JPH07316164A - アクリル官能性有機ケイ素化合物の蒸留時の安定化方法 - Google Patents

アクリル官能性有機ケイ素化合物の蒸留時の安定化方法

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JPH07316164A JP6098625A JP9862594A JPH07316164A JP H07316164 A JPH07316164 A JP H07316164A JP 6098625 A JP6098625 A JP 6098625A JP 9862594 A JP9862594 A JP 9862594A JP H07316164 A JPH07316164 A JP H07316164A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 アクリル官能性有機ケイ素化合物の新規な添
加剤による蒸留時の安定化方法の提供。 【構成】 式(I)のアクリル官能性有機ケイ素化合物
の蒸留精製に際して酸化第二銅または硫酸銅を存在させ
る、または、酸化第二銅または硫酸銅のほかに、ヒンダ
ードフェノール系重合禁止剤、アミン系重合禁止剤及び
ハイドロキノン系重合禁止剤から選ばれた重合禁止剤を
も同時に存在させる。 (式中、Rは水素原子またはメチル基、Rは加水分
解性基、Rは1価炭化水素基、nは0、1、2、3を
表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアクリル官能性有機ケイ
素化合物を蒸留時に安定化する方法に関するもので、ア
クリロキシ基とかメタクリロキシ基を有するアクリル官
能性有機ケイ素化合物を蒸留により精製しようとする時
の安定化に広く適用できる。
【0002】
【従来の技術】アクリル官能性有機ケイ素化合物は、一
般的には、不飽和結合含有アルコールのアクリル酸エス
テルまたはメタクリル酸エステルとケイ素原子−水素原
子結合を含有する有機ケイ素化合物とを白金化合物を触
媒としてヒドロシリル化反応させること、あるいはアク
リル酸カリウムまたはメタクリル酸カリウムとハロアル
キル基含有有機ケイ素化合物とを脱塩反応させることな
どによって得られる。しかし、反応終了後に反応混合物
から蒸留によって目的物を収率よく取得することは極め
て困難であった。その理由は、アクリロキシ基とかメタ
クリロキシ基を有するアクリル官能性有機ケイ素化合物
が熱などにより重合を起こし易いためである。また、蒸
留塔や配管がゲル生成により閉塞するという問題もあっ
た。このように重合を起こし易いことから、前記反応混
合物の蒸留のみならずアクリル官能性有機ケイ素化合物
を取得しようとする蒸留は低収率の問題を抱えていた。
【0003】この低収率や閉塞の問題の対策として、蒸
留精製時の目的物の安定化のために種々の重合禁止剤を
添加することが従来周知である。この種の重合禁止剤と
しては下記のようなものが提案されている。 ヒンダードフェノール化合物;2,6-ジ-tert-ブチル−4-
メチルフェノール、2,6-ジ-tert-ブチルフェノール、2,
4-ジメチル−6-tert−ブチルフェノール、2,2'−メチレ
ン−ビス(4-メチル−6-tert−ブチルフェノール)など
(特開昭63-188689 号公報参照)、 アミン化合物;p-フェニレンジアミン、N-イソプロピル
-N'-フェニル−p-フェニレンジアミン、N,N'−ジフェニ
ル−p-フェニレンジアミン、ジフェニルアミンなど、 ハイドロキノン類;ハイドロキノン、2,5-ジ-tert-アミ
ルハイドロキノン、2,5-ジ-tert-ブチルハイドロキノン
など(米国特許第3258477 号明細書参照)、 金属ハロゲン化物;塩化ニッケル、塩化銅、塩化鉄など
(特開平5-271248号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
重合禁止剤をアクリル官能性有機ケイ素化合物を含む混
合物に添加して蒸留しても必ずしも十分な効果を示さな
いため、熱安定化効果の高い重合禁止剤が求め続けられ
ていた。上述のような状況に鑑み、本発明は、アクリル
官能性有機ケイ素化合物を蒸留によって精製しようとす
る際に有効な、優れた重合防止効果を有する新規な添加
剤を使用した安定化方法を提供しようとしてなされたも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記の課題
を解決するため鋭意努力を重ねた結果、前記反応混合物
をはじめとするアクリル官能性有機ケイ素化合物の混合
