JP3860236B2 - 硬化フルオロエラストマー組成物 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、フッ化ビニリデン(VDF)コポリマーをベースとし、少なくとも1つまたはそれ以上のフッ素化された、または部分的にフッ素化された不飽和エチレンを有するモノマーを有する、低フッ素含有量の硬化フルオロエラストマー組成物に関する。
【0002】
さらに、本発明は、67重量%より少量のF(フッ素)を有するフルオロエラストマーをベースとし、フッ化ビニリデン(VDF)とヘキサフルオロプロペン(HFP)とから誘導された単位と、10重量%までの任意のテトラフルオロエチレン(TFE)と、ビニルエーテルと水素化オレフィンを含有し、良好な加工性、および良好な機械的性質と合わせて、低い圧縮永久ひずみ等の高エラストマー特性を有する硬化フルオロエラストマー組成物に関する。
【0003】
特に、本発明のフルオロエラストマー組成物は、上述した性質を示すO−リングを製造するのに使用される。
【0004】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
低温および高温で高いエラストマー特性を示すフッ化ビニリデンコポリマー類を使用するO−リング用のフルオロエラストマー組成物は、従来より知られている。例えば、本出願人の欧州特許第525685号を参照することができる。
【0005】
良好な弾性特性を有するフルオロエラストマーを得るためには、重合において連鎖移動剤を使用し、さらに最少量の重合開始剤を使用することが必要であることが知られている。
【0006】
しかしながら、この条件では重合において使用されるエマルションの安定性がきわめて低いため、例えば、ペルフルオロオクタノアート類またはスルホナート類のような高価な界面活性剤を使用する必要がある。
【0007】
これらのフルオロエラストマー組成物の欠点は、同じ分子量を有するポリマーを比較して、良好なエラストマー特性、例えば低い圧縮永久ひずみを示してはいるが、機械的性質は高くないという点である。
【0008】
また、過酸化物による硬化(キュアリング)によって、VDFをベースとするコポリマー類を得ることが知られている。しかしながら、圧縮永久ひずみ値は、引用された従来技術のコポリマー類に関しては悪化している。
【0009】
さらに、多量の重合開始剤と少量の連鎖移動剤を用いて、または連鎖移動剤を添加しないで重合させることによって、高い機械的性質を有するフルオロエラストマーゴム類を製造することが知られている。
【0010】
これらのエラストマー組成物の欠点は、エラストマー特性が劣り、射出成形および押出成形における加工性が劣る点である。
【0011】
使用可能な促進剤および架橋剤は以下に示されたように、従来から多くあるが、次の特性、
−改良された加工性、すなわち、低い混合粘度
−低いスコーチ性(scorchability)、よって、フルオロエラストマー組成物の加工中の良好な安全性
−良好なエラストマー特性、特に改良された圧縮永久ひずみ
−良好な機械的性質、特に改良された引張強さ
を併せ持つO−リングに、硬化フッ化ビニリデンコポリマー類の調製物を使用することは知られていない。
【0012】
思いがけなく、驚くべきことに、以下に詳細に述べる本発明の硬化方法を使用することによって、高いエラストマー特性(低い圧縮永久ひずみ)および良好な加工性を持った高い機械的性質(高い引張強さ)を有する、硬化されたフルオロエラストマー組成物を調製することが可能であることが見い出された。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、次に示すものを含有する硬化(curable)フルオロエラストマー組成物である。
A) 67重量%未満の少量のフッ素を有し、40から68重量%のVDF単位と、20から50重量%のHFP単位とを、合計で100になるように含有し、任意に、不飽和エチレンを有する1つまたはそれ以上のコモノマー類を含有してなる100部(phr)の硬化フルオロエラストマーコポリマーを含有し、該コポリマーは、各鎖に少なくとも0.5の多数のイオン端を有する。イオン性コポリマーは、任意に少量の(連鎖)移動剤の存在下で、無機重合開始剤を使用する重合によって得ることが可能である。
