JPH07319179A - 電子写真用感光体 - Google Patents

電子写真用感光体

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JPH07319179A
JPH07319179A JP13663694A JP13663694A JPH07319179A JP H07319179 A JPH07319179 A JP H07319179A JP 13663694 A JP13663694 A JP 13663694A JP 13663694 A JP13663694 A JP 13663694A JP H07319179 A JPH07319179 A JP H07319179A
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一夫 山崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高感度で、かつ繰り返し安定性に優れた電子
写真用感光体を提供する。 【構成】 導電性支持体上に少なくとも電荷発生層と正
孔輸送型または電子輸送型の電荷輸送層を設けた積層型
電子写真用感光体において、電荷発生材料のイオン化ポ
テンシャルIp(CGM)および仕事関数W(CGM)
と正孔輸送材料のイオン化ポテンシャルIp(HTM)
および仕事関数W(HTM)との関係または電荷輸送材
料のイオン化ポテンシャルIp(ETM)および仕事関
数W(ETM)との関係が式(1)または(2)を満た
すことを特徴とする。 〔Ip(HTM)−W(HTM)〕−〔Ip(CGM)−W(CGM)〕 ≦0.65eV ・・・・(1) 〔Ip(ETM)−W(ETM)〕−〔Ip(CGM)−W(CGM)〕 ≧1.00eV ・・・・(2)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導電性支持体上に感光
層を有する電子写真用感光体に関するものである。さら
に詳しくは高感度で、かつ繰り返し安定性に優れた電子
写真用感光体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機、プリンター等に使用され
ている電子写真感光体は、無機系の感光材料に代わり、
有機系の感光材料を用いたものが、安価で生産性に優れ
ている等の利点があるため、しばしば利用されている。
有機系の電子写真感光体には、ポリビニルカルバゾール
(PVK)に代表される光導電性樹脂型、PVK−TN
F(2,4,7−トリニトロフルオレノン)に代表され
る電荷移動錯体型、フタロシアニン−バインダーに代表
される顔料分散型、電荷発生材料と電荷輸送材料を組み
合わせて用いる機能分離型の感光体等が知られており、
特に機能分離型の感光体が無機感光体に匹敵する光感度
を有するので、実用化されている(例えば、フタロアシ
アニン顔料との組み合わせについては、特開昭57−5
4942号、同60−59355号、同61−2034
61号、同62−47054号、同62−67094号
公報等)。しかしながら、有機系の電子写真感光体の場
合には、上記のいずれの型の感光体を用いても、繰り返
し使用による感光体特性の経時変化が避けられない。と
りわけ残留電位の上昇が感光体の寿命を決定しており、
機能分離型の感光体も例外ではなく、経時変化の改善が
強く望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電子写真用
感光体において、高感度かつ繰り返し安定性に優れた電
子写真特性を得るためには、1)電荷発生材料が吸収し
た光に対して効率よく電荷発生すること、2)発生した
電荷が電荷発生材料から電荷輸送材料にスムーズに注入
されること、3)そして、電荷輸送材料に注入した電荷
が、電荷輸送層中を高速で移動できることの各条件が満
たされることが必要とされる。つまり、1)と3)の条
件を満たすような効率よく電荷を発生する電荷発生材
料、電荷を高速で移動できる電荷輸送材料が各々存在し
ても、2)の条件を満足するような電荷発生材料と電荷
輸送材料の組み合わせでなければ、高感度かつ繰り返し
安定性に優れた電子写真特性を得ることできない。ま
た、電子写真用感光体を実用化するためには、上記の条
件を満足するものであって、感度、受容電位、電位保持
性、電位安定性、残留電位、分光性特性等の電子写真特
性、耐摩耗性等の機械的耐久性、熱、光、放電生成物等
に対する化学的安定性等、すべての点において満足され
る材料を選択しなければならない。しかしながら、これ
らのすべての点を満足するような材料の組み合わせを選
択することは非常に困難なことであって、従来提案され
ている電荷発生材料および電荷輸送材料の組み合わせに
ついて、上記条件を十分満足するものは得られていない
