JP2012502303A - 有機材料および電子写真装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】有機材料および電子写真装置を提供する。
【解決手段】本発明は、電子輸送成分および正孔トラップ成分を含む有機機能性材料を含む電子装置、特に、光受容体または電子写真装置と、電子輸送成分および正孔トラップ成分を含む混合物またはコポリマーである有機材料と、特に、正に帯電しているタイプの光受容体または電子写真装置における電荷移動材料としての有機材料の使用と、そのような材料を含む電子装置とに関する。
【選択図】なし

Description

本発明は、電子輸送成分および正孔トラップ成分を含む有機機能性材料を含む電子装置、特に、光受容体または電子写真装置に関する。本発明は、特に、正に帯電している電子写真装置に関する。本発明は、更に、電子輸送成分および正孔トラップ成分を含む混合物またはコポリマーである有機材料と、特に、正に帯電しているタイプの光受容体または電子写真装置における電荷移動材料としての有機材料の使用と、そのような材料を含む電子装置とに関する。
1938年に最初の電子写真機械が開発されて以来、電子写真機械は文書処理において幅広い使用が見出されてきた。今日、オフィースにおいて使用されているコピー機および印刷機の大部分は、この技術を基礎としている。電子写真機械の高い商業的価値のため、著しい研究の努力が電子写真および関連する材料に払われてきた。
電子写真装置における主要な構成要素は光受容体で、その上に静電潜像が生成され、次いで、静電潜像を紙上に転写する。電子写真のプロセス全体は、光受容体を帯電する工程と、光受容体を像様に除電する工程と、トナーによって現像する工程と、トナー画像を紙面に転写する工程と、熱溶融によってトナーを紙上に固定する工程とを含む(Paul M.Borsenberger;David S.Weiss、Organic Photoreceptors for Xerography;Marcel Dekker社、1998年、第1章(非特許文献1)参照)。
光受容体は、通常、照明されれば自由電荷キャリアが生成される電荷生成層(CGL:charge generation layer)と、自由電荷キャリアが輸送され表面において除電される電荷輸送層(CTL:charge transport layer)とから成る。CTLは、本質的に、除電速度、よって、装置の印刷速度、機械的堅牢性および化学的安定性を決定する。
負電荷タイプの電子写真装置においては、CTLにおける電荷輸送材料(CTM:charge transport material)として正孔輸送材料(HTM:hole transport material)が使用される。典型的で広く使用されている有機CTLは結合ポリマーおよびCTMの混合物を含み、その場合、結合ポリマーが機械的堅牢性を提供し、CTMが電荷輸送機能を提供する。そのような装置のCTLにおいては、例えば、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス−(3−メチルフェニル)−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン(TPD:N,N’−Diphenyl−N,N’−bis−(3−methylphenyl)−(1,1’−biphenyl)−4,4’−diamine)でドープされたポリカーボネート(PC:polycarbonate)などの有機系が成功裏に使用されてきた。しかしながら、これらの装置では、表面上における負の帯電種がCTLの安定性を損なうことがあり、装置の寿命が短くなる場合があることが観察された。
一方、正電荷タイプの電子写真装置は、例えば、より良好な解像度およびCTLのより長い寿命などの負電荷タイプに勝る幾つかの利点を有する。これらの装置は、電子輸送材料(ETM:electron transport material)の使用を必要とする。しかしながら、現在、商業的に使用されているETMは、全て、例えば、セレン系材料などの無機材料で、それらは高価であり、それらは脆性であるため屈曲性装置においては使用できず、よって、高性能印刷系における無機材料の使用は限定的である。
Paul M.Borsenberger;David S.Weiss、Organic Photoreceptors for Xerography;Marcel Dekker社、1998年、第1章
従って、高い電子移動度および低い暗減衰を有し、高性能印刷システムに適する電子写真装置のための代替および改良された材料、特に、正電荷タイプの電子写真装置のための改良されたETMを見出すことを本発明の目的とする。もう一つの目的は、専門家が入手可能で電子写真装置において使用するためのETMの蓄積を広げることである。本発明の他の目的は、以下の詳細な記載より専門家には直ちに明らかである。
本発明の発明者らは、以降に記載される通りの有機材料および電子写真装置を提供することにより、これらの目的を達成できることを見出した。
<発明の概要>
本発明は、
電極と、
電荷輸送特性を有し前記電極上に提供される機能性層とを含む電子装置、好ましくは、非エレクトロルミネセント電子装置であって、
前記機能性層は電子輸送成分および正孔トラップ成分を含む機能性材料を含み、ただし、前記正孔トラップ成分のHOMO(highest occupied molecular orbital:最高被占分子軌道)は前記電子輸送成分のHOMOより少なくとも0.3eVを超えて高く、該機能性材料における前記正孔トラップ成分の濃度は4モル%以下であることを特徴とする電子装置に関する。
好ましくは、上および下に記載される通りの機能性材料は有機材料である。
本発明は、更に、電荷輸送層、光受容体、電子写真またはゼログラフィー装置であり、上および下に記載される通りで、好ましくは、正電荷タイプの電子装置に関する。
本発明は、更に、上および下に記載される通りの電子装置、好ましくは、電子写真またはゼログラフィー装置であって、前記機能性層は電荷輸送層、好ましくは、電子輸送層であるか、または、電子輸送および光生成層の両者である電子装置に関する。
本発明は、更に、電極および前記機能性層の間において電荷生成層を更に含み、上および下に記載される通りの電子装置であって、好ましくは、前記機能性層は電荷輸送層である電子装置に関する。
本発明は、更に、対向電極を更に含み、上および下に記載される通りの電子装置、特に、
電極と、
対向電極と、
電荷輸送特性を有し前記電極間に提供される機能性層とを含む電子装置、好ましくは、非エレクトロルミネセント電子装置であって、
前記機能性層は、上および下に記載される通りの機能性材料を含むことを特徴とする電子装置に関する。
本発明は、更に、上および下に記載される通りの対向電極を有し、有機太陽電池(OS−C:organic solar cell)、色素増感太陽電池(DSSC:dye−sensitized solar cell)、有機スピントロニク装置、フィールド−クエンチ装置、光検出器またはセンサーである電子装置に関する。
本発明は、更に、電子輸送化合物および正孔トラップ化合物を含む混合物である有機機能性材料であって、前記正孔トラップ化合物のHOMOは前記電子輸送化合物のHOMOより少なくとも0.3eV、好ましくは少なくとも0.4eV、非常に好ましくは少なくとも0.5eVを超えて高く、該有機機能性材料における前記正孔トラップ化合物の濃度は4モル%以下、好ましくは0.5〜4モル%、より好ましくは1〜3モル%、非常に好ましくは1〜2モル%である有機機能性材料に関する。
本発明は、更に、好ましくは電子輸送材料として、好ましくは正電荷タイプの電子装置において、特には、光受容体、電子写真またはゼログラフィー装置、OS−C、DSSC、有機スピントロニク装置、フィールド−クエンチ装置、光検出器またはセンサーの電荷輸送層において、上および下に記載される通りの有機機能性材料を使用することに関する。
本発明による単層電子写真装置を例示的に示す。 本発明による二層電子写真装置を例示的に示す。 本発明の例2によるポリマーについて、サイクロボルタメトリー測定によって得られる酸化還元曲線を示す。
<用語の定義>
「正孔トラップ化合物または単位」は周囲のマトリクスまたは骨格よりも高置なHOMOを有する化合物または単位を意味し、この化合物または単位上における正孔の留置時間が他の単位上よりも極めて長くなるように、典型的には、0.3eVより高いエネルギーの相殺を有する。
「電子輸送化合物または単位」は、電子注入材料または陰極より注入された電子(即ち、負の電荷)を輸送できる化合物または単位を意味する。
「非エレクトロルミネセント装置」は、それが動作している間に実質的な強度の可視光を発光せず、例えば、電子写真またはゼログラフィー装置または太陽電池などの装置を含み、例えば、有機発光ダイオード(OLED:organic light emitting diode)を除外することを意図する電子装置を意味する。
「機能性材料」は、例えば、CGLまたはCTLなどで、電子装置の機能性層において使用するための材料を意味する。
「有機材料」は(無機化合物とは対照的に)有機化合物から主に成り、ただし、好ましくは、有機化合物のモル比は無機化合物のモル比より高く、非常に好ましくは、有機化合物から本質的に成り、最も好ましくは、有機化合物のみを含有する材料を意味する。
「骨格単位」は、コポリマーに存在する全ての単位中で最も高い含有量(他に明言しない限りモル%)を有する単位を意味する。また、骨格単位が、単独または他の単位との組み合わせにおいて電子輸送単位または正孔輸送単位を形成しても構わない。例えば、コポリマーに存在する他の単位の含有量より明らかに高い含有量の単位が2種類ある場合、または、コポリマーに存在する単位が2種類のみある場合、両方の基を骨格単位と考える。好ましくは、本発明において、骨格単位は電子輸送単位である。
「単位」は、ポリマーまたはコポリマーにおけるモノマー単位または繰り返し単位を意味する。
「ポリマー」は、ホモポリマーおよびコポリマーを含み、例えば、統計的、交互またはブロックコポリマーを含む。加えて、以下本明細書で用いる用語「ポリマー」はデンドリマーも含み、デンドリマーは、例えば、M.FischerおよびF.Vogtle、Angew.Chem.、Int.Ed.1999年、38巻、885頁に記載される通り、典型的には、多官能性のコア基から成る分岐状の高分子化合物であり、このコア基に更に分岐状のモノマーが規則的な方式で付加され、樹状構造が与えられている。
「共役ポリマー」は、その骨格(または主鎖)中に主としてsp−混成(またはsp−混成でもよい)C原子を含有するポリマーを意味し、該C原子はヘテロ原子で置き換えられていてもよい。最も単純な場合、これは、例えば、C−C単結合と二重(三重)結合とが交互する骨格であるが、1,3−フェニレンなどの単位のポリマーも含まれる。これに関連して、「主として」は、共役の遮断に至ることのある自然発生的な(自発的な)欠陥を有するポリマーであっても、共役ポリマーと見なすことを意味する。また、この意味には、骨格が、例えば、アリールアミン類、アリールホスフィン類、および/または、ある種のヘテロ環(即ち、N−、O−、P−またはS−原子を介した共役)、および/または、金属有機複合体(即ち、金属原子を介した共役)などの単位を含むポリマーも含まれる。