物を、従来の常識からは予想できなかったことである
が、酸化第二銅または硫酸銅の存在下に蒸留することに
より意外にもアクリル官能性有機ケイ素化合物の重合が
極めて有効に防止されること、さらにヒンダードフェノ
ール系などの重合禁止剤を併用すると相乗効果が得られ
ることを見出し、本発明をなすに到った。本発明は、第
一に、アクリル官能性有機ケイ素化合物を蒸留精製する
方法において、酸化第二銅または硫酸銅を存在させるこ
とを特徴とする該アクリル官能性有機ケイ素化合物の蒸
留時の安定化方法に関し、第二に、アクリル官能性有機
ケイ素化合物を蒸留精製する方法において、酸化第二銅
または硫酸銅のほかに、ヒンダードフェノール系重合禁
止剤、アミン系重合禁止剤及びハイドロキノン系重合禁
止剤から選ばれた重合禁止剤をも同時に存在させること
を特徴とする該アクリル官能性有機ケイ素化合物の蒸留
時の安定化方法に関するものである。以下に本発明につ
いて詳しく説明する。
【0006】本発明の安定化方法が適用されるアクリル
官能性有機ケイ素化合物にはアクリル官能とメタクリル
官能の両者が包含され、このような有機ケイ素化合物は
前述のとおり、一般的には、不飽和結合含有アルコール
のアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルとケ
イ素原子−水素原子結合を含有する有機ケイ素化合物と
を白金化合物を触媒としてヒドロシリル化反応させるこ
と、あるいはアクリル酸カリウムまたはメタクリル酸カ
リウムとハロアルキル基含有有機ケイ素化合物とを脱塩
反応させることなどによって得られる。
【0007】上述の反応によって得られるアクリル官能
性有機ケイ素化合物は下記一般式(I)で示される。
【化2】 (式中、R1は水素原子またはメチル基、R2は加水分解性
基、R3は1価炭化水素基、nは0、1、2、3を表
す。)
【0008】前記一般式(I)で示される化合物の具体
例としては、(3-メタクリロキシプロピル)ジメチルク
ロロシラン、(3-メタクリロキシプロピル)メチルジク
ロロシラン、(3-メタクリロキシプロピル)トリクロロ
シラン、(3-メタクリロキシプロピル)メチルジメトキ
シシラン、(3-メタクリロキシプロピル)トリメトキシ
シラン、(3-メタクリロキシプロピル)トリエトキシシ
ラン、(3-アクリロキシプロピル)ジメチルクロロシラ
ン、(3-アクリロキシプロピル)メチルジクロロシラ
ン、(3-アクリロキシプロピル)トリクロロシラン、
(3-アクリロキシプロピル)メチルジメトキシシラン、
(3-アクリロキシプロピル)トリエトキシシランなどが
挙げられる。
【0009】本発明の安定化方法は、前述のごとき反応
を行った後の反応混合物をはじめとするアクリル官能性
有機ケイ素化合物の混合物からこのものを蒸留精製する
際に酸化第二銅または硫酸銅を存在させることを特徴と
するが、酸化第二銅または硫酸銅としては市販品を使用
することができ、また、その使用量については特に制限
はないが、アクリル官能性有機ケイ素化合物に対して
0.001〜10重量%、特には0.01〜1重量%とすることが
好ましい。
【0010】さらに、酸化第二銅または硫酸銅に、ヒン
ダードフェノール系重合禁止剤、アミン系重合禁止剤及
びハイドロキノン系重合禁止剤から選ばれた重合禁止剤
を併用すると、予想し得なかった相乗効果により、アク
リル官能性有機ケイ素化合物の蒸留時の熱安定性がより
向上することがわかった。このような重合禁止剤の例と
しては従来公知のもの、例えば2,6-ジ-tert-ブチル−4-
メチルフェノール、2,2'−メチレン−ビス(6-tert−ブ
チル−4-メチルフェノール)等のヒンダードフェノール
化合物;フェノチアジン、ジフェニルアミン、N,N'−ジ
ナフチルフェニレンジアミン等のアミン化合物;メトキ
シフェノール、ハイドロキノン、2,5-ジ-tert-アミルハ
イドロキノン、2,5-ジ-tert-ブチルハイドロキノン等の
ハイドロキノン化合物などを挙げることができる。酸化
第二銅または硫酸銅と併用する重合禁止剤の量について
は特に制限はなく、任意の量を用いることができる。
【0011】本発明の安定化方法は従来周知のいずれの
蒸留手段においても実施することができ蒸留手段に特に
制限はないが、アクリル官能性有機ケイ素化合物は一般
に沸点が高く熱に不安定な性質を有するので、減圧下で
蒸留することが好ましい。
【0012】
【実施例】つぎに本発明の実施例及び比較例を挙げる。 [実施例1](3−メタクリロキシプロピル)トリメト
