JPH07316377A - 硬化フルオロエラストマー組成物 - Google Patents

硬化フルオロエラストマー組成物

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JPH07316377A
JPH07316377A JP7130477A JP13047795A JPH07316377A JP H07316377 A JPH07316377 A JP H07316377A JP 7130477 A JP7130477 A JP 7130477A JP 13047795 A JP13047795 A JP 13047795A JP H07316377 A JPH07316377 A JP H07316377A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高いエラストマー特性および高い機械的性質
を有する硬化フルオロエラストマー組成物を提供する。 【構成】 A) 67重量%未満のフッ素含有量を有す
る硬化フルオロエラストマーコポリマーであって、40
ないし68重量%のVDF単位と、20ないし50重量
%のHFP単位と、任意に、不飽和エチレンを有する1
つまたはそれ以上の、鎖ごとに0.5のイオン端を有す
る他のコモノマー類を含有した硬化フルオロエラストマ
ーコポリマーを100部(phr)と、B) 正の電荷
を有するオニオ有機化合物である促進剤と、ジヒドロキ
シ化合物等の硬化剤とを、1:3ないし1:5のモル比
で反応させた付加物を1ないし5phrと;C) 任意
に、B)に示す促進剤を0.05ないし0.5phrと
を含有する硬化フルオロエラストマー組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フッ化ビニリデン(V
DF)コポリマーをベースとし、少なくとも1つまたは
それ以上のフッ素化された、または部分的にフッ素化さ
れた不飽和エチレンを有するモノマーを有する、低フッ
素含有量の硬化フルオロエラストマー組成物に関する。
【0002】さらに、本発明は、67重量%より少量の
F(フッ素)を有するフルオロエラストマーをベースと
し、フッ化ビニリデン(VDF)とヘキサフルオロプロ
ペン(HFP)とから誘導された単位と、10重量%ま
での任意のテトラフルオロエチレン(TFE)と、ビニ
ルエーテルと水素化オレフィンを含有し、良好な加工
性、および良好な機械的性質と合わせて、低い圧縮永久
ひずみ等の高エラストマー特性を有する硬化フルオロエ
ラストマー組成物に関する。
【0003】特に、本発明のフルオロエラストマー組成
物は、上述した性質を示すO−リングを製造するのに使
用される。
【0004】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】低温
および高温で高いエラストマー特性を示すフッ化ビニリ
デンコポリマー類を使用するO−リング用のフルオロエ
ラストマー組成物は、従来より知られている。例えば、
本出願人の欧州特許第525685号を参照することが
できる。
【0005】良好な弾性特性を有するフルオロエラスト
マーを得るためには、重合において連鎖移動剤を使用
し、さらに最少量の重合開始剤を使用することが必要で
あることが知られている。
【0006】しかしながら、この条件では重合において
使用されるエマルションの安定性がきわめて低いため、
例えば、ペルフルオロオクタノアート類またはスルホナ
ート類のような高価な界面活性剤を使用する必要があ
る。
【0007】これらのフルオロエラストマー組成物の欠
点は、同じ分子量を有するポリマーを比較して、良好な
エラストマー特性、例えば低い圧縮永久ひずみを示して
はいるが、機械的性質は高くないという点である。
【0008】また、過酸化物による硬化(キュアリン