以下に、いくつかの重要なエネルギー準位を説明する。機能性有機化合物にとって重要な特性は結合エネルギーであり、それは、電子エネルギー準位の真空準位、特に、「最高被占分子軌道」(HOMO:highest occupied molecular orbital)および「最低空分子軌道」(LUMO:lowest unoccupied molecular orbital)に関して測定される。これらは、光放出、例えば、XPS(X−ray photoelectron spectroscopy:X線光電子分光分析法)およびUPS(ultra−violet photoelectron spectroscopy:紫外線光電子分光分析法)によって、または、酸化および還元(酸化還元)に関するサイクリックボルタンメトリー(以後、CV(cyclovoltametry)という)によって測定できる。当該分野においては、絶対エネルギー準位は使用される方法に依存し、同一の方法でも評価法に依存することが十分理解されており、例えば、CV曲線上の始点とピーク点は異なる値を与える。したがって、同一の測定法の同一の評価法で、合理的に比較しなければならない。より最近では、量子化学的方法、例えば、密度関数理論(以後、DFT(Density Function Theory)という)も、分子軌道、特に、占有分子軌道を計算するために十分確立したものとなってきたが、この方法により、特に、HOMO準位を十分に推定できる。したがって、DFTの助けにより、例えば、「Gaussian 03W」(Gaussian社)などの商業的に入手可能なソフトウエアがあれば、有機小分子および共役ポリマーにおける異なる単位のHOMO/LUMOを計算できる。
本出願人は、有機材料のエネルギー準位を決定する非常に一貫性のある組み合わせ方法を確立した。1組の材料(20種類より多い異なる材料)のHOMO/LUMO準位をCVにより信頼性のある評価法で測定し、また、同一の較正関数を有するGaussian 03WのDFT、例えば、B3PW91、および、同一の基底セット、例えば、6−31G(d)によって計算も行う。次いで、計算された値を測定された値によって較正する。そのような較正因子を更なる計算のために使用する。以下に示す通り、計算および測定の間の一致は非常に良好である。したがって、本発明のエネルギー準位の比較は妥当な基礎に基づいている。そうすることで、本出願人は、ビフェニルと等しいかより大きい基の殆どについて、本発明の材料およびポリマーに関するシミュレーションが非常に一貫性のある結果を与えることを見出した。
エネルギーギャップまたはバンドギャップを決定するためには、異なる化合物または単位のHOMOなどのエネルギー準位を同一の方法で測定または計算しなければならない。本発明で使用される好ましい方法は、較正DFT法およびCV測定であり、特に、化合物または単位の濃度が材料またはポリマー中で低い場合、最も好ましくは、較正DFT法である。
他に明言しない限り、本発明を通して与えられるエネルギーギャップまたはバンドギャップの値は、較正DFT法により得られる。
他に明言しない限り、Ar、R1〜4、nなどの基または添字は、複数存在する場合、それぞれ互いに独立に選択され、それぞれ互いに同一でも異なっていても構わない。よって、幾つかの異なる基を「R」などの単一の符号により代表されることもある。
「アリール」または「アリーレン」は、芳香族炭化水素基または芳香族炭化水素基から誘導される基を意味する。「ヘテロアリール」または「ヘテロアリーレン」は、1個以上のヘテロ原子を含む「アリール」または「アリーレン」基を意味する。また、用語「アルキル」、「アリール」、「ヘテロアリール」などは、例えば、アルキレン、アリーレン、ヘテロアリーレンなどの多価種も含む。
「カルビル/炭素基」は非炭素原子を一切有していない(例えば、−C≡C−など)か、または、N、O、S、P、Si、Se、As、TeまたはGeなどの少なくとも1個の非炭素原子と組み合わされていてもよい(例えば、カルボニルなど)かのいずれかで少なくとも1個の炭素原子を含む任意の一価または多価の有機基構造成分を意味する。「ヒドロカルビル/炭化水素基」は、1個以上のH原子を追加的に含有しており、例えば、N、O、S、P、Si、Se、As、TeまたはGeなどの1個以上のヘテロ原子を含有していてもよいカルビルまたは炭素基を意味する。
3個以上のC原子の鎖を含むカルビルまたはヒドロカルビル基は、スピロおよび/または縮合環を含む、直鎖状、分岐状および/または環状で構わない。
<発明の詳細な記載>
第1の態様において、本発明は、電極と、電子輸送成分および正孔トラップ成分を含む有機機能性材料を含む有機機能性層とを含む非エレクトロルミネセント電子装置であって、前記正孔トラップ成分のHOMO(highest occupied molecular orbital:最高被占分子軌道)は前記電子輸送成分のHOMOより少なくとも0.3eVを超えて高く、該有機機能性材料における前記正孔トラップ成分の濃度は4モル%以下である非エレクトロルミネセント電子装置に関する。
本発明の目的の1つは、高い電子移動度および低い暗減衰を有し、電子写真装置のための代替および改良された材料、特に、正電荷タイプの電子写真装置のための改良されたETMを見出すことである。特定の理論に束縛されることを望まないが、本発明の発明者らは、本発明により達成される効果を説明するために以下の機構を使用できると信じている。正の帯電のために低い暗減衰を得るためには、正孔注入のためのエネルギー障壁を増加するか、または、正孔の移動度を可能な限り低く低下するかの何れかが可能である。本発明は後者の取り組み、即ち、電子輸送マトリクスまたはホストに正孔トラップを導入することに従う。選択された材料が電界中において正孔トラップとして機能するためには、2つの態様が本質的である。一方は、たとえ高い電界下においても正孔トラップおよび電子輸送マトリクスの間のHOMOの相殺が正孔を確実にトラップするために十分大きくなければならないことである。本発明者らは、この目的のために0.3eVの相殺が必要であることを見出した。他方の態様は、マトリクスにおける正孔トラップの濃度である。正孔トラップ上に正孔を不動化するためには、正孔トラップ部位の間の距離が部位間でのホッピングを避けるために十分大きくなければならない。本発明者らは、この目的のために正孔トラップ濃度が4モル%以上でなければならないことを見出した。しかしながら、本発明の根本的な機構は上記のものに限定されない。本発明の機構を、より適切に記載する他の理論があるかもしれない。
前記正孔トラップ成分のHOMOは、前記電子輸送成分のHOMOより、好ましくは少なくとも0.4eV、より好ましくは少なくとも0.5eV高い。
正孔トラップ成分の濃度は、好ましくは0.1〜4モル%、より好ましくは1〜3モル%、最も好ましくは1〜2モル%である。
本発明の好ましい実施形態において、機能性材料は2種類以上の化合物を含む混合物で、該化合物の1種類以上は電子輸送化合物であり、該化合物の1種類以上は正孔トラップ化合物である。好ましくは、電子輸送化合物(1種類または多種類)は、材料のホスト成分を構成する。
混合物は、1種類以上のモノマー化合物(小分子)および/または1種類以上のポリマー化合物を含んでよい。混合物はモノマー化合物のみから成ってよく、または、ポリマー化合物のみから成ってよく、または、モノマーおよびポリマーの両化合物を含有してよい。
本発明の好ましい実施形態において、少なくとも1種類の電子輸送化合物(1種類または多種類)および正孔トラップ化合物(1種類または多種類)、好ましくは、少なくとも1種類の正孔トラップ化合物(1種類または多種類)はモノマー化合物より選択される。
本発明のもう一つの好ましい実施形態において、少なくとも1種類の電子輸送化合物(1種類または多種類)および正孔トラップ化合物(1種類または多種類)、好ましくは、少なくとも1種類の電子輸送化合物(1種類または多種類)はポリマー化合物より選択される。
本発明のもう一つの好ましい実施形態において、電子輸送化合物(1種類または多種類)および正孔トラップ化合物(1種類または多種類)の両者がモノマー化合物より選択される。
本発明のもう一つの好ましい実施形態において、電子輸送化合物(1種類または多種類)および正孔トラップ化合物(1種類または多種類)の両者がポリマー化合物より選択される。
モノマー正孔トラップ化合物は、好ましくは、アミン類、トリアリールアミン類およびそれらの誘導体より選択される。モノマー電子輸送化合物は、好ましくは、アントラセン、ベンゾ−アントラセン、ケトン、イミダゾール、ベンゾールイミダゾール、フェナントレン、ジヒドロ−フェナントレン、フルオレン、インデノフルオレン、スピロビフルオレン、トリアジン、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、オキサジアゾール、キノリン、キノキサリン、ピレン、ペリレン、ホスフィンオキシド、フェナジン、フェナントロリン、トリアリールボランおよびそれらの誘導体(全ての該基は置換されていてもよい。)から成る群より選択される1種類以上の部分構造を含む化合物より選択される。
本発明のもう一つの好ましい実施形態において、有機機能性材料は2種類以上の異なる繰り返し単位を含むコポリマー、好ましくは、共役コポリマーであるか、または、該コポリマーを含み、ただし、前記コポリマーは、1種類以上の電子輸送単位および1種類以上の正孔トラップ単位を含む。好ましくは、電子輸送単位(1種類または多種類)が、コポリマーの骨格単位(1種類または多種類)を構成する。デンドリマーの場合、デンドリマー核は、好ましくは、正孔トラップ部分構造を含有する。
本発明のもう一つの好ましい実施形態において、機能性材料は1種類以上のそのようなコポリマーのみを含有し、電子輸送または正孔トラップ特性を有さない更なる添加剤を含有してもよく、電子輸送または正孔トラップ特性を有する更なる化合物を含有しない。
正孔トラップ単位は、好ましくは、1種類以上の置換されていてもよいアミンまたはトリアリールアミン基またはそれらの誘導体を含む単位より選択される。電子輸送単位は、好ましくは、アントラセン、ベンゾアントラセン、ケトン、イミダゾール、ベンゾールイミダゾール、フェナントレン、デヒドロフェナントレン、フルオレン、インデノフルオレン、スピロビフルオレン、トリアジン、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、オキサジアゾール、キノリン、キノキサリン、ピレン、ペリレン、ホスフィンオキシド、フェナジン、フェナントロリン、トリアリールボランおよびそれらの誘導体(全ての該基は置換されていてもよい。)から成る群より選択される1種類以上の部分構造を含む単位より選択される。
本発明のもう一つの好ましい実施形態において、有機機能性材料は、1種類以上の電子輸送単位を含有する少なくとも1種類のポリマーと、1種類以上の正孔トラップ単位を含有する少なくとも1種類のポリマーとを含むポリマーブレンドである。
本発明のもう一つの好ましい実施形態において、有機機能性材料は、少なくとも1種類の電子輸送化合物および少なくとも1種類の正孔トラップ化合物を含むモノマーおよびポリマー化合物のブレンドまたは混合物である。
