JP3296210B2 - 加工密着性、耐食性に優れた有機樹脂被覆鋼板用亜鉛めっき鋼板及びその製造方法 - Google Patents

加工密着性、耐食性に優れた有機樹脂被覆鋼板用亜鉛めっき鋼板及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工密着性と耐食
性に優れた特に膜厚100μm以上の有機樹脂被覆鋼板
用の亜鉛、及び亜鉛系めっき鋼板及びその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、家電、建材向として、ラミネート
鋼板(亜鉛系めっき鋼板にシート状の樹脂を接着剤によ
り貼付けたもの)と称する表面処理鋼板が多く使用され
つつある。これらの鋼板は高耐食性を要求される場合、
主に亜鉛系めっき鋼板が用いられ、さらに下地用前処理
としてリン酸塩処理が行なわれている。しかしながら、
これらの鋼板は以下に示すように必ずしも十分な特性を
有していない。
【0003】従来からリン酸塩処理は一般的に用いられ
ていたが、処理工程が複雑であり、高速で製造するため
には膨大な設備が必要となり製造コストの点から不利で
ある。また、結晶性の皮膜であり高度の加工を受けると
結晶が破壊され、延性の優れたフィルムを張りあわせて
もリン酸塩の破壊により剥離しやすい。
【0004】一方、クロメート皮膜は非晶質皮膜であ
り、付着量も少ないため成型加工時の密着性に有利であ
ると考えられ、塗装用途に対しては十分に使用に耐えう
るものが開発されている。しかし、これを膜厚100μ
mを越える有機樹脂被覆用途に用いた場合、曲げ加工を
行った場合の密着性、ラミネートフィルム強度を上回る
レベルの密着強度、また、端面、あるいはクロスカット
部の耐食性がリン酸塩と比べて劣り、同等の特性を有す
るものは得られていない。塗装鋼板においては塗膜強度
が低いために加工により密着性低下が生じても局部的な
剥離で止められるが、ラミネート鋼板の場合フィルム強
度が強いために、剥離した一端を最終ユーザにおいて強
制的に剥離される場合があり、そのような場合において
もフィルムが切断するまでの密着性が必要とされる。例
えば、特開昭52−17340号公報、特開昭60−8
6282号公報、特開昭61−585号公報等はクロム
酸中にヒュームドシリカを添加したものであるが、これ
らをラミネート鋼板に適用した場合、十分な密着性、あ
るいは耐食性が得られない。また、特公昭56−368
69号公報等に示されているようにクロメートの前処理
として、Co、あるいはNiの処理を施す手段がある。
この方法によれば密着性の向上には効果があるが、処理
工程が2工程となり製造コストの点から好ましくない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる事情に
鑑みてなされたものであって、接着剤を介して特に膜厚
100μm以上の有機樹脂皮膜を形成する有機樹脂被覆
鋼板に用いられ、加工後密着性、耐水密着性、端面耐食
性、クロスカット部耐食性に優れ、かつ容易に製造でき
る亜鉛系めっき鋼板を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために鋭意研究の結果、特定範囲の粒子径を有す
るヒュームドシリカを特定のCr還元率を有するクロム
酸液と特定の配合量、特定のCr及びSiO2 の付着量
で化成処理層を形成することにより密着性と耐食性共に
優れた特性が得られることを見いだし、本発明を完成す
るに至った。
【0007】すなわち本発明は、亜鉛系めっき層上に、
一次粒子径が14nm以下9nm以上のヒュームドシリ
カとクロム酸化合物を含み、ヒュームドシリカの付着量
をSiO2 で換算し、クロム酸化合物の付着量を金属C
rとして換算した場合の配合比がSiO2 /Crで3以
上6未満、望ましくは、3.5以上5.5以下であり、
かつCr付着量が25mg/m2 以上55mg/m2
下、望ましくは、30mg/m2 以上50mg/m2
下、さらに好適なSiO2 付着量が85mg/m2 以上
240mg/m2 以下、特に100mg/m2 以上19
0mg/m2 以下である化成処理層を形成させたもので
ある。
【0008】また、前記化成処理層を形成させるため
に、処理液として、亜鉛又は亜鉛系合金めっき鋼板表面
にクロム酸の一部を還元し、未還元クロム(Cr6+)と
還元生成物(Cr3+)との比率がそれぞれCr換算した
重量比Cr3+/(Cr6++Cr3+)で0.35以上0.