グ)によって、VDFをベースとするコポリマー類を得
ることが知られている。しかしながら、圧縮永久ひずみ
値は、引用された従来技術のコポリマー類に関しては悪
化している。
【0009】さらに、多量の重合開始剤と少量の連鎖移
動剤を用いて、または連鎖移動剤を添加しないで重合さ
せることによって、高い機械的性質を有するフルオロエ
ラストマーゴム類を製造することが知られている。
【0010】これらのエラストマー組成物の欠点は、エ
ラストマー特性が劣り、射出成形および押出成形におけ
る加工性が劣る点である。
【0011】使用可能な促進剤および架橋剤は以下に示
されたように、従来から多くあるが、次の特性、 −改良された加工性、すなわち、低い混合粘度 −低いスコーチ性(scorchability)、よって、フルオ
ロエラストマー組成物の加工中の良好な安全性 −良好なエラストマー特性、特に改良された圧縮永久ひ
ずみ −良好な機械的性質、特に改良された引張強さ を併せ持つO−リングに、硬化フッ化ビニリデンコポリ
マー類の調製物を使用することは知られていない。
【0012】思いがけなく、驚くべきことに、以下に詳
細に述べる本発明の硬化方法を使用することによって、
高いエラストマー特性(低い圧縮永久ひずみ)および良
好な加工性を持った高い機械的性質(高い引張強さ)を
有する、硬化されたフルオロエラストマー組成物を調製
することが可能であることが見い出された。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、次に示
すものを含有する硬化(curable)フルオロエラストマ
ー組成物である。 A) 67重量%未満の少量のフッ素を有し、40から
68重量%のVDF単位と、20から50重量%のHF
P単位とを、合計で100になるように含有し、任意
に、不飽和エチレンを有する1つまたはそれ以上のコモ
ノマー類を含有してなる100部(phr)の硬化フル
オロエラストマーコポリマーを含有し、該コポリマー
は、各鎖に少なくとも0.5の多数のイオン端を有す
る。イオン性コポリマーは、任意に少量の(連鎖)移動
剤の存在下で、無機重合開始剤を使用する重合によって
得ることが可能である。 好ましくは、他のコモノマー類は、0から9重量%のP
AVE(ペルフルオロアルキルビニルエーテル)単位、
0から10重量%のTFE単位、および0から20重量
%の炭素原子が4までの水素化オレフィンである。 B) モル比が1:3から1:5、好ましくは1:4か
ら1:5の間での、促進剤と架橋剤の付加物を、1から
5phr、好ましくは2から4、5phr含有する。促
進剤は正の電荷を有するオニオ有機化合物(onio-organ
ic compound)であり、硬化剤は、ジヒドロキシまたは
ポリヒドロキシまたはジチオールまたはポリチオール化
合物であり;付加物は示されたモル比での促進剤と硬化
剤との反応生成物を溶解するか、または、特定量におい
て、硬化剤が付加された1:1の付加混合物を溶解する
ことによって得られる。 C) 任意に0.05から0.5phrの量のB)に示
す促進剤を含有する。
【0014】B)およびC)において促進剤として使用
され、付加物カチオンを形成するオニウム化合物は、一
般に、次の群: I) アミノホスホニウム[P(NR′R″)n(R1
234-n+ (式中、nは1から3の整数であり;R′、R″および
123 は、同一か、または互いに異なっており、フ
リーまたはエステル化された−OH末端基を有するポリ
オキシアルキル基、オキシアルキル基、アリールアルキ
ル基、アリール基、シクロアルキル基またはアルキル基
である;R′およびR″は1から7の炭素原子を含有
し、窒素原子を有する複素環を形成するように互いに結
合することが可能であり、一方、R1、R2、R3 は同一
か、または互いに異なってよく、1から18の炭素原子