本発明のもう一つの好ましい実施形態において、有機機能性材料は、電子輸送特性を有するポリマーまたはコポリマーと、モノマーまたはポリマー化合物である正孔トラップ化合物と含む混合物である。電子輸送(コ)ポリマーは、好ましくは、アントラセン、ベンゾアントラセン、ケトン、イミダゾール、ベンゾールイミダゾール、フェナントレン、デヒドロフェナントレン、フルオレン、インデノフルオレン、スピロビフルオレン、トリアジン、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、オキサジアゾール、キノリン、キノキサリン、ピレン、ペリレン、ホスフィンオキシド、フェナジン、フェナントロリン、トリアリールボランおよびそれらの誘導体(全ての該基は置換されていてもよい。)から成る群より選択される1種類以上の部分構造を含む1種類以上の単位を含む。
上および下に記載される通りのポリマーおよびコポリマーは、好ましくは、共役(コ)ポリマーから成る群より選択される。
好ましいモノマー電子輸送化合物は、例えば、国際特許出願公開第2007/114358号パンフレットに開示される通りの以下の式のベンゾアントラセン誘導体から成る群より選択される。
Figure 2012502303
式中、
は、単結合、置換または無置換で6〜50個の核炭素原子を有する二価の芳香族炭化水素環状基、置換または無置換で5〜50個の核原子を有する二価の芳香族ヘテロ環状基、置換または無置換のフルオレニレン基、または、置換または無置換のカルバゾリレン基である連結基であり、
kは1〜4の整数であり、kが2以上の整数を表す場合、Lによって表される複数の連結基は、それぞれ互いに、同一でも異なっていてもよく、
Arは、単結合、水素原子、置換または無置換で6〜50個の核炭素原子を有する芳香族炭化水素環状基、置換または無置換で5〜50個の核原子を有する芳香族ヘテロ環状基、フルオレニル基、または、カルバゾリル基であり、
11〜20は、それぞれ独立に、水素原子、置換または無置換で6〜50個の核炭素原子を有する芳香族炭化水素環状基、置換または無置換で5〜50個の核原子を有する芳香族ヘテロ環状基、置換または無置換で1〜50個の炭素原子を有するアルキル基、置換または無置換で3〜50個の核炭素原子を有する環状アルキル基、置換または無置換で1〜50個の炭素原子を有するアルコキシ基、置換または無置換で6〜50個の核炭素原子を有するアラルキル基、置換または無置換で5〜50個の核炭素原子を有するアリールオキシ基、置換または無置換で5〜50個の核炭素原子を有するアリールチオ基、置換または無置換で1〜50個の炭素原子を有するアルコキシカルボニル基、置換または無置換で1〜50個の炭素原子を有するシリル基、カルボキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基またはヒドロキシ基を表す。
更に好ましいモノマー電子輸送化合物は、例えば、国際特許出願公開第2004/093207号パンフレットおよび国際特許出願公開第2004/013080号パンフレットに開示される通りで、部分構造−C(=X)−(式中、Xは、O、S、Seより選択される)を含有する化合物、最も好ましくは、以下の式から成る群より選択されるフルオレン−ケトン類、スピロビフルオレン−ケトン類またはインデノフルオレン−ケトン類から成る群より選択される。
Figure 2012502303
式中、R11〜18は式1において定義される通りであり、1つ以上の組R11およびR12、R13およびR14、R15およびR16、R17およびR18は環系を形成していてもよく、rは、0、1、2、3または4である。
更に好ましいモノマー電子輸送化合物は、例えば、日本国特許第3148176号明細書、国際特許出願公開第2005/061656号パンフレット、欧州特許第0681019号明細書、国際特許出願公開第2004/013073号パンフレット、米国特許第5,077,142号明細書、国際特許出願公開第2007/140847号パンフレットおよび米国特許出願公開第2007/0205412号公報に開示される通りのアントラセン誘導体から成る群より選択され、最も好ましくは、以下の式から成る群より選択される。
Figure 2012502303
更に好ましいモノマー電子輸送ホスト化合物は、例えば、米国特許出願公開第2007−0104977号公報に開示される通りのイミダゾール誘導体またはベンゾイミダゾール誘導体から成る群より選択され、最も好ましくは、以下の式から成る群より選択される。
Figure 2012502303
式中、
21は、水素原子、置換基を有していてもよいC6〜60アリール基、置換基を有していてもよいピリジル基、置換基を有していてもよいキノリル基、置換基を有していてもよいC1〜20アルキル基、または、置換基を有していてもよいC1〜20アルコキシ基であり、
iは、0、1、2、3または4であり、
22は、置換基を有していてもよいC6〜60アリール基、置換基を有していてもよいピリジル基、置換基を有していてもよいキノリル基、置換基を有していてもよいC1〜20アルキル基、または、置換基を有していてもよいC1〜20アルコキシ基であり、
23は、水素原子、置換基を有していてもよいC6〜60アリール基、置換基を有していてもよいピリジル基、置換基を有していてもよいキノリル基、置換基を有していてもよいC1〜20アルキル基、または、置換基を有していてもよいC1〜20アルコキシ基であり、
22は、置換基を有していてもよいC6〜60アリーレン基、置換基を有していてもよいピリジニレン基、置換基を有していてもよいキノリニレン基、または、置換基を有していてもよいフルオレニレン基であり、および
Ar22は、置換基を有していてもよいC6〜60アリール基、置換基を有していてもよいピリジニル基、または、置換基を有していてもよいキノリニル基である。
更に好ましいモノマー電子輸送ホスト化合物は、以下の式のベンゾイミダゾール誘導体から成る群より選択される。
Figure 2012502303
更に好ましいモノマー電子輸送ホスト化合物は、例えば、ドイツ国特許出願公開第10356099号公報および米国特許第6,352,791号明細書において開示される通りのオキサジアゾール、オキサゾール、チアゾール、フェナントロリン、トリス(8−ヒドロキシキノリナト)アルミニウム(AlQ)およびそれらの誘導体、および、以下の式の基を含む化合物(トリアジン誘導体)から成る群より選択される。
Figure 2012502303
式中、2個、3個または4個の基QはNを、その他は、それぞれ独立にCRを表し、ただし、Rは上で定義される通りである。
好ましくは式1〜8から選択される電子輸送化合物の材料中における含有量は、好ましくは、96〜99.9モル%である。
好ましいモノマー正孔トラップ化合物は、以下の式のトリアリールアミン誘導体から成る群より選択される。
Figure 2012502303
式中、
Yは、N、P、P=O、PF、P=S、As、As=O、As=S、Sb、Sb=OまたはSb=S、好ましくは、Nであり、
Arは同一または異なるものの何れでも構わず、異なる繰り返し単位があるのであれば独立に、単結合、または、置換されていてもよい単核または多核のアリールまたはヘテロアリール基を表し、
Arは同一または異なるものの何れでも構わず、異なる繰り返し単位があるのであれば独立に、置換されていてもよい単核または多核のアリールまたはヘテロアリール基を表し、
Arは同一または異なるものの何れでも構わず、異なる繰り返し単位があるのであれば独立に、置換されていてもよい単核または多核のアリールまたはヘテロアリール基を表し、
mは、1、2または3であり、および
Rは同一または異なるものの何れでも構わず、H、置換または無置換の芳香族またはヘテロ芳香族基、アルキル、シクロアルキル、アルコキシ、アラルキル、アリールオキシ、アリールチオ、アルコキシカルボニル、シリル、カルボキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基またはヒドロキシ基より選択される。
式9の特に好ましい化合物は、以下のサブ式より選択される。
Figure 2012502303
式中、Rは式9において定義される通りであり、rは、0、1、2、3または4であり、sは、0、1、2、3、4または5である。
好ましくは式9a〜cから選択される正孔トラップ化合物の材料中における含有量は、好ましくは0.1〜4モル%、より好ましくは1〜3モル%、非常に好ましくは1〜2モル%である。
もう一つの好ましい実施形態において、電子装置は、1種類以上の電子輸送単位および1種類以上の正孔トラップ単位を含むコポリマー、非常に好ましくは、電子輸送ポリマー骨格および1種類以上の正孔トラップ単位を含有し、最も好ましくは、排他的にそれらから成るコポリマーである有機機能性材料を含む。
好ましくは、正孔トラップ単位は、以下の式のトリアリールアミン誘導体から成る群より選択される。
Figure 2012502303
式中、Ar、Ar、Ar、Yおよびmは、式9において定義される通りである。
式10の特に好ましい単位は、以下のサブ式より選択される。
Figure 2012502303
式中、R、rおよびsは、式9aにおいて定義される通りである。
好ましくは、電子輸送特性を有するポリマーまたはコポリマーは、以下の式から選択される1種類以上の単位(電子輸送単位として)を、好ましくは、骨格単位として含む。
Figure 2012502303
式中、
A、BおよびB’は、それぞれ互いに独立に、複数出現する場合は互いに独立に、二価基であり、好ましくは、−CR−、−NR−、−PR−、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−CO−、−CS−、−CSe−、−P(=O)R−、−P(=S)R−および−SiR−より選択され、
およびRは、それぞれ互いに独立に、同一または異なって、H、ハロゲン、−CN、−NC、−NCO、−NCS、−OCN、−SCN、−C(=O)NR00、−C(=O)X、−C(=O)R、−NH、−NR00、−SH、−SR、−SOH、−SO、−OH、−NO、−CF、−SF、置換されていてもよいシリル、または、1〜40個のC原子のカルビルまたはヒドロカルビル(該基は置換されていてもよく、1個以上のヘテロ原子を含有してもよい。)より選択される基であり、基RおよびRは、それらが連接されているフルオレン部分構造と共にスピロ基を形成していてもよく、
Xはハロゲンであり、
およびR00は、それぞれ互いに独立に、H、または、置換されていてもよく1個以上のヘテロ原子を含有してもよいカルビルまたはヒドロカルビル基であり、
それぞれのaは独立に0および1の一方であり、同一の単位において、それぞれの対応するbは0および1の他方であり(aが0の場合、bが1であり、逆も同様であるように)、
oは1以上の整数、好ましくは、1、2、3または4、最も好ましくは1または2であり、
ArおよびArは、それぞれ互いに独立に、単核または多核のアリールまたはヘテロアリールであり、該基は置換されていてもよく、インデノフルオレン基の7,8−位または8,9−位に縮合されていてもよく、
cおよびdは、それぞれ互いに独立に、0または1であり、
基RおよびRは、それらが連接されているフルオレン基と共にスピロ基を形成していている場合、それは、好ましくは、スピロビフルオレンである。
式11の好ましい単位は、以下のサブ式より選択される。
Figure 2012502303
式中、
