JP3290509B2 - 亜鉛含有金属めっき鋼板の表面処理組成物および表面処理方法 - Google Patents
亜鉛含有金属めっき鋼板の表面処理組成物および表面処理方法Info
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- C23C22/00—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals
- C23C22/05—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals using aqueous solutions
- C23C22/06—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals using aqueous solutions using aqueous acidic solutions with pH less than 6
- C23C22/24—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals using aqueous solutions using aqueous acidic solutions with pH less than 6 containing hexavalent chromium compounds
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、亜鉛含有金属めっき鋼
板の表面処理組成物および表面処理方法に関するもので
ある。更に詳しく述べるならば、本発明は、亜鉛含有金
属めっき鋼板表面における白錆発生を防止し、かつ黒変
を防止する表面処理組成物および表面処理方法に関する
ものである。
板の表面処理組成物および表面処理方法に関するもので
ある。更に詳しく述べるならば、本発明は、亜鉛含有金
属めっき鋼板表面における白錆発生を防止し、かつ黒変
を防止する表面処理組成物および表面処理方法に関する
ものである。
【０００２】本願明細書において、亜鉛含有金属めっき
鋼板とは亜鉛、および亜鉛合金によりめっきされた鋼板
を総称するものであって、亜鉛合金とは、例えば亜鉛と
アルミニウムとの合金などを包含し、これらの合金は、
更に鉄、マグネシウム、マンガン、シリコン、チタン、
ニッケル、コバルト、モリブデン、鉛、錫、クロム、お
よびレアメタル（Ｌａ，Ｃｅ，Ｙ，Ｎｂなど）などの１
種以上を含んでいてもよい。
鋼板とは亜鉛、および亜鉛合金によりめっきされた鋼板
を総称するものであって、亜鉛合金とは、例えば亜鉛と
アルミニウムとの合金などを包含し、これらの合金は、
更に鉄、マグネシウム、マンガン、シリコン、チタン、
ニッケル、コバルト、モリブデン、鉛、錫、クロム、お
よびレアメタル（Ｌａ，Ｃｅ，Ｙ，Ｎｂなど）などの１
種以上を含んでいてもよい。
【０００３】
【従来の技術】亜鉛含有金属めっき鋼板は、防錆性にす
ぐれているため、例えば建築材料、家庭電気機器、およ
び自動車などの分野に広く実用されている。これらの亜
鉛含有金属めっき鋼板は、構造部材、又は家庭電機器機
の内板材などとして用いられる場合、その多くは無塗装
の状態で使用されている。
ぐれているため、例えば建築材料、家庭電気機器、およ
び自動車などの分野に広く実用されている。これらの亜
鉛含有金属めっき鋼板は、構造部材、又は家庭電機器機
の内板材などとして用いられる場合、その多くは無塗装
の状態で使用されている。
【０００４】このような無塗装のまゝ使用される場合、
一般に白錆防止のために、クロメート処理が施された亜
鉛含有金属めっき鋼板が用いられる。さらに近年は、亜
鉛含有金属めっき鋼板の防錆性、プレス性、耐指紋性を
改善し、かつ、クロム固定率を向上させるために、樹脂
含有型クロメート処理液を用いて、付加価値を高める表
面処理法が知られている。
一般に白錆防止のために、クロメート処理が施された亜
鉛含有金属めっき鋼板が用いられる。さらに近年は、亜
鉛含有金属めっき鋼板の防錆性、プレス性、耐指紋性を
改善し、かつ、クロム固定率を向上させるために、樹脂
含有型クロメート処理液を用いて、付加価値を高める表
面処理法が知られている。
【０００５】しかしながら、上記のような従来の表面処
理を施された亜鉛含有金属めっき鋼板を、無塗装のまゝ
大気中、又は高湿潤環境下において使用、又は貯蔵する
と、その表面が灰黒色の外観を呈するようになり、著し
く商品価値を低下させる。この現象は黒変現象として知
られている。この黒変現象は、亜鉛含有金属めっき鋼板
の外観が変化するだけで、その他の性能にはほとんど変
化がない。しかし、この黒変現象は、防錆性の高いもの
程、発生しやすいという厄介な問題を含んでいる。
理を施された亜鉛含有金属めっき鋼板を、無塗装のまゝ
