JP5075324B2 - 硬化性フルオロエラストマー - Google Patents

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Description

本発明は、O−リングにおける改良された圧縮永久歪のような、改良されたシール性を有する硬化フルオロエラストマーを与えることができる硬化性フルオロエラストマーに関するものである。
より詳細には、本発明の硬化性フルオロエラストマーは、イオン的に硬化する。本発明の硬化フルオロエラストマーは、O−リング、ガスケット、シャフトのシール、燃料ホース等の製造に使用される。本発明の硬化性組成物を用いて得られたO−リングは、改良された圧縮永久歪値を示し、優れた機械的特性を兼ね備えている。
本発明の硬化性フルオロエラストマーは、極めて低い圧縮永久歪値、すなわち250℃のストーブ中で後処理をしないでも、190℃−200℃で5−10分間圧縮下に架橋後に20%より低い値を有する。もっと改良された圧縮永久歪値、すなわち12%より低い値を得たいと望むならば、250℃での非常に短い後処理時間で十分であり、一般的には1時間より短く、より好ましくは30分より短くてよい。
フルオロエラストマーの最も重要な適用の一つは、O−リング製造に関するものであることがよく知られている。これらは、ビニリデンフルオライド(VDF)、ヘキサフルオロプロペン(HEP)、任意にテトラフルオロエチレン(TEE)から誘導されるユニットを含むフルオロエラストマー共重合体から得られる。
この適用で用いられるポリマーは、低温および高温で高いゴム状弾性を有してなければならないし、かつ技術的に許容される時間で過度な材料の廃物を伴わないで、自動サイクルでの注入また縮成形により容易に成形されるようように、良好な加工性を示さなければならない。
良好な機械的特性と併せて、改良された圧縮永久歪を有する上記の製品を製造するためのVDFをベースとした硬化性フルオロエラストマーが望まれていた。
本発明の目的は、以下のものを含むイオン的に硬化性のビニリデンフルオライド(VDF)含有フルオロエラストマーである:
a)実質的に極性の末端基を有しないビニリデンフルオライド(VDF)ベースのフルオロエラストマー100重量部;
b)硬化促進剤(以下、促進剤ともいう)0.1〜0.35phr、好ましくは0.1〜0.3phr、より好ましくは0.1〜0.15phr;
c)硬化剤1〜15phr、好ましくは1〜10phr、より好ましくは1〜5phr;
d)1以上の無機酸アクセプター、好ましくは2価の金属酸化物2〜20phr、好ましくは
2〜10phr、より好ましくは3〜7phr;
e)1以上の塩基性化合物、好ましくは2価の金属の水酸化物または弱酸の金属塩0〜3phr、好ましくは0〜2phr、より好ましくは0.5〜1phr;
f)充填剤0〜80phr、好ましくは20〜60phr;
g)加工助剤(以下、加工性コアジュバントともいう)0〜3phr、好ましくは0.5〜2phr、より好ましくは0.5〜1phr。
フルオロエラストマー成分a)は、少なくとももう一つのエチレン的に不飽和のフッ素化されたコモノマーを含むVDF共重合体を含む。上記のコモノマーは、例えば以下のものから選ばれ得る:
− ヘキサフルオロプロペン(HFP)、テトラフルオロエチレン(TFE)のようなC2−C8パーフルオロオレフィン;
− トリフルオロエチレン、ペンタフルオロプロペン、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)、ブロモトリフルオロエチレンのような、水素および/または塩素および/または臭素および/またはヨウ素を含むC2−C8フルオロオレフィン;
− 好ましくは以下のものから選択されるフルオロビニルエーテル(VE):
− CF2=CFORf (パー)フルオロアルキルビニルエーテル(PAVE)(ここで、RfはC1−C6(パー)フルオロアルキル、例えば、トリフルオロメチル、ブロモジフルオロメチル、ペンタフルオロプロピルである);
− CF2=CFOX パーフルオロ−オキシアルキルビニルエーテル(ここで、Xは1以上のエーテル基を有するC1−C12パーフルオロ−オキシアルキル、例えば、パーフルオロ−2−プロポキシ−プロピルである);
− CF2=CFOCF2OCF2CF3(A−III)およびCF2=CFOCF2OCF2CF2OCF3(A−IV)。
本発明のフルオロエラストマー目的物は、非フッ素化エチレン的不飽和モノマーから誘導されるユニット、特にエチレンおよびプロピレンのようなC2−C8非フッ素化オレフィンも含むことができる。
そのポリマーには、0.01〜5モル%の間の少量のフッ素化ビス−オレフィンから誘導されるユニットも存在し得る。例えば、ここに参照として組み込まれるEP661,304に記載されているビス−オレフィンを使用することができる。
好ましいビス−オレフィンは、次の一般式を有する:
Figure 0005075324
[式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、は、互いに同一または異なって、HまたはC1−C5アルキルである;
ZAは、任意に酸素原子を含んでいてもよい、直鎖または分岐鎖状のC1−C18アルキレンまたはシクロアルキレン基、好ましくは少なくとも部分的にフッ素化されているか、または(パー)フルオロポリオキシアルキレン基である]。
式(I)において、ZAは好ましくはC4−C12、より好ましくはC4−C8パーフルオロアルキレン基であり、一方、R1、R2、R3、R4、R5、R6は好ましくは水素である。
ZAが(パー)フルオロポリオキシアルキレン基であるとき、それは以下から選択されたユニットを含むことができる:
−CF2CF2O−、−CF2CF(CF3)O−、−CFX1O−(ここでX1=F、CF3)、
−CF2CF2CF2O−、−CF2−CH2CH2O−、−C3F6O−。
好ましくは、ZAは次の式を有する:
−(QAp−CF2O−(CF2CF2O)m(CF2O)n−CF2−(QAp− (II)
ここで、QAはC1−C10アルキレンまたはオキシアルキレン基であり;pは0または1であり;mおよびnはm/n比が0.2〜5であるような数であり、そして上記の(パー)フルオロポリオキシアルキレン基の数平均分子量は300〜10,000、好ましくは700〜2,000の範囲にある。
ZAがアルキレンまたはシクロアルキレン基である式(I)のビス−オレフィンは、例えばI. L. Knunyants らによりIzv. Akad. Nauk. SSSR, Ser. Khim., 1964(2), 384−6に記載された方法に従って製造することができ、一方、(パー)フルオロポリオキシアルキレン鎖を含むビス−オレフィンは米国特許3,810,874に記載されている。