Lは、それぞれの出現において互いに独立に、H、ハロゲン、フッ素化されていてもよく直鎖状または分岐状で1〜12個のC原子のアルキルまたはアルコキシより選択され、好ましくは、H、F、メチル、i−プロピル、t−ブチル、n−ペントキシまたはトリフルオロメチルであり、および
L’は、それぞれの出現において互いに独立に、フッ素化されていてもよく直鎖状または分岐状で1〜12個のC原子のアルキルまたはアルコキシより選択され、好ましくは、n−オクチルまたはn−オクチルオキシである。
更に好ましい電子輸送単位は、例えば、国際特許出願公開第2005/104264号パンフレットに開示される通りの式12(フェナントレン誘導体)のものである。
Figure 2012502303
式中、
およびRは、それぞれ互いに独立に、式11において定義される意味の1つを有し、
およびXは、それぞれ互いに独立に、−CR=CR−、−C≡C−または−N−Ar−であり、
6〜8は、複数出現する場合は互いに独立に、2〜40個のC原子を有する二価の芳香族またはヘテロ芳香族環系であり、該基は、式11において定義される通りの1個以上の基Rで置換されていてもよく、
gは、それぞれの出現において互いに独立に、0または1であり、
hは、それぞれの出現において互いに独立に、0、1または2である。
式12の基は、好ましくは、以下のサブ式より選択される。
Figure 2012502303
式中、RおよびRは式12において定義される通りであり、好ましくは、1〜12個のC原子のアルキルまたはアルコキシ、または、5〜12個のC原子のアリールまたはヘテロアリール(該基は置換されていてもよい。)である。
更に好ましい電子輸送単位は、例えば、国際特許出願公開第2005/014689号パンフレットに開示される通りの式13(ジヒドロ−フェナントレン誘導体)のものである。
Figure 2012502303
式中、RおよびRは式12において定義される通りであり、RおよびRは、それぞれ互いに独立に、RおよびRの意味の1つを有し、Ar6、7、X1、2、gおよびhは、式12において定義される通りである。
式13の基は、好ましくは、以下のサブ式より選択される。
Figure 2012502303
式中、R1〜4は、式13において定義される通りである。
更に好ましい電子輸送単位は、例えば、国際特許出願公開第2003/099901号パンフレットに開示される通りの式14のものである。
Figure 2012502303
式中、
Ar’およびAr”は、芳香族炭化水素基またはヘテロ環状基を表し、
およびXの一方はC(=O)またはC(R)(R)を表し、他方は、O、S、C(=O)、S(=O)、SO、C(R)(R)、Si(R)(R)、N(R)、B(R)、P(R)またはP(=O)(R)を表し、
Qは、X、X−X10またはX11=X12であり、
およびX10は、それぞれ互いに独立に、O、S、C(=O)、S(=O)、SO、C(R)(R)、Si(R)(R)、N(R)、B(R)、P(R)またはP(=O)(R)を表し、
11およびX12は、それぞれ互いに独立に、N、B、P、C(R)またはSi(R)を表し、
Zは、−CR=CR−または−C≡C−を表し、
zは0または1であり、
1、2は、式11において定義される通りである。
式14の基は、好ましくは、以下のサブ式より選択される。
Figure 2012502303
更に好ましい電子輸送単位は、例えば、米国特許第5,962,631号明細書、国際特許出願公開第2006/052457号パンフレットおよび国際特許出願公開第2006/118345号パンフレットにおいて開示される通りのフルオレン誘導体、例えば、国際特許出願公開第03/020790号パンフレットにおいて開示される通りのスピロビフルオレン誘導体、および、例えば、国際特許出願公開第2005/056633号パンフレット、欧州特許出願公開第1344788号公報および国際特許出願公開第2007/043495号パンフレットにおいて開示される通りのベンゾフルオレン、ジベンゾフルオレン、ベンゾチオフェン、ジベンゾフルオレンおよびそれらの誘導体より選択される。
更に好ましい電子輸送単位は、アントラセン、ベンゾアントラセン、ケトン、イミダゾール、ベンゾールイミダゾール、フルオレン、スピロビフルオレン、トリアジン、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、オキサジアゾール、キノリン、キノキサリン、ピレン、ペリレン、ホスフィンオキシド、フェナジン、フェナントロリン、トリアリールボランおよびそれらの誘導体(全ての該基は置換されていてもよい。)より選択される。
本発明の電子装置が1種類以上のコポリマーを含む場合、これらは、統計的またはランダムコポリマー、交互または位置規則性コポリマー、ブロックコポリマーまたはそれらの組み合わせで構わない。コポリマーは、2種類または3種類以上の明らかに異なるモノマー単位を含んで構わない。
好ましくは、本発明の電子装置は、以下の式から選択され、電子輸送特性を有する1種類以上のコポリマーを含む。
Figure 2012502303
式中、
x、y、v、wおよびzは、モノマーのモル比を表し、
A、C、D、Eは、それぞれ互いに独立に、上に定義される通りで、好ましくは、式11、12、13、14およびそれらのサブ式より選択される電子輸送単位であり、
Bは、上に定義される通りで、好ましくは、式10およびそれのサブ式より選択される正孔トラップ単位であり、
x、v、w、zは、それぞれ互いに独立に、0以上および1未満であり、ただし、x+v+w+zは0.96より大きく1未満であり、非常に好ましくは、xは0でなく、および、wおよび/またはzが0であり、
yは0より大きく0.04未満、好ましくは、0.01〜0.03、非常に好ましくは、0.01〜0.02であり、
x+y+v+w+zは1であり、
nは、1より大きい整数である。
式Iの好ましいコポリマーは、以下のサブ式より選択される。
Figure 2012502303
式中、R1〜4は式13において定義される通りであり、R、rおよびsは式9aにおいて定義される通りであり、x、y、vおよびnは上で式Iにおいて定義される通りである。
好ましくは、式11、11a〜d、12、12a、13、13a、13b、14、14aまたは14bから選択される単一の電子輸送単位のコポリマー中における含有量は、好ましくは、1〜99.9モル%である。全ての電子輸送単位の含有量は、好ましくは、96〜99.9モル%である。
好ましくは、式10または10a〜cから選択される正孔トラップ単位のコポリマー中における含有量は、好ましくは、0.1〜4モル%、非常に好ましくは1〜3モル%、最も好ましくは1〜2モル%である。
もう一つの好ましい実施形態において、電子装置は、1種類以上のモノマー正孔トラップ化合物と、1種類以上の電子輸送単位を含み、好ましくは、これのみから成る1種類以上のポリマーまたはコポリマー、非常に好ましくは、電子輸送ポリマー骨格単位を含み、最も好ましくは、これのみから成るポリマーまたはコポリマーとの混合物である有機機能性材料を含む。
電子輸送単位のみから成るポリマーは、好ましくは、式IIのコポリマーである。
Figure 2012502303
式中、x、v、wおよびzは、モノマーのモル比を表し、
A、C、D、Eは、それぞれ互いに独立に、上に定義される通りで、好ましく、式11、12、13、14およびそれらのサブ式より選択される電子輸送単位であり、
x、v、w、zは、それぞれ互いに独立に、0以上および1以下であり、
x+v+w+zは1であり、
nは、1より大きい整数で、
非常に好ましくは、xおよびvは0でなく、最も好ましくは、xおよびvは0.5で、wおよびzは0である。
式IIの好ましいコポリマーは、以下のサブ式より選択される。
Figure 2012502303
式中、R1〜4は式13において定義される通りであり、x、vおよびnは式IIにおいて定義される通りである。
モノマー正孔トラップは、好ましくは、式9および9a〜9cの化合物より選択される。
電子輸送(コ)ポリマーは、好ましくは、式11、11a〜d、12、12a、13、13a、13b、14、14a、14bによる単位より、または、アントラセン、ベンゾアントラセン、ケトン、イミダゾール、ベンゾールイミダゾール、フルオレン、スピロビフルオレン、ベンゾフルオレン、ジベンゾフルオレン、ベンゾチオフェン、ジベンゾフルオレン、トリアジン、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、オキサジアゾール、キノリン、キノキサリン、ピレン、ペリレン、ホスフィンオキシド、フェナジン、フェナントロリン、トリアリールボランおよびそれらの誘導体(全ての該基は置換されていてもよい。)より選択される1種類以上の基を含む単位より選択される1種類以上の繰り返し単位を含む。
更に好ましい実施形態において、電子装置は、好ましくは、式10または10a〜cの1種類以上の繰り返し単位を含む1種類以上のポリマー正孔トラップ化合物と、上記の通りの電子輸送単位を含む1種類以上の(コ)ポリマーとの混合物である有機機能性材料を含む。
もう一つの好ましい実施形態において、電子装置は、好ましくは、式10または10a〜cの1種類以上の繰り返し単位を含む1種類以上のポリマー正孔トラップ化合物と、上記の通りの1種類以上のモノマー電子輸送化合物との混合物である有機機能性材料を含む。
モル%における濃度を計算するには注意を払わなければならない。特に、有機機能性材料がコポリマーおよびモノマー化合物を含む場合、全ての繰り返し単位の数に基づいて正確な濃度を計算しなければならない。重量%における濃度を、本発明の目的のための良好な近似として扱うことができる。
好ましいカルビルおよびヒドロカルビル基としては、アルキル、アルコキシ、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキシおよびアルコキシカルボニルオキシ(それぞれの該基は置換されていてもよく、1〜40個、好ましくは、1〜25個、非常に好ましくは、1〜18個のC原子を有する。)、更に、置換されていてもよく6〜40個、好ましくは、6〜25個のC原子を有するアリールまたはアリールオキシ、更に、アルキルアリール、アリールアルキル、アルキルアリールオキシ、アリールアルキルオキシ、アリールカルボニル、アリールオキシカルボニル、アリールカルボニルオキシおよびアリールオキシカルボニルオキシ(それぞれの該基は置換されていてもよく、6〜40個、好ましくは、6〜25個のC原子を有する。)が挙げられる。
カルビルまたはヒドロカルビル基は、飽和または不飽和の非環状基、または、飽和または不飽和の環状基で構わない。不飽和の非環状または環状基、特に、アルケニルおよびアルキニル基(特に、エチニル)が好ましい。C〜C40カルビルまたはヒドロカルビル基が非環状の場合、該基は直鎖状または分岐状で構わない。
〜C40カルビルまたはヒドロカルビル基としては、例えば、C〜C40アルキル、C〜C40アルケニル、C〜C40アルキニル、C〜C40アリル基、C〜C40アルキルジエニル、C〜C40ポリエニル、C〜C40アリール、C〜C40アルキルアリール、C〜C40アリールアルキル、C〜C40アルキルアリールオキシ、C〜C40アリールアルキルオキシ、C〜C40ヘテロアリール、C〜C40シクロアルキル、C〜C40シクロアルケニルなどが挙げられる。C〜C20アルキル、C〜C20アルケニル、C〜C20アルキニル、C〜C20アリル、C〜C20アルキルジエニル、C〜C12アリール、C〜C20アリールアルキルおよびC〜C20ヘテロアリールが非常に好ましい。
