JPS5923577B2 - 新規な分子化合物を含有するフルオルエラストマ−加硫配合物 - Google Patents

新規な分子化合物を含有するフルオルエラストマ−加硫配合物

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JPS5923577B2
JPS5923577B2 JP54014574A JP1457479A JPS5923577B2 JP S5923577 B2 JPS5923577 B2 JP S5923577B2 JP 54014574 A JP54014574 A JP 54014574A JP 1457479 A JP1457479 A JP 1457479A JP S5923577 B2 JPS5923577 B2 JP S5923577B2
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【発明の詳細な説明】 本発明は、新規な分子化合物を含有するフルオルエラス
トマー加硫配合物に関する。
更に詳しくは、フルオルエラストマー加硫系の一成分と
して有効に使用し得る新規な分子化合物、その製造法お
よびその分子化合物を含有するフルオルエラストマー加
硫配合物に関する。フルオルエラストマーは、耐熱性お
よび耐油性にすぐれ、圧縮歪も小さいのでガスケットや
0ーリングなどに有効に使用されている。
このフルオルエラストマーの加硫系として、(イ)2価
金属の酸化物、水酸化物またはこれらの2価金属化合物
と弱酸金属塩との混合物、(口)ポリヒドロキシ芳香族
化合物および←J第4ホスホニウム塩化合物を含有する
加硫系が、特公昭51−11138号公報および特公昭
51−11655号公報などに記載されている。第4ホ
スホニウム塩化合物は一般に融点が高く、300℃以上
のものも多いため、加硫配合物中における分散性不良な
どの欠点がみられる。
このために、マスターバッチ法あるいはメタノールのよ
うな不活性揮発性溶媒中の溶液としてフルオルエラスト
マーと混合する方法(特公昭49−17018号公報第
7欄参照)などによつて分散不良を防いでいるのが現状
である。
本発明者は、フルオルエラストマー加硫配合物中におけ
る第4ホスホニウム塩化合物の分散性不良の問題を解決
すべく種々検討の結果、第4ホスホニウム塩化合物がや
はり前記加硫系の一成分として用いられていたポリヒド
ロキシ芳香族化合物などの活性水素含有芳香族化合物と
等モル分子化合物を形成することを見出し、相当する第
4ホスホニウム塩化合物より低い融点を有するこの分子
化合物が良好な分散性を示すため、前記加硫系の一成分
として有効に使用し得ることも同時に見出して、本発明
を完成させるに至つた。従つて、本発明は新規な分子化
合物を含有するフルオルエラストマー加硫配合物に係り
、(a)フルオルエラストマー、(b)2価金属の酸化
物、水酸化物またはこれらの2価金属化合物と弱酸金属
塩との混合物および(c)ポリヒドロキシ芳香族化合物
を含有する加硫配合物に、更に(d)活性水素含有芳香
族化合物一第4ホスホニウム塩等モル分子化合物を配合
してなる。
第4ホスホニウム塩化合物と分子化合物を形成する活性
水素含有芳香族化合物としては、ヒドロキシル基、カル
ボキシル基またはアミノ基を置換基として有する芳香族
化合物が好んで用いられる。
具体的には、例えばフエノール、ハイドロキノン、カテ
コール、レゾルシン、フロログルシノール、2・2−ビ
ス−(4′−ヒドロキシフエニル)プロパン、2・2−
ビス(4′−ヒドロキシフエニノのヘキサフルオルプロ
パン(ビスフエノール一AF)、4・l−ジヒドロキシ
ジフエニル、2・l−ビス(4′−ヒドロキシフエニル