フルオロエラストマー成分a)の好ましい組成は、以下のとおりである(モル%):
−VDF 45−85%、HFP 15−45%、TFE 0−30%;
−VDF 20−30%、HFP 15−40%、TFE 0−30%、Ol 5−30%、PAVE 0−35%;
−VDF 60−75%、HFP 10−25%、VE 0−15%、TFE 0−20%。
上記のフルオロエラストマー成分a)は、実質的に極性の末端基を有していない。
末端基とはポリマー鎖または存在するならば分枝鎖の末端に存在する全ての基を意味し、極性の基とはカルボキシレート−COO-およびサルフェート−OSO3 -基のようなイオンタイプの基、およびアルコール基−CH2OH、アシルフルオライド−COF、アミド−CONH2等の非イオンタイプの基を意味する。
「実質的に極性の末端基を有しない」という語句は、極性の末端基の量が存在するポリマー末端基の全量に対して3モル%より低く、好ましくは1モル%より低く、より好ましくはそれが0であることを意味する。
存在する全てのタイプの極性末端基の量が、実施例に報告されている方法により検出限界より低いとき、すなわちポリマーの1ミリモル/Kgより低いときに極性基の量をゼロという。
使用可能な促進剤の成分b)は、−オニウム有機誘導体により構成される。本発明で使用可能な−オニウム有機誘導体は、有機または無機の基に結合した少なくとも一つの複素原子、例えば窒素、リン、硫黄、酸素を一般的に含んでいる。
本発明で使用される好適な−オニウム有機化合物は、例えばUS 3,655,727、US 3,712,877、US 3,857,807、US 3,686,143、US 3,933,732、US 3,876,654、US 4,233,421、US 4,259,463、US 4,882,390、US 4,912,171、US 5,591,804、EP 182,299、EP 120,462; West および Holmb, "Fluorinated Elastomers", Kirk-Othmer; Encyclopedia of Chemical Technolgy, vol. 8, 3rd Ed. John Wiley & Sons, Inc., 500-515 頁 (1979))に記載されているものである。
使用できる−オニウム有機化合物は、例えば以下のクラスに属する:
A)次の一般式を有する化合物:
Figure 0005075324
[式中、
Qは次の意味:窒素、リン、ヒ素、アンチモン、硫黄を有する;
Iは、例えばハライド、サルフェート、アセテート、ホスフェート、ホスホネート、ハイドロキサイド、アルコキサイド、フェネート、ビスフェネートのような有機または無機アニオンである;
nはXIイオンの原子価である;
2、R3、R4、R5は、互いに独立して次の意味を有する:
− C1−C20アルキル、C6−C20アリールまたはアリールアルキル、C1−C20アルケニル、またはそれらの組み合わせ;
− 塩素、フッ素、臭素から選択されるハロゲン;
− またはシアノ基、−ORBおよびCOORB(ここで、RBは上記の意味を有するアルキル、アリール、アリールアルキルまたはアルケニルである);
ここで、基R2、R3、R4、R5の2つの基は、複素原子Qと一緒になって環状構造を形成することができる;
Qが硫黄原子のとき、基R2、R3、R4、R5のうちの1つは存在しない];
B)次の一般式を有するアミノ−ホスホニウム誘導体:
mI[P(NR67nI8 4-nI]+mI- (II)
R9[P(NR6R7r8 3-r2+ pYmI- (III)
[式中、
R6、R7およびR8は、同一または異なって以下の意味を有する:
− C1−C18、好ましくはC1−C12アルキル、C4−C7シクロアルキル、C6−C18、好ましくはC6−C12アリールもしくはアリールアルキル;
− オキシアルキルまたはポリ(オキシアルキル)(ここで、アルキルは上で定義したとおりであり、ポリオキシアルキル基は遊離のまたはエステル化された末端OH官能基を有する);
R6、R7およびR8は、任意にハロゲン、CN、OH、カルボアルコキシ基を含むことができる;
ここで、R6およびR7は窒素原子と一緒になって複素環を形成することができる;
− R9はアルキレン、C1―C6オキシアルキレンまたはC6−C12アリーレン2価基;
− nIは1〜4の整数;
− rは1〜3の整数;
− mIは1〜2の整数であり、Yイオンの原子価に相当する;
− pはmIxp=2であるような係数;
− Yは原子価mを有するアニオンであり、有機または無機であり得る;例えば、Yはハライド、パークロレート、ナイトレート、テトラフルオロボレート、ヘキサフルオロホスフェート、オキサレート、アセテート、ステアレート、ハロアセテート、パラ−トルエンスルホネート、フェネート、ビスフェネート、ハイドロキサイドである;Yは錯体アニオン、例えばZnCl4 2-、CdCl4 2-、NiBr4 2-、HgI3 - でもあり得る];
C)次の式を有するホスホラン、特にトリアリールホスホラン:
Figure 0005075324
[式中、
Arはフェニル、置換されたフェニル(例えば、メトキシフェニル、クロロフェニル、トリル)、ナフチルであり;
R10は水素、メチル、エチル、プロピル、カルブアルコキシであり;
R11はカルブアルコキシ、C1−C8アルキル、シアノ,およびアミドであるか;
あるいはR10はR11とP=C結合の炭素原子と一緒になって環式基、例えばシクロペンタジエンを形成する];
D)次の式を有するイミニウム塩:
[N(R122C+C C- (V)
[式中、
12は末端にリン、硫黄、酸素または窒素のような1つの複素原子を有する1価の有機基であり、この有機基は上記の複素原子を介して窒素原子と共有結合している;
cはXcアニオンの原子価である;
cは有機または無機アニオン、例えば、ハライド、ハイドロキサイド、サルフェート、チオサルフェート、ナイトレート、ホルメート、アセテート、シアネート、チオシアネート、テトラフェニルボレート、ホスフェート、ホスホネート、アルコキサイド、フェネート、ビスフェネートまたはパークロレートである]。
クラスA)の−オニウム−有機誘導体の例は、以下のものである:
トリフェニルベンジルホスホニウムクロライド、テトラフェニルホスホニウムクロライド、テトラブチルアンモニウムクロライド、テトラブチルアンモニウムビサルフェート、テトラブチルアンモニウムブロマイド、トリブチルアリルホスホニウムクロライド、トリブチルベンジルホスホニウムクロライド、ジブチルジフェニルホスホニウムクロライド、テトラブチルホスホニウムクロライド、トリアリールスルホニウムクロライドである。
クラスB)のアミノ−ホスホニウム誘導体の例は、ベンジルジフェニル(ジエチルアミノ)ホスホニウムおよびベンジルトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウム塩である。
クラスD)の化合物の例は、8−ベンジル−1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセンクロライドである。
好ましくは、4級アンモニウムまたはホスホニウム塩が使用され、例えばEP 335,705およびUSP 3,876,654参照;アミノホスホニウム塩、例えばUSP 4,259,463参照;ホスホラン、例えばUSP 3,752,787参照。
−オニウム−有機誘導体の混合物もまた使用できる。
硬化剤c)の成分として、例えばEP 335,705およびUSP 4,233,427に記載されているように、ポリヒドロキシル化された芳香族もしくは脂肪族化合物、またはそれらの誘導体が使用され得る。
例えば、ジ−、トリ−およびテトラヒドロキシベンゼン、ナフタレン、アントラセンおよび次式のビスフェノールが挙げられる。
Figure 0005075324
[式中、
Z'は以下の意味の1つを有する:
− 任意に少なくとも1つの塩素またはフッ素原子で置換されていてもよい、C1−C13の直鎖または分岐した脂肪族2価基、C4−C13の脂環式の2価基、C6−C13の芳香族2価基またはアリールアルキレン;
− チオ、オキシ、カルボニル、スルフィニルまたはスルホニル基;
− xは0または1であり;
− uは1または2であり;
− 式(VI)の化合物の芳香環は、塩素,フッ素もしくは臭素、−CHO、C1−C8アルコキシ、−COOR10(ここで、R10は水素もしくはC1―C8アルキル、C6−C14アリール、C4−C12シクロアルキルである)から選択される他の置換基を任意に有することができる]。
式(VI)においてZ'がアルキレンであるとき、それは例えば、メチレン、エチレン、クロロエチレン、フルオロエチレン、ジフルオロエチレン、1,3−プロピレン、テトラメチレン、クロロテトラメチレン、フルオロテトラメチレン、トリフルオロテトラメチレン、2−メチル−1,3−プロピレン、2−メチル−1,2−プロピレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレンであり得る。
Z'がアルキリデンであるとき、それは例えば、エチリデン、ジクロロエチリデン、ジフルオロエチリデン、プロピリデン、イソプロピリデン、トリフルオロイソプロピリデン、ヘキサフルオロイソプロピリデン、ブチリデン、ヘプタクロロブチリデン、ヘプタフルオロブチリデン、ペンチリデン、ヘキシリデン、1,1−シクロヘキシリデンであり得る。
Z'がシクロアルキレンであるとき、それは例えば、1,4−シクロヘキシレン、2−クロロ−1,4−シクロヘキシレン、2−フルオロ−1,4−シクロヘキシレン、1,3−シクロヘキシレン、シクロペンチレン、クロロシクロペンチレン、フルオロシクロペンチレン、およびシクロヘプチレンであり得る。
そのほか、Z'はm−フェニレン、p−フェニレン、2−クロロ−1,4−フェニレン、2−フルオロ−1,4−フェニレン、o−フェニレン、メチルフェニレン、ジメチルフェニレン、トリメチル−フェニレン、テトラメチルフェニレン、1,4−ナフチレン、3−フルオロ−1,4−ナフチレン、5−クロロ−1,4−ナフチレン、1,5−ナフチレンおよび2,6−ナフチレンのようなアリーレン基であり得る。
式(VI)の硬化剤のうち、ビスフェノールAFとして知られているヘキサフルオロイソプロピリデン ビス(4−ヒドロキシベンゼン)、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン、およびビスフェノールAとして知られているイソプロピリデンビス(4−ヒドロキシベンゼン)が好ましい。
硬化剤として使用できるその他のポリヒドロキシ化合物は、例えば、カテコール、レゾルシノール、2−メチルレゾルシノール、5−メチルレゾルシノール、ヒドロキノン、2−メチルヒドロキノン、2,5−ジメチルヒドロキノン、2−t−ブチルヒドロキノンのようなジヒドロシベンゼン、1,5−ジヒドロキシナフタレンである。
ポリオールに基づくその他の硬化剤は、例えば、ビスフェノールAFのジカリウム塩およびビスフェノールAFのモノナトリウムモノカリウム塩のような、ビスフェノールのアニオンとアルカリ金属カチオンにより形成される塩である。
硬化剤として、−オニウムビフェネート、すなわち一方または両方のヒロドキシが−オニウム塩の形態にあるビスフェノールの塩も使用することができる。そのビスフェネートの対応イオンとして、上記の−オニオン有機誘導体促進剤成分b)に相当する全てのカチオンが使用できる。
その他の硬化剤は、例えばEP 335,705およびUSP4,233,427中に記載されている。
硬化性フルオロエラストマーにおいて、成分b)およびc)の代わりに成分b)と成分c)の付加物が使用される。
好ましくは、硬化剤:促進剤のモル比は1:1〜5:1、好ましくは2:1〜5:1である。特に、ビスフェノールと−オニウム塩から構成される付加物が使用される。
これらの化合物は、示されたモル比での促進剤と硬化剤との反応生成物の溶融により、または示された量硬化剤を添加した1:1付加混合物の溶融により得られる。
付加物が使用されるとき、付加物中に含まれるものに加えて、少量のフリーの促進剤も任意に存在することができる。
付加物が使用されるとき、好ましくは、付加物中に含まれるものに加えて、ある量のフリーの硬化剤が任意に存在することもできる。
付加物の製造のために、以下のものが特にカチオンとして好ましい:
1−ジフェニル−1−ベンジル−N−ジエチル−ホスホランアミン、テトラブチルホスホニウム、テトラブチルアンモニウム;
アニオンの中では、2つの芳香環が3〜7の炭素原子を有するパーフルオロアルキレン基から選択されるアルキレン基により結合していて、芳香環中のOHがパラ位にあるビスフェノール化合物が特に好ましい。
付加物の製造は、ここに参考として組み込まれる本出願人のヨーロッパ特許出願、EP 684,277、EP 684,276中に記載されている。
硬化剤として使用できるその他の化合物は、以下のものである:
− 次のものから選択されるフルオロエーテルおよび2官能性のフルオロポリエーテル:
Figure 0005075324
(式中、Zは1〜15の整数である)。
これらの化合物は、特許US 4,810,760およびUS 4,894,418の中に記載されている。
フルオロエラストマー中により容易に取り込まれる利点を示す前記の2官能性のフルオロポリエーテルの塩を使用することもできる。上記の塩において、2つの末端基のうちの少なくとも1つは、金属アルコラート、好ましくは2価の金属アルコラートであるか、あるいは出発末端基がアミンであるとき、それはアンモニウム塩である。
一番目のタイプの末端基の例は、−CH2OMgOH、−CH2OCaOH、−CH2OZnOHであり;2番目のタイプの末端基は例えば−CH2NH3 +Cl-である。
− 1つ以上のヒドロキシ基がエステルまたはカーボネートとしてブロックされているポリオール。
このクラスの化合物は、ポリヒドロキシル化された化合物を含み、特にポリフェノールおよび上記の2官能性フルオロポリエーテル(ここで、ヒドロキシル基の少なくとも1つはエステルまたはカーボネート基で置換されている)である。これらの化合物は、USP 5,728,773およびUSP 5,929,169の中に記載されている。
− 1つ以上のヒドロキシ基がシリルエーテルの形でブロックされているか、または保護されているポリオール。
このクラスの化合物は、ポリヒドロキシル化された化合物、特にポリフェノールおよび上記の2官能性のフルオロポリエーテル(ここで、ヒドロキシ基少なくとも1つは1つの−OSiRk 3基(ここで、Rkは水素および/またはフッ素を含むC1−C20の直鎖または分岐鎖状の脂肪族構造、C3−C20の脂環式もしくはC6−C20の芳香族構造の基である)で置換されている)を含む。
4,4’−ヘキサフルオロイソプロピリデン−ビス−(トリメチルシリルジフェノール)が好ましい。このクラスの化合物は、EP 879,851の中に記載されている。
成分d)はビニリデンフルオライド共重合体のイオン性硬化において使用されるものから選択される。ZnO、MgO、PbOが挙げられる。
成分e)はビニリデンフルオライド共重合体のイオン性硬化において知られているものから選択される。例えば、ハイドロキサイドが挙げられる。それらは好ましくは、例えばCa(OH)2、Sr(OH)2、Ba(OH)2の中から選択される。
成分e)のその他の例は、例えば、Ca、Sr、Ba、NaおよびKのカーボネート、ベンゾエート、オキサレートおよびホスファイトのような、弱酸の金属塩である。上記のハイドロキサイドと上記の金属塩との混合物も使用できる。
成分f)は、好ましくは以下のものから選択される:
カーボンブラック、硫酸バリウム、シリカ、シリケート、半結晶性フルオロポリマー。半結晶性フルオロポリマーは5〜90nm、好ましくは10〜60nmのサイズを有している。
半結晶性フルオロポリマーとは、ガラス転移温度Tgのほかに、少なくとも一つの結晶溶解温度を示すフルオロポリマーを意味する。半結晶性フルオロポリマーの例は、改質PTFEを基材としたものである。すなわち、それは水素化され、フッ素化されたタイプのエチレン不飽和を少なくとも1つ含むコモノマーを少なくとも一つ含む。
これらの水素化されたものとして、エチレン、プロピレン、アクリル系モノマー、例えばメチルメタクリレート、(メタ)アクリル酸、ブチルアクリレート、ヒドロキシエチルヘキシルアクリレート、スチレンモノマーが挙げられる。
フッ素化されたコモノマーとして、以下のものが挙げられる:
− ヘキサフルオロプロペン(HFP)、ヘキサフルオロイソブテンのようなC3−C8パーフルオロオレフィン;
− ビニル フルオライド(VF)、ビニリデンフルオライド(VDF)、トリフルオロエチレン、CH2=CH−Rf パーフルオロアルキルエチレン(ここで、RfはC1−C6パーフルオロアルキルである)のようなC2−C8の水素化されたフルオロオレフィン;
− クロロトリフルオロエチレン(CTFE)のようなC2−C8クロロ‐フルオロオレフィン;
− CF2=CFORf(パー)フルオロアルキルビニルエーテル(PAVE)(ここで、RfはC1−C6(パー)フルオロアルキル、例えばCF3、C2F5、C3F7である);
− CF2=CFOX(パー)フルオローオキシアルキルビニルエーテル(ここで、XはC1−C12アルキルもしくはC1−C12オキシアルキル、または1以上のエーテル基を有するC1−C12(パー)フルオロオキシアルキル、例えばパーフルオロ−2−プロポキシ−プロピルである);フルオロジオキソール、好ましくはパーフルオロジオキソール;
− 一般式:
CFXAI=CXAIOCF2ORRI (A-I)
(ここで、RAIはC2−C6の直鎖状、分岐鎖状もしくはC5−C6環状の(パー)フルオロアルキル基、または1〜3の酸素原子を含むC2−C6直鎖状、分岐鎖状の(パー)フルオロオキシアルキル基であり;RAIが上で定義されたフルオロアルキルまたはフルオロオキシアルキルであるとき、それは以下の水素、塩素、臭素、ヨウ素から選択される同一または異なった1〜2の原子を含むことができる;XAI=F、H)のフルオロビニルエーテル;
一般式:
CFXAI=CXAIOCF2OCF2CF2YAI (A-II)
(ここで、YAI=F、OCF3
XAIは上で定義されたとおりである)が好ましく、特に
CF2=CFOCF2OCF2CF3 (A-III)、および
CF2=CFOCF2OCF2CF2OCF3 (A-IV)
が好ましい。
PAVEは好ましいコモノマーであり、特にパーフルオロメチル−、エチル−、プロピルビニルエーテルが好ましい。
加工性のコアジュバント成分g)は、例えば脂肪酸のエステルおよびアミド、長鎖脂肪族アルコール、低分子量のポリエチレン、ステアリン酸およびその無機塩、置換されたサルファージオルガノオキシドから選択される。
加工性のコアジュバント成分g)として、好ましくは置換されたサルファージオルガノオキサイド、より好ましくはスルホンおよびスルホランが使用される。
該化合物はブレンド硬化率を増すことができる。該化合物は、例えばUSP 4,287,320に記載されている。
置換されたサルファージオルガノオキサイドは、好ましくは少なくとも1つの硫黄原子、その硫黄原子にのみ結合した1つまたは2つの酸素原子、および炭素―硫黄結合により該硫黄原子に結合した2つの有機基R'およびR''を含む。
それらは次の一般式を有する。
(R')(R'')S(O)xA (VI)
(式中、
xAは1または2であり;
R'およびR''は同一または異なって、1〜20、またはそれ以上で最大30までの炭素原子、好ましくは1〜8の炭素原子を含む有機基であり;