を有する); II) 次の式 Q+(Rabcd4 (式中、Qは窒素、リン、砒素、アンチモンから選択さ
れる)を有する化合物; III) 次の式 S+(Rabc3 を有する化合物;から選択され、ここで、II)および
III)において、Ra、Rb、Rc、Rdはアルキル基、
アリール基、アルキルアリール基またはそれらの組合せ
から選択され、前記遊離基の2つは互いに結合可能で、
QまたはS原子は複素環を形成可能である。好ましい化
合物としては、4つの有機基に4つの共有単結合で結合
した少なくとも1つのリン原子を含有する第四級ホスホ
ニウム化合物が挙げられ、有機基は、一般に1から3
0、好ましくは2から8の炭素原子を含有するものであ
る。有機基は、直鎖状でも分枝状でもよいが、ヘテロ原
子を含有可能である。好ましい化合物は、トリフェニル
ベンジルホスホニウム、テトラブチルホスホニウムであ
る。また、促進剤は、単一の群I)ないしIII)の化
合物の混合物、または同一群の複数の化合物の混合物と
することもできる。
【0015】付加物を形成するアニオンは、硬化剤でな
ければならず、一般に次の群: X1) A(BH)m (式中、Aは、アルキル基で任意に置換されたアリーレ
ン基で、アルキル基を含む場合は、6から14の炭素原
子を有する基であり、Bは酸素または硫黄であり、mは
2または3である) X2) HB-R4a-BH (式中、R4aは、アルキル基で任意に置換されたシクロ
アルキレン基またはアルキレン基で、アルキル基を含む
場合は、6から18の炭素原子を有する基であり、Bは
酸素または硫黄である) X3)
【化2】 (式中、R2aは−SO−、−SO2−、−CO−、また
は、1から9の炭素原子を含有する直鎖状あるいは分枝
状のアルキレン基であり、水素原子は一部または全体が
フッ素原子で置換できる) X4) HOCH2-R3a-CH2OH (式中、R3aはペルフルオロポリエーテリール鎖または
ポリフルオロエーテリール鎖であり、数平均分子量Mn
が360と2000の間にある)を含有するポリヒドロ
キシまたはポリチオール化合物から選択される。
【0016】カチオンを形成する促進剤としては、従
来、例えば、米国特許第4259463号にはアミノホ
スホニウム化合物が、米国特許第3712877号には
第四級ホスホニウム塩類が、米国特許第3655727
号には第四級アンモニウム塩類が、欧州特許第3377
05号には群III)のものがそれぞれ記載されてい
る。
【0017】好ましいカチオンは、リン原子が1つの窒
素原子に結合し、炭素がリンに結合している有機基によ
って他の3つの共有結合が形成され、アミノホスホニウ
ムから誘導されたものである。
【0018】次の化合物:
【化3】
【化4】 [((CH32N)3P-CH2-CH3+ [((CH32N)3P-CH3+ [P(N(CH322(C652+ [P(N(C2522(C652+ [P(N(CH322(C65)(C65CH2)]+ [P(N(C2522(C65)(C65CH2)]+ [P(N(CH322(C65)(CH3)]+ [P(N(C2523(C65CH2)]+ をあげることができる。
【0019】化合物1,1−ジフェニル−1−ベンジル
−N−ジエチル−ホスホルアミンが特に好ましい。
【0020】第四級ホスホニウム化合物としては、 (CH32(C252+ (C253(C1837)P+ (シクロC6112(C6132+ (C493CH2=CH−CH2+ (C494+ (C653(C65CH2)P+ (C653(CH3OC25)P+ (C8173[(CH32NCH2CH2CH2]P+ (C8173(HOC24)P+ + P(C253CH2CH2CH2CH2(C253+ をあげることができる。
【0021】テトラブチル=ホスホニウムが、特に好ま
しい。
【0022】アニオンとしては、R2a基が3から7の炭
素原子を有するペルフルオロアルキル基であり、OHが