好ましくは、他のコモノマー類は、0から9重量%のPAVE(ペルフルオロアルキルビニルエーテル)単位、0から10重量%のTFE単位、および0から20重量%の炭素原子が4までの水素化オレフィンである。
B) モル比が1:3から1:5、好ましくは1:4から1:5の間での、促進剤と架橋剤の付加物を、1から5phr、好ましくは2から4、5phr含有する。促進剤は正の電荷を有するオニオ有機化合物(onio-organic compound)であり、硬化剤は、ジヒドロキシまたはポリヒドロキシまたはジチオールまたはポリチオール化合物であり;付加物は示されたモル比での促進剤と硬化剤との反応生成物を溶解するか、または、特定量において、硬化剤が付加された1:1の付加混合物を溶解することによって得られる。
C) 任意に0.05から0.5phrの量のB)に示す促進剤を含有する。
【0014】
B)およびC)において促進剤として使用され、付加物カチオンを形成するオニウム化合物は、一般に、次の群:
I) アミノホスホニウム[P(NR’R’’)n(R’’’)4-n]+
(式中、nは1ないし3の整数であり;
R’、R’’およびR’’’は、同一か、または互いに異なっており、フリーまたはエステル化された−OH末端基を有するポリオキシアルキル基、オキシアルキル基、アリールアルキル基、アリール基、シクロアルキル基またはアルキル基である;
R’およびR’’は1から7の炭素原子を含有し、窒素原子を有する複素環を形成するように互いに結合することが可能であり、一方、R’’’は1ないし18の炭素原子を有し、且つR’’’が2つ以上ある場合はそれぞれ同一か、または互いに異なってよい。);
II) 次の式
Q + R a R b R c R d
(式中、Qは窒素、リン、砒素、アンチモンから選択される)を有する化合物;
III) 次の式
S + R a R b R c を有する化合物;
から選択され、ここで、II)およびIII)において、Ra、Rb、Rc、Rdはアルキル基、アリール基、アルキルアリール基またはそれらの組合せから選択され、前記遊離基の2つは互いに結合可能で、QまたはS原子は複素環を形成可能である。
好ましい化合物としては、4つの有機基に4つの共有単結合で結合した少なくとも1つのリン原子を含有する第四級ホスホニウム化合物が挙げられ、有機基は、一般に1〜30、好ましくは2から8の炭素原子を含有するものである。有機基は、直鎖状でも分枝状でもよいが、ヘテロ原子を含有可能である。
好ましい化合物は、トリフェニルベンジルホスホニウム、テトラブチルホスホニウムである。
また、促進剤は、単一の群I)ないしIII)の化合物の混合物、または同一群の複数の化合物の混合物とすることもできる。
【0015】
付加物を形成するアニオンは、硬化剤でなければならず、一般に次の群:
X1) A(BH)m
(式中、Aは、アルキル基で任意に置換されたアリーレン基で、アルキル基を含む場合は、6から14の炭素原子を有する基であり、Bは酸素または硫黄であり、mは2または3である)
X2) HB-R4a-BH
(式中、R4aは、アルキル基で任意に置換されたシクロアルキレン基またはアルキレン基で、アルキル基を含む場合は、6から18の炭素原子を有する基であり、Bは酸素または硫黄である)
X3)
【化2】
(式中、R2aは−SO−、−SO2−、−CO−、または、1から9の炭素原子を含有する直鎖状あるいは分枝状のアルキレン基であり、水素原子は一部または全体がフッ素原子で置換できる)
X4) HOCH2-R3a-CH2OH
(式中、R3aはペルフルオロポリエーテリール鎖またはポリフルオロエーテリール鎖であり、数平均分子量Mnが360と2000の間にある)
を含有するポリヒドロキシまたはポリチオール化合物から選択される。
【0016】
カチオンを形成する促進剤としては、従来、例えば、米国特許第4259463号にはアミノホスホニウム化合物が、米国特許第3712877号には第四級ホスホニウム塩類が、米国特許第3655727号には第四級アンモニウム塩類が、欧州特許第337705号には群III)のものがそれぞれ記載されている。
【0017】
好ましいカチオンは、リン原子が1つの窒素原子に結合し、炭素がリンに結合している有機基によって他の3つの共有結合が形成され、アミノホスホニウムから誘導されたものである。
