整で
きるようにされており、この固定ねじ64とコイルスプ
リング62とが、止音部材のダンパストップレール50
からの突出量を調節する調節部材として機能する。
【0027】一方、図3に示す如く、ダンパストップレ
ール50の左右両端から突出された支持軸52のうち、
一方の支持軸52は、アクションブラケット70から更
に突出されており、その端部には、ダンパストップレー
ル50を支持軸52を中心に回動させるためのアーム7
2が固定されている。このアーム72は、長尺状の板材
からなっており、その略中心位置にて支持軸52に固定
されている。
【0028】そして、アーム72の両端には、各端部を
同一方向に引っ張るためのコイルスプリング74及びワ
イヤ76が夫々取り付けられている。また、ワイヤ76
は、一端が固定部材78aを介してアップライトピアノ
の側板に固定されたチューブ78bに収納されており、
更にこのチューブ78bの他端では、アップライトピア
ノの棚板下面に設けられた図示しない操作レバーに接続
されている。従って、本実施例では、この操作レバーを
操作することにより、固定部材78aからアーム72ま
でのワイヤ76の長さ、換言すれば、支持軸52(つま
りダンパストップレール50)の回動位置を調整でき
る。
【0029】なお、本実施例では、上記操作レバーの操
作によって、ダンパストップレール50を略90度回転
させることにより、ダンパストップレール50の回動位
置を、基台60及び緩衝材58からなる止音部材が支持
軸52に対して下方に位置し、この止音部材が突設され
た側面と直交する側面に設けられた緩衝材56がダンパ
レバーワイヤ34と対向する図4に実線で示す退避位置
と、基台60及び緩衝材58からなる止音部材がハンマ
シャンク21と対向し、止音部材とは反対側側面に設け
られた緩衝材54がダンパレバーワイヤ34と対向する
図4に点線で示す止音位置とのいずれかに切り替えるこ
とができるようにされている。つまり、本実施例では、
操作レバーの操作によってダンパストップレール50を
回動させる、アーム72,コイルスプリング74,ワイ
ヤ76が、止音部材を止音位置と退避位置とのいずれか
に位置決めする回動機構として機能する。
【0030】以上説明したように、本実施例の止音装置
においては、操作レバーを操作することにより、ダンパ
ストップレール50を回動させて、ダンパストップレー
ル50に突設された止音部材を、ハンマシャンク21と
対向して打弦動作時にハンマシャンク21に当接可能な
止音位置と、この止音位置から退避して打弦動作時にハ
ンマシャンク21に当接しない退避位置とのいずれかに
位置決めできるようにされている。また、止音部材を構
成する基台60のダンパストップレール50からの突出
量は、基台60をダンパストップレール50に固定する
固定ねじ64のダンパストップレール50の取付け孔5
0aへの螺入量によって調整できるようにされている。
【0031】従って、本実施例によれば、ダンパストッ
プレール50にハンマストップレールとしての機能を持
たせることにより、装置構成を簡素化することができる
だけでなく、止音部材を止音位置に位置決めした際のハ
ンマシャンク21への当接位置、つまり止音時のハンマ
シャンクの停止位置を、固定ねじ64により簡単に調整
できる。このため、止音時のハンマシャンクの停止位置
を、鍵盤のタッチ感を悪化させることなく、ハンマ23
による打弦を確実に防止可能な最適位置に設定すること
ができるようになる。
【0032】また、本実施例のような止音装置によれ
ば、ダンパストップレール50がハンマシャンク21等
から受ける衝撃により、ハンマシャンク21の停止位置
が経時変化することがあるが、こうした経時変化が生じ
た際にも、固定ねじ64によりハンマシャンク21の停
止位置を調整し直すことができるため、ハンマシャンク
21の停止位置を常に最適な位置に設定することができ
る。
【0033】ここで、上記第1実施例では、ダンパスト
ップレール50の断面形状を長方形とし、止音部材とし
ての基台60及び緩衝材58が突設される側面とは反対
側側面及びこれと直交するもう一つの側面を、夫々、ダ
ンパレバーワイヤ34が当接される当接面として、緩衝
材54,56を設けることにより、ダンパストップレー
ル50の回転によって、止音部材が止音位置に配設され
た際にも、また止音部材が退避位置に配設された際に
も、ダンパレバーワイヤ34の移動を良好に阻止できる
ように構成したが、例えば、図5に示す如く、ダンパス
トップレール50の止音部材とは反対側側面を、支持軸
52によるダンパストップレール50の回転中心を中心
とした円弧面とし、この円弧面から止音部材が設けられ
た側面と直交する側面に至る部分に、緩衝材54を連続
的に設けるようにしてもよい。