パラ位にあるビスフェノール化合物(群X3)が好まし
い。最も好ましい化合物は、R2a基が−C(CF32
のものである。
【0023】付加物は、次の方法により調製することが
できる。
【0024】ポリヒドロキシまたはポリチオール化合物
を、水溶液または促進剤が可溶な適当な溶媒、例えばメ
タノール中にて、第一段階として、例えばNaOH、K
OH、Ca(OH)2およびtBuO-+のような塩基
性物質と、促進剤のモル対するグラム当量の塩基性物質
を使用することによって、反応させる。ついで、第二段
階として反応生成物を、促進剤の塩、例えば、塩化物と
反応させる。所望の塩が沈澱する。濾過後、乾燥した生
成物を溶解し、冷却して固化させてフレークもしくはペ
レットにし、本発明で使用される付加物を得る。この固
体形態は、取扱性とブレンド性において、特に適してい
る。
【0025】ポリヒドロキシまたはポリチオール化合物
は、促進剤に対して、3:1から5:1のモル比で使用
される。
【0026】いかなる理論に基づくかは別にして、IR
スペクトルから、過剰のポリヒドロキシ化合物がカチオ
ンに結合しており、本発明において特定された値よりも
化学量論的に過剰な場合もしかりである。
【0027】付加物の生成中または促進剤と硬化剤のモ
ル比を1:1として付加物を作製した後に、または過剰
の硬化剤を含有する反応混合物を溶解させる前に、過剰
の硬化剤が添加されると、促進剤に対して過剰のビスフ
ェノールを有する付加物は優れた性質を示すことが、本
出願人によってなされた実験から分かった。
【0028】実際、モル比が1:1の付加物を調製し、
反応生成物を溶解し、その後に所望の量の硬化剤を添加
した場合は、本発明による改善された結果は得られな
い。
【0029】硬化生成物を加熱によって得るためには、
硬化混合物は、さらに、 a) フッ化ビニリデンコポリマーのイオン硬化におい
て知られているもののなかから選択される1種または複
数種の無機酸の受容体をフルオロエラストマーコポリマ
ー100部に対して1−40部と; b) フッ化ビニリデンコポリマーのイオン硬化におい
て知られているもののなかから選択される1種または複
数種の塩基性化合物をフルオロエラストマーコポリマー
100部に対して0.5から10部と;を含有する。
【0030】また、公知のように、b)項の塩基性化合
物は、通常、Ca(OH)2、Sr(OH)2、Ba(O
H)2、弱酸の金属塩、例えば、Ca、Sr、Ba、N
a、Kの炭酸塩、安息香酸塩、シュウ酸塩、亜リン酸
塩、および前記水酸化物と前記金属塩との混合物から選
択される。
【0031】本発明に係る組成物は、共通して、他の公
知の成分、例えば染料、カーボンブラック、シリカ等の
フィラーを、ほぼ5から30phrと;可塑剤などの加
工補助剤を、ほぼ0.1から5phr含有する。
【0032】しかしながら、本発明の利点は、使用され
た促進剤によっては、最終特性を悪化させるスルホンの
ような加工補助剤を用いないでも、最適な結果が得られ
るという点にある。
【0033】上述したようなフルオロエラストマーコポ
リマーとしては、不飽和エチレンを有する1つまたは複
数のフッ化モノマーを有するフッ化ビニリデンコポリマ
ーが挙げられる。特に、本発明のコポリマーは、ヘキサ
フルオロプロペンを有するVDFコポリマー類である。
【0034】使用可能な不飽和エチレンを有する他のコ
モノマー類としては、ビニルエーテル(PAVE)類が
挙げられ、その量は0から9重量%である。好ましいビ
ニルエーテル類としては、ペルフルオロアルキルペルフ
ルオロビニルエーテル類、特に、ペルフルオロメチルペ
ルフルオロビニルエーテル(MVE)およびペルフルオ
ロプロピルペルフルオロビニルエーテルがある。利用可
能なペルフルオロビニルエーテル類およびペルフルオロ
アルコキシビニルエーテル類は、米国特許第32918