大気中、又は高湿潤環境下において使用、又は貯蔵する
と、その表面が灰黒色の外観を呈するようになり、著し
く商品価値を低下させる。この現象は黒変現象として知
られている。この黒変現象は、亜鉛含有金属めっき鋼板
の外観が変化するだけで、その他の性能にはほとんど変
化がない。しかし、この黒変現象は、防錆性の高いもの
程、発生しやすいという厄介な問題を含んでいる。
【０００６】上記黒変現象を防止する手段について、種
々の方法が提案されている。例えば、特公平１−５３３
５３号には、亜鉛−アルミニウム合金めっき鋼板の黒変
防止表面処理方法として、クロム酸、および／またはク
ロム酸塩と、水溶性樹脂および／又はエマルジョン樹脂
とを含む処理液を用いることが提案されているが、その
結果は、未だ十分に満足できるものではない。
々の方法が提案されている。例えば、特公平１−５３３
５３号には、亜鉛−アルミニウム合金めっき鋼板の黒変
防止表面処理方法として、クロム酸、および／またはク
ロム酸塩と、水溶性樹脂および／又はエマルジョン樹脂
とを含む処理液を用いることが提案されているが、その
結果は、未だ十分に満足できるものではない。
【０００７】また、特公平３−４９９８２号には、亜鉛
含有金属溶融めっき鋼板の表面を、Ｃｏイオンおよび／
又はＮｉイオンを含む処理液で処理して当該表面にこれ
らの金属を付着させ、その上にクロメート処理を施し
て、黒変を防止する方法が開示されている。しかし、こ
の方法は、少なくともＮｉおよび／又はＣｏめっき処理
と、クロメート処理との２工程を含み、Ｎｉおよび／又
はＣｏめっき処理の後に水洗工程を施すときは、３工程
を含むことになる。従って、この方法を、既存の表面処
理設備を用いて行うことは困難である。
含有金属溶融めっき鋼板の表面を、Ｃｏイオンおよび／
又はＮｉイオンを含む処理液で処理して当該表面にこれ
らの金属を付着させ、その上にクロメート処理を施し
て、黒変を防止する方法が開示されている。しかし、こ
の方法は、少なくともＮｉおよび／又はＣｏめっき処理
と、クロメート処理との２工程を含み、Ｎｉおよび／又
はＣｏめっき処理の後に水洗工程を施すときは、３工程
を含むことになる。従って、この方法を、既存の表面処
理設備を用いて行うことは困難である。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の黒変
防止表面処理剤、又は処理方法の上記問題点を解消し、
亜鉛含有金属めっき鋼板に、高い防錆性、プレス性、耐
指紋性、クロム固定率を付与することができ、かつ黒変
防止効果の高い表面被覆層を、単純な工程によって形成
することができる表面処理組成物、および表面処理方法
を提供しようとするものである。
防止表面処理剤、又は処理方法の上記問題点を解消し、
亜鉛含有金属めっき鋼板に、高い防錆性、プレス性、耐
指紋性、クロム固定率を付与することができ、かつ黒変
防止効果の高い表面被覆層を、単純な工程によって形成
することができる表面処理組成物、および表面処理方法
を提供しようとするものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、６価クロ
ムイオンおよび樹脂を含有する亜鉛含有金属めっき鋼板
用水性表面処理組成物にさらに、３価クロムイオンおよ
びニッケルイオンを含有させ、かつ、ニッケル含有重量
及びリン酸含有重量を、特定の割合にコントロールする
ことにより上記課題を解決し得ることを見出し、本発明
を完成した。
ムイオンおよび樹脂を含有する亜鉛含有金属めっき鋼板
用水性表面処理組成物にさらに、３価クロムイオンおよ
びニッケルイオンを含有させ、かつ、ニッケル含有重量
及びリン酸含有重量を、特定の割合にコントロールする
ことにより上記課題を解決し得ることを見出し、本発明
を完成した。
【００１０】すなわち、本発明の亜鉛含有金属めっき鋼
板の表面処理組成物は、６価クロムイオン、３価クロム
イオン、ニッケルイオン、リン酸、並びに少なくとも１
種の水性エマルジョン型樹脂からなる樹脂材料を含み、
かつ、２．５以下のpHを有する水性組成物であって、前
記ニッケルの含有重量が、全クロム含有重量の０．０５
〜１倍であり、かつ、前記リン酸の含有重量が、ニッケ
ル含有重量の５〜３０倍であるように調整されているこ
とを特徴とするものである。
板の表面処理組成物は、６価クロムイオン、３価クロム
イオン、ニッケルイオン、リン酸、並びに少なくとも１
種の水性エマルジョン型樹脂からなる樹脂材料を含み、
かつ、２．５以下のpHを有する水性組成物であって、前
記ニッケルの含有重量が、全クロム含有重量の０．０５
〜１倍であり、かつ、前記リン酸の含有重量が、ニッケ
ル含有重量の５〜３０倍であるように調整されているこ
とを特徴とするものである。
【００１１】また、本発明に係る亜鉛含有金属めっき鋼