R'とR''は一緒になって硫黄原子とともに複素環を形成する1つだけのアルキレン基を形成することができ;
R'とR''は脂肪族の直鎖状、分岐鎖状もしくは環状、または炭素原子の芳香族鎖により形成され、R'とR''は任意に例えば酸素のような複素原子、および/または例えばハライド、アルコキシ、スルフィニル、スルホニル、カルボキシ、オキシ、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アルキル、アリールのような置換基を含むことができる)。
置換されたサルファージオルガノオキサイドはジオルガノスルホキシドおよびジオルガノスルホンを含み、それらは例えば、Organic Syntheses, Vol. I, 718-725 頁, Vol. II, 1709-1715 頁, Reinhold Publishing Co., N.Y., N.Y., 1957の中に記載されている。
ジメチルスルホン、テトラメチレンスルホン、およびビス(4−クロロフェニル)スルホンが特に好ましい。
硬化性ブレンドには、増粘剤、顔料、抗酸化剤、安定化剤のような他の慣用の添加物を加えることができる。
フルオロエラストマー成分a)は、ラジカル重合によって得られる。ラジカル開始剤、例えば好ましくは特に以下から選択される有機過酸化物が使われ得る:
I)ジ−t―ブチルパーオキサイド(DTBP)のようなジアルキルパーオキサイド(ここで、アルキルは1〜12の炭素原子を有する);
II)ジイソプロピルパーオキシジカーボネート(IPP)、ジ−sec−ブチルパーオキシジカーボネート、ジ−sec−ヘキシルパーオキシジカーボネート、ジ−n−プロピルパーオキシジカーボネート、およびジ−n−ブチルパーオキシジカーボネートのようなジアルキルパーオキシジカーボネート(ここで、アルキルは1〜12の炭素原子を有する);
III)t−ブチルパーオキシイソブチレートおよびt−ブチルパーオキシピバレートのような3〜20の炭素原子を有するパーオキシエステル;
IV)ジアセチルパーオキサイドおよびジプロピオニルパーオキサイドのようなジアシルパーオキサイド(ここで、アシルは2〜12の炭素原子を有する);
ジ(パーフルオロプロピオニル)パーオキサイドおよびジ(トリークロロ−オクタフルオロヘキサノイル)パーオキサイドのようなジ(パーフルオロアシル)パーオキサイドもしくはジ(クロロフルオロアシル)パーオキサイド。
グループI)およびII)のパーオキサイドの使用が好ましく、これら2つのクラスの各々について、それぞれDTBPおよびIPPの使用がより好ましい。
本発明のフルオロエラストマーの製造方法は、例えば、ラジカル開始剤、好ましくは上で定義された有機過酸化物の存在下に、水性エマルジョン中で対応するモノマーを共重合させることにより行うことができる。
乳化重合は、例えばKirk Othmer, Encyclopedia of Chemical Technolgy, vol. 8, 500 頁〜, 1979に記載されているような公知の方法に従って行うことができる。工程温度は100℃〜150℃の間、好ましくは105℃〜130℃の間である。圧力は10〜100バールの間、好ましくは20〜50バールの間で行うことができる。
知られているように、乳化重合は界面活性剤の存在も必要とする。次の一般式に相当する少なくとも部分的にフッ素化された界面活性剤が特に好ましい:
Rf−XB- M+
(式中、RfはC5−C16(パー)フルオロアルキル鎖または(パー)フルオロポリオキシアルキレン鎖であり、XB-は−COO-または−SO3 -であり、M+はH+、NH4 +、アルカリ金属イオンから選択される。
最も普通に使用されるものの間では、以下のものが思い出される:
アンモニウムパーフルオロ−オクタノエート、任意にナトリウム、アンモニウムおよびアルカリ金属、一般的に好ましくはナトリウムで塩化された、末端に1以上のカルボキシ基を有する(パー)フルオロポリオキシアルキレン、部分的にフッ素化されたアルキルスルホネート。例えば、US 4,524,197参照。
反応混合物にフルオロエラストマー合成で普通に使用されるものから選択される連鎖移動剤を加えることができる。
水素、例えばメタン、エタン、メチルシクロペンタンのような1〜12の炭素原子を有する炭化水素;例えばクロロホルム、トリクロロフルオロメタンのような任意に水素原子を含んでいてもよい1〜10の炭素原子を有するクロロ(フルオロ)カーボン;例えばエチルアセテート、ジエチルマロネート、ジエチルエーテル、イソプロパノール等の1〜12の炭素原子を有するエステル、アルコール、エーテルを挙げることができる。
その他の連鎖移動剤は例えば以下のものである:
− 例えば一般式:
Rfb(I)xB(Br)y
(式中、Rfb=1〜8の炭素原子を含むパーフッ素化された炭化水素基、xB、Y=0〜2の整数で、少なくともxBまたはY=1で、xB+y≦2の化合物のようなヨウ素化された、および/または臭素化された連鎖移動剤;
− ヨーロッパ特許出願EP 407,937に記載されているものに従ったアルカリもしくはアルカリ土類金属ヨウダイドおよび/またはブロマイド。
乳化重合が終了したとき、フルオロエラストマーは電解質の添加による凝固か、または冷却によるような公知の方法で、ポリマーラテックスから単離される。
本発明のフルオロエラストマー目的物の製造は、US 4,864,006に従いパーフルオロポリオキシアルキレン マイクロエマルジョンの存在下、またはEP 625,526に従い水素化された末端基および/または水素化された反復単位を有するフルオロポリオキシアルキレンマイクロエマルジョンの存在下に、水性エマルジョン中で有利に行うことができる。
後の方法が好ましい(実施例参照)。
重合は、マイクロエマルジョンの代わりに特許US 4,789,717に記載されている方法に従い、パーフルオロポリオキシアルキレンと水のエマルジョンまたは分散液を用いても都合よく行うことができる。
この目的のために、例えば特許出願EP 196,904、EP 280,312 およびEP360,292に記載されているパーフルオロオキシアルキレンと水のエマルジョンおよび分散液も使用できる。
本発明のフルオロエラストマーを製造するために使用できるその他の方法の例は、特許US 6,277,937に記載されているような懸濁重合である。
本発明の目的組成物は、先行技術でよく知られているようにイオン的に硬化する。
既に述べたように、本発明の硬化フルオロエラストマーは、O−リング、ガスケット、シャフトのシール、ホース、プロファイル等にも使用できる。自動車や化学工業における適用として、大きいサイズの部品に対して一般に使用される、金属インサーションをもったガスケットにも適している。