【0018】
次の化合物:
【化3】
【化4】
[((CH3)2N)3P-CH2-CH3]+
[((CH3)2N)3P-CH3]+
[P(N(CH3)2)2(C6H5)2]+
[P(N(C2H5)2)2(C6H5)2]+
[P(N(CH3)2)2(C6H5)(C6H5CH2)]+
[P(N(C2H5)2)2(C6H5)(C6H5CH2)]+
[P(N(CH3)2)2(C6H5)(CH3)]+
[P(N(C2H5)2)3(C6H5CH2)]+
をあげることができる。
【0019】
化合物1,1−ジフェニル−1−ベンジル−N−ジエチル−ホスホルアミンが特に好ましい。
【0020】
第四級ホスホニウム化合物としては、
(CH3)2(C2H5)2P+
(C2H5)3(C18H37)P+
(シクロC6H11)2(C6H13)2P+
(C4H9)3CH2=CH−CH2P+
(C4H9)4P+
(C6H5)3(C6H5CH2)P+
(C6H5)3(CH3OC2H5)P+
(C8H17)3[(CH3)2NCH2CH2CH2]P+
(C8H17)3(HOC2H4)P+
+P(C2H5)3CH2CH2CH2CH2(C2H5)3P+
をあげることができる。
【0021】
テトラブチル=ホスホニウムが、特に好ましい。
【0022】
アニオンとしては、R2a基が3から7の炭素原子を有するペルフルオロアルキル基であり、OHがパラ位にあるビスフェノール化合物(群X3)が好ましい。最も好ましい化合物は、R2a基が−C(CF3)2−のものである。
【0023】
付加物は、次の方法により調製することができる。
【0024】
ポリヒドロキシまたはポリチオール化合物を、水溶液または促進剤が可溶な適当な溶媒、例えばメタノール中にて、第一段階として、例えばNaOH、KOH、Ca(OH)2およびtBuO-K+のような塩基性物質と、促進剤のモル対するグラム当量の塩基性物質を使用することによって、反応させる。ついで、第二段階として反応生成物を、促進剤の塩、例えば、塩化物と反応させる。所望の塩が沈澱する。濾過後、乾燥した生成物を溶解し、冷却して固化させてフレークもしくはペレットにし、本発明で使用される付加物を得る。この固体形態は、取扱性とブレンド性において、特に適している。
【0025】
ポリヒドロキシまたはポリチオール化合物は、促進剤に対して、3:1から5:1のモル比で使用される。
【0026】
いかなる理論に基づくかは別にして、IRスペクトルから、過剰のポリヒドロキシ化合物がカチオンに結合しており、本発明において特定された値よりも化学量論的に過剰な場合もしかりである。
【0027】
付加物の生成中または促進剤と硬化剤のモル比を1:1として付加物を作製した後に、または過剰の硬化剤を含有する反応混合物を溶解させる前に、過剰の硬化剤が添加されると、促進剤に対して過剰のビスフェノールを有する付加物は優れた性質を示すことが、本出願人によってなされた実験から分かった。
【0028】
実際、モル比が1:1の付加物を調製し、反応生成物を溶解し、その後に所望の量の硬化剤を添加した場合は、本発明による改善された結果は得られない。
【0029】
硬化生成物を加熱によって得るためには、硬化混合物は、さらに、
a) フッ化ビニリデンコポリマーのイオン硬化において知られているもののなかから選択される1種または複数種の無機酸の受容体をフルオロエラストマーコポリマー100部に対して1−40部と;
b) フッ化ビニリデンコポリマーのイオン硬化において知られているもののなかから選択される1種または複数種の塩基性化合物をフルオロエラストマーコポリマー100部に対して0.5から10部と;
を含有する。
【0030】
また、公知のように、b)項の塩基性化合物は、通常、Ca(OH)2
、Sr(OH)2、Ba(OH)2、弱酸の金属塩、例えば、Ca、Sr、Ba、Na、Kの炭酸塩、安息香酸塩、シュウ酸塩、亜リン酸塩、および前記水酸化物と前記金属塩との混合物から選択される。
【0031】
本発明に係る組成物は、共通して、他の公知の成分、例えば染料、カーボンブラック、シリカ等のフィラーを、ほぼ5から30phrと;可塑剤などの加工補助剤を、ほぼ0.1から5phr含有する。
【0032】