のが現状である。本発明は、上記のような事情に鑑みて
なされたものであって、その目的は、高感度で、かつ繰
り返し安定性に優れた電子写真用感光体を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、従来と同
様の材料を使用しながら、積層感光体における高感度化
と残留電位との関係を検討した結果、電荷発生材料と電
荷輸送材料のイオン化ポテンシャルおよび仕事関数があ
る一定の関係を有する場合には、高感度、かつ繰り返し
使用によっても残留電位の上昇が抑制された電子写真感
光体が得られることを見出だし、本発明に至った。
【0005】すなわち、本発明の電子写真感光体の第1
のものは、導電性支持体上に少なくとも電荷発生層と正
孔輸送型の電荷輸送層を設けた積層型電子写真用感光体
であって、電荷発生材料のイオン化ポテンシャルIp
(CGM)および仕事関数W(CGM)と正孔輸送材料
のイオン化ポテンシャルIp(HTM)および仕事関数
W(HTM)との関係が式(1)を満たすことを特徴と
する。 〔Ip(HTM)−W(HTM)〕−〔Ip(CGM)−W(CGM)〕 ≦0.65eV ・・・・(1) 本発明の電子写真感光体の第2のものは、導電性支持体
上に少なくとも電荷発生層と電荷輸送型の電荷輸送層を
設けた積層型電子写真用感光体において、電荷発生材料
のイオン化ポテンシャルIp(CGM)および仕事関数
W(CGM)と電子輸送材料のイオン化ポテンシャルI
p(ETM)および仕事関数W(ETM)との関係が式
(2)を満たすことを特徴とする。 〔Ip(ETM)−W(ETM)〕−〔Ip(CGM)−W(CGM)〕 ≧1.00eV ・・・・(2)
【0006】本発明における電荷発生材料および電荷輸
送材料のイオン化ポテンシャルの測定方法としては、大
気雰囲気型紫外線光電子分析装置(理研計器製AC−
1)を用いる方法や、真空紫外分光法(USP)による
方法等が採用される。また、電荷発生材料および電荷輸
送材料の仕事関数を測定する方法としては、既知の仕事
関数を有する材料に対する接触電位をもとにして、上記
の真空紫外分光法(USP)(この装置は物質のイオン
化ポテンシャルの他に仕事関数も求めることができる)
を用いる方法または振動容量の変化を利用したケルビン
法により測定する方法が採用される。
【0007】以下、本発明の電子写真感光体の構成を図
面に沿って説明する。図1ないし図4は、本発明の電子
写真用感光体の断面を示す模式図である。図1において
は導電性支持体3上に電荷発生層1が設けられ、その上
に電荷輸送層2が設けられている。図2においては、さ
らに、導電性支持体3上に下引き層4が設けられてお
り、また、図3においては、表面に保護層5が設けられ
ている。さらに、図4においては、下引き層4と保護層
5の両者が設けられている。
【0008】導電性支持体としては、アルミニウム、ニ
ッケル、クロム、ステンレス鋼等の金属類、およびアル
ミニウム、チタニウム、ニッケル、クロム、ステンレス
鋼、金、バナジウム、酸化錫、酸化インジウム、ITO
等の薄膜を設けたプラスチックフィルム等があげられ
る。これらの導電性支持体は、ドラム状、シート状、プ
レート状等、適宜の形状のものとして使用されるが、こ
れ等に限定されるものではない。さらに必要に応じて導
電性支持体の表面は、画質に影響のない範囲で各種の処
理を施すことができる。例えば、表面の酸化処理や薬品
処理、および着色処理等、または砂目立て等の乱反射処
理を行うことができる。
【0009】また、導電性支持体と電荷発生層の間に下
引き層を設けてもよい。下引き層は、積層構造からなる
感光層の帯電時において導電性支持体から感光層への電
荷の注入を阻止するとともに、感光層を導電性支持体に
対して一体的に接着保持せしめる接着層としての作用、
あるいは場合によっては導電性支持体の光の反射防止作
用等を行う。下引き層に用いる結着樹脂としては、ポリ
エチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、メ
タクリル樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸
ビニル樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート樹脂、
ポリウレタン樹脂、ポリイミド樹脂、塩化ビニリデン樹
脂、ポリビニルアセタール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体、ポリビニルアルコール樹脂、水溶性ポリエ
ステル樹脂、ニトロセルロース、カゼイン、ゼラチン、
ポリグルタミン酸、澱粉、スターチアセテート、アミノ