本発明のフルオロエラストマーは、高温、一般的には170℃〜230℃の間で、加圧下に硬化した後、20%より低い圧縮永久歪値を示す。さらに改良された圧縮永久歪値、12%より低い値は、フルオロエラストマーを短い後処理時間、一般的に1時間より短い時間、後処理に付すことによって得られる。
上記の短い後処理時間の後で得られる圧縮永久歪値は、通常の後処理、250℃で24時間程度ものと比較して、実質的に変わりがない。
本発明の硬化フルオロエラストマーは、製品において欠点を示さず、それ故に先行技術の硬化フルオロエラストマーと比較して、加工工程での廃物を減少させることができ、それは驚くべきことであった。
本発明は、以下の実施例によってよりよく説明されるが、それは単なる表示目的であって、本発明自体の範囲を限定する目的のものではない。
実施例
極性末端基の測定
測定はFT−IR、1H−NMR(300 MHz)および19F−NMR(188 MHz)分析により行う。その方法は、M. Pianca, J. Fluorine Chem. 95 (1999) 71-84に記載されている。
極性末端基は、例えば次のようなもの:−CH2OH、カルボキシ、COF、−CONH2、−OSO3-である。
方法の感度限界:0.1 ミリモル/Kg。感度限界以下ではイオン性の末端基が存在しないと考えられる。
本発明のフルオロエラストマー組成物の特性決定のための方法
粘度
121℃でのムーニー粘度 ML (1+10)および135℃でのムーニースコーチ MSは、ASTM D 1646によって決定された。
スコーチ時間
表中に報告されているスコーチ時間 t15は最小粘度 MV+15 ムーニーポイントに等しいムーニー粘度に達するのに必要な時間に相当する。
架橋プロセスの特性は、MDR(Moving Die Rheometer)2000E (Alpha Tecnologies Ltd.)を用いて、ASTM D 5289法により決定した。
以下の試験条件が採用された:
− 振動周波数:1.66MHz;
− 振動幅:+/−0.5度;
− 温度:200℃または170℃(表参照);
− 試料重量:7−8g;
− 試験時間:プラトーに達するのに十分な時間
以下のパラメーターが記録された:
− ML:最小トルクレベル、lbf.in単位で表記;
− MHF:プラトーでの最大トルクレベル、lbf.in単位で表記;
− ts2:ML+2lbf.inに等しいトルクに達するのに必要な時間;
− t'x:ML+x(MHF−ML)/100に等しいトルクに達するのに必要な時間、x=50、90、95。
シールおよび機械的性質の測定
圧縮永久歪はASTM D 1414法によりO−リング214について測定した。
O−リング214は、MDR曲線のt'95に等しい時間、190℃で加圧下に硬化した。硬化したO−リングにおいて、加圧後の圧縮永久歪測定された。加圧下に硬化し、実施例中に規定された時間、250℃で換気加熱炉中で後処理されたO−リングについて、後硬化後の圧縮永久歪も測定した。
引張特性は、ASTM D 412標準、方法Cによりプレートによって打ち抜かれた試験片について測定した。
ショアーA硬度(3'')は、ASTM D 2240法により、積み重ねられた3つのプレート片について測定した。
13×13×2 mmプレートが、190℃で8分間、加圧して硬化させられた。硬化したプレートにおいて、加圧後の引張特性と硬化特性を測定した。同じ特性が、加圧下に硬化し、実施例中に規定された時間、250℃で換気加熱炉中で後処理されたプレートについて、後硬化後に測定された。
マイクロエマルジョンの製造
攪拌子を備えたガラス反応器中、ゆっくり攪拌下、1kgのマイクロエマルジョンを製造するために、以下の成分が次のように供給された。その対応容積は782 mlである。
1)数平均分子量600を有し、次の式:
Figure 0005075324
(式中、n/m=10);
を有する酸170 mlを反応器に供給する;
2)容積で30%の水酸化アンモニウム水性エマルジョン170 mlが加えられる;
3)脱イオン水340 mlが加えられる;
4)次の式:
CF3O(CF2−CF(CF3)O)n(CF2O)mCF3
(式中、n/m=20)
の平均分子量450を有するGalden(商標)D02 102 mlを加える。
実施例1
本発明によるVDF/HFP共重合体の製造、および成分e)なしのそれぞれの組成物の製造
水15 Lおよび記述された手順により調製されたマイクロエマルジョン150gを、50rpmで作動する攪拌子を備えた21 L水平反応器に導入する。反応器を122℃まで加熱し、次いで以下のトップ組成: VDF=53モル%、HFP=47モル%を有するまでモノマーを供給することにより35相対バールの圧力にする。
ジ‐t‐ブチルパーオキサイド(DTBP)12 gを供給した後、反応を開始し、VDF=78.5モル%、HFP=21.5モル%の組成の混合物を供給することによって、重合の間中、圧力を一定に維持する。
4500 gに相当する予め定められた量のモノマー混合物が反応した後、反応を停止させる。全重合時間は265分である。
ラテックス271 g/l濃度を有する生成したラテックスを、次いで電解質試剤(アルミニウムサルフェート)を用いて凝固させ、洗浄し、80℃で24時間乾燥する。
得られたポリマーは44に等しいムーニー粘度ML(1+10、120℃で)を有する。
19F NMR分析は、次の組成:HFP 79.3モル%、VDF 20.7モル%を示す。
FT−IR、1H−NMR、19F−NMRにより行われた末端基の分析は、CF2HおよびCH3末端基の存在、およびCH2OH、カルボニルおよびカルボキシのような極性末端基の不存在(<0.1 ミリモル/Kg)を示した。
フルオロエラストマーは、表1に記載されているように配合した。Tecnoflon FOR XA51(付加物b)+c))は、1,1−ジフェニル−1−ベンジル−N−ジエチルホスホルアミン/ビスフェノール AFが1/5の割合の付加物である。
組成物中に、成分b)0.13 phrおよび全体で2.37 phrの成分c)が存在する。
流動的および機械的性質のデータが同じ表中に報告されている。それから分かるように、加圧後の圧縮永久歪値はきわめて良好で、架橋時間(t'90)は良好である。
実施例2(比較)
イオン性末端基0.15 モル/Kgをブレンドした共重合体の実施例1におけるような組成物の製造