【0034】そしてこのように構成した場合には、ダン
パストップレール50の回転位置によらず、ダンパレバ
ーワイヤ34を緩衝材54表面に確実に当接させること
ができるので、止音部材の退避位置から停止位置までの
回転角度を高精度に調整する必要がなく、操作レバーの
操作量に対するダンパストップレール50の回転角度調
整等を簡単に行なうことができるようになる。
【0035】また、上記第1実施例では、止音部材を構
成する基台60及び緩衝材58は、ダンパストップレー
ル50と略同じ長さであるとして説明したが、止音部材
は、例えば、当該ピアノの全音域を複数に分割した音域
毎に設けてもよい。そしてこの場合には、各音域毎にハ
ンマシャンク21の停止位置を調整できるようになり、
より良好な止音特性を得ることができる。
【0036】また例えば、図6に示す如く、ダンパスト
ップレール50の各音階のハンマシャンク21との対応
位置に、各ハンマシャンク21に各々当接されて、その
移動を阻止する止音部材80を固定するようにしてもよ
い。つまり、止音部材80を、偏平な頭部80bを備え
た雄ねじ80aと、雄ねじ80aの頭部80bの上に積
層された緩衝材80cとから構成し、これをダンパスト
ップレール50の各ハンマシャンク21との対応位置に
夫々螺入し、各ハンマシャンク21の移動を対応する一
つの止音部材80で阻止するようにしてもよい。そして
このように構成すれば、一つの鍵盤毎にタッチ感を確認
しながら、ハンマシャンク21の停止位置を調整するこ
とができるようになり、各ハンマシャンク21の停止位
置をより最適に設定できるようになる。
【0037】以上、本発明の第1実施例として、ダンパ
ストップレール50を回転させることにより、ダンパス
トップレール50に設けた止音部材を、打弦動作時にハ
ンマシャンク21に当接する止音位置と、ハンマシャン
ク21に当接しない退避位置とに変位させる回転方式の
止音装置について説明したが、ダンパストップレールを
回転させずに、単にダンパレバーワイヤとハンマシャン
クとの間でスライドさせるようにしても、止音時のハン
マシャンクの停止位置を最適位置に設定可能な止音装置
を実現できる。以下、こうしたスライド方式の止音装置
について説明する。
【0038】まず図7は、上記第1実施例の止音装置と
同様、アップライトピアノのアクション機構に設けられ
る第2実施例の止音装置の構成を表わしている。図7に
示す如く、本実施例の止音装置は、ダンパストップレー
ル82として、長尺状で長手方向に横長の角孔82aが
穿設された筒状のものが使用されている。そして、ダン
パストップレール82の角孔82aには、両端がアクシ
ョンブラケット或はアップライトピアノの側板に固定さ
れた支持レール86が貫通されている。つまり、ダンパ
ストップレール82は、支持レール86によって、ダン
パレバーワイヤとハンマシャンクとの間をスライド可能
に支持されている。また、ダンパストップレール82の
ダンパレバーワイヤ側側面及びハンマシャンク側側面に
は、夫々、クッションフェルト等からなる緩衝材83,
84が設けられている。
【0039】一方、ダンパストップレール82には、ダ
ンパストップレール82をダンパレバーワイヤ側に付勢
するコイルスプリング87と、このコイルスプリング8
7による付勢力に抗してダンパストップレール82をハ
ンマシャンク側に牽引するためのワイヤ88とが接続さ
れている。そして、ワイヤ88は、一端が固定部材89
aを介してアップライトピアノの側板に固定されたチュ
ーブ89bに収納されており、チューブ89bの他端に
設けられた図示しない操作レバーによって、ワイヤ88
を所定量牽引できるようにされている。
【0040】このように構成された本実施例の止音装置
においては、操作レバーを操作してワイヤ88を牽引す
ればダンパストップレール82がハンマシャンク側にス
ライドし、逆に操作レバーを戻せば、コイルスプリング
87の付勢力によってダンパストップレール82がダン
パレバーワイヤ側にスライドする。
【0041】このため、ダンパストップレール82の位
置は操作レバーの操作量によって決定されることにな
り、操作レバーの操作量(換言すれば操作レバーにより
ワイヤ88を牽引可能な牽引量)を調整することによ
り、ダンパストップレール82が打弦動作時にハンマシ
ャンクに当接する止音位置、及びハンマシャンクに当接
しないこの退避位置を調整できるようになる。従って、
本実施例によれば、上記第1実施例の止音装置のように
止音部材のダンパストップレール82からの突出量を調
整することなく、止音時のハンマシャンクの停止位置を
簡単に設定でき、位置調整のための構成をより簡素化す
ることができる。
【0042】なお、本実施例のように、ダンパストップ
レール82をスライドさせて、その位置を止音位置と退