澱粉、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ジルコニ
ウムキレート化合物、チタニルキレート化合物、チタニ
ルアルコキシド化合物、有機チタン化合物、シランカッ
プリング剤等の公知の材料を用いることができる。下引
き層の膜厚は、0.01〜10μmの範囲が適当であ
り、好ましくは0.05〜2μmの範囲である。下引き
層を設けるときに用いる塗布方法としては、ブレードコ
ーティング法、マイヤーバーコーティング法、スプレー
コーティング法、浸漬コーティング法、ビードコーティ
ング法、エアーナイフコーティング法、カーテンコーテ
ィング法等の通常用いられる方法が使用できる。
【0010】電荷発生層は、電荷発生材料を結着樹脂に
分散させてなるものであって、電荷発生材料としては、
フタロシアニン系、スクアリウム系、アントアントロン
系、ペリレン系、アゾ系、アントラキノン系、ピレン
系、ピリリウム塩等の有機顔料および染料が用いられ
る。フタロシアニン系顔料としては、例えば、無金属フ
タロシアニン、オキシチタニウムフタロシアニン、クロ
ロガリウムフタロシアニン、ジクロロスズフタロシアニ
ン、ヒドロキシガリウムフタロシアニン等があげられ
る。クロロガリウムフタロシアニン結晶としては、Cu
Kαを線源とするX線回折スペクトルにおいて、ブラッ
グ角度(2θ±0.2°)の7.4、16.6、25.
5、28.3°に強い回折ピークを有するクロロガリウ
ムフタロシアニン結晶(I−1)、ブラッグ角度(2θ
±0.2°)の6.8、17.3、23.6、26.9
°に強い回折ピークを有するクロロガリウムフタロシア
ニン結晶(I−2)、およびブラッグ角度(2θ±0.
2°)の8.7〜9.2、17.6、24.0、27.
4、28.8°に強い回折ピークを有するクロロガリウ
ムフタロシアニン結晶(I−3)が好ましい。ジクロロ
スズフタロシアニン結晶としては、CuKαを線源とす
るX線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角度(2θ±
0.2°)の8.3、12.2、13.7、15.9、
18.9、28.2°に強い回折ピークを有するジクロ
ロスズフタロシアニン結晶(I−4)、ブラッグ角度
(2θ±0.2°)の8.5、11.2、14.5、2
7.2°に強い回折ピークを有するジクロロスズフタロ
シアニン結晶(I−5)、ブラッグ角度(2θ±0.2
°)の8.7、9.9、10.9、13.1、15.
2、16.3、17.4、21.9、25.5°に強い
回折ピークを有するジクロロスズフタロシアニン結晶
(I−6)、およびブラッグ角度(2θ±0.2°)の
9.2、12.2、13.4、14.6、17.0、2
5.3°に強い回折ピークを有するジクロロスズフタロ
シアニン結晶(I−7)が好ましい。
【0011】ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶と
しては、CuKαを線源とするX線回折スペクトルにお
いて、ブラッグ角度(2θ±0.2°)の7.7、1
6.5、25.1、26.6°に強い回折ピークを有す
るヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶(I−8)、
ブラッグ角度(2θ±0.2°)の7.9、16.5、
24.4、27.6°に強い回折ピークを有するヒドロ
キシガリウムフタロシアニン結晶(I−9)、ブラッグ
角度(2θ±0.2°)の7.0、7.5、10.5、
11.7、12.7、17.3、18.1、24.5、
26.2、27.1°に強い回折ピークを有するヒドロ
キシガリウムフタロシアニン結晶(I−10)、ブラッ
グ角度(2θ±0.2°)の7.5、9.9、12.
5、16.3、18.6、25.1、28.3°に強い
回折ピークを有するヒドロキシガリウムフタロシアニン
結晶(I−11)、およびブラッグ角度(2θ±0.2
°)の6.8、12.8、15.8、26.0°に強い
回折ピークを有するヒドロキシガリウムフタロシアニン
結晶(I−12)が好ましい。無金属フタロシアニン結
晶としては、X型無金属フタロシアニン結晶(I−1
3)が好ましい。オキシチタニウムフタロシアニン結晶
としては、CuKαを線源とするX線回折スペクトルに
おいて、ブラッグ角度(2θ±0.2°)の9.3、1
0.6、13.2、15.1、15.7、16.1、2
0.8、23.3、26.3°に強い回折ピークを有す
るオキシチタニウムフタロシアニン結晶(I−14)、
ブラッグ角度(2θ±0.2°)の7.6、10.2、
12.6、13.2、15.1、16.3、17.3、
18.3、22.5、24.2、25.3、28.6°
に強い回折ピークを有するオキシチタニウムフタロシア
ニン結晶(I−15)およびブラッグ角度(2θ±0.