板の表面処理方法は、亜鉛含有金属によりめっきされた
鋼板の表面に、６価クロムイオン、３価クロムイオン、
ニッケルイオン、リン酸、並びに少なくとも１種の水性
エマルジョン型樹脂からなる樹脂材料を含み、２．５以
下のpHを有し、前記ニッケル含有重量が全クロム含有重
量の０．０５〜１倍であり、かつ、前記リン酸含有重量
が、ニッケル含有重量の５〜３０倍であるように調整さ
れている水性表面処理剤を塗布し、この水性表面処理剤
塗布層を乾燥して、０．１〜１０ｇ／ｍ2 の前記樹脂材
料と、２〜１５０mg／ｍ2 の全クロムとを含む黒変防止
性被覆層を形成する、ことを特徴とするものである。
板の表面処理方法は、亜鉛含有金属によりめっきされた
鋼板の表面に、６価クロムイオン、３価クロムイオン、
ニッケルイオン、リン酸、並びに少なくとも１種の水性
エマルジョン型樹脂からなる樹脂材料を含み、２．５以
下のpHを有し、前記ニッケル含有重量が全クロム含有重
量の０．０５〜１倍であり、かつ、前記リン酸含有重量
が、ニッケル含有重量の５〜３０倍であるように調整さ
れている水性表面処理剤を塗布し、この水性表面処理剤
塗布層を乾燥して、０．１〜１０ｇ／ｍ2 の前記樹脂材
料と、２〜１５０mg／ｍ2 の全クロムとを含む黒変防止
性被覆層を形成する、ことを特徴とするものである。
【００１２】また、本発明において、前記ニッケルイオ
ンが、前記水性組成物に添加された炭酸ニッケル、酸化
ニッケルおよび水酸化ニッケルから選ばれた少なくとも
１種のニッケル化合物に由来するものであることが好ま
しく、さらに、前記樹脂材料が、水性エマルジョン型ポ
リアクリル樹脂、および水性エマルジョン型ポリウレタ
ン樹脂から選ばれた少なくとも１種を含むことが好まし
い。
ンが、前記水性組成物に添加された炭酸ニッケル、酸化
ニッケルおよび水酸化ニッケルから選ばれた少なくとも
１種のニッケル化合物に由来するものであることが好ま
しく、さらに、前記樹脂材料が、水性エマルジョン型ポ
リアクリル樹脂、および水性エマルジョン型ポリウレタ
ン樹脂から選ばれた少なくとも１種を含むことが好まし
い。
【００１３】
【作用】本発明の表面処理組成物に含まれる６価クロム
イオンは、従来クロメート処理液に用いられている６価
クロム化合物、例えば、クロム酸、無水クロム酸、クロ
ム酸塩（例えばクロム酸アンモニウム）および重クロム
酸塩（例えば重クロム酸アンモニウム）などから選ばれ
た少なくとも１種を、水性組成物に含有させることによ
り形成することができる。６価クロムイオンは、本発明
により得られる表面被覆層において、亜鉛含有金属めっ
き鋼板の防錆性を向上させるのに有効である。
イオンは、従来クロメート処理液に用いられている６価
クロム化合物、例えば、クロム酸、無水クロム酸、クロ
ム酸塩（例えばクロム酸アンモニウム）および重クロム
酸塩（例えば重クロム酸アンモニウム）などから選ばれ
た少なくとも１種を、水性組成物に含有させることによ
り形成することができる。６価クロムイオンは、本発明
により得られる表面被覆層において、亜鉛含有金属めっ
き鋼板の防錆性を向上させるのに有効である。
【００１４】本発明の表面処理組成物に含まれる３価ク
ロムイオンは、３価クロム化合物、例えば、リン酸クロ
ム、硝酸クロム、および水酸化クロム、などの少なくと
も１種を水性組成物に含有させ、および／又は、６価ク
ロムイオンを還元して形成することができる。３価クロ
ムイオンは、本発明により得られる表面被覆層におい
て、亜鉛含有金属めっき鋼板のクロム固定率を向上させ
るために有効な成分である。
ロムイオンは、３価クロム化合物、例えば、リン酸クロ
ム、硝酸クロム、および水酸化クロム、などの少なくと
も１種を水性組成物に含有させ、および／又は、６価ク
ロムイオンを還元して形成することができる。３価クロ
ムイオンは、本発明により得られる表面被覆層におい
て、亜鉛含有金属めっき鋼板のクロム固定率を向上させ
るために有効な成分である。
【００１５】本発明に用いられるニッケルイオンは、水
性組成物に添加されたクロム酸ニッケル、又は重クロム
酸ニッケルに由来するものであってもよいが、炭酸ニッ
ケル、酸化ニッケルおよび水酸化ニッケルから選ばれた
少なくとも１種のニッケル化合物に由来するものである
ことが好ましい。本発明において、特に重要な点は、ニ
ッケルイオンは、亜鉛含有金属めっき鋼板のすぐれた性
能を損ずることなく、樹脂含有型クロメート処理システ
ムにおいて、その黒変を防止するために特に有効な成分
であり、他の金属イオン、例えば、コバルトイオンなど
には、上記のような黒変防止効果がないということであ
る。
性組成物に添加されたクロム酸ニッケル、又は重クロム
酸ニッケルに由来するものであってもよいが、炭酸ニッ
ケル、酸化ニッケルおよび水酸化ニッケルから選ばれた
少なくとも１種のニッケル化合物に由来するものである