避位置とに変位させる場合、図7に示したように、コイ
ルスプリング87及びワイヤ88をダンパストップレー
ル82の一端に設けただけでは、ダンパストップレール
82全体をスライドさせることは困難であるため、実際
には、ダンパストップレール82の左右両端の少なくと
も2箇所に、コイルスプリング87及びワイヤ88を夫
々設ける必要がある。
【0043】ここで、図7に示した止音装置では、ダン
パストップレール82に筒状のものを使用し、その孔
(角孔82a)に支持レール86を貫通することによ
り、ダンパストップレール82を、ダンパレバーワイヤ
とハンマシャンクとの間でスライドさせることができる
ようにしたが、例えば図8に示す如く、支持レール86
の代りに、ダンパストップレール92を載置可能な載置
板96を使用し、この載置板96の上にダンパストップ
レール92をスライド可能に固定するようにしても、図
7に示した止音装置と同様の効果を得ることができる。
【0044】すなわち、この止音装置では、図9に示す
如く、アクションブラケット或はアップライトピアノの
側板に、ダンパストップレール92のスライド方向にガ
イド用の複数の長孔96aを穿設した載置板96を固定
し、この載置板96に、ダンパレバーワイヤ側側面及び
ハンマシャンク側側面にクッションフェルト等からなる
緩衝材93,94が設けられたダンパストップレール9
2を載置し、載置板96の裏面から各長孔96aに有頭
ねじ96bを挿通して、有頭ねじ96bをダンパストッ
プレール92に予め形成されたねじ孔に螺入する、とい
った手順でダンパストップレール92が載置板96上に
スライド可能に固定されている。
【0045】このため、図8に示した止音装置によれ
ば、図7に示した止音装置と同様、ダンパストップレー
ル92に、ダンパストップレール92をダンパレバーワ
イヤ側に付勢するコイルスプリング97、及びコイルス
プリング97による付勢力に抗してダンパストップレー
ル92をハンマシャンク側に牽引するためのワイヤ98
を夫々接続し、更にワイヤ98を、一端が固定部材99
aを介してアップライトピアノの側板に固定されたチュ
ーブ99bに収納して、チューブ99bの他端に設けら
れた図示しない操作レバーによってワイヤ98を牽引で
きるようにすれば、操作レバーによるワイヤ98の牽引
量を調整することにより、ダンパストップレール92が
打弦動作時にハンマシャンクに当接する止音位置、及び
ハンマシャンクに当接しないこの退避位置を調整できる
ようになるのである。
【0046】一方、このように、ダンパストップレール
92を筒状に形成することなく、ダンパストップレール
92をダンパレバーワイヤとハンマシャンクとの間でス
ライドさせるためには、必ずしも上記のような載置板9
6を使用する必要はなく、例えば図10に示す如く、ダ
ンパストップレール92のスライド方向に沿って、ガイ
ド用の溝100aが形成された複数本のガイドレール1
00を配設し、このガイドレール100に沿ってダンパ
ストップレール92をスライドさせるようにしてもよ
い。
【0047】なお、このようにガイド用の溝100aを
有するガイドレール100を使用する場合には、図11
(a)に示す如く、ダンパストップレール92の裏面
に、ガイドレール100の溝100aを摺動可能な突起
92aを設ける必要がある。そして、ガイドレール10
0に形成する溝の形状は、図11(a)に示すように開
口部から底部にかけて平行な断面凹字状の溝100aで
もよいが、図11(b)に示すように、開口部が狭く中
央部が広くなった溝100bにし、この溝100bの断
面形状に応じて、ダンパストップレール92に設ける突
起92bを形成すれば、ダンパストップレール92のス
ライド時に、突起92bが溝100bから抜け出るのを
防止でき、ダンパストップレール92をガイドレール1
00上にしっかりと固定しておくことができるようにな
る。
【0048】また次に、図8〜図11に示したスライド
方式の止音装置では、載置板96,ガイドレール100
等の載置部材にダンパストップレール92を載置するこ
とにより、ダンパストップレール92を、筒状に形成す
ることなくスライドさせることができるようにしている
が、このようにダンパストップレール92を筒状に形成
することなくスライドさせるには、必ずしもダンパスト
ップレール92を載置するための載置部材を使用する必
要はなく、図12に示すように、ダンパストップレール
92の両端を揺動可能に支持するリンク機構を使用して
もよい。
【0049】すなわち、図12に示した止音装置におい
ては、ダンパストップレール92の長手方向両端面に、
夫々、一端がダンパレバーワイヤ側に突出するように平
板状のリンク102を、ねじ106等を用いて回動不能
にしっかりと固定し、更にこれら各リンク102のダン