2°)の9.7、11.7、15.0、23.5、2
7.3°に強い回折ピークを有するオキシチタニウムフ
タロシアニン結晶(I−16)が好ましい。
【0012】ここで、上記フタロシアニン結晶のイオン
化ポテンシャルと仕事関数の値を表1に示す。
【表1】
【0013】結着樹脂としては、広範な絶縁性樹脂から
選択することができる。また、ポリ−N−ビニルカルバ
ゾール、ポリビニルアントラセン、ポリビニルピレン、
ポリシラン等の有機光導電性ポリマーから選択すること
もできる。好ましい結着樹脂としては、ポリビニルブチ
ラール樹脂、ポリアリレート樹脂(ビスフェノールAと
フタル酸の重縮合体等)、ポリカーボネート樹脂、ポリ
エステル樹脂、フェノキシ樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体、塩化ビニリデン樹脂、ポリアミド樹脂、ア
クリル樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリビニルピリ
ジン樹脂、セルロース樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹
脂、カゼイン、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニル
ピロリドン樹脂等の絶縁性樹脂をあげることができる
が、これらに限定されるものではない。これらの結着樹
脂は単独あるいは2種以上混合して用いることができ
る。また、配合比(重量比)は10:1〜1:10の範
囲が好ましい。またこれらを分散させる方法としてはボ
ールミル分散法、アトライター分散法、サンドミル分散
法等の通常の方法を用いることができる。また、これら
の分散に用いる溶剤としては、メタノール、エタノー
ル、n−プロパノール、n−ブタノール、ベンジルアル
コール、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ、アセト
ン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸メチ
ル、酢酸n−ブチル、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、メチレンクロライド、クロロホルム等の通常の有機
溶剤を単独あるいは2種以上混合して用いることができ
る。電荷発生層の膜厚は、一般的には、0.1〜5μm
の範囲が適当であり、好ましくは0.2〜2.0μmの
範囲である。また、電荷発生層を設けるときに用いる塗
布方法としては、ブレードコーティング法、マイヤーバ
ーコーティング法、浸漬コーティング法、スプレーコー
ティング法、ビードコーティング法、エアーナイフコー
ティング法、カーテンコーティング法等の通常使用され
る方法が採用できる。
【0014】電荷輸送層は、電荷輸送材料を適当な結着
樹脂中に含有させて形成される。電荷輸送材料として正
孔輸送材料を用いる場合、具体的には、トリアリールア
ミン系化合物、ベンジジン系化合物、アリールアルカン
系化合物、アリール置換エチレン系化合物、スチルベン
系化合物、アントラセン系化合物、ヒドラゾン系化合物
またはこれらの化合物からなる基を主鎖または側鎖に有
する重合体等が挙げられる。これらの正孔輸送材料は単
独でも、2種以上を混合して用いてもよい。これらの正
孔輸送材料の中でも、ベンジジン系化合物、トリアリー
ルアミン系化合物、さらにこれらの化合物の混合物が好
ましく使用される。
【0015】トリアリールアミン系化合物としては、下
記一般式(II)で示される化合物が好ましい。
【化2】 (式中、Ar1 およびAr2 は、それぞれ置換基として
アルキル基、アルコキシ基、置換アミノ基またはハロゲ
ン原子を有していてもよいアリール基またはアラルキル
基を表わす。)
【0016】ここで、トリアリールアミン系化合物の具
体例をイオン化ポテンシャルと仕事関数の値とともに表
2に列記する。
【表2】
【0017】また、電荷輸送材料として電子輸送材料を
用いる場合、具体的には、p−ベンゾキノン、クロラニ
ル、ブロモアニル、アントラキン等のキノン系化合物、
テトラシアノキノジメタン系化合物、2,4,7−トリ
ニトロフルオレノン等のフルオレノン化合物、キサント
ン系化合物、ベンゾフェノン系化合物、シアノビニル系