共重合体Tecnoflon(商標)N535 40部/共重合体Tecnoflon(商標)N935 60部のブレンドを用いる。ブレンド中のイオン性末端基を上記の方法を使って測定した。
フルオロエラストマーを実施例1に記載のように配合した(表1参照)。流動的および機械的性質のデータが同じ表の中に報告されている。
要求された硬化時間では最終製品が得られなかったので、圧縮永久歪値は測定不可能であることが分かった。
実施例3
成分e)1 phrを用いた実施例1の共重合体の組成物の製造
フルオロエラストマーを表1に記載のように配合した。流動的および機械的性質のデータが同じ表中に報告されている。それから分かるように、加圧後の圧縮永久歪値および架橋時間はきわめて良好である。
実施例4(比較)
実施例3のように成分e)1phrを用いた実施例2(比較)で用いられたブレンドを含む組成物の製造
フルオロエラストマーを表1に記載のように配合した。流動的および機械的性質のデータが同じ表中に報告されている。
それから分かるように、圧縮永久歪(加圧後および250℃での後硬化後)は、実施例3のそれよりも高い。その上、架橋時間も非常に高く、技術的に許容できない。
実施例5
成分e)1 phrおよび成分g)0.5 phrを用いた実施例1の共重合体の組成物の製造
フルオロエラストマーを表1に記載のように配合した。流動的および機械的性質のデータが同じ表中に報告されている。表1から、加圧後の圧縮永久歪値が良好で、架橋時間が非常に減少していることが分かる。
実施例6(比較)
成分g)0.5 phrを用いた実施例2(比較)のブレンドを含む組成物の製造
フルオロエラストマーを表1に記載のように配合した。流動的および機械的性質のデータが同じ表中に報告されている。
それから分かるように、圧縮永久歪(加圧後および250℃での後硬化後)は実施例5の組成物のそれよりも悪い。その上、架橋時間もずっと長く、技術的に許容できない。
実施例7
成分d)7phrを含む実施例1の共重合体の組成物の製造
フルオロエラストマーを表2に記載のように配合した。流動的および機械的性質のデータが同じ表中に報告されている。
その表から分かるように、圧縮永久歪値はきわめて良好で、架橋時間は技術的に許容できる。
実施例7a(比較)
成分b)0.42 phrを用いた、実施例1の共重合体の組成物の製造
フルオロエラストマーを表2に記載のように配合した。流動的および機械的性質も同じ表中に報告されている。
それから分かるように、加圧後および後硬化後の圧縮永久歪値は実施例7の組成物で得られたものより悪い。
実施例8
実施例7のようで、成分g)0.5 phrも含む組成物の製造
実施例1のフルオロエラストマーを表2に報告されているように配合した。
流動的および機械的性質が同じ表に報告されている。
それから分かるように、加圧後圧縮永久歪値および架橋時間は良好である。
実施例9
成分e)2 phrを用いた、実施例1の共重合体の組成物の製造
フルオロエラストマーを表3に記載のように配合した。
流動的および機械的性質が同じ表中に報告されている。それから分かるように、加圧後の圧縮永久歪値は良好で、架橋時間はきわめて良好である。加圧後および後硬化後の引張特性および硬度は、よく似ており、いずれにしても加圧後の同特性はきわめて良好である。
実施例10
成分e)2 phrおよび成分g)0.5 phrを用いた、実施例1の共重合体の組成物の製造
フルオロエラストマーを表3に記載のように配合した。
流動的および機械的性質が同じ表中に報告されている。それから分かるように、架橋時間は顕著に減少しているし、加圧後の圧縮永久歪値も許容できる(<20%)。
加圧後および後硬化後の引張特性および硬度は、よく似ており、いずれにしても加圧後の同特性きわめて良好である。
実施例11
実施例1の共重合体の組成物の製造
組成物中に成分b)0.116 phrおよび成分c)2.18 phrが存在する。
流動的および機械的性質は表4に報告されている。その表から分かるように、圧縮永久歪値は優れており、架橋度の値はきわめて良好である。
実施例12
実施例11と同じ量の成分b)およびc)ならびに成分g)0.5 phrを用いた、実施例1の共重合体の組成物の製造
フルオロエラストマーを表4に記載のように配合した。
流動的および機械的性質は同じ表に報告されている。その表から分かるように、加圧後の圧縮永久歪値は良好で、架橋時間はきわめて良好である。
実施例13−15
成分e)およびg)が存在せず、3、6および9 phrの成分d)がそれぞれ用いられた、実施例1の共重合体の組成物の製造
フルオロエラストマーを表5に記載のように配合した。流動的および機械的性質は同じ表に報告されている。
Figure 0005075324
Figure 0005075324
Figure 0005075324
Figure 0005075324
Figure 0005075324

Claims (30)

  1. a)末端基の全量に対して3モル%より低い量の極性末端基を含むビニリデンフルオライド(VDF)をベースとするフルオロエラストマー100重量部
    b)硬化促進剤0.1〜0.15 phr
    c)硬化剤1〜15 phrおよび
    d)2価の金属オキサイドから選択される1以上の無機酸アクセプター2〜20 phr
    を必須成分として含み、
    e)2価の金属のハイドロキサイドまたは弱酸の金属塩から選択される1以上の塩基性化合物0〜3 phr
    f)補強充填剤0〜80 phrおよび/または
    g)加工助剤0〜3 phr
    を任意成分として含むビニリデンフルオライド(VDF)をベースとするイオン的に硬化性のフルオロエラストマー組成物。
  2. フルオロエラストマー成分a)が、以下の:
    − ヘキサフルオロプロペン(HFP)、テトラフルオロエチレン(TFE)のようなC2−C8パーフルオロオレフィン;
    − トリフルオロエチレン、ペンタフルオロプロペン、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)、ブロモトリフルオロエチレンのような、水素および/または塩素および/または臭素および/またはヨウ素を含むC2−C8フルオロオレフィン;
    − 以下のものから選択されるフルオロビニルエーテル(VE):
    − CF2=CFORf (パー)フルオロアルキルビニルエーテル(PAVE)、(ここで、RfはC1−C6(パー)フルオロアルキルである);
    − CF2=CFOX パーフルオロ−オキシアルキルビニルエーテル、(ここで、Xは1以上のエーテル基を有するC1−C12パーフルオロ−オキシアルキルである);