)ケトン、4・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホン
、α−またはβ−ナフトール、O−、m−またはp−メ
トキシフエノール、ニトロフエノールなどのモノまたは
ポリヒドロキシル基含有芳香族化合物、安息香酸、フタ
ル酸、テレフタル酸、メチル安息香酸、クロル安息香酸
、ニトロ安息香酸などのモノまたはポリカルボキシル基
含有芳香族化合物、ヒドロキシ安息香酸の如きヒドロキ
シル基およびカルボキシル基含有芳香族化合物、アニリ
ン、いずれもO−、m−またはp−のフエニレンジアミ
ン、ニトロアニリン、トルィジン、α一またはβ−ナフ
チルアミンなどのモノまたはポリアミノ基含有芳香族化
合物、アミノ安息香酸の如きカルボキシル基およびアミ
ノ基含有芳香族化合物などが用いられる。この他、チオ
フエノールの如きメルカプト基含有芳香族化合物を用い
ることもできる。第4ホスホニウム塩化合物としては、
テトラフエニルホスホニウムクロライド、トリフエニル
ベンジルホスホニウムクロライド、トリフエニルベンジ
ルホスホニウムブロマイド、3・4−ジクロルベンジル
トリフエニルホスホニウムクロライド、1−(プロパ一
2−オンーイル)一トリフエニルホスホニウムクロライ
ド、(エトキシカルボニルメチル)トリフエニルホスホ
ニウムクロライド、アリルトリフエニルホスホニウムク
ロライド、アリルトリフエニルホスホニウムブロマイド
、テトラメチルホスホニウムクロライド、テトラメチル
ホスホニウムブロマイド、テトラエチルホスホニウムク
ロライド、テトラエチルホスホニウムブロマイドなどが
用いられる。
これらの活性水素含有芳香族化合物と第4ホスホニウム
塩化合物とは、一般にモル比約0.5〜2、好ましくは
約0.8〜1.1の割合で、極性有機溶媒またはカルボ
ニル基含有有機溶媒中で反応させる。
極性有機溶媒としては、例えばメチルアルコール、エチ
ルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピル
アルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコ
ールなどのアルコール類が好んで用いられるが、この他
ジメチルスルホキサイド、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミドなども用いることができる。これらの
極性溶媒はまた、反応に支障をさたさない限り、非極性
有機溶媒と混合して用いることもできる。反応は、30
混〜100℃、好ましくは200〜80℃で、0.1〜
10時間、好ましくは1〜4時間の反応条件下で十分に
進行し、等モル分子化合物が90%以上の好収率で結晶
として析出する。カルボニル基含有有機溶媒としては、
メチルエチルケトン、アセトンなどのケトン類や酢酸エ
ステルなどのエステル類が用いられる。活性水素含有芳
香族化合物は、一般にこれらのカルボニル基含有有機溶
媒に溶解するが、一方の第4ホスホニウム塩はこの種の
溶媒に溶けない場合が多いので、反応溶媒としてはアル
コール類などの極性有機溶媒を使用することが好ましい
。得られた結晶が活性水素含有芳香族化合物と第4ホス
ホニウム塩化合物との等モル分子化合物であることは例
えば後記参考例1に記載したビスフエノール一AFとト
リフエニルベンジルホスホニウムクロライドとの反応生
成物についての以下のような検討結果からみて、明らか
であると考えることができる。
融点:分子化合物の融点は184゜Cであり、融解時の
範囲は1℃以内で均一な融解状態を示し、単一物質とし
ての挙動を示している。
また、この融点は、ビスフエノ一ル−AF(161℃)
およびトリフエニルベンジルホスホニウムクロライド(
300℃以上)の融点とは明らかに異なつている。元素