ことが好ましい。本発明において、特に重要な点は、ニ
ッケルイオンは、亜鉛含有金属めっき鋼板のすぐれた性
能を損ずることなく、樹脂含有型クロメート処理システ
ムにおいて、その黒変を防止するために特に有効な成分
であり、他の金属イオン、例えば、コバルトイオンなど
には、上記のような黒変防止効果がないということであ
る。
【００１６】本発明に用いられるリン酸は、水性表面処
理組成物のpHを、２．５以下に調整する。表面処理組成
物のpHが２．５より高い場合には、所望の黒変防止効果
を十分に達成することが困難になる。
理組成物のpHを、２．５以下に調整する。表面処理組成
物のpHが２．５より高い場合には、所望の黒変防止効果
を十分に達成することが困難になる。
【００１７】本発明に用いられる樹脂材料は、少なくと
も１種の水性エマルジョン型樹脂を含み、皮膜形成性を
有するものである。この樹脂材料は、表面処理組成物中
に共存するクロム酸、重クロム酸、又はこれらの塩によ
り酸化されにくゝ、かつ、２．５以下のpHにおいても安
定であって、ゲル化、又は沈澱しないものから選ばれ
る。このような樹脂材料は、表面処理組成物の所要安定
性に応じて、適宜選定されるが、一般に水性エマルジョ
ン型ポリアクリル樹脂（アクリル酸、メタクリル酸、ア
クリロニトリル、アクリレート（アクリル酸ｎ−ブチ
ル、アクリル酸２−エチルヘキシルなど）、メタアクリ
レート（メタクリル酸メチル、メトキシエチレンメタア
クリレートなど）、およびスチレンなどの１種以上の
（共）重合体）、および水性エマルジョン型ポリウレタ
ン樹脂から選ばれた少なくとも１種を含むことが好まし
い。これらの樹脂は、すぐれた耐候性および耐指紋性を
有し、かつ、各種塗料皮膜との密着性にすぐれている。
これらの樹脂材料は、水溶性樹脂を含んでいてもよい。
も１種の水性エマルジョン型樹脂を含み、皮膜形成性を
有するものである。この樹脂材料は、表面処理組成物中
に共存するクロム酸、重クロム酸、又はこれらの塩によ
り酸化されにくゝ、かつ、２．５以下のpHにおいても安
定であって、ゲル化、又は沈澱しないものから選ばれ
る。このような樹脂材料は、表面処理組成物の所要安定
性に応じて、適宜選定されるが、一般に水性エマルジョ
ン型ポリアクリル樹脂（アクリル酸、メタクリル酸、ア
クリロニトリル、アクリレート（アクリル酸ｎ−ブチ
ル、アクリル酸２−エチルヘキシルなど）、メタアクリ
レート（メタクリル酸メチル、メトキシエチレンメタア
クリレートなど）、およびスチレンなどの１種以上の
（共）重合体）、および水性エマルジョン型ポリウレタ
ン樹脂から選ばれた少なくとも１種を含むことが好まし
い。これらの樹脂は、すぐれた耐候性および耐指紋性を
有し、かつ、各種塗料皮膜との密着性にすぐれている。
これらの樹脂材料は、水溶性樹脂を含んでいてもよい。
【００１８】本発明の表面処理組成物において、６価ク
ロムイオン、および３価クロムイオンは、それぞれ、２
〜５ｇ／リットルの濃度で含まれていることが好まし
い。また、ニッケルイオンは、１〜３ｇ／リットルの濃
度で含まれることが好ましく、無機酸は、水性組成物の
pHを、２．５以下に調整するのに必要な量、例えば３〜
１０ｇ／リットルの含有重量で含まれることが好まし
い。さらに、本発明の表面処理組成物において、樹脂材
料は、その固形分重量に換算して、１００〜３００ｇ／
リットルの濃度で含まれていることが好ましい。
ロムイオン、および３価クロムイオンは、それぞれ、２
〜５ｇ／リットルの濃度で含まれていることが好まし
い。また、ニッケルイオンは、１〜３ｇ／リットルの濃
度で含まれることが好ましく、無機酸は、水性組成物の
pHを、２．５以下に調整するのに必要な量、例えば３〜
１０ｇ／リットルの含有重量で含まれることが好まし
い。さらに、本発明の表面処理組成物において、樹脂材
料は、その固形分重量に換算して、１００〜３００ｇ／
リットルの濃度で含まれていることが好ましい。
【００１９】本発明の表面処理組成物において、ニッケ
ル含有重量は、全クロム含有重量の０．０５〜１倍に調
整される。これが０．０５倍未満であると、黒変防止効
果が不十分になり、またそれが１倍より多くなると、耐
食性が不十分になるという不都合を生ずる。
ル含有重量は、全クロム含有重量の０．０５〜１倍に調
整される。これが０．０５倍未満であると、黒変防止効
果が不十分になり、またそれが１倍より多くなると、耐
食性が不十分になるという不都合を生ずる。
【００２０】また、本発明の表面処理組成物において、
リン酸の含有重量は、ニッケル含有重量の５〜３０倍で
ある。このようにリン酸／ニッケル含有重量比を調整す
ることにより、最もすぐれた黒変防止効果を得ることが
できる。
リン酸の含有重量は、ニッケル含有重量の５〜３０倍で
ある。このようにリン酸／ニッケル含有重量比を調整す
ることにより、最もすぐれた黒変防止効果を得ることが