43号に記載されている。
【0035】0から10重量%の量で利用可能な他のコ
モノマー類としては、例えば、テトラフルオロエチレ
ン、クロロトリフルオロエチレンが挙げられる。
【0036】オレフィンモノマー類は、一般に、4まで
の炭素原子を有するもので、特に、エチレン(Et)と
プロペンから選択され、20重量%までの量で使用され
る。
【0037】好ましいコポリマー類は、 フッ化ビニリデン 55−65重量% ヘキサフルオロプロペン 25−40重量% テトラフルオロエチレン 0− 8重量% である。
【0038】他のコポリマー類としては: VDF単位 40−65重量% HFP単位 21−36重量% PAVE単位 3− 9重量% TFE単位 0− 8重量% で形成されたものを使用することが好ましい。
【0039】水素化オレフィンが使用される場合、好ま
しい組成は、 VDF単位 45−65重量% ヘキサフルオロプロペン(HFP)および/ 28−45重量% またはヒドロペンタフルオロプロペン(HF PE)単位 ペルフルオロアルキルビニルエーテル(PA 0− 9重量% VE)単位 4までの炭素原子を有するオレフィン単位 5−15重量% テトラフルオロエチレン(TFE)および/ 0−10重量% またはクロロトリフルオロエチレン(CTF E)単位 である。
【0040】本発明に係るフルオロエラストマーコポリ
マー類は、任意に亜硫酸、重亜硫酸、次亜硫酸、亜リン
酸、次亜リン酸のアルカリ金属またはアンモニウム塩の
ような還元剤と組み合わせて、または、鉄塩、銅塩、銀
塩、または他の簡単に酸化可能な金属類と組み合わせ
て、ラジカル重合開始剤、例えば、過炭酸、または、過
ホウ酸のアルカリまたはアンモニム塩、または過スルホ
ン酸塩、過リン酸塩、過硫酸塩の存在下で、よく知られ
た技術である乳化重合によって調製される。このような
方法は、カーク オスマー(Kirk Othmer)の化学技術辞
典(Encyciopediaof Chemical Technology 1979年刊)
の第8巻、第500頁に記載されている。重合方法とし
ては、塊状重合、特に、有機溶媒の溶液中のものと、水
中懸濁液またはエマルション中でのものが使用可能であ
る。
【0041】しかしながら、界面活性剤は必要なく、所
望ならば、上述した欠点を生じない低濃度で使用するこ
とができる。ペルフルオロオクタノアンモニウムが挙げ
られ、また、フルオロエラストマーの調製に適した他の
公知のものが、重合媒体中に存在可能である。
【0042】上述のように、移動剤は存在しないか、少
なくとも0.5の鎖のイオン端を有するコポリマー類を
付与するように、少量が使用される。連鎖移動剤として
は、酢酸エチル、マロン酸エチル、ヨ−ド化および/ま
たは臭素化された連鎖移動剤、例えば一般式Rf(I)
x(Br)y(ここで、Rfは1から8の炭素原子を有す
る過フッ化炭化水素基であり、x、yは0ないし2の整
数であり、xとyの少なくとも1つは1であり、x+y
は最大2である)を有する化合物が挙げられる。また、
過フッ化炭化水素のフッ素の位置に、いくつかのIまた
はBrを有する化合物を使用することもできる。これら
の化合物は、ポリヨード化またはポリブロム化された化
合物として知られている。さらに、欧州特許出願第40
7937号に記載されているような、アルカリ金属また
はアルカリ土類金属のヨウ化物および/または臭化物を
使用することもできる。
【0043】重合が完了すると、フルオロエラストマー
が、公知の方法、例えば電解質の添加による凝集もしく
は冷却のような方法で、ポリマーラテックスから単離さ
れる。
【0044】重合反応は、一般に25℃から150℃の
温度で、10MPaまでの圧力下で行われる。
【0045】また、本発明に係るエラストマーコポリマ
ー類の製造は、1種または複数種のペルフルオロポリオ