キシシラン10g と酸化第二銅0.03gを試験管に入れ、試
験管空間部を窒素ガスで置換した後、十分に栓をして密
閉状態とした。次いでこの試験管を 150℃の油浴につけ
て加熱し酸化第二銅の安定化効果を調べたところ、30時
間経過後も増粘は見られなかった。
【0013】[実施例2]実施例1において、酸化第二
銅の代わりに硫酸銅0.03g を使用した以外は実施例1と
同様にして硫酸銅の安定化効果を調べたところ、30時間
経過後も増粘は見られなかった。
【0014】[比較例1]酸化第二銅、硫酸銅のいずれ
をも添加せず、(3−メタクリロキシプロピル)トリメ
トキシシラン単独で実施例1と同様にして加熱したとこ
ろ、5時間でゲル化してしまった。
【0015】[実施例3]実施例1において、(3−メ
タクリロキシプロピル)トリメトキシシランの代わり
に、トリクロロシランとメタクリル酸アリルを原料とし
公知の反応方法により得られた(3−メタクリロキシプ
ロピル)トリクロロシランを95重量%含む反応液10g を
使用した以外は、実施例1と同様にして酸化第二銅の安
定化効果を調べたところ、20時間経過後も増粘は見られ
なかった。
【0016】[実施例4]実施例3において、酸化第二
銅の代わりに硫酸銅0.03g を使用した以外は実施例3と
同様にして硫酸銅の安定化効果を調べたところ、24時間
経過後も増粘は見られなかった。
【0017】[比較例2]実施例3において酸化第二銅
を添加しないこと以外は実施例3と同様な操作を行った
ところ、4時間でゲル化してしまった。
【0018】[実施例5]実施例1において、(3−メ
タクリロキシプロピル)トリメトキシシランの代わり
に、メチルジクロロシランとメタクリル酸アリルを原料
とし公知の反応方法により得られた(3−メタクリロキ
シプロピル)メチルジクロロシランを95重量%含む反応
液10g を使用した以外は、実施例1と同様にして酸化第
二銅の安定化効果を調べたところ、24時間経過後も増粘
は見られなかった。
【0019】[実施例6]実施例5において、酸化第二
銅の代わりに硫酸銅0.03g を使用した以外は実施例5と
同様にして硫酸銅の安定化効果を調べたところ、24時間
経過後も増粘は見られなかった。
【0020】[比較例3]実施例5において酸化第二銅
を添加しないこと以外は実施例5と同様な操作を行った
ところ、5時間でゲル化してしまった。
【0021】[実施例7、比較例4]ジメチルクロロシ
ラン及びメタクリル酸アリルを原料とし公知の反応方法
により(3−メタクリロキシプロピル)ジメチルクロロ
シランを76重量%含む反応液を得た。この反応液各10g
に各種添加物0.05g をそれぞれ加え、実施例1と同様に
して安定化効果を調べた。結果は次のとおりであった。
反応液単独では2時間でゲル化、酸化第二銅または硫酸
銅では40時間経過後増粘が見られ、酸化第二銅(0.05g)
と2,6-ジ-tert-ブチルフェノール(0.05g) の併用、酸化
第二銅(0.05g)と2,2'−メチレン−ビス(6-tert−ブチ
ル−4-メチルフェノール)(0.05g) の併用、酸化第二銅
(0.05g) とp-フェニレンジアミン(0.05g) の併用及び酸
化第二銅(0.05g) と2,5-ジ-tert-ブチルハイドロキノン
(0.05g) の併用では40時間経過後増粘なく、上記の重合
禁止剤との併用において酸化第二銅を硫酸銅に代えた場
合も40時間経過後増粘はなかった。一方、CuClでは6時
間、CuBrでは6時間、CuIでは5時間、CuCl2 では10時
間、CuBr2 では8時間、Cu2Oでは5時間、NiCl2 では7
時間、FeCl3 では8時間、2,6-ジ-tert-ブチルフェノー
ルのみでは5時間、p-フェニレンジアミンのみでは4時
間、2,2'−メチレン−ビス(6-tert−ブチル−4-メチル
フェノール)のみでは5時間でそれぞれゲル化した。
【0022】以上の例から明らかなように、酸化第二銅
あるいは硫酸銅は熱に不安定なアクリル官能性有機ケイ
素化合物を熱に対して著しく安定化させる効果を有す
る。この効果は公知の重合禁止剤の効果よりもはるかに
大きいものである。また、酸化第二銅または硫酸銅と共
に、ヒンダードフェノール系重合禁止剤、アミン系重合
禁止剤及びハイドロキノン系重合禁止剤から選ばれる重
合禁止剤を使用すると相乗効果があり、さらに熱安定性
が高まることが明らかとなった。
【0023】[実施例8]ジメチルクロロシラン及びメ
タクリル酸アリルを原料とし公知の反応方法により(3
−メタクリロキシプロピル)ジメチルクロロシランを76
