JPH07316834A - 黒色化Zn−Al系合金めっき鋼板 - Google Patents
黒色化Zn−Al系合金めっき鋼板Info
- Publication number
- JPH07316834A JPH07316834A JP13653194A JP13653194A JPH07316834A JP H07316834 A JPH07316834 A JP H07316834A JP 13653194 A JP13653194 A JP 13653194A JP 13653194 A JP13653194 A JP 13653194A JP H07316834 A JPH07316834 A JP H07316834A
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- JP
- Japan
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- steel sheet
- zinc phosphate
- crystals
- alloy
- plated steel
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Chemical Treatment Of Metals (AREA)
- Coating With Molten Metal (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐候性に優れた黒色化Zn−Al系合金めっ
き鋼板を提供する。 【構成】 Zn−Al系合金めっき鋼板の表面にリン酸
亜鉛結晶を形成し、色差計による明度指数L値で25〜
40にした。
き鋼板を提供する。 【構成】 Zn−Al系合金めっき鋼板の表面にリン酸
亜鉛結晶を形成し、色差計による明度指数L値で25〜
40にした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家電製品の部材や建材
に好適な耐候性に優れた黒色化Zn−Al系合金めっき
鋼板に関する。
に好適な耐候性に優れた黒色化Zn−Al系合金めっき
鋼板に関する。
【0002】
【従来技術】Zn−5%Al合金やZn−55%Al合
金のようなZn−Al系合金をめっきしたZn−Al系
合金めっき鋼板は、耐食性に優れているので、従来より
家電製品の部材や建材に幅広く使用されているが、家電
製品の部材向けには黒色のものが好まれている。Zn−
Al系合金めっき鋼板を黒色化する方法として、一般的
に行われている方法は黒色塗料を塗装する方法である。
しかし、黒色塗膜は太陽光線を吸収し易いため、耐候性
が劣るという問題があった。
金のようなZn−Al系合金をめっきしたZn−Al系
合金めっき鋼板は、耐食性に優れているので、従来より
家電製品の部材や建材に幅広く使用されているが、家電
製品の部材向けには黒色のものが好まれている。Zn−
Al系合金めっき鋼板を黒色化する方法として、一般的
に行われている方法は黒色塗料を塗装する方法である。
しかし、黒色塗膜は太陽光線を吸収し易いため、耐候性
が劣るという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの耐候性の
問題を解決した黒色化Zn−Al系合金めっき鋼板を提
供するものである。
問題を解決した黒色化Zn−Al系合金めっき鋼板を提
供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、Zn−Al系
合金めっき鋼板の表面にリン酸亜鉛結晶を形成し、色差
計による明度指数L値で25〜40にした。
合金めっき鋼板の表面にリン酸亜鉛結晶を形成し、色差
計による明度指数L値で25〜40にした。
【0005】
【作用】本発明では、無機質のリン酸亜鉛結晶で黒色化
してあるので、耐候性に優れている。また、黒色化度が
色差計による明度指数L値で25〜40であると、重厚
感のある外観を呈する。
してあるので、耐候性に優れている。また、黒色化度が
色差計による明度指数L値で25〜40であると、重厚
感のある外観を呈する。
【0006】リン酸亜鉛結晶による黒色化は、リン酸亜
鉛処理状態により変化するので、本発明者らは黒色化度
が色差計による明度指数L値で25〜40になる結晶状
態を検討した結果、結晶中にNiを1〜3mass%含有さ
せ、結晶粒の大きさを5〜20μmにするとともに、板
面に対して(111)面と(221)面の配向を示す結
晶を主成分の(020)面と(040)面の配向を示す
結晶中に混在させることが必要であることを見いだし
た。
鉛処理状態により変化するので、本発明者らは黒色化度
が色差計による明度指数L値で25〜40になる結晶状
態を検討した結果、結晶中にNiを1〜3mass%含有さ
せ、結晶粒の大きさを5〜20μmにするとともに、板
面に対して(111)面と(221)面の配向を示す結
晶を主成分の(020)面と(040)面の配向を示す
結晶中に混在させることが必要であることを見いだし
た。
【0007】結晶中のNi含有率が1mass%未満である
と、明度指数L値が前記範囲にならず、3mass%を超え
ると、結晶が粗大化し、密着性が低下する。また、結晶
粒の大きさが5μm未満であると、結晶が白色化し、明
度指数L値が40を超えてしまう。一方、20μmを超
えると、リン酸亜鉛処理の際に処理ムラが発生し、外観
が不均一になる。さらに、板面に対して(111)面と
(221)面の配向を示す結晶が混在していないと、明
度指数L値が25〜40の範囲より外れてしまう。
と、明度指数L値が前記範囲にならず、3mass%を超え
ると、結晶が粗大化し、密着性が低下する。また、結晶
粒の大きさが5μm未満であると、結晶が白色化し、明
度指数L値が40を超えてしまう。一方、20μmを超
えると、リン酸亜鉛処理の際に処理ムラが発生し、外観
が不均一になる。さらに、板面に対して(111)面と
(221)面の配向を示す結晶が混在していないと、明
度指数L値が25〜40の範囲より外れてしまう。
【0008】本発明の黒色化Zn−Al系合金めっき鋼
板は、リン酸亜鉛結晶が脆いので、需要家での加工に耐
えるようにクリヤ−塗料を塗装して、結晶を保護するの
が好ましい。塗料としては公知の樹脂のものの使用でよ
く、例えば、エポキシ系、塩化ビニル系、アクリル系、
フッ素系などのものを使用すればよい。塗装厚は5μm
未満の場合、リン酸亜鉛結晶の剥離を十分抑制できず、
25μmを超えると加工の際に塗膜剥離が生じる恐れが