キシアルキレン類と水によって形成されるマイクロエマ
ルションが存在下で、欧州特許出願第250767号に
記載されている重合方法によりなされる。
【0046】また、重合は、マイクロエマルションの代
わりに、米国特許第4789717号に記載されている
方法により、ペルフルオロポリオキシアルキレン類と水
とのエマルションまたは分散液を使用することによって
行うこともできる。
【0047】さらに、例えば、欧州特許出願第1969
04号、第280312号、および、第360292号
に記載されているペルフルオロオキシアルキレン類と水
とのエマルションまたは分散液を、この目的のために使
用することができる。
【0048】本発明のポリマー類の硬化を行うには、エ
ラストマー組成物は、130℃から230℃、好ましく
は160℃から200℃で、0.5から60分間、好ま
しくは1から15分間、加圧下にて加熱しなくてはなら
ない。得られた生成物を、ストーブまたはオーブンで、
大気圧下にて、130℃から300℃、好ましくは20
0℃から275℃の温度で、5から48時間、好ましく
は10から24時間アフターキュアすることも可能であ
る。
【0049】
【実施例】次の実施例はを例証するために付与されたも
のであり、本発明の範囲を限定するものではない。
【0050】付加物の調製 本発明の2つの付加物は、以下に示す促進剤と、次に示
す式:
【化5】 で表されるビスフェノール AF(BAF)とを出発物
質として調製される。促進剤は、次の式:
【化6】 を有する。
【0051】付加物の調製は、1モルの促進剤と5モル
のビスフェノール(1:3または1:4の場合は、3ま
たは4モルになる)から製造され、その結果、1:5の
付加物(それぞれ1:3または1:4になる)が得られ
る。
【0052】滴下漏斗および攪拌器を備えた10リット
ル容量のガラス反応槽に、352.8g(1.05mo
l)のビスフェノールAFを、5リットルの水に入れて
攪拌しつつ分散させた。ついで、500ccの水に8.
4g(0.21モル)のNaOHが入った溶液を、すば
やく反応槽に滴下した。攪拌しつつ、反応槽を室温で3
0分間保持した。ついで、800ccの水に80.5g
(0.21モル)のアミノ−ホスホニウムが溶解した溶
液を、攪拌つつ、反応槽に滴下した。非常に濃厚な懸濁
液が得られ;これを攪拌しつつ室温で2時間保持し;つ
いで、約4時間放置した。クロスで濾過し、全体を2リ
ットルの水で2回洗浄した。真空ストーブで、50−6
0℃まで20時間乾燥させ、ついで、反応混合物を10
0−120℃の加熱により溶解させ、冷却したところ、
本発明に係る1:5の付加物が得られた。
【0053】実験例1−2(比較例) 表1には、2つの混合物の組成が示されており、混合物
1(化合物1)には、本発明に係る付加物が使用されな
かったが、促進剤およびビスフェノールAFが単独で使
用された。混合物2(化合物2)には本発明に係る付加
物が利用された。フルオロエラストマーは、フッ化ビニ
リデンとヘキサフルオロプロパンのコポリマー(重量比
63:37)であるオウシモント(Ausimont)のテクノ
フェロン(TECNOFLNO)NM A2(登録商標)であり、これ
は、100℃で、85のムーニー粘度ML(1+4)を
有し、過硫酸塩の重合開始剤および連鎖移動剤を使用す
ることによって得られ、各鎖に0.3の多数のイオン端
を有する。
【0054】
【表1】
【0055】これらの混合物を、プレス機中で170℃
で硬化し、ついで、空気ストーブにて、200℃から2
50℃で、24時間、アフターキュアを施した。硬化の
評価は、ASTM D 2084/81に従って、モン
サント(Monsanto)型の振動ディスクレオメータ(OD
R)を用いてなされた。化合物の粘性、硬化特性および
機械的性質に関するデータを、表1Aに示す。
【0056】
【表2】
【0057】データに示されたように、硬化剤と促進剤