しかしながら、本発明の利点は、使用された促進剤によっては、最終特性を悪化させるスルホンのような加工補助剤を用いないでも、最適な結果が得られるという点にある。
【0033】
上述したようなフルオロエラストマーコポリマーとしては、不飽和エチレンを有する1つまたは複数のフッ化モノマーを有するフッ化ビニリデンコポリマーが挙げられる。特に、本発明のコポリマーは、ヘキサフルオロプロペンを有するVDFコポリマー類である。
【0034】
使用可能な不飽和エチレンを有する他のコモノマー類としては、ビニルエーテル(PAVE)類が挙げられ、その量は0から9重量%である。好ましいビニルエーテル類としては、ペルフルオロアルキルペルフルオロビニルエーテル類、特に、ペルフルオロメチルペルフルオロビニルエーテル(MVE)およびペルフルオロプロピルペルフルオロビニルエーテルがある。利用可能なペルフルオロビニルエーテル類およびペルフルオロアルコキシビニルエーテル類は、米国特許第3291843号に記載されている。
【0035】
0から10重量%の量で利用可能な他のコモノマー類としては、例えば、テトラフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレンが挙げられる。
【0036】
オレフィンモノマー類は、一般に、4までの炭素原子を有するもので、特に、エチレン(Et)とプロペンから選択され、20重量%までの量で使用される。
【0037】
好ましいコポリマー類は、
フッ化ビニリデン 55−65重量%
ヘキサフルオロプロペン 25−40重量%
テトラフルオロエチレン 0− 8重量%
である。
【0038】
他のコポリマー類としては:
VDF単位 40−65重量%
HFP単位 21−36重量%
PAVE単位 3− 9重量%
TFE単位 0− 8重量%
で形成されたものを使用することが好ましい。
【0039】
水素化オレフィンが使用される場合、好ましい組成は、
である。
【0040】
本発明に係るフルオロエラストマーコポリマー類は、任意に亜硫酸、重亜硫酸、次亜硫酸、亜リン酸、次亜リン酸のアルカリ金属またはアンモニウム塩のような還元剤と組み合わせて、または、鉄塩、銅塩、銀塩、または他の簡単に酸化可能な金属類と組み合わせて、ラジカル重合開始剤、例えば、過炭酸、または、過ホウ酸のアルカリまたはアンモニム塩、または過スルホン酸塩、過リン酸塩、過硫酸塩の存在下で、よく知られた技術である乳化重合によって調製される。このような方法は、カーク オスマー(Kirk Othmer)の化学技術辞典(Encyciopedia of Chemical Technology 1979年刊)の第8巻、第500頁に記載されている。重合方法としては、塊状重合、特に、有機溶媒の溶液中のものと、水中懸濁液またはエマルション中でのものが使用可能である。
【0041】
しかしながら、界面活性剤は必要なく、所望ならば、上述した欠点を生じない低濃度で使用することができる。ペルフルオロオクタノアンモニウムが挙げられ、また、フルオロエラストマーの調製に適した他の公知のものが、重合媒体中に存在可能である。
【0042】
上述のように、移動剤は存在しないか、少なくとも0.5の鎖のイオン端を有するコポリマー類を付与するように、少量が使用される。連鎖移動剤としては、酢酸エチル、マロン酸エチル、ヨ−ド化および/または臭素化された連鎖移動剤、例えば一般式Rf(I)x(Br)y(ここで、Rfは1から8の炭素原子を有する過フッ化炭化水素基であり、x、yは0ないし2の整数であり、xとyの少なくとも1つは1であり、x+yは最大2である)を有する化合物が挙げられる。また、過フッ化炭化水素のフッ素の位置に、いくつかのIまたはBrを有する化合物を使用することもできる。これらの化合物は、ポリヨード化またはポリブロム化された化合物として知られている。さらに、欧州特許出願第407937号に記載されているような、アルカリ金属またはアルカリ土類金属のヨウ化物および/または臭化物を使用することもできる。
【0043】
重合が完了すると、フルオロエラストマーが、公知の方法、例えば電解質の添加による凝集もしくは冷却のような方法で、ポリマーラテックスから単離される。
【0044】
重合反応は、一般に25℃から150℃の温度で、10MPaまでの圧力下で行われる。
【0045】