できる。
【００２１】本発明方法において、亜鉛含有金属めっき
鋼板の表面に対し、前記水性表面処理剤が塗布され、乾
燥固化される。この塗布方法については格別の制限はな
く、通常の塗布方法、例えばロールコート法、ロール絞
りコート法、などを用いることができる。また乾燥固化
方法についても格別の限定はなく、熱風乾燥、又は赤外
線乾燥などを用いることができ、熱風温度は１００〜４
００℃であることが好ましく、又は、鋼板温度を６０℃
〜２５０℃に加熱してもよい。
鋼板の表面に対し、前記水性表面処理剤が塗布され、乾
燥固化される。この塗布方法については格別の制限はな
く、通常の塗布方法、例えばロールコート法、ロール絞
りコート法、などを用いることができる。また乾燥固化
方法についても格別の限定はなく、熱風乾燥、又は赤外
線乾燥などを用いることができ、熱風温度は１００〜４
００℃であることが好ましく、又は、鋼板温度を６０℃
〜２５０℃に加熱してもよい。
【００２２】本発明方法において、表面処理組成物の塗
布量は、乾燥固化後に形成される耐黒変性被覆層中に、
樹脂材料が０．１〜１０ｇ／ｍ2 、好ましくは０．５〜
３ｇ／ｍ2 、の含有量で含まれ、かつ全クロム含有量が
２〜１５０mg／ｍ2 、好ましくは１０〜７０mg／ｍ2 に
なるように設定すればよい。
布量は、乾燥固化後に形成される耐黒変性被覆層中に、
樹脂材料が０．１〜１０ｇ／ｍ2 、好ましくは０．５〜
３ｇ／ｍ2 、の含有量で含まれ、かつ全クロム含有量が
２〜１５０mg／ｍ2 、好ましくは１０〜７０mg／ｍ2 に
なるように設定すればよい。
【００２３】樹脂材料の含有量が０．１ｇ／ｍ2 未満の
場合、耐指紋性が不十分になるという不都合を生じ、ま
たそれが１０ｇ／ｍ2 より多くなると、得られる製品の
溶接性が低くなりまた経済的に不利になる。全クロム含
有量が２mg／ｍ2 未満であると、得られる被覆層の防錆
効果が不十分であり、またそれが１５０mg／ｍ2 より多
くなると、得られる被覆層の黒変防止性が不十分にな
り、クロム固定率が低下する。
場合、耐指紋性が不十分になるという不都合を生じ、ま
たそれが１０ｇ／ｍ2 より多くなると、得られる製品の
溶接性が低くなりまた経済的に不利になる。全クロム含
有量が２mg／ｍ2 未満であると、得られる被覆層の防錆
効果が不十分であり、またそれが１５０mg／ｍ2 より多
くなると、得られる被覆層の黒変防止性が不十分にな
り、クロム固定率が低下する。
【００２４】本発明の表面処理組成物中には、上記成分
に加えて、コバルトイオン、マンガンイオン、亜鉛イオ
ン、ＳｉＯ2 、硝酸イオンおよび／又はアンモニウムイ
オンなどが含まれていてもよい。
に加えて、コバルトイオン、マンガンイオン、亜鉛イオ
ン、ＳｉＯ2 、硝酸イオンおよび／又はアンモニウムイ
オンなどが含まれていてもよい。
【００２５】
【実施例】本発明を下記実施例によりさらに説明する。
下記実施例および比較例において、下記試験を行って製
品性能を評価した。
下記実施例および比較例において、下記試験を行って製
品性能を評価した。
【００２６】（ａ）黒変試験：試験片を８０℃，９８％
の湿潤試験機内に２４時間放置し、色差計にて試験前後
の明度の差（ΔＬ）を測定し、下記判定基準で評価し
た。 記号 明度の差（ΔＬ） ○ ８未満（合格） △ ８以上１２未満（合格） × １２以上
の湿潤試験機内に２４時間放置し、色差計にて試験前後
の明度の差（ΔＬ）を測定し、下記判定基準で評価し
た。 記号 明度の差（ΔＬ） ○ ８未満（合格） △ ８以上１２未満（合格） × １２以上
【００２７】（ｂ）防錆性：試験片にＪＩＳ−Ｚ−２３
７１に準じた塩水噴霧試験を２４０時間施し、供試試験
片を肉眼で判定し、白錆の発生面積を下記判定基準で評
価した。 記号 白錆発生面積 ○ ５％未満（合格） △ ５％以上２０％未満（合格） × ２０％以上
７１に準じた塩水噴霧試験を２４０時間施し、供試試験
片を肉眼で判定し、白錆の発生面積を下記判定基準で評
価した。 記号 白錆発生面積 ○ ５％未満（合格） △ ５％以上２０％未満（合格） × ２０％以上
【００２８】（ｃ）耐指紋性：試験片に指を押し付け、
指紋の跡を目視にて観察し、下記判定基準で評価した。 記号 指紋の跡 ○ 殆ど見えない（合格） △ 僅かに見える（合格） × はっきり見える
指紋の跡を目視にて観察し、下記判定基準で評価した。 記号 指紋の跡 ○ 殆ど見えない（合格） △ 僅かに見える（合格） × はっきり見える
【００２９】（ｄ）Ｃｒ固定率：試験片にアルカリ脱脂
を施し、脱脂前後のＣｒ付着量を測定し、試験片に残存
したＣｒ量の比率を算出し、下記判定基準で評価した。 記号 Ｃｒ残存比率 ○ ８５％以上（合格） △ ６０％以上８５％未満（合格） × ６０％以下 〔註〕アルカリ脱脂において、ＦＣ−４３２６Ｔ（日本