とを単独に使用したものに対して、付加物を使用したも
のでは、エラストマー特性の有意の変化はなく、一方、
機械的性質は悪化した。121℃において、粘度の著し
い変化は測定されなかったが、一方で、ポリマーのスコ
ーチ性(scorchability)、つまり、15ポイントの粘
度が増加する時間は増加した。
【0058】実験例3−5 フルオロエラストマーコポリマーとして、オウシモント
のテクノフェロン(登録商標) NM L が使用され、その
組成は: VDF 62重量% HFP 38重量% (フッ素 65.7重量%) であり、これは、121℃で、21のムーニー粘度ML
(1+10)を有し、鎖ごとに0.8のイオン端を有す
る。
【0059】3つの混合物の組成が表2に示されてお
り、その最初のものは、比較例である混合物(実験例
3)で、本発明に係る付加物が使用されていないが、促
進剤およびビスフェノールAFが単独で使用されてい
る。実験例4および5においては、本発明で調製された
付加物が使用された。
【0060】レオロジー的性質、硬化特性、および、機
械的性質に関するデータを、表2Aに示す。
【0061】
【表3】
【0062】表2中、促進剤(I)は、次の式:
【化7】 で表されるもので、PhはC65である。また、付加物
(II)は、反応混合物を溶解することによって得られ
たもので、促進剤/ビスフェノールのモル比は1:3で
ある。さらに、付加物(III)は、反応混合物を溶解
することによって得られたもので、促進剤/ビスフェノ
ールのモル比は1:5である。
【0063】
【表4】
【0064】得られた結果から、粘度が減少し、改良さ
れた加工性を示すことがわかり、硬化は、より大きな架
橋歩留まり(MH-ML)とより高い硬化速度を示した。機
械的性質のバランスは、満足のいくものであった。圧縮
永久ひずみは改良された。
【0065】実験例6−8 フルオロエラストマーとして、オウシモントのテクノフ
ェロン(登録商標) BRXが使用された以外は、実験例3
−5に記載されているもので、その組成は: VDF 58.4重量% HFP 31.0重量% MVE 9.0重量% E 1.6重量% (フッ素 64.4重量%) であり、これは、121℃で、34以下のムーニー粘度
ML(1+10)を有し、鎖ごとに0.7のイオン端を
有する。組成は表3に示されており、化合物の特性は表
3Aに示されている。実験例6は比較例である。
【0066】
【表5】
【0067】
【表6】
【0068】結果は先と同様の傾向を示し、混合物の粘
度の減少、歩留まりおよび硬化速度の増加、機械的性質
の良好なバランス、低い圧縮永久ひずみが示されてい
る。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A) 67重量%未満のフッ素含有量を
    有する硬化フルオロエラストマーコポリマーであって、
    40ないし68重量%のVDF単位と、20ないし50
    重量%のHFP単位とを合計で100になるように含有
    し、任意に、不飽和エチレンを有する1つまたはそれ以
    上の、鎖ごとに少なくとも0.5のイオン端を有する他
    のコモノマー類を含有した硬化フルオロエラストマーコ
    ポリマーを100部(phr)と、 B) 正の電荷を有するオニオ有機化合物である促進剤
    と、ジヒドロキシもしくはポリヒドロキシまたはジチオ
    ールもしくはポリチオール化合物である硬化剤とを、
    1:3ないし1:5のモル比で反応させた付加物であっ
    て、上記のモル比で反応させた促進剤と硬化剤との反応
    生成物を溶解するか、硬化剤に上記の量で付加された付
    加物混合物1:1を溶解することによって得られる付加
    物を1ないし5phrと; C) 任意に、B)に示す促進剤を0.05ないし0.