パレバーワイヤ側に突出された端部に、夫々、もう一つ
のリンク104の一端を連結部材105を介して回動自
在に接続し、更にこれらリンク104の他端をピアノ本
体(側板等)に揺動自在に固定する、といった手順で、
ダンパストップレール92がピアノに揺動自在に固定さ
れている。そしてダンパストップレール92には、図8
〜図11に示した止音装置と同様、ダンパストップレー
ル92をダンパレバーワイヤ側に付勢するコイルスプリ
ング97と、このコイルスプリング97による付勢力に
抗してダンパストップレール92をハンマシャンク側に
牽引するためのワイヤ98とが接続され、更にワイヤ9
8は一端が固定部材99aを介してアップライトピアノ
の側板に固定されたチューブ99bに収納されて、チュ
ーブ99bの他端に設けられた図示しない操作レバーに
よってワイヤ98を所定量牽引できるようにされてい
る。
【0050】従って、リンク機構を利用してダンパスト
ップレール92をピアノに揺動自在に固定した場合に
も、操作レバーを操作してワイヤ98を牽引すれば、図
13に点線で示す如く、ダンパストップレール92がハ
ンマシャンク側にスライドし、逆に操作レバーを戻せ
ば、図13に実線で示す如く、コイルスプリング97の
付勢力によってダンパストップレール92がダンパレバ
ーワイヤ側にスライドすることになり、操作レバーの操
作量を調整することによって、ダンパストップレール9
2が打弦動作時にハンマシャンクに当接する止音位置、
及びハンマシャンクに当接しない退避位置を調整できる
ようになる。
【0051】そして特に、ダンパストップレール92を
スライドさせるために、本実施例のようなリンク機構を
利用すれば、図7〜図11に示したスライド方式の止音
装置のように、スライドのための部材を、アクション機
構内部に設ける必要がないので、その組み付けを簡単に
行なうことができ、組付け時の作業性を向上できる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
ピアノの止音装置においては、外部操作によってダンパ
ストップレールを回動させることにより、ダンパストッ
プレールに突設された止音部材を、打弦動作時にハンマ
シャンクに当接してハンマの移動を阻止する止音位置
と、この止音位置から退避した退避位置とのいずれかに
位置決めできるようにされており、しかも止音部材のダ
ンパストップレールからの突出量を調整部材を介して調
整することにより、打弦動作時に止音部材がハンマシャ
ンクに当接してハンマの移動を阻止する際のハンマシャ
ンクの停止位置を調整できるようにされている。
【0053】従って、本発明によれば、ダンパストップ
レールにハンマストップレールとしての機能を持たせる
ことにより装置構成を簡素化することができるだけでな
く、止音部材を止音位置に位置決めした際のハンマシャ
ンクへの当接位置、つまり止音時のハンマシャンクの停
止位置を調整して、その位置を、鍵盤のタッチ感を悪化
させることなくハンマによる打弦を確実に防止可能な最
適位置に設定することができるようになる。また、本発
明によれば、ダンパストップレールがハンマシャンク等
から受ける衝撃により、止音時のハンマシャンクの停止
位置が経時変化したとしても、その位置を調整し直すこ
とができるため、止音時のハンマシャンクの停止位置を
常に最適な位置に設定することができる。
【0054】一方、請求項2に記載のピアノの止音装置
においては、請求項1に記載の装置のように、ダンパス
トップレールを回転させるのではなく、ダンパストップ
レールをダンパワイヤ側或はハンマシャンク側へとスラ
イドさせることにより、ダンパストップレールのハンマ
シャンク側側面(止音部)を止音位置と退避位置とに変
位させるように構成されている。このため、本発明によ
れば、止音時のダンパストップレールのスライド量を調
整することにより、止音時のハンマシャンクの停止位置
を設定することができ、請求項1に記載の装置のよう
に、ダンパストップレールに突設された止音部材の突出
量を調整するといった調整作業を行なうことなく、止音
時のハンマシャンクの停止位置を簡単に設定することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の回転方式の止音装置(ダンパスト
ップレール)の構成を表わす分解斜視図である。
【図2】第1実施例の止音装置が設けられたアップライ
トピアノのアクション機構を表わす断面図である。
【図3】第1実施例の止音装置全体の構成を表わす斜視
図である。
【図4】第1実施例の止音装置の変位状態を説明する説
明図である。
【図5】回転方式の止音装置の変形例を表わす説明図で
ある。
【図6】回転方式の止音装置に設ける止音部材の変形例