また、本発明に係るエラストマーコポリマー類の製造は、1種または複数種のペルフルオロポリオキシアルキレン類と水によって形成されるマイクロエマルションが存在下で、欧州特許出願第250767号に記載されている重合方法によりなされる。
【0046】
また、重合は、マイクロエマルションの代わりに、米国特許第4789717号に記載されている方法により、ペルフルオロポリオキシアルキレン類と水とのエマルションまたは分散液を使用することによって行うこともできる。
【0047】
さらに、例えば、欧州特許出願第196904号、第280312号、および、第360292号に記載されているペルフルオロオキシアルキレン類と水とのエマルションまたは分散液を、この目的のために使用することができる。
【0048】
本発明のポリマー類の硬化を行うには、エラストマー組成物は、130℃から230℃、好ましくは160℃から200℃で、0.5から60分間、好ましくは1から15分間、加圧下にて加熱しなくてはならない。得られた生成物を、ストーブまたはオーブンで、大気圧下にて、130℃から300℃、好ましくは200℃から275℃の温度で、5から48時間、好ましくは10から24時間アフターキュアすることも可能である。
【0049】
【実施例】
次の実施例はを例証するために付与されたものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
【0050】
付加物の調製
本発明の2つの付加物は、以下に示す促進剤と、次に示す式:
【化5】
で表されるビスフェノール AF(BAF)とを出発物質として調製される。
促進剤は、次の式:
【化6】
を有する。
【0051】
付加物の調製は、1モルの促進剤と5モルのビスフェノール(1:3または1:4の場合は、3または4モルになる)から製造され、その結果、1:5の付加物(それぞれ1:3または1:4になる)が得られる。
【0052】
滴下漏斗および攪拌器を備えた10リットル容量のガラス反応槽に、352.8g(1.05mol)のビスフェノールAFを、5リットルの水に入れて攪拌しつつ分散させた。ついで、500ccの水に8.4g(0.21モル)のNaOHが入った溶液を、すばやく反応槽に滴下した。攪拌しつつ、反応槽を室温で30分間保持した。ついで、800ccの水に80.5g(0.21モル)のアミノ−ホスホニウムが溶解した溶液を、攪拌つつ、反応槽に滴下した。非常に濃厚な懸濁液が得られ;これを攪拌しつつ室温で2時間保持し;ついで、約4時間放置した。クロスで濾過し、全体を2リットルの水で2回洗浄した。真空ストーブで、50−60℃まで20時間乾燥させ、ついで、反応混合物を100−120℃の加熱により溶解させ、冷却したところ、本発明に係る1:5の付加物が得られた。
【0053】
実験例1−2(比較例)
表1には、2つの混合物の組成が示されており、混合物1(化合物1)には、本発明に係る付加物が使用されなかったが、促進剤およびビスフェノールAFが単独で使用された。混合物2(化合物2)には本発明に係る付加物が利用された。
フルオロエラストマーは、フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロパンのコポリマー(重量比63:37)であるオウシモント(Ausimont)のテクノフェロン(TECNOFLNO)NM A2(登録商標)であり、これは、100℃で、85のムーニー粘度ML(1+4)を有し、過硫酸塩の重合開始剤および連鎖移動剤を使用することによって得られ、各鎖に0.3の多数のイオン端を有する。
【0054】
【表1】
【0055】
これらの混合物を、プレス機中で170℃で硬化し、ついで、空気ストーブにて、200℃から250℃で、24時間、アフターキュアを施した。
硬化の評価は、ASTM D 2084/81に従って、モンサント(Monsanto)型の振動ディスクレオメータ(ODR)を用いてなされた。
化合物の粘性、硬化特性および機械的性質に関するデータを、表1Aに示す。
【0056】
【表2】
【0057】
データに示されたように、硬化剤と促進剤とを単独に使用したものに対して、付加物を使用したものでは、エラストマー特性の有意の変化はなく、一方、機械的性質は悪化した。