分析:その値は、ビスフエノ一ル−AFとトリフエニル
ベンジルホスホニウムクロライドとの等モル反応生成物
としての計算値とほぼ一致している。
赤外吸収スペクトル:図面の第1図に示されるように、
ビスフエノ一ル−AFとトリフエニルホスホニウムクロ
ライドとの反応生成物の赤外吸収スペクトル(■)は、
明らかに各原料物質の単なる固体混合物の加成スペクト
ルを示す赤外吸収スペクトル(6)とは異なつており、
特にビスフエノ一ルAFの水酸基による吸収の低波数シ
フトがみられる。
具体的には、1100−1300?−1のC0またはC
−Fの吸収領域では、分子化合物の形成によると考えら
れる微細構造が現われていることが指摘される。P−3
1核磁気共鳴スペクトル:H3PO4を基準とすると、
そのケミカルシフトは+77.6ppmであつた。
文献などによると、第4ホスホニウム塩単独では−25
ppmにシグナルをもち、分子の構造はリン原子を中心
とした正四面体であるといわれている。+77,6pp
mのケミカルシフトから推定される構造は、四角錐また
は正八面体のアニオン構造である。溶解性:各原料物質
およびそれから合成された等モル分子化合物の各種溶媒
に対する溶解性を次の第1表に示す。
活性水素含有芳香族化合物一第4ホスホニウム塩化合物
等モル分子化合物は、相当する第4ホスホニウム塩化合
物よりも融点が低く、フルオルエラストマー加硫配合物
中における分散性も良好なので、ポリヒドロキシ芳香族
化合物とのマスターバツチを調製することなく混練して
、通常の加硫を行なうことができる。
従つて、(a)フルオルエラストマーは、(b)2価金
属の酸化物、水酸化物またはこれらの2価金属化合物と
弱酸金属塩との混合物、(c)ポリヒドロキシ芳香族化
合物および(d)活性水素含有芳香族化合物一第4ホス
ホニウム塩化合物等モル分子化合物を含有する加硫系に
よつて円滑かつ効果的に加硫される。加硫さるべきフル
オルエラストマーは、好ましくはフツ化ビニリデンと他
のフツ素化オレフイン、例えばテトラフルオルエチレン
、ヘキサフルオルプロピレン、クロルトリフルオルエチ
レン、トリフルオルエチレン、ペンタフルオルプロピレ
ン、フツ化ビニル、パーフルオル(メチルビニルエーテ
ル)、パーフルオル(プロピルビニルエーテル)などと
の共重合体である。
具体的には、フツ化ビニリデンーヘキサフルオルプロピ
レン2元共重合体、フツ化ビニリデンーテトラフルオル
エチレンヘキサフルオルプロピレン3元共重合体が特に
好ましい共重合体として挙げられ、前者の2元共重合体
では約85:15〜50:50の組成モル比の、また後
者の3元共重合体にあつては(イ)8 5.7:5:9
.3、(口)5 9.7:5:3 5.3、(ヘ)28
:30:42および(ニ)54:30:16の三角グラ
フ上の4点を直線で結んだ範囲内の組成モル比をそれぞ
れ有する共重合体が用いられる。2価金属の酸化物、水
酸化物またはこれらの2価金属化合物と弱酸金属塩との
混合物は、受酸剤として用いられる。
2価金属としては、マグネシウム、カルシウム、鉛、亜
鉛などが用いられ、これらの金属が酸化物および/また
は水酸化物として、あるいはこれら金属化合物とステア
リン酸、安息香酸、炭酸、しゆう酸、亜リン酸などの弱
酸の金属塩との混合物として、フルオルエラストマ一1
00重量部当り約1〜15重量部、好ましくは約2〜6
重量部の割合で用いられる。
ポリヒドロキシ芳香族化合物は、加硫剤として用いられ
る。
具体的には、この分子化合物の合成に用いられるポリヒ
ドロキシル基含有芳香族化合物の例として前記列挙した
ものの他に、1・7ジヒドロキシナフタリン、4・4′
−ジヒドロキシスチルベン、4●4′−ジヒドロキシジ