パーカライジング（株）製）の２％水溶液を６０℃で２
分間スプレー処理した。
を施し、脱脂前後のＣｒ付着量を測定し、試験片に残存
したＣｒ量の比率を算出し、下記判定基準で評価した。 記号 Ｃｒ残存比率 ○ ８５％以上（合格） △ ６０％以上８５％未満（合格） × ６０％以下 〔註〕アルカリ脱脂において、ＦＣ−４３２６Ｔ（日本
パーカライジング（株）製）の２％水溶液を６０℃で２
分間スプレー処理した。
【００３０】実施例１〜２１および比較例１〜８ 実施例１〜２１および比較例１〜８の各々において、表
１および表２に記載のように、下記鋼板（Ａ）〜（Ｃ）
から選ばれた供試鋼板を用いた。 （１）供試鋼板（めっき目付け量 ９０ｇ／ｍ2 ） （Ａ）溶融亜鉛めっき鋼板 （Ｂ）５５％アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板 （Ｃ）５％アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板
１および表２に記載のように、下記鋼板（Ａ）〜（Ｃ）
から選ばれた供試鋼板を用いた。 （１）供試鋼板（めっき目付け量 ９０ｇ／ｍ2 ） （Ａ）溶融亜鉛めっき鋼板 （Ｂ）５５％アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板 （Ｃ）５％アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板
【００３１】また、下記組成の表面処理組成物を調製し
た。 成分 量 ｇ／リットル 無水クロム酸 （６価クロム化合物） ０．２〜３５（６価クロム換算） 還元クロム （３価クロム化合物） ０．１〜２０（３価クロム換算） 炭酸ニッケル （ニッケル化合物） ０．２〜１０（ニッケル換算） リン酸 １〜５０ 樹脂 １００〜３００ アンモニア水 pH調整
た。 成分 量 ｇ／リットル 無水クロム酸 （６価クロム化合物） ０．２〜３５（６価クロム換算） 還元クロム （３価クロム化合物） ０．１〜２０（３価クロム換算） 炭酸ニッケル （ニッケル化合物） ０．２〜１０（ニッケル換算） リン酸 １〜５０ 樹脂 １００〜３００ アンモニア水 pH調整
【００３２】各実施例および比較例の表面処理組成物に
おけるリン酸／ニッケル含有重量比、およびpH値および
樹脂の種類は表１および表２に示されている通りであ
り、樹脂の種類は下記の通りであった。 樹脂Ａ…水性エマルジョン型スチレン−アクリル酸ｎ−
ブチル共重合体樹脂 Ｂ…水性エマルジョン型ポリウレタン樹脂
おけるリン酸／ニッケル含有重量比、およびpH値および
樹脂の種類は表１および表２に示されている通りであ
り、樹脂の種類は下記の通りであった。 樹脂Ａ…水性エマルジョン型スチレン−アクリル酸ｎ−
ブチル共重合体樹脂 Ｂ…水性エマルジョン型ポリウレタン樹脂
【００３３】各実施例および比較例において、供試めっ
き鋼板に、前記表面処理組成物を、ロールコート法によ
り塗布し、この塗布液層を、熱風により、供試めっき鋼
板の温度を１００℃迄上昇させて乾燥し固化して被覆層
を形成した。得られた製品について、樹脂付着量、Ｃｒ
付着量を測定し、かつ上記試験を行った。その結果を表
１および表２に示す。
き鋼板に、前記表面処理組成物を、ロールコート法によ
り塗布し、この塗布液層を、熱風により、供試めっき鋼
板の温度を１００℃迄上昇させて乾燥し固化して被覆層
を形成した。得られた製品について、樹脂付着量、Ｃｒ
付着量を測定し、かつ上記試験を行った。その結果を表
１および表２に示す。
【００３４】
【表１】
【００３５】表１の註 （＊)1 …実施例１２の組成物に、そのニッケル含有量
と等モル量の炭酸コバルトを添加 （＊)2 …実施例１２の組成物に、そのニッケル含有量
と等モル量の炭酸マンガンを添加 （＊)3 …実施例１２の組成物に、そのニッケル含有量
と等モル量の炭酸亜鉛を添加 （＊)4 …実施例１２の組成物に、そのニッケル含有量
と等モル量の硝酸コバルトを添加 （＊)5 …実施例１２の組成物に、そのニッケル含有重
量に対して１０倍量のＳｉＯ2 を添加
と等モル量の炭酸コバルトを添加 （＊)2 …実施例１２の組成物に、そのニッケル含有量
と等モル量の炭酸マンガンを添加 （＊)3 …実施例１２の組成物に、そのニッケル含有量
と等モル量の炭酸亜鉛を添加 （＊)4 …実施例１２の組成物に、そのニッケル含有量
と等モル量の硝酸コバルトを添加 （＊)5 …実施例１２の組成物に、そのニッケル含有重
量に対して１０倍量のＳｉＯ2 を添加
【００３６】
【表２】
【００３７】表２の註 （＊)6 …実施例１２の組成物において、ニッケルの添
加を省略した。 （＊)7 …実施例１２の組成物において、ニッケル化合
物、リン酸および３価クロム化合物の添加を省略した。 （＊)8 …実施例１２の組成物において、ニッケル化合