更に好ましいカルビルおよびヒドロカルビル基としては、直鎖状、分岐状または環状で、1〜40個、好ましくは、1〜25個のC原子のアルキルが挙げられ、該基は無置換であるか、F、Cl、Br、IまたはCNで一置換または多置換されており、ただし、1個以上の隣接していないCH基は、それぞれの場合で互いに独立に、Oおよび/またはS原子が互いに直接連結しないようにして、−O−、−S−、−NH−、−NR−、−SiR00−、−CO−、−COO−、−OCO−、−O−CO−O−、−S−CO−、−CO−S−、−SO−、−CO−NR−、−NR−CO−、−NR−CO−NR00−、−CX=CX−または−C≡C−で置き換えられていてもよく、ただし、RおよびR00は上および下に記載される通り与えられる意味の1つを有し、XおよびXは、それぞれ互いに独立に、H、F、ClまたはCNである。
およびR00は、好ましくは、H、1〜12個のC原子を有する直鎖状または分岐状のアルキル、または、6〜12個のC原子を有するアリールから選択される。
ハロゲンは、F、Cl、BrまたはIである。
好ましいアルキル基としては、限定することなく、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、2−メチルブチル、n−ペンチル、s−ペンチル、シクロペンチル、n−ヘキシル、シクロヘキシル、2−エチルヘキシル、n−ヘプチル、シクロヘプチル、n−オクチル、シクロオクチル、ドデカニル、トリフルオロメチル、ペルフルオロ−n−ブチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペルフルオロオクチル、ペルフルオロヘキシルなどが挙げられる。
好ましいアルケニル基としては、限定することなく、エテニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、シクロペンテニル、ヘキセニル、シクロヘキセニル、ヘプテニル、シクロヘプテニル、オクテニル、シクロオクテニルなどが挙げられる。
好ましいアルキニル基は、限定することなく、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル、オクチニルなどが挙げられる。
好ましいアルコキシ基としては、限定することなく、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブトキシ、i−ブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、2−メチルブトキシ、n−ペントキシ、n−ヘキソキシ、n−ヘプトキシ、n−オクトキシなどが挙げられる。
好ましいアミノ基としては、限定することなく、ジメチルアミノ、メチルアミノ、メチルフェニルアミノ、フェニルアミノなどが挙げられる。
アリール基は、単核、即ち、1個のみの芳香族環を有するもの(例えば、フェニルまたはフェニレンなど)、または、多核、即ち、2個以上の芳香族環を有するもので構わず、多核は縮合していてもよく(例えば、ナフチルまたはナフチレンなど)、個々に共有結合していてもよく(例えば、ビフェニルなど)、および/または、縮合および個々に連結した芳香族環の組み合わせであってよい。好ましくは、アリール基は、実質的に基全体にわたって実質的に共役する芳香族基である。
好ましいアリール基は、限定することなく、ベンゼン、ビフェニレン、トリフェニレン、[1,1’:3’,1”]ターフェニル−2’−イレン、ナフタレン、アントラセン、ビナフチレン、フェナントレン、ピレン、ジヒドロピレン、クリセン、ペリレン、テトラセン、ペンタセン、ベンゾピレン、フルオレン、インデン、インデノフルオレン、スピロビフルオレンなどが挙げられる。
好ましいヘテロアリール基は、限定することなく、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、テトラゾール、フラン、チオフェン、セレノフェン、オキサゾール、イソオキサゾール、1,2−チアゾール、1,3−チアゾール、1,2,3−オキサジアゾール、1,2,4−オキサジアゾール、1,2,5−オキサジアゾール、1,3,4−オキサジアゾール、1,2,3−チアジアゾール、1,2,4−チアジアゾール、1,2,5−チアジアゾール、1,3,4−チアジアゾールなどの5員環、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、1,3,5−トリアジン、1,2,4−トリアジン、1,2,3−トリアジン、1,2,4,5−テトラジン、1,2,3,4−テトラジン、1,2,3,5−テトラジンなどの6員環、インドール、イソインドール、インドリジン、インダゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾトリアゾール、プリン、ナフトイミダゾール、フェナントロイミダゾール、ピリジンイミダゾール、ピラジンイミダゾール、キノキサリンイミダゾール、ベンゾオキサゾール、ナフトオキサゾール、アントロオキサゾール、フェナントロオキサゾール、イソキサゾール、ベンゾチアジアゾール、ベンゾフラン、イソベンゾフラン、ジベンゾフラン、キノリン、イソキノリン、プテリジン、ベンゾ−5,6−キノリン、ベンゾ−6,7−キノリン、ベンゾ−7,8−キノリン、ベンゾイソキノリン、アクリジン、フェノチアジン、フェノキサジン、ベンゾピリダジン、ベンゾピリミジン、キノキサリン、フェナジン、ナフチリジン、アザカルバゾール、ベンゾカルボリン、フェナントリジン、フェナントロリン、チエノ[2,3b]チオフェン、チエノ[3,2b]チオフェン、ジチエノチオフェン、イソベンゾチオフェン、ジベンゾチオフェン、ベンゾチアジアゾチオフェンまたはそれらの組み合わせなどの縮合系が挙げられる。ヘテロアリール基は、アルキル、アルコキシ、チオアルキル、フルオロ、フルオロアルキルまたは更なるアリールまたはヘテロアリール置換基で置換されてもよい。
好ましいアリールアルキル基としては、限定することなく、2−トリル、3−トリル、4−トリル、2,6−ジメチルフェニル、2,6−ジエチルフェニル、2,6−ジ−i−プロピルフェニル、2,6−ジ−t−ブチルフェニル、o−t−ブチルフェニル、m−t−ブチルフェニル、p−t−ブチルフェニル、4−フェノキシフェニル、4−フルオロフェニル、3−カルボメトキシフェニル、4−カルボメトキシフェニルなどが挙げられる。
好ましいアルキルアリール基としては、限定することなく、ベンジル、エチルフェニル、2−フェノキシエチル、プロピルフェニル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチルまたはナフタリニルメチルが挙げられる。
好ましいアリールオキシ基としては、限定することなく、フェノキシ、ナフトキシ、4−フェニルフェノキシ、4−メチルフェノキシ、ビフェニルオキシ、アントラセニルオキシ、フェナントレニルオキシなどが挙げられる。
アリール、ヘテリアリール、カルビルおよびヒドロカルビル基は、好ましくは、シリル、スルホ、スルホニル、ホルミル、アミノ、イミノ、ニトリロ、メルカプト、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1〜12アルキル、C6〜12アリール、C1〜12アルコキシ、ヒドロキシおよび/またはそれらの組み合わせより選択される1個以上の置換基を含んで構わない。随意の置換基は、同一の基および/または複数(好ましくは、2個)の前述の基における全ての化学的に可能な組み合わせを含んでもよい(例えば、アミノおよびスルホニルは、互いに直接連接する場合、スルホアモイル基を表わす)。
好ましい置換基としては、限定することなく、アルキルまたはアルコキシなどの可溶化基、フッ素、ニトロまたはシアノなどの電子吸引基、および、嵩高い基、例えば、tert−ブチルまたは置換されていてもよいアリール基などのポリマーのガラス転移温度(Tg)を増加するための置換基が挙げられる。
好ましい置換基としては、限定することなく、F、Cl、Br、I、−CN、−NO、−NCO、−NCS、−OCN、−SCN、−C(=O)NRNR00、−C(=O)X、−C(=O)R、−NRNR00が挙げられ、ただし、R、R00およびXは、上で定義される通りであり、置換されていてもよいシリル、4〜40個、好ましくは、6〜20個のC原子を有するアリール、および、直鎖状または分岐状で、1〜20個、好ましくは、1〜12個のC原子を有するアルキル、アルコキシ、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキシまたはアルコキシカルボニルオキシであり、ただし、1個以上のH原子はFまたはClで置き換えられていてもよい。
本発明による電子装置中で使用される(コ)ポリマーにおいて、繰り返し単位の数nは、好ましくは、10〜10,000、非常に好ましくは、50〜5,000、最も好ましくは、50〜2,000である。
本発明の電子装置中で使用される(コ)ポリマーは、任意の適切な方法によって調製できる。例えば、(コ)ポリマーは、山本カップリング、鈴木カップリング、スチルカップリング、薗頭カップリングまたはヘックカップリングなどのアリール−アリールカップリング反応によって適切に調製できる。鈴木カップリングおよび山本カップリングが、特に好ましい。
本発明の(コ)ポリマーの繰り返し単位を形成するために重合されるモノマーは、専門家に既知で文献に開示された適切な方法によって調製できる。インデノフルオレンモノマーの調製のために適切で好ましい方法は、例えば、国際特許出願公開第2004/041901号パンフレットおよび欧州特許出願公開第2004006721号明細書に記載されている。トリアリールアミンモノマーの調製のために適切で好ましい方法は、例えば、国際特許出願公開第99/54385号パンフレットに記載されている。
好ましくは、(コ)ポリマーは、2個の重合性基Pに連結する上述の基の1つを含むモノマーから調製される。従って、例えば、インデノフルオレンモノマーは、以下の式から選択される。
Figure 2012502303
式中、Pは重合性基であり、Ar、R1〜4は上に定義される通りである。例えば、トリアリールアミンモノマーなどのその他のコモノマーは、それに応じて構築される。
好ましくは、基Pは、それぞれ互いに独立に、Cl、Br、I、O−トシレート、O−トリフレート、O−メシレート、O−ノナフレート、SiMeF、SiMeF、−O−SOZ、B(OZ、−CZ=C(Z、−C≡CHおよびSn(Zより選択され、ただし、ZおよびZ1〜3はアルキルおよびアリールから成る群より選択され、それぞれは置換されていてもよく、2個の基Zは環状基を形成していてもよい。
重合のための好ましい方法は、例えば、国際特許出願公開第00/53656号パンフレットに記載される通りの鈴木重合、例えば、T.Yamamotoら、Progress in Polymer Science 1993年、17巻、1153〜1205頁または国際特許出願公開第2004/022626号パンフレットに記載される通りの山本重合、および、スチルカップリングなどのC−CカップリングまたはC−Nカップリングに導くものである。例えば、山本重合によって線状ポリマーを合成する場合、2個の反応性ハロゲン化物基Pを有する上記の通りのモノマーが、好ましくは、使用される。鈴木重合によって線状ポリマーを合成する場合、好ましくは、少なくとも1つの反応性基Pがホウ素誘導性基である上記の通りのモノマーが使用される。