フエニルケトン、2・2−ビス(4′−ヒドロキシフエ
ニル)ブタン、2・2−ビス(4′−ヒドロキシフエニ
ル)テトラフルオルジクロルプロパンなどを更に例示す
ることができる。これらのポリヒドロキシ芳香族化合物
は、フルオルエラストマー100重量部当り約0.1〜
5重量部、好ましくは約0.6〜2重量部の割合で用い
られる。分子化合物は加硫促進剤として、フルオルエラ
ストマー100重量部当り0.01〜10重量部、好ま
しくは約0.2〜2重量部の割合で用いられる。
これ以下の使用割合では所望の加硫促進効果が得られず
、一方これ以上の割合で分子化合物が用いられるとゲル
化が起り、ゴム状弾性を有する加硫ゴムが得られない。
加硫配合物の調製は、加硫配合物各成分を2本ロール混
練機またはバンバリ一・ミキサーなどを用いて混合する
ことにより行われる。
加硫は、ゴム加硫プレス、押出機などのゴム加硫装置を
用い、加硫配合物を一般に約150〜200℃で約3〜
30分間程度加熱することによつて行われ、加硫物に寸
法安定性などが求められる場合には、必要に応じて更に
約200〜230℃での熟成(後加硫)を行なうことが
できる。本発明に従つて分子化合物を加硫促進剤に用い
た場合、第4ホスホニウム塩の分散性が改善される結果
、カルボキシル基を置換基として有する芳香族化合物と
の分子化合物では加硫物の伸びが大.巾に改善され、ま
たヒドロキシル基を置換基として有する芳香族化合物と
の分子化合物では加硫物の100%モジユラスおよび破
断時応力などが顕著に改善されるなど加硫物性の向上を
図ることができる。
次に、実施例について本発明を説明する。
なお、各参考例は、分子化合物の製造法について述べて
いる。参考例 1 ビスフエノール一AF〔2・2−ビス(4′−ヒドロキ
シフエニル)ヘキサフルオルプロパン〕67.27(0
.2モル)をイソプロピルアルコール200m1に室温
で溶解させる。
この溶液に、トリフエニルベンジルホスホニウムクロラ
イドの結晶粉末77.7V(0.2モル)を加え、10
分間攪拌すると、徐々に分子化合物の析出がみられる。
その後、70〜80℃で10分間加熱撹拌し、冷却して
から口過して乾燥すると、白色針状晶のビスフエノール
一AF−トリフエニルベンジルホスホニウムクロライド
分子化合物が得られる。更に、母液を濃縮して得られた
ものと合計すると、分子化合物が138.57の収量で
得られ、これは96.5%の収率に相当する。得られた
分子化合物の融点は184.3℃であり、これはビスフ
エノール一AFの融点161℃、またはトリフエニルベ
ンジルホスホニウムクロライドの融点300℃以上とは
明らかに異なる。
分子化合物の元素分析値:参考例 4 p−フエニレンジアミンの結晶10.87(0.10モ
ル)を乳鉢で粉砕し、イソプロピルアルコール200m
1に少し加温して完全に溶解させる。
この溶液に、トリフエニルベンジルホスホニウムクロラ
イド38.857(0.10モル)を加え、室温で4時
間攪拌する。その後、口過して乾燥すると、p−フエニ
レンジアミンートリフエニルベンジルホスホニウムクロ
ライド分子化合物が得られた。収量46.117(収率
93.0%)、融点154.5℃(なお、p−フエニレ
ンジアミンの融点は140℃)。分子化合物の元素分析
値: この分子化合物についての赤外吸収スペクトルは、第2
図の曲線として示される。
また、この分子化合物の溶解性を調べると、ベンゼン、
アセトンに不溶であり、メチルアルコール、ジメチルス
ルホキサイドに可溶である。参考例 5 安息香酸12.27(0.10モル)をイソプロピルア
ルコール160m1に室温で溶解させる。
この溶液に、トリフエニルベンジルホスホニウムクロラ
イド38.85y(0.10モル)を加え、2時間攪拌