物、リン酸および３価クロム化合物の添加を省略した。 （＊)9 …実施例１２の組成物において、ニッケル化合
物の代りに対応コバルト化合物（等モル量）を添加し
た。 （＊)10 …実施例１２の組成物において、ニッケル化合
物の代りに、対応亜鉛化合物（等モル量）を添加した。
加を省略した。 （＊)7 …実施例１２の組成物において、ニッケル化合
物、リン酸および３価クロム化合物の添加を省略した。 （＊)8 …実施例１２の組成物において、ニッケル化合
物、リン酸および３価クロム化合物の添加を省略した。 （＊)9 …実施例１２の組成物において、ニッケル化合
物の代りに対応コバルト化合物（等モル量）を添加し
た。 （＊)10 …実施例１２の組成物において、ニッケル化合
物の代りに、対応亜鉛化合物（等モル量）を添加した。
【００３８】
【発明の効果】本発明に係る亜鉛含有金属めっき鋼板の
表面処理組成物および表面処理方法により、上記めっき
鋼板の黒変を防止し、かつ良好な防錆性、耐指紋性およ
びクロム固定率を得ることができる。
表面処理組成物および表面処理方法により、上記めっき
鋼板の黒変を防止し、かつ良好な防錆性、耐指紋性およ
びクロム固定率を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平４−358080（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−145785（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) C23C 22/00 - 22/86 C23C 2/06 C23C 2/26
Claims (3)
- 【請求項１】 ６価クロムイオン、３価クロムイオン、
ニッケルイオン、リン酸、並びに少なくとも１種の水性
エマルジョン型樹脂からなる樹脂材料を含み、かつ、
２．５以下のpHを有する水性組成物であって、 前記ニッケルの含有重量が、全クロム含有重量の０．０
５〜１倍であり、かつ前記リン酸含有重量が、ニッケル
含有重量の５〜３０倍であるように調整されていること
を特徴とする亜鉛含有金属めっき鋼板の表面処理組成
物。 - 【請求項２】 前記樹脂材料が、水性エマルジョン型ポ
リアクリル樹脂、および水性エマルジョン型ポリウレタ
ン樹脂から選ばれた少なくとも１種を含む、請求項１に
記載の亜鉛含有金属めっき鋼板の表面処理組成物。 - 【請求項３】 亜鉛含有金属によりめっきされた鋼板の
表面に、６価クロムイオン、３価クロムイオン、ニッケ
ルイオン、リン酸、並びに少なくとも１種の水性エマル
ジョン型樹脂からなる樹脂材料を含み、２．５以下のpH
を有し、前記ニッケル含有重量が、全クロム含有重量の
０．０５〜１倍であり、かつ、前記リン酸含有重量が、
ニッケル含有重量の５〜３０倍であるように調整されて
いる水性表面処理剤を塗布し、この水性表面処理剤塗布
層を乾燥して、０．１〜１０ｇ／ｍ2 の前記樹脂材料
と、２〜１５０mg／ｍ2 の全クロムとを含む黒変防止性
被覆層を形成することを特徴とする亜鉛含有金属めっき
鋼板の表面処理方法。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15518493A JP3290509B2 (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 亜鉛含有金属めっき鋼板の表面処理組成物および表面処理方法 |
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| US08/569,177 US6071435A (en) | 1993-06-25 | 1994-06-23 | Composition and process for treating a zinciferous surface |
| CN 94107559 CN1105713A (zh) | 1993-06-25 | 1994-06-24 | 镀敷含锌金属钢板的表面处理组合物及表面处理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15518493A JP3290509B2 (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 亜鉛含有金属めっき鋼板の表面処理組成物および表面処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0711453A JPH0711453A (ja) | 1995-01-13 |
| JP3290509B2 true JP3290509B2 (ja) | 2002-06-10 |
Family
ID=15600324