55以下であるクロム酸液と、一次粒子径が14nm以
下9nm以上のヒュームドシリカとを含み、ヒュームド
シリカの添加重量をSiO2 で換算し、クロム酸化合物
の添加重量を金属Crとして換算した場合の配合比がS
iO2 /Crで3以上6未満、望ましくは3.5以上
5.5以下である処理液を用い、この処理液を塗布した
後、水洗することなく板温60℃以上250℃以下、望
ましくは100℃以上200℃以下で乾燥し、Cr付着
量が25mg/m2 以上55mg/m2 以下、好適なS
iO2 付着量が85mg/m2 以上240mg/m2
下の化成処理層を形成させるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について具体的に説
明する。本発明は、亜鉛系めっき層を形成した鋼板上
に、化成処理層を有する亜鉛めっき鋼板に関し、この鋼
板上に、接着剤層を介して特に膜厚100μm以上の有
機樹脂皮膜を形成して有機樹脂被覆鋼板とするものであ
る。
【0010】(鋼板の種類)本発明で対象とする亜鉛系
めっき鋼板は、溶融亜鉛めっき鋼板、電機亜鉛めっき鋼
板、合金化溶融亜鉛めっき鋼板、Zn−Al系、あるい
はAl−Zn系の合金めっき鋼板のいずれであっても構
わない。
【0011】 (14nm≧ヒュームドシリカの粒子径≧9nm) 化成処理層は、ヒュームドシリカとクロム酸化合物とを
含むが、ヒュームドシリカとして一次粒子径が14nm
以下9nm以上のものを含むことにより、密着性及び耐
食性のいずれにも優れたものとしている。14nmを越
えると密着性に劣り、9nm未満では耐食性に劣る化成
処理層しか形成できない。従って、ヒュームドシリカの
粒子径は、14nm以下9nm以上にする。14nm以
下9nm以上のヒュームドシリカとして例えば日本エア
ロジル(株)社製のAEROSIL200が挙げられ
る。
【0012】なお、本発明の効果を損なわない範囲で、
本発明の範囲外の一次粒子径値を持つヒュームドシリカ
を含有してもかまわない。 (3≦SiO2 /Cr<6) (25mg/m2 ≦Cr付着量≦55mg/m2 ) 本発明者は、ラミネート下地としてのヒュームドシリカ
の効果について検討した結果、シリカのみでは密着性、
耐食性共に得られず、クロム酸化物を所定量含むことが
必要であることを見出した。ヒュームドシリカとクロム
酸化合物の比率(SiO2 /Crの比率)は3以上6未
満、Cr付着量が25mg/m2 以上55mg/m2
下であることが必要である。SiO2 /Crが3未満に
おいては耐食性に劣り、6以上では密着性に劣る。また
更に、Cr付着量が25mg/m2 未満では耐食性に劣
り、55mg/m2 を越えると耐食性と密着性に劣る。
通常の場合、Cr付着量が多くなると共に耐食性が向上
するがラミネート鋼板においては塩水噴霧試験を行った
場合、端面、あるいはクロスカット部から局部的な腐食
が進行しやすくなる。
【0013】(85mg/m2 ≦SiO2 付着量≦24
0mg/m2 ) SiO2 付着量は、密着性、耐食性のため、85mg/
2 以上、240mg/m2 以下にするのが好ましく、
特に、100mg/m2 以上、190mg/m2 以下が
望ましい。SiO2 付着量が少なすぎると沸水浸漬後密
着性とクロスカット部耐食性が劣り、多すぎると曲げ加
工性が劣る皮膜となる。
【0014】このようにして製造された亜鉛メッキ鋼板
は、接着剤層を介して特に膜厚100μm以上の有機樹
脂皮膜を形成して有機樹脂被覆鋼板となる。次に以上の
ような本発明の有機樹脂被覆鋼板用亜鉛めっき鋼板の製
造方法について説明する。
【0015】 (0.35≦Cr3+/(Cr6++Cr3+)≦0.55) 上記の密着性、耐食性を満足できる化成処理層を得るた
めには、Cr還元率0.35以上0.55以下のクロム
酸と混合する必要がある。Cr還元率0.35未満では
密着性が得られず、0.55を越えると曲げ加工時の密
着性に劣る。また、還元率を過剰に高くすると処理液が
ゲル化しやすくなり、その対策としてリン酸、あるいは
フッ素化合物等の添加がなされる場合があるが、これら
の添加は耐水密着、曲げ加工性に悪影響を及ぼすことが
あり、必要最小限度にすべきである。リン酸、あるいは
フッ素化合物等の添加を必要とせず、且つ処理液の安定
性にも優れた範囲としてはCr還元率を0.35以上
0.45以下にするのが望ましい。 (1≧PO4 /C
r)本発明者の検討によればリン酸量をPO4 換算とし
てPO4 /Crが1を越えると密着性が低下する。従っ
て、添加量PO4 /Crで1以下が好ましい。
【0016】また、鋼板表面にクロメート液を塗布し乾
燥する際にCr6+をCr3+に還元する目的でCr6+還元