する。その後、口過して乾燥すると、安息香酸一トリフ
エニルベンジルホスホニウムクロライド分子化合物が3
4.787得られた。また、口過母液を40゜C以下で
減圧濃縮すると、この分子化合物が更に14.47得ら
れた。合計収量49.187(収率96.3%)、融点
13FC(なお、安息香酸の融点は122℃)。分子化
合物の元素分析値: この分子化合物についての赤外吸収スペクトルは、第2
図の曲線として示される。
また、この分子化合物の溶解性を調べると、ベンゼン、
アセトンに不溶であり、メチルアルコール、エチルアル
コール、イソプロピルアルコール、ジメチルスルホキサ
イドに可溶である。参考例 6 レゾルシン11.07(0.10モル)とトリフエニル
ベンジルホスホニウムクロライド38.857(0.1
0モル)を、参考例2と同様に反応させた。
レゾルシン−トリフエニルベンジルホスホニウムクロラ
イド分子化合物が収量47.51y(収率95.3%)
で得られた。融点155.1℃(なお、レゾルシンの融
点は111融c)。参考例 7 フエノール9,47(0.10モル)とトリフエニルベ
ンジルホスホニウムクロライド38.85y(0.10
モル)を、参考例2と同様に反応させた。
フェノールートリフエニルベンジルホスホニウムクロラ
イド分子化合物が収量45.267(収率93.8%)
で得られた。融点128℃(なお、フエノールの融点は
40.9)。参考例 8 p−メトキシフエノール12.47(0.10モル)と
トリフエニルベンジルホスホニウムクロライド38.8
57(0.10モル)を、参考例2と同様に反応させた
p−メトキシフエノールートリフエニルベンジルホスホ
ニウムクロライド分子化合物が収量49.10V(収率
95.8%)で得られた。融点149℃(なお、p−メ
トキシフエノールの融点は57℃)。参考例 9 ハイドロキノン11.07(0.10モル)と(エトキ
シカルボニルメチル)トリフエニルホスホニウムクロラ
イド38.45y(0.10モル)をイソプロピルアル
コール150m1に室温で溶解させ、3時間攪拌する。
その後、口過して乾燥すると、ハイドロキノン一(エト
キシカルボニルメチル)トリフエニルホスホニウムクロ
ライド分子化合物が収量48.47(収率92.3%)
で得られた。融点140.4℃(なお、(エトキシカル
ボニルメチル)トリフエニルホスホニウムクロライドの
融点は83.5℃)参考例 10 ハイドロキノン11.07(0.10モル)とアリルト
リフエニルホスホニウムブロマイド38。
37(0.10モル)をメチルアルコール1507ne
に室温で溶解させ、3.5時間攪拌する。
その後、口過して乾燥すると、ハイドロキノン−アリル
トリフエニルホスホニウムブロマイド分子化合物が収量
46.77(収率94.8%)で得られた。融点148
.5(c(なお、アリルトリフエニルホスホニウムブロ
マイドの融点は198.4℃)。参考例 11ハイドロ
キノン11.0t(0.10モル)と3・4−ジクロル
ベンジルトリフエニルホスホニウムクロライド45,7
f(0.10モル)を、参考例10と同様に反応させた
ハイドロキノン−3・4−ジクロルベンジルトリフエニ
ルホスホニウムクロライド分子化合物が収量51.5t
(収率90.8%)で得られた。融点200.7℃(な
お、3・4−ジクロルベンジルトリフエニルホスホニウ
ムクロライドの融点は292.6℃)。参考例 12 ハイドロキノン11.0t(0.10モル)と1一(プ
ロパ一2−オンーイル)一トリフエニルホスホニウムク
ロライド35.67(0.10モル)を、参考例10と
同様に反応させた。
ハイドロキノン一1−(プロパ一2−オンーイル)一ト
リフエニルホスホニウムクロライド分子化合物が収量4
3.57(収率93.8%)で得られた。融点163.