鈴木重合は、位置規則的、ブロックおよびランダムコポリマーを調製するために使用できる。特に、ランダムコポリマーは、1個の反応性基Pがハロゲンでありその他の反応性基Pがホウ素誘導性基である上のモノマーより調製できる。あるいは、ブロックまたは位置規則的コポリマー、特に、ABコポリマーは、第1のモノマーの両方の反応性基がホウ素であり、第2のモノマーの両方の反応性基がハロゲン化物である第1および第2の上のモノマーより調製できる。ブロックコポリマーの合成は、例えば、国際特許出願公開第2005/014688号パンフレットに詳細に記載されている。
鈴木重合は、Pd(0)錯体またはPd(II)塩を用いる。好ましいPd(0)錯体は、Pd(PhP)などの少なくとも1個のホスフィン配位子を担持するものである。もう一つ好ましいホスフィン配位子は、トリス(オルト−トリル)ホスフィン、即ち、Pd(o−Tol)である。好ましいPd(II)塩としては、酢酸パラジウム、即ち、Pd(OAc)が挙げられる。鈴木重合は、塩基、例えば、炭酸ナトリウム、リン酸カリウムまたは炭酸テトラエチルアンモニウムなどの有機塩基の存在下において実行される。山本重合は、Ni(0)錯体、例えば、ビス(1,5−シクロオクタジエニル)ニッケル(0)を用いる。
上記の通りのハロゲンの代替として、Zが上記の通りである式−O−SOZの脱離基を使用できる。そのような脱離基の特別な例は、トシレート、メシレートおよびトリフレートである。
本発明の好ましい実施形態において、電子装置は、電極および機能性層の間に提供され、印加された電界下において、物理的励起、例えば、光学的、熱的または電磁気的に励起すれば自由電荷キャリアを生成できる追加の電荷生成層(CGL:charge generation layer)を含む。
好ましくは、電子装置は、光学的に励起すれば動作する光受容体、電子写真またはゼログラフィー装置である。
本発明の有機材料は、典型的には、装置内で加工されて、好ましくは、200ミクロン厚未満で、有機層またはフィルムを形成する。所望であれば層はより厚くても構わないが、典型的には、層は最大で1ミクロン(1μm)厚である。種々の電子装置の用途に対しては、厚みは、約1ミクロン未満から数十ミクロン厚までの範囲で構わない。電子写真装置において使用するためには、層厚は、好ましくは、10〜100ミクロンである。
本発明による電子写真用途のための典型的な単層光受容体が図1に示されており、
−接地に対するコンタクト(1)と、
−電極としての金属化基板(2)、例えば、金属コートガラスまたはプラスチック基板(好ましくは、金属はAl)と、
−電荷輸送層(4)(CTL)とを含み、
ただし、CTL(4)は、上および下に記載される通りの有機機能性材料またはコポリマーを含む。
本発明による電子写真用途のための典型的な二重層光受容体が図2に示されており、
−接地に対するコンタクト(1)と、
−電極としての金属化基板(2)、例えば、金属コートガラスまたはプラスチック基板(好ましくは、金属はAl)と、
−電荷生成層(3)(CGL)と、
−電荷輸送層(4)(CTL)とを含み、
ただし、CTL(4)は、上および下に記載される通りの有機機能性材料またはコポリマーを含む。
標準的な装置の構成要素および適切な材料およびそれらの製造方法は文献より既知であり、例えば、Paul M.Borsenberger;David S.Weiss Organic Photoreceptors for Xerography;Marcel Dekker社、1998年、および、K.Y.Law、Chem.Rev.、93巻、449〜486頁(1993年)に記載されている。
CGLは、照明されれば、効率的に自由電荷キャリアを生成する必要があり、よって、所望の波長において強力な吸収および高い励起子解離確率を有する電荷生成材料(CGM:charge generation material)を含む必要がある。一般に、例えば、F.C.Krebs、Solar Energy Materials and Solar Cells、91巻、953頁(2007年)において要約されている通りの有機太陽電池に適切なポリマー、または、色素増感太陽電池のための色素、例えば、Yu Baiら、Nature Materials、7巻、626頁(2008年)およびB.O’Reganら、Nature 353巻、737ページ(1991年)において開示されている通りのルテニウム錯体も、本発明におけるCGMに適する。好ましくは、CGMは、Paul M.Borsenberger;David S.Weiss Organic Photoreceptors for Xerography;Marcel Dekker社、1998年、6章およびK.Y.Law、Chem.Rev.、93巻、449〜486頁(1993年)によって要約されている通り、AZO、フタロシアニン類(金属を含まないフタロシアニン類、ドナーまたはアクセプターでドープされ金属を含まないフタロシアニン類および金属フタロシアニン類が挙げられる)、ポルフィリン類、スクアライン、ペリレン顔料より選択される。更に好ましいポリマーCGMは、ポポリシラン類、ポリゲルマン類、ポリマー(N−ビニルカルバゾール)(PVK:polymer(N−vinylcarbazole))および関連化合物、トリフェニルアミンおよびトリ−トリアミンがドープされたポリマー、および、PVK−TNF(トリニトロフルオレノン)電荷輸送錯体より選択される。更に好ましいCGMは、縮合環系を含有する有機化合物、例えば、アントラセン、ナフタレン、ペンタセンおよびテトラセン誘導体より選択される。
二重層光受容体において堆積するために、CGMを、好ましくは、CTMを堆積するために使用される溶媒に直交する溶媒中に溶解または分散する。更に、機械的およびフィルム形成特性を改良するために、好ましくは、添加剤ポリマーを溶液または分散液に添加する。
第2の態様において、本発明は、
電極と、
対向電極と、
電荷輸送特性を有し前記電極および前記対向電極の間に提供される機能性層とを含む第2の非エレクトロルミネセント電子装置に関し、
前記機能性層は、第1の電子装置に対して上および下に記載される通りの機能性材料を含む。
好ましくは、前記第2の非エレクトロルミネセント電子装置は、機能性層と任意の電極との間に電荷生成層を含む。
更に好ましくは、前記第2の非エレクトロルミネセント電子装置は有機太陽電池または色素増感太陽電池(DSSC:dye−sensitized solar cell)である。典型的なDSSCの構造は、透明電極、色素増感層(CGL)、電荷輸送輸送媒体および対向電極を、この順序で含む(例えば、U.Bachら、Nature 395巻、583〜585頁(1998年)参照)。
更に好ましくは、前記第2の非エレクトロルミネセント電子装置はフィールドクエンチ装置である。典型的なフィールドクエンチ装置は、電極と、フォト−ルミネセントまたはエレクトロルミネセント材料を含む機能性層と、対向電極とを、この順序で含み、ただし、例えば、米国特許出願公開第2004−017148号公報において開示される通り、電極を通して外部電界を印加することにより、機能性層からのフォトルミネセンスまたはエレクトロルミネセンスを制御して消光する。
更に好ましくは、前記第2の非エレクトロルミネセント電子装置はスピントロニク装置である。一般に、スピントロニク装置は、電子スピンを操作できる、および/または、特定のスピンの電子を輸送および/または保存できる、および/または、電子のスピン状態を検出できる任意の装置である。本発明において、スピントロニク装置は、好ましくは、有機スピンバルブに関する。有機スピンバルブの典型的な構造の1つは、2個の強磁性電極と、2個の強磁性電極間の有機層とを含む(Z.H.Xiongら、Nature 2004年 427巻 821頁参照)。好ましくは、少なくとも1つの有機層は上および下に記載される通りのコポリマーを含み、強磁性電極は、Co、Ni、Feまたはそれらの合金、または、ReMnOまたはCrOから成り、ただし、Reは希土類元素である。
本発明の第3の態様は、正孔トラップ機能を有する1種類以上の有機化合物と、電子輸送機能を有する1種類以上の有機化合物との混合物である有機機能性材料に関し、ただし、少なくとも1種類の正孔トラップおよび電子輸送化合物はモノマー化合物であり、ただし、正孔トラップ化合物のHOMOは電子輸送化合物のHOMOより少なくとも0.3eV、好ましくは少なくとも0.4eV、非常に好ましくは少なくとも0.5eVを超えて高く、有機機能性材料における正孔トラップ化合物の濃度は4モル%以下、好ましくは0.1〜4モル%、より好ましくは1〜3モル%、非常に好ましくは1〜2モル%である。
好ましい実施形態において、正孔トラップ化合物および電子輸送化合物の両者が、上記の通りのモノマー化合物である。
もう一つの好ましい実施形態において、有機機能性材料は、上記の通りの1種類以上のモノマー正孔トラップ化合物および1種類以上のポリマー電子輸送化合物の混合物である。
もう一つの好ましい実施形態において、混合物は、上記の通りのポリマー正孔トラップ化合物および電子輸送化合物の両者を含む。
もう一つの好ましい実施形態において、有機機能性材料は、上記の通りの1種類以上のポリマー正孔トラップ化合物および1種類以上のモノマー電子輸送化合物の混合物である。
本発明の第4の態様は、上および下に記載する通りの正孔トラップ機能を有する1種類以上の有機化合物および電子輸送機能を有する1種類以上の有機化合物と、1種類以上の有機溶媒との混合物である有機機能性材料を含む配合物、好ましくは、溶液に関する。
適切で好ましい有機溶媒の例としては、限定することなく、ジクロロメタン、トリクロロメタン、モノクロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン、テトラヒドロフラン、アニソール、モルホリン、トルエン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、1,4−ジオキサン、アセトン、メチルエチルケトン、1,2−ジクロロエタン、1,1,1−トリクロロエタン、1,1,2,2,−テトラクロロエタン、エチルアセテート、n−ブチルアセテート、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、テトラリン、デカリン、インダンおよび/またはそれらの混合物が挙げられる。
溶液中の有機材料の濃度は、好ましくは、0.1〜10重量%、より好ましくは、0.5〜5重量%である。
機能層として使用するために、本発明の有機材料を任意の適切な方法で堆積できる。有機光受容体および電界効果トランジスタなどの有機電子装置の液体被覆は、真空堆積技術より望ましい。溶液堆積法が特別に好ましい。好ましい堆積技術としては、限定することなく、噴霧被覆、浸漬被覆、スピンコート、インクジェット印刷、活版印刷、スクリーン印刷、ドクターブレード被覆、ロール印刷、逆ロール印刷、オフセットリソグラフィー印刷、フレキソ印刷、ウェブ印刷、ブラシ被覆、パッド印刷またはスロット−ダイ被覆が挙げられる。噴霧被覆および浸漬被覆が、厚い層のための高い材料使用量および高い通過量が可能となるため、それが有機光受容体のために特に好ましい。