能力のある有機物、エマルジョン樹脂等を添加すること
も可能である。ただし、添加量を多くすると密着性が低
下すると共に処理液の安定性も低下するため、支障のな
いように添加物の種類と添加量を選択する必要がある。
本発明は、リン酸、フッ酸化合物、有機物、エマルジョ
ン樹脂などの添加は支障がない限り可能であり、これら
の添加を全て否定するものではない。
【0017】(塗布方法)処理液の塗布方法としては、
連続的且つ均一な付着が可能な方法を適用する。このよ
うな方法として、スプレー塗布を行いロール絞り、ある
いは気体絞りにより付着量を調整する方法、あるいはロ
ールコーターにより塗布する方法がある。塗布方法につ
いては特に規定するものでないが本発明の効果を満足で
きる範囲で均一な塗布が行える方法であればよい。
【0018】(60℃≦板温≦250℃) クロム酸処理液を塗布した後、板温60℃から250℃
の範囲で乾燥させることにより化成処理層を形成する。
乾燥後に水洗を必要としない。過剰に板温度が低いとク
ロメートの溶解性が低くなり密着性が低下する、また高
すぎると耐食性が低下する。好ましい範囲は、100℃
から200℃の範囲である。
【0019】本発明の亜鉛めっき鋼板をラミネート鋼板
に適用する場合、接着剤を塗布する前にアルカリ脱脂等
の前処理を行うことなく、直接接着剤を塗布しても密着
性に優れており、排水処理等の管理を必要としない。
【0020】
【実施例】以下、実施例について説明する。板厚0.5
mmの溶融亜鉛めっき鋼板(片面当り亜鉛付着量120
g/m2 )に表1に示す組成に調整したクロメート処理
液をロールコーターにより塗布し、熱風乾燥炉により到
達板温100℃となる条件で乾燥したものを供試材とし
た。Cr、及びSiO2 の付着量は蛍光X線により測定
した。また、この方法で形成した化成処理層中のSiO
2 /Cr比率は処理液での比率と同じであった。
【0021】クロメート処理した亜鉛めっき鋼板を、湯
洗あるいはアルカリ脱脂することなく、ウレタン系の接
着剤を乾燥膜厚で3μmとなるように塗布し、到達板温
220℃で焼付け、続いて膜厚250μmの塩化ビニル
フィルムをロールで鋼板表面に押付け、熱圧着すること
により接着させたものを評価サンプルとした。比較にリ
ン酸塩処理(リン酸亜鉛付着量0.8g/m2 、クロム
リンスによるCr付着量8mg/m2 )に同様の条件で
ラミネートを行ったものを用いた。
【0022】評価方法 加工後密着強度;サンプルサイズ幅30mm×長さ12
0mmの短冊を作成し、標点間距離50mmの範囲を長
さ方向に20%延伸させ、さらにサンプルを150℃の
炉中に1時間保管し、幅20mmでフィルムをカット
し、延伸した部分のフィルム剥離強度を測定した。
【0023】沸水後密着強度;サンプルサイズ幅30m
m×長さ120mmの短冊を作成し、沸騰水中に5時間
浸漬したのち、幅20mmでフィルムをカットし、延伸
した部分のフィルム剥離強度を測定した。
【0024】曲げ加工性;サンプルサイズ幅30mm×
長さ120mmの短冊を作成し、標点間距離50mmの
範囲を長さ方向に20%延伸させ、延伸させた部分にめ
っきに達しないようなカットをフィルムに入れ、カット
した部分が曲げ加工の中心となるように2mmφの軸を
中心としたU字曲げを行いフィルム剥離程度を目し判定
した。
【0025】低温曲げ加工性;サンプルサイズ幅30m
m×長さ120mmの短冊を作成し、めっきに達しない
ようなカットをフィルムに入れ、カットした部分が曲げ
加工の中心となるように0℃の室温下で2mmφの軸を
中心としたU字曲げを行いフィルム剥離程度を目し判定
した。
【0026】曲げ加工性、および低温曲げ加工性の評価
基準を下記に示す。 5;全く剥離なし 4;加工部頭部において局部的に浮いている部分が有る
(10%未満) 3;加工部頭部において明らかに浮いている部分が有る
(10%以上) 2;剥離部が加工部頭部から更に内側に達している部分
が有る(10%未満) 1;剥離部が加工部頭部から更に内側に達している部分
が有る(10%以下) 耐食性;50mm×80mmのサンプル中央に鋼板に達
するクロスカットを入れ、且つ裏面のみ保護フィルムで
シールした状態で塩水噴霧試験を28日間実施した。試
験終了後、フィルムを有機溶剤により溶解除去し、クロ
スカット部、及び端面からの腐食幅を測定した。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】No1.は、処理液のCr還元率が本発明
範囲より低く、形成した皮膜は密着強度、曲げ加工性共
に劣る皮膜となる。No.4は、処理液のCr還元率が