あるので、5〜25μmが適している。
板は、リン酸亜鉛結晶が脆いので、需要家での加工に耐
えるようにクリヤ−塗料を塗装して、結晶を保護するの
が好ましい。塗料としては公知の樹脂のものの使用でよ
く、例えば、エポキシ系、塩化ビニル系、アクリル系、
フッ素系などのものを使用すればよい。塗装厚は5μm
未満の場合、リン酸亜鉛結晶の剥離を十分抑制できず、
25μmを超えると加工の際に塗膜剥離が生じる恐れが
あるので、5〜25μmが適している。
【0009】リン酸亜鉛結晶による黒色化は、めっき層
のZn−Al系合金が2%以下の添加元素(例えば、S
i、Mg、La、Ce、Cu、Be、Ti、Cr、Ni
等)を含んでいても、また、不可避的不純物(例えば、
Pb、Sn、Fe等)を含んでいても黒色化できる。
のZn−Al系合金が2%以下の添加元素(例えば、S
i、Mg、La、Ce、Cu、Be、Ti、Cr、Ni
等)を含んでいても、また、不可避的不純物(例えば、
Pb、Sn、Fe等)を含んでいても黒色化できる。
【0010】
【実施例】溶融Zn−5%Al合金めっき鋼板、溶融Z
n−55%Al合金めっき鋼板をNiイオン含有浸漬型
リン酸亜鉛処理剤[日本パ−カライジング(株)製パル
ボンド37]の処理液に浸漬した後、アクリル系樹脂ク
リヤ−塗料を塗装した。なお、リン酸亜鉛結晶の結晶粒
大きさ、結晶配向性、Ni含有率は浸漬時間、処理液温
度により変化させた。次に、この塗装鋼板の表面を色差
計で測定して、明度指数L値が25〜40のものを○、
40超を×で評価した。また、試験片に円筒絞り加工試
験(ポンチ径;40mmφ、絞り比;2:1、しわ押
え;5880N、高さ;15mm)を施して、側壁部の
リン酸亜鉛皮膜および塗膜の剥離状態を剥離なし○、一
部剥離△、全面剥離×で評価した。この結果を表1に示
す。
n−55%Al合金めっき鋼板をNiイオン含有浸漬型
リン酸亜鉛処理剤[日本パ−カライジング(株)製パル
ボンド37]の処理液に浸漬した後、アクリル系樹脂ク
リヤ−塗料を塗装した。なお、リン酸亜鉛結晶の結晶粒
大きさ、結晶配向性、Ni含有率は浸漬時間、処理液温
度により変化させた。次に、この塗装鋼板の表面を色差
計で測定して、明度指数L値が25〜40のものを○、
40超を×で評価した。また、試験片に円筒絞り加工試
験(ポンチ径;40mmφ、絞り比;2:1、しわ押
え;5880N、高さ;15mm)を施して、側壁部の
リン酸亜鉛皮膜および塗膜の剥離状態を剥離なし○、一
部剥離△、全面剥離×で評価した。この結果を表1に示
す。
【0011】
【表1】 (注1)鋼板のAは溶融Zn−5%Al合金めっき鋼
板、Bは溶融Zn−55%Al合金めっき鋼板である。 (注2)Ni含有率はmass%である。
板、Bは溶融Zn−55%Al合金めっき鋼板である。 (注2)Ni含有率はmass%である。
【0012】
【発明の効果】以上のように、本発明の黒色化Zn−A
l系合金めっき鋼板は、黒色化皮膜がリン酸亜鉛結晶で
あるので、耐候性に優れている。
l系合金めっき鋼板は、黒色化皮膜がリン酸亜鉛結晶で
あるので、耐候性に優れている。
Claims (3)
- 【請求項1】 Zn−Al系合金めっき鋼板の表面に
リン酸亜鉛結晶を形成し、色差計による明度指数L値で
25〜40にしたことを特徴とする黒色化Zn−Al系
合金めっき鋼板。 - 【請求項2】 リン酸亜鉛結晶が結晶中にNiを1〜
3mass%含有し、結晶粒の大きさが5〜20μmで、板
面に対して(111)面と(221)面の配向を示す結
晶が混在することを特徴とする請求項1に記載の黒色化
Zn−Al系合金めっき鋼板。 - 【請求項3】 請求項1または2の鋼板にクリヤ−塗
膜を形成したことを特徴とする黒色化Zn−Al系合金
めっき鋼板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13653194A JP3388882B2 (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | 黒色化Zn−Al系合金めっき鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13653194A JP3388882B2 (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | 黒色化Zn−Al系合金めっき鋼板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07316834A true JPH07316834A (ja) | 1995-12-05 |
JP3388882B2 JP3388882B2 (ja) | 2003-03-24 |
Family
ID=15177372
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13653194A Expired - Fee Related JP3388882B2 (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | 黒色化Zn−Al系合金めっき鋼板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3388882B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004360056A (ja) * | 2003-06-09 | 2004-12-24 | Nisshin Steel Co Ltd | 黒色化溶融Zn−Al−Mg系合金めっき鋼板及びその製造方法 |
-
1994
- 1994-05-26 JP JP13653194A patent/JP3388882B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004360056A (ja) * | 2003-06-09 | 2004-12-24 | Nisshin Steel Co Ltd | 黒色化溶融Zn−Al−Mg系合金めっき鋼板及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3388882B2 (ja) | 2003-03-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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