重量%含む反応液を得た。この反応液185.6gに2,2'−メ
チレン−ビス(6-tert−ブチル−4-メチルフェノール)
1.86g 、1,3,5-トリメチル−2,4,6-トリス(3,5-ジ-ter
t-ブチル−4-ヒドロキシベンジル)ベンゼン0.48g 及び
酸化第二銅0.93g を添加し、蒸留を行った。まず、この
反応液を40mmHgに減圧し、昇温して62℃までの留分15.5
g を低沸点物として取った。次いで、冷却して室温に戻
してから10mmHgに減圧し、再び昇温して 105℃までの留
分7.0gを前留とし、 105〜 107℃の留分135.6gを主留と
して取った。この主留分は(3−メタクリロキシプロピ
ル)ジメチルクロロシランであり、ガスクロマトグラフ
ィーによる純度は94%であった。なお、蒸留にはガラス
製の単蒸留装置を用いた。上述の蒸留操作において装置
内にはゲルの発生が全く見られず、高い蒸留収率(95
%)で目的物を得ることができた。
【0024】[実施例9]実施例8において酸化第二銅
の代わりに硫酸銅0.093gを添加した以外は実施例8と同
様にして蒸留を行った。まず、この反応液を40mmHgに減
圧し、昇温して62℃までの留分16.3g を低沸点物として
取った。次いで、冷却して室温に戻してから10mmHgに減
圧し、再び昇温して 104℃までの留分3.6gを前留とし、
104〜 108℃の留分134.2gを主留として取った。主留分
のガスクロマトグラフィーによる純度は95%であった。
上述の蒸留操作において装置内にはゲルの発生が全く見
られず、高い蒸留収率(95%)で目的物を得ることがで
きた。
【0025】[比較例5]実施例8において酸化第二銅
0.93g の代わりに o-tert-ブチルフェノール1.19g を使
用した以外は、実施例8と同じ装置、反応液および重合
禁止剤を用いて蒸留を行った。まず、40mmHgに減圧し、
昇温して61℃までの留分15.1g を低沸点物として取っ
た。次いで、冷却して室温に戻してから8mmHg に減圧
し、再び昇温して 101℃までの留分6.2gを前留とし、 1
01℃からの留分を主留として取り続けていたところ、 1
04℃で蒸気上昇管においてポップコーン状のゲル物が大
量に発生し、蒸気上昇管がほとんど閉塞して蒸留不可能
になった。
【0026】[比較例6]実施例8において酸化第二銅
0.93g の代わりに塩化第二鉄0.19g を使用した以外は、
実施例8と同じ装置、反応液および重合禁止剤を用いて
蒸留を行った。まず、41mmHgに減圧し、昇温して59℃ま
での留分13.1g を低沸点物として取った。次いで、冷却
して室温に戻してから10mmHgに減圧し、再び昇温して 1
11℃までの留分6.1gを前留とし、 111℃からの留分を主
留分として取り続けていたところ、112℃で蒸気上昇管
においてポップコーン状のゲル物が発生し、蒸気上昇管
がほとんど閉塞してしまった。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、アクリル官能性有機ケ
イ素化合物の蒸留による精製が容易にかつ収率よく行え
るので、本発明の実用的な効果は極めて大きい。
フロントページの続き (72)発明者 遠藤 幹夫 新潟県中頸城郡頸城村大字西福島28番地1 信越化学工業株式会社合成技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリル官能性有機ケイ素化合物を蒸留
    精製する方法において、酸化第二銅または硫酸銅を存在
    させることを特徴とする該アクリル官能性有機ケイ素化
    合物の蒸留時の安定化方法。
  2. 【請求項2】 アクリル官能性有機ケイ素化合物を蒸留
    精製する方法において、酸化第二銅または硫酸銅のほか
    に、ヒンダードフェノール系重合禁止剤、アミン系重合
    禁止剤及びハイドロキノン系重合禁止剤から選ばれた重
    合禁止剤をも同時に存在させることを特徴とするアクリ
    ル官能性有機ケイ素化合物の蒸留時の安定化方法。
  3. 【請求項3】 アクリル官能性有機ケイ素化合物が下記
    一般式(I)で示されるものである請求項1または2に
    記載のアクリル官能性有機ケイ素化合物の蒸留時の安定
    化方法。 【化1】 (式中、R1は水素原子またはメチル基、R2は加水分解性
    基、R3は1価炭化水素基、nは0、1、2、3を表
    す。)
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