    5phr、含有する硬化フルオロエラストマー組成物。
  2. 【請求項2】 上記他のコモノマーは、0ないし10重
    量%のTFEと、0ないし9重量%のペルフルオロアル
    キルビニルエーテル類(PAVE)と、0ないし20重
    量%の4までの炭素原子を含有する水素化されたオレフ
    ィンである、請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 B)が2ないし4.5phrの範囲であ
    る請求項1または2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 付加物カチオンを形成する促進剤が、 I) アミノホスホオニウム[P(NR′R″)n(R1
    234-n+ (式中、nは1ないし3の整数であり;R′、R″およ
    びR123 は、同一か、または互いに異なってよく、
    フリーまたはエステル化された−OH末端基を有するポ
    リオキシアルキル基、オキシアルキル基、アリールアル
    キル基、アリール基、シクロアルキル基またはアルキル
    基であり;R′およびR″は1から7の炭素原子を含有
    し、窒素原子を有する複素環を形成するように互いに結
    合することが可能である一方、R1、R2、R3 は同一
    か、または互いに異なってよく、1ないし18の炭素原
    子を有する); II) Q+(Rabcd4 (式中、Qは窒素、リン、砒素、アンチモンから選択さ
    れる)からなる式の化合物;および III) S+(Rabc3 の式を有する化合物;からなる群から選択され、II)
    およびIII)において、Ra、Rb、Rc、Rdがアルキ
    ル基、アリール基、アリキルアリール基またはそれらの
    組合せから選択され、該遊離基の2つが互いに結合可
    能、QまたはS原子が複素環を形成可能である、請求項
    1ないし3の何れか1項に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 上記促進剤は、4の有機基に4の共有単
    結合で結合したリン原子を少なくとも含有し、該有機基
    が1から30の炭素原子を有し、直鎖状もしくは分枝状
    をなし、任意にヘテロ原子を含む第四級ホスホニウム化
    合物と;リン原子が窒素原子に結合し、他の3の共有結
    合が、炭素がリンに結合した有機基であるアミノホスホ
    ニウム誘導体とから選択される、請求項4記載の組成
    物。
  6. 【請求項6】 硬化剤となるアニオンが、 X1) A(BH)m (式中、Aは、アルキル基で任意に置換されたアリーレ
    ン基であって、アルキル基を有する場合は6から14の
    炭素原子を有する基で、Bは酸素もしくは硫黄であり、
    mは2または3である); X2) HB-R4a-BH (式中、R4aは、アルキル基で任意に置換されたシクロ
    アルキレン基またはアルキレン基であって、アルキル基
    を含む場合は6から18の炭素原子を有する基で、Bは
    酸素または硫黄である); X3) 【化1】 (式中、R2aは−SO−、−SO2−、−CO−、また
    は、1から9の炭素原子を含有する直鎖状あるいは分枝
    状のアルキレン基であり、水素原子は一部または全体が
    フッ素原子で置換可能である); X4) HOCH2-R3a-CH2OH (式中、R3aはペルフルオロポリエーテル鎖またはポリ
    フルオロエーテル鎖であり、数平均分子量Mnが360
    と2000の間にある);からなる群からのポリヒドロ
    キシまたはポリチオール化合物から選択される、請求項
    1ないし5の何れか1項に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 a) フッ化ビニリデンコポリマーのイ
    オン硬化において知られているものの中から選択される
    一以上の無機酸の受容体をフルオロエラストマーコポリ
    マー100部に対して1−40部と; b) フッ化ビニリデンコポリマーのイオン硬化におい
    て知られているものの中から選択される一以上の塩基性
    化合物をフルオロエラストマーコポリマー100部に対
    して0.5から10部と;を含有する、請求項1ないし
    6の何れか1項に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 モノマー単位が、重量で、 フッ化ビニリデン 55−65% ヘキサフルオロプロペン 25−40% テトラフルオロエチレン 0− 8% である、請求項1ないし7の何れか1項に記載の組成
    物。
  9. 【請求項9】 モノマー単位が、重量で、 VDF 40−65% HFP 21−36% PAVE 3− 9% TFE 0− 8% である、請求項1ないし7の何れか1項に記載の組成
    物。
  10. 【請求項10】 モノマー単位が、重量で、 VDF 45−60% HFPおよび/またはHFPE 28−45% PAVE 0− 9% 1−4 C オレフィン 5−15% TFEおよび/またはCTFE 0−10% である、請求項1ないし7の何れか1項に記載の硬化組
    成物。
  11. 【請求項11】 O−リングを製造するために使用す
    る、請求項1ないし10の何れか1項に記載の組成物の
    使用方法。
  12. 【請求項12】 フルオロエラストマー組成物が請求項
    8または9に記載の組成物である、請求項11に記載の
    組成物の使用方法。
  13. 【請求項13】 硬化フルオロエラストマー組成物を加
    熱することによって硬化させられた、請求項7に記載の
    硬化フルオロエラストマー組成物。
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