化合物、エチレン系化合物等、またはこれらの化合物か
らなる基を主鎖または側鎖を有する重合体等があげられ
る。これらの電子輸送材料は単独でも、2種以上を混合
して用いてもよい。電子輸送材料の具体例をイオン化ポ
テンシャルと仕事関数の値とともに表3に示す。
【0018】
【表3】
【0019】さらに、電荷輸送層に用いる結着樹脂とし
ては、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、メタ
クリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ
塩化ビニリデン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルア
セテート樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、塩化ビ
ニリデン−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレ
イン酸共重合体、シリコン樹脂、シリコン−アルキッド
樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、スチレン−
アルキッド樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール等の公
知の樹脂を用いることができるがこれらに限定されるも
のではない。また、これらの結着樹脂は単独あるいは2
種以上混合して用いることができる。電荷輸送材料と結
着樹脂との配合比(重量比)は10:1〜1:5が好ま
しい。電荷輸送層の膜厚は、一般的には、5〜50μm
の範囲が適当であり、好ましくは10〜30μmの範囲
である。塗布方法としては、ブレードコーティング法、
マイヤーバーコーティング法、スプレーコーティング
法、浸漬コーティング法、ビードコーティング法、エア
ーナイフコーティング法、カーテンコーティング法等の
通常使用される方法が採用できる。さらに電荷輸送層を
設けるときに用いる溶剤としては、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、クロルベンゼン等の芳香族炭化水素類、
アセトン、2−ブタン等のケトン類、塩化メチレン、ク
ロロホルム、塩化エチレン等のハロゲン化脂肪族炭化水
素類、テトラヒドロフラン、エチルエーテル等の環状も
しくは直鎖状のエーテル類等の汎用の有機溶剤を単独あ
るいは2種以上混合して用いることができる。
【0020】本発明の電子写真感光体において、電荷発
生層または電荷輸送層中には、複写機中で発生するオゾ
ンや酸化性ガス、あるいは光、熱による感光体の劣化を
防止する目的で、酸化防止剤、光安定剤等の添加剤を添
加することができる。例えば、酸化防止剤としては、ヒ
ンダードフェノール、ヒンダードアミン、パラフェニレ
ンジアミン、アリールアルカン、ハイドロキノン、スピ
ロクロマン、スピロインダノンおよびそれらの誘導体、
有機硫黄化合物、有機燐化合物等が挙げられる。光安定
剤の例としては、ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾー
ル、ジチオカルバメート、テトラメチルピペリジン等の
誘導体が挙げられる。
【0021】さらに必要に応じて電荷輸送層の上に保護
層を設けてもよい。この保護層は、積層構造からなる感
光層の帯電時の電荷輸送層の化学的変質を防止するとと
もに、感光層の機械的強度を改善する作用を有する。保
護層は、導電性材料を適当な結着樹脂中に含有させて形
成される。導電性材料としては、N,N′−ジメチルフ
ェロセン等のメタロセン化合物、N,N′−ジフェニル
−N,N′−ビス(3−メチルフェニル)−[1,1′
−ビフェニル]−4,4′−ジアミン等の芳香族アミン
化合物、酸化アンチモン、酸化スズ、酸化チタン、酸化
インジウム、酸化スズ−酸化アンチモン等の金属酸化物
等の材料を用いることができるが、これらに限定される
ものではない。保護層に用いる結着樹脂としては、ポリ
アミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、エ
ポキシ樹脂、ポリケトン樹脂、ポリカーボネート樹脂、
ポリビニルケトン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアクリ
ルアミド樹脂等、公知の樹脂があげられる。また、保護
層はその電気抵抗が109 〜1014Ω・cmとなるよう
に構成することが好ましい。電気抵抗が1014Ω・cm
以上になると残留電位が上昇しカブリの多い複写物とな
ってしまい、また、109 Ω・cm以下になると画像の
ボケ、解像力の低下が生じてしまう。また、保護層は像
露光に用いられる光の透過を実質上妨げないように構成
されなければならない。また、保護層の膜厚は0.5〜
20μmの範囲が適当であり、好ましくは1〜10μm
の範囲である。塗布方法としては、ブレードコーティン
グ法、マイヤーバーコーティング法、スプレーコーティ
ング法、浸漬コーティング法、ビードコーティング法、
エアーナイフコーティング法、カーテンコーティング法
等の通常の方法を用いることができる。
【0022】本発明においては、上記電荷発生層におけ
る電荷発生材料と電荷輸送層における電荷輸送材料が、
上記式(1)または(2)の関係を満たすように電荷発
生材料および電荷輸送材料が選択することが必要であ
る。上記電荷発生層における電荷発生材料と電荷輸送層
における電荷輸送材料が、上記式(1)または(2)の
関係を満たす場合には、電荷発生層で発生した光キャリ
アは、電荷発生層から電荷輸送層にスムーズに注入さ
れ、電荷発生層と電荷輸送層の界面に蓄積するキャリア
数が非常に少なくなっていると考えられる。電荷発生材
料と電荷輸送材料との関係が上記(1)または(2)を
満たさない場合には、残留電位が高くなり、また、長期
間繰り返し複写を行うことによって、帯電電位が低下す
ると共に、残留電位が上昇する。
【0023】
【実施例】以下、実施例によって本発明を説明するが、
実施例は本発明を詳しく説明するためのものであり、本
発明が実施例によって制約されるものではない。なお、
実施例および比較例において、「部」はすべて「重量
部」である。. 実施例1〜8 アルミニウム基板上にジルコニウム化合物(商品名:オ
ルガチックスZC540、マツモト製薬社製)10部お
よびシラン化合物(商品名:A1110、日本ユニカー
社製)1部とi−プロパノール40部およびブタノール
20部からなる溶液を浸漬コーティング法で塗布し、1
50℃において10分間加熱乾燥して、膜厚0.5μm
の下引き層を形成した。次に表4に示すフタロシアニン
結晶1部を、ポリビニルブチラール樹脂(商品名:エス
レックBM−S、積水化学社製)1部および酢酸n−ブ
チル100部と混合し、ガラスビーズとともにペイント
シェーカーで1時間処理して分散した後、得られた塗布
液を上記下引き層上に浸漬コーティング法で塗布し、1
00℃において10分間加熱乾燥し、膜厚0.15μm
の電荷発生層を形成した。次に表4に示す正孔輸送材料
2部と下記構造式
【化3】 Mw=39,000(粘度平均分子量) で示されるポリ(4,4′−シクロヘキシリデンジフェ
ニレンカーボネート)3部を、モノクロロベンゼン20
部に溶解し、得られた塗布液を、電荷発生層が形成され
たアルミニウム基板上に浸漬コーティング法で塗布し、
120℃において1時間加熱乾燥して、膜厚20μmの
電荷輸送層を形成した。このようにして得られた電子写
真用感光体の電子写真特性を、静電複写紙試験装置(エ
レクトロスタティックアナライザーEPA−8100、
川口電気社製)を用いて、常温常湿(20℃、40%R
H)の環境下、−6kVのコロナ放電を行い帯電させた
後、タングステンランプの光を用い、モノクロメーター
を用いて800nmの単色光にし、感光体表面上で1μ
W/cm2 になるように調整して、照射した。そして、
その表面電位VO (ボルト)、半減露光量E1/2 (er
g/cm2 )を測定し、その後10ルックスの白色光を
1秒間照射し、残留電位VR (ボルト)を測定した。さ
らに上記の帯電、露光を1000回繰り返した後の
O 、E1/2 、VR を測定し、また、その変動量をΔV
O 、ΔE1/2 、ΔVR で表し、その結果を表4に示す。
【0024】比較例1 実施例3において、正孔輸送材料に代わりに、下記構造
式(V)で示される化合物を用いた以外は、実施例3と
同様にして感光体を作製し、同様の測定を行った。化合
物(V)のイオン化ポテンシャルIp(HTM)と仕事
関数W(HTM)の値はそれぞれ、5.53eVと4.