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15518493A Expired - Lifetime JP3290509B2 (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 亜鉛含有金属めっき鋼板の表面処理組成物および表面処理方法 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3290509B2 (ja) |
| CN (1) | CN1105713A (ja) |
| WO (1) | WO1995000680A1 (ja) |
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|---|---|---|---|---|
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| US6280535B2 (en) | 1996-07-02 | 2001-08-28 | Nkk Corporation | Manufacturing process on chromate-coated lead-containing galvanized steel sheet with anti-black patina property and anti-white rust property |
| DE19755349A1 (de) * | 1997-12-12 | 1999-06-17 | Henkel Kgaa | Chromhaltiges leitfähiges Korrosionsschutzmittel und Korrosionsschutzverfahren |
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| CN104928677A (zh) * | 2015-07-16 | 2015-09-23 | 胡家辉 | 碳素钢或合金铝水镀铬与真空镀钛结合的方法 |
| BR112019004899B1 (pt) * | 2016-09-15 | 2023-01-17 | Chemetall Gmbh | Processo para o pré-tratamento anticorrosivo de uma superfície metálica, e, uso de um substrato metálico |
| CN106756928A (zh) * | 2016-12-27 | 2017-05-31 | 昆明理工大学 | 一种镀锌用高效钝化处理剂及其配备方法 |
| JP7266459B2 (ja) * | 2019-05-16 | 2023-04-28 | Ｊｆｅ鋼板株式会社 | 表面処理鋼板の製造方法 |
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| US3755018A (en) * | 1971-04-26 | 1973-08-28 | Eltzroth & Ass J M | Composition and process for inhibiting corrosion of non-ferrous metal surfaced articles and providing receptive surface for synthetic resin coating compositions |
| US3966502A (en) * | 1972-08-17 | 1976-06-29 | Amchem Products, Inc. | Zirconium rinse for phosphate coated metal surfaces |
-
1993
- 1993-06-25 JP JP15518493A patent/JP3290509B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1994
- 1994-06-23 WO PCT/US1994/007003 patent/WO1995000680A1/en active Application Filing
- 1994-06-24 CN CN 94107559 patent/CN1105713A/zh active Pending
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| CN1105713A (zh) | 1995-07-26 |
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| JPH0711453A (ja) | 1995-01-13 |
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