121℃において、粘度の著しい変化は測定されなかったが、一方で、ポリマーのスコーチ性(scorchability)、つまり、15ポイントの粘度が増加する時間は増加した。
【0058】
実験例3−5
フルオロエラストマーコポリマーとして、オウシモントのテクノフェロン(登録商標) NM L が使用され、その組成は:
VDF 62重量%
HFP 38重量%
(フッ素 65.7重量%)
であり、これは、121℃で、21のムーニー粘度ML(1+10)を有し、鎖ごとに0.8のイオン端を有する。
【0059】
3つの混合物の組成が表2に示されており、その最初のものは、比較例である混合物(実験例3)で、本発明に係る付加物が使用されていないが、促進剤およびビスフェノールAFが単独で使用されている。実験例4および5においては、本発明で調製された付加物が使用された。
【0060】
レオロジー的性質、硬化特性、および、機械的性質に関するデータを、表2Aに示す。
【0061】
【表3】
【0062】
表2中、促進剤(I)は、次の式:
【化7】
で表されるもので、PhはC6H5である。
また、付加物(II)は、反応混合物を溶解することによって得られたもので、促進剤/ビスフェノールのモル比は1:3である。
さらに、付加物(III)は、反応混合物を溶解することによって得られたもので、促進剤/ビスフェノールのモル比は1:5である。
【0063】
【表4】
【0064】
得られた結果から、粘度が減少し、改良された加工性を示すことがわかり、硬化は、より大きな架橋歩留まり(MH-ML)とより高い硬化速度を示した。機械的性質のバランスは、満足のいくものであった。
圧縮永久ひずみは改良された。
【0065】
実験例6−8
フルオロエラストマーとして、オウシモントのテクノフェロン(登録商標) BRXが使用された以外は、実験例3−5に記載されているもので、その組成は:
VDF 58.4重量%
HFP 31.0重量%
MVE 9.0重量%
E 1.6重量%
(フッ素 64.4重量%)
であり、これは、121℃で、34以下のムーニー粘度ML(1+10)を有し、鎖ごとに0.7のイオン端を有する。
組成は表3に示されており、化合物の特性は表3Aに示されている。実験例6は比較例である。
【0066】
【表5】
【0067】
【表6】
【0068】
結果は先と同様の傾向を示し、混合物の粘度の減少、歩留まりおよび硬化速度の増加、機械的性質の良好なバランス、低い圧縮永久ひずみが示されている。
Claims (14)
- A)67重量%未満のフッ素含有量を有する硬化性フルオロエラストマーコポリマーであって、40ないし68重量%のVDF(フッ化ビニリデン)単位と、20ないし50重量%のHFP(ヘキサフルオロプロペン)単位とを合計で100になるように含有し、任意に、不飽和エチレンを有する1つまたはそれ以上の他のコモノマー類を含有した鎖ごとに少なくとも0.5のイオン端を有する硬化性フルオロエラストマーコポリマーを100部(phr)と、
B)正の電荷を有するオニオ有機化合物である促進剤と、ジヒドロキシもしくはポリヒドロキシまたはジチオールもしくはポリチオール化合物である硬化剤とを、1:3ないし1:5のモル比で反応させた付加物であって、上記のモル比で反応させた促進剤と硬化剤との反応生成物を溶解するか、1:1のモル比を有する付加物混合物に過剰の硬化剤を添加して1:3ないし1:5のモル比として溶解することによって得られた付加物を1ないし5phrと;
C)任意に、B)に示す促進剤を0.05ないし0.5phr、含有する硬化性フルオロエラストマー組成物。 - 上記他のコモノマーは、0ないし10重量%のTFE(テトラフルオロエチレン)と、0ないし9重量%のペルフルオロアルキルビニルエーテル類(PAVE)と、0ないし20重量%の4までの炭素原子を含有するオレフィンである、請求項1記載の組成物。
- B)が2ないし4.5phrの範囲である請求項1または2記載の組成物。
- 付加物を形成する促進剤が、
I)アミノホスホニウム[P(NR’R’’)n(R’’’)4-n]+
(式中、nは1ないし3の整数であり;R’、R’’およびR’’’は、同一か、または互いに異なってよく、フリーまたはエステル化された−OH末端基を有するポリオキシアルキル基、オキシアルキル基、アリールアルキル基、アリール基、シクロアルキル基またはアルキル基であり;R’およびR’’は1から7の炭素原子を含有し、窒素原子を有する複素環を形成するように互いに結合することが可能である一方、R’’’は1ないし18の炭素原子を有し、且つR’’’が2つ以上ある場合はそれぞれ同一か、または互いに異なってよい。);