67eVである。その結果を表4に示す。
【化4】
【0025】比較例2 実施例3において、正孔輸送材料に代わりに、下記構造
式(VI)で示される化合物を用いた以外は、実施例3と
同様にして感光体を作製し、同様の測定を行った。化合
物(VI)のイオン化ポテンシャル(HTM)と仕事関数
W(HTM)の値はそれぞれ、5.42eVと4.62
eVである。その結果を表4に示す。
【化5】
【0026】比較例3 実施例3において、正孔輸送材料に代わりに、下記構造
式(VII )で示される化合物を用いた以外は、実施例3
と同様にして感光体を作製し、同様の測定を行った。化
合物(VII )のイオン化ポテンシャル(HTM)と仕事
関数W(HTM)の値はそれぞれ、5.55eVと4.
72eVである。その結果を表4に示す。
【化6】
【0027】実施例9 実施例3において、正孔輸送材料の代わりに、下記構造
式(III −2)で示される電子輸送材料を用い、帯電を
+6kVのコロナ放電で行った以外は、実施例3と同様
にして感光体を作製し、同様の測定を行った。化合物
(III −2)のイオン化ポテンシャル(ETM)と仕事
関数W(ETM)の値はそれぞれ、6.10eVと4.
82eVである。その結果を表4に示す。
【化7】
【0028】比較例4 実施例9において、電子輸送材料として、下記構造式
(VIII)で示される化合物を用いた以外は、実施例9と
同様にして感光体を作製し、同様の測定を行った。化合
物(VIII)のイオン化ポテンシャル(ETM)と仕事関
数W(ETM)の値はそれぞれ、5.90eVと4.9
2eVである。その結果を表4に示す。
【化8】
【0029】
【表4】
【0030】
【発明の効果】本発明の電子写真用感光体においては、
電荷発生層における電荷発生材料と、電荷輸送層におけ
る電荷輸送材料とについて、上記した特定の組み合わせ
のものを使用したから、本発明の電子写真用感光体は、
上記比較からも明らかなように、高い光感度と優れた繰
り返し安定性を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電子写真用感光体の一例の模式的断
面図を示す。
【図2】 本発明の電子写真用感光体の他の一例の模式
的断面図を示す。
【図3】 本発明の電子写真用感光体の他の一例の模式
的断面図を示す。
【図4】 本発明の電子写真用感光体の他の一例の模式
的断面図を示す。
【符号の説明】
1…電荷発生層、2…電荷輸送層、3…導電性支持体、
4…下引き層、5…保護層。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に少なくとも電荷発生層
    と正孔輸送型の電荷輸送層を設けた積層型電子写真用感
    光体において、電荷発生材料のイオン化ポテンシャルI
    p(CGM)および仕事関数W(CGM)と正孔輸送材
    料のイオン化ポテンシャルIp(HTM)および仕事関
    数W(HTM)との関係が式(1)を満たすことを特徴
    とする電子写真用感光体。 〔Ip(HTM)−W(HTM)〕−〔Ip(CGM)−W(CGM)〕 ≦0.65eV ・・・・(1)
  2. 【請求項2】 導電性支持体上に少なくとも電荷発生層
    と電子輸送型の電荷輸送層を設けた積層型電子写真用感
    光体において、電荷発生材料のイオン化ポテンシャルI
    p(CGM)および仕事関数W(CGM)と電荷輸送材
    料のイオン化ポテンシャルIp(ETM)および仕事関
    数W(ETM)との関係が式(2)を満たすことを特徴
    とする電子写真用感光体。 〔Ip(ETM)−W(ETM)〕−〔Ip(CGM)−W(CGM)〕 ≧1.00eV ・・・・(2)
  3. 【請求項3】 電荷発生材料がフタロシアニン系顔料で
    あることを特徴とする請求項1または請求項2記載の電
    子写真用感光体。
  4. 【請求項4】 電荷発生材料が、無金属フタロシアニ
    ン、ジクロロスズフタロシアニン、クロロガリウムフタ
    ロシアニンおよびヒドロキシガリウムフタロシアニンよ
    りなる群から選択されたフタロシアニン顔料であること
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    の電子写真用感光体。
  5. 【請求項5】 正孔輸送材料が下記一般式(II)で示さ
    れるトリアリールアミン化合物であることを特徴とする
    請求項1、請求項3または請求項4に記載の電子写真用
    感光体。 【化1】 (式中、Ar1 およびAr2 は、それぞれ置換基として
    アルキル基、アルコキシ基、置換アミノ基またはハロゲ
    ン原子を有していてもよいアリール基またはアラルキル
    基を表わす。)
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