本発明による有機材料または配合物は、例えば、界面活性剤化合物、潤滑剤、湿潤剤、分散剤、疎水剤、接着剤、流動性改良剤、消泡剤、脱気剤、反応性または非反応性で構わない希釈剤、助剤、着色剤、色素または顔料、増感剤、安定剤、ナノ粒子または禁止剤などの1種類以上の更なる成分を、追加的に含むことができる。
本発明のもう一つの態様は、上および下に記載される通りの電子装置における上および下に記載される通りの有機機能性材料の使用に関する。
本発明のもう一つの態様は、上および下に記載される通りの電子装置を製造するための上に記載される通りの配合物の使用に関する。
本発明の更なる態様は、上および下に記載される通りの有機機能性材料を含む電子装置に関する。
電子装置としては、限定することなく、有機電界効果トランジスタ(OFET:organic field effect transistor)、薄膜トランジスタ(TFT:thin film transistor)、有機集積回路、無線識別(RFID:Radio Frequency Identification)タグ、センサー、論理回路、記憶素子、キャパシタ、電荷注入層、ショットキーダイオード、平坦化層、帯電防止フィルム、導電性基材またはパターン、光検出器、光導電体、電子写真装置、ゼログラフィー装置、有機太陽電池、色素増感太陽電池、有機スピントロニク装置、フィールド−クエンチ装置および有機プラズモン発光装置(OPED:organic plasmon−emitting device)が挙げられる。
文意が明らかに他に示さない限り、本明細書における用語が本明細書において複数形で使用される場合、単数形を含むように解釈されるべきであり、逆もそうである。
本明細書の記載および請求項を通して、「含む(comprise)」および「含有する(contain)」という言葉および該言葉の活用形、例えば、「含む(comprising)」および「含む(comprises)」は、「限定せず挙げられる」を意味し、他の成分を排除することを意図としない(排除しない)。
本発明の前述の実施形態は、本発明の範囲内にありながら変更できると理解されるであろう。他に明言しない限り、本明細書において開示されるそれぞれの特徴を、同一、同等または同様の目的に働く代替の特徴で置き換えても構わない。よって、他に明言しない限り、開示されるそれぞれの特徴は、包括的で一連の同等または同様な特徴の一例に過ぎない。
本明細書において開示される特徴の全ては、その様な特徴および/または工程の少なくとも幾つかが互いに排他的である組み合せを除いて、任意の組み合わせで組み合わせて構わない。特に、本発明の好ましい特徴は本発明の全ての態様に適用可能であり、任意の組み合わせにおいて使用できる。同様に、本質的でない組み合わせで記載される特徴は、個別に(組み合わせずに)使用できる。
上記の特徴、特に、好ましい実施形態の多くは、それら自体で特許性があり、本発明の実施形態の単なる部分としてではないと理解されるであろう。現段階において特許請求されている任意の発明に加えるか代替して、これらの特徴に対して独立の特許保護を求めることがある。
他に明言しない限り、光誘起−除電曲線、暗減衰曲線、自由電荷キャリアの光生成の量子収率などの上および下で与えられる通りの物理的パラメータの全ての特定値は、25℃(±1℃)の温度を参照とする。ポリマーにおけるモノマーおよび繰り返し単位の比率は、モル%で与えられる。ポリマーの分子量は、重量平均分子量M(GPC、ポリスチレン標準)として与えられる。
他に明言しない限り、上および下に記載される通りの機能性有機材料における、例えば、正孔トラップまたは電子輸送化合物などの特定のモノマーまたはポリマー化合物の濃度(モル%または重量%で与えられる)は、材料における固形分の総量を参照とし、即ち、溶媒を含まない。
ここで、本発明を、以下の例(本発明の範囲を単に解説するのみで限定しない。)を参考にして更に詳細に記載する。
<例1>
ポリマー1は以下のモノマー(モル%)の交互コポリマーで、該ポリマーは国際特許出願公開第2003/048225号パンフレットに記載される通り、鈴木カップリングによって合成できる。
Figure 2012502303
ポリマー2は以下のモノマー(モル%)から成るコポリマーで、該ポリマーは国際特許出願公開第2003/048225号パンフレットに記載される通り、鈴木カップリングによって合成できる。
Figure 2012502303
ポリマー1は、本発明の意味における正孔トラップ単位を含有していない。ポリマー2は正孔トラップ特性を有する単位M3を含有しており、従って、本発明による有機機能性材料において、電子輸送および正孔トラップコポリマーとして使用できる。
<例2>
下に示す通り、SM1はモノマー電子輸送化合物であり、SM2はモノマー正孔トラップ化合物である。
Figure 2012502303
<例3>
4.2%のCGM、1.8%のポリビニルブチラール、47%の酢酸エチルおよび47%の酢酸ブチルを含む分散液を、ドイツ国Sensient Imaging Technologies社より受領し、受領したままで使用する(ただし、「CGM(charge generation material)」は、以下の式(Y−TiO−フタロシアニン錯体、即ち、「Y−TiOPc」)の電荷生成材料である)。
Figure 2012502303
分散液を、電子写真装置の電荷生成層(CGL:charge generation layer)において使用できる。
<例4:ポリマー2のサイクロボルタメトリー測定>
例1のポリマー2についてサイクロボルタメトリー(CV:cyclovoltametry)測定を行い、対応する単位のHOMOを決定した。CV測定に関する詳細は、国際特許出願第2008/011953号パンフレットに開示されている。図3に、ポリマー2の酸化還元曲線を示す。ピーク1より、HOMO準位を約−4.89eV(それは、ポリマーにおける正孔トラップ単位(DFT計算におけるM1−M3−M1)に対応している。)と決定でき、ピーク2より、もう一つのHOMO準位を−5.60eV(電子輸送骨格(DFT計算におけるM1−M2−M1)に対応)と決定できる。
<例5:ポリマー1および2およびSM1および2のエネルギー準位における量子シミュレーション>
DFT法を使用しGaussian 03Wによって、有機機能性材料のHOMO準位を計算する。共役ポリマーについては、対応する機能性単位、例えば、ポリマー1およびポリマー2のために電子輸送単位として扱われるM1−M2−M1およびポリマー2における正孔トラップ単位としてのM1−M3−M1を計算するために三量体を使用する。該ポリマーについての結果を表1にまとめる。CVおよびDFT計算の間について優れた一致を見出すことができ、それは、更に、M3が本発明による正孔トラップモノマーであることを明瞭に示している。
Figure 2012502303
SM1およびSM2におけるDFT計算の結果を表2にまとめるが、それは、本発明によるSM1マトリクスまたはポリマー1のポリマーマトリクスにおいて、SM2が正孔トラップであることを明瞭に示している。
Figure 2012502303
<例6:装置の調製>
図2に示す通りの構造を有する二重層電子写真装置を以下の通り調製する。
1)ガラス基板上に200nmのAl層を蒸着することで、電極を調製する。
2)Al電極上に例1のTiOPc分散液の150〜200nm層を被覆し、次いで、180℃において10分間加熱し、残存する溶媒を除去することで、CGLを調製する。
3)Y−TiOPc層上にドクターブレード技術によって、異なる装置用の表3に列記される通りの有機機能性材料のトルエン中の溶液(30mg/ml)を被覆し、180℃において60分間加熱し、残存する溶媒を除去することで、CTLを調製する。約10μmの層厚を得る。
Figure 2012502303
<例7:電子写真測定>
また、電子写真の装置構成および測定の詳細は、Panら、J.Chem.Phys.(2000年)112巻、4305頁により他にも記載されている。コロナ帯電器によって、暗順応装置(それの電極は接地されている。)を特定の表面ポテンシャルまで正に帯電する。次いで、自由表面上の単色放射入射に装置を曝露する。150Wキセノンランプを備えるモノクロメータから成る装置構成を使用して、曝露を実現する。非接触静電電圧計によって表面ポテンシャルを測定する。ゼログラフィー測定により所謂、光誘起除電曲線(PIDC:photo−induced discharge curve)を記録し、J.Chem.Phys.(2000年)112巻、4305頁において詳細に記載される通り、PIDCより暗減衰速度および光生成効率φを計算できる。
約250Vの初期表面ポテンシャルにおいて暗減衰速度を記録し、650nmの照明波長および約2×10V/mの電界において光生成量子収率を計算し、結果を表4にまとめる。
本発明による正孔トラップ単位または正孔トラップ化合物を含む有機機能性材料を含有しない装置1および3は、非常に高い暗減衰速度を示し、光生成収率を計算できない。
本発明による濃度において正孔トラップ単位または正孔トラップ化合物を含む有機機能性材料を含有する装置2、4および5は、670nmにおける照明波長において、低い暗減衰速度および妥当な光生成量子収率を示す。
正孔トラップ化合物SM2を含有するが、濃度が4重量%を超えている装置6は、本発明に従い4重量%未満の濃度において正孔トラップ化合物SM2を含有する装置4と比較して、著しく低下した性能を示す。
Figure 2012502303

Claims (32)

  1. 電極と、
    電荷輸送特性を有し該電極上に提供される機能性層とを含む非エレクトロルミネセント電子装置であって、
    該機能性層は電子輸送成分および正孔トラップ成分を含む機能性材料を含み、ただし、該正孔トラップ成分のHOMO(highest occupied molecular orbital:最高被占分子軌道)は該電子輸送成分のHOMOより少なくとも0.3eVを超えて高く、該機能性材料における該正孔トラップ成分の濃度は4モル%以下である非エレクトロルミネセント電子装置。
  2. 該正孔トラップ成分は、該電子輸送成分のHOMOより0.4eV以上高いHOMOを有する請求項1に記載の装置。
  3. 該正孔トラップ成分は、該電子輸送成分のHOMOより0.5eV以上高いHOMOを有する請求項1または2に記載の装置。
  4. 該機能性材料における該正孔トラップ成分の濃度は、0.1〜4モル%である請求項1〜3のいずれか一項に記載の装置。
  5. 前記機能性材料は2種類以上の化合物を含む混合物で、該化合物の1種類以上は電子輸送化合物であり、該化合物の1種類以上は正孔トラップ化合物である請求項1〜4のいずれか一項に記載の装置。
  6. 少なくとも1種類の該電子輸送化合物および該正孔トラップ化合物は、モノマー化合物より選択される請求項5に記載の装置。
  7. 少なくとも1種類の該正孔トラップ化合物がモノマー化合物より選択される請求項6に記載の装置。
  8. 該機能性材料は、以下の式のモノマー正孔トラップ化合物を含む請求項1〜7のいずれか一項に記載の装置。
    Figure 2012502303