II)Q+RaRbRcRd(式中、Qは窒素、リン、砒素、アンチモンから選択される)なる式の化合物;および
III)S+RaRbRcの式を有する化合物;
からなる群から選択され、II)およびIII)において、Ra、Rb、Rc、Rdがアルキル基、アリール基、アルキルアリール基またはそれらの組合せから選択され、該基の2つが互いに結合可能で、QまたはS原子が複素環を形成可能である、請求項1ないし3の何れか1項に記載の組成物。 - 上記促進剤は、4の有機基に4の共有単結合で結合したリン原子を少なくとも含有し、該有機基が1から30の炭素原子を有し、直鎖状もしくは分枝状をなし、任意にヘテロ原子を含む第四級ホスホニウム化合物と;リン原子が窒素原子に結合し、他の3の共有結合が、炭素がリンに結合した有機基であるアミノホスホニウム誘導体とから選択される、請求項4記載の組成物。
- 硬化剤となるアニオンが、
X1) A(BH)m
(式中、Aは、アルキル基で任意に置換されたアリーレン基であって、アルキル基を有する場合は6から14の炭素原子を有する基で、Bは酸素もしくは硫黄であり、mは2または3である);
X2) HB-R4a-BH
(式中、R4aは、アルキル基で任意に置換されたシクロアルキレン基またはアルキレン基であって、アルキル基を含む場合は6から18の炭素原子を有する基で、Bは酸素または硫黄である);
X3)
X4) HOCH2-R3a-CH2OH
(式中、R3aはペルフルオロポリエーテル鎖またはポリフルオロエーテル鎖であり、数平均分子量Mnが360と2000の間にある);
からなる群からのポリヒドロキシまたはポリチオール化合物から選択される、請求項1ないし5の何れか1項に記載の組成物。 - a) フッ化ビニリデンコポリマーのイオン硬化において知られている無機酸の受容体としてのMgOを、フルオロエラストマーコポリマー100部に対して1−40部と;
b) フッ化ビニリデンコポリマーのイオン硬化において知られている、Ca(OH) 2 、Sr(OH) 2 、Ba(OH) 2 、および、Ca、Sr、Ba、Na、Kの炭酸塩、安息香酸塩、シュウ酸塩、亜リン酸塩、ならびに前記Ca(OH) 2 、Sr(OH) 2 、Ba(OH) 2 と、Ca、Sr、Ba、Na、Kの炭酸塩、安息香酸塩、シュウ酸塩、亜リン酸塩との混合物、から選択される一以上の塩基性化合物をフルオロエラストマーコポリマー100部に対して0.5から10部と;
を含有する、請求項1ないし6の何れか1項に記載の組成物。 - モノマー単位が、重量で、 フッ化ビニリデン 55−65% ヘキサフルオロプロペン 25−40% テトラフルオロエチレン 0− 8%を含む、請求項1ないし7の何れか1項に記載の組成物。
- モノマー単位が、重量で、
VDF(フッ化ビニリデン) 40−65%
HFP(ヘキサフルオロプロペン) 21−36%
PAVE(ペルフルオロアルキルビニルエーテル) 3−9%
TFE(テトラフルオロエチレン) 0−8%
を含む、請求項1ないし7の何れか1項に記載の組成物。 - モノマー単位が、重量で、
VDF(フッ化ビニリデン) 45−60%
HFP(ヘキサフルオロプロペン)および/またはHFPE(ヒドロペンタフルオロプロペン) 28−45%
PAVE(ペルフルオロアルキルビニルエーテル) 0− 9%
1−4 C オレフィン 5−15%
TFE(テトラフルオロエチレン)および/またはCTFE(クロロトリフルオロエチレン) 0−10%
を含む、請求項1ないし7の何れか1項に記載の硬化性組成物。 - O−リングを製造するために使用する、請求項1ないし10の何れか1項に記載の組成物の使用方法。
- フルオロエラストマー組成物が請求項8または9に記載の組成物である、請求項11に記載の組成物の使用方法。
- 加熱により硬化可能であることを特徴とする、請求項7に記載の硬化性フルオロエラストマー組成物。
- 請求項13に記載の組成物が硬化して得られる硬化組成物。
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