3℃(なお、1−(プロパ一2−オンーイル)一トリフ
エニルホスホニウムクロライドの分解点は232℃)。
実施例 1 参考例5で得られた安息香酸−トリフエニルベンジルホ
スホニウムクロライド分子化合物を加硫糸の一成分とし
て、ヘキサフルオルプロピレンーフツ化ビニリデン(2
0:80モル%)共重合体エラストマーの加硫を行なつ
た。
用いられた加硫配合物の処方は、次の第2表に示される
。硫した。
加硫条件は、一次加硫が180℃で10分間、二次加硫
が230℃で22時間である。加硫物については、後記
第3表に示されるような状態値が得られた。実施例 2 実施例1において、安息香酸−トリフエニルベンジルホ
スホニウムクロライド分子化合物の代りに、参考例1で
得られたビスフエノール一AF−トリフエニルベンジル
ホスホニウムクロライド分子化合物の同量が用いられた
その結果、加硫物については、後記第3表に示されるよ
うな状態値が得られた。比較例 実施例1の加硫配合物において、ビスフエノール一AF
を2.0重量部用い、また安息香酸−トリフエニルベン
ジルホスホニウムクロライド分子化合物の代りにトリフ
エニルベンジルホスホニウム化合物0.35重量部を用
い、この加硫配合物を同様の加硫条件下で加硫した。
加硫物については、次の第3表に示されるような状態値
が得られた。参考例 15カルボニル基含有有機溶媒1
60m1にビスフエノール一AF4.6rを溶解し、こ
れに所定量のトリフエニルベンジルホスホニウムクロラ
イドを攪拌しながら加える。
アセトンなどに不溶性の第4ホスホニウム塩を添加して
も最初はそれを溶解し、依然溶液のままであるが、ある
濃度に達すると急に分子化合物が析出してくるようにな
る。第4ホスホニウム塩のビスフエノール一AFに対す
る等モル量は5.32tであるが、分子化合物が析出し
始める時点での第4ホスホニウム塩の添加v数およびそ
れのビスフエノールAFに対するモル% は次の第4表に示される如くである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、参考例1で得られた分子化合犠1)およびそ
の分子化合物の合成に用いられた各原料物質固体混合物
の赤外吸収スペクトルを示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a)フルオルエラストマー、(b)2価金属の酸
    化物、水酸化物またはこれらの2価金属化合物と弱酸金
    属塩との混合物および(c)ポリヒドロキシ芳香族化合
    物を含有する加硫配合物に、更に(d)活性水素含有芳
    香族化合物−第4ホスホニウム塩化合物等モル分子化合
    物を配合してなるフルオルエラストマー加硫配合物。 2 分子化合物がヒドロキシル基、カルボキシル基また
    はアミノ基を置換基として有する芳香族化合物と第4ホ
    スホニウム塩化合物との等モル分子化合物である特許請
    求の範囲第1項記載のフルオルエラストマー加硫配合物
    。 3 ヒドロキシル基を置換基として有する芳香族化合物
    と第4ホスホニウム塩化合物との等モル分子化合物がモ
    ノヒドロキシまたはジヒドロキシ芳香族化合物と第4ホ
    スホニウム塩化合物との等モル分子化合物である特許請
    求の範囲第2項記載のフルオルエラストマー加硫配合物
    。 4 カルボキシル基を置換基として有する芳香族化合物
    と第4ホスホニウム塩化合物との等モル分子化合物が安
    息香酸と第4ホスホニウム塩化合物との等モル分子化合
    物である特許請求の範囲第2項記載のフルオルエラスト
    マー加硫配合物。 5 アミノ基を置換基として有する芳香族化合物と第4
    ホスホニウム塩化合物との等モル分子化合物がp−フェ
    ニレンジアミンと第4ホスホニウム塩化合物との等モル
    分子化合物である特許請求の範囲第2項記載のフルオル
    エラストマー加硫配合物。
JP54014574A 1979-02-10 1979-02-10 新規な分子化合物を含有するフルオルエラストマ−加硫配合物 Expired JPS5923577B2 (ja)

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