    (式中、
    Yは、N、P、P=O、PF、P=S、As、As=O、As=S、Sb、Sb=OまたはSb=S、好ましくは、Nであり、
    Arは同一または異なるものの何れでも構わず、異なる繰り返し単位があるのであれば独立に、単結合、または、置換されていてもよい単核または多核のアリールまたはヘテロアリール基を表し、
    Arは同一または異なるものの何れでも構わず、異なる繰り返し単位があるのであれば独立に、置換されていてもよい単核または多核のアリールまたはヘテロアリール基を表し、
    Arは同一または異なるものの何れでも構わず、異なる繰り返し単位があるのであれば独立に、置換されていてもよい単核または多核のアリールまたはヘテロアリール基を表し、
    mは、1、2または3であり、および
    Rは同一または異なるものの何れでもよく、H、置換または無置換の芳香族またはヘテロ芳香族基、アルキル、シクロアルキル、アルコキシ、アラルキル、アリールオキシ、アリールチオ、アルコキシカルボニル、シリル、カルボキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基またはヒドロキシ基より選択される。)
  9. 該機能性材料は、以下の式から成る群より選択されるモノマー正孔トラップ化合物を含む請求項8に記載の装置。
    Figure 2012502303
    (式中、Rは請求項8において定義される通りであり、rは0、1、2、3または4であり、sは、0、1、2、3、4または5である。)
  10. 該機能性材料は、アントラセン、ベンゾアントラセン、ケトン、イミダゾール、ベンゾールイミダゾール、フェナントレン、デヒドロフェナントレン、フルオレン、インデノフルオレン、スピロビフルオレン、トリアジン、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、オキサジアゾール、キノリン、キノキサリン、ピレン、ペリレン、ホスフィンオキシド、フェナジン、フェナントロリン、トリアリールボランおよびそれらの誘導体(全ての該基は置換されていてもよい。)から成る群より選択される1種類以上の部分構造を含む1種類以上の電子輸送化合物を含む請求項1〜9のいずれか一項に記載の装置。
  11. 少なくとも1種類の該電子輸送化合物および該正孔トラップ化合物は、ポリマー化合物より選択される請求項1〜10のいずれか一項に記載の装置。
  12. 少なくとも該電子輸送化合物がポリマー化合物より選択される請求項11に記載の装置。
  13. 該機能性材料は2種類以上の異なる繰り返し単位を含むコポリマーであるか、または、該コポリマーを含み、1種類以上の該単位は電子輸送単位であり、1種類以上の該単位は正孔トラップ単位である請求項1〜12のいずれか一項に記載の装置。
  14. 該ポリマー正孔トラップ化合物またはコポリマーは、以下の式の正孔トラップ単位を含む請求項11〜13のいずれか一項に記載の装置。
    Figure 2012502303
    (式中、Ar、Ar、Ar、Yおよびmは、請求項8において定義される通りである。)
  15. 該正孔トラップ単位は、以下の式より選択される請求項14に記載の装置。
    Figure 2012502303
    (式中、R、rおよびsは、請求項9において定義される通りである。)
  16. 該ポリマー電子輸送化合物またはコポリマーは、以下の式の1種類以上の電子輸送単位を含む請求項11〜15のいずれか一項に記載の装置。
    Figure 2012502303
    (式中、
    A、BおよびB’は、それぞれ互いに独立に、複数出現する場合は互いに独立に、二価基であり、好ましくは、−CR−、−NR−、−PR−、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−CO−、−CS−、−CSe−、−P(=O)R−、−P(=S)R−および−SiR−より選択され、
    およびRは、それぞれ互いに独立に、同一または異なって、H、ハロゲン、−CN、−NC、−NCO、−NCS、−OCN、−SCN、−C(=O)NR00、−C(=O)X、−C(=O)R、−NH、−NR00、−SH、−SR、−SOH、−SO、−OH、−NO、−CF、−SF、置換されていてもよいシリル、または、1〜40個のC原子のカルビルまたはヒドロカルビル(該基は置換されていてもよく、1個以上のヘテロ原子を含有してもよい。)より選択される基であり、基RおよびRは、それらが連接されているフルオレン部分構造と共にスピロ基を形成していてもよく、
    Xはハロゲンであり、
    およびR00は、それぞれ互いに独立に、H、または、置換されていてもよく1個以上のヘテロ原子を含有してもよいカルビルまたはヒドロカルビル基であり、
    それぞれのaは独立に0および1の一方であり、同一の単位において、それぞれの対応するbは0および1の他方であり、
    oは1以上の整数であり、
    ArおよびArは、それぞれ互いに独立に、単核または多核のアリールまたはヘテロアリールであり、該基は置換されていてもよく、インデノフルオレン基の7,8−位または8,9−位に縮合されていてもよく、
    cおよびdは、それぞれ互いに独立に、0または1である。)
  17. 該ポリマー電子輸送化合物またはコポリマーは、以下の式の1種類以上の電子輸送単位を含む請求項11〜16のいずれか一項に記載の装置。
    Figure 2012502303
    (式中、
    およびRは、それぞれ互いに独立に、請求項16において定義される意味の1つを有し、
    およびXは、それぞれ互いに独立に、−CR=CR−、−C≡C−または−N−Ar−であり、
    6〜8は、複数出現する場合は互いに独立に、2〜40個のC原子を有する二価の芳香族またはヘテロ芳香族環系であり、該基は、式9において定義される通りの1個以上の基Rで置換されていてもよく、
    gは、それぞれの出現において互いに独立に、0または1であり、
    hは、それぞれの出現において互いに独立に、0、1または2である。)
  18. 該ポリマー電子輸送化合物またはコポリマーは、以下の式の1種類以上の電子輸送単位を含む請求項11〜17のいずれか一項に記載の装置。
    Figure 2012502303
    (式中、RおよびRは請求項16において定義される通りであり、RおよびRは、それぞれ互いに独立に、RおよびRの意味の1つを有し、Ar6、7、X1、2、gおよびhは、請求項17において定義される通りである。)
  19. 該ポリマー電子輸送化合物またはコポリマーは、アントラセン、ベンゾアントラセン、ケトン、イミダゾール、ベンゾールイミダゾール、フェナントレン、デヒドロフェナントレン、フルオレン、インデノフルオレン、スピロビフルオレン、トリアジン、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、オキサジアゾール、キノリン、キノキサリン、ピレン、ペリレン、ホスフィンオキシド、フェナジン、フェナントロリン、トリアリールボランおよびそれらの誘導体(全ての該基は置換されていてもよい。)から成る群より選択される1種類以上の部分構造を含む電子輸送単位を含む請求項11〜18のいずれか一項に記載の装置。
  20. 該ポリマー電子輸送化合物またはコポリマーは、以下の式のコポリマーである請求項11〜19のいずれか一項に記載の装置。
    Figure 2012502303
    (式中、
    A、C、D、Eは、それぞれ互いに独立に、請求項16〜19のいずれか一項において定義される通りの電子輸送単位であり、
    Bは、請求項14または15において定義される通りの正孔トラップ単位であり、
    x、v、w、zは、それぞれ互いに独立に、0以上および1未満であり、ただし、x+v+w+zは0.96より大きく1未満であり、
    yは0より大きく0.04未満であり、
    x+y+v+w+zは1であり、
    nは、1より大きい整数である。)
  21. 式Iのコポリマーは以下のサブ式より選択される請求項20に記載の装置。
    Figure 2012502303
    (式中、R1〜4は請求項18において定義される通りであり、R、rおよびsは請求項9において定義される通りであり、x、y、vおよびnは請求項20において定義される通りである。)
  22. 該機能性材料は、式IIの電子輸送コポリマーを含む混合物である請求項1〜21のいずれか一項に記載の装置。
    Figure 2012502303
    (式中、
    A、C、D、Eは、それぞれ互いに独立に、請求項16〜19のいずれか一項において定義される通りの電子輸送単位であり、
    x、v、w、zは、それぞれ互いに独立に、0以上および1以下であり、
    x+v+w+zは1であり、
    nは、1より大きい整数である。)
  23. 該機能性層は電荷輸送層であるか、または、電子輸送および光生成層の両者である請求項1〜22のいずれか一項に記載の装置。
  24. 該機能性層は電子輸送層である請求項23に記載の装置。
  25. 該機能性層は電荷輸送層であり、ただし、更に、該装置が電極および前記電荷輸送層の間に電荷生成層を含む請求項1〜24のいずれか一項に記載の装置。
  26. 電子写真またはゼログラフィー装置である請求項1〜25のいずれか一項に記載の装置。
  27. 電極と、
    対向電極と、および
    電荷輸送特性を有し該電極間に提供される機能性層とを含む非エレクトロルミネセント電子装置であって、
    該機能性層は、請求項1〜22のいずれか一項において定義される通りの機能性材料を含むことを特徴とする請求項1〜26のいずれか一項に記載の非エレクトロルミネセント電子装置。
  28. 有機太陽電池、色素増感太陽電池、有機スピントロニク装置、フィールド−クエンチ装置、光検出器またはセンサーである請求項27に記載の非エレクトロルミネセント電子装置。
  29. 請求項1〜22のいずれか一項において定義される通りの1種類以上の電子輸送化合物および1種類以上の正孔トラップ化合物を含む混合物であって、少なくとも1種類の該電子輸送化合物および該正孔トラップ化合物はモノマー化合物である混合物。
  30. 請求項29に記載の混合物および1種類以上の有機溶媒を含む配合物。
  31. 請求項29または30に記載の混合物または配合物を含む電子装置。
  32. 有機電界効果トランジスタ(OFET:organic field effect transistor)、薄膜トランジスタ(TFT:thin film transistor)、有機集積回路、無線識別(RFID:Radio Frequency Identification)タグ、光検出器、センサー、論理回路、記憶素子、キャパシタ、電荷注入層、ショットキーダイオード、平坦化層、帯電防止フィルム、導電性基材またはパターン、または、有機プラズモン発光装置、光導電体、電子写真装置、ゼログラフィー装置、有機太陽電池、色素増感太陽電池、有機スピントロニク装置またはフィールド−クエンチ装置である請求項1〜28または31のいずれか一項に記載の電子装置。
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