本発明範囲より高く、処理液安定性に問題が有ると共に
形成した皮膜は低温での曲げ加工性に劣る。No.5は
SiO2 /Crが本発明範囲より小さく、密着強度、曲
げ加工性、耐食性に劣る。No.7は、SiO2 /Cr
が本発明範囲より大きく、曲げ加工性に劣る。No.8
はシリカ粒子径が本発明範囲より大きく、曲げ加工性に
劣る。No.14は、シリカ粒子径が本発明範囲より小
さく、耐食性に劣る。No.9は、Cr付着量が本発明
範囲より少なく、耐食性に劣る。No.13は、Cr付
着量が本発明範囲より大きく、曲げ加工性に劣る。N
o.15、16は、可溶性成分であるアニオンを添加し
た場合であり、その影響により沸水後密着強度、曲げ加
工性に劣る。本発明例(No.2、3、6、10、、1
1、12)においては、リン酸塩処理のような複雑な処
理工程を必要とせず、リン酸塩処理と比べて同等以上の
密着強度、曲げ加工性、耐食性が得られている。また、
密着強度において3.5kg/2cm以上の密着力を示
したものは全て測定時にフィルムが破断し、無理やりフ
ィルムを剥がそうとしてもフィルムが破断する間での密
着力を示した。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の有機樹脂
被覆鋼板用亜鉛めっき鋼板およびその製造方法によれ
ば、簡便な化成処理方法により、加工後密着性、耐水密
着性、端面耐食性、クロスカット部耐食性に優れた従来
のリン酸亜鉛処理を上回る特性を得ることができる。し
たがって、ラミネート鋼板の生産性を飛躍的に向上させ
る技術として本発明の工業的価値は極めて高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 紀夫 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 治郎丸 和三 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−57440(JP,A) 特開 平8−176844(JP,A) 特開 平8−176845(JP,A) 特開 平4−350173(JP,A) 特開 平7−316836(JP,A) 特開 平3−274149(JP,A) 特開 平6−235071(JP,A) 特開 平7−243055(JP,A) 特開 平7−247121(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 22/24 B05D 7/14 B32B 15/08 C23C 28/00 C23C 2/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膜厚100ミクロン以上の有機樹脂被膜
    をラミネートするための下地鋼板上に、亜鉛又は亜鉛系
    合金めっき層、及び化成処理層を形成した表面処理鋼板
    であって、前記化成処理層は、一次粒子径が14nm以
    下9nm以上のヒュームドシリカとクロム酸化合物を含
    み、ヒュームドシリカの付着量をSiO2で換算し、ク
    ロム酸化合物の付着量を金属Crとして換算した場合の
    配合比が重量比でSiO2 /Crで3を越え6未満であ
    り、かつCr付着量が25mg/m2 以上55mg/m
    2 以下であり、さらに前記化成処理層は、PO を含ま
    ないことを特徴とする加工密着性、耐食性に優れた有機
    樹脂被覆鋼板用亜鉛めっき鋼板。
  2. 【請求項2】 亜鉛又は亜鉛系合金めっき鋼板表面にク
    ロム酸処理液を塗布する工程と、クロム酸処理液を塗布
    した鋼板を水洗することなく板温60℃以上250℃以
    下で乾燥し、Cr付着量を25mg/m2 以上55mg
    /m2 以下とする工程とを備え、クロム酸処理液は、ク
    ロム酸の一部を還元し、未還元クロム(Cr6+)と還元
    生成物(Cr3+)との比率がそれぞれCr換算した重量
    比Cr3+/(Cr6++Cr3+)で0.35以上0.55
    以下であるクロム酸液と一次粒子径が14nm以下9n
    m以上のヒュームドシリカとを含み、ヒュームドシリカ
    の添加重量をSiO2 で換算し、クロム酸化合物の添加
    重量を金属Crとして換算した場合の配合比がSiO2
    /Crで3を越え6未満であることを特徴とする加工密
    着性、耐食性に優れた膜厚100ミクロン以上の有機樹
    脂被膜をラミネートするための有機樹脂被覆鋼板用亜鉛
    めっき鋼板の製造方法。
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