を表わす説明図である。
【図7】第2実施例のスライド方式の止音装置の構成を
表わす斜視図である。
【図8】支持板を使用したスライド方式の止音装置の構
成を表わす斜視図である。
【図9】図8に示した止音装置の支持板への組付け状態
を説明する説明図である。
【図10】ガイドレールを使用したスライド方式の止音
装置の構成を表わす斜視図である。
【図11】図10に示した止音装置のガイドレールへの
装着例を説明する説明図である。
【図12】リンク機構を使用したスライド方式の止音装
置の構成を表わす斜視図である。
【図13】図12に示した止音装置の変位状態を説明す
る説明図である。
【符号の説明】
11…鍵 21…ハンマシャンク 23…ハンマ
25…弦 34…ダンパレバーワイヤ 38…ダンパヘッド 50,82,92…ダンパストップレール 52…支
持軸 58,84,94…緩衝材 60…基台 64…固
定ねじ 70…アクションブラケット 72…アーム 74,87,97…コイルスプリング 76,88,
98…ワイヤ 80…止音部材 82a…角孔 86…支持レール
96…載置板 100…ガイドレール 102,104…リンク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発音のための複数の弦が略平行に配設さ
    れると共に、押鍵に基づき各弦を打弦するハンマと、該
    ハンマによる打弦時に弦から離間され、打弦後に弦に当
    接されて弦の振動を抑制するダンパとが、各弦毎に、各
    弦に対して同一方向から当接・離間可能に配設され、し
    かも、各ダンパを夫々支持するダンパレバーワイヤと各
    ハンマを夫々支持するハンマシャンクとの間に、ハンマ
    による打弦時にダンパが弦から離間されたときに上記ダ
    ンパレバーワイヤに当接してダンパを所定の停止位置で
    停止させる長尺状のダンパストップレールが配設された
    ピアノにおいて、上記各ハンマが打弦動作を開始してか
    ら実際に打弦を行なうまでの間に、該ハンマを支持する
    ハンマシャンクに当接して、該ハンマによる打弦を阻止
    する止音装置であって、 上記ダンパストップレールを、該ダンパストップレール
    の長手方向に沿った所定の軸を中心に回動可能に支持す
    る支持部材と、 上記ダンパストップレールに突設され、上記ダンパスト
    ップレールが所定の回動位置にあるときに上記ハンマシ
    ャンクに当接可能な止音位置に配設されて、上記ハンマ
    による打弦を阻止する止音部材と、 外部操作によって、上記ダンパストップレールを回動さ
    せて、上記止音部材を上記止音位置と上記止音位置から
    退避して上記ハンマによる打弦を許可する退避位置との
    いずれかに位置決めする回動機構と、 上記止音部材の上記ダンパストップレールからの突出量
    を調節するための調節部材と、 を備えたことを特徴とするピアノの止音装置。
  2. 【請求項2】 発音のための複数の弦が略平行に配設さ
    れると共に、押鍵に基づき各弦を打弦するハンマと、該
    ハンマによる打弦時に弦から離間され、打弦後に弦に当
    接されて弦の振動を抑制するダンパとが、各弦毎に、各
    弦に対して同一方向から当接・離間可能に配設され、し
    かも、各ダンパを夫々支持するダンパレバーワイヤと各
    ハンマを夫々支持するハンマシャンクとの間に、ハンマ
    による打弦時にダンパが弦から離間されたときに上記ダ
    ンパレバーワイヤに当接してダンパを所定の停止位置で
    停止させる長尺状のダンパストップレールが配設された
    ピアノにおいて、各ハンマが打弦動作を開始してから実
    際に打弦を行なうまでの間に、該ハンマを支持するハン
    マシャンクに当接して、該ハンマによる打弦を阻止する
    止音装置であって、 上記ダンパストップレールの上記ダンパレバーワイヤへ
    の当接面とは反対側側面を、上記ハンマシャンクに当接
    して上記ハンマシャンクの移動を阻止するための止音部
    とし、更に、 上記ダンパストップレールを、上記ダンパレバーワイヤ
    側或は上記ハンマシャンク側へとスライド可能に支持す
    る支持機構と、 外部操作によって、上記ダンパストップレールをスライ
    ドさせて、上記止音部が上記ハンマシャンクに当接して
    上記ハンマシャンクの移動を阻止する止音位置と、上記
    止音部が上記ハンマシャンクに当接しない退避位置との
    いずれかに位置決めするスライド機構と、 を備えたことを特徴とするピアノの止音装置。
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