    − CF2=CFOCF2OCF2CF3 (A−III)、およびCF2=CFOCF2OCF2CF2OCF3(A−IV);
    から選択される、少なくとももう1つのエチレン的に不飽和のフッ素化されたコモノマーを含むVDF共重合体を含む、請求項1に記載の硬化性フルオロエラストマー組成物。
  3. 成分a)がC2−C8の非フッ素化オレフィン(Ol)を含む、請求項1〜2のいずれかに記載の硬化性フルオロエラストマー組成物。
  4. 成分a)が、フッ素化されたビス−オレフィンから誘導されるユニットを0.01〜5モル%の量で含む、請求項1〜3のいずれか1つに記載の硬化性フルオロエラストマー組成物。
  5. 成分a)がモル%として以下の組成:
    −VDF 45−85%、HFP 15−45%、TFE 0−30%;
    −VDF 20−30%、HFP 15−40%、TFE 0−30%、Ol 5−30%、VE 0−35%
    −VDF 60−75%、HFP 10−25%、VE 0−15%、TFE 0−20%
    を有する、請求項1〜4のいずれか1つに記載の硬化性フルオロエラストマー組成物。
  6. 成分a)が、末端基の全量に対して1モル%より低い量の極性末端基を含む、請求項1〜5のいずれか1つに記載の硬化性フルオロエラストマー組成物。
  7. 成分b)が−オニウム有機誘導体である、請求項1〜6のいずれか1つに記載の硬化性フルオロエラストマー組成物。
  8. −オニウム有機化合物が、有機もしくは無機の基に結合したN、P、S、Oから選択される1つの複素原子を含む、請求項7に記載の硬化性フルオロエラストマー組成物。
  9. 成分b)が、4級アンモニウムもしくはホスホニウム塩またはアミノ−ホスホニウム塩の間で選択される、請求項7または8に記載の硬化性フルオロエラストマー組成物。
  10. 成分b)が以下のもの:
    トリフェニルベンジルホスホニウムクロライド、テトラフェニルホスホニウムクロライド、テトラブチルアンモニウムクロライド、テトラブチルアンモニウムビサルフェート、テトラブチルアンモニウムブロマイド、トリブチルアリルホスホニウムクロライド、トリブチルベンジルホスホニウムクロライド、ジブチル−ジフェニルホスホニウムクロライド、テトラブチルホスホニウムクロライド、トリアリールスルホニウムクロライド、ベンジルジフェニル(ジエチルアミノ)ホスホニウムおよびベンジルトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウム塩から選択される、請求項9に記載の硬化性フルオロエラストマー組成物。
  11. 成分c)が、ポリヒドロキシル化された芳香族もしくは脂肪族化合物、またはそれらの誘導体から選択される、請求項1〜10のいずれか1つに記載の硬化性フルオロエラストマー組成物。
  12. 成分c)がビスーフェノール類から選択される、請求項11に記載の硬化性フルオロエラストマー組成物。
  13. 成分c)がビスフェノールAF ヘキサフルオロイソプロピリデンビス(4−ヒドロキシベンゼン)である、請求項12に記載の硬化性フルオロエラストマー組成物。
  14. 成分b)およびc)の代わりに成分b)と成分c)との付加物が用いられる、請求項7〜13のいずれか1つに記載の硬化性フルオロエラストマー組成物。
  15. 硬化剤:硬化促進剤のモル比が1:1〜5:1の範囲にある、請求項14に記載の硬化性フルオロエラストマー組成物。
  16. 付加物中に含まれているものに加えて、成分b)のフリーな硬化促進剤の存在下に付加物が用いられる、請求項14または15に記載の硬化性フルオロエラストマー組成物。
  17. 付加物中に含まれているものに加えて、成分c)のフリーな硬化剤の存在下に付加物が用いられる、請求項14または15に記載の硬化性フルオロエラストマー組成物。
  18. 付加物が、以下のもの:1,1−ジフェニル−1−ベンジル−N−ジエチル−ホスホランアミン、テトラブチルホスホニウム、テトラブチルアンモニウムから選択されるカチオン、および2つの芳香環が3〜7の炭素原子を有するパーフルオロアルキレン基から選択されるアルキレン基により結合していて、芳香環中のヒドロキシがパラ位にあるビスフェノールの化合物から選択されるアニオンを含む、請求項14〜17のいずれか1つに記載の硬化性フルオロエラストマー組成物。
  19. 付加物が、以下のもの:1,1ジフェニル−1−ベンジル−N−ジエチル−ホスホランアミン、テトラブチルホスホニウム、テトラブチルアンモニウムから選択されるカチオンを含み、アニオンがビスフェノールAFである、請求項18に記載の硬化性フルオロエラストマー組成物。
  20. 成分d)の無機酸アクセプターが、ビニリデンフルオライド共重合のイオン性硬化で用いられるアクセプターから選択される、請求項1〜19のいずれか1つに記載の硬化性フルオロエラストマー組成物。
  21. 成分e)の塩基性化合物が、ビニリデンフルオライド共重合のイオン性硬化で用いられるもの、または弱酸の金属塩から選択される、請求項1〜20のいずれか1つに記載の硬化性フルオロエラストマー組成物。
  22. 成分f)が以下のもの:カーボンブラック、硫酸バリウム、シリカ、シリケート、半結晶性フルオロポリマーから選択される、請求項1〜21のいずれか1つに記載の硬化性フルオロエラストマー組成物。
  23. 半結晶性フルオロポリマーが、5〜90nmのサイズを有する、請求項22に記載の硬化性フルオロエラストマー組成物。
  24. 加工助剤が、脂肪酸のエステルおよびアミド、長鎖脂肪族アルコール、ステアリン酸およびその無機塩、置換されたサルファージオルガノオキサイドから選択される、請求項1〜23のいずれか1つに記載の硬化性フルオロエラストマー組成物。
  25. 加工助剤として、置換されたサルファージオルガノオキサイドが用いられる、請求項24に記載の硬化性フルオロエラストマー組成物。
  26. さらに、増粘添加剤、顔料、抗酸化剤または安定化剤を含む、請求項1〜25のいずれかに記載の硬化性フルオロエラストマー組成物。
  27. 請求項1〜26のいずれか1つによる硬化フルオロエラストマー組成物。
  28. イオン的に硬化した請求項27に記載のフルオロエラストマー組成物。
  29. 請求項27または28に記載の硬化フルオロエラストマー組成物で得られる製品。
  30. O−リング、ガスケット、シャフトのシール、ホースから選択される、請求項